登録日:2019/05/15 Wed 01:19:16
更新日:2024/04/04 Thu 13:37:56NEW!
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ウルトラ28ヒーローが結集!
さあ、君も夢と冒険のウルトラワールドへ旅立とう!
『新世紀ウルトラマン伝説』とは、2002年8月3日に公開されたウルトラシリーズの劇場版作品。
【ストーリー】
親子揃って熱烈にウルトラマンが大好きな幸せな一家がいた。
その家族の「ボク」と「パパ」は、自身が作った紙飛行機の力でテレビの中の世界に吸い込まれてしまう。
テレビを通じて歴代作品の世界に介入した親子は、怪獣と戦うウルトラ戦士を援護しながら様々な作品の世界を駆け巡った。
元の世界に帰還後、本格的に空が暗雲に包まれた後に怪獣達の怨念の集結体である暗黒妖鬼 天空魔が出現。
迫る危機の中、紙飛行機が親子のいる世界に歴代ウルトラ28ヒーローを召喚し、天空魔との決戦が始まるのだった…。
【概要】
『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』と同時上映された劇場版作品。
初代から当時の最新作のコスモスまでの歴代ウルトラヒーローが共演して戦う、オールスター作品。
と言っても完全新規映像作品ではなく、歴代作品の総集編的映像と簡単な新規映像を組み合わせた短編となっている。
本作の最大の特徴は、当時の歴代ウルトラ戦士が全員揃ってダンスをする映像が流れる事だろう。
なかなかインパクトのあるエクササイズの光景は話題を呼び、後に『トリビアの泉』で紹介されてしまった程。
そのダンス映像に混ぜる形で、歴代作品を旅する親子の元に歴代ウルトラ戦士が現れて怪獣「天空魔」と戦うというストーリーが展開される。
シュールにも見えるダンス映像がファンの間でも笑いを呼ぶことや短編と言う性質から、ネタ作品として見られやすい。
海外シリーズの戦士に加えてナイスやゼアスといったウルトラマンが共闘する映像は後に『ウルトラ銀河伝説』や『運命の衝突』等が近い形で実現したが、それでも総勢28名のウルトラ戦士が1体の怪獣相手に戦うという点においては未だ破られておらずオールスター映像としての貴重性は高い。
そのためか、公式における歴代作品の紹介などが行われる際にも、本作の映像の画像が使われる機会は多い。
主題歌はProject DMMの「ウルトラマン伝説」。
翌年の作品
本作の好評を受けてか、翌年には続編的作品の『新世紀2003 ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』が製作されている。
尤も、ストーリー的には繋がりはなく、ダンスこそ使っているが作風も変化している。
『新世紀2003 ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』
【概要】
2003年8月2日公開。
『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』と同時上映作品。
エクササイズパートと天空魔パートで分かれていた前作に対し、本作はダンスバトルに振り切っており怪獣と戦ったりはしない。
ストリートダンスからセクシーなジャズダンスまで、多様なダンスがテンポ良く登場するため中だるみすることなく視聴できる。
しかし、前作のシュールなエクササイズのインパクトが強すぎるのか、前作がネタにされることはあっても本作が話題に上がることは非常に少ない。
【内容】
ウルトラマンキングの30万歳の誕生日祝いとして宇宙の壁を越えてウルトラマン、怪獣、宇宙人が集まりダンスパーティーが開催された。
【登場キャラクター(ウルトラマン)】
ウルトラマンキングの誕生日を祝うために集まったウルトラマン達。
ダンスパーティー会場では観客に徹していることもあり、語る所が冒頭での会場に向かうシーンくらいしかないウルトラマンも多い。
【登場キャラクター(ウルトラファンクジャム)】
ウルトラヒーローや怪獣、宇宙人達総勢22名で構成されたダンスユニット。
ウルトラヒーローチーム、怪獣・星人チーム共にオリジナルと同じ顔をしているが目が電飾では無く、ボディはヒップホップダンサーのようなダボダボスタイルとなっている。
ウルトラヒーローチームはオリジナルのウルトラマン達との関係性は明かされておらず、ご本人の衣装替えなのか顔が同じだけの別人なのか不明。
怪獣・星人チームは「そういう同族」と無理矢理解釈出来なくも無い。その場合、イザクとかカオスヘッダーの同族って何だよってなるが
例外としてB-BOY・ゼアスJr.はウルトラマンゼアスの息子、B-GIRLレディベン・ドーターはベンゼン星人夫妻の娘であることが分かっている。
○コスモス・エアー
○ジャスティス・ポインター
○ティガ・スピニング
○ガイア・エレクトリック
○アグル・ブギーダウン
○ダイナ・ロックステディ
○セブン・シャッフル
○80・スーパークール
○ゼアス・ファンキーグルーブ
○エース・ギャラクシーステップ
○B-BOYゼアスJr.
