エルフ

ページ名:エルフ

 エルフ(Elf)は亜人の一種。主にライト種とダーク種に分けられ、一般的な習慣や身体的特徴にやや差異があるが、共通する特徴として人間に比べて長い耳と(少なくとも大陸西部の人間から見て)美しい容姿が挙げられる。アークランド諸島かレシーランド島が起源とされ、ライト種エルフのコミュニティが大陸西部に集中していることからもそれが窺える。

 エルフの女性は人間の子を産むことは出来ないが、人間の女性がエルフの子を産むことは可能であり、実際にライト種エルフの男性を婿に迎えた貴族の例がある。

 


ライト種エルフ

 ライト種エルフは各地の、特に森林地帯に小さなコミュニティを形成しており、排他的な習慣を持つ。一方で住んでいる土地が他種族によって都市化されてもある程度馴染んで暮らし、戦争等で土地を支配する国が変わるとそちらにあっさり寝返る。「土地に縛られている種族」ともいわれ、多少旅に出ることはあっても必ず戻ってくる。基本的には人間の政治に対して無関心であり、コミュニティは事実上の自治地域となっていることも多い。コミュニティは殆ど大きくなることはなく、代表者として首長が存在はするが、あくまで代表者であって何かしらの権力を持っているということもない。

 種族として差別意識が強く、特にダーク種エルフに対する差別は大体どこの地域のライト種エルフにとっても根強い。人間のことも見下している節があり、人間の国家に属するようになっても人間の制度には従いたがらないことが多い。

 寿命は概ね700年程度とされるが、人間の産業化で公害が発生するようになると寿命を迎える前に病死するライト種エルフが多数出た。また、都市に住むエルフも寿命が短いとされる。人間に比べて身体能力は高く、精霊魔法の類に長ける一方で公害等に対しては非常に脆弱である。

 年に一度ないし二度来る発情期にのみ繁殖する。女性がやたらと旺盛になるのに対して男性は性欲が少ない為、ライト種エルフの恋愛は大抵女性側から強く迫る。

 

 

ダーク種エルフ

 ダーク種エルフは一つの土地に留まらない旅の種族である。定住を好まず、各地を歩いて旅する。吟遊詩人や行商人の他、傭兵家業を生業とする者も多い。時代が下って人間の産業化が進むと紛争地等を渡り歩く者や海運等の流通の現場に立つダーク種エルフも増え、航空機が登場して以降は飛行業務に携わる者も多い。身体能力が高く、目が良い為に危険な業務に従事することも多い為、ダーク種エルフの業務上の事故による死傷率も人間や他の亜人労働者に比べて高い傾向にある。いずれにせよ一か所に定住はせず、住所を持っていても旅先の一つ程度の認識で殆ど帰らないことが多い。

 土地に拘らないのと同じように、自分の姓にもあまり拘っておらず、古くは父親の名前に「マク(Mac、Mc)」を付けた姓を名乗ることが多かった。時代が下ると親の姓をそのまま名乗る者が増え、姓に「マク(Mac、Mc)」の付くダーク種エルフは非常に多い。尚、元々この風習はアリーランドの亜人や人間のものであったとされ、アリーランド人の姓にも似た特徴が見られる。

 旅の種族である関係か、ライト種エルフに差別されている一方でダーク種エルフ側は差別意識が殆どない寛容な種族である。政治や宗教にもあまり関心がなく、自分の生活のことしか考えないが、知識自体には非常に貪欲で、何でも知りたがるとされる。ダーク種エルフ同士が出会った際には旅先での情報交換を行うが、性に奔放な面もある為か、男女が出会った場合には情報交換と共に性交渉等を行うことも多かった。性交渉の相手にも個人的な好み以外では特に拘りがない為、「結婚」や「恋愛」とは無縁の種族だったが、情報技術が発展すると「結婚」をするダーク種エルフも増えた(それでも浮気という概念が薄いらしく、あくまで形式的なものと捉えているようだ)。

 病気や公害にも強く、身体能力も一般的にライト種エルフより優れているが、精霊魔法に関しては劣る。寿命は700年程度と推測されているが、実際のところ700年も生きた記録がない。記録されている中では長くても400年程度で、大抵は旅の途中で命を落とす。

 

 

ハーフエルフ

 ハーフエルフは一般に、ライト種エルフとダーク種エルフの混血児を指す。人間の女性が生んだエルフの子は多少エルフの特徴を受け継いでいてもハーフエルフとはあまり呼ばれない。

 多くの場合、ダーク種エルフと同じように旅の種族となるが、ライト種エルフのように故郷に執着することも多い。

 ライト種エルフはハーフエルフに対して差別的であることが多い。

 

 

始祖種エルフ

 始祖種エルフはエルフがライト種とダーク種に分離する前に存在した原初のエルフ。元々はエルフはこの一種のみだったが、紀元前4089年に行った神事が原因でダーク種とライト種に分けられた。不老不死の呪いをかけられた8名の巫女以外の始祖種エルフは紀元前1200年頃までに絶滅しており、8名の巫女もライト種エルフに神として崇められていた一方でレシーランド島に人間が侵入してきてライト種エルフが大陸に逃れた頃に行方不明となった。

 ライト種エルフの間では神格化されて伝説として残っており、多くのライト種エルフの集落が巫女の所在を求めている

基本的に姿はライト種エルフとよく似ており、ダーク種エルフと同じように旅して回っている為、ライト種エルフを母に持つハーフエルフと見分けがつかないとされる。

 

 

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