アーチェリーの用語集

ページ名:アーチェリーの用語集

このページでは、アーチェリー関連の用語を随時まとめていきます。

出来るだけ多くの用語が分かるように、がコンセプトのページですが、

初歩的なものからコアなもの、ローカルなもの迄様々記載されます。

他の方との会話の際に、こちらの情報を絶対としないよう注意してください。

また、ここはあくまで簡単な用語辞典のため、より詳しい内容はこのサイトの個別の項目や、

雑誌等他の情報源を参考にしてください。

 

用語 読み方 解説

アーチャー

(Archer)

あーちゃー

アーチェリーのプレイヤーのこと。

そもそもは、『弓矢を扱う技術を持つ人』と言った意味合い。

戦いを扱った映画やゲームなどでは、弓を持った兵士(=弓兵)のことを呼ぶことも。

アーチャーズパラドックス

(Archer's Paradox)

あーちゃーずぱらどっくす

弓から真っ直ぐに放ったつもりの矢が、実際には左右に蛇行しながら飛翔する現象のこと。

人の手で弓を引き、放つ際、どうしても弦はまっすぐにリリースされず横にずれる。

そのズレが矢に伝わり、蛇行する。

この現象の影響を最小限とするため、アーチェリーに用いる弓には様々な工夫が凝らされている。

アーチェリー

(Archery)

あーちぇりー

そもそもは、弓矢を使って標的を射抜く技術のこと。

スポーツとしては、一定のルールのもとで、その技術を用いて離れた的を射ち点数を競うこと。

また一般の会話の中では、用いる弓矢(洋弓)を指すこともある。

アームスリング

(Arm Sling)

あーむすりんぐ

弓の落下を防ぐボウスリングの内、手首に装着するタイプのもの。

フィンガースリングとどちらを使うかは個人の好み。

安倍 晋三 あべしんぞう

政治家。全日本アーチェリー連盟の第6代会長。

ついでに、第90代・第96代・第97代・第98代内閣総理大臣でもある。

大学生時代にアーチェリー部に所属していたとのこと。

とは言え今は公務が忙しいようで、実際の会長としての職務は行っていない。

父親の安倍晋太郎氏も全ア連の第4代会長だった。

アロー

(Arrow)

あろー

矢のこと。弓から飛ばす飛翔体。

アーチェリー用具としては、アルミやカーボンを利用したものが主流。

その形状や羽の付け方など、的中性能を上げるために様々な工夫が凝らされている。

良いとされるものは中々に高い価格がするが、高速で飛翔するため比較的破損の確率も高く、アーチャー泣かせの消耗品である。

アローレスト

(Arrow Rest)

あろーれすと

単にレストとも言う。

ハンドルの側面に装着し、弓矢を構える際に矢の先端側を乗せるパーツ。

プラスチック製の安価なものや、微調整が出来る金属製のものもある。

アンカー

(Anchor)

あんかー

弓を引いて構える際に、フルドローの状態でいつも引き手を顔の同じ位置に触れさせる事。またその触れる場所。

日本語訳すれば『錨』となる言葉だが、その名の通りしっかりと引き絞った弓を定位置に固定するために利用する。

このアンカーの位置が1mmずれるだけで矢の的中箇所は大きくズレてしまうため、重要な要素である。

その位置によって、ハイアンカー、サイドアンカー、ローアンカー等種類がある。

アンカーパッド

(Anchor Pad)

あんかーぱっど

タブに付属することのあるオプションのパーツ。

主にサイドアンカーを使用する人が、アンカーを固定しやすくするために利用する。

インチ

(inch)

いんち

長さの単位。アーチェリーでは特に、弓や矢の長さを表すのに使う。

主に『in』や『"』が表記に使われる。

メートル換算すると、1インチ=0.0254メートル=25.4ミリメートルとなる。

弓の長さや矢の長さは人それぞれだが、弓は66インチ、矢は26インチ程度が一般的。

オープンスタンス

(Open Stance)

