牙には猛毒があり、自分よりも大きな生物を餌にすることも少なくない。
家畜や遊牧の民を襲うこともしばしばあり、東西交易路周辺でも姿を見かける危険な獣で、東域では冒険者による定期的な駆除が行われている。
多くは砂地に穴を掘って巣とし、何か月かで別の巣穴に移動する。
そのため、群れで暮らすようなことはないが、繁殖の時期だけは卵を守る雌のために雄が狩りをして獲物を届ける定住生活を送る。
普段は巣に執着のない人蛇だが、この時期だけは非常に気性が荒くなり、巣を攻撃した者には強い執着を持つ。
そのため、繁殖期の人蛇を狩るときには外に狩りに出ている雄まで仕留めることが肝心とされる。
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