Armbian(TVBox用)はサーバー向けのLinuxディストリビューションであったが、同じTVBox用Linuxでもクライアント系の用途としては、他のディストリビューションも存在する。
・LibreELEC
複数のイメージを試しているが起動に成功しない。成功情報求む
・CoreELEC
LibreELECから派生した(らしい)Amlogic製のSoCと、メディアプレイヤー機能(Kodi)に特化したディストリビューション。こちらなら起動した。メディアプレイヤーとしてだけ見れば、KSBT6043標準のAndroidTVよりも軽量で、多機能(というか多機能すぎてもう訳が分からない)。逆にコマンドを打つターミナルが無く標準ではsshすら使えないなど、Lunuxらしさは薄い。
とりあえず、アドオンを入れればNetFlixやUSBの外付けドライブのBru-ray(暗号化解除済みの物)が再生できる。海外の動画コンテンツサイトのビュワー、レトロゲーのエミュレーターも大量に入っている。
※12/22時点で判明している問題点として、S905D用の起動設定ファイル(device_trees)では有線LANが正常に機能しないので、Wifiで利用する必要がある。
【インストール方法】
USBメモリに焼いてブートさせる基本の流れはArmbianと同一なのでそちらも参照
① CoreELECの公式サイト(https://coreelec.org/)にアクセス
② 上のメニューからDOWNLOAD ⇒ 「19.5-Matrix_rc3 (Stable)」ボタンを押下 ⇒ 「New Installation」ボタンを押下 ⇒ DEVICEで「Devices with S905D」を選択 ⇒ RAMは「2GB」を選択 ⇒ 「Download Image」ボタンを押下
③ ダウンロードしたImageファイルのrufusを使ったUSBへの焼き方はArmbianと同一
④ 焼き終わったUSBの「device_trees」フォルダ内の「gxl_p231_2g_dvb.dtb」を、同じUSBドライブのルートフォルダにコピー
⑤ コピーしたルートフォルダの「gxl_p231_2g_dvb.dtb」のファイル名を「dtb.img」に変更
⑥ KSTB6043の電源ケーブルを抜去し、USBメモリをKSTB6043に挿入。キーボードなども繋いでおく
⑦ KSTB6043の電源ボタンを押下しながら電源ケーブル挿入
⑧ aiwaロゴが表示されたら電源ボタンから指を離せば起動する
【日本語化方法】
① トップページの左上の歯車のアイコンからSystemに設定画面に
② Settingの一番下の「CoreELEC」⇒「Network」⇒「Wireless Regulatory Domein」を「japan(JP)」に
③ Systemの画面に戻り、Srttinngの「Interface」⇒「Skin」⇒「Font」を「Arial based」に
④ 同じ「Interface」メニューで「Regional」のLanguageを「Japanese」に
※フォントを先に「Arial based」にしておかないと、文字化けして大変なことになるので注意
【リモコン設定】
KSTB6043の標準リモコン(RC-A25)もBTペアリングで認識はするが、そのままだと十字キーや戻るボタン、音量ボタンは機能するのに何故か一番重要な決定ボタンだけが動作しない。
しかし、下記設定ファイルを変更をすることで決定ボタンも含め使用することができるようになるとの報告アリ
① Bluetoothの設定で、RC-A25をまずは認識させる
② sshなりで、【 /storage/.config/hwdb.d/99-osmcrf.hwdb 】を編集
③ 下記の内容をどこかに追記して保存
evdev:input:b0005v005Dp0002*
KEYBOARD_KEY_c0041=enter
④ リブートさせる($ reboot)
これで選択ボタンも含めて利用できるようになった。
ただし、CoreELEC側で一度リモコンをペアリングすると、AndroidTV側に戻った際には再度ペアリングする必要がある。逆もまた然り。頻繁にOSを行き来する場合は2台目のKSTB6043のリモコンを使う、別にリモコンやキーボードを用意する、と言った工夫が必要。
・EmuELEC
CoreELEC派生の、レトロゲームのエミュレーターに特化したディストリビューション。
CoreELECにも多数のレトロゲーエミュが最初から入っているが、こちらの方が対応コンソールも多く、さらにUI含めてエミュレーターの利用専門で設計されているので、まさにKSTB6043がレトロゲーム専用機になる。だた、Amlogic S905Dがそれほど高性能ではないので、コレもなんでも快適にできると過剰な期待はしない方がよい。
当然ROMイメージやエミュレーターによってはBIOSイメージなどが必要になるが、その辺はこのKSTB6043のwikiでは触れないのでGoogle先生に。また別にBluetoothかUSB接続のゲームパッドも必須(初期設定の関係でUSB接続推奨)。
【インストール方法】
① https://github.com/EmuELEC/EmuELEC/releases にアクセス
② 最新版の【EmuELEC-Amlogic-ng.aarch64-X.X-Generic.img.gz 】をダウンロード
③ USBメモリへの焼き方はやその後の「gxl_p231_2g_dvb.dtb」の処理、起動方法はCoreELECと同じ
コメント
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>> 返信元
・linux準処だけに古いsambaは使えない。/storage/.config/にあるsamba.cfgにclient min protocol = coreを追記
気がついた事の個人メモ(linux経験者向け)
・coreelecのNexus版(最新stable)は何故か動かなかった。githubのアーカイブからmatrixのfinalを落として使いました。
・dockerをインストールしたあと再起動すると何故かdockerが壊れる。コンテナ(キャッシュ含)とアドオンを消して再インストールをすれば一応使える。matrix版固有のバグの場合、Nexusを使えっていう話になるので調べず放置。
WはかってみたらCoreELECシャットダウンの緑ランプ時1.7-1.8Wで
通常OSシャットダウン赤ランプが2.0Wだった
ランプは消灯して何も画面が出ないのが基本
ただこの手の使い方だとあんま期待しない程度が望ましいっすね
まともに使っててもシャットダウンしたのに再起動とかあるあるなんで
USB起動のCoreELECから本体の電源っておとせるんですか?
シャットダウンしてもランプ赤にならなくて
> gxl_p230_k1_pro
差し替えたら有線で安定動作するようになったよありがとう
coreelecで有線LAN使えないのはdtbファイルの可能性大かも
gxl_p230_k1_proをdtbで指定するとなんか普通に有線LAN認識する
emuelecでも同様
<対処方法>
AndroidTVを立ち上げて、(もし必要ならば)中のもので大事なものはバックアップを取る。
その後、設定からデータの初期化を行う。(その後はAndroidTVが初期化されて立ち上がり、googleアカウントとかの登録を行う)
どういう仕組かは分からないが、AndroidTVのデータ初期化を行った後だとarmbian系linuxのUSBメモリもブートに成功した。
※トラブルシューティング
・CoreELECやEmuELECは立ち上がるがarmbian系が立ち上がらない
いくつか動かしている内に上記の状態になった。1日前に動いていたarmbianのUSBメモリが動かない。
再度USBにイメージを焼いても動かない。具体的には普通に起動していたのがAndroidTVが立ち上がるようになり、電源長押ししながらの起動だと「ドロイド君が横たわって」「何かのエラー」状態になる。
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