ベムスター

ページ名:ベムスター

ベムスターは、『帰ってきたウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」および『レッドマン』に登場する架空の怪獣。別名:宇宙大怪獣

目次

『帰ってきたウルトラマン』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」に登場。

  • 身長:46メートル
  • 体重:6万1千トン

カニ星雲の爆発により誕生したとされる宇宙怪獣で、主なエネルギー源は水素、ヘリウム、窒素である。そのため、地球上ではガスタンクを次々と襲撃していた。武器は巨大な爪と、角から放つ光線。腰蓑を付けた平べったいフクロウのようなユーモラスな外見とは裏腹にかなりタフで、腹部にある五角形の“口”であらゆるエネルギーを吸収する。これによりMAT 宇宙ステーションやスペシウム光線をも吸収してしまい、一度はウルトラマンを窮地に追い込んだ。最後は、ウルトラセブンがもたらした新兵器「ウルトラブレスレット」により、頭、翼を切断され敗れた。

  • 『帰ってきたウルトラマン』で初の宇宙怪獣であり、放映当時の児童向け雑誌でも明確な強敵として紹介されていた。その鳥型怪獣の概念を打ち破ったデザインからも、今もなお人気が高い怪獣である。
  • 鳴き声は、ウミネコをモチーフにしている。
  • 内山まもるによる漫画版のベムスター登場エピソードは、この回の続編的な内容となっており、初代ベムスターの兄弟と思われる別個体が登場。初代を倒したウルトラブレスレットも回転して弾き返す強敵だった。

再生ベムスター[]

特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」に登場。

  • 別名:宇宙大怪獣
  • 身長・体重:初代と同じ

ナックル星人がウルトラマンの能力を計るためにシーゴラスと共に再生させた。能力にこれといって変化はない。以前と同様に、ウルトラマンのウルトラブレスレットで頭と両翼を切り落とされて死亡。

  • 映像は18話の流用。

『ウルトラマンタロウ』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『ウルトラマンタロウ』第29話「ベムスター復活! タロウ絶体絶命!」、第30話「逆襲! 怪獣軍団」に登場。

  • 身長:80メートル
  • 体重:6万1千トン

名称は「改造ベムスター」。『帰マン』に登場したベムスターが異次元超人改造巨大ヤプールにより強化されて復活したものである。当時の児童雑誌に掲載された設定によれば、改造巨大ヤプールの施した改造によって脳の容積が増えたため、初代・再生ベムスターと比べると頭が大きいとされている。武器は目から発射されるマシンガンのような光線や腹から出す六角形の破壊光線、腹から噴射する毒ガス等、多数揃える。体重は初代と同じだが、初代はスマートな体型だったのに対して身長は80メートルに拡大されている等、身体的に格段にパワーアップされており、ウルトラブレスレットと同威力のカッターは通用しなかった。ヤプールの支配下に置かれた為か目も赤目となり、より凶悪な面構えとなっている。鳴き声も初代とは違う。腹の口は常に開いている。

出現直後に、月の軌道を周回していた ZAT ステーション No.1 を飲み込み、その後地球に飛来。あらゆる攻撃にびくともせず、タロウやZATを窮地に追い込んだ。1度はタロウを退却させ我が物顔で破壊の限りを尽くすが、青年・海野によってナイフで両目の瞼を攻撃され忽ち戦意喪失。その後はタロウと戦うことなく、ZAT が腹の"口"を逆に利用して打ち込んだ2種の「エネルギー爆弾A・B」の反応爆発により倒された。

  • 鳴き声はタッコングや再生エレキングなどの流用。

『ウルトラマンメビウス』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『ウルトラマンメビウス』第18話「ウルトラマンの重圧」に登場。

  • 身長:46メートル
  • 体重:6万1千トン

過去にも地球に現れ、帰ってきたウルトラマンを苦しめたベムスターの同族。ドキュメント MATZAT に記録が残っている。能力的にも過去の個体と大差はなく、角から放つ光弾、そして腹部の第2の口(「吸引アトラクタースパウト」と名付けられている)で全てを吸収する能力も健在。しかし今回は、「キュー」と鳴いたり、リュウに「よく見れば可愛い顔」と言われたり、塞がれた口の部分をこんこんと叩いて異変に小首を傾げるなど、少しユーモラスな部分も描かれている。