○ダダ・セクシー
○イザク・ワイルドスタイル
○デバン・フロアークラウン
○ビット・フラッシュ
○レディベン・ヒプノティック
○ゴドラ・ポッピング
○バルタン・ビッグツイスター
○マグマ・フリーズX
○カオス・グランドマスター
○ボンバーヘッド・ガンQ
○B-GIRLレディベン・ドーター
【登場キャラクター(怪獣・宇宙人)】
多数の怪獣・宇宙人が観客として会場にいることが確認出来る。
ウルトラマンと同じ場に居ながら闇の巨人やベンゼン夫妻もダンスを鑑賞しているあたり争いの無い平和な世界なのだろう。
一部の怪獣はソリを引く係を担当。
○ミラクロン
ウルトラファンクジャムメンバー以外で唯一ダンスに参加。
【その他】
ウルトラマンキングの年齢は本作以前は「20万歳以上」と設定されていたが、本作以降は「30万歳」で統一された。
本作の監督である鈴木清氏は自身の初プロデュース作品であるウルトラマンゼアスに対して特に思い入れが大きいようで、ゼアスが結構目立っている。
ゼアスが目立っているのは『新世紀ウルトラマン伝説』も同様である。
B-GIRLレディベン・ドーターを「B-G-RLレディベン・ドーター」と誤記されているサイトが非常に多い。
Wikipediaやピクシブ大百科といった大手サイトですら間違えているが、おそらくWikipediaの初版(2003年12月27日)での誤植が広まったと考えられる。
初版から20年以上経過した現在でも修正されておらず、他サイトでも疑問視されずそのままコピペされているあたり、本作の知名度の低さがうかがえる。
【登場キャラクター】
●ボク
演:くぼかんじ
平和な一般的家庭で両親の愛情の元育っている、ウルトラマン好きな少年。
ウルトラマンコスモス エクリプスモードのデザインの子供服を着用している事から、最新作のコスモスが特に好きだと見られる。
父親と共に製作した紙飛行機が謎の力を発揮した事で、歴代作品の世界に介入したり、最終的には歴代ウルトラ戦士を呼び寄せる事になる。
●パパ
演:布川敏和
ボクの父親。不思議な紙飛行機の力で息子と共に歴代作品の世界を駆け巡る事になる。
自宅の様子から息子に関係なく元々ウルトラオタクと考えられ、息子とのゴッコ遊びでは怪獣役を演じる役割をしている模様。
スーパーGUTSのコスプレをしているが、これは演じた役者繋がりの小ネタと思われる。
●ママ
演:小野日路美
ボクの母親であり、パパの妻である女性。家族仲はかなり良好。
不思議な紙飛行機で唯一連れていかれなかったので、自宅待機状態となった。
紙飛行機の力で目を離していた間に消えた家族の様子に最初こそ困惑していたが、帰ってきた際の様子を見るに即刻事態を理解したようだ。
【登場ヒーロー】
○ウルトラマン
○ウルトラセブン
○ウルトラマンジャック
○ウルトラマンエース
○ウルトラマンタロウ
○ウルトラマンレオ
○アストラ
○ウルトラマンジョーニアス
○ウルトラマン80
○ユリアン
○ウルトラの父
○ウルトラマンチャック
○ウルトラマンスコット
○ウルトラウーマンベス
○ウルトラマングレート
○ウルトラマンパワード
○ウルトラマンネオス
○ウルトラセブン21
○ウルトラマンティガ
○ウルトラマンダイナ
○ウルトラマンコスモス
映画公開当時の歴代ウルトラ戦士達。全員でエクササイズを踊ったり、スペシウム光線を打ち込んだりと活躍する。
○ウルトラの母
天空魔の攻撃で負傷したゼアスとナイスの元に駆け寄り、マザー光線で彼らを治療した。
○ウルトラマンキング
タッチアンドショットの一撃で怯んだ天空魔を見て、全員で一斉攻撃を与えるように指示する動作をした。
召喚された存在だが、そこでも歴代戦士のまとめ役はこの人のようだ。
○ウルトラマンゼアス
天空魔の怨霊火炎弾に直撃して左肩部分を負傷するが、マザー光線で治療される。
歴代戦士が天空魔に向けてスペシウム光線のポーズを取る姿に合わせて遅れて構えるが、ポーズを間違えてスペシュッシュラ光線の構えになっていた。
ちなみに、本作のゼアスのスーツアクターは『ゼアス』本編と同じく、
劇場版平成ウルトラシリーズの主役ウルトラマン役でお馴染みの長谷川恵司氏本人が担当。
