神聖猿帝国

世界の極北に存在する大国家。

「人類は猿から進化した存在である」という理念から「本能主義」を掲げており、国民も闘うことでしか自尊心を満たすことができない強いだけの野蛮人共が多く集まっている。

「神聖」の名はこの国を建国した初代皇帝が人類を神聖視する宗教を皮肉ってつけたものだが、今となってはその意味を理解する者はいない。

快楽優先の国民性により人口は非常に多い。

まさしく「猿山の大将」といった強者達があちこちに集落を作り上げており、意外にも文化水準が高い場所も点在する。しかし、彼らの庇護下にない地帯は暴力に晒され荒れ果てており、また集落同士のぶつかり合いにより文化水準が高い地帯も1日で廃墟と化すような事態も珍しくはない。

年に一度、強者達が集められてトーナメントが開催され、そこで優勝した者が新たな皇帝となる。

人類を神聖視する宗教を国教とする国家からは存在を敵視されているが、厳しい環境によって鍛え上げられた強者達が多数存在するこの国には迂闊に手が出せないでいる。

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