登録日:2017/06/17 Sat 00:18:24
更新日:2024/02/06 Tue 13:48:30NEW!
所要時間:約 22 分で読めます
▽タグ一覧
mtg 遊戯王 遊戯王ocg tcg カードゲーム デッキ デュエル・マスターズ バトルスピリッツ tcg用語 負けフラグ dm バトスピ 山札破壊 ライブラリアウト デッキ破壊 lo wixoss フューチャーカード バディファイト z/x ライブラリ破壊 ポケモンカードゲーム 山札切れ デッキアウト
デッキ破壊も立派な戦術のひとつ あなたも始めてみませんか?
デッキ破壊とはトレーディングカードゲーム(TCG)の用語の一つ。
デッキ、山札のカードの一部または全部を捨て札にしたりなどして勝利手段とすること。
または、勝利のための補助手段とする戦略のこと。
TCGによっては山札破壊、デッキデス、ライブラリーアウト(LO)などとも呼称される。
●目次
概要
まず、デッキ(または山札)はTCGにおいてプレイヤーにカードを供給する役目を持つ。
このデッキの中に眠るカードを直接墓地(トラッシュ/捨て札とも)などに移動させてしまえば、正常にカードが供給されなくなる。
つまり、デッキ破壊とは「相手のデッキの中のカードを使用不能にしてデッキとしての機能を破壊する」ことを意味する。
語源は遊戯王原作で海馬瀬人が使用したカード「死のデッキ破壊」及びそれをOCG化したカード「死のデッキ破壊ウイルス」と言われている。
また、多くのTCGではデッキのカードが無くなると敗北するルールが存在するため、その勝利条件を満たすためにそうした戦術が取られることもある。
デッキ破壊はよくこの「デッキアウト(またはライブラリーアウト)」、つまりデッキを0枚にすることそのものと同一視されるが厳密には両者は似て非なる概念である。
これはデッキ破壊を細かく定義した場合、デッキ破壊の目的は2つに分けることができ、デッキアウトはその片方の面でしかない。
その二つとは「勝つために行うデッキ破壊」と「妨害手段としてのデッキ破壊」である。
ちなみに、多くのTCGで行われる自分で自分の山札のカードを墓地に送り込む行為は「墓地肥やし」として扱われる。
それらは「リアニメイト」や「サルベージ」など、墓地を利用する戦術の補助として行われる。
「おろかな埋葬」や「ダンディ・ナスオ」が規制されている現状を考えるに、非常に有用な戦術に間違いはない。
ただし、デッキを削るということは自分の寿命を縮めることに変わりないため、相手がデッキ破壊を行ってくると友情コンボになってしまう点については留意したい。
勝つために行うデッキ破壊
既に述べたとおり、多くのTCGでは「デッキの残り枚数が0枚の場合に敗北する」というルールを採用している。
0枚になった時点で即敗北が決定したり、0枚のデッキから更にドローしようとした場合に敗北したり、
0枚で自分のターンを迎えた場合に敗北したりとそのTCGによって条件は様々だが、ようするに相手のデッキを全て無くしてしまえば勝ち、ということである。
この勝利条件を満たすため、相手のデッキからカードを大量に墓地に送る、またはすべてドローさせてしまう。
これが勝つためのデッキ破壊である。
基本的に、ライフポイントやそれに相当する概念が設定されているTCGでは、絡め手として扱われることが多い。
だが、今は亡き「GUNDAM WAR」や「金色のガッシュベル!!THE CARD BATTLE」など、デッキ破壊が基本的な勝利手段とされているタイトルもある。
他方、後述の「WIXOSS」のようにデッキ枚数が少なく通常のプレイでデッキが無くなることを想定しており、
その場合はダメージを受けつつ墓地のカードをシャッフルして山札に戻す、というタイトルもある。
当然、デッキ破壊は致命傷足り得ないが立派な戦術として成り立つ、という扱いになる。
勝つための破壊においては、相手のデッキを墓地に送る効果は質よりも量が優先される。
即ち、「デッキの上からX枚墓地へ送る」といった効果でXの数が多いほど強力になるのだ。
また、この戦術をとる場合は何も墓地に送らずに、大量かつ強制的にドローさせてしまっても良い。
それは戦術の根本を成し、TCGにおいて最も重要視される行為である手札の補充が敗北への階段となることを意味する。
この戦術が別名でデッキアウト戦術、デッキデス戦術などと呼ばれる。
利点
- 通常の勝利手段を狙わないため、相手の防御カードが機能しなくなる。
- クリーチャー/モンスターをあまり展開しないため、自軍を巻き込む全体除去が使用しやすい。
- サーチやドローといった、アドバンテージを稼ぐ行為を躊躇させることができる。
欠点
- 墓地利用、除外/追放利用が得意なデッキが相手の場合逆に相手の動きを助けてしまう。
- ライフよりも削りきるまでの道のりが長い。
- ルール上可能な場合「デッキ枚数を増やす」という簡単な対策が存在する。
妨害手段としてのデッキ破壊
一方でこちらは「相手の勝ち筋を潰すこと」を目指すデッキ破壊のことである。
即ち、デッキの中の特定のカードだけを使えなくし、そのカードを引かせないようにする戦術のこと。
デッキには必ず切り札となる強力なカードやコンボの起点となる重要な1枚が入っている。
だがもしそのカードがデッキの中からなくなってしまったら?
