バイオハザード_リベレーションズ

ページ名:バイオハザード_リベレーションズ

バイオハザード リベレーションズ

開発

開発元

トーセ

発売元

ディレクター

中西晃史

プロデューサー

川田将央、竹中司

シナリオ

佐藤大

音楽

鈴木幸太

対応機種

ニンテンドー3DS

エンジン

MT FRAMEWORK Mobile

ジャンル

サバイバルホラー

発売日

日本の旗 2012年1月26日
2012年1月27日
アメリカ合衆国の旗 2012年2月7日

その他の情報

シリーズ

人数

1人(協力プレイ時2人)

メディア

4Gbyte3DSカード

対象年齢

CERO:D(17才以上対象)

Last Edit:

テンプレート:Last article edit


『バイオハザード リベレーションズ』(BIOHAZARD REVELATIONS)は、 2012年1月26日にカプコンより発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト。派生作品を除いたバイオハザードシリーズの第8作目にあたり、時系列的には『4』と『5』の間に位置する。

初期の探索型ホラー志向から、今やバトルアクションとしての側面が色濃くなってきた本シリーズの中において、「原点回帰」を一つのテーマとして製作されている。

目次

ストーリー[]

2005年。対バイオテロ組織・BSAAのエース隊員であるクリス・レッドフィールドと、彼が今回コンビを組んだジェシカ・シェラワットの二人が、北欧の山岳部でテロリスト組織の捜索中に失踪。その連絡を受け、クリスの戦友ジル・バレンタインは、別件で同行していたパーカー・ルチアーニと共に、通信リンクの痕跡を頼りに地中海の洋上を漂う無人の豪華客船へと潜入した。異形の怪物達の巣と化していた客船内で、クリスらを探すジルの新たな戦いが始まる。

システム[]

基本は『4』や『5』と同様の、背後追尾カメラによるTPS風スタイルで、本作の前に発売された『ザ・マーセナリーズ3D』で用いられた新たなシステムなどが盛り込まれている。

  • 構え歩きの本格実装化
シリーズの派生作品にあたる『アウトブレイク FILE2』や『ザ・マーセナリーズ3D』において実装されていた操作アクションを、主軸タイトルとしては初めて採用している。これにより、至近敵から距離を離すべく後退しながらの射撃や装填、攻撃しつつ回避といった行動が可能となった。更に、走り移動をしながらの装填や回復も行なえるようになっている。
  • 射撃時のFPS視点とTPS視点、レーザーサイトのカラーバリエーションの選択
銃を構えた際の視点を、操作キャラクターと同一となる「主観」(FPS)と、通常操作時のままキャラクターの背後から追う「客観」(TPS)の二種類から選択可能。主な照準装置となるレーザーサイトの色も従来の赤に加え、緑・青・白の四種類に変更可能となった。デフォルト設定では、主観視点と赤色レーザーサイトの組み合わせとなる。
  • 3DSのタッチパネル操作
『ザ・マーセナリーズ3D』とは画面構成は異なるが、下画面のタッチパネルで武器やアイテムの変更が可能。また、DSの『Deadly Silence』と同様の、タッチパネルを用いた謎解きも存在する。
  • 水中での操作
水中に潜って泳ぐ行動が取り入れられた。水中では敵を倒すことが出来ず[2]、一定時間以上居続けると窒息死してしまう。そのため水中で遭遇する敵を避け、何度か水面に顔を出して息継ぎしつつ目的地へ進んでいく必要がある。
  • 武器の改造とカスタムパーツ
『4』や『5』の、換金による強化方式とは異なり、本作では各銃種に対応する改造パーツを組み込む方式となっている。パーツには、威力や装弾数の上昇、チャージやバースト機能の追加といった様々な種類のものが用意されている。銃種による対応パーツの違いに加えて、個々の銃によって組み込めるスロット数も異なるため、効率の良い強化結果を得るには、ある程度の計画的なカスタマイズが要求される。なお、各パーツは自由に取り外しが可能。入手はステージ内で拾ったり、特定の敵を倒すことによる。更にレイドモードでは、BP(バトルポイント)と呼ばれる通貨相当のポイントでの購入も行なえる。
  • キャンペーンとレイドモード
物語を進めていくキャンペーン(CAMPAIGN)と、敵を倒しつつ特定地点のゴールを目指していくレイドモード(RAID MODE)の二つのモードが用意されている。両者共に難易度は三段階あり、前者はCASUAL・NORMAL・HELL、後者ではDARK・DEEP・ABYSS。それぞれ順に、低難易度・標準難易度・高難易度に相当する。レイドモード及びその各ステージは、キャンペーンを一定以上進めることでプレイすることが可能となる。こちらではレベルによる成長の概念が存在し、ステージクリア時に得られるBPと同数の経験値によって、キャラクターのレベルが上昇していく。これにより、敵に与えるものと自分が受けるもの双方のダメージ倍率、体術の威力などが変化する。また個々の銃にもレベルが付与されており、同じ種類の銃でもレベルによって性能は異なっている。敵側にもレベルは設定されており、レイドモードを進めていく上では、必然として高レベルの武器を集めていくことも目的となる。
  • ミッション
ゲームを進めると「ミッション」という項目欄に、「○○(ある特定の方法)で敵を倒す」「○○ステージをクリア」などといった目標指定が次々と出現していく。これらを達成すれば、武器やカスタムパーツを始めとした様々な特典が得られる。また、3DSのすれちがい通信機能にも対応しているため、他プレイヤーとの通信後にも何らかの指定項目が追加される場合がある。
  • 多彩な言語に対応
従来作では、英語音声に日本語字幕の組み合わせが慣例となっていたが、本作ではゲームシリーズ初の日本語音声も収録され、それぞれ選択可能となった(後述)。

