Mr.Kireko氏によるガイド

ページ名:Mr.Kireko氏によるガイド

目次

概要[]

Mr.Kireko氏(@MrKireko#6093)らによって、初心者の方向けのガイド文書が執筆されています。当ページでは、この文書の日本語訳を可能な限り原典のレイアウトに沿って掲載致します。「このARGに興味があるけれど、お話の展開や何を観ればいいのかがよくわからない。」という方はまずこのガイドに目を通すことをお勧め致します。なお、原文に含まれている外部リンクのうち、グロテスクなコンテンツに直結しているものについてはあえてリンクを切っていますので、ご理解頂けます様何卒宜しくお願い申し上げます。

タイトル・イントロダクション[]

The Muse ARG及び知っておきたい内容の全て[]

イントロダクション[]

Alex BaleのDiscordサーバーにご参加下さい!

この文書は、The Muse ARGの世界に足を踏み入れ、展開を見失わないように目を通しておくべき内容を知っておきたいという方のための資料として編集されています。内容を容易に理解して頂けるよう、筋道立てて文書を構成するように努めました。この文書中の事実は、原則として発見された日時に沿って記載されています(ストーリーの要素が伝えられるべき順序と、それらが発見された日時の順序は一致していると考えたためです)。初めはそれぞれのストーリーをバラバラにご説明しますが、それらのストーリーが一つの物語に収束した後は、構成を単純明快なものとするため1つの見出しに要約を記載することとします。

また、出来事を時系列順に整理したMuseタイムラインシートにも目を通して下さい。この場を借りてシートの管理を担当されているParadox Factor氏に感謝の意を表します。

目次や画面左(スマートフォンでは位置が変わることがあります)に表示されているGoogle Docsのアウトラインをご利用頂けますと、知りたい情報を簡単に確認して頂くことができます。

先行研究の文書を執筆されたVehemenceサーバーご出身のseamus122405氏にこの場を借りて感謝の意を表します。彼が多くの事柄についてまとめて下さったおかげで、さもなくば私が見逃してしまっていたかもしれない要素に気が付くことができました。

この文書は理想的には最新情報に基づいているべきですが、もし見逃されている内容にお気付きの場合はDiscordで@MrKireko#6093までメッセージを下さいますと幸いです(編集権限をお求めの方は、DMにてご連絡下さい)。DMでのご質問も歓迎しております。

重要[]

YouTuberをはじめとするThe Muse ARGについてのコンテンツを制作されている方にお願いです。もしこの文書を作品の制作にご利用頂ける場合は、作品中のどこかに参考文献としてこの文書を記載し、必ず以下の序文に目を通して下さいます様何卒宜しくお願い申し上げます(この文書の最後に記載されている研究者の氏名をも記載して頂けますとさらに有難いです)。

序文[]

このARGに取り組む前に、周囲の方々に敬意を持ち、無関係な方々にご迷惑をかけてしまわないよう配慮する必要があります。一つ例を挙げましょう。このARGには、Happy Meat Farms社という架空の企業が登場します。一方、The Happy Meat Farm社という全く無関係の企業が実在します。実在する企業にご迷惑をかけることは絶対に辞めて下さい。ARGの世界に登場する要素には、”あくまで作品の一部である。”という旨を裏付ける何かしらの情報が含まれています。もしARGの要素であるか不明な事柄を見かけたら、自分より長くこのARGに取り組んでいる方に質問するようにして下さい。(このARGについての動画を制作する際には、こうした実在する企業にご迷惑がかからないようはっきりと断りを入れるようにして下さい。The Happy Meat Farm社は初心者の方によってたびたびARGの要素として誤解されています。あなたの視聴者がこのような実在する企業にご迷惑をかけてしまうことがない様にして下さい。)

要するに、敬意を持ち、他の方々のことを思いやるようにしましょう。それでは、いよいよ作品の説明を始めて参ります。

物語の要点[]

The Muse ARGは、様々なYouTubeチャンネル及びウェブサイトによって展開されている物語であり、複数の”メインキャラクター"が登場します。その中でもメインの主人公はもちろんアレックス・ベイルです。彼はスポンジボブ陰謀説によって大成功を収めました。しかしながら、スポンジボブ陰謀説シリーズの3作目の動画において、アレックスは動画のアイディアを得る代わりにガレージでモンスターを育てていることが明らかになりました。4作目の動画では、アレックスは"スポンジボブの人"としてしか認知されていないことを嘆きましたが、モンスター(ミューズ)に対しそのことで文句をつけたとき、ミューズはアレックスはスポンジボブ陰謀説がウけたからこそ有名になったのであり、スポンジボブ陰謀説を制作するのを辞めてしまえば彼の人生は台無しになってしまうぞと告げました。さらにこの動画では、アレックスは狂信的な陰謀論者である”陰謀オヤジのカール(Conspiracy Carl)"という人物がアレックスの動画に反応しているクリップを見せました。シリーズの5作目が公開されるまでに、ミューズはアレックスの家のリビングへと移動していました。ミューズはどんどんアレックスの生活を侵食していったのです。

陰謀オヤジのカールにも、独自の完全なストーリーが存在し、その多くが彼のwix.com上のウェブサイトで公開されている話によって展開しています。隠された古い動画から、カールはかつて陰謀論ではあるものの狂気的な内容のものではない動画を制作しており、「狂った陰謀論者にはなりたくない。」という旨を話していたことがわかります。しかしながら、その後に制作された動画では明らかに彼の性格は変わっていました。次第にカールもまたミューズを育てており、そのおかげで爆発的な人気を得たということがわかってきました。しかし、狂気的な内容の動画を制作したためにカールは妻と子供に捨てられたということも判明しました(また、カールが猫をミューズに食べさせてしまったのではないかという疑惑があります)。カールがアレックスの動画に始めて気が付いたときは好意的な反応を示していました。しかし、アレックスがスポンジボブ陰謀説シリーズの新作ではなく短編ホラー映画を公開したとわかると、カールは自身の視聴者を扇動して短編ホラー映画のコメント欄にアンチコメントを投稿させ、アレックスをスポンジボブ陰謀説に集中して取り組ませようとしました。ところが、アレックスがシリーズの新作を公開すると、カールはアレックスはイルミナティの構成員であるとして彼に食ってかかったのです。その後カールはうっかり自分が「私はなんてことをしてしまったんだ。」と言っている映像を動画に入れてしまっていました。

Cynical Criticという批評家のクリップもまた、スポンジボブ陰謀説の5作目に含まれていました。この批評家はマークと呼ばれる男性で、注目を集めるために映画の逆張りレビューを行っていました。すぐに彼が行方不明者を探すためのポスターの束を持っていることが明らかとなり、後にその行方不明者はマークの友人であったアンソニーという男性であることがわかりました。その後マークとアンソニーはかつてYouTubeチャンネルを共同で運営していたが、チャンネルの収益化やクリックベイトを巡って仲違いしてしまい、その後すぐにアンソニーが失踪しマークが一人でチャンネルを運営するようになったということが判明しました。マークにもまたミューズが付いているということがすぐに明かされ、マークはミューズから失効してしまった母親の保険を取り戻すためのサポートを受けていたことがわかりました。現在、マークにはHappy Meat Farms社なる謎の企業がスポンサーとして付いています。

また、マークの動画から、SONC THE BLUE RATというキャラクターの存在が示されました。このキャラクターはマークが幼少期に描いたソニック・ザ・ヘッジホッグのイラストが元になっており、現在は子供向けアニメを投稿するYouTubeチャンネルとなっています。このアニメはミューズの直接の支配下にあるようで、様々なキャラクターをマークの現実世界の家族や友人に見立てることでマークを脅し、服従させることが目的であると考えられます。

2021年9月に、カールは密かにマークに連絡を取り、ミューズに注意するよう、そして”胞子を植え付けない"よう警告しました。これを受けてミューズはマークを低レベルの脅威とみなし、”増援"を要請しました("増援”が何を意味するのかは不明です)。

9月の終わりに、Happy Meat Farms社(略称HMF)から一本の動画がYouTube上に公開されました。これは動物が恐ろしい実験の結果目も当てられないほどに肥大化する様を収めたリーク動画でした。Happy Meat Farms社の公式ホームページから、この企業は畜産業を営む巨大な会社であり、何らかの方法によってミューズと繋がっていることが明らかになりました。数週間後、アレックスの動画に最新のスポンサーとしてHappy Meat Farms社が登場しました。この動画でアレックスは猫をミューズに食べさせてしまっていました。ミューズは犠牲者にどんどん多くを要求していくのです。

11月に、マークは視聴者に向けて新しい友人であるアントニオを紹介しました。アントニオはかつてアンソニーが着いていたポジションに着くことになりましたが、明らかにミューズ本体が化けたものであるか、ミューズの支配下にある人間であると考えられます。アントニオはマークが作りたくない動画を無理やり作らせ続けるために彼に圧力をかけ、またマークの過ちを思い出させることで彼を心理的に追い込んでいきました。現在では、マークは"胞子を植え付け”はじめてしまったとも示唆されています。11月の終わりに、人体実験の様子を収めた新たなHMFからのリーク動画が公開され、HMFの公式ホームページ内の新たなページにアクセスすることが可能になりました。この新たなページから、HMFの実験によってカールの元妻は病気になってしまったことが判明し、これによってなぜ彼がミューズとともに活動するようになったのかということについての理由が明かされました。また、マークがカールの息子であることも判明しました。さらに、脱走した人間の被験体がHMFのサーバーから多くのデータを盗み出していたことも明かされました。

2022年の1月に、スポンジボブ陰謀説の第7作目が公開され、映像制作に携わっているアレックスの友人の一人であるビクトリア・キャンプベルが、HMFのCMを作っているのみならず、彼女自身にもミューズがついていることが明かされました。2月の中旬に、HMFエンターテイメントによって制作中の"Paradox 1313"がARG中のARGとともに登場しました。このARGの一部は、HMFの施設から脱走したウシの被験体の映像記録を隠蔽し、HMFの評判を維持するために用いられました。

3月に、HMFの謎に包まれてきた人材部門の研修用ビデオがリークされました。この映像により、HMFはアレックスやマークのようなミューズの宿主を苦しめるための仕組みを整えていることや、HMFの創始者であり、現在は会社の恐ろしい所業に立ち向かう立場となっていると考えられるラモナ・バインズが、今までHMFの動画をリークしてきた人物であることが判明しました。さらに、IT部門を運営しているとされる、Jaredなる謎の存在も登場しました。

これまでの出来事の詳細/ スポンジボブ陰謀説[]

スポンジボブ陰謀説はアレックス・ベイルのYouTubeチャンネルに投稿されている、主にスポンジボブシリーズの闇を暴くことをテーマにした動画シリーズです。しかしながらこれはあくまで表向きの顔に過ぎず、この動画シリーズには底知れない闇が隠されているのです。第1話、第2話はそれぞれ2020年11月28日、2021年1月25日に公開されましたが、これらの動画にはARGのストーリーに関連する要素は(私たちの知る限りでは)含まれていません。これらの動画自体は面白いので是非一度視聴してみることをお勧め致しますが、ストーリーだけ追いたいという方にとってはあまり重要ではありません。

スポンジボブ陰謀説第3話[]

2021年4月14日にスポンジボブ陰謀説の第3話が公開されました。この動画がこのARGの始まりとなりました。この動画自体は普段と変わりなく展開していきますが、最後にアレックスがコンピューターを離れキッチンに向かい、冷蔵庫からいくつか生肉を取り出してプラスチックの袋に入れ、ガレージの中の不吉な感じのする暗闇にその袋を投げる映像が映されていました。アレックスが投げた袋は、すぐに闇の中へと引きずり込まれていきました。その後、見返りとしてアレックスは"#4"というラベルのついた、古い紙切れが入った小さなガラス瓶を受け取りました。

小ネタ: 動画の28:44に、風呂の湯船に3つの小さな瓶があるのが映っています。このことから、第1話~第3話もミューズが書いた脚本によってできたものであると推定できます。

同日、アレックス・ベイルのYouTubeのバナー画像が更新され、"DON'T FEED THE MUSE(ミューズに食料を与えるな)"という文言が隠されました。動画のタグにも同じ文言が含まれています。

スポンジボブ陰謀説第4話[]