どんな強力なカードも使えなければ意味がない、どんなコンボも成立しなければ勝つことはできない。
アニメなどでよくあるディスティニードローもそもそも逆転のためのカードがデッキの中になければ意味がないのだ。なお、その場で創造するという特例についてはここでは触れない
あらかじめ相手のデッキを把握、または相手のデッキのタイプから切り札を類推し、そのカードだけをデッキから排除する。
この場合は相手のデッキを墓地に送る「量」よりも「質」が優先される。
デッキを確認し特定のカードを探して墓地に送らせる、または条件に合うカードを全て墓地に送らせるようなカードが採用される。
前述の「死のデッキ破壊」はこちらに分類される。つまりデッキ破壊の源流はこっちを指す用語である。
なお、墓地は第2の手札という格言があるように、墓地のカードをリソースとして扱うゲームでは、
むやみにデッキのカードを墓地に送るだけではかえって相手にアドバンテージを与えるだけで終わってしまう。
また、TCGにはデモコン理論という考え方があり*1、デッキ破壊を意に介さない人間もいる。
これは「墓地に落とされたカードも山札に眠ったままのカードも、ゲーム中に引けていないという事実に変わりはないためデッキ破壊に実害はない」という豪快なもの。
ただし本来は主に自分のデッキ枚数そのものをリソースとして使う際に使用される理論である。
大事なのは「キーカードを的確に落とす」ことであり、適当に落とした中にキーカードがあることを祈るようなプレイングは避けるべき。
利点
- コンボデッキや1枚の切り札を活躍させるタイプのデッキに強い。
- 3セット2先取のようなマッチ戦では2戦目以降により安定して戦える。
欠点
各TCGにおけるデッキ破壊
Magic the Gathering
MTGにおいてはゲーム中におけるデッキ領域はライブラリーと呼称する。
そのためデッキ破壊ではなくライブラリー破壊といったほうが話が通じやすい。
色の役割(カラーパイ)の中で「勝つためのライブラリー破壊」を行うのは青、「妨害のためのライブラリー破壊」を行うのは黒(初期は青)の役割となっている。
また、ラヴニカのギルドでこの両者の複合色、つまり青黒のギルドであるディミーア家はライブラリー破壊を得意としている。
詳細は「デッキ破壊(MtG)」を参照。
遊戯王
このゲームではプレイヤーのライフポイントに比べてモンスターの攻撃力が高く、多くのデッキがビートダウンとして組まれる。
そのため、ライフロス狙いよりも手間のかかるデッキ破壊は結果を残しにくい。
現在は墓地に送られたカードの再利用が非常に豊富なため、下手なデッキ破壊は相手を有利にさせるだけなことも多い。
そのため、デッキ破壊を狙うならばゲームから除外してしまったり、ソリティアコンボから1ターンの内に削りきるような方法が主流。
詳細は「デッキ破壊(遊戯王OCG)」を参照。
デュエル・マスターズ
デュエマの山札は40枚だが、うち10枚が手札とシールドに振り分けられるため、ゲーム開始時の枚数は30枚。
また、マナコストさえ払えば比較的簡単にドローができ、山札の上からマナブーストする能力も多いため、意外と山札が減りやすい。
したがって、特化したデッキなら中々のスピードで山札を減らす事が可能。
また、S・トリガーという逆転要素のある本作では、それを避けつつ勝利を狙う手段としてもライブラリアウトは魅力的である。
デュエマのルールでは「山札が0枚になった時点で即敗北確定」となるため、尚更である。
ただし、他のTCGに比べてデュエマにおけるこの戦略はやや冷遇されており、またプレイヤーからの評価も賛否両論。
該当するカードの数自体も15年という歴史の割には多くなく、製作側もこの手のカードのデザインには慎重である。初期?知らん
詳細は「デッキ破壊(デュエル・マスターズ)」を参照。
ポケモンカードゲーム
山札の枚数は60枚固定であるものの、初期手札7枚+サイド6枚分ドローしているため、ゲーム開始時の山札は47枚となる。
ポケカでは古くから相手の山札をトラッシュする技を持つポケモンやトレーナーズカードが定期的に登場するため、「勝つためのデッキ破壊」がどのレギュレーションでも割と現実的なTCGである。
