天狗(てんぐ)は亜人の一種。和州諸島にのみ住む。高い知能と魔力を持ち、飛行能力を有する他、山鳥の類を使役する。鼻の高い大天狗と、鳥を模した仮面を付けた烏天狗に分けられ、基本的には山奥に集落を構えるのみで、人間ともあまり接触しようとしない。
いずれも独特の民族衣装と厳しい戒律が特徴で、種族として生真面目な気質もあり、頑固者の傾向がある。ただし、温厚な性格でもあり、山に迷い込んだ人間を人里まで連れ出すことも多い。近代化と和州皇国の成立、それに伴う集落の行政区分への取り込みも穏便に受け入れた為、人間と争った例は殆どない。
エルフの近縁種とされ、旅にはよく出るが、生まれ育った地域に執着する様子も見られる。
大天狗
大天狗は高い鼻が特徴で、また烏天狗や人間に比べて大柄なことが多い。非常に高い魔力を持ち、多くの場合強い魔力を持った羽団扇を所持している。和州諸島全体で50名も居ないとされ、死亡した記録もないので正確な寿命等は不明である。
烏天狗
烏天狗は鳥を模した仮面をつけて活動するのが特徴で、風貌自体は人間によく似ており、背中の黒い羽根を隠して仮面を付けていなければ人間と然程も変わらない。鳥を模した仮面は、多くの場合はカラスだが、流行があり、他の鳥を模した仮面を付けている者も多い。烏天狗にとって無暗に額を人に見せることはやや恥ずかしいことであり、仮面をつけていない素顔はあまり人に見せたがらない。
和州皇国が近代国家として成立すると、国民の一員として数えられるようになり、烏天狗の集落も行政区分の一つに含まれるようになった。そうした地域では烏天狗が行政職員として働いていることもある。
寿命は200年前後。
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