藤蔓

南域に自生する藤蔓。

現地ではこれを乾かしたものを編んで籠などを作るが、その際に油に漬けて乾かすという工程を繰り返すことにより非常に硬くしなやかに変質する。

硬化したものは剣や矢を弾くぐらいの硬度を獲得し、水に浮くほど軽いため、西方諸島ではこれを使って籐甲鎧を作り、船上で身に纏うことがある。

藤蔓を油に漬けて乾かす工程は半年～一年ほどの期間を要し、それなりに高価なものになるため、籐甲鎧も非常に高価な値が付く。