謎の妖怪。
鬼のような恐ろしい顔をしていて、その上から長い髪(体毛?)が覆いかぶさっている。
口の端から突き出た牙は、外側に曲がりながら突き出ていて、太くて長い。
顔の傍から、太く短い3本の爪が飛び出している。
『化物づくし』では、毛に覆われていて殆ど見えないものの、体の存在が確認できる。
鳥山石燕『画図百鬼夜行』では「おとろし」という名で出演(?)。
因みに、おとろしとは、繰り返しを表す踊り字を、「し」と読み間違えたことから来た名前で、おどろおどろと
同じ妖怪である。
しかし、この絵では、体毛の一部が重力に逆らって上に伸びているので、他の絵のおどろおどろとは、
少し見た目が違う。
生態は、僅かだが伝わっている。
塀や屋根、鳥居など、やや高いところを好むようで、上記の画図ではハトを右手に掴んでいるので、
鳥類を捕食するものとされる。
前述した通り、上に毛を伸ばしているので、毛を絡ませて鳥を獲ると言われることもある。
鳥居にいることもあって、神を守る神聖な妖怪だとされることもある。
しかし、こちらは児童書などに記された創作のようだ。
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