狂歌百物語(髪切) - いにしえwiki
020.見た者も あると噂の 若後家は ぞつとするほど 凄い髪切(比可留)021.足元へ 髻を取りて 投げしまゝ 探つてぞつと したる髪切(五息斎無事也ごそくさい ぶじなり)022.鬢びんさしの 弓は蟇目ひきめが 簪かんざしの 魔除けの紙に 落つる髪切(春交)023.切られたる
020.見た者も あると噂の 若後家は ぞつとするほど 凄い髪切(比可留)021.足元へ 髻を取りて 投げしまゝ 探つてぞつと したる髪切(五息斎無事也ごそくさい ぶじなり)022.鬢びんさしの 弓は蟇目ひきめが 簪かんざしの 魔除けの紙に 落つる髪切(春交)023.切られたる
鬼もまことに 片腕の 折れし思ひや 力落とさん(在江戸 牡丹園獅々丸)003.いにしへは 鬼の荒れたる 羅生門 当時は仏 在いますなりけり(五息斎無事也)004.片腕を 綱に切られて 片々の こぶしを握り 鬼は恨まん(槙住)005.丑寅の 鬼も敵かなはじ 七曜の 星兜きし 綱が剣
(槙住)024.陶子を 儲けて着する 産着さへ 乞食仕立の 酒薦の上(宿守)025.凄いほど 身も白鳥の 陶子 乳ちをのむ口の 細く長くて(五息斎無事也)026.陶子を 産むよりすぐに 隠せしが 外から勘を つける人あり(文語楼青梅)027.いかゞぞと 頼みにきたる 其の様子 見
019.祈りなば 利生もあらん 離魂病 二つに分かる 加茂の宮居を(花の門)020.うはなりの 葵の上の 離魂病 影と日向の 二葉なりけり(五息斎無事也)021.二つなき 命ながらも 掛け替への 体の見ゆる 影の煩ひ(頓々)022.それぞとは 見紛ふ影の 二つ紋 着こなしぶりも
)009.鬼あざみ 咲き乱れつゝ 汝が家に 草を生やせし 岩が怨念(花前亭)010.軒先の 四谷丸太に 樋とひ竹の 青くて凄き 岩が面ざし(五息斎無事也)011.身は捨つれ 名こそ朽ちせぬ 空蝉の 四谷の岩の はては有りけれ(下毛葉鹿͡ 壺蝶庵花好)012.今にみよ 取つてや喰は
2.亡き人に 再び逢うて 立山に 思ひの胸も 燃ゆる小地獄(文昌堂尚丸)013.ふんどしの 名の越中の 物がたり 金きんは縮みて 総毛立山(五息斎無事也)014.雇はれて 出る幽霊は 立山に 足を元手の 細き世渡り(芝口や)015.立山の 油地獄に 燈心で 竹の根を掘る 幽霊ぞ見
0.空や海 うみや空なる 久かたの 星の光に 紛ふ龍燈(紫の綾人)011.法のりの場には 夜毎かゞやく 光明寺 鵜うの木の森に かゝぐ龍燈(五息斎無事也)012.時の間に かく増えしとは 不知火の 筑紫の海の 龍燈の数(江戸崎 緑亀園広丸)013.魚油 焚きぬる海士あまや 常に見
の間に 梁はりを伝はる 轆轤首 けたけた笑ふ 顔の怖さよ(語安台有恒)018.俄雨 降る家やの門へ ろくろ首 首も畳んで 這入る傘からかさ(五息斎無事也)019.しよぼしよぼと しよぼしよぼ雨に 傘からかさの 轆轤首さへ 軒伝ひ来る(萬々斎筬丸)020.月の入る 方を惜しめば 轆