登場人物[]

本作では英語に加え、日本語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語での吹き替え音声と字幕が収録されており、オプションで選択が可能。デフォルトの設定では日本語音声と日本語字幕の組み合わせとなる。音声と字幕の組み合わせは任意で変更可能。

BSAA所属者[]

ジル・バレンタイン(Jill Valentine 声・湯屋敦子)主人公。アンブレラ壊滅後、製薬企業連盟が設立した対バイオテロ組織”BSAA”の創設メンバーとなった。クリス失踪の報を受け、彼の消息を追って洋上を漂流する客船“クイーン・ゼノビア”に乗り込む。今回「バーミリオン」というコードネームも使用している。クリス・レッドフィールド(Chris Redfield 声・東地宏樹)BSAA創設メンバーの一人。ジルとは“洋館事件”以来、長年のパートナーであったが、本作冒頭ではジェシカと共に、テロ組織の捜査任務へと当たっている。その任務において二人の消息が途絶えたことにより、今回の物語は始まる。パーカー・ルチアーニ(Parker Luciani 声・宮本充)BSAAの男性エージェントで、イタリア系イギリス人。地中海沿岸での漂流物捜査から、そのまま客船捜索にもジルと同行することになった。以前はFBCに所属し、テラグリジアで発生したバイオテロに対応していた。あらゆる物事に対処出来る冷静な判断力を持つ一方、皮肉屋を気取りがちだが、本質的には生真面目な熱血漢である。ジェシカ・シェラワット(Jessica Sherawat 声・水樹奈々)テロ組織の捜査任務において、クリスと組むこととなったBSAAの女性エージェント。以前はパーカーと共にFBCに所属し、同じくテラグリジアに派遣されていた。任務中にも雑談するなど軽めな口と性格で、そうした態度から同僚との衝突も多々ある模様だが、戦闘能力は高い。キース・ラムレイ(Keith Lumley 声・小野大輔)BSAA所属エージェントの一人。とある特殊部隊の出身で戦闘能力は非常に高く、ククリナイフの二刀流を得意とする。体中に刺青を入れており、BSAAオフィス時でのコスチュームでは、首筋や指先にまで確認できる。プライベートでは女遊びが趣味な事から、相棒のクエントからは「グラインダー」(女たらしの意)という仇名で呼ばれている。クエント・ケッチャム(Quint Cetcham 声・坂東尚樹)BSAAでも指折りのメカニックとして知られるエージェント。機械知識や生物工学に精通しており、バイオスキャナー・通称「ジェネシス」の開発にも携わる。頭脳派ではあるが、戦闘能力もそれなりにある。コードネームは「ジャッカス」。いわゆるオタクな性格で何でも映画に例える癖がある。やや女性には奥手でキースからは度々からかわれるも仲は良く、公私共に互いの欠点を補い合う非常に優秀なバディでもある。クライヴ・R・オブライエン(Clive R. O'brian 声・石塚運昇)BSAA代表。やや飄々とした態度だが、指揮官としての腕は確かで正義感も強い。コードネームは「フォークボール」。テラグリジア・パニックにオブザーバーとして参加した際、強硬手段で事件を解決しようとするFBC長官のモルガンに苦言を呈していた。カーク・マシソン(Kirk Macison 声・遠藤大輔)『5』にも登場した、BSAA所属のヘリコプターパイロット。物語終盤にヘリでジル達を迎えにやってくる。コードネームは「ハットトリック」。