スーツアクターとして初めて大役を務めただけあって、ウルトラマンの中でもゼアスが一番思い出深いと語っている。
○ウルトラマンナイス
天空魔の怨霊火炎弾に直撃して腰部分を負傷するが、マザー光線で治療される。
○ウルトラマンガイア
○ウルトラマンアグル
天空魔との決戦において、タッチアンドショットを天空魔に直撃させて突破口を作った。
○ゾフィー
本作では父、母、キングと並んで司令役という扱いとなっている。
スペシウム光線一斉発射には不参加だったが、天空魔が倒された後に暗雲を晴らし最後の大トリを飾った。
【登場怪獣】
◆暗黒妖鬼 天空魔
身長:666m
体重:66,6000t
出身地:異次元
本作における事実上のラスボスであり、唯一の新規怪獣。
歴代のウルトラ戦士が倒した怪獣の怨念が異次元空間で集結した巨体*1な顔だけの姿をした悪鬼。
ウルトラ好きの親子の世界の上空に突如として出現し、不思議な紙飛行機の力で呼び出された歴代ウルトラ戦士と激突する。
1発で20体の怪獣の怨念を込めた「怨霊火炎弾」を攻撃として用いて、一部戦士を負傷させる程度には歴代ウルトラ戦士を苦しめた。
しかし、ガイア&アグルのタッチアンドショットの一撃を浴びた直後、歴代ウルトラ戦士全員のスペシウム光線を浴びて爆散した。
なお、爆散する際には怨念を合成していたと思われる歴代怪獣の姿が散らばる様子が確認できる。
劇中ではCGグラフィックで表現されている。
劇場公開当時の児童誌記事などでは「魔獣」等の名称で紹介されていた事も。
2021年に開催された「ウルトラマンゼアス25周年上映会」では限定グッズとして天空魔のキーホルダーが販売。事実上、初の商品化となった。
◆バルタン星人 ベーシカルバージョン
◆ザラガス
◆ガッツ星人
◆グドン
◆ツインテール
◆レッドジャック
◆シグナリオン
◆ギロン人
◆アリブンタ
◆バードン
◆アストロモンス
◆メドウーサ星人
◆ミエゴン
◆レッドギラス
◆ガロン
◆リットル
◆ゲラド
◆バゴン
◆ファイヤードラコ
◆プラズマ
◆マイナズマ
◆キングマイラ
◆ゲルカドン
◆ブローズ
◆パワードケムラー
◆パワードバニラ
◆パワードアボラス
◆ザムリベンジャー
◆サゾラ
◆ノゼラ
◆ウルトラマンシャドー
◆コッテンポッペ
◆クイーンモネラ
◆キングオブモンス
◆バジリス
◆スキューラ
過去映像の流用で登場した怪獣達。歴代ウルトラ戦士を苦しめたが、最終的には撃破された者達でもある。
もしかしたら、天空魔を構成していた主な怨念はこいつらの怨念だったのかもしれない…。
【余談】
- 本作でウルトラ戦士が踊っているのは「ウルトラマン・エクササイズ」というのだが、エクササイズとしての効果はほぼない。しかし、子供に配慮して振り付けは簡単なので真似はしやすい。
- 長らくウルトラマンの集合映像として使われた本作だが、後年『新ウルトラマン列伝』の最終回にて、本作の28人に加えて当時の同時上映で初登場したジャスティス、この頃は存在すら無かったネクサス~オーブ・スペシウムゼペリオンまでの戦士を加えた新規集合映像が作られ、それ以降はそちらの映像に役割を譲っている。
なお、この映像の翌年にオーブをオーブオリジンに変更したマイナーチェンジ版の集合映像も作られており、現在の集合映像はそちらが主な主流となっている。
- 踊っているコスモスをよく見るとアイスラッガーのポーズを早く繰り出して間違えてしまっている。
- 本作のDVDとウルトラマンワールド『ウルトラマンコスモス③』の特典映像ではコスモス(CV:磯部弘)が単独で踊っているバージョンが収録されている。
追記・修正はウルトラマン・エクササイズを踊ってからお願いします。
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- ある意味オールスター映画の先駆け -- 名無しさん (2023-10-20 07:45:53)
- そういえば主題歌って音源化してないんだよな。挿入歌の空想少年はしているのに。メインテーマに歌乗せただけだったからなのかな? -- 名無しさん (2023-10-20 10:23:32)
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