特開2010-248024は富士フイルムが出願した光学ガラスに関する特許。
特長は
・高屈折率低分散領域屈折率>1.83 アッベ数<37
・プレス加工性/ガラスモールド非球面レンズへの適正 転移温度<640℃
・50-69%B2O3とLa2O3で占められるランタン系高屈折率低分散ガラス
・高屈折率を維持しつつモールド加工性を持たせるために酸化亜鉛を利用
・高価な酸化ガドリニウムニウムの代わりに酸化アルミニウムを添加して構造安定性を向上させた点に特色がある。
・Pb Ls Teなど有害元素を含まない
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次のような組成の範囲が出願されている
組成 | 重量比% | |
La2O3 | 35-45 | 高屈折率低分散化 |
B2O3 | 15-24 | ガラス構成 |
SiO2 | 1-5 | 〃 |
ZnO | 1-14 | 転移点低下 |
Ta2O5 | 5-13 | 高屈折率低分散化 |
Y2O3 | 5-10 | 〃 |
Al2O3 | 0.1-3 | モールド加工安定化 |
B2O3とLa2O3を主成分とすることで転移温度を下げてモールド加工適性を向上。組成のうちAl2O3は構造の安定化によるモールド加工時の品質の向上を目的とし、Laをはじめとする他の添加元素は高屈折率低分散特性を得るためのものとされている。
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