スポンジボブ陰謀説の第4話は2021年3月20日に公開されました。この動画から、ARGのストーリーが本格的に展開していきました。動画の冒頭、アレックスは半ば真剣な口調で"スポンジボブの人"として認知されていることを嘆き、スポンジボブ陰謀説を称賛する動画コメントを紹介しました。紹介されたコメント欄のチャンネルのうち、“jazz musec man” と“Amuseing Albert”というチャンネルは奇妙なコメントを残していました。スポンジボブ陰謀説を称賛するばかりか、スポンジボブ陰謀説だけ作るようアレックスに指示していたのです。陰謀オヤジのカールの切り抜き動画も紹介されました。この切り抜き動画には、陰謀オヤジのカールのウェブサイトへのリンクも映っていました。陰謀オヤジのカールについては後ほど詳細にご説明しますが、とにかくこれがカールの初登場シーンであったということをご理解下さい。

この動画は第3話と同じくほぼ自然に続いていきましたが、最後に短い実写映像が含まれていました。アレックスが声の収録を終え、ため息をついて立ち上がりました。アレックスは冷蔵庫の中を確かめますが、生肉を取り出しはしませんでした。アレックスは手ぶらでガレージに入りました。照明のスイッチの1つに"DON'T(やめろ、点けるな)"と書かれたテープが貼ってあるのが映ります。アレックスは暗闇に向かってスポンジボブ陰謀説が好評であるのは承知しているが、ただ"スポンジボブの人"として認知されたくないので、陰謀説の制作をしばらく辞め、映画制作に注力したいという旨を告げました。返事は聞こえませんでしたが、ガレージを出ようとしたとき、スポンジボブ陰謀説を製作したおかげで成功を収めたのだから、制作を辞めてはならないと告げる声が聞こえました。ミューズは陰謀説の制作をやめてしまえば再びアレックスは無名に戻ってしまうぞと脅し、"#5”というラベルの貼られた新しいガラス瓶を渡すのでした。

この動画を通して、画面の角に様々な数字が表示されています。この数字が表示されたタイミングでアレックスが言った単語を数字の順に並べると、"PHASE ONE COMPLETE HOST SHOWN RESISTANCE BREAK HIS SPIRIT REMOVE HIS ASPIRATIONS(フェーズ1完了。宿主は抵抗を示し始めた。意志を破壊し、願望を除去せよ。)"というメッセージになります。

クレジットにおいて、ゴールドティアのPatreon支援者として”カールトン・メーヒュー"の名前が表示されています。これは後ほど説明する陰謀オヤジのカールの本名です。

Late Night Snack[]

『Late Night Snack』が2021年7月3日に公開されました。これは独立したホラー映画であるため、映画のストーリー自体はARGと無関係です。しかしながら、この映画は次の動画で重要な役割を果たします。

スポンジボブ陰謀説第5話[]

2021年7月27日にスポンジボブ陰謀説の第5話がプレミア公開されました。この動画の冒頭、アレックスは『Late Night Snack』についたアンチコメント(カールとマークがファンに投稿させたもの)を一人で読んでいました。また、"The Cynical Critic”が『Late Night Snack』は映画として失敗作であると述べている動画も映りました。ここで"The Cynical Critic”が初登場したのです(彼については後ほど詳細にご説明します)。アレックスは渋々ミューズが書いたアイディアを使うことを決めました。動画の本編において、アレックスはスポンジボブ陰謀説が大人気になっていることを取り上げ、自分のことを"スポンジボブの人"と呼びました。アレックスはカールがアレックスに対してブチギレ散らかしている動画を紹介しました。

この動画の縁の柱に、ROT-23のシーザー暗号が書かれています。この暗号を解読すると、"BEGIN PHASE TWO HOST COMPLIANT INCREASE HIS POPULARITY(フェーズ2を開始せよ。宿主は不満を言い始めている。宿主の人気を向上させよ。"というメッセージになります。

この後、動画は通常通り進行していきました。

本編の後、アレックスは肉の入った袋を投げ、ミューズに動画を気に入っていると告げました。しかし、ミューズはアレックスの賞賛に対して返事をしたり、袋を引き摺り込んだりしませんでした。アレックスが"じっと黙ってビビらせようって手はもう古い”と言い、ガレージの電気を点けました。しかし、今まで暗闇であった場所には何もいませんでした。ただ、空になった袋が3つあるのみでした。

場面が切り替わり、アレックスが第6話の脚本を考えている様子が映ります。しかし、タイトル以外は何も思いつきませんでした。リビングルームでPCに向かい、考えようとしているとき、アレックスの手に天井からドス黒い液体が垂れてきました。アレックスが上を見ると、ミューズが天井に張り付いていました。ミューズはアレックスを褒めますが、これからはもっと多くを要求すると告げました。

動画のエンドカードには"スポンジボブの人"と書かれていました。カールトン・メーヒューの名前はPatereon支援者としてクレジットされておらず、カールが支援をやめたことが示唆されています。

陰謀オヤジのカール[]

陰謀オヤジのカールはスポンジボブ陰謀説の第4話にて初登場しましたが、カール編のストーリーは基本的に陰謀オヤジのカールのウェブサイト上にて展開しています。下の解説は、動画が発見された日時の順(同時に発見された動画についてはアップロードされたと推定される時期の順)に沿って構成されています。初めに、ウェブサイト自体の解説を行います。

カールのウェブサイト[]

カールのウェブサイトは、非常にカオスな作りになっています。ページの多くが陰謀論に関するGIFで埋め尽くされており、このGIFは増え続けているようです。背景画像には大量のイルミナティの眼(*三角形に眼が描かれたマーク)が描かれており、このうち緑色のものを線で繋ぐと"MUSE”の文字が浮かび上がります。サイトには"conspiracies(陰謀)", "CARL(自己紹介)", "contact me(問い合わせ)", "archive(アーカイブ)"の4つのカテゴリーがあります。このうちarchiveは興味深いことに、archiveと書かれたボタンをクリックしても反応しません。しかしながらURLの末尾に/archiveと入力することにより、アーカイブページを閲覧できます(後ほど詳細に解説します)。

2021年3月20日にこのウェブサイトが発見されたとき、8本の動画が投稿されていました。後の動画になるほど人気が高まっていき、最終的には数千回の再生数を記録していました。

1本目の動画[]

1本目の動画は、2021年3月5日に投稿されたものです。この動画で、カールは同僚が自分のことをいつもジロジロ見ているような気がするので、仕事を続けられるかわからないと述べています。彼は安全のためにティンホイル・ハットをアップグレードすることを決めました。その後カールは子供向け映画に隠されたサブリミナルについて述べることに時間を割いています。カールがペットを飼っておらず、欲しいとも思わないと述べたところで動画は終了しました。

小ネタ:

・2:44で、大きな物音が聞こえます。

・コルクボードに貼られたメモの中には、"TAKE THE TRAIN #MU53(MUSE)"と書かれたものがあります。

・コルクボードにはケネディ大統領の暗殺事件の新聞記事が貼られていますが、見出しの1つが“MEAT PRICES SOAR / BUTCHERS LOOK TO MAKE A KILLING(肉の価格が上昇している。肉屋は人を殺す気だ)”となっており、カールはそれを丸で囲い、矢印を書いています。

・プリンターのようなものに肉が一切れ置いてありますが、2:02で無くなっています。

・“They are following me.(奴らに付き纏われてる。)”と階段で話している男のシルエットのような絵が描かれたメモをカールは持っています。

・カールは半透明の青い眼鏡と、青いハワイアンシャツを着用しています。

2本目の動画[]

2021年3月11日に、2本目の配信が行われていました。今回の配信は短いものでした。部屋が真っ赤に照らされており、カールは”今日テスラ(車)に追いかけられた”と言いながら配信を始めました。通常の照明のもとで締め括りのパートが撮影されていました。

小ネタ:

・部屋が赤くなっている時は壊れかけの黒い眼鏡をかけている一方、次のパートでは別の茶色の眼鏡をかけています。

・最後の数フレームに、"ARCHIVE MAYHEW"というメッセージが隠れています。Archiveページについては後ほど詳細に解説します。

3本目の動画[]

2021年3月26日に、3本目の配信が行われていました。彼のオフィスの代わりに、カールはテーマパークのウォーターアトラクションのような場所で撮影していました。乗っている乗り物が止まり、また誰かに見られているような気がしたために、カールは撮影を辞めました。今回は眼鏡をかけていませんでした。他に特筆すべき点はありません。

4本目の動画[]

2021年4月2日に、4本目の配信が行われていました。動画の初めにカールは青いシャツ(3月5日に着ていたものと同じ)を気に入っていると言い、これを”陰謀オヤジのカールの公式シャツ”にするかもしれないと述べました。続いて彼は陰謀論を唱えますが、1:50に大きな物音が聞こえ、カールは驚きました。カールは”もっと必要かもしれない。”と独り言を言い、再び陰謀論を唱え始めますが、不安のため続けることができなくなり、早めに切り上げました。

小ネタ:

・3月5日に着用していた半透明の青い眼鏡を着用しています。

5本目の動画[]

2021年4月9日に5本目の配信が行われていました。この動画のはじめに、カールは多くの視聴者を得ていることに興奮していると述べ、視聴者に友人にも紹介し、またニュースレターの受信登録をするよう促します。モニターに映っているテキストがカールの眼鏡に反射し、このテキストをRot-23暗号として解くと、“PHASE ONE COMPLETE HOST SHOWS NO RESISTANCE INCREASE HIS POPULARITY(フェーズ1完了。宿主は抵抗を示していない。宿主の人気を向上させよ。)”というメッセージになります。

小ネタ:

・以前青いシャツをトレードマークにしたいと言っていたのにも関わらず、カールは豹柄の眼鏡とグレーのシャツを着用しています。

・背景には、カールが2人のティーンエイジャー(息子?)と写っている写真が貼られていますが、ぼやけているため詳細は不明です。

・PCには、"イルミナティの生贄”・”月面着陸が嘘である証拠"・”地球平面協会"といった陰謀論に関するタブに加え、”肉を注文するのに最適な場所"・"・・・で出会える離婚問題の最強弁護士トップ10"といったタブが開かれていました。

6本目の動画[]

2021年4月15日に6本目の配信が行われていました。ここで、初めてアレックスの物語とカールの物語が交差します。カールはアレックスのスポンジボブ陰謀説を見つけ、時々再生を停止してアレックスの陰謀説とイルミナティの繋がりについての自身の考えを述べながら視聴します。他の出来事はありません。この動画では、再び青いシャツと青い半透明の眼鏡を着用しています。

ブログへの投稿[]

次の配信の前に、カールはブログの2本記事を投稿しています。4月15日に投稿されたものは"私を襲うマイクロ波には間違いなく自我がある??!"というタイトルで、4月16日に投稿されたものは"ドッペルゲンガー?"というタイトルです。前者はタイトルの通りの内容ですが、後者は"ドッペルゲンガーは自分そっくりに化け、自分と同じように振る舞えるが、自分ではない! 奴らはどこから来たのか? イルミナティが裏で糸を引いているに違いない!"という旨が書かれています。ストーリーに関係している可能性がありますが、未だ詳細は不明です。

7本目の動画[]

2021年4月19日に、7本目の配信が行われていました。この動画はアレックスのスポンジボブ陰謀説の2作目に関するものです。カールは青い服と青い眼鏡を着用し、薄暗い部屋で撮影を行っています。しかし、1:33に、部屋の明るさが異なり、また別のシャツと眼鏡を着用している動画に突然切り替わります。コルクボードは一層乱雑になっており、赤い糸が垂れ下がっています。2:17に初めの青いシャツを着たカールの映像に切り替わりますが、この後も映像の切り替わりが続いていきます。3:41にカールは物音が聞こえたので再生を止めますが、再開します。最後に、彼は疲れたので動画を切り上げました。

8本目の動画[]

2021年5月2日に8本目の配信が行われていました。この配信でカールはアレックスのスポンジボブ陰謀説の3作目を視聴し、いつものように続けますが、2:36に話すのを辞め怯えた様子で周囲を見回します。これによって数秒間話が止まりますが、カールは再開します。しかし3:33においてカットが入り前回同様グレーのシャツを着たカールが映ります。その後すぐに青い服を着たカールに戻ります。動画が終わる前に、こうした映像の切り替わりがもう一度発生します。

以上がカールのウェブサイトが発見された時に公開されていた動画です。しかしながら、さらに3本の動画がArchive(アーカイブ)ページに隠されています。このページは検索バーに/archiveと入力した上で、"MAYHEW(カールの苗字です。彼の本名はCarlton Mayhewです。)"というパスワードを入力することでアクセスできます。これらの動画に映っているカールは、陰謀オヤジのカールとは全く異なる性格です。陰謀論を唱えてはいるものの、ずっと落ち着いていて"まとも"です。以下に、これらの動画の詳細を解説します。