FBC所属者[]

レイモンド・ベスター(Raymond Vester 声・松本保典)赤髪が特徴的なFBCの男性エージェント。テラグリジア派遣当時は新人で、パーカーやジェシカの後輩として事態収拾にあたっていた。テラグリジア・パニック及びパーカー達の移籍後、腕は確かな一流のエージェントとして各地で活動しているが、強引な捜査で度々BSAAへの捜査妨害もあったことから評価は著しくない。クイーン・ゼノビア船内捜索中のジルとパーカーの前に突如姿を現す。レイチェルと共に船内を探索しており、BSAAに協力する意思はないと自称している。だが、その発言とは裏腹に、共通の目的からジル達に船内の鍵を渡したりするなど、不可解な行動が多い。モルガン・ランズディール(Morgan Lansdale 声・銀河万丈)FBC創設者にして、現在も長官の地位にある銀髪の老人。その冷徹な風貌から「シルバーフォックス」という仇名が付いている。バイオテロが全域に拡大し、事態の収拾がつかなくなったテラグリジアを、太陽光発電システム「レギア・ソリス」の兵器転用化で消滅、事態を収束させた。そうした手段を選ばない強行的な態度は、世論で非難の的にもなっている。レイチェル(Rachel)レイモンドと共に、クイーン・ゼノビア号へ潜入したFBCの女性エージェント。長い金髪で、目元も前髪に覆われている。物語の序盤、ジルの目前で船内を徘徊する怪物に殺害されてしまう。

ヴェルトロ所属者[]

ジャック・ノーマン(Jack Norman 声・池田秀一)テロ組織「ヴェルトロ」の指導者。2004年にB.O.W.(生体生物兵器)を用いたバイオテロ“テラグリジア・パニック”を引き起こす。テラグリジア・パニック後の、FBCによる極秘の掃討作戦の末、他のヴェルトロメンバーと共に彼の死亡も確認したとされているが、突如BSAAに向けて配信された犯行予告の動画内で謎の復活を果たしている。

登場用語[]

T-Abyss(アビス)ウィルス[3]アンブレラが開発したウィルス兵器“T-ウィルス”に、深海調査で発見された新種の魚類病原ウイルス“ジ・アビス(The Abyss)”の遺伝子を混合することで生み出された、新型のウィルス兵器。海洋生物をベースとしたB.O.W.製造や、ウィルス散布による海洋汚染など、従来のウィルスでは不向きだった運用方法が可能となったことから、海洋性ウィルスという新たなジャンルに位置付けられている。水溶性で感染率はT-ウィルスより高く、ヴェルトロの首領ジャック・ノーマン曰く「我々が持つ量だけで世界の海五分の一を汚染する」威力を持つとされているが、実際にはその後も海洋生物やバクテリアを通じてウィルスは増殖し続けるため、最終的には全ての海域が汚染されかねない程の危険性を孕んでいる。BSAA(Bioterrorism Security Assessment Alliance)アンブレラの不祥事によって非難を浴びた製薬業界が、世論緩和のために設立した対バイオテロ組織。世界各国のバイオテロ事件捜査にオブザーバーとして参加し、テラグリジアでもFBCをサポートしていた。ジルやクリスは創設時からのメンバーで、組織内では「オリジナル・イレブン」と呼ばれている。この当時ではまだNGOレベルの私設部隊・団体であり、国連管轄の公的機関に格上げされた後(『5』の時代)と比べてその活動には様々な制約がある。FBC(Federal Bioterrorism Commission)BSAAと類似の理由[4]から、ラクーンシティ壊滅後にアメリカ合衆国によって設立された対バイオテロ部隊。テラグリジアでのバイオテロ対策の全権を握っていた。ヴェルトロ(Veltro)元は愛国者の活動団体だったものが徐々に過激化し、少数精鋭のテログループとなった。テラグリジア開発に反対を唱え、バイオテロの標的とした。テラグリジア(Terra Grigia)地中海に築かれた人工の海上都市。太陽光発電を主体とした電力供給など先進的な面をアピールしていたが、2004年に大規模なバイオテロ“テラグリジア・パニック”に見舞われ、消滅した。クイーン・ゼノビア号(Queen Zenobia)地中海を拠点に世界各地へ航行していた豪華客船。2003年に廃船となる予定だった。客室部分の内装デザインは、『1』の舞台である洋館の設計者ジョージ・トレヴァーの残したノートを参考に設計されている。なお、同型の姉妹船が二隻存在する。レギア・ソリス(Regia Solis)大気圏外からテラグリジアに太陽光エネルギーを供給する人工衛星。太陽光を高度に収束させることで強力な大規模破壊兵器に転用することも可能。ジェネシス(Genesis)BSAAが開発した携帯型解析デバイス「バイオスキャナー」の名称。周囲をスキャンすることでウイルス情報の解析や、隠されたアイテムの発見を行う。キャンペーンでのみ使用可能で、解析率が100%に達する度に、ハーブと同等の回復薬が生成される。