しかし1ターンあたりに相手の山札を安定してトラッシュできるのはせいぜい5枚ちょっとであり、単純にデッキ破壊だけしていると相手にサイド6枚を取られきって負けになりやすい。
そのため相手のバトルポケモンを混乱や眠りなどの状態異常にして技を使えなくさせたり、グッズ・サポートを使用不可能にさせたりする等のロックも必須になってくる。
状態異常の持続にコイントスが絡む関係上、安定性に少し欠けるため決してメジャーではないものの、地味に人気がある戦術なのも確かであり大型大会で結果を残すこともたまにある。
最たる例として、他カードとのコンボで凄まじく強力なロックと山札破壊を同時に行えるサポート『ジュジュベ&ハチクマン』が大会で大暴れしたため、スタンダードレギュレーションで禁止カードに指定されたことがあった。
余談だが、アイアントのカードは何故か山札をトラッシュする技も持っていることが非常に多い。
バトルスピリッツ
デッキ破壊が公式的に勝ち筋の一つと認められており、「勝つためのデッキ破壊」の分野においてはあらゆるTCGを凌駕する多様性を誇る。
青が「色の役割」としてデッキ破壊効果を持ち、豪快な数十枚破棄ものから条件付きで何度も破棄するものまで効果は多岐にわたる。
そして初心者ガイドには「デッキ破壊だ青属性!」とまで紹介文が載っている。
ジョークカードでも禁止カードでもない1枚のカードに平然と「相手のデッキを12枚破棄する」なんて書いてあるのはバトスピくらいのものだろう。
青以外にも黄色のループソリティアコンボやら紫の一部のカードにもデッキ破壊に利用しろとばかりな効果がある。
近年では2017年4月に行われた全国大会「バトスピチャンピオンシップ 2016-神皇杯-」の優勝デッキはデッキ破壊であった。
強力な分、対策カードの種類も非常に豊富。
そのためデッキ破壊で勝つためには「デッキ破壊対策の対策カード」をどう採用するか、が構築の一つの指標となっている。
▽以下、主なデッキ破壊手段の解説
デッキタイプ
- 青のデッキ破壊デッキ
前述のとおり青の主力戦法なため、デッキ破壊効果を持つものをそれなりに集めるだけでデッキとして形になる。
- ミカファールターボ
大天使ミカファール(Battle Spirits)でマジック使い放題。当然デッキ破壊マジック使いまくればあっという間に勝ち。
バトスピではメインステップでライフを奪う手段はないため、勝ち筋がデッキ破壊になることはある意味必然だった。
- 姫ループ
導化姫トリックスターでコンボパーツを集め、《ハンドタイフーン》と《トリックプランク》を利用し相手にドローさせるデッキ破壊ワンショットキルデッキ。
最終的にキーカード2枚がどちらも禁止カードとなってしまったため、現在はオライオンなどを使うタイプへ構築が変わった。
- メフィストループ
聖魔王メフィスト・フェレスの効果でバースト効果をひたすら踏み倒していくデッキ。
勝ち筋として退魔絶刀角のデッキ破壊のバースト効果をループさせる。
- つららループ
自分フィールドのカードを手札に戻しながら無限にコアを得るループデッキ。
ループ完成後に召喚時にデッキ破壊を行うスピリットを混ぜるだけで無限デッキ破壊へと移行する。
- 【強化】
各属性で別々の能力を補助するキーワード能力。青の場合はデッキ破棄枚数を+1する。
オリオンパワーを強化持ちの小型スピリットで補助する速攻デッキ破壊が一時期流行した。
- 【Uトリガー】
アルティメットの持つキーワード能力で、相手のデッキの1枚をめくり発揮したアルティメットとコストを比較することで様々な効果が発揮する。
が、この捲られたカードはトラッシュへ送られるため、この効果自体をデッキ破壊として利用してしまうというデッキが構築された。
特に「デッキのカードを破棄する効果ではない」ためメタカードの影響を受けないというのが最大の特徴。
- レアメタルループ
レアメタル採掘場とアルティメット・オリハルコン・ゴレムの2枚を使ったワンショットループキル。
相手のライフが減るとレアメタル採掘場でデッキを削る。デッキが削れるとアルティメット・オリハルコン・ゴレムでライフにバーンダメージ。そしてライフが減ったので(以下、繰り返し。