1本目のアーカイブ[]

アーカイブされた1本目の動画はただの自己紹介の動画です。カールトンは、"私だけでなく、あなたも気にしているかもしれない"事柄について語りたいと述べています。壁には"クルーズ"・"2021年10月"・"2022年2月27日~3月5日"などと書かれたメモ用紙が貼り付けてあります。カールトンは質の良いボタンダウンシャツと、4月9日の配信でも着用していた豹柄の眼鏡を着用しています(アーカイブされた他の2本の動画でも、同じ眼鏡を着用しています)。特筆すべきことに、カールトンがこの動画で着けている結婚指輪は、これ以降の全ての動画で外されています。

2本目のアーカイブ[]

アーカイブされた2本目の動画は、カールが”前回の動画が数回再生されたので、少なくとも誰かが私を見て下さっているのでしょう。"と述べるところから始まります。彼は人気者になって、数百万回動画が再生されるのを目指したいと述べます。続いてコロナウイルスは人々にワクチンを投与するために利用され、また人口削減の容易な手段であったと述べ、さらに恐らく宝くじはイカサマだと言います。カールは”もうすぐ猫にご飯をあげないと。”と言いますが、この発言は別の動画で彼は猫を飼っていないと言っていたことと食い違っているため、注意を払うべき発言です。”高評価とシェアをお忘れなく”とカールが言い、動画は終わります。

3本目のアーカイブ[]

アーカイブされた3本目の動画は、本題に入る前にカールが猫を抱いているところから始まります。しばらく後にカールは猫が大好きなのと同じくらいコーヒーが大好きであると述べます。彼はFacebookについての陰謀論を5分間ほど唱えますが、”狂った陰謀論を唱え始めたくない”・”センセーショナルな狂った話で視聴者を怖がらせる動画を作るような奴らみたいになりたくない”と言って話を切り上げます。”誰かこの動画を見てくれるんですかね?”・”誰にも見てもらえないんだろうなあ。”と嘆き、動画は終わります。

まとめると、これらの動画はカールが陰謀オヤジのカールとして活動を始める前のものです。このことから、アレックス同様、カールはミューズと接触し、生肉を差し出す代わりに成功するための助言を受けていたと考えられます。カールが陰謀オヤジのカールとして活動を始めたとき、彼はこれらの動画を非公開にし、ゼロから再出発したのでした。これが上手く行き、カールは爆発的な人気を得ました。以下、公開されている動画についての解説を再開します。

2021年5月24日の配信[]

2021年5月24日に、カールは発見後初めてとなる配信を投稿しました。これ以降、カールはアレックスに対して敵対的な姿勢を示すようになります。カールはアレックスがイルミナティの一員であるとし、動画にメッセージを隠していることを批判しました。カールはスポンジボブ陰謀説の4作目に隠されたメッセージを取り上げますが、解釈を誤り、"BEGIN PHASE ONE / TARGET THE CHILDREN’S SPIRIT / SEND IN THE DRONES(フェーズ1完了/子供たちの魂を狙え/ドローンを手配せよ)"というメッセージが隠されていると主張しました(*実際のメッセージは"PHASE ONE COMPLETE HOST SHOWN RESISTANCE BREAK HIS SPIRIT REMOVE HIS ASPIRATIONS(フェーズ1完了。宿主は抵抗を示し始めた。意志を破壊し、願望を除去せよ。)")。カールは政府が操るドローンのために、”人が失踪したり、不審死を遂げたりする事件がいつも起こっている”と主張します。

小ネタ

・ボードに貼られた新しいメモには、"もっと肉を手に入れろ!"と書かれています。

・カールは黒い眼鏡をかけ、陰謀オヤジのカールTシャツの上に前回と同じ青いシャツを着ています。

・2:43において、カールのPC上に開かれているタブが確認でき、カール自身のウェブサイト・アレックスのYouTubeチャンネル・"インターネットで有名になる方法”の検索画面・"家族クルーズのキャンセル"・"Xファイルのテーマソング"・"FelineFriendly48"というRedditユーザーのプロフィールが含まれていました。

FelineFriendly48[]

カールのアカウントと思われる/u/FelineFriendly48は、彼の私生活について窺うヒントとなる投稿を行なっています。r/AmITheAssholeへの(現在は削除された、しかし復旧可能な)"AITA for following my dreams??([悲報]夢を追った結果、ワイ詰んだっぽいww)"と題された投稿には、"おまいらがどう考えようが知ったこっちゃないが、ワイは伝えないといけない大事なことがあるのに、嫁さんはワイの夢とかどうでもいいって感じで、子供たちと一緒にワイを置いて出て行ったンゴ。電話も繋がらないンゴ。"と書かれていました。この投稿から、カールは陰謀オヤジのカールとして配信を行い始めたことをきっかけに妻と子供に捨てられたことが読み取れます。また、彼は人気者であることに強く執着しており、現在の状態を維持したいと考えていることもわかります。クルーズをキャンセルすることになったのは、家族に見捨てられたことが原因と考えられます。この投稿は、"まあ嫁さんは猫全く好きじゃなかったし。元々ワイの猫だったし。"という不穏な一文で終わっています。この文が何を意味しているのかは不明ですが、カールは以前間違いなく猫を飼っていたこと、現在は猫を飼っていないこと、そしてカールの妻が猫に関して何かしら騒ぎ立てたことを暗示していることを踏まえると、カールがミューズに生贄として猫を食べさせたと考えられるのではないかという説が現在主流になっています。しかしながら、断定するには未だ情報が不足しています。

カールからのメール[]

メーリングリストに登録した人に、6月4日にカールからEメールが届きました。このメールには動画が隠されており、この動画でカールは彼のメールアドレス(conspiracycarlemail@gmail.com)に自分のメールアドレスと、ティンホイルハットを被り、カールのトレードマークである全てを見通す目のポーズ(*指で三角形を作り、片目に当てる)を取った状態で、”We are the truthseekers.(私たちは真実の探求者だ。)"と言う動画を送るよう求めました。暗闇に怪物が潜んでいるように見えるフレームがありますが、真相は不明です。

2021年7月5日の配信[]

前回の配信から1ヶ月以上が経過し、次にカールが配信を行ったのは2021年7月5日のことでした。アルミホイルが部屋の壁にびっしりと貼られており(カール曰く"防御を強化する必要があった"とのこと)、カールは短編映画『Late Night Snack』についてアレックスに対し再び怒りを露わにしました。1:16においてカールはギシリという物音によって一瞬話すのを辞めますが、何事もなかったのように話を再開します。彼は視聴者に『Late Night Snack』のコメント欄に"あんたはスポンジボブ陰謀説の方が向いてるんだから、いいからそっちだけ作ってろよ。"というコメントを残すよう指示します。2:57で再び物音がし、動画の終わり頃にはカールは何かを恐れているような様子でキョロキョロと周囲を見回します。

小ネタ:

・"対象日時: 2015年3月"と書かれた紙が新たに貼られています。

・MUSEあるいはMU53について書かれていると思しき紙が貼られていますが、はっきりと読み取れません。

・”シャワーの水漏れを直せ"と書かれた紙が貼られています。

・カールが部屋に入ってくるとき、ミューズが書いた台本と思しき紙を手にしています。

・今回の配信では、縁無し眼鏡と陰謀オヤジのカールTシャツを着ています。

2021年8月3日の配信[]

2021年8月3日に行われた配信では、カールはアレックスがスポンジボブ陰謀説の第5作目で自分を取り上げたことに対し反応します。0:42で、ネプチューンの石像が映し出されますが、この台座には暗号文が記されています。カールは少しの間アレックスの悪口を言った後、カールのメールアドレスに対してファンから送られてきた動画をまとめたものを映し、"真実の探求者の軍勢"が如何に強いかを誇示します。動画の1つにはHMFという言葉が編集で入れられており、これは石像の台座の暗号を解くための鍵となっています(ヴィジュネル暗号)。暗号を解くと、“PHASE TWO COMPLETE SPORE SUCCESSFULLY PLANTED(フェーズ2完了。胞子は正常に植え付けられた。)”というメッセージになります。カールは動画を締め括り"カット"と言いますが、うっかり(?)カメラを回し続けてしまい、ため息をついて”私は何てことをしてしまったんだ。”と言っている様子を映していました。

小ネタ:

・コルクボードにはフロリダ州兵の勲章が懸かっています。

・失踪しているアンソニー(The Cynical Criticsというチャンネルの共同運営者。後ほど詳細に解説します。)の行方不明ポスターが貼られています。カールがどのようにしてこのポスターを手に入れたのかは不明ですが、恐らくこのARGの主な登場人物は全員フロリダ州に住んでいると考えられるため、近所で見つけたと推測できます。

The Cynical Critic[]

The Cynical Criticはほとんど独立したコンテンツとして始まり、RedditやTwitterの投稿を通して有名になると同時にその悪名も高まっていきました(*訳者注: ”お前のレビューゴミだな。誰からも賛成してもらえねえよ。”というアンチコメントに対し、"いいレビューじゃん。自分と意見が違うからムカついてるだけだろお前。"という第三者からの反論に見せかけたコメントをうっかりメインアカウントで投稿してしまい、アンチに"ああっと... メインアカウントからログアウトすんの忘れてまっせ。”と返されるという失態が拡散されてしまいました。)。当初The Muse ARGとこのチャンネルを結びつける要素はありませんでしたが、次第に繋がりが浮かび上がってきました。チャンネルのバナー画像には、うっすらと"MUSE"の文字が見えます。

Why THE DARK KNIGHT is a terrible movie[]

"Why THE DARK KNIGHT is a terrible movie(なぜダークナイトは恐ろしいほどのクソ映画なのか)"(2021年7月10日投稿)は、チャンネルで公開されている最も古い動画です。マークはこの動画で、なぜ『ダークナイト』が駄作であるのかについて語っています。

小ネタ:

・動画が進むにつれ、マークの後ろのドアが少しずつ開いていきます。

・クローゼットらしき家具についている照明は点灯しておらず、スイッチがあると思しき壁の場所には何が書いているか読み取れない紙切れが貼ってあります。

・動画の端に、行方不明者のポスターの束が映っています。

・この動画をはじめ、このチャンネルのすべての動画には"i'm sorry"がタグに含まれています。

Why PARASITE is an objectively bad movie[]

"Why PARASITE is an objectively bad movie(なぜは半地下の家族は客観的に見て駄作なのか)"(2021年7月15日投稿)は2本目の動画であり、この動画から一気に知名度が上がりました(現在までに、高評価数は500以下であるのに対し、低評価数は脅威の15000以上です)。マークはこの動画でなぜ『パラサイト半地下の家族』が駄作であるのかについて語っています。2:44で、『パラサイト半地下の家族』の1シーンの英語字幕が"Phase one complete, host showing resistance, apply psychological pressure.(フェーズ1完了。宿主は抵抗を示している。心理的圧力をかけよ。)"という映画とは無関係の文言に置き換わっています。5:09において、ガタガタという物音がし、マークは一度後ろを振り返った後レビューを再開します。7:00においてマークがYouTubeの"horror movie stock music(著作権フリーのホラー音楽)"の検索結果を写したスクリーンショットを見せますが、この際にマークのタブやブックマークを見ることができます。

興味深い点:

・検索結果の一番下に、アレックスの『スポンジボブ陰謀説』の3作目が映っています。

・thecynicalcritics@gmailの受信ボックスのブックマーク

・"健康保険無効"というブックマークと、"保険交渉失敗"というブックマーク

・”アンソニー氏は未だ失踪中..."と題されたニュース記事

・ソニック・ザ・ヘッジホッグの公式ウェブサイトのブックマーク

・"Fresh Meat Delivery(新鮮なお肉の配達)"のブックマーク

・あるimgurのアルバムがブックマークされており、またタブとして開かれています。このアルバムには2名の男性が写っており、そのうち1人はマークです。2枚目の写真では"Cynical Critics(*複数形! 現在のチャンネル名は"Critic"と単数形になっています。)"とプリントされた服を着た二人が写っています。これらの写真、及び行方不明者のポスターとニュース記事を踏まえると、マークと共に写っている男性は現在失踪しているアンソニーであると結論づけることができます。

より詳細な小ネタ:

・壁に貼られた紙に”DON'T(点けるな)"と書かれていることが見て取れます(アレックスの家のガレージの照明スイッチにも似たような紙が貼ってあります)。

・マークが"短編映画を創る高校生”の例として扱っている映像は、アレックス・ベイルが2016年に制作した短編映画である『Bees on Fire』の1シーンです。

The Cynical Critic responds to HATE COMMENTS[]

”The Cynical Critic responds to HATE COMMENTS(The Cynical Criticのアンチコメント返し)"が2021年7月20日に投稿され、マークは『ダークナイト』・『パラサイト半地下の家族』についてのレビュー動画についたアンチコメントに対して回答を行いました。はじめに、マークは今まで自分の動画がこれほどまでに再生されたことはなかったと述べました。YouTubeが画面に映るまでの間、マークのPCのデスクトップとブラウザが映りました。

デスクトップ・ブラウザ上の興味深い点:

・デスクトップの背景はimgurのアルバムの写真ですが、アンソニーが写っている部分はカットされています。

・”M&A Pics"と題されたフォルダがあり、おそらく中身はimgurのアルバムと同一であると考えられます。

・"Cynical Critics(*複数形) Scripts"というフォルダにはWordファイルが入っているのに対し、"Cynical Critic(単数形) Scripts"というフォルダは空になっています。

・"muse instru..."という名前のテキストファイルがあり、おそらく"muse instruction(ミューズからの指示)"であると考えられます。

・上記の失態をRedditで拡散したSaveThePhytoplanktonというユーザー、及び失態の元凶となったアンチである"Japples Frenwick"というYouTubeチャンネルが新たにブックマークされています。(*この2つのアカウントもマークによって所有されており、炎上事件は自作自演だったと考えるのが自然です。)

・” “SONC THE BLUE RA(T)"というYouTubeチャンネルがブックマークされています。詳細は後ほど解説します。

また、マークのメールの受信ボックスも映ります。ここには様々な興味深い点があるので、ご自分でスクリーンショットをよくご覧になることをお勧めします。

興味深い点(時系列に沿わせるため、ボックスの下から上に向かって列挙していきます):

・最初のメールはアンソニーからのものです。彼はStar Warsの動画について喜んでおり、”次は半地下の家族を取り上げてみない?"と書いています。

・YouTubeからの"Why PARASITE is a better movie than JOKER!(なぜ半地下の家族はジョーカーより優れているのか!)"という動画が正常にアップロードされたことの通知メール

・"Healthy Community"という保険会社からの、"医療保険は認められません"と題されたメール。最近の規約変更により、マークの母親であるセシルは医療保険の対象外になってしまったという旨が記載されています。その後のメールには"あなたとお母様が大変な状況下にあることは理解できますが、最近規約が変更されたため、あなたのお母様を特別扱いすることはできません。"と記載されています。

・"返信: 話し合わないと。"というメールにおいて、アンソニーは"マークがあれほどひどいと聞いて残念だよ。でも、チャンネルをどうしていくべきかはわかんないよ。お金稼ぐためにやってきた訳じゃとにかくなかったじゃん、だから..."と伝えています。

・“THE CYNICAL CRITICS: Channel Update(The Cynical Critics: チャンネルリニューアルのお知らせ)”というタイトルの動画がアップロードされたことの通知メール

・“Why PULP FICTION is kinda overrated?(なぜパルプフィクションは過大評価されているのか?)”というタイトルの動画がアップロードされたことの通知メール

・アンソニーからの"このタイトルとサムネにするなんて聞いてないよ!これじゃ炎上狙いで逆張りして、再生回数稼いでるみたいじゃん! こんなの嫌だよ! "という旨のメール

・パブリックス(*フロリダにある実在のスーパーマーケット)からの、注文された卵・パン・豚の腰肉(骨抜き)X4・牛挽肉X6が発送されていることの通知メール(7月2日)

・アレックスの『Late Night Snack』がアップロードされたことの通知メール

・Elaine H.という人物からの"あなたのお友達のアンソニーくんのことについて、あなたのお母さんから聞いたわ。ただでさえ大変なのに、こんなことまで何とかしなきゃいけないなんて、本当に残念ね。"という旨のメール

・オーランド警察署からの”アンソニー・ウィリアムズ氏の捜索にご協力下さい"と題されたメール。アンソニーが7月3日から行方不明になっていることが示され、またカールにこの事実を広め、ポスターを貼ることで捜索に協力するよう要請しています。

・『ダークナイト』と『パラサイト半地下の家族』についてのレビュー動画がそれぞれアップロードされたことの通知

・Healthy Community 社からの”保険の規約変更のお知らせ"と題されたメール。規約が変更されたため、マークの母親に再び保険が降りるようになった旨が記載されています。

・HMFからの"スポンサーのお申し出"と題されたメール。HMFをマークのチャンネルのスポンサーにしてみないかと打診しています。

・ Sonc The Blue Ratからの、"やあおともだち!"と題されたメール。"きみのさいこうのおともだち、あおいねずみのSONCだよ!ぼくのあたらしいどうがをたのしんでくれたらうれしいな!:)"と書かれてあり、SONCのYouTubeチャンネルへのリンクが貼られています。(SONCの詳細については後ほど解説します。)

マークのYouTubeチャンネルが映った時、非公開になっている動画のサムネが映ります。タイトルは見切れていますが、サムネイルからそれぞれ"Why the new STAR WARS didn’t work(なぜスターウォーズの新作はうまくいかなかったのか)”・“THE DARK KNIGHT is still the BEST(ダークナイトはやっぱり最高)”・”MIDSOMMAR best of the decade(ミッドサマーはこの10年間の最高傑作だ)"・”MARVEL is getting boring(マーベルがつまらなくなってきた)"というタイトルであると推定できます。

その後、マークは自身の動画を映してアンチコメントに対し回答を行い始めます。3:47において、マークは少し考えを誇張しすぎてしまったかもしれないと言いかけますが、後ろからガタガタという物音を聞いて言葉が途切れます。その後カットを挟み、次のコメントへの回答に移ります。5:20において、マークはSONC THE BLUE RATというチャンネルからの"すごいどうがだねおともだち!"というコメントを読みかけますが、中断して『ダークナイト』の動画のコメント欄へとすぐに移ってしまいました。

Why Alex Bale’s LATE NIGHT SNACK is a bad horror film[]

2021年7月25日に”Why Alex Bale’s LATE NIGHT SNACK is a bad horror film(アレックス・ベイルのLATE NIGHT SNACKはなぜ駄作ホラー映画なのか)"という動画が投稿され、この動画でマークはアレックスの短編映画について語っています。はじめにマークはアレックスのスポンジボブ陰謀説を絶賛しますが、続いてアレックスの短編映画をこき下ろします。スイッチに貼ってあった紙はなくなっており、クローゼット(?)の照明が点灯しています。0:20においてカールのアレックスへのリアクション動画にも用いられていた、アレックスのチャンネルのスクリーンショットが映ります。このスクリーンショットは作中世界のアレックスのYouTubeチャンネルを写したものであり、私たちのいる現実のアレックス・ベイル氏のチャンネルには投稿されているのにも関わらずこのスクリーンショットに写っていない(*ただし、古い動画に関しては[=>]ボタンの右にある可能性があるため判定不能)動画は、作中世界には存在しないと判断できます。例えば、現実には"FSU Film BFA Class of 2021 Thesis Trailer"という動画がスポンジボブ陰謀説の3作目の後に投稿されているものの、このスクリーンショットには写っていません。つまり、”FSU Film BFA Class of 2021 Thesis Trailer”は作中世界には存在しないのです。さらに、スクリーンショットに写っている動画の再生時間は、現実のものより短くなっています。これは作中世界では実写ドラマパートは動画に含まれていないためです(=作中世界では、アレックスの動画を見ている者たちはアレックスがミューズと取引している事実を知りません)。

動画を通して、天井の換気扇からどす黒い液体が垂れてきています(1:03; 1:49; 2:30; 3:25; 3:56; 4:28; 4:55)。このことは、アレックスのミューズがガレージからリビングへと移動したように、マークのミューズがクローゼットから換気扇の中へと移動したことを暗示していると考えられます。動画の終わり(5:20)に液体の大きな滴が垂れてきていますが、落ちる前に動画がカットされてしまいました。

ここまでのまとめ[]

これまでの動画で暗示された物語をまとめると、以下のようになります; マークとアンソニーは共同でYouTubeチャンネルを立ち上げましたが、マークの母親の保険が切れかけていたために、マークはもっと多くのお金を稼ぐ必要に迫られました。しかしながら、金儲けを優先したくないアンソニーと揉めてしまいます。7月2日(*一人暮らしにしては不自然な量の食べ物を注文していることから、ミューズに食べさせる目的があったと考えられます)までのいずれかのタイミングで何らかの方法でマークはミューズと契約し、7月3日にアンソニーは失踪してしまいました。マークはチャンネルの方針を切り替え、逆張り炎上系YouTuberとして成功していきました。

Why the NEW Star Wars trilogy is MUCH BETTER than the Original[]

2021年9月11日に"Why the NEW Star Wars trilogy is MUCH BETTER than the Original(なぜスターウォーズの新三部作はオリジナル版よりずっと良いのか)"という動画が投稿され、この動画でマークは旧作のスターウォーズがなぜ駄作であるのかについて弱々しく語っています。0:50において、ニュース記事に“Begin phase two. Host flight risk increased. Send reinforcement.(フェーズ2を開始せよ。宿主の逃亡のリスクが増加。増援を要請。)”という文言が含まれています。4:55において、部屋を暗くし、別のアングルから撮影した映像に突然切り替わり、マークは慌てた様子で動画のまとめに入ります。部屋が暗くなっている間、天井から2滴液体が垂れてくるのが見て取れます(5:39, 5:59, 6:26)。また、動画の最後の1秒において、息が聞こえます。このことはマークが動画の最後の部分を撮影しているとき、後ろからミューズが迫ってきていたことを暗示しています。さらに、マークの机の上に置かれているカレンダーに限定公開の動画のリンク(mbBGiwED9hY)が書かれています。

watch alone[]

限定公開の動画"watch alone(一人で観ろ)"(リンク)は、coffeeman123というYouTubeチャンネルからアップロードされており、このチャンネルはカールのものであると考えられています。この動画はマークに向けられたものであると考えられ、カールと思しき男性のシルエットがミューズにこの動画を見せないようマークに警告し、手遅れになる前に("胞子を植え付けてしまう"前に)ミューズに侵された家から脱出するよう告げています。時折背景にクルーズのCMが映り、このこともまたこの動画を制作したのがカールであることを暗示しています。

coffeeman123[]

coffeeman123は"Cute and Funny Cat Videos to Keep You Smiling!"という一本の動画を高評価しており、"I miss oliver(オリバーが恋しい。)"というコメントを残しています(オリバーはカールの死んだ猫であると考えられます)。さらに、クルーズのCMにも"“im sorry mark this wasnt your fault. i should have been there for u. please forgive me. i love u.(すまない、マーク。お前は何も悪くなかったのに。お前のためにそこにいてやるべきだった。どうか私を許してくれ。愛している。)”というコメントを残しています。このコメントから、マークはカールの息子であり、カールは離婚によって妻(セシル)と別れていると考えられます。さらに、"watch alone"で流れている音楽はハリー・チェイピンの"Cat’s in the Cradle(ゆりかごの猫)"であり、この歌は父と子の拗れた関係を描いていることからも、カールとマークの関係が暗示されていると考えられます。


SONC THE BLUE RAT[]

SONC THE BLUE RATは2021年7月に"The Cynical Critic responds to HATE COMMENTS"で初めて取り上げられ、これによりSONCのYouTueチャンネルの存在が判明しました。チャンネルが発見された当時、2本の動画が投稿されていました。チャンネルのバナー画像はSONCのタイトルスクリーンとして表示される子供が描いたような絵であり、ミューズのサインが入っています。

このセクションの内容は他のARGの要素の説明に比べて個人の解釈が多く含まれているため、絶対的な正解として捉えないようにして下さい。探究が進むにつれて明らかになるものもあるかもしれない一方、ここに書かれていることが間違っていると判明するかもしれません。とにかく、全てがはっきり断定できない内容であるのです。

SONC THE BLUE RAT#1[]