登場武器[]

本作では、同時に所持できる武器は3つまでとなっており、持ちきれない武器はステージ各所に設置されている「武器ボックス」に収納される。また「カスタムパーツ」(主に威力や連射速度、装弾数などの基本的な性能の強化)「違法カスタムパーツ」(バースト射撃化などの、特殊な機能を追加)という武器強化アイテムを入手した際、入手しただけではどのような効果を持つのかが分からず、キャンペーンでは武器ボックスまで持っていくことで、レイドモードではステージクリア後に初めて詳細が明らかとなる。

ハンドガン[]

いわゆる拳銃。改造次第で序盤から終盤まで活躍の場が広まる。

  • M92F - ベレッタM92。シリーズ定番の標準的なハンドガン。
  • ガバメント - M1911。威力はハンドガン中最も高いが、その他の性能は低め。
  • PC356 - S&W PC356。M92Fより改造スロット数が多く、総合的な能力も高い。
  • G18C - グロック18C。威力はハンドガン中最も低いが、連射速度に優れるハンドガン。なお、本作では、シリーズ恒例のバースト機能はカスタムパーツ側に移行されており、ハンドガンのみならず対応する他の銃種へも自由に組み込める。

ショットガン[]

散弾銃。複数の散弾を同時に発射するため遠距離では威力が落ちるものの、近距離で撃ちこめば大ダメージが期待できる。

  • ウィンダム - 一般的なポンプアクション式ショットガン。
  • M3 - ベネリM3。威力は若干ウィンダムに劣るが、それ以外の性能は上回っている。
  • ハイドラ - 『5』に続いて登場したソードオフタイプのトリプルバレル式ショットガン。全体的な性能は先の二機種を上回る。なお、男性キャラはこれを片手で構える。
  • ドレイク - レイドモードにのみ登場。ハイドラを更に上回る性能を有するが、装填速度が遅い。龍をあしらった装飾が施してある。これもハイドラ同様、男性キャラは片手で構える。

マシンガン[]

従来のシリーズ作品と同様に、サブマシンガンとアサルトライフルを統一した武器ジャンル。連射力と装弾数で制圧する。

  • MP5 - H&K MP5。標準的なサブマシンガン。
  • P-90 - FN P90。シリーズ初登場のブルパップ方式サブマシンガン。圧倒的な連射性能を誇る。なお、厳密にはPDWと言う別のジャンルで扱われる銃器であり、メーカーの公式表記は「P90」(ハイフンは不要)。FBCの制式採用銃。
  • AUG - ステアーAUG A1。P-90と同じく初登場のブルパップ方式アサルトライフル。構え時の手ブレがマシンガン中少なく、装弾数もP-90に次いで多い。
  • G36 - H&K G36。全ての性能が高水準に纏め上げられた万能型のアサルトライフル。BSAAの制式採用銃。
  • ハイローラー - AK-74がモデルのアサルトライフル。レイドモードにのみ登場。威力はマシンガンカテゴリー中最も高いが、連射速度が遅い。

ライフル[]

