登録日:2022/12/07 Wed 21:30:51
更新日:2024/06/27 Thu 13:04:47NEW!
所要時間:約 11 分で読めます
▽タグ一覧
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット sv 料理 料理人 ペパー サンドウィッチ もう一人の主人公 メインヒロイン レジェンドルート パルデア地方 ポケモン登場人物項目 先輩 本当は優しい人 リククラゲ キョジオーン パルシェン ヨクバリス スコヴィラン ポケモンsv 下まつげ 料理上手 ロン毛 顔がうるさい ネグレクトの被害者 太眉 料理男子 結構暗い過去持ち 両親との不和 複雑な家庭事情 学生 目隠れ コメント欄ログ化項目 アカデミー 古川慎 放課後のブレス 愛すべきバカ 天涯孤独 マフィティフ 秘伝のスパイス 両親との確執 手持ちも料理関連ばかり 第二のリーリエ 隠れ肉体派
うおー マジか!
スパイスの力ってすげー!!
『ペパー』とはゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の登場人物である。
CV:古川慎(オリジナルWebアニメ『放課後のブレス』)
■概要
今作の3つのルートの1つ『レジェンドルート』のキーパーソン。
主人公と同じくオレンジ/グレープアカデミーに通う男子学生。文系クラス2-Gに在籍。
正確な年齢は不明だが、公式サイトでのキャラクター紹介で「同じ学校に通っている先輩」とはっきり書かれているので、少なくとも主人公よりは年上。かつ、「青年」と称される場面もあるものの外見からしてミドルティーンくらい。
後述の通りストーリー上で強大なポケモンが住まう僻地を巡るためか、細身な外見ながら実は意外と肉体派。実際、同年代だろう主人公を片手で引っ張り上げるシーンもあるなど、腕力も相当のもの。
ちなみにライドポケモンを連れている様子が無いが、まさか山岳や砂漠といった過酷な地を本当に自分の足だけで踏破しているのだろうか……?
■容姿
焦げ茶色のメッシュの入った亜麻色の髪を肩を過ぎるほど長く伸ばしており、特に右目は前髪で丸々覆われているほどだが、その下に傷跡などは確認できないのでそういうものを隠すためではなく単なるファッションと思われる。ちなみにバトル中の待機モーションでは時折かき上げている。
また(右目もそうだが)見えている左目はバシバシの下まつげが目を惹くほか、目隠れ属性に加えて太眉属性も併せ持っている。
瞳の色は青みがかったグリーン。
服装はアカデミーの秋服(指定のベストと長袖と長ズボン)*1。
加えて、アウトドア仕様と思しき黒いトレッキングブーツを履き、大きなリュックサック*2を常に背負っている。
ブーツのヒモやリュックはどちらも黄色な上、寮の部屋も同じ色が基調なので好きなのかもしれない。
■人物
一人称は「オレ」。
二人称は主人公はじめ大体の相手に「オマエ」や「アンタ」、または名前の呼び捨てで、ネモのことは「生徒会長」、アカデミーの校長であるクラベルのことは「校長せんせ」と呼ぶ。(「先生」や「センセー」ではない、ここ重要!)
更に相手の様子などを表す際には例えば「元気ハッスルちゃん」といったように「~ちゃん」と付ける独特の口癖(?)や、バトルの意気込みを料理に関するものになぞらえるセリフ、リアクションが大きく表情も豊かな点も特徴と言える。なお、親しくない相手に対しては、打ち解けるまで割と口が悪いというかつっけんどんな口調で接するが。
その他スマホも結構デコっており、オシャレ好きな一面も。
ポケモンを元気にする健康料理を研究しており、ピクニックが好きだと話す。また、自負するように料理の腕も確か。
しかしこれは両親がいつも留守でなかなか会えず、一人で自炊せざるを得ない境遇から身に付いたのだという。
一方ネモに学校に来るように忠告されたり、クラベル校長から単位を心配されたりするほどには学校にはあまり通っていないようで、本人も「行きたくもねえ学校」と語るあたり学業に熱心とはやや言い難い。
とはいえ全くの不登校というわけではなく、家庭科や美術、バトル学の授業には出ている*3。現実で言う実技教科のほうが好きなのだろうか。
そして特筆すべきは、今作のポケモン博士である[[オーリム・フトゥー博士>オーリム博士/フトゥー博士(ポケモン)]]の息子ということ。
だが、確執があるようで親に関する話をすると露骨に不機嫌になってしまう。
とはいえ本来は気さくで面倒見のいい性格で、ペパーと接していくうちに彼の人の好さが判ってくることだろう。
また、主人公と出会った[[コライドン>コライドン]]・[[ミライドン>ミライドン]]のことを知っているものの突き放したような態度で接する。
どうやら過去に何らかの因縁があるようで……?