SONC THE BLUE RAT#1は友情についてのレッスンとなっています。SONCが視聴者に彼の友達になりたいか尋ねた後、良い友人とは"何があっても助けてくれる"者であると定義します。例として、SONCは黄色いネズミを花をくれた良い友人であると紹介します。その後カメラがスクロールして赤いネズミを映し、SONCは自分が欲しいものや必要なものについて何にも考えてくれない、悪い友人であると紹介します。SONCが"いやなおともだちはいやなばしょにいっちゃうんだよ!"と言った後、カメラが暗転します。"マーク"とサインされた赤・黄・青のネズミの子供が描いた絵が映された後、アンソニー・ウィリアムズの行方不明者ポスターが映し出されます。ポスターに書かれた文章は"最後に目撃された日時: 7月3日/ 最後に目撃された場所: パインウッドの角およびフロリダ州オーランドの??番通り/ 何か情報をお持ちの方は、すぐに警察に連絡して下さい"と読み取れます。その後アニメーションに戻り、赤いネズミが黒いグチャグチャになっているのを見てSONCが"でもだいじょうぶ!あんなやつはあんなめにあってとうぜんだからね!"と言います。動画のタグは"YOU, DID, THE, RIGHT, THING, MARK(君は正しいことをしたんだ、マーク)"となっています。

SONC THE BLUE RAT#2[]

SONC THE BLUE RAT#2は良い友人になるための方法を学ぶレッスンとなっています。悲しんでいるピンクのネズミが映し出され、SONCが黄色いネズミにピンクのネズミを助けるよう促しますが、黄色いネズミは助ける方法がわかりません。SONCは黄色いネズミが自分に花をくれたらピンクのネズミはずっと元気になると伝えます。黄色いネズミはSONCに一輪の花を渡しますが、SONCはもっと多くの花が必要であると言います。画面が暗転し、恐ろしいSONCの顔が映り、"もしあのこのぐあいがもっとひどくなったら、きみのせいになっちゃうよ! きみならあのこをげんきにしてあげられるはずだったのに! ぜんぶきみのせいだ!"という声が聞こえます。アニメーションに戻り、SONCはピンクのネズミがすぐに元気になると言いますが、ピンクのネズミが元気になっている様子はありません。

<解釈>[]

これらの動画はマークの現実を反映していると推測できます。黄色いネズミはマークを、赤いネズミはアンソニーを、ピンクのネズミはマークの母であるセシルを、SONCはミューズを、そして花は肉を指していると考えられます。これらの動画はマークに向けたものです。アンソニーはマークがチャンネルの収益化を行おうとした時に反対したため、悪い友人として取り上げられているのです。動画の内容から、アンソニーはミューズによって処刑され、失踪してしまったものと判断できます。セシルは病床にありその治療にはミューズの助けが必要となっていました。ミューズにセシルを救ってもらうには、マークはミューズに"花(実際はおそらく肉)"を差し出すしかなかったのです。

これらのキャラクターの全ては明らかに『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズのキャラクターに基づいています。マークは幼少期にソニックの絵を描き、現在も台の上にソニックのぬいぐるみを置いていることから、ソニックが好きであると考えられます。このことから、ミューズは幼少期の記憶を用いてマークを脅迫・支配するためにこのチャンネルを運営していると判断できます。

SONC THE BLUE RAT#3[]

SONC THE BLUE RAT#3は2021年9月16日に公開されました。はじめにSONCは黄色いネズミに”みんなにきらわれてて、ずっとひとりぼっちで、ざいあくかんのためにひどくおちこんでるからかなしいのかな?"と尋ねます。このセリフは、マークがアンソニーを売ったことに対して感じている罪悪感・マークがいないことによる孤独感・そしてアンチコメント(ミューズのために起こった炎上が原因)が大量についている現状を反映していると考えられます。そしてSONCは突然歌を歌い始め、”もっとひどくなるかも"とマークに意識させます。この歌は起こり得るひどいこと(HMFと書かれた電車に轢かれる、搭乗している飛行機が墜落するなど)を列挙しており、暗にマークを脅迫しています。”たいせつなおともだちをうしなうかも"という歌詞が聞こえる間、第2話に登場したピンクのネズミ(=マークの母親)が黒いグチャグチャになる様子が映り、その後"ほけんがきれちゃうかも"という歌詞によってマークが母親の保険が切れないようにする必要があったことを思い起こさせます。そして木が"おそろしいじじつがばれるかも"と歌います。最後のコーラスの間、マークがカールから送られた"watch alone"を視聴し、物音を聞いて辺りを見回す様子を後ろから映した動画が映ります。SONCが"いままでいいおともだちでいてくれたから、とくべつなプレゼントをよういしたよ!きみだけのために、できたてのおともだちをよういしたんだ!"と言うのを最後に、動画は終わります。

ミューズはこの動画を用いてマークを脅迫し、彼の状況がもはや詰んでいることを示そうとしたと考えられます。ミューズはその気になればマークの母親の保険を失効させ、彼女を死なせることもできるのです(ピンクのネズミが黒いグチャグチャになる描写は、アンソニーのようにマークの母親が死んでしまうことを暗示していると考えられます)。この動画ではモグラと木(植物)が新キャラクターとして登場しますが、これらはそれぞれ"スパイ"・”裏切り(訳者注: 英語の"plant"には人を陥れるための策謀という意味があります)"を暗示しているものと思われます。

Happy Meat Farms社[]

Reddit上のr/ARGのタグがつけられた投稿が発見されたとき、このARGを探究していたプレイヤーの間に衝撃が走りました。Happy Meat Farms社の実態が明らかとなったのです(HMFはこれ以前にもマークの新たなスポンサーとして登場したり、SONC THE BLUE RATの動画に登場する電車にその名前が書かれていたり、カールの暗号のカギとして登場したりしていました)。

Happy Meat Farms Genome Modification Test 043[]

2021年9月29日に、"this place is not happy"というチャンネルにおいて”Happy Meat Farms Genome Modification Test 043(ゲノム組み換えテスト043)"というタイトルの動画が投稿され、それには数体の非常にグロテスクな外見をした怪物が映されていました。この動画はHMFの手によって実験的に作り出された怪物をまとめたものと見られ、報告と結論が付記されていました。ニワトリ、ブタ、ウシが被験体となっていました。動画を通して”処理レベル”が引き上げられ、それに伴って被験体のより顕著な肥大化が起こっていました。それぞれの動物に対して推奨される処置についての記述が為されていました。失敗に終わった実験の被験体となった動物には”推奨: 終了処分"、追加研究を要する奇妙な実験結果が得られた動物には"推奨:追加研究の必要あり"、ある死亡したウシには”推奨:焼却処分"、多くの肉がついた動物には"推奨: 人材部門への送致"という記述が為されていました。最後に登場した怪物である、非常に恐ろしい見た目をしたウシは脱走したと伝えられ、"推奨:今すぐ見つけ出せ"と記述されていました。この実験は有効な結果を残し、成功したと見做され、人体実験の開始が推奨されていました。

Happymeatfarms.com[]

動画の冒頭に映し出された文章に、Happymeatfarms.comというウェブサイトのリンクが含まれていました。このウェブサイトには別の動画があり、また様々な情報が掲載されていました。このホームページによれば、HMFは2014年に研究開発部門を創設し、最近になってその規模が拡大しているとのことです。概要ページの内容から、HMFは1998年(後に1998年8月13日という詳細な日付が明かされました)にラモナ・バインズによってフロリダにて設立されたが、2014年に破産の危機を迎えて以降、”新たなパートナー"によって会社の変革が行われたとのことでした。(背景画像の一枚には、身体にMUSE(ミューズ)と刻まれたウシが写っています)。このページではHMFで飼育されている動物は"遺伝子組み換え飼料を用いずに、100%有機飼育されている"と主張されています。さらに、"コマーシャルや(中略)時折子供向けアニメも"制作しているという、HMFエンターテインメントについても言及されています。また、全ての従業員に健康保険を提供しているとされており、小さい文字でHealthy Community社(マークの母親との間で問題が発生していた保険会社)とHMFが提携している旨が書かれています。

ホームページ上で閲覧できる動画はそのほとんどがストック・フッテージと企業紹介の音声で構成されていますが、YouTube上に投稿された動画に映っていた怪物の写真が表示される箇所が数フレームに渡って存在していました。従業員用ポータルのパスワードである”ZX159G"が映ったフレームや、"宿主の同化完了。母のコロニーの設立完了。リコネクションの準備中。"というメッセージを示す暗号文が映ったフレームもありました。この段階では宿主とは誰なのか、そもそも宿主とは何を指しているのかについては明らかになっていませんでした。動画の最後には、小さい文字で"認可済みコマーシャル 制作: HMFエンターテインメント 制作監督: ビクトリア・キャンプベル 編集:アントニオ・ガイスト"というクレジットが書かれていました。

従業員用ポータル[]

従業員アクセスボタンをクリックすることで、従業員用ポータルを閲覧することができます。こちらも複数のセクションに分かれています。このポータルで視聴できる新しい動画では、この動画の内容をリークしたり、見るべきでない場所を見たりしないよう、注意喚起が為されています。研究開発部門は厳重なセキュリティが敷かれており、研究開発部門に勤務する従業員以外の立ち入りは禁じられています。一方、人材部門は最高レベルのセキュリティが敷かれており、絶対に施設の内部を見ないよう厳重な警告が行われています。画面左に表示されているカレンダーには従業員向けの様々なイベントが記載されており、その中には10月14~16日にかけて行われる"従業員向け必須嘘発見器テスト"も含まれています。研究開発部門ポータルおよび人材部門ポータルへのリンクも存在していますが、それぞれパスワードで保護されています。従業員用ポータルが発見された時点では、これらのパスワードは明らかになっていませんでした。

フェイクニュース[]

画面右のサイドバーには"最近のフェイクニュース"というコラムが表示されています。このコラムではHMFはフェイクニュースを流すデマゴーグの標的にされていると述べられており、HMFに関する不穏な情報の一切はデマであると従業員に保証されています。"施設内部からリークされた写真"は"前後関係を無視したもの"であり、これをリークした従業員は"処分された"と述べられています。"The Daily Plant"というジャーナルの『HMFは競合他社の農園を毒物を用いて攻撃した。』という旨の記事は訴訟の末に撤回されたそうです。そして、“Fake YouTube "leaks" from R&D department(研究開発部門からの"リーク"に見せかけたYouTube上のフェイク動画)”というタイトルのコラム記事において、this place is not happyへのリンクが紹介されています。繰り返しこの内容はフェイクであると伝えられると共に、アップロード者を特定・処分する予定であるという旨が記載されています。

アーカイブページ[]

あまり知られていない内容として、アーカイブページが挙げられます。このページには"https://www.happymeatfarms.com/archive"というリンクからのみアクセスすることができます。このページはアーカイブされた旧版のホームページのようであり、制作された日時は不明です(おそらく2014年以前だと推定されます)。ここに記載されている沿革は概要ページの内容とほとんど一致していますが、旧版のページではラモナ・バインズは"農園を小規模の独立した場所として維持"していたと記載されている一方で、現在の概要ページにはHMFを世界規模の社会現象にまで拡大すると記載されているという相違点があります。他に取り上げるべき事実としては、この旧版のページのウシのロゴと画像がthis place is not happyのアイコンに用いられているということが挙げられます。

The Muse ARG(続き)[]

スポンジボブ陰謀説第6話[]

2021年10月16日にスポンジボブ陰謀説の6作目が投稿されました。ドラマパートにおいて、アレックスは地元のペットショップを訪れ、"一番でかいやつ"を注文しました。その後猫を購入したアレックスでしたが、次第に猫に愛着が沸いてしまい、ミューズ(現在は地下室にいます)に、猫を渡すことはできないと告げました。ミューズは返事をする代わりに照明を消し、黒い液体(血かもしれませんが判別できません)にまみれた猫の首輪を投げ捨てました。アレックスはショックを受け、関係をやめようとしますが、ミューズはアレックスにスポンジボブ陰謀説の新作を作るよう説得し、7作目の脚本が入った瓶を渡すのでした。ミューズの触手が映り込んだことで、はじめてミューズの姿を確認できる動画となりました。

アレックスのこの動画にはHappy Meat Farms社がスポンサーとしてついていますが、広告部分に特に新しい要素は確認されていません。this place is not happyからリークされた動物の画像が映るフレームが含まれているのみです。

1:42において、スポンジボブ陰謀説シリーズの過去動画のサムネイルが一部変わっており、含まれている単語を並べると"HOST SHOWING RESISTANCE SEND REINFORCEMENT(宿主は抵抗を示している。増援を要請。)"という文言になります。

Why all ANIMATION is for KIDS[]