ライフが先か、デッキが先か、互いが互いを削りあう豪快なループ。
- 【タイタス・エル・グランデ】
煌臨編第1章のXレア伝説王者タイタス・エル・グランデと、烈火伝承にて登場した煌臨童子・煌臨明王、界放祭限定プロモカード十二月幼神クロノデック・キッズの4枚を用いた1ショットキルコンボ。
クロノデック自身を含む手札交換やネクサスで4枚が揃うまで耐えしのぎ、手札にこれらが揃ったら、クロノデック・キッズ→効果でメインステップに煌臨童子に煌臨→煌臨童子の効果で煌臨明王に煌臨→煌臨明王の効果でエル・グランデに煌臨→エル・グランデの効果でデッキを30枚破棄という流れを叩きつける恐るべきデッキ。足りない分はレチクル・アームズで予め削っておくか、もしくはレチクルで付与した粉砕で決着をつけたい。
バトスピエクストリームゲームにおいては青のガーディアン・小川祥平氏が使用し、挑戦者を見事に三タテした。
なお、1ショットを止められると他に勝ち筋のないこのデッキはメタに非常に弱く、煌臨編第4章でデッキ破棄メタが大量登場した現在は下火。
- 【毒刃】
紫の効果。
相手のデッキの一番上のカードを相手スピリットの下に置くことで、各種効果を発揮する。
デッキ全体を毒刃でまとめることでじわじわとデッキを削っていき、毒を参照したライフダメージかデッキ破壊で勝利するのが目的となる。
パワーカードが多い近年の紫には珍しい独特な効果から愛用者もそれなりにいる。
ちなみに2017年にはコラボブースター【ウルトラヒーロー大集結】で登場したマジックカードによって、フィニッシャー「堕天騎士ベリアルド」がデスシウム光線をぶっ放して勝つという変な勝ち筋を手に入れた。
他にも、ループコンボにより相手のデッキ全てをフィールドに置いてしまうデッキも考案されている。
個別カード
「デッキをシャッフルしない」というゲームの性質を持ち、相手のデッキを覗く「妨害手段としてのデッキ破壊」を持たない。
- マジックハンマー、マジックドリル、マジックスパナ
デッキ破壊の基本マジック。それぞれ破棄枚数が違うためデッキの特性に合わせて採用する。
純粋なデッキ破壊マジックはこれら以外にもスピニングソード、フィニッシュブローなど非常に豊富。
バトスピというTCGの傾向を端的に表しているとも言える。
召喚した時にネクサスの数×5枚デッキ破棄。上限15枚。
オライオンに立場を譲りつつあるが、軽減が多いためネクサスを多めに配置するようなデッキではこちらが優先される。
召喚すれば12枚をデッキ上から破棄。効果は以上。
シンプルゆえに非常に使い勝手の良いスピリットで、登場以来色褪せること無く活躍している。
- 天秤造神リブラ・ゴレム
アタック時にデッキを3枚破棄、その中にスピリットカードがあれば回復し再度アタックする。この時ライフは削れない。
デッキの構築比率と運に非常に影響を受けやすいカードではあるが、止まらない時はデッキが尽きるまでアタックが止まらない。
- 鉄の覇王サイゴード・ゴレム
アタックすると自身のレベル×5枚のデッキ破壊を行う【大粉砕】を持つ。
バーストメタの性質を持つが自身もバーストを持つ。
- アルティメット・ダ・ゴン
諏訪部順一の相棒。アタックかブロックするたびにデッキを10枚破棄。
それ以外に前述のUトリガーも併せ持つためアタックすれば実質11枚のデッキ破壊、トリガーヒットで更にデッキ破壊。
そのくせアルティメットの特性から召喚コストが安く済み、維持コストもやたらと低く召喚すれば単騎であっという間にデッキを削り取れる。
デッキ破壊カードの一つの頂点的存在であり、他の選択肢を奪ってしまうとして現在は制限カード<1>に指定されている。
- 伝説王者タイタス・エル・グランデ
煌臨元(このカードの下に重ねてあるカード)を破棄し、その数×10枚、最大30枚まで相手のデッキを破棄する。
上限値が設定されているデッキ破壊効果としてはバトスピ最大値であり、上限まで効果を発揮できれば勝利は確実。
諏訪部順一の新たな相棒。
- 千間観音堂
ソウルコアの乗ったスピリットがデッキ破壊を行った場合に追加でデッキ5枚を破棄するネクサス。
1体で何度もデッキ破壊効果を発揮するタイプのスピリットの補助として使われる。
- 龍魔侯オーバーヴェルム