■ストーリーでのペパー
入り江のほら穴から脱出してコサジの小道灯台に向かっているときにコライドン・ミライドンを見かけたことで主人公にファーストコンタクトを取る。
また、ネモも見たことのないほど珍しいポケモンであることにもかかわらず、バトルフォルムとライドフォルムのことも知っていた。
「普通のポケモントレーナーでは扱えないから主人公の力を試す」という理由でポケモンバトルを挑んできて、勝利すると力を認めたのかコライドン・ミライドンのモンスターボールを渡してくれる。
この時に「やっとボール手放せたぜ」と言っていることから、執着もないどころかコライドン・ミライドンと離れられて清々している様子だった。
ちなみにこの時繰り出してくるのはその辺で捕まえたホシガリス一匹のみ。
負けるはずがないが一応負けても話は進む。しかしその場合「オレに負けるようじゃまだまだ」と呆れられる……のはわかるが、横で見ていたネモが何故か「手を抜いたでしょ」とガチギレする。なんでや……。
その後アカデミーに登校し、学生食堂にいるところに話しかけると初めて自分から名乗る*4とともに「健康料理の研究のために、各地のヌシが守る秘伝スパイスを手に入れる」という目的を話し、ヌシの居場所を主人公のスマホロトムに登録してくれるほか、更に先程のバトルで主人公の腕を見込んで協力してくれないかと頼んでくる。
また、クラベル校長が「宝探し」の始まりを宣言したのち、ネモが主人公をジム巡りへと誘っているところへ「コイツ(主人公)はオレとヌシポケモンを倒してスパイスちょろまかすんだ、チャンピオンなってるヒマないぜ」と割って入ってくる。
このとき「大事なものは何か」といった話題が出るが、何やら「マ……」と言いかけて止めている。真相は後述。
かくして課外授業が始まり、ヌシが生息している場所の近くに初めて到達する度に(先述の登録の時に連絡先を知ったのか?)ヌシに関するヒントを教えてくれる。
そして、主人公がヌシをスパイスの在処まで追い詰めると駆けつけて一緒に戦い、勝利したら晴れて獲得、という流れとなる。
更にペパーが作ったスパイス入りのサンドウィッチを主人公がコライドン・ミライドンに食べさせたことがきっかけで、スパイスを食べると失われた力を取り戻せることが判明。以降はヌシを一匹倒す度にライドフォルム時でできることが増えていき、移動性能が向上していく。
ちなみに、スパイスを使ったサンドウィッチを拵えるときの掛け声は結構豪快。
物語を進めていくと、主人公に自分の「宝物」……もとい真の目的を明かしてくれる。
それは、過去に重傷を負ったことですっかり衰弱してしまった相棒のマフィティフを、また昔のように元気にすること。
マフィティフの症状は普通のケガや病気とは異なり、どんなアイテムやポケモンセンターの治療でもどうにもならないものだという。
それまでも本やネットなどから調べて色々試したものの効果は出ず、諦めかけていた時に親の研究室で見つけた本から「秘伝スパイス」の存在を知る。
どんなことをしてでも治したい……その一心でこれに賭けた結果、秘伝スパイス入りのサンドウィッチを与える度に少しずつ快方へと向かっていったことで効能を確信。
以降はヌシを倒してスパイスを手に入れる度に主人公と絆を育んでいき、コライドン・ミライドンとの確執も徐々に和らいでいく。
ちなみにクリアすると貰えるヌシバッジは、ジムバッジを模して作ったという彼のお手製。効果といえる効果は無いが、彼との大事な思い出になる。
そして五か所のヌシを倒して全てのスパイスを手に入れて食べさせると、マフィティフはついにかつての元気を取り戻すことができた。
数を集めていってもすぐさま効能が発揮されるとは限らないので、本当に治せるのかという不安を口にすることもあったが、彼にとっては家族同然の相棒が元気を取り戻したことで感極まり、優しく抱きしめていた。このときのムービーは必見。
その直後、ペパーの母親・父親であるオーリム・フトゥー博士がコライドン・ミライドンが戦いの力以外を取り戻したのを確認して連絡を入れ、コサジの小道灯台にある研究所に唯一入れる息子に主人公と共に来るよう依頼してくる。