2021年11月8日にThe Cynical Criticから”Why all ANIMATION is for KIDS(なぜアニメはお子ちゃま向けなのか)"という動画が投稿されました。この動画で、マークの新しいパートナーであるアントニオが登場しました。彼は2人目のCynical Criticとしての役割を担うことになりました(元々この役割は失踪する前のアンソニーが務めていました。アンソニー・アントニオと、2人の名前が似通っている点も特筆すべきです。)。タイトルも"Critics(複数形)"になりました。マークとアントニオはなぜアニメーション映画が所詮は子供向け映画に過ぎないのかということについて、交互に台本を読みながら解説していきました。アントニオはマークに忘れずにスポンサー(HMF)の宣伝を行うよう促しました(*HMFの宣伝自体に特筆すべき点はありません)。1:56において、ピクサーの映画のタイトルが表示されている画面上には、様々な誤植があります。これらの誤植を並べると、“HOST SECURED BEGIN PLANTING SPORE(宿主の確保完了。胞子の植え付けを開始せよ。)”という文言になります。

3:19から、動画の雰囲気が緊迫したものになります。アントニオがどこからともなくマークが子供自体に描いたSONCの絵を取り出したのです。マークは動揺し、"どこからそれ持ってきたの?”と聞きますが、アントニオはガン無視して話し続けました。4:30からさらに雰囲気は悪化しました。アントニオが大人向けのドラマの例として、"健康保険を受けられない病気の母親"を例に挙げたのです。これはまさにマークの母親の保険に関する状況であり、HMF(ミューズ)がいかに彼女を支配しているかを示したものでした。これは著しくマークの気分を害し、アントニオが厳しい口調でマークを動画の収録に復帰させるまで、マークは今にも泣き出してしまいそうになっていました。マークは半ば放心状態で動画を締めくくりましたが、涙を堪えていました。

5:36において、ドス黒い液体がアントニオの鼻から垂れる様子が僅か数フレームに渡って映っています。また、はじめは後ろのドアが閉まっていたのに対し、2:05では少し開いていたこともおそらく注意すべき点でしょう。

さらに、HMF Entertainmentによって制作されたHMFのホームページに掲載されている動画の編集担当として、アントニオ・ガイストという人物がクレジットされていることも興味深いです。もしマークと一緒にいるアントニオがアントニオ・ガイストであった場合、アントニオとHMFの繋がりがよりはっきりと裏付けられるでしょう。

2021年11月11日の配信(カール)[]

2021年11月11日に、陰謀オヤジのカールが配信を行いました。配信の初めに、カールは”これでうまくいくかわからない。”と言いました。カールが話している間洗濯機の音が聞こえており、ある時カールは”奴に声を聞かれない"ように洗濯機を回しているのだと短く言及しました。カールは続いてアレックスのグーフィグーバーについての動画を紹介し、スポンサーであるHMFの宣伝を行いました。この間ずっと、カールは生気を失ったようであり、話に全く力を注いでいないようでした。カールはおそらく台本を読むために、ちょくちょく下を向きました。2:58で、カールは話を中断しカメラを手に取り、”犯してしまった全てについて申し訳なく思う。今まで自分が言ってきたことは全て嘘であり、自分はずっと何かに支配されていたのだ。”という旨を述べました。洗濯機が止まり、カールはすぐにティンホイルハットを脱いで部屋から外の暗闇へと出ました。カールはマークに謝罪し、ここまで状況が酷くなるとは思っていなかったこと、そして自分が全てを説明するであろう他の何かを作りマークに送ったことを述べました。そしてカールはマークに胞子を植え付けないよう警告しましたが、”オオ、めーひゅ-サン”というミューズの声が聞こえ、直後カールの悲鳴が上がったところで配信は終わりました。この動画の隠し要素は見つかっていません。

Happy Meat Farms Genome Modification Test 047[]

2021年11月23日に、this place is not happyから"Happy Meat Farms Genome Modification Test 047(Happy Meat Farmsゲノム組み換えテスト047)"が投稿されました。前回リークされた動画に続き、この動画は人間を被験体とした遺伝子組み換え実験の記録を映しています。この動画は従業員に研究開発部門で行われる”シンプルで無害な実験"に参加するよう促している通常の映像から始まります。その後突然ノイズが走り、様々な被験体と実験結果をまとめた映像へと切り替わります。前回同様、処置のレベルが動画を通して引き上げられていき、それに伴って被験体の肥大化が激しくなっていきます。これは成功とみなされたようです。そして、特に実験が上手くいった被験体(急激に肥大化した被験体)は人材部門への送致が推奨されました。被験体には志願した従業員・外部の人間・”不適当なジャーナリスト”が含まれていました。

被験体#H0023("外部の人間”と分類されていました)は、興味深いことに画像が含まれていません。その代わりに、被験体が苦悶の中で泣き叫ぶ声を聞くことができます。研究を行なっていたプレイヤーたちはすぐにこの声がSONCシリーズの1作目で、アンソニーの行方不明ポスターが表示されている時に流れていた音声と全く同じものであると気が付きました。さらに、被験体#H0023は25歳であると記載されていましたが、これは失踪時のアンソニーの年齢と一致しています。

最後に表示された被験体は被験体#H0027であり、これは"宿主"と分類された47歳の女性でした。実験の結果彼女は"非常に高い知能を持ち、非常に危険”な状態となり、脱走しました。彼女については後ほど詳細な情報が判明しました。この動画は、"母が御喜びになるぞ"という言葉で締め括られました。

優れた観察者たちによって、この動画に含まれる文字のいくつかにはぼかしがかからないことが発見されました。これらの文字を並べると、研究開発部門のページへとアクセスするためのパスワードである"CM042T"となります。

研究開発部門ページ[]

HMFのウェブサイト上にある研究開発部門のページは、有用な情報の宝庫となっていました。まず、キメラプロジェクト(ゲノム組み換えテストの正式名称)についての説明があり、実験の目的が肥大化を促し、"最大の生物量を人材部門へと送る"ことであると判明しました。”母"と呼ばれる存在からDNAが抽出され、被験体に投与されていることも判明しました。さらに、"これまで脱走した被験体はほとんどいない"との記述がありますが、その隣には"キメラプロジェクト事件報告(脱走した被験体についての報告)"が掲載されています。脱走した被験体の一体は#M0101という番号が振られたウシであり、”知性や認知能力の兆候”を示さず、この被験体がHMFに対して及ぼした危険は最小のものであったと述べられています。また、脱走した人間の女性である被験体#H0027についての説明も掲載されており、それによれば脱走時に”その姿を捉えた全ての記録は破壊され"、11人の従業員が殺害されたとのことです。もっとも興味深いことに、この被験体は脱走時にHMFのいくつかのサーバーにアクセスし、"サーバー自体は損傷を受けなかったものの、いくつかのファイルが失われた"そうです。

研究開発部門のページには脆弱性プロジェクトという計画についての説明もあります。この計画は細工を行った精肉商品を市場に流入させ、それを購入した少数の消費者を病気に罹らせるというもので、その目的は人々の中に脆弱性を植え付けることが、どのように有用であるかと証明されるかを確かめることであるとされています。この計画においても何件かの被験者についての報告がなされていますが、はじめの2人はさして重要でないとプレイヤーから判断されています。しかしながら、3人目の被験者はセシル・メーヒューという名前であり、HMF製のひき肉を消費した後膵臓癌を患った56歳の女性であるとされています。さらに、"間接的に2人の宿主を生み出した"とあります。パズルのピースを組み合わせることで、ついにこの女性がマークの母親であり(*マークへのメールから、彼の母親の名前がセシルであることが既に判明していました)、さらにカールの元妻であった(*苗字が同じ)ことが判明しました。さらに、この事実はカールがマークの父親であることを意味しています。また、このことによって"間接的に2人の宿主を生み出した"という記述が何を意味しているかを説明することができます。セシルの病気によって、カールとマークの2人はミューズにつけいる隙(脆弱性)を与えてしまいました。

また、当時ウェブサイトが更新され、従業員向けカレンダーの2022年1月22日に“Future Day!”というイベントが予定されましたが、現在に至るまでこの日に何か重要な出来事が起こったという報告はありません。

スポンジボブ陰謀説第7話[]

2022年1月15日に、スポンジボブ陰謀説の7作目が投稿されました。ドラマパートはアレックスが映像制作に携わっている友人たちと遊んでいる場面から始まります。アレックスはスポンジボブ陰謀説の制作をやめようと考えていると述べますが、友人たちには理解されず、「スポンジボブ陰謀説はあまり手がかからない割に大人気コンテンツになっているじゃないか。」という旨のことを言われてしまいました(*これにアレックスは反対しました)。アレックスは友人の一人であるビクトリアに「君が言うのは簡単だよ。もう会社のためのCMを作ってるんだから。」と言いました。その後、アレックスがGoogleで”巨大な触手モンスターを家から追い出す方法"を検索し、包丁を手に取って、Museに家から出て行くよう脅す場面が映ります。しかしながら、タイミングが悪いことにビクトリアがドアをノックしてきました。ビクトリアはアレックスの様子が変であったので、様子を見に来たのでした。アレックスは包丁を置きに行くために一旦家の中に戻りますが、玄関まで戻ってくると、ビクトリアがいなくなっていました。アレックスはパニックになり、ビクトリアを探して家中を駆け回った後、包丁を再び手に取りました。その時突然ビクトリアが現れ、トイレに行っていただけだと言いました。そして、ビクトリアは自分にもミューズがついているのだから、アレックスのミューズに食べられてしまうはずがないと言いました。


22:07に表示されている動画のタイトルは一部が改変されており、“HOST SECURED / BEGIN PLANTING SPORE(宿主の確保完了/ 胞子の植え付けを開始せよ)”というメッセージが隠されています。この動画の説明欄に記載されているクレジットから、ビクトリアのフルネームがビクトリア・キャンプベルであるとわかります。この名前は、HMFのウェブサイト上で確認できる映像の制作監督としてクレジットされている名前と一致しています。

この動画には、今もなお解明されていない謎が2つ隠されています。ある2つのタイミング(14:34, 28:03)において、画像の一部が改変され、"JARED IS WATCHING(Jaredが監視中)"というメッセージが隠されています。Jaredという名前は後に登場したものの、詳細については未だ不明です。アレックスがミューズの追い出し方をGoogleで検索していたとき、過去の検索履歴に"paradox files trailer"が含まれていました。また、28:01において、アレックスの"あなたへのおすすめ"に、“The PARADOX FILES Official Trailer #1 [HD]”という動画(映画の予告編)が含まれていました。この映画は現実世界には存在しません。この動画が投稿されたチャンネルと考えられる"Movieclips Classic Trailers"を確認しても、この予告編は現実世界では投稿されていません。”Paradox Files"という言葉も、これまでには登場していませんでした。

PARADOX 1313[]

2022年2月14日に、PARADOX 1313というコンテンツがどこからともなく現れました。これは一見関係ないようなYouTubeチャンネルに投稿され、“Apparently a shorter version of this played for some people during the superbowl. Feels like the start of a Cloverfield style ARG?(これのショート版っぽいのがスーパーボウル(*アメフトの大会)の最中に流れたんだけど。クローバーフィールドみたいなARGが始まったっぽくね?)”というタイトルで一見無関係のRedditユーザーがr/ARGタグをつけてシェアしたことで注目され始めました。URLは、Paradox 1313というタイトルの、クローバーフィールドのような今後公開される予定のスリラー映画の予告編のものであり、この映画はファウンド・フッテージ(*事件の当事者が撮影した映像がのちに発見されたものという設定の映像)として撮影された、宇宙人による地球侵略を描いた作品です。この予告編は、paradox1313.com(*一部ブラウザでは正常に表示されないことがあります。Safariでは正常に表示された一方、Firefoxでは表示されませんでした。)というウェブサイトのリンクを最後に表示しました。

このページを訪れると、13という数字が背景を埋め尽くし、中央の頭蓋骨に蝶が留まっているという映像が流れます。鋭い観察によって、あるタイミングで13がアルファベットに変わり、同時に中央の頭蓋骨に数字が表示されていることが判明しました。数字の順番にアルファベットを並べると、“ZBANEPU”という文字列になります。これをROT-13暗号とすると、"MONARCH(王)"という言葉が隠されているとわかります(頭蓋骨に留まっているのは"Monarch Butterfly=オオカバマダラ"であることもヒントになっていました)。頭蓋骨をクリックするとパスワードの入力を求められます。ここでMONARCHと入力すると、次のページ(/cycle)に進むことができます。