紫のアルティメット。漫画版ダブルドライブのラスボス。
褐色巨乳エルフ耳というドスケベデザインだったシシが明かした真の姿であるゴツいワニドラゴンとして、多くの読者をガッカリさせた罪深い奴。
それはさておき、召喚時に【オクタアルティメットトリガー】による、文字通りの8回のアルティメットトリガーでヒットした数だけコアシュートを行う独特な効果を持つが、コアシュート目的よりもUトリガー8回による防ぎようのないデッキ破壊をメインとしたほうが扱いやすい。
紫のデッキ破壊【毒刃】の切り札として活用できる。
対策カード
- ワンコマ、果物人モモピーチ
相手の効果でデッキから破棄されると「好きな順番でトラッシュの全てのカードをデッキに戻せる」効果でデッキ破壊をリセットする。
このカードの対策のため、デッキ破壊側は「巨顔石の森」のような墓地効果対策が必須となっている。
- 生還者リューマン・ファルコ他、同弾の生還者サイクル
いるだけでデッキ破棄ができなくなり、効果で破壊されない、デッキ破壊対策最高峰の置き物。
これの対策として効果を無効化するタイプのカードが採用される。
- オカピエン
相手の効果でデッキから破棄されるとライフをボイドへ送る。
ひどい時には複数枚一度に破棄され、逆にデッキ破壊側が一瞬で敗北する。
- 天槍の勇者アーク(リバイバル)他、同弾の勇者サイクル
デッキを破棄する効果が発揮された場合、手札から効果が発揮され、それに割り込んで破棄を止めるカード群。
デッキ破壊対策という側面以上に秩序龍機νジークフリードや自身のデッキを削ってトラッシュ肥やしを行う紫デッキが強かったことからその対策カードとして登場した。
とはいえ前述のタイタス・エル・グランデもデッキ破壊としては尋常でないパワーがあったためデッキ破壊対策は必要な存在だった。
WIXOSS
タカラトミー/ホビージャパンのTCG。デュエマの妹分。
デッキが0になっても敗北こそしないが、墓地(トラッシュ)を新たなデッキとした上でライフが1削れる(これをリフレッシュと呼称)ため、リフレッシュでライフを削ることによるデッキ破壊は戦術として成立する。最後のライフのみはアタックによってダメージを与えなければならないため、デッキ破壊だけで勝てるわけではないが。
ただしルール上、ループ抑止のためにターンプレイヤーのリフレッシュが1ターンに2回行われると、その時点でターンが強制終了される。
理屈の上では自分のターンに相手のデッキのみリフレッシュを繰り返せばターン中にライフクロスを削りきれるが、そのようなデッキは現在のところは開発されていない。
また、リフレッシュ時には相手のトラッシュのカードが全てデッキに戻るため、トラッシュのカードをリソースとして使うデッキは、ここぞというタイミングでリフレッシュを行ってしまうと計算が大幅に崩れてしまう。
下手にデッキ残り枚数を削りすぎてリフレッシュ1つで盤面が崩壊したり、逆に相手の盤面を崩すためにリフレッシュを狙うなどの戦術もWIXOSSでは基本。
フューチャーカード バディファイト
デッキ破壊をテーマとしたカテゴリ《死竜》が登場する。
このカード群は相手のデッキを削る効果と、
「相手のドロップゾーンが10枚以上なら、このカード以外の場のカード全てを能力を無効化して破壊する」
「相手のドロップゾーンが20枚以上なら、そのターン中、このカードは『3回攻撃』を得る」
といった、相手のドロップゾーンを参照するメリット効果を持つ。
基本的には、これらの効果を当てにして普通にビートダウンや妨害を行い、あわよくばライブラリアウトという感じで戦う。
Z/X
デッキ、特に相手のものに触れるカードが少ないTCGのため、直接的なデッキ破壊は存在しない。
なので強制ドローやリソース追加など、他のゾーンへカードを移動させる効果で疑似的にデッキを減らすことになる。
しかし、そもそもデッキが0になってもトラッシュをシャッフルし新たなデッキとするルールなので、リロードエフェクトで確定ライフ-1とはいえ労力に見合うメリットは薄い。
なので普通に攻撃しライフを削る片手間でデッキを消耗させ、デッキ切れによる強制ダメージによりライフリカバリーなどを発動できない状況に追い込むといった使い方が主になる。
例外として、自分のエンジェルが登場した時に相手のデッキを上から3枚除外する「終末天使サンダルフォン」は、トラッシュを増やさずに相手のデッキを削ることが可能なためデッキ破壊による勝利が見込める*2。
アニメ、漫画などのメディアでの扱い
遊戯王
「デッキ破壊は負けフラグ」と呼ばれ、デッキ破壊を仕掛けた側が勝つことはほとんどない。
現在、自らデッキ破壊戦術を仕掛けてデッキ切れで勝利したデュエリストは未だに現れておらず、
デッキ破壊で決着がつくパターンは「相手のコンボを逆に利用した結果、デッキ破壊で勝利した」というものが大半である。
デュエル・マスターズ
実物で冷遇されている事もあり、メディアミックスでの扱いは更に悪い。
理由については諸説あるが「勝ち方が地味でアニメ等では見栄えしない」「S・トリガーによる駆け引きが描けない」「やり方が陰湿で子供達へのウケが悪い」事などが挙げられている。
バトルスピリッツ
前述のとおりデッキ破壊も勝ち筋の一つであり、作品ごとのレギュラーキャラクターにデッキ破壊の色である青使いが一人以上いる。
いずれのキャラクターも勝率自体はそこまで高くないもののデッキ破壊による勝ち回がきちんと複数回与えられている。
バトルスピリッツ ソードアイズ以降は、
「デッキが0枚でターンを迎えたものはキャラクターの足場が爆発する」というデッキ破壊負け専用の演出がなされるようになった。
スピリットのパンチやビームでデッキが上から2ケタ単位で吹っ飛んでいくその豪快さはバトスピならではの爽快演出。
またデッキ破壊対策としてデッキの枚数を多めにしておくというバトラーもそれなりに登場する。効果があるかは微妙なところ*3。
そしてもうひとつ忘れてはならないのがラジオ番組「バトスピ大好き声優の生放送!」。
このラジオのコーナーに「やるぜ!生バトスピ!」というゲストとMCが1対1でバトスピ対決を行うコーナーがある。
が、このラジオのMC3人のうち2人(諏訪部順一と阪口大助)*4がデッキ破壊大好き声優なせいでかなりの頻度でデッキ破壊勝ちが起こる。
そして「初登場の女性ゲストを容赦なくデッキ破壊してトラウマを植え付ける」というのが恒例行事となってしまった。
主な被害者たちは堀江由衣、佐倉綾音など。2017年には仮面女子から二人の犠牲者が出ている。
特に堀江由衣のゲスト回である2012年12月の放送回の「4ターンでデッキ破壊勝ち」はもはや伝説。
▽以下、デッキ破壊を愛用する主なカードバトラー
- 硯秀斗(CV.阪口大助)
青のコアの光主。中の人をデッキ破壊に目覚めさせた元凶。
バトルスピリッツ ブレイヴではデッキ破壊デッキは使わなくなっている。
- 大泉マナブ
切り札披露時に謎の掛け声とダンスを強要する生徒会長。
対キマリ戦時のラストターンの攻防は非常に面白いので必見。
- ソラ・リュウヨウ
青の光のソードアイズ。ライフで受ける時は「鉄壁防御!」と言うがライフが減っているので全然防御できてない。
愛を語りながらデッキ破壊を行う。
- キリガ・ザ・シューティングスター(CV.諏訪部順一)
初期の頃の青のキリガはアルティメット・キャッスルゴレムを切り札に添えたデッキ破壊主体のデッキだった。
敗北するたびにデッキが変わり、白、赤を経てデッキ破壊要素は次第になくなっていく。
- 群青早雲
ハマのくっ殺鬼姫。デッキ破壊使用時代は格下にしか勝っていない。
蒼海明王を切り札にしたデッキを使うが、アニメ時点では裁定により不可能な状況でデッキ破壊を行ったため、1週間後に裁定が変更された。
- イヌイ将軍
タツミ配下での一番の常識人。初登場時は白デッキだったが亥の十二神皇カラミティ・ボアを手に入れて以降は青使いに転向した。
そして最終的には青の勇者にまで昇格。第1話のカマセ役がまさかの大出世である。
フューチャーカード バディファイト
三期以降のメインキャラである黒渦ガイト&アビゲールがデッキ破壊の使い手であるため、かなり頻繁に登場する。
「DDD」第24話では上で挙がっている墓地肥やしデッキとのギリギリ対決が描かれた。
「お前のデッキは残り1枚、さあ、諦めながら最後のカードに手を伸ばすがいい!」
「まだだ、まだ諦めないぞ・・・・・ドロー!!」
カン!コーン!
「俺は《追記・修正》を発動!」
「何!?《追記・修正》だと!」
「ああ、俺はこのカードでこの項目の内容を書き換える!」
「な、バカな、我が負けるというのか!ぐああああ!」
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,8)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 1戦目のオシリスの攻略はリアルタイムで凄く感心したな -- 名無しさん (2017-06-17 00:23:35)
- デュエマにはヴォルグループはあるけど、トワプリがいるから墓地に送るLOより「無限強制ドロー」のLOが主流 -- 名無しさん (2017-06-17 00:25:21)
- バディファイトもダークネスドラゴンWの黒竜がこれが得意なので誰か追加お願いします。無理だったらいいので -- 名無しさん (2017-06-17 00:34:48)
- ↑2アダムスキーを忘れられちゃ困る -- 名無しさん (2017-06-17 02:05:40)
- アポリアのセルフデッキ破壊はなかなか面白かった -- 名無しさん (2017-06-17 05:14:11)
- どなたか、アポリアも遊戯王に追加してください -- 名無しさん (2017-06-17 06:11:08)
- 最近のリザードンがデッキ破壊をしていたような -- 名無しさん (2017-06-17 06:15:00)
- 戦術やデメリットとして「自分のデッキのカードを大量破壊する効果」については墓地肥やしに入るのかな -- 名無しさん (2017-06-17 07:46:01)
- 某動画見たんだろうけど、絶望タワーは極端なコンボだしアンデットでまとめるべきでは。あとセルフデッキデスとしてはライトロード、推理ゲート芝刈りとか -- 名無しさん (2017-06-17 10:29:33)
- アポリアがやったのはデッキ破壊という名のデッキ圧縮だから分けるべきでしょう。 ↑2 前者はデッキ圧縮、後者は物によるけど墓地肥やしかな。 -- 名無しさん (2017-06-17 11:15:39)
- デュエマで初めてライブラリアウトを見せたのは実写版のおはスタ番長VS怪人ゾナーじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2017-06-17 11:18:44)
- MtGだとコントロール同系の対戦で「お互いの勝ち筋を潰しあって結局ライブラリーアウトで決着」ってのは多々あるな。プロツアーカラデシュ決勝戦はまさに名勝負だった -- 名無しさん (2017-06-17 11:26:30)
- ライトロードとかのセルフデッキ破壊…とかは違うのかなぁ -- 名無しさん (2017-06-17 16:52:03)
- ↑セルフデッキ破壊は基本的にはデッキ圧縮or墓地肥やしの概念でいいかと -- 名無しさん (2017-06-17 16:55:16)
- 昔あったデジモンのカードゲームは、デッキが切れても負けにはならないけどデジモンが寿命を迎えてペナルティが発生するんだよね -- 名無しさん (2017-06-17 18:52:28)
- デッキ破壊が大規模な大会で結果残してるのはMomaとバトスピ以外にもあるのかな? -- 名無しさん (2017-06-17 20:11:11)
- ディミーア家・アショク「「青黒はライブラリアウトとか何か冴えない」とか言われるんですけど……」 -- 名無しさん (2017-06-17 20:35:26)
- 漫画とかでよくあるけど、「最後のドローに賭ける」ってなんかおかしいよな・・・自分でデッキ組んだなら、デッキから移動したカード確認すれば残った1枚逆算できるだろwと -- 名無しさん (2017-06-17 23:52:36)
- ↑そう言う場合はデッキ残り枚数がまだあったり、相手によru -- 名無しさん (2017-06-18 00:02:33)
- でもやっぱり、デッキ破壊デッキにあこがれるなぁ。と、スクラップ使いの自分は思うのであった。 -- 名無しさん (2017-06-18 11:19:33)
- ガンダムウォーはどうだったかな、思い出せないわ -- 名無しさん (2017-06-18 12:04:07)
- ↑6(おそらく)勝ち筋をライブラリーアウトに絞った歴史上最古のメジャーデッキのターボステイシスが世界選手権ベスト8とってる -- 名無しさん (2017-06-19 03:54:16)
- やっぱMTGプレーヤー的には「デッキ破壊」て言い回し違和感あって気持ち悪いなぁ・・・。デッキ≠山札、山札=ライブラリーて認識が染みついてるせいか -- 名無しさん (2017-06-19 03:57:42)
- なんでそんなどうでもいいことに噛みつくかなぁ それなら自分で項目作ればいいのに -- 名無しさん (2017-06-19 05:05:13)
- MoMaで使われた天才の閃きは、その後の青茶でもフィニッシャーになることがままあった。 あと⬆はたかが感想程度にいちいち噛みつくなよ。 -- 名無しさん (2017-06-19 05:30:31)
- the spyは対極に位置しつつもある意味究極のデッキ破壊だよな。1撃で”自分の”デッキをすべて吹き飛ばして勝つんだから。 -- 名無しさん (2017-06-24 10:37:52)
- 遊戯王のデッキ破壊って芝刈りデッキ相手だとどうするんだろう? -- 名無しさん (2017-06-24 14:49:30)
- ケースバイケースかなぁ。そもそも現環境の基本パターンとデッキ破壊が勝ちにくいから。基本、1キルタイプだと50枚越えるデッキは息切れしやすいからデッキを60枚名一杯にする初心者相手には勝ちにくいっていう定説はあったけど -- 名無しさん (2017-06-24 15:17:53)