彼自身は母親・父親との確執から行きたがらなかったが、主人公への恩を返すために承諾。研究所に到着すると、主人公に自分の生い立ちや境遇を話してくれる。
曰くいつも仕事ばかりで遊んでもらった記憶すら無い始末で、「オレの親はすごいんだ」という気持ちで寂しさを紛らわせてはいたが、すごくはなくてもやはり一緒にいてほしかったこと。そしてだからこそ、相棒のマフィティフが大切なのだ……と。
中に入ると、博士からは映像越しで「自身は今エリアゼロの最深部におり、そこで待っている」と告げられた。
そして、マフィティフが大ケガを負ったのはそこに生息しているポケモンによるものだとも語られる。
当然、ペパーにとってはもう二度と訪れたくなどない場所。
だが……
友達が危険な場所に行くのを黙って見てられねぇ
この案件を承諾した友への恩を返すため、そして親に直接文句を言うためにエリアゼロに乗り込むことを決意。
その後に今の自身の力を試すために主人公に戦いを挑んでくる。
戦いが終わると母親・父親にも言われたがやはり自分だけでは心もとないと痛感したようで
せめてあとふたりくらい……
[[チャンピオンランクの強いヤツ>ネモ(ポケモン)]]と[[機械に強いヤツ>ボタン(ポケモン)]]
が仲間にいればな
そして仲間になりそうな者がいたら声をかけるようにと主人公に伝えて*5その場から駆け出していく。
こうして『レジェンドルート』でのペパーとの冒険は終わりを告げるのだった。
■手持ちのポケモン
スパイスめぐりで 出会った ポケモン オールスターだぜ!
マフィティフ以外は料理や食材に由来するポケモンとなっており、ヌシ戦でサポートのために繰り出してくれる。
スパイスをコンプリートした頃には手持ちをLv.60前後にまで育て上げており、『レジェンドルート』の終幕に腕試しとして手合わせをすることになる。
本人曰く「バトルは苦手」らしい……が、種族値・性能共に厄介な手勢を揃えており、人によっては各ルートのラストバトル相手三人の中で一番手強いという人も*6。
ヌシに単身挑むほどの自信は無かったのは確かでも、実は元々強いのに自分にはそこまでバトルセンスが無いものと思っていたからか、あるいはスパイス集めの旅で実力を身に付けたかだろう。
レベルに関しては、彼の好きなピクニックと料理により伸び伸びと成長したであろうことは想像に難くない。
実際、ヌシ戦では毎回ちゃんと有利なタイプのポケモンを選んでおり、技の選択も的確で、足を引っ張られたという声はほとんど聞かれない。バトルの才能も(自覚していないだけで)十分あるのがわかる。
「苦手」イコール「弱い」ではないのだ。
手持ちのタイプは偏りが無い。強いて言えばかくとうタイプを弱点とするポケモンが多いのが特徴。
しかし、素の種族値の高さや弱点対策のサブウエポン持ちなど一筋縄では対処できないポケモンばかりなのが厄介で、かくとうタイプのポケモン一匹に頼るのはかなり負担を強いることになってしまう。
かといって、ペパーの手持ちには高耐久のポケモンが多いため、無策で繰り出したら削り切れずに返り討ちに遭う可能性が高い。
よって、ペパー戦においては相手のサブウエポンを警戒しつつ的確に弱点を突く戦術が求められる。下手をするとペパー戦のために手持ちを再調整する必要があるほど厳しい戦いになる。
お料理テーマのイロモノ集団かと思わせておいてとんだツワモノ軍団である。
ついでにペパー戦はルートのラストバトルらしく弱点かどうかに関わらず、ダメージの期待値が最も高い技を的確に繰り出してくるためスカしにくいのも特徴の一つ。
前述の通り手持ち全員のサブウェポンが豊富に揃っている点、やや物理に寄ってる中でリククラゲとスコヴィランは特殊型...と思いきや両刀型で特殊受けもし辛い点が厄介さを際立たせている。勝負が苦手とかちょーっと謙遜が過ぎるんじゃないかなペパーくん。
バトルに自信が無いのは、かつて相棒を傷つけてしまった気後れによるものか。あるいは同年代にネモという逸材がいる影響も考えられる。
- ヨクバリス タイプ・ノーマル
初戦時:ホシガリス Lv.5→偽竜のヌシ戦時:Lv.55→最終戦時:Lv.58→学校最強戦時:Lv.67(藍の円盤クリア後:Lv.75)
食物連鎖に興味津々!
コイツでごちそうさんしてやるぜ!
彼と初めての戦闘で戦う大食い担当。
最初はレベル5しかなかったが、物語を進めていくと一番レベルの高い偽竜のヌシ戦を任せられるほどにまで成長。
ライバルとして主人公と戦う際には彼のパーティーのトップバッターを務める。
持前のタフさに加えて、対いわ、はがねには「じしん」「タネマシンガン」、対かくとうには「サイコファング」と幅広いタイプの技を覚えさせている。
タイプ一致「のしかかり」も強烈で、これを半減以下にしつつサブウエポンで弱点も突かれないポケモンは中々に種類が限られる。
下手に長引けば「のしかかり」の麻痺を引いてしまい、後々の戦いに響いてくるのも厄介。
素早さが低く上を取るのは容易なため、生半可に受けを考えるよりも、高火力技で攻めて早々に先発勝負を制しておきたい。
- パルシェン タイプ・みず・こおり
岸壁のヌシ戦時:シェルダー Lv.16→最終戦時:Lv.59→学校最強戦時:Lv.67(藍の円盤クリア後:Lv.75)
ヤバそうちゃんだけど負けねえぞ!
シェルダーではさみ揚げだ!
岩壁のヌシ戦で登場する海の幸担当。
どこかで「みずのいし」を手に入れたのか、腕試しの際にはパルシェンに進化している。
『ポケモン』シリーズの初心者トレーナーは、何も知らずに物理で攻撃し一致ばつぐんさえロクに通らない耐久力の高さに愕然とさせられるかもしれない。
特に、ここで下手にかくとうタイプを落とされると最後の対マフィティフが辛くなる。特殊技なら不一致やいまひとつでも通りやすいので、素直に特殊技で攻めるべし。
しかし、低い特防を補うために「ひかりのかべ」を覚えさせて対策してくるので、なるべく相手の自由を許さずに急いで仕留めてしまおう。
特性は定番の『スキルリンク』だが、これが活きる「つららばり」や「ロックブラスト」はあまり使って来ない*7。その代わり、攻撃には「アクアブレイク」を多用する。
対処に時間がかかればかかるほどこちらが追い詰められるが、逆に「パルシェンは特殊耐久が弱点」という知識さえあれば、もっとも対処しやすい相手ではある。
……はずだが「ペパーの手持ちはかくとうに弱い」という攻略サイトの情報を鵜呑みにしたルーキーたちはまんまとパルシェンの高耐久にしてやられていくのであった……。
幸いと言うべきか「からをやぶる」は習得していない。
- キョジオーン タイプ・いわ
大空のヌシ戦時:コジオ Lv.19→最終戦時:Lv.62→学校最強戦時:Lv.67(藍の円盤クリア後:Lv.75)
岩落とすあぶねえヤツにはしょっぱい敗北めしあがれだ!
大空のヌシ戦で登場する調味料担当。「うちおとす」がそこそこ威力に期待できるのがありがたい。
最終戦時にはマフィティフに次ぐレベルの高さで、持ち前の高い耐久力に「ステルスロック」で牽制もしてくる強敵。
ペパー戦はポケモンの入れ替えが鍵になるため、「ステルスロック」は撒かれる前に仕留めておきたい。
ちなみに特性は『きよめのしお』*8。
『がんじょう』持ちではないので、相手の高耐久を撃ちぬける程の高火力さえあれば一撃突破も可能ではある。
攻撃技も「ストーンエッジ」「じしん」「ボディプレス」と高い物理攻撃(と防御)に拍車をかける幅広い範囲の高威力技フルコース。
タイプ相性による受けは考えるだけ無駄に近いので、高火力一致弱点で押し切ってしまいたい。
- リククラゲ タイプ・じめん・くさ
潜鋼のヌシ戦時:ノノクラゲ Lv.29→最終戦時:Lv.61→学校最強戦時:Lv.67(藍の円盤クリア後:Lv.75)
でっかくても関係ねえ!
ノノクラゲ風味でバッチリ料理してやる!
潜鋼のヌシ戦で登場する山の幸担当。
流石に特性「どしょく」相手にじめんわざは使わないのでご安心を。「ちょうおんぱ」でこんらん状態にし自滅を誘ってくれればラッキー。
主人公とのバトルではリククラゲに進化して登場。
命中100の「キノコのほうし」で眠らせてくる上に特性『きんしのちから』のせいで特性による耐性を貫通してくるため、特性による耐性に油断慢心していると痛いメノクラゲ目を見る。加えて胞子技無効(&タイプ一致技半減)の草タイプも「ヘドロばくだん」で対応という抜けメノクラゲ目なさ。
だからといって弱点のほのおタイプなどで仕留めようとすると、高い特防で仕留めきれないことも。特にパルシェンから「ひかりのかべ」を引き継いでなどいようものなら4倍弱点のこおり技でも耐える可能性すらある。
そうこうしているうちに、これまた高い素早さからのタイプ一致「だいちのちから」「パワーウィップ」で返り討ちにされかねない。物理防御は脆いので、そちらで攻めていきたい。
サブウエポンで弱点を突けない場合は「キノコのほうし」を繰り出してくる=特性のデメリットのため必ず後攻になるというルーチンを逆手に取り、初撃で沈める手立てを講じるのも手。
- スコヴィラン タイプ・くさ・ほのお
土震のヌシ戦時:Lv.44→最終戦時:Lv.60→学校最強戦時:Lv.67(藍の円盤クリア後:Lv.75)
このへんで捕まえたスコヴィラン!
ピリッとホットに活躍してくれ!
土震のヌシ戦で登場する香辛料担当。
「その辺で捕まえた」らしいが、ヌシが生息している野生のポケモンの大半がLv.25ほどなのに対してLv.44とかなりの高レベル。
技構成は種族値に合わせて物理・特殊技を両方兼ね備えた両刀型。
タイプ一致の「だいもんじ」「エナジーボール」の他、「かみくだく」「しねんのずつき」とサブウエポンでカバーしている範囲が他の手持ちに負けず劣らずでかなり幅広い。
反面耐久力は低いため他のポケモンに比べると割と簡単に退けやすいが、ほのお弱点のみず・じめん、およびくさ弱点のほのお・こおり・むしが複合タイプにより相殺され等倍となっているため、初見だと中々に弱点をつきにくい(ちなみに弱点はいわ・どく・ひこう)。
辛い一撃を貰ってしまわないように、油断大敵。
- マフィティフ タイプ・あく
最終戦時:Lv.63→学校最強戦時:Lv.68(藍の円盤クリア後:Lv.76)
快気祝いのテラスタルだ!
光っとこうぜマフィティフ!
ペパー最大の相棒にして「秘伝スパイス」探しのきっかけ。
エリアゼロに生息する狂暴なポケモン?に襲われてポケモンセンターでも治せないほど心身ともに大きな傷を負ってしまい、初登場時には目も開けないほどにまで衰弱しきっていた。
めでたく完治後は彼のエースとして参戦。大トリで登場し、あくテラスタルを使ってくる。
ちなみにバトル前のやり取りでは「元々バトルが大好きだった」「主人公と戦いたがっている」といったことが判る。
主人公に恩を感じている……のかは定かではないが、わずかな交流でも十分気に入られたようで、主人公の声に反応して元気にはしゃぐらしい。
もともと高い攻撃に加えてテラスタルボーナスからの「かみくだく」は脅威の一撃。
特性の『いかく』と併せて素早さ・耐久もそこそこ優秀で、病み上がりだと油断して手加減などしようものならあっという間に元気ハッスルちゃんな猛火力でこちらのパーティを半壊させてくる。
手加減せずに効果抜群を繰り出していきたいが、弱点のかくとうタイプやむしタイプで対抗しようにも「サイコファング」「じゃれつく」「ほのおのキバ」を覚えさせておりしっかりと対策してくる。ストーリーに泣かされた後そのバトルの実力に別の意味で泣かされた人も多い
後にペパーの寮の部屋を訪ねられるようになると、当然ボールから出されていて主人公を出迎えてくれる。
■ペパーの宝探しの果て
『チャンピオンロード』と『スターダスト☆ストリート』をクリアするとペパーから連絡が入り、チャンプルタウンの南東にあるゼロゲートに来るようにと連絡が入る。
現場に行くと新たにネモとボタンが仲間に加わり、博士の指示通りゼロゲートに突入する。
道中で流れる三人の会話では最初はボタンと衝突していたが、それぞれの内情を明かし合ううちに和解し、仲良くなっていく様子がわかる。
やがて進んでいくうちにいくつもの真相が解明されていき、
かつてマフィティフに重傷を負わせた生物は過去・未来からやってきたパラドックスポケモンであることが判明する。
また、以前コライドン・ミライドンを家に突然連れ帰ってきて世話もしていた。
だが、野生のポケモン相手に暴れたせいで原因で近所の住人に存在を知られかけたことがあり、それ以降はずっとエリアゼロから離れられなくなってしまい、当時ペパーはまだ幼かったこともあり、親を取られたと感じてしまったのだ。それがコライドン・ミライドンのことを快く思っていなかった理由だった。
そして自分よりも主人公に託した方がよいと考えた結果、それまで所持していたエリアゼロに潜むポケモン等の記録が記された「スカーレット・バイオレットブック」を主人公に託した。
最深部の博士が待っているゼロラボに到着すると、もう一匹のコライドン・ミライドンが襲撃。その後にラボの中にいた大量のパラドックスポケモン(スカーレット:アラブルタケ、ハバタクカミ、イダイナキバ)(バイオレット:テツノコウベ、テツノカイナ、テツノワダチ)が現れて一行は囲まれてしまう。
しかし十分に力をつけてきた彼らはこの危機を乗り越えていく。
そしてネモとボタンが外に出るために逃げたパラドックスポケモン達を止めるべく追いかけた後に、残ったペパーは「オレが食い止めるから」と主人公を先に行かせようとする。
そして……
コライドン・ミライドン!
オマエのせいでガキのころは最悪だった!
だからってオマエがちぢこまっても なーんもうれしくねえ!
オマエにはすげえ力がある!
オレたちもついてる!だから…
あんなヤツに負けんな!
勇気を出して立ち向かってこい!!
かつての不満を口にしつつも、未だ完全に力を発揮できていないコライドン・ミライドンに対して熱い激励を送るのだった。
その後にタイムマシンを止めるためにオーリム・フトゥーAI、そして楽園の守護竜を打ち破りパルデアの危機を救った一行。
しかしタイムマシンの完全な停止はAIがいる限りはできず、自身の夢をかなえるためにも古代・未来に旅立つことを告げる。
ペパー今まで真実を言えずすまなかった
オリジナルの感情をそのまま受け継いだワタシ・ボクにはわかる
キミの母親・父親はキミのことを本当に愛していたよ
既にオリジナルはいなくなっていたが、彼女・彼の感情を受け継いだAIは、確かに息子を愛していたことを伝えて旅立っていった……。
なんとなくさ……わかってた
アイツ……偽物だけど本物で あの顔で 声で
俺の名前呼んでた
偽物でもその気持ちは本物で……
だから オレさ……なんか……
悪い……よくわかんねえ
AIからとはいえ自分が一番欲しかった言葉を受け取りつつも、ようやく出会えたのにすぐに離れ離れになってしまったことに対する悲しみが混ざった複雑な心情から、しばらくは傷心のままだった。
しかし今は、マフィティフの他にも大切な仲間が彼の側にいたのだった。
- その後
クリア後、学校最強大会*9に参加し*10、これに優勝するとペパーとのイベントが発生。
「宝探し」の延長として「自分探し」を考えたと言い、そして自分のルーツである両親のことを知ろうとクラベル校長にあれこれ訊ねると、校長室はかつての両親が使っていた研究部屋だったことが明かされる。
そして思い立ったら一直線に向かっていくペパーの姿を見たクラベルは、その姿が親にそっくりだと語るのだった……。
次に「スカーレット・バイオレットブック」のスパイス関係以外のページを初めて読んでおり、まだ明かされていない謎に疑問を抱きだす。
そして最終的には、かつてのマフィティフのように元気の無いポケモンを元気にする料理を作る料理人になることを決意するのだった。
ちなみにこの時からペパーの寮の部屋に入れるようになるが、室内には豊富な調理器具と素材が置いてあるなど、料理に関心が深い彼らしい部屋であることがわかる。マップの紹介文では「おいしそうな料理のにおいがする」とあるがさもありなん。またマフィティフの毛がやはりすごいらしいので毎日掃除しているとのこと。
加えて、最大の相棒マフィティフにまつわるもの(今となってはもう小さすぎるベッドや、進化前であるオラチフの写真)はもちろん、その他にはアイロン台、漫画本と思しき本が十数冊置かれている。総じて思春期の男子の部屋としては相当整頓されていると言える。
■WEBアニメ『放課後のブレス』において
第1話で登場。
何か(明言されていないが原作通りスパイス?)を探している様子でナッペ山に現れ、本作の主人公であるオハラとすれ違う。しかしそこに出現したハルクジラに追いかけられ窮地に陥りかけるも、オハラの機転で間一髪逃げ延びる。
その後初めてペパーの方から彼女に話しかけ、「親と仲良いんだな……相棒ポケモン、大切にな」と言い残して去っていったのだった。
■余談
- 名前の由来は胡椒を意味する「ペッパー」あるいは「ペパーミント」からだと思われる。
- 『レジェンドルート』のキーパーソンだが、シナリオ全般にわたってもペパーはもう一人の主人公、影の主人公とも呼べるほどの重要なキャラクターであることがわかる。
中でも親が何かしらに執着してしまったことで生まれた確執と伝説のポケモンとのつながりを持つという共通点からリーリエを想起したトレーナーも多い。
- 第一印象は最高とは言えないが、物語を進めていくとペパーの人の好さ等がうかがい知れ、物語での活躍からクリアした後のプレイヤーからの好感度が爆上がりしたと好評。
他の仲間が戦闘狂や引きこもり気味オタクハッカーなどと女性でありながらイマイチ女子力が無いこともあって「ペパーこそが真のメインヒロイン」と評するトレーナーが続出した。片方は大さじの感覚を「人それぞれ」などと言ってメシマズを匂わせているうえ、使用人を何人も抱えているほどの家のお嬢様なので料理は不得手そうだし、もう片方はレトルトやデリバリーで全部済ませているとおぼしき描写のため、料理スキル的にもペパー一強と思われる。というか本作においては料理スキルが全般的に高いのは男性キャラの方だが*11。
- バトル中、最後の1匹を出してテラスタルを繰り出す際、モンスターボールを間違えて上下逆に持っている。
ペパー以外の人物は皆赤い部分を上にして持ち、彼自身もテラスタル発動以外の時はそのようにボールを持つ。が、ペパーのテラスタルの時だけ何故か逆になる。