/cycleでは、芋虫が蝶になるまでの成長を解説する映像が流れますが、時折虫のような気持ちの悪いノイズ(芋虫に卵を生みつける寄生蜂の映像であると判明しました)が走ります。また、あるタイミングで近世のフランスの暗号制作者であるブレーズ・ド・ヴィジュネルの自画像が表示され、これはヴィジュネル暗号がパスワードを導くために必要であるということのヒントとなっています。映像の下にはFNOWAVFFKUという文字列が隠されており、また映像のあるタイミングでAWAKEN MY CHILDREN(我が子を目覚めさせよ)という言葉が見つかります。この鍵で暗号を解くと、FROMWITHIN(内側から)という言葉が導けます。FNOWAVFFKUという文字列をクリックするとパスワードの入力を求められ、ここにFROMWITHINと入力すると次のページ(/fish)に移動することができます。

/fishでは、魚の死体が大量に海岸に打ち上げられているが、そのはっきりとした原因は不明であるというニュース映像が流れます。その後、同じ聖書の一節(イザヤ書13章13節)の3種類の翻訳が流れます。また、それぞれの翻訳の下には12個の#が書かれており、これは次のパスワードが12文字であることのヒントになっています。それぞれの翻訳が出された年号を順に並べると、161120111844となります。動画の下には画像が隠されており、これの明度を上げることで、魚の死体が打ち上がった海岸に/cctvという言葉が隠れていることがわかります。URLの末尾に/cctvと打ち込み(https://www.paradox1313.com/cctvとする)、パスワードとして161120111844を入力すると、/cctvページを閲覧することができます。


/cctvでは、ある商店の防犯カメラの映像が流れます。突然、商品の間から巨大な怪物が飛び出してきます。数秒間映像が欠落しているというエラーが表示された後、床に先程の怪物が死んで倒れている様子が映ります。この怪物は被験体#M0101と見られ、また同時期にHMFの研究開発部門のページにおける被験体#M0101の説明が更新され、今まで"現在の所在地は不明"とされていた箇所が、"被験体は施設から70マイル離れた室内装飾用品店にて発見され、確保・終了されました。被験体の目撃情報と映像記録が一般に流出しました。カバーストーリーを流布しました。"という文言に変わりました。可哀想に、この被験体はついに殺されてしまったのです。この映像の背景には、VHSの砂嵐の映像がループしており、この映像ではいくつか赤い点が激しく光っています。これらの点は黄道十二星座となっており、それぞれの星座を数字に置き換え、さらに表示される順に並べると、125381091624711という数列が導けます。このページで右にスクロールすると、座って何かを掴んでいる人のシルエットが見えます。観察を行ったプレイヤーたちによって、防犯カメラ映像の音声にはスペクトログラムで"Anton Raphael Mengs"という言葉が隠されていたことが判明しました。これは18世紀の画家であり、彼の作品の1つである『Parnassus』という絵画において、上記のシルエットと全く同じポーズをした女性が描かれています。これは、次のページが/parnassus(*pは小文字にして下さい)であることのヒントとなっています。URLの末尾に/parnassusと打ち込み、パスワードとして125381091624711を入力すると、/parnassusを閲覧することができます。

/parnassusはこのウェブサイトの最後のページであり、ここで今までの種明かしがなされます。このページでは誰かが雲の様子を撮影しているとき、雷が落ち、それと同時に宇宙船が空を飛んでいることがわかるという映像が流れます。この映像はレディオヘッドの"Everything In Its Right Place"が流れながら、“from HMF entertainment - coming soon - only in theaters(制作: HMF エンターテインメント 近日公開 劇場限定”というタイトルカードが表示されて終わります。そう、「このサイトで今まで出てきたのは全部映画の予告編でした〜」というオチなのです。この映像の下には、グレーの文字で“© HMF Entertainment 2023 HappyMeatFarms.com Film Not Yet Rated(レート未定)”と書かれています。

この映画の目的は、研究開発部門のページで述べられていた通り、被験体#M0101の脱走を隠蔽することであると考えられます。流出してしまった被験体#M0101の映像によってその実態が白日の下に晒されるのを恐れたHMFは、被験体#M0101の映像を制作中のSF映画の宣伝の一環として作られたものに見せかけようとしたのです。また、まだ「このウェブサイト、本当にThe Muse ARGと関係あるの?」と疑っている方のために、ARGとの関係を裏付ける根拠を提示しておきます。まず、Paradox 1313のチャンネルのバナー画像には、MUSEの文字が隠されています(黄色でわかりやすく示したものはこちら)。また、現在HMFエンターテインメントによって制作が進められている”Paradox 1313"と、数ヶ月前に予告編が“MovieClips Classics”から投稿され、そのサムネイルがスポンジボブ陰謀説の第7作目に映っていた"The Paradox Files"の間には、何かしらの関係性があると考えられます。続編なのかリメイクなのか、あるいはまた別の何かであるのかは不明ですが、少なくとも無関係なものであるとは考えられません。

カールの復活[]

2022年2月20日に、カールが新しい動画の投稿とともに復活しました。この動画は今までよりずっと生産性の高い新たなセットで制作されており、カールは高らかに"陰謀オヤジのカールが帰ってきました!"と宣言しました。[陰謀オヤジのカールと共に目覚めよう] と書かれたピッカピカの新しいタイトルカードが表示され、”新しくリニューアルされた陰謀オヤジのカール"が登場しました。彼は前回の配信を見た人は、彼がやられてしまったと考えてしまったかもしれないと言い、前回の配信で彼が捕まってしまった場面を流しました。しかし、彼は家に入り込んでいたイルミナティをやっつけてしまったと言いました。そして、彼は自分がずっとイルミナティに操られていたことを”恥ずかしながら”認めました; "奴らに私は狂った陰謀論者のフリを無理やりさせられていたのです。私が大袈裟に、正気を失ったように話を伝えることで、私が伝えていた真実が信用ならないものであるかのように思われてしまうことを奴らは狙っていたのです。"と。さらにカールは操られていたのは自分だけではなく、イルミナティは支配した人々のネットワークを創り上げていると述べ、自分が操られている人たち全員を助け出して見せると言いました。カールの”本当に、本当に近いうちにまたお会いすることになるでしょう。”という言葉と共に動画は終わりました。

この動画を通して、グリーンスクリーンの不具合がしばしば見られますが、これはおそらくカールがテクノロジーに不慣れなことに起因すると考えられます。テーブルの上には、おそらく興味をひくと考えられる小物が数点置いてあります(ティラノサウルスの人形、トーテム、輪っかに通された錆びた古い鍵)。このトーテムはハワイ神話に登場する神であるクーです。クーは多くものの中で戦争を司どる神であり、また恐らくハワイ神話の中で人間の生贄を要求する唯一の神でもあります。現在、これらの小物が何を意味するのか、またそもそも意味があるのかについては不明です。

Why THE PARADOX FILES is an underrated MASTERPIECE[]

2022年3月3日に、The Cynical Criticから"Why THE PARADOX FILES is an underrated MASTERPIECE(なぜTHE PARADOX FILESは傑作にも関わらず過小評価されたのか)"が投稿されました。前回に引き続きマークとアントニオの両名が出演し、アントニオは自身をチャンネルの共同運営者であるとしています。彼らは2019年にHMF エンターテインメントから公開された映画である"The Paradox Files"について語ります。彼らの説明によれば、"Paradoxユニバース"という無関係であるが基本的に既に制作が終了した一連の映画によって構成される世界観があるそうです。これらの映画の版権をその後HMF エンターテインメントが買い取り、ストーリーを変えて宇宙人による侵略を物語の筋に合う形で盛り込んだそうです。このストーリーの変更によって、ストーリーに一貫性が無くなり、辻褄が合わなくなってしまったことで一連の映画はたびたび猛烈な批判を受けるようですが、マークたち(主にアントニオ)はこの批判は的外れだと主張します。これらの映画はHMF エンターテインメントの手が加わったからこそより良い作品になったのであり、HMF エンターテインメントがストーリーを変えたのは何かしらの理由があってのことだったに違いないというのが彼らの主張です(Paradoxフランチャイズは明らかにクローバーフィールドのパロディーです。クローバーフィールドもまた無関係なストーリーを制作し、同じシリーズとして公開していることや、独自のARGを展開していることで知られています。この動画では、クローバーフィールドのために書かれた記事の見出しを、Paradoxユニバースに沿うように編集したものまでもが使われています。)。

この動画に登場する記事の見出しの1つは、The Paradox Filesの宣伝活動は、Paradox1313のように、HMFの実態を隠蔽するために用いられたことを示します; HMFにおいて過酷な環境で動物が飼育されていることを示す写真としてリークされたものが、”天才的なバイラル・マーケティング"として取り上げられています。

この動画を通して、マークは明らかに脅されているような様子であり、さらに非常に体調が悪く、咳き込んでおり、また首筋に謎の絆創膏が貼られています。動画時間がおよそ3分経過したあたりで、マークの携帯電話に着信が入り、マークは動画を終えることができなくなりました("家族の都合”であるとされています)。このため、アントニオが一人で動画を締めくくりました。背景に映っているマークのベッドの上には大量の生肉が置かれていますが、マークが離れた時のカットでは肉がいくつか消えています。

この動画中の複数の箇所において、YouTubeのURLの一部が部分的に表れています。これらを組み合わせることで、限定公開された動画であるmvyqhylk.mp4を視聴することができます。このタイトル(mvyqhylk)を19文字のシーザー暗号として解くと、"forjared(Jared用)"となります。この動画にはマークの携帯電話に着信が入ったときから何が起こったかが記録されており、マークが電話に出るために立ち上がった後、恐らく悪い知らせを聞いて肩を崩し、その後アントニオに"出て行け"と大声かつ乱暴な口調で怒鳴り散らす様子が映っています。アントニオはマークに本気なのか尋ね、その後カットが入ります。映像が再開すると、暗い部屋にマークが倒れ、息をしながら苦しんでいる様子が映ります。アントニオはしゃがみ込んで”君を傷付けたくないんだよ。君は僕のさいこうのおともだちだ。(SONCのキャッチフレーズを彷彿とさせる発言です。)"と言います。映像の最後の数秒間に、"SPORE PLANTED. HOST HESITANT BUT CONTAINED. GROWTH SLOWER THAN EXPECTED(胞子の植え付け完了。宿主は反抗的だが収容に成功した。予想よりも成長が遅い。)"というメッセージが表示されます。

最近の研究開発部門のページの更新によって、マークの母親であるセシル・メーヒューがHMF製の牛挽肉を食べて膵臓癌を患った後、3年の闘病生活の果てに亡くなったことが判明しました。

Happy Meat Farms人材部門研修用ビデオ[]

2022年3月18日に、"Happy Meat Farms人材部門研修用ビデオ"が投稿され、これは謎に包まれてきたHMFの人材部門の研修用ビデオをリークしたものとなっていました。この動画はラモナ・バインズ本人の紹介から始まり、その後すぐにノイズが入って本編の映像に切り替わります。研修用ビデオは、母に食事を与えるという人材部門の従業員の特別な仕事を始めに紹介します。従業員は研究開発部門から送られた"ブツ(恐らくゲノム組み換えテストの被験体)"を渡され、これを人材部門の施設内部にまで慎重に運び、母に与えるよう命じられます。"何にも触るな、何も見るな、楽しんで"という3つのルールが示されました。

その後、人材部門の施設内部の探検ツアーが始まります。人材部門の施設として利用されている廃病院の内部の写真と思しきスライドショーが表示されます。名前と簡単な説明とともに、いくつかの特別な部屋が紹介されました。

[紹介された部屋の例]

毛部屋(キモいです)

・肉部屋(本物の肉です!)