スコープを搭載し、遠距離でも正確な狙撃が可能な銃。威力も高め。

  • M40A1 - レミントンM40A1。ボルトアクション方式で、射撃後には必ず目を離すため隙が大きいが、威力はPSG1より高い。
  • PSG1 - H&K PSG1。セミオートマチック方式のためスコープから目を離さず連射可能だが、威力はライフル中最も低い。
  • 村正 - レイドモードにのみ登場。マグナム並みの威力を有するが、装填速度が非常に遅い。火縄銃を思わせる和風のデザインとなっている。

マグナム[]

非常に高い威力を誇る拳銃類。

  • パイソン - コルトパイソン。リボルバー方式のため装填速度は遅いが、威力は高め。
  • L.Hawk - デザートイーグル。『5』と同じ名称で登場。ゲーム中の正式な名称はライトニング・ホーク。セミオートマチック方式で、マグナムの中では連射力と装弾数は高いが、威力は最も低い。
  • ペイルライダー - レイドモードにのみ登場。まるでライフルの様な、異様に長い銃身を持つ。他を圧倒する威力を誇るが、反動が非常に強く、射撃後の隙が大きい。

ロケットランチャー[]

  • ロケットランチャー - RPG-7。一発限りの使い捨てで、キャンペーンモードでは、全武器中最強の威力を誇る。個々の銃にレベルごとの性能が設定されているレイドモードにおいては、唯一威力が一律のままなので、他の高レベル帯の上位銃と比べると、相対的に威力が下となってしまう。
  • 無限ロケットランチャー - シリーズ恒例、弾数無限の最強兵器。キャンペーンモードでのみ入手可能。

サブウェポン[]

3つまで所持できる銃とはまた別枠となる、補助武器。

手榴弾系統[]

前述のロケットランチャーを含み、本作では、自分の武器による爆発ではダメージを受けない[5]

  • 手榴弾 - 本作では近くで爆発させても爆風によるダメージを受けなくなったため、より使い勝手が高くなった。
  • B.O.W.デコイ - 設置先にクリーチャーをおびき寄せ爆発する手榴弾。一度に複数の敵を相手にする以外に回避手段としての使い道もある。ただし一部のクリーチャーには効果が薄い。
  • 電撃グレネード - 水面を泳ぐ水棲クリーチャーに効果絶大な電撃を発する手榴弾。陸上でも使用可能だが、近くで爆発させると使用者も感電してしまう(ダメージは受けない)。
  • パルスグレネード - 『4』や『5』の閃光手榴弾に近い位置付けで、高周波によって敵を怯ませる手榴弾。攻撃力はないが、水中でも使用可能な他、一部の敵に使えば一発でグロッキー状態となる。
ナイフ系統[]

シリーズではお馴染みの、護身用途向けの刃物。操作キャラクターによって、種類の異なる刃物が存在する。

  • コンバットナイフ - 標準的な戦闘用ナイフ。威力は非常に低いが、無限に使えるため、非常時や設置物の破壊などに役立つ。
  • ダイバーナイフ - ダイバースーツ着用時のジル・クリス・ジェシカが装備。性能はコンバットナイフと同等。
    • ジルはコスチュームにより上述の二種類を使い分けるが、過去のシリーズと同じく、正面に突き刺す独特のスタイルで扱う。
  • 斧 - ダイバースーツ着用時のパーカー専用装備。携帯用刃物としては大振りで、全刃物中、最も高い威力を誇る。
  • ククリ - キース専用装備。一発あたりの威力はコンバットナイフやダイバーナイフと同等ながら、これをキースは二刀流で扱うため総威力は二倍となり、前方に二連続で振り下ろせる。体術でも扱うが、その際には回転しながら三連続で斬り付ける上、威力も更に高まっている。

その他[]

  • 固定銃座 - M134。ホバー船やヘリコプターに搭載された機銃で、一部のステージでのみ使用可能。
  • スティンガー - FIM-92 スティンガー。キャンペーンにおける、終盤のイベントで一度だけ使用可能な携帯型地対空ミサイル。

登場クリーチャー[]

ウーズT-Abyssウィルスに感染した人間が変貌した姿。名称は“滴る者”を意味する。体内に侵入したT-Abyssウィルスは感染者の細胞膜と融合すると、変異のため過剰に水分を吸収させた後に浸透圧で異常に膨れ上がらせ、やがて周囲の細胞膜と溶けるように融合を続ける。このプロセスが感染者の全身で繰り返されたため、その身体は半ば溶け崩れつつ水死体のように白くふやけ、視覚はあるものの眼球が存在しない頭部、トゲ付き鉄球のように変質した手などの異質な外観を持つ。自我や知能は失われ、極端な変貌の影響から水分と養分を欲し、異常に発達した舌を使って獲物から吸血を行い補給しようとする。痛覚を失ったために耐久性は高くなり、身体の柔軟性の高さを生かすことでベッドの下やダクトなどから神出鬼没に出現し、執拗に獲物を追い詰めていく。過去のシリーズにおけるゾンビの立ち位置にあり、作中でも生ける屍と表現されている。ジルたちが最初に遭遇した一般的な形態のウーズの他に、両腕が巨大に発達した「ピンサー」、肥大化した上半身による自爆攻撃をする「チャンク」、右腕から骨による弾を飛ばして攻撃する「トライコーン」の3種類の変異種が存在する。
  • ウーズ基本型
前述した外観を持つウーズの一般的な形態。ゆっくりと前進し、殴りかかったり掴みかかって吸血を行う攻撃行動を繰り返す。手足の関節は自身の意思で自由に脱着可能なものの、外的な要因で外された場合はその限りではなく戻すには時間が掛かってしまう。
  • ピンサー
ウーズの上位変異種。ウーズ基本型の強化版として位置付けられる。ウーズ系統の中では最も高い耐久性を誇り、肥大・長大化した上に大量の刺を生やした両腕を持つため攻撃力も非常に高い。動きもやや早くなっている。基本型の攻撃手段に加えて標的の足を狙い転倒させたり、攻撃の範囲が広いため横をすり抜けにくくなっていたりと、かなり厄介な存在となっている。
  • チャンク
尋常でない程に肥大化した特徴的な上半身を持ち、攻撃されると爆発してしまう。その性質故に吸血は出来ず耐久性は非常に低く脆いものの、逆に自身の意思で自爆することも可能なため、無闇に近寄るのは自殺行為である。なお、爆風は敵味方関係なく巻き込む上に威力もあり、上手く立ち回れば爆風で敵の群れを一網打尽に出来るため、単に敵と言うよりは攻撃オブジェクトに近い存在とも言える。
  • トライコーン
その名の通り、三本の角を生やした三角帽子のような頭部を持つウーズの上位変異種。ピンサー型と同じくウーズ系統の中では足が早く、特異に変質した右手から骨を射出し遠距離射撃を行うため、距離を離しても油断は出来ない。近寄れば直接その右手で殴りかかってくる上、転倒されても素早く匍匐前進で近寄り攻撃を仕掛けるなど、遠近両方で戦闘能力は非常に高い。その一方で左手は殆ど退化しており、耐久性はやや低めとなっている。ちなみに、このトライコーン型のみ縦に裂けた顔面に単眼を持ち、チャンク型と同じく吸血行動は行わない(吸血のため変異した舌自体は存在する)。グロブスターT-Abyssウィルス感染者が多量の水分を吸収した結果、巨大な肉塊のような姿に変異したもの。手足がないため、陸上ではゆっくりと這いずりながら移動するが、水中ではすばやく泳ぎ回ることができ、水中で襲われた場合は底部の口で食らいつかれ即死となる。耐久性はウーズより高くなっている。なお、本来“グロブスター”の呼称はグロテスク・ブロブ・モンスター(Grotesque Blob Monster)の略語であり、「海岸に漂着した、未確認生物の死体や謎の肉塊」の意味を持つ一般的な用語のため、厳密にはこのクリーチャーのみを指すわけではない。シークリーパーT-Abyssウィルス感染者のうち、XX染色体の持ち主である女性のみに発現する突然変異種。外観は白色のカブトエビのように変貌し、水中での行動に特化している。六本の腕で獲物を捕獲し、腹部にある口で喰らい付く様子は、まるで子を抱く母親を彷彿とさせる。その性質上、地上に上がって来ることは出来ない。ギオッゾT-Abyssウィルスに感染し、変異した魚類の総称。凶暴で鋭い牙と強靭な皮膚を持つ。シークリーパーとは異なり、水中のみならず陸上でも活動する事が可能で、場面を問わず執拗に標的を追い続ける。その姿形や特性は、かつてジ・アビスを宿していた深海魚の特徴と類似する。作中ではアロワナがギオッゾに変異させられた。アクレオッゾ金色のハリセンボンのような外観を持つ、ギオッゾの一種。通常のギオッゾとは異なり、牙を持たず攻撃力は低いが、耐久性は非常に高い。レイドモードにのみ登場し、倒せば必ず貴重なアイテムが得られる宝箱的な存在である。フェンリルオオカミにT-Abyssウィルスを投与した、山間部での運用向けB.O.W.。ハンターと同じく複数体による狩りを行い、じわじわと獲物を追い詰めていく。胴体には大穴が開いており、肋骨などが露出している。体色や体格の異なる複数の種類が確認されている。ドーベルマン犬種にT-ウィルスを投与したケルベロスと比べて制御性には劣るが、逆に野生は突出している。そのため、指定地域へ投入した上で本能的に襲わせる運用方法が基本となっている。ハンター(ハンターα)T-ウイルスによって生み出されたB.O.W.の代表的な存在。簡単な命令による制御が可能な上に、身体能力の高さや複数体の連携による高度な戦闘能力をも併せ持っている。