嘉助という男がコツコツと金をため、古い屋敷を買って女房と一緒に移り住んだ。
その夜、家中に「うわん!」と言う大声が響いて一睡もできなかった。
翌朝、赤い目をして出てきた2人は、うわんと言う声で眠れなかったと訴えたが、近所の者たちは誰一人そんな声は聞かず、
嘉助は一晩中女房と抱き合っていたので眠れなかったのでは、と噂した。
しかしその話を聞いた古老は、古屋敷には「うわん」という化け物が住んでいるのだと言ったという。
このエピソードに登場する声の主こそが、妖怪うわんである。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:3._Uwan.jpg
見た目は、老人のようでもあるが、指が3本なので、違いがすぐにわかる。
顔や胸には少し毛が生えている。
目は見開かれ、赤く血走っている。
そして、お歯黒なのか、それとも違う要因なのかはわからないが、
大きく開かれた口に並ぶ歯は、黒くなっている。
驚かすように、手を上にしている。これは、どの絵にも共通している。
古びた寺や、廃屋を通りかかると、物陰や塀の向こうから、
「うわん!」と言いながら現れると言い、これが現れたら、焦らずに「うわん!」と返すと良いという。
言わないと、何かしら悪いことがあると言われ、
魂を抜かれるとか、食べられるとか、棺桶に入れられるとか、誘拐されるとかいう。
しかし、これらの特徴は、平成初期ごろに作られた創作だという。
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