- チームユニコーンはデッキ破壊とビートダウンを中途半端にやってはいけないって意味では良い反面教師だったと思う。しかしチーム戦で何であんな連携取れてないような戦法にしたんだろう。 -- 名無しさん (2017-06-26 03:44:09)
- アンドレとブレオまでは大会だし悪くない方だったけど、ジャンは中途半端なデッキだったからなぁ -- 名無しさん (2017-06-26 10:07:45)
- バディファイトが追加されてよかった -- 名無しさん (2017-06-29 20:47:44)
- 公式でサポート途切れたはずなのに登場するカード吸収し続ける毒刃から裏サイバーと同じノリを感じる。なんでよりによってベリアル&ザギさんなんてウルトララスボスタッグと相性抜群なんだよ! -- 名無しさん (2017-06-30 14:13:11)
- 「ハンデス」とか「ランデス」とは略されるが「デッデス」とは略されない -- 名無しさん (2017-07-10 16:29:39)
- デッキ破壊ウイルスとかいう名前の癖にデッキ破壊してなかったけど生まれ変わってデッキ破壊するようになったよ!…なんで誰も使わないの… -- 名無しさん (2017-07-12 00:30:05)
- ↑相手が選択するから -- 名無しさん (2017-07-12 00:35:08)
- Z/Xではハンデスはあれどライブラリアウトは無いんだよなぁ。ルール上狙うメリットが薄いってのもあるが(ライフをLR・VB関係なく確実に1削れるがアウトした側のデッキはトラッシュを新しいデッキにする事で復活)。 -- 名無しさん (2017-08-16 13:02:01)
- デュエマで山札の最後の1枚を引くことによるライブラリアウトを勝利条件にするシャコガイルがとうじょう -- 名無しさん (2017-09-07 08:29:43)
- ガンダムウォーと姉妹作のクルセイドはデッキ=ライフだから必然的にライブラリアウトを狙い合う -- 名無しさん (2017-10-16 23:21:49)
- Z/Xは弟切草サンダルフォンで全部除外すればええんやってばっちゃが言ってた -- 名無しさん (2018-04-21 22:00:00)
- バトスピに関するコメントがほとんどない -- 名無しさん (2018-08-31 13:13:15)
- 遊戯王とデュエマだけ独立項目にしようかと考えているのですが、いかがでしょうか? -- 名無しさん (2018-10-14 18:25:07)
- 一度に相手のデッキを理論上うん十枚も破棄するバトスピの青属性のコンボは恐怖 -- 名無しさん (2018-10-14 20:02:11)
- デッキ破壊、デッキデス、ライブラリーアウト。こうして見るとデッキ破壊の方が読みやすさと分かりやすさが違うな。デッキデスだとデッキですと混同するのとダジャレっぽいし、ライブラリアウトは長い -- 名無しさん (2018-10-14 20:34:24)
- バトスピの硯秀斗がデッキ破壊メタられて数百枚のデッキと戦ってちゃんとデッキ削り切って勝ってるのはわらうしかなかったな -- 名無しさん (2018-10-14 22:02:43)
- バディファイトの項目、「死竜」じゃなくて「黒竜」な -- 名無しさん (2018-11-13 21:18:39)
- ポケモンカードだと山札破壊ってないのかな -- 名無しさん (2019-01-04 21:12:03)
- ポケカは山札破壊カードはあるがそこまで強くはないな、エネルギー破壊が実質的な山札破壊と同義ってのも理由にある。ポケカの特色としてはぶっ壊れドロソでガンガン山札削れるから普通にやっても山札切れることはある。あとはゾロアークGXで山札引き切って欲しいカード拾ったりカエループみたいな山札引き切ってからがスタートラインみたいな構築とか勝ち筋として活きる場面も多い。 -- 名無しさん (2019-01-19 07:12:26)
- ポケカは国内公式大会で結果残すことは未来永劫ないとまで言われてたメルカリがLOで結果残した。ポケカに限らないがロック系は突然出てくるな -- 名無しさん (2019-03-18 22:53:50)
- アキラッキー!はまた別の話か -- 名無しさん (2019-03-18 22:59:40)
- ラッシュデュエルではLOが復権したっぽいね -- 名無しさん (2021-09-13 06:43:47)
- パワポケ14裏でデッキ破壊を仕掛けてくるキャラを見て驚いたなあ -- 名無しさん (2022-01-30 04:29:15)
- MtGにはルールに干渉するカードで「このカードがフィールドに出ている状態で自分の山札が0になった時勝利する」というカードが少しあるけど、デッキがすり減る速度と価値が違う遊戯王では壊れカードになりうるから採用無理かな…これをかき込みながらでも墓地肥しで展開しつつ任意のタイミングでデッキ0にできそうなテーマいくつも浮かぶし。 -- 名無しさん (2023-08-12 19:27:39)
#comment
*2 デッキ、トラッシュの双方が0の場合はルールエフェクトで敗北するため
*3 現実ではデッキ枚数が多いとそのぶん欲しいカードを引ける確率が下がるのでやめておいたほうが無難。
*4 残る3人目のMC、マヌガスこと菅沼久義はパワーカードが大好きながらもプレイングが致命的に残念なので、ゲスト相手のバトルではキーカードの召喚には成功するも惜しくも負けるエンターテイナー
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