AQUOSケータイ

ページ名:AQUOSケータイ
ファイル:905SH 01.jpg

Vodafone 905SH

AQUOSケータイ(アクオス - )は、サイクロイドスタイルを採用しワンセグに対応したシャープ製の携帯電話の愛称、及び同社の登録商標である。

目次

概要[]

シャープ製液晶テレビの人気ブランド「AQUOS」の名を冠した、「AQUOSケータイ」という言葉の生みの親はソフトバンクモバイル(旧・ボーダフォン日本法人)社長の孫正義である。2006年5月10日の決算説明会において「Vodafone 905SHはAQUOSケータイだ」と発言した事がきっかけとなった。その後発売された905SHが爆発的にヒットしたことにより、905SHと同様に「ワンセグ」を搭載し「サイクロイドヒンジ構造」を採用したシャープ製の携帯電話を「AQUOSケータイ」と呼ぶようになった。なお、当初の愛称は90°ninetyというサイクロイドの動きを表した物であったが、実際に使われたのは905SHの初期モデルの箱のみである。(その箱の90°ninetyのロゴもAQUOSケータイロゴシールで隠されていた)

また、初代の905SHの広告として「予想外の動き」というキャッチフレーズを使用したことから、「予想外」がソフトバンクモバイルのキャッチフレーズともなっている。

余談だが、シャープ製ワンセグ携帯電話(AQUOSケータイに限らない)はワンセグ受信用アンテナの位置が他社とは逆で、本体の左側から伸ばすようになっている。ただし、AQUOSケータイでは一貫してこのレイアウトだが、「AQUOSケータイではない」機種では一部に他社と同じレイアウトのものが存在する(SH705i・SH705i・SH706i・SH906i(本体右側面に収納)・W62SH(本体右側から伸ばす)・824SH(アンテナ内蔵))。

au向けのAQUOSケータイには、外箱や持ち帰り用の袋はオレンジ基調の標準デザインのものではなく専用のものが用意されている。

サイクロイド機構[]

液晶部分がサイクロイドの動きで90度右に回転し、ちょうど端末全体が「T字型」になる。そのメリットとして、通常の状態と同様にキー部分全体を握りながら横画面でワンセグ放送などを見ることができるため、持った時のバランスが良いことや、慣れてくると端末を持ったその手の親指で液晶部分を回転させることができる。またワンセグ放送と動画を見る際や、ワイド画面対応アプリをプレイする際、端末を持ったままでもテーブルなどに置いた時でもワイド画面を楽しむことができる。さらに、キー部分が回転しないため通常状態と操作性が全く変わらない。

サイクロイド機構による横画面に対応した機能(SoftBank 920SH)は

  • ワンセグ
  • カメラ(静止画・動画)
  • アプリ
  • ブラウザ
  • メール
  • メインメニュー
  • アドレス帳
  • スケジュール
  • ドキュメントビューア

など

ちなみに、富士通製の端末にも同様にサイクロイド機構を採用したものがあるが、AQUOSケータイとの大きな違いは前者は左右両方に回転でき、回転したときに自動起動させる機能をワンセグ以外にも設定できるのに対し、後者は一方向にしか回転できず、回転したときに自動起動するのは、初期設定時はワンセグという事である(現在はワンセグ以外の機能に変更する事が出来る機種もある)。

すべてのAQUOSケータイにおいて、ワンセグ起動時に黒い背景の中に青字でAQUOSケータイのロゴが浮かび上がるように表示される。なお、W61SHは背景に波が流れる様子が表示される。au向けのAQUOSケータイには、画面を横向きにした状態で液晶画面の左上に「AQUOSケータイ」のロゴが記されている(さらに、W51SHでは同じく画面を横向きにした状態で画面下中央部に「SHARP」ロゴが記されている)。

液晶画面[]

液晶画面はSHARPが開発した「モバイルASV液晶」を採用(なお、920SH、923SH、822SH、SH905iTV、W61SHはNewモバイルASV液晶)。これは、シャープの液晶テレビ「AQUOS」に搭載されているASV液晶の技術を、携帯電話に採用したもの。「AQUOSケータイ」でないシャープのワンセグ対応端末でもAQUOSで培った技術を採用した液晶を多く取り入れている。

機種[]

ソフトバンクモバイル(旧・ボーダフォン日本法人)[]