おーぷんすたんす

スタンス(=立ち方)の一種。

弓を構える際に、スクエアスタンスを作った後で、的側の足を半歩引いて、30~45度ほど傾けた様な形。

スクエアスタンスに比べ的に向けて少し開いた(=オープンな)スタンスであり、弓を引きやすいなどメリットは有るが、スクエアスタンスに比べ再現性が低くなる。

押し手 おして

弓を構える際に、弓を的に向けて押すのに使う手。

右利きの選手は多くの場合、左手が押し手になる。

オリンピック

(Olympic)

おりんぴっく

世界で最も有名なスポーツの祭典。

世界の各地を会場として、夏季、冬季それぞれの大会を交互に2年間隔で(夏季→2年後→冬季→2年後→夏季...)開催している。

アーチェリーは夏季オリンピックの正式種目。リカーブボウによる70mターゲット種目が、個人戦、団体戦の形で開催されている。

過去日本は銅メダルや銀メダルを獲得している。

利き目 ききめ

自分が物を見る際に主に使用している目のこと。マスターアイとも言う。

一般生活の中で意識することはほぼ無いが、実は利き手と同じ様に主に使用する目が決まっている。

例えば左手に弓を持って弓矢を構える場合、アーチェリーにおいては利き目が右目の方が自然な構えができる。

そのため、利き目が左目の人は弓を右手に持って構えたり、構える際に左目を瞑る等の対応を取る。

弓道 きゅうどう

日本古来の弓具(=和弓)を主に用いる武道。

弓を扱う競技において、日本国内ではアーチェリーと対を成すような存在である。

とは言え、流石日本固有の武道だけあり日本国内での競技人口はアーチェリーの10倍以上いる。

良くアーチェリーと比較されるが、選手の目指すべきところなど大きく違った要素も多い。

きん

ゴールド、金的とも。

アーチェリーで用いる多くの的の中心、黄色に塗られた箇所のこと。

特に的の中心である10点を言うことがあり、1回の立ちで射つ射数(3射や6射)が全て10点に当たった際に「30金」「60金」などと言う。

金的 きんてき

ゴールド、金とも。

アーチェリーで用いる多くの的の中心、黄色に塗られた箇所のこと。

決して下品なネタではない。

ちなみに格闘技などで特定の急所を金的と言うが、そもそもこれは弓道で余興に用いる金紙を張った的のことを指すという。

グリップ

(Grip)

ぐりっぷ

アーチェリーに使用する弓を構成するパーツの一つで、弓を構えた際に押し手で押す部分。

ハンドルにネジで固定する物が多く、好みに応じて付け替えれることもある。

木製、プラスチック製等があり、また人によっては削ったりパテを盛ったりして自分の手に合うように加工する。

げん

弓に張る細い紐のようなパーツ。ストリングのこと。

一般的なアーチェリー用具では、強靭な合成繊維で作られている。

ちなみにヴァイオリン等は弦楽器(げんがっき)と呼ぶが、その音色を奏でるための張ってある紐も弦(げん)と呼び、ストリングと呼ぶ。

弦サイト げんさいと

矢を狙ったところに飛ばすための技術の一つ。

本来矢や弾丸などの飛翔体をまっすぐ狙ったところに飛ばすには、狙いをつけるための照準が2点必要となる。

しかし、ベアボウやリカーブボウは2つの照準をつけることが許されていないため、

弓の弦を擬似的な照準として利用する。

これを、弦サイトを合わせるという。

ゴールド

(Gold)

ごーるど

アーチェリーで用いる多くの的の中心、黄色に塗られた箇所のこと。

日本語にして、金、金的とも言う。

会話の中では「(射った矢が)ゴールドに入った」等と言う様に使う。

的の中心という良い場所を単に「金」と呼んでいるのかと思いきや、遠い昔には実際に的の中心に金が使われていたことがあるらしい。

ただ、選手が狙いを定める際に眩しいので黄色に塗ることになったとか。

コンパウンド

(Compound)