ヴェルトロによって運用され、テラグリジアに大量投入された。ファルファレルロα型ハンターにT-Abyssウィルスを投与したことで生まれた、ハンターの改良型。ウィルスの影響で新たに透明化の特殊能力を持ち、元々高かった基本的な身体能力・戦闘能力も更に向上した一方で、複数のウィルスを宿している影響で凶暴性が増し、制御が難しいという欠点も浮上している。スキャグデッド千人に一人の確率で存在する、T-Abyssウィルスに対して一定の耐性を持つ人間からの突然変異種。ウーズの突然変異的な位置付けでもある。T-Abyssウィルスに対して耐性を持っていても感染の進行を止めることはできず、感染者は感染から数日から数週間後に高熱に襲われ、その後肩口から首へ痒みを伴うしこりが発生する。感染者は自分が乗っ取られて行くことを自覚しながらも、何の手立ても講ずることは出来ない。しこりは更に宿主を侵食し続け、最終的には結合双生児のように二つの頭部を持ち、かつ一般的なウーズを更に肥大化させたような異形へと変貌する。その巨体は分厚い脂肪で覆われているため、耐久性は非常に高く、多少の衝撃や銃弾による攻撃など意にも介さず突進してくる。宿主である本来の人間の頭部の横には、新たに巨大な口を持つ頭部が発生し、サメのように永久的に生え替わる牙を飛び道具として飛ばして攻撃する他、それが地面に落ちた場合はトラバサミ状のトラップ(攻撃もしくは時間経過で消失する)としても機能する。また、右腕は巨大なチェーンソーのように変異しており、鋭い切れ味を誇る。前述の牙で捕えられてしまうと即死は免れない。人間側の口からは虚ろながら言葉を発するものの、肉体をウィルス側に乗っ取られた状態のため自我は残っておらず、会話等は不可能。発する言葉は「俺は生きてる」「助けて」などの内容が殆どだが、既に意味をなさず、挙句の果てには「あの肉(標的)美味しそう」などの狂気的な言葉と共に笑い声も発してくる。作中で初めて遭遇するスキャグデッドはクイーン・ゼノビアの通信兵長が変異した個体であり、彼の残した日記は『1』の“かゆい うま”を彷彿とさせる内容となっている。ちなみに言葉を発するスキャグデッドはこの個体のみで、他の個体の頭部は人間の顔が残らず完全に宿主の面影すら失われた状態と化している。その極めて特異な行動により、開発スタッフや一部のファンからは「メーデーさん」という通称が付けられている[6]。感染レイチェル / レイチェルウーズ[7]ウーズに殺害された末にT-Abyssウィルスに感染したことで、自らもウーズと化してしまったレイチェルの成れの果て。行動はウーズの基本型とほぼ共通するが、素早く移動する上、攻撃力と耐久力共に非常に高い。スキャグデッド同様、うわ言のように言葉を発する。なお、彼女の残した日記内では腕の変貌と共に眼球の一方が失われている事が確認され、また吸血のため発達した舌は口ではなく鼻の辺りから頭部を割って出現するため、まだ完全なウーズと化す過程を経ていない変異の最中であると考えられる。ドラギナッツォクイーン・ゼノビアの展望台にて突如現れ、戦闘となる巨大なB.O.W.。巨体と奇怪な外見を持つが、その実態は複数の甲殻類系クリーチャーが一体化し、統一された意志の元に活動している群体型のクリーチャーである。主に突進による攻撃を行うほか、巨大な腕を地面に叩きつけて地響きを発生させてプレイヤーを転倒させる。背中には極めて強靭な甲羅を持ち、殆どの攻撃を寄せ付けない。頭部は二つに分かれており、それぞれ巨大な単眼と口が存在する。ベビードラギナッツォその名の通り、ドラギナッツォの幼体。成体と比べて小柄で耐久力は劣るものの、特徴的な甲羅による防御手段や攻撃手段は既に確立されている。小柄なために攻撃が当てにくい。アクレオッゾと同様に、レイドモード限定で登場する。スカルミリオーネサメの遺伝子をベースとしたB.O.W.。右腕は鋭利な槍のように、左腕はあらゆる攻撃を防ぐ盾に変異している。動きは遅いが攻撃力と耐久性共に高い上、上半身と下半身のどちらかを破壊されても活動可能な程の異常な生命力を誇る。上半身が残った場合は這いずりつつ右腕による攻撃を行い、下半身が残った場合は神経組織が変異した電撃を発する触手による攻撃を行う。マラコーダ本来は偶然の産物であったが、後にB.O.W.として品種改良された、T-Abyssウィルスによるハダムシ(魚の寄生虫)の突然変異種である。寄生した生命体の大きさに準じた成長を行う性質を持ち、ゲーム内ではクジラを宿主とした巨体が登場。増殖を繰り返すことで、寄生した生命体の内部に無数に存在するようになるため、その全てを何らかの方法で絶滅させない限り活動を止めることは出来ない。アビス完全体 / ノーマン[8]ジャック・ノーマンが自身にT-Abyssウィルスを投与し続けた結果、ウーズやスキャグデッド等とは全く異なる変貌を遂げたクリーチャー。本作品における最終ボス。極めて強靭な肉体を持つが、最大の特徴は、割れた顔面から露出した巨大な眼球を発光させ、その際に相手に幻覚を見せるという特殊能力。それを駆使した分身によるトリッキーな攻撃や巨大な腕による攻撃など、多彩な戦法を用いて襲いかかってくる。過去のシリーズに登場したB.O.W.のタイラントと同様、胸に心臓が露出しているが、最大の弱点は背中の腫瘍となっている。