業界初でAQUOSケータイを発売。先発のため機種が豊富で、最新機能を取り入れるなど、毎商戦のハイエンドモデルの一角として登場することが多い。

  • Vodafone 905SH - 初代AQUOSケータイ(2006年5月27日発売)
  • SoftBank 911SH - AQUOSケータイ2nd MODEL(2006年11月25日発売)
  • SoftBank 912SH - AQUOSケータイ3rd MODEL(2007年6月9日発売)
  • SoftBank 920SH - AQUOSケータイ4th MODEL(2007年11月17日発売)
  • SoftBank 822SH - 8xx端末初のAQUOSケータイ(2007年12月15日発売)
  • SoftBank 920SH - 920SHをベースに株取引に特化したモデル(2008年3月22日発売)
  • SoftBank 923SH - AQUOSケータイ5th MODEL(2008年7月5日発売)
Vodafone 905SH
SoftBank 911SH
SoftBank 912SH

NTTドコモ[]

AV機能重視で、SH905iから1677万色のディスプレイや、「ドルビーモバイル」、全機種にステレオスピーカーを搭載している。

  • SH903iTV(2007年2月28日発売)
  • SH905i(2008年1月24日発売)
  • SH906i(2008年6月20日発売)

Au (携帯電話)(KDDI/沖縄セルラー電話)[]

スリムでコンパクト、ポップなカラーバリエーションなど、デザインや使い勝手重視の傾向。デジタルラジオ搭載のAQUOSケータイはW51SHのみ。

  • W51SH(2007年3月10日発売)
  • W61SH(2008年1月9日発売)

AQUOSケータイ以外のシャープ製ワンセグ端末[]

ソフトバンクモバイル
  • ソフトバンクモバイル端末
    • FULLFACE 913SH:スライド式
    • FULLFACE2 921SH:スライド式
    • インターネットマシン 922SH:2Wayスタイル
    • THE PREMIUM 820SH:折りたたみ式
    • THE PREMIUM 821SH:折りたたみ式
    • THE PREMIUM TEXTURE 823SH:折りたたみ式
    • 824SH:シャープ初の防水ワンセグケータイ、折りたたみ式
    • PANTONE Slide 825SH:スライド式
  • ディズニーモバイル端末
    • DM001SH:折りたたみ式
    • DM002SH:折りたたみ式
NTTドコモ
  • FOMA SH905i:回転二軸式
  • FOMA SH906i:回転二軸式
  • FOMA SH704i:回転二軸式
  • FOMA SH705i:折りたたみ式
  • FOMA SH705i:折りたたみ式
  • FOMA SH706i:スライド式
  • FOMA SH706i:スライド式
  • FOMA SH706i:折りたたみ式
Au (携帯電話) by KDDI
  • W52SH:回転二軸式、シャープ初の非サイクロイド形ワンセグケータイ
  • W62SH:回転二軸式

他メーカーへの影響[]

シャープ以外のメーカーでも、テレビのブランド名をワンセグ対応携帯に冠した端末が次々と発売されている。

  • BRAVIAケータイ - SO903iTV・SO906i(ソニー・エリクソン製)
  • Woooケータイ - W53H・W62H(日立製作所製)
  • VIERAケータイ - P905i・P905i・P906i・SoftBank 920P・SoftBank 921P(パナソニック製)
  • REGZAケータイ - SoftBank 921T(東芝製)

シャープはAQUOSケータイに次ぐ新たなブランドとして「FULLFACE」を開発・発売している。

売れ行き[]

AQUOSケータイが登場した2006年5月から2007年3月まではワンセグ対応携帯電話内では全てAQUOSケータイが独占トップである(3社統計で2006年10月まではVodafone 905SH、2006年11月からはSoftBank 911SH、2007年3月からはSH903iTVが占めている)。

関連項目[]

  • シャープ
  • AQUOS
  • BRAVIAケータイ - ソニー・エリクソン(NTTドコモ)
  • Woooケータイ - 日立製作所/カシオ日立モバイルコミュニケーションズ(Au (携帯電話))
  • VIERAケータイ - 松下電器産業(ドコモ、ソフトバンクモバイル(旧・ボーダフォン日本法人))
  • REGZAケータイ - 東芝(ソフトバンク)

外部リンク[]

  • ケータイ daSH



Smallwikipedialogo.pngこのページの内容は、ウィキペディアから取られています。オリジナルの記事は、AQUOSケータイにあります。この記事の著作権者のリストは、ページの履歴を御覧ください。ケータイ wikiaと同じく、ウィキペディアのテキストは、GNU Free Documentation Licenseで提供されています。




特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC BY-SAライセンスの下で利用可能です。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

左メニュー

左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...

電池パック

ファイル:Lithium-ion battery IBM b.jpgIBM用電池パック(リチウムイオン二次電池)ファイル:Lithium-ion Polymer battery Toshiba PA-...