ザムシャーが破壊したオオシマ彗星のB群から放出されるダストテイルを餌に、レーダー波を吸収してステルス状態となって地球に飛来。その後出動した GUYS の攻撃をものともせず、マリナが操縦するガンローダーを捕まえて飲み込もうとし、それを救出したメビウスのメビュームシュートまでも吸収、果てはメビウスの拳までも飲み込み優位に立った。しかし、背中ががら空きであることをテッペイに見抜かれてGUYSの反撃を受け、両爪を破壊される。そしてフォーメーション・ヤマトに気を取られた隙に腹部に高分子プラスター爆弾が直撃、そこから散布された硬化接着剤で「口」を塞がれかけるも(この時に上記の愛嬌のあるアクションを見せた)それすら吸収。しかし、最期はウルトラマンヒカリが託したナイトブレスによってパワーアップしたメビウスブレイブのメビュームナイトブレード・ブレードオーバーロードで体を切断され、遂に息絶えた。なお、今回も GUYS スペーシーの無人宇宙ステーションを飲み込んでいる。

その後、第27話でGUYSの新マケット怪獣候補を選抜する際、専守防衛に適した戦力として高評価を受けるも、第18話で喰われかけてトラウマになっていたマリナの猛反対により却下された。

『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』に登場したベムスター[]

インターネットテレビ『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』SAGA2「勇者の試練」に登場。

  • 身長:46メートル
  • 体重:6万1千トン

地球に飛来したベムスターの別個体。ウルトラマンヒカリが光の国に帰還する途中に遭遇して、近くの星で交戦を開始する。ヒカリを相手に善戦するものの、途中でゾフィーが現れて2対1の状況となり形勢が逆転。最後はヒカリのホットロードシュートを受けて絶命する。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第4話「ベムスター参上!」に登場。

  • 身長:46メートル
  • 体重:6万1千トン

惑星ボリスの資源基地を襲い、エネルギーを完全に吸い尽くした上に壊滅させた。その後飛来したスペースペンドラゴンのエネルギーも狙って現れる。これまでの作品のベムスターと同じく、腹部の口からミサイルや火球を吸収した。突進を軽くかわす素早い動きと尻尾攻撃を片手で弾くパワーでゴモラを圧倒するが、オキにエネルギーを吸収した直後のほんの僅かな隙を見破られ、助言を受けたレイの指示で仕掛けられたリトラとゴモラの連携攻撃の前に倒された。

  • 着ぐるみは『ウルトラマンメビウス』で使用された物の流用だが、体色が初代に近い物になっている。

『レッドマン』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『レッドマン』第35話、第39話に登場。

スーツは撮影に使用した物の改修品。首と両翼に接合痕がある。

『アンドロメロス』に登場したベムスター[]

特撮テレビ番組『アンドロメロス』にベムスターをモデルにした怪獣戦艦ベムズンが登場している。(漫画版ではベムスターの皮を被ったベムスターロボも登場)

『ウルトラマン超闘士激伝』に登場したベムスター[]

漫画作品『ウルトラマン超闘士激伝』に登場。闘士五獣士の一体。

『ウルトラスーパーファイト』に登場したベムスター[]

ビデオ『ウルトラスーパーファイト』第2話「ウルトラ悲話エースの初恋」、第4話「ウルトラ悲話エースよ泣くな」、第8話「タロウ怪獣退治に行く!!」に登場。

その他[]

  • 『ウルトラマンタロウ』に登場した、怪獣の怨念が集まって誕生した暴君怪獣タイラントの胴体はベムスターのものである。これも含めるとベムスターは三度復活したことになる。
  • ニンテンドウ64ソフト『PDウルトラマンバトルコレクション64』にも登場する。爪やくちばしを使った攻撃をするが、破壊光線の発射部分が角ではなく腹部の口になっている。
  • リム出版刊COMIC'Sウルトラ大全集『帰ってきたウルトラマン 復讐の宇宙戦線』では加藤、伊吹両隊長の交代劇に絡めて、ベムスターより凶悪で巨大な固体「ベムスターγ(ガンマ)」が登場。MATMATステーションの連合スペースアロー部隊と一大宇宙戦を展開する。

関連項目[]

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