こんぱうんど

主にコンパウンドボウの事。

日本語にすると「複合、組み合わせる」。

コンパウンドボウ

(Compound Bow)

こんぱうんどぼう

弓の上下両端に滑車を備えた機械的な弓。

滑車の力(テコの原理)を利用することで、弓を引き絞った状態をキープする時に必要な力を低減させる事ができる。

そのため、より狙いをしっかりと定めながら強い矢を飛ばすことが出来る。

アメリカなどでは、狩猟に用いるなど愛好者が多い。

ちなみに、似た単語にコンポジットボウ(Composit Bow)と言うものがあるが別物。

こちらは中世あたりにアジア圏などで主に用いられた、獣の皮と木などを組み合わせて作った弓を指す。

サイト

(Site)

さいと

日本語にすると「照準器」。

リカーブボウやコンパウンドボウに取り付け、狙いを定めるのに使う。

リカーブボウは拡大するためのレンズなどの使用は禁止されているため、

単純に目標と重ねるだけの構造だが、見易さや調整しやすさなどを確保するため製品によって工夫が凝らされている。

サイドアンカー

(Side Anchor)

さいどあんかー

アンカーの種類の一つ。

フルドローの際、引手の人差し指を頬の下に構え、ストリングが顎の横から頬骨の間に当たるように固定する。

体格によってはセンターアンカーより矢筋を通しやすくなる等大きなメリットを持つが、毎回同じ位置に固定することが難しくなるという大きなデメリットもある。アメリカなどを中心に、リカーブボウを使用するアーチャーがよく採用するアンカー。

10点 じゅってん / じってん

ターゲットアーチェリー競技で、1射で得られる最高得点。

的の中心が、10点に設定されており、70mの場合、その範囲は一般的なCDディスクと大体同じ大きさである。

ちなみに選手から見たときの大きさは、目から3m離れたところに置いたお米1粒の大きさに近い。

スクエアスタンス

(Square Stance)

すくえあすたんす

スタンス(=立ち方)の一種。

弓を構える際に、両足を平行にし、両足のつま先を結んだ線の延長線が的の中心に向かうように立つ。

両足と、そのつま先同士、かかと同士がスクエア(=長方形)を作るように立つスタンスであり、最も基礎的な形となる。

スタビ すたび

スタビライザーのこと。

ちなみにとある外部サイト様の情報によると、『スタビ』はかつてアーチェリー用具を製造していたYAMAHAの商標とのこと。

スタビライザー

(Stabilizer)

すたびらざー

日本語にすると「安定装置」。

リカーブボウやコンパウンドボウで、弓の挙動の安定のためにつけるための棒状のパーツ。

アーチェリーの試合をTV等で見た時に、多くの初心者が気になる謎の棒の正体がこれである。

良くアーチェリーに親しみのない人が、センサーだ、距離を測定する機械だ、レーザーが出るのだ…等期待をふくらませるが、そこまでSFなパーツではない。

スタンス

(Stance)

すたんす

立ち方、姿勢の事。

一般の会話の中でも「この議題には賛成のスタンスで臨む」と言う様に使用するが、アーチェリーではそのまま弓を構える際の立ち方を言う。

主に用いられるのは2種類、スクエアスタンスと、オープンスタンスとがある。

ストリング

(String)

すとりんぐ

弓の端と端を繋ぎ、矢をつがえる細い紐の様なパーツ。

弦(げん)とも言う。

アーチェリーに用いる物は、丈夫な合成繊維をねじり合わせて作られている。

ストリングハイト

(String Hight)

すとりんぐはいと

弓の押し手で押す部分の内、最も深くくぼんでいる部分(=ピボットポイント)から、ストリングへの最短距離。

ストリングと垂直に交わる線が、ピボットポイントに当たる時の、その線の長さとなる。

この長さによって矢の飛びやすさが変わるため、チューニングの過程で一定に定め、変動しないように気をつける必要がある。

スパイン

(Spine)

すぱいん

矢の硬さ、曲がりにくさを表す言葉。

弓の強さと合ったスパインを持つ矢を選ばないと、アーチャーズパラドックスにより矢が狙った方向から逸れて飛んでいく。

矢の長さや材質、その他太さやポイント(=鏃)の重さなど様々な要素で変動する。

また、プランジャーの調整によってある程度スパインが合っていなくても矢飛びを修正できる。

全ア連 ぜんあれん

全日本アーチェリー連盟のこと。

日本の公式なアーチェリー組織を取りまとめる組織。

全日本アーチェリー連盟 ぜんにほんあーちぇりーれんめい

公益社団法人 全日本アーチェリー連盟という組織。

日本の公式なアーチェリー組織を取りまとめており、大きな大会に出場したり、ナショナルチームに所属するにはこの組織への登録が必要となる。

他に、選手の実力に応じてスターバッジと言うバッジを発行していたりする。

現在の会長は政治家の安倍晋三氏。

執筆時点では公務が忙しく、会長としての実働は無いらしい。

ターゲット

(Target)

たーげっと

的のこと。また、ターゲットアーチェリー競技を指すことも有る。

アーチェリーの的は各競技のルール毎に規定があり、その何処に矢が当たったかで点数が決まる。

たたみ

日本文化に重要な床に敷くマット。

近年はビニール製の製品なども有るが、シッカリしたものは「い草」によって作られている。

アーチェリーとは一見無関係に思えるが、日本のアーチャーは皆この畳のお世話になる。

アーチェリーの的は矢を傷つけずに、かつ貫通させずに受け止める必要があり、古くなって廃棄される畳を的紙の後ろに重ねて置けば、この役目にピッタリなのである。

生まれてからは多くの人の足蹴にされながら過ごし、引退した後はアーチャーに射掛けられて無残に無数の穴を開けられる…。

亀◯製菓の有名せんべい菓子パッケージに載っていた、「け◯げ組」有力候補だと、個人的には思う。

タブ

(Tab)

たぶ

弓を射る際に使用する、防具の一つ。

弓を引き絞る際に、ストリングが指に食い込むのを防ぐために引き手の指とストリングの間に装着する革製品。

主に牛革、硬めでなめらかなコードバンと言われる革がよく使われる。

テイクダウンボウ

(Takedown Bow)

ていくだうんぼう

弓の構造の種類の一つ。

弓本体が、ハンドルとリムに分解できる物を言い、現在販売されているアーチェリー用の弓の殆どがこの形である。

かつては分解できないワンピースボウと言うタイプが一般的だったが、持ち運びがしやすいことや一部が破損しても全体の交換をしなくて良い等の便利な要素のため現在はこちらが主流となった。

つる

弦(げん)、弓弦(ゆづる)とも。弓に張る細い紐のようなパーツ。

ストリングのこと。

一般的には和弓の部品を指す呼び方で、アーチェリーでは「つる/ゆづる」とはまず読まない。

ストリングか、日本語で記載しても弦(げん)が一般的である。

ノック

(Nock)

のっく

矢の後端にある、ストリングに番える為のパーツ。日本語で言うと(矢)筈。

プラスチック等で出来ており、ストリングを軽く挟み込むように嵌まる。

そのため、矢をつがえた弓を軽く下に向けても、矢が落下することはない。

ノッキングポイント

(Nocking Point)

のっきんぐぽいんと

ストリングにおける、矢を番える為の場所。

毎回同じ場所に番えるために、予めストリングにサービングと呼ばれる硬めの糸で補強、位置固定を行っておく。

ハイアンカー

(High Anchor)

はいあんかー

アンカーの種類の一つ。

フルドローの際、引手の人差し指を唇の端付近で固定する。

矢が比較的視線に沿って飛ぶため、ベアボウを使うアーチャーが採用することが多い。

はず

矢筈(やはず)とも。矢を弓につがえる際に弦と接する場所。

ノックのこと。

日本語で弓具を表現する際の表現だが、アーチェリーで筈と表現する人は少ない。

ハンドル

(Handle)

はんどる

アーチェリーに用いる弓を構成するパーツの内、持ち手と一体化した部分。

ライザーとも呼ぶ。

最近の弓具ではアルミニウムやマグネシウム合金といった金属で作られていることが多いが、中にはカーボンなど新素材を使用したものもある。

このハンドルを中心として、リム、サイト、スタビライザー等のパーツを付け弓を組み上げていく。

引き手 ひきて

弓を構える際に、矢をつがえたストリング(=弦)を引く手。

右利きの選手は多くの場合、右手が引き手になる。

ピボットポイント

(Pivot Point)

ぴぼっとぽいんと

弓の押し手で押す部分の内、最も深くくぼんでいる部分。

ここに押し手の親指と人差指の付け根を当てるようにして弓を押す。

ここをまっすぐ押せるかどうかで、矢の飛び具合が変わってくる重要なポイント。

フィンガースリング

(Finger Sling)

ふぃんがーすりんぐ

弓の落下を防ぐボウスリングの内、指に装着するタイプのもの。

主に押し手の親指と人差指、または親指と中指に装着する。

アームスリングとどちらを使うかは個人の好み。

プランジャー

(Plunger)

ぷらんじゃー

アーチェリー用の弓において、ハンドルに装着するパーツの一つ。

アローレストと合わせて使用し、矢の飛びを真っ直ぐに補正する。

ベア

(Bare)

べあ

主にベアボウのこと。

日本語にすると「裸の」。

英語の発音は「Bear」と同じ(同音異義語)だが、別にクマは関係ない。

ベアボウ

(Bare Bow)

べあぼう

現在アーチェリーの競技に使用される中で最もシンプルな弓。

リカーブボウと同じ弓を使うことも多いが、最も単純な見分け方は弓本体にサイト(=照準器)や長い棒がついているか否か。

ついていたらリカーブボウ、ついていなければベアボウである。

サイトがない代わりに矢の先端を照準代わりにしたり、弓の引き方を工夫するなど独自の技術が必要となる。

ボウ

(Bow)

ぼう

弓のこと。矢を飛ばすための用具。

矢をアローと呼ぶことはたまにあるが、弓そのものをボウと呼ぶことはあまりない。

ただ、ボウスリング、ボウスタンド、と言ったように他の用語の中で用いられることはある。

ボウスリング

(Bow Sling)

ぼうすりんぐ

弓を構える際に、押し手に装着する紐。

矢を放った際に、その勢いで手から飛び出していく弓を留める働きがある。

押し手の指に装着するフィンガースリングと、腕に装着するアームスリングがあり、アーチャーの好みによって選択される。

割と簡単な構造のため自作しているアーチャーも多く、彼らのちょっとしたおしゃれポイントである。

ポンド

(Pound)

ぽんど

重さの単位。アーチェリーでは特に、弓を引くのに必要な力=弓の強さを表すのに使う。

記号表記では『£』となるが、主に『lb』や『#』が表記に使われる。

kg換算すると、1lb=0.454kgとなるため、例えば30lbの弓をひくためにはおよそ13.62kgの力が必要ということになる。

マスターアイ

(Master Eye)

ますたーあい

利き目のこと。

日常生活の中では意識しないが、人はそれぞれ左右どちらの目を主に使うかが決まっており、アーチェリーの際には重要な要素となる。

両目を開いたままで、2m程離れたものと重なって見えるように人差し指を立てる。

指をそのままにして左右の目を交互に瞑った時、両目で見たときと同じ光景が見える時に開いている目が、あなたのマスターアイである。

まと

アーチェリーにおいて、狙う対象。ターゲットとも。

ターゲットアーチェリーで用いる的は円形で、中心が10点、その周囲が9点、と同心円状に1点まで点が記載されている。

また、10点と9点は黄色、8点と7点は赤色、6点と5点は青色、4点と3点は黒色、2点と1点は白色と塗り分けられている。

的の大きさは競技毎に決められている。

的紙 まとがみ

的が書き込まれた紙。

試合や練習で多くの矢を射掛けられる事となるため、縦横に糸が編み込まれており、穴が多く空いても崩れにくくなっている。

また、耐水性にも優れているが、やはり多くの穴が空いてしまえば交換せざるを得ず、地味にコストの掛かる消耗品である。

細長い形状の真っ直ぐな棒の先端を、削ったり何かを付けたりして尖らせて作ったものの内、主に弓などによって飛ばすものを矢と呼ぶ。

最近のアーチェリーではアルミやカーボンで軸を作ったものが主流。アローとも呼ぶ。

矢筋 やすじ

弓を引いて構える時、矢をノック(=矢筈)方向に仮想で延長した際の線。

この線に接する位置に引き手の肘が有るのが良い射型と言われる。

ドローイングの段階でこの姿勢を意識しながら、矢をその進行方向の逆にまっすぐと引くことを「矢筋を通す」と言う。

ヤマハ株式会社 やまはかぶしきがいしゃ

多くの人に楽器メーカーとして親しまれている、日本のメーカー。ブランドは『YAMAHA』。

何故アーチェリーに関係が?といぶかしがる方もいるだろうが、実はかつてヤマハはアーチェリー用具製造メーカーでもあった。

どころか、日本にアーチェリーを紹介したのもヤマハの当時の会長だし、一時はアメリカのメーカーと競技用アーチェリー用具の分野で市場を二分するほどの大勢力であった。

残念ながら現在は経営上の都合により撤退してしまっているが、未だに当時を懐かしむ多くのファンが居る。

ちなみにヤマハは、グループ会社も含めて考えると楽器やバイクや船やプール等様々なものを作る多目的メーカーである。

ゆみ

弾力性を持った棒状、あるいは細い板状の素材の両端を弦でつないだもの。

主にその反発力を利用して矢を飛ばす用途で使用される。

最近のアーチェリーではいくつかのパーツに分割できる弓の使用が主流。

弓矢 ゆみや

弓と矢のこと。世界各地で、旧くは旧石器時代以前から遠距離への攻撃手段として用いられてきた。

様々な材質、製法があり、地域によって主流となる弓矢が異なる。

ヨーロッパで鉄砲が発明されると、その普及に伴い徐々に用いられる機会が減った。

ライザー

(Riser)

らいざー

ハンドルのこと。

アーチェリー競技に用いる弓を構成するパーツの内、中心となる持ち手周辺の部分。

リカーブ

(Recurve)

りかーぶ

主にリカーブボウの事。

日本語にすると「再び曲がる」(Re-Curve)。

弓のしなる部分が前方(矢の進行方向)に向かって反り返っていることを示している。

この意味だけだとベアボウも同じ様にリカーブしているのだが、何故かサイト(=照準器)等のついている弓のみリカーブボウと呼ぶ。

また、この反り返りのため、弦を張っていない弓を初心者が見ると前後を逆だと勘違いしたりする。そのまま間違えて弦を張ると壊れたり危険なので注意。

リカーブボウ

(Recuve Bow)

りかーぶぼう

現在アーチェリーの競技で最も一般的に使用される弓。

オリンピック種目もこの弓の仕様を前提としているため、最も目にする機会の多い弓である。

ベアボウと共通の弓に、サイトやスタビライザー等を付け命中率と安定性を向上させている。

オリンピックメダリストのようなトップアーチャーともなれば、70m先のサッカーボールをコンスタントに射抜ける程度の命中率と安定性を持つ。

リム

(Limb)

りむ

アーチェリーに用いる弓を構成するパーツの内、上下のしなる部分。

弓が矢を放つ際に利用する反発力を生み出す、重要なパーツである。

ハンドルにはめ込む形で弓を構成するが、現行のリカーブボウ用の製品の多くが接合方式を統一しているため(例外もある)、ハンドルはA社製、リムはB社製と言った組み合わせも選択できる。

リムはいくつかの素材を層状に組み合わせて作られており、その素材によって細かな性質の違いがある。

レスト

(Rest)

れすと

アローレストのこと。

ハンドルの側面に装着し、弓矢を構える際に矢の先端側を乗せるパーツ。

ローアンカー

(Low Anchor)

ろーあんかー

アンカーの種類の一つ。

フルドローの際、引手の人差し指を顎の下に収め、ストリングが顎の中心に当たるように固定する。

顎の骨と言うズレにくい場所に固定でき、またストリングが鼻の先や唇など複数箇所に当たることでズレた事を確認しやすいため、リカーブボウを使用する多くのアーチャーが採用する基本となるアンカー。

ワンピースボウ

(One Piece Bow)

わんぴーすぼう

弓の構造の種類の一つ。

弓本体が、ハンドルとリムに分解できず一体型のモノを言う。

現在アーチェリー用として主流の分解可能なテイクダウンボウに対し、かつてはこちらのタイプが一般的だった。

和弓は分解できないため、どちらかと言えばワンピースボウの一種と言えるかもしれない。

BB びーびー / べあぼう ベアボウ(Bare Bow)の事。競技の際の区分などで、略称としてよく記載される。
CP しーぴー / こんぱうんど

コンパウンドボウ(Compound Bow)の事。競技の際の区分などで、略称としてよく記載される。

CBではないので注意。

EASTON いーすとん

アーチェリー用具のメーカー。アメリカのメーカーで、主に矢などの製造ブランドとして知名度が高い。

競技用の矢としては、寡占とも言えるシェアを得ている。

ちなみに、最近は日本の弓道用の矢もEASTON製だったりするらしい。

HOYT

ほいっと

アーチェリー用具のメーカー。アメリカの弓具製造最大手のメーカーである。

かつては日本のヤマハと競技用アーチェリーの市場を二分しており、ある種老舗のブランドとも言える。

オリンピック等大会でトップクラスの選手が使う弓具としても一般的で、現在の世界記録はこのブランドの弓によって打ち立てられているらしい。

現在はEASTON社の傘下ブランドとなっている。

M えむ / みす

0点の事。

Miss(=ミス)の頭文字。

的の範囲には1点までの範囲が記載されているが、その範囲外に矢が飛ぶとこの判定になる。

実際に得点表にも、Mと書き込むことになる。

射ったアーチャーは、悔しい。

MK Korea えむけーこれあ

アーチェリー用具のメーカー。通称エムケー。

韓国のアーチェリー用具メーカーでラインナップは少なめだが個性的で魅力的な弓具を製造している。

RC あーるしー / りかーぶ

リカーブボウ(Recurve Bow)の事。競技の際の区分などで、略称としてよく記載される。

RBではないので注意。

Ten(10) てん

数字の10のこと。10点のこと。

国際試合などで多く行われるターゲットアーチェリー競技で1射あたりの最高得点であり、選手は皆この点に矢が当たる事を狙って射っている。

オリンピック形式の決勝戦等では選手が1射する毎にアナウンスが点数を読み上げるが、この点数を読み上げるときだけテンションが高めのことが多い。

「テェン!」

W&W うぃん / だぶりゅーあんどだぶりゅー / うぃんあんどうぃん / うぃんうぃん

WIN & WINのこと。

略称として、WINや、W&Wと書かれることがある。

WIN&WIN うぃんあんどうぃん

アーチェリー用具のメーカー。通称ウィン。

韓国の大手メーカーで、アメリカのHOYTと競い合っている。

かつてのYAMAHAの弓具製造の流れを組んでいる部分もあり、より先進的な素材や技術を取り入れようとする動きが強い。

W&W、WIN等と略して記載されることもある。

X えっくす

ターゲットアーチェリー競技などで用いる的の、中心のこと。

ここに矢が当たった場合、その少し周囲と同じく点数は10点だが、選手の嬉しさは大きく違う。兎に角嬉しい。

10点の範囲の半分の直径の範囲が『X』として設定されており、競技終了後、複数の選手の得点が同点の場合、この範囲に当たった矢の本数で勝負が決まる場合がある。

 

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