解約_(携帯電話)

携帯電話・PHSにおける解約(かいやく)とは、携帯電話・PHSの回線契約を解除することである。目次1 解約について1.1 番号ポータビリティーでの解約について2 強制解約3 即解約3.1 機能目当ての...

衛星電話

衛星電話(えいせいでんわ)とは、通信衛星と直接通信する電話機を使用した電話網を提供するサービスである。電線(現在は光ケーブルやマイクロ波回線も使う)を使った有線電話(固定電話)や地上の無線通信技術を用...

船舶電話

船舶電話(せんぱくでんわ)とは、船舶に搭載の電話機により海上からの電話を行う移動体通信である。陸上の海岸局(基地局)を使用した公衆交換電話網と接続されたものである。日本では、衛星電話に移行したり、海上...

自動車電話

自動車電話(じどうしゃでんわ)とは、自動車搭載の電話機による移動体通信である。陸上の基地局で公衆交換電話網と相互接続されており、現在の携帯電話システムの元となった。なお日本では、1999年11月から運...

緊急通報位置通知

緊急通報位置通知(きんきゅうつうほういちつうち)は、携帯電話から110番、119番、118番へ緊急通報された際に緊急通報受理機関に対して、発信された場所に関する情報を自動的に通知する機能のことである。...

純増数

純増数(じゅんぞうすう)とは、サービス加入者数など統計値の変化を表す数値であり、「増加数から減少数を差し引いた、純粋な増加数」から採られている。移動体通信業界における純増数[]携帯電話・PHS業界では...

第四世代携帯電話

テンプレート:予定第四世代携帯電話(だいよんせだいけいたいでんわ)とは、ITUが2008年から2009年に策定予定の通信規格に準拠するデジタル方式の携帯電話やその方式のこと。3Gや3.5Gより次の世代...

第二世代携帯電話

第二世代携帯電話(だいにせだいけいたいでんわ)は、第三世代携帯電話よりも以前のデジタル方式の携帯電話のこと。1993年に登場。NTT大容量方式・TACS等のFDD-FDMA-FMのアナログ携帯電話を第...

第三世代携帯電話

第三世代携帯電話(だいさんせだいけいたいでんわ)とは、国際電気通信連合(ITU)の定める「IMT-2000」規格に準拠したデジタル方式の携帯電話やその方式のこと。欧州では、UMTS (Universa...

第三・五世代携帯電話

第三・五世代携帯電話(だいさんてんごせだいけいたいでんわ)とは、第三世代携帯電話(ITUの定める「IMT-2000」規格)の内、高速データ通信規格に準拠したものを特に区別する場合に言う。デジタル方式の...

第一世代携帯電話

第一世代携帯電話(だいいちせだいけいたいでんわ)は、初めて実用化されたアナログ方式の携帯電話のこと。日本ではNTT大容量方式やTACS等のFDD-FDMA-FM方式が、アメリカではAMPSが、ヨーロッ...

着信御礼!ケータイ大喜利

『着信御礼! ケータイ大喜利』(ちゃくしんおんれい ケータイおおぎり)は毎月1回、NHK総合テレビジョンと海外向けのNHKワールド・プレミアムにて深夜に生放送されているバラエティ番組である。目次1 概...

着信メロディ

着信メロディ(ちゃくしん‐)は、携帯電話及びPHSの着信音を単音又は2 - 128音程度の音楽風メロディーにする機能である。略称の「着メロ」は、株式会社YOZAN(旧アステル東京)の登録商標。英語では...

着信ボイス

着信ボイス(ちゃくしんボイス)は、携帯電話の着信音をADPCM等で符号化された音声にする機能。通常芸能人の声や効果音などシンプルな音が使われる。なお、前者の場合は動画として配信されているものもある。最...

着せ替え携帯

着せ替え携帯(きせかえけいたい)とは、付属や別売りのパネルなどで外装が自由に選べる携帯電話の総称である。目次1 概要2 日本の機種2.1 NTTドコモ2.1.1 mova2.1.2 FOMA P90x...

着うたフル

着うたフル(ちゃくうたフル)は、携帯電話で従来の着うたを1曲全体でダウンロードできる、日本国内ローカルの音楽配信サービスである。圧縮率を約2倍に高めたHE-AACを使用することで、AACで圧縮された着...

着うた

着うた(ちゃくうた)は、携帯電話の着信音をMP3やAACなどのフォーマットで符号化された30秒程度の長さの楽曲にするサービス。株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の登録商標である。...