脚注[]

  1. "「初音ミク」8万6000本,「STREET FIGHTER X 鉄拳」合計6万7000本。1位は先週に続いて「ワンピース 海賊無双」の「週間販売ランキング+」". 4Gamer.net. Aetas (2012-03-15). 2012-03-20 閲覧。
  2. 後述のサブウェポン・パルスグレネードで一時的に気絶させることは可能。
  3. 先着特典DVD内コンテンツ「ジェシカ・レポート」及び公式サイトのクリーチャー解説ページではこの表記が扱われているが、ゲーム内の日本語字幕やファイル、感染ミッションの説明文では「t-アビス」とカタカナ表記されている。
  4. 合衆国も裏では、アンブレラによる生物兵器の顧客であり、それらに関する事実が表面化することは避けねばならなかった。
  5. 設置物であるガスボンベを銃撃した際の爆発は、ダメージを受ける。
  6. 公式サイト内キース竹中の開発日誌より。
  7. 前者はゲーム内、後者は『バイオハザード リベレーションズ ナビゲーションズ&アート』(カプコン刊、ISBN 978-4-86233-332-2)及び『バイオハザード リベレーションズ 公式ガイドブック』(エンターブレイン刊、ISBN 978-4-04-727963-6)内における表記。
  8. 感染レイチェル / レイチェルウーズとは異なり、両方の呼称は共にゲーム内で扱われているが、前者はゲーム内ミッション項目における表記で、後者はキャンペーン進行時のナビゲーションによる、指令表示内での表記となる。また、『バイオハザード リベレーションズ 公式ガイドブック』では後者のみが表記されている。

関連項目[]

  • 加山雄三、鈴木史朗 - シルバーゲーマーとして有名で、当該シリーズファン。朝日新聞社広告局企画制作、2012年1月26日付・朝日新聞40面において、「バイオハザード リベレーションズ」の広告に共に登場。また、ゲーム関連ニュースサイト「GameSpot Japan」において、両者の対談が実現している。

外部リンク[]

  • バイオハザード リベレーションズ 公式サイト


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