よく見るとボールを投げる直前に向きを直して赤い部分を上にしてから投げているため、これはバグ等と言う訳ではなく、本当にペパーが間違えて持っているようだ。
こんな間違いをする理由は特に語られていないが、元々「ポケモンバトルは苦手」と語っている事から、強豪トレーナーとの対戦で緊張*12している、そもそもおっちょこちょい、等と考察されている。可愛いちゃんか?あと、テラスタル発動時のポーズはどことなくかめはめ波を思わせる。
- DLC後編『藍の円盤』クリア後には学校最強大会のポケモンのレベルが強化されるが、教師陣が軒並みLv80以上になる中でペパーの手持ちはLv75~76と全参加者中最低値。*13料理の研究及び出席日数不足による授業優先が理由で育成・特訓の充分な時間が取れていないのでは?との考察も。DLC番外編での出番が決まっている為、まだ強化の余地が残されているのかもしれない。
- 髪の色はオーリム、顔立ちはフトゥーに似ているが、ゲーム内ではバージョンごとに片方の親しか出ないため、この2人が配偶者同士かどうかはぼかされている*14。
- 公式サイトに掲載されたイラストではグルトンと共に登場しているが、蓋を開けてみれば手持ちにはいなかった。
- “ファミ通・電撃ゲームアワード2022”キャラクター部門においては、ファン投票により見事最優秀賞に輝いた。
- ポケモンスケールワールドにおけるフィギュアの全高が8.25センチで、20分の1スケールであることから逆算すると、身長は約165センチ前後と推測される。
追記・修正は、秘伝のスパイスを使ったサンドウィッチを食べながらお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,37)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#lsd()
#comment_num2(num=30)
*2 設定資料によれば「オカルト雑誌とアウトドアショップのコラボ商品」とのこと。
*3 一応一般的には成績優秀者でないと許可が下りないと語られているテラスタルオーブの使用許可が下りているため、成績自体は優秀なようだ。
*4 名前はペパーが初めて登場したときにネモが「きみ……ペパーだよね?」と話しかけているのでプレイヤーにはこの時点で判るが。
*5 なお実際には2人とも(主人公の行動の結果動いてくれるとはいえ)ペパー自身が声をかけている。また、他のルートをクリア後に『レジェンドルート』をクリアした場合はペパーが自分で2人を呼び出す旨を宣言する。
*6 『チャンピオンロード』のラスボスは道中で数度対決するのでパーティメンバーを把握しやすく対策がしやすい。『スターダスト★ストリート』はラスボスの技構成と思考ルーチンに問題があり、直前に対決する相手の方が強いとされている。また、本ルートの進行によって移動能力が向上していくので、優先して進行し手持ちのレベルが上がり切る前に挑んだプレイヤーが多いのも印象に残る一因のようだ。
*7 何故か期待値が最も高くなる場合でも使ってこない。思考ルーチンがスキルリンクを考慮できておらず、2~5発のランダム回数の平均値のまま期待値を出している可能性がある。
*8 状態異常無効、ゴーストわざ半減。
*9 企画発案者のネモはそのままの大会名にしたが、ペパーがこれに「バトルスクールウォーズ」という大会名を提案。校長も面白がって賛同し、開会式でその名前で宣言してしまうという珍事が起こっている。
*10 初回のみ決勝まで対戦相手が完全に固定されており、また緒戦では必ずペパーと当たる。曰く「こっそり特訓してた」とのこと。
*11 男性キャラでは、ペパーの他に職業料理人のハイダイと家庭科教師のサワロが目立ち、ダメ押しに藍の円盤で親が料理人かつ自身も料理人を目指す学生アカマツが登場したのに対し、女性は目立つのが元料理人でパティシエのカエデぐらいで、むしろキハダが明確に料理下手と設定されているなど、今作のネームド女性キャラは料理の腕が壊滅的というイメージの方が強い。
*12 レジェンドルートの最後でバトルする時は主人公は既にヌシを全て制覇している強豪で、学校最強大会では主人公はチャンピオンランクのトレーナーである。
*13 手持ちのレベルがクリア前と比べ基本的に+15かつ手持ちも変化しているが、ペパー、ネモ、ボタンは+8かつ手持ちも変化していない
*14 エリアゼロで読める手記に「あの人」とあるが名前の言及は無い。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