黄色い風船がある部屋(入っちゃダメです)

・蝶部屋(逃すな)

興味深い部屋の1つに、お絵描き部屋(楽しい!)があります。この部屋の机の前の壁には、何枚かSONCの絵が飾ってあります。もう1つの興味深い部屋は、ピンク部屋(イカしてます!)です。この部屋は典型的な幼い少女のピンク色を多く取り入れた部屋のようになっており、ベッドの上を見ると、壁にラモナの名が書かれています。

部屋を通りながら母に近づいていくにつれ、施設の損傷が激しくなっていきます。DNA保存室という部屋に黒い液体が入っている、"Mother"というラベルが貼られたガラス瓶が何本かあることがわかりました(研究開発部門に送られる予定のようです)。さらに、IT部門の存在が明かされ、Jaredという暗闇で点滅する3つの赤い、ロボットのような目をした存在が勤務していることが判明しました(注意深く観察すると、2:02, 2:37においても、Jaredの目が映っていることがわかります)。そして、遂に赤い両開きのドアの向こうにいる、母が登場しました。ドアが開けられると、広大かつ真っ暗な部屋で被験体が鳴き声を上げている映像が映り、やがて巨大な触手が現れ、突然被験体を闇へと引き摺りこんでいきました。この動画はラモナ・バインズの映像で終わりますが、この映像に突然不具合が起き、しわがれて歪んだ声で"that is not me(ソイツハワタシジャナイ)"と言っているのが聞こえます。

この動画から、this place is not happy は本物のラモナ・バインズによって運営されていることが判明しました。ラモナは、この動画にいくつかの手がかりを残していました。2:27でピンク部屋が映された時、”how did they get every detail right?(どうやって詳細を知ったんだ?)"というメッセージが、3:13で恐ろしい変異したイヌが映し出された時、"i never wanted any of this to happen(こんなことが起こってほしくなかったのに)"というメッセージが、そして3:36でJaredが映し出された時、"i hate that freak(あのイカれ野郎は嫌いだ)"というメッセージがそれぞれ画面上部に映像の不具合として表示されています。動画中の数箇所において、壁にアルファベットや数字が殴り書きされているのが映っています。これらを順番に並べるとWF71Aとなり、これは人材部門のページへのパスワードとなっています。

人材部門ページ[]

以上のパスワードを入力することで人材部門のページ(リンク)に遂にアクセスすることが可能となり、このページは情報の宝庫となっています。はじめの段落では母は子(恐らくミューズを指しているものと考えられます)を産み出すものであり、また人材部門の役割は適当な宿主を見つけ出し、子を"最終形態"にまで成長させることであるという説明がなされています。また、人材部門は新世界秩序への準備を整えるために、人間への"絶対的な支配"を確立するためにあるとも記載されています。

悪夢プロジェクトと題された、物理的・精神的に宿主に圧力をかけるための方法を開発するためのプロジェクトについての説明があります。通常、子(ミューズ)を使って圧力をかけるだけで宿主を支配するのには十分なのですが、稀にこれに加えて更なる処置を行う必要があり、こうした場合に備えて悪夢プロジェクトが進められているそうです。SONCのアニメーションが恐らく作られた場所であると考えられる、お絵描き部屋はマークを支配するための、マーク専用の悪夢の一環として設置されたものでした。同様に、オオカバマダラが大量に放たれた蝶部屋は、恐らくParadox1313の開発に利用されたと考えられます。このページの別の箇所では、母に食事を与える業務についての説明がなされており、母は子よりもずっと多くの食料を必要とし、そしてこれがゲノム組み換えテストによって被験体の生物量を増大させなければならない理由であると判明しました。被験体#M0101は母のもとへと輸送される最中に脱走し、施設を損傷させたことが明らかになりました。また、"ブツ(肥大化した被験体)"を作るために、母から慎重に抽出されたDNAが用いられていることも判明しました。

このページから、"消化"という概念が明らかになりました。これは"子と宿主の関係における最終段階であり、また最も危険な段階"であるとされています。説明によれば、消化が完了し[編集済]が抽出される前に、宿主の意志とアイデンティティを完全に破壊("大きな苦しみが伴う可能性あり")する必要があるとのことです。[編集済]とされたものが何であるのかについては現時点では不明です。そして、母が完全な大きさになり、子が最終形態まで成長したとき、リコネクションと呼ばれる、母と子が"再接続"される現象が起こります。これによって子は宿主から奪った[編集済]を母と共有し、母から次の指示を受けるそうです。

ページの下側に、リークと赤文字で題された部分があり、ここではthis place is not happyについて書かれています。このチャンネルは新世界秩序に対する重大な危険であるとし、チャンネルの運営者が誰であるかについては察しがついているものの、どこにいるのかを特定することには未だ失敗しているそうです。”如何なる状況においても、IT部門が管理するファイルを公開させる訳にはいかない”と書かれています。IT部門についての説明もあり、IT部門のページへのリンクがありますが、パスワードは未だ不明です。また、Jaredと関わらないよう警告する一文があり、それによると”Jaredはご機嫌斜め"とのことです。ページの一番下には、母の収容室の中継映像が流れており、これはおよそ25分の動画がループしているものになっています。時折研究者や被験体が映り込みますが、特筆すべきものは現在見つかっていません。

スポンジボブ陰謀説第8話[]

2022年5月14日に、スポンジボブ陰謀説第8話がアップロードされました。ドラマパートは、第7話のラストシーンで描かれた、アレックスとビクトリアの会話の続きから始まります。ビクトリアはただひたすらミューズに生肉を与えていれば良く、そのうちミューズは出ていくと言い、アレックスを落ち着かせました(ビクトリアは、生きている動物などもミューズに与えなければならないということを知らない様子でした)。続いて、ビクトリアはミューズのおかげで仕事(HMFのCMの制作監督)を得られ、その後ミューズは出ていったと説明しました。アレックスは地下室に降りていき、ミューズと仲直りしようとします。暗闇から8#と書かれた紙の入った瓶が転がってきたのを見てアレックスは安心しますが、ミューズにその隙を突かれてしまい、首に触手を突き刺され、何か(おそらくは胞子)を植え付けられてしまったようでした。アレックスは首の傷に絆創膏を貼りますが、植え付けられてしまったことによる影響のために視界が歪み、さらに異常な食欲に襲われました。冷蔵庫にあった食べ物を片っ端から食べ尽くした後、アレックスはついには生肉までも食べてしまいました(*小ネタ: メタ的な裏話としては、実際には生肉ではなくスイカを食べていたそうです)。

アレックスはビクトリアに電話をかけて助けを求めようとしました。ビクトリアはHMFのCM制作のために偽物のラモナ・バインズを撮影中であり、多忙ゆえに着信に気がついていませんでした。ついに着信に気付くと、ビクトリアはアレックスに電話をかけ、心配する必要はないことを告げ、さらに何らかの指示を与えました。

アレックスは第7話に登場した友人である、ウェスリーの家を訪れ、第8話を見て感想を述べるよう頼みました。その後、アレックスはトイレを借りると言ってリビングを出ますが、実際には灯りのついていないガレージに入り、そこで再び視界の歪みに襲われ、膝からガクリと崩れ落ちました。ウェスリーは動画を見終わると、アレックスを探しに行き、ガレージの暗闇に立ったままのアレックスを見つけました。ウェスリーはアレックスに様子が変だぞと告げ、それに答えてアレックスはここに来たのはウェスリーを助けるためだと言いました。その直後、突然アレックスは近くにあったゴミ箱に嘔吐しました。ウェスリーはアレックスに帰るよう頼みました。

アレックスは再びビクトリアに会い、自分がしたことについてどう感じればいいのかわからないと述べました。それに対して、ビクトリアはアレックスは正しいことをしたのであり、もうすぐミューズに悩まされることも無くなるだろうと告げました。ここで場面が切り替わり、ウェスリーが掃除をしようとしている様子が映ります。ゴミ箱が倒れており、そこからドス黒い液体がガレージの闇の中へと転々と続いていました。その闇の中から、突然小さな瓶が転がってきました。再び場面が切り替わり、ビクトリアの家から出て行こうとしているアレックスが映ります。アレックスはビクトリアに「君も、誰かにミューズを押し付けたはずだよね?僕にミューズを押し付けたのは君だったのかい?」と尋ねました。ビクトリアはそれに「助けが欲しかったんでしょ?おかげで上手く行ったじゃない。」と答えました。アレックスが家を出て行った後、突然階段の後ろからミューズの触手が現れ、ビクトリアに”ヨクヤッタナア”と言いました。

ウェスリー・ハロルドはアレックスの友人の一人です。彼は初めて制作するフィーチャー映画の資金を調達することに躍起になっており、おそらくこのためにミューズに付け込まれてしまいました。第8話で映った彼のラップトップPCには、彼の支援金を集めるためのページが表示されており、ここにはWesley Harold Filmsという新しいYouTubeチャンネルから投稿された動画へのリンクが掲載されていました。この動画は基本的には宣伝に過ぎず、映画の内容についての説明と、支援の呼びかけが行われています。特筆すべきことに、ウェスリーの祖父の名前と考えられる"ユージーン・ハロルド”は、英語版の『スポンジボブ』におけるユージーン・H・カーニのファーストネーム・ミドルネームに一致しています(*ただのイースターエッグである可能性も否定できませんが)。

『スポンジボブ』の制作者らによる会見を写した写真の一枚において、スポンジボブスタジオの背景にJaredの赤く光る目が写っています。さらに、チャプターごとのタイトルが表示されている最後の数フレームにおいて、角にうっすらと文字が見えます。これらの文字を組み合わせると、"PHASE TWO COMPLETE / SPORE PLANTED / PREPARING FOR ASSIMILATION(フェーズ2完了。胞子の植え付け完了。同化の準備中。)"というメッセージになります。

Help me fund my first feature film: UPDATE![]

"Help me fund my first feature film: UPDATE!"が2022年5月17日に、Wesley Harold Filmsから投稿されました。この動画において、ウェスリーはHMFエンターテインメントが自分の映画の権利を買い取り、さらにタイトルをスーパーボウル(*アメフトの大会)で流れたParadox 1313の広告に合わせた、『1313 Paradox Street』に変更する代わりに支援金として56000ドルを提供したことを明らかにしました。ウェスリーは広告で流れていたParadox 1313の映像は自身の『1313 Paradox Street』の一部となる予定であり、『1313 Paradox Street』はエイリアンの侵略の最中に撮影されたという設定のファウンド・フッテージの形式を取ることを説明しているようでした。ウェスリーはこうした企画の変更によってこの映画はさらに良いものに仕上がるだろうと述べ、支援を行ったHMFエンターテインメントに対する感謝の言葉を繰り返し述べました。1:12で表示されている右側のポスターには、“PHASE ONE COMPLETE. HOST VERY COMPLIANT. BEGIN PHASE TWO(フェーズ1完了。宿主は非常に従順。フェーズ2を開始せよ。)”というメッセージが隠されています。さらに、1:42でウェスリーが言葉に詰まったときに物音が聞こえ、この音を聞くとウェスリーはすぐに言葉を続けて、話をまとめました。

詳細についての諸注意[]

この項目では、あるコンテンツがカノンであるか否かを明言するとともに、追って確認すべき内容についてまとめます。

・アレックス・ベイル氏のチャンネルのバナー画像に隠された文字はアレックス氏の現在のメインプロジェクトは何かを示すためのヒントに過ぎず、ARGの世界を構成するものではありません。

アレックス・ベイル氏によるDiscord上のコメント: はっきりさせるために言っておきますが、僕のチャンネルのバナー画像に含まれるコンテンツは世界観には含まれない、私が現在取り組んでいる主なプロジェクトは何かを示すためのヒントに過ぎません。少なくとも現在はそうです。

・The Ada Derana SpecialsというYouTubeチャンネル(*Happy Meat Farms社の元社員の協力を得てHMFのウェブサイトを調べるというドキュメンタリー番組を投稿したチャンネル)は当ARGと無関係であり、ゲームジャッキングを行っていると考えられます。

・Cynical Criticの動画のはじめと終わりに聞こえる声は、ただ"preview"と言っているだけに過ぎません。マークが音楽の使用料を払わなかったので、ウォーターマーク(*サンプルであるとはっきりさせるためのもの)の音声が入っているのです。

・Cinian TrendsというYouTubeチャンネルはアレックス・ベイル氏にインスパイアされてスポンジボブ陰謀説を投稿しているのみであり、当ARGとは無関係です。

アレックス・ベイル氏によるコメント: いくつかこのことについてのコメントを見かけたので、ここで言っておきます。"Cinian Trends"というチャンネルは僕のARGと全く関係がございません。彼は僕の作品からインスパイアされたとよくわかる多くのコンテンツを投稿していらっしゃり、僕の動画(特にグーフィーグーバーの動画)から画像を流用したりもなさっています。そのことについての不満は全くございません。僕の作品にインスパイアされた方がいらっしゃって光栄です。しかしながら、彼がARGと関係があると誤解して欲しくありません。彼が既に動画で取り上げた話題についての動画を僕が投稿することもしばしばあるでしょうが、これは僕が彼の動画をパクