ハーフメイド

ページ名:ハーフメイド

 ハーフメイドは亜人の一種。姿形は人間に酷似し、高い魔力を持つ点と年をとっても容姿が変わらない点、そして女性しか存在しない点を除けば人間と丸っきり同じである為、1500年代にいくらかの研究が行われるまでは亜人だと認識されてもいなかった。

 10代前半から20代後半で成長が止まり、80年前後の寿命を迎えるまで姿がかわることはない。

 亜人としては優れた魔力を持ち、魔法の扱いに長ける者も多い部類に入り、歴史上で名のある人間の魔道士の何割かは実はハーフメイドだったのではないかとする研究もある。

 最も人間に依存している亜人とも言われ、大抵貴族の使用人や魔法を扱う職に就いて人間社会に溶け込んでいる。ハーフメイドという名称も、大半の個体が家政婦として就業していた為につけられた。種族として忠誠心と承認欲求が強く、常に仕事を求める気質を持つ。

 「ハーフ」とは名称がつけられた当時確認された個体がいずれも身長130cmから150cm程度と、人間に対して小柄であった為だが、1640年代の大々的な調査で、身長130cmから150cm程度の小柄な種(小型種)と、身長170cmから180cm程度の長身の種(大型種)とで分かれていたことが判明した。

 軍隊に入隊するハーフメイドも多く、魔法を扱う兵科に所属する将兵の何割かはハーフメイドという国も存在する。

 基本的に人間との区別がつきにくい上に国によっては戸籍上ハーフメイドの区分を設けておらず、ハーフメイド自身が自分を人間だと思い込んでいるケースも少なくない為、正確な個体数は不明。アルマニア連邦では1774年から毎年個体数調査を実施しており、1799年の調査結果ではアルマニア国籍のハーフメイドは約8.6万人(アルマニア総人口は約8,832.8万人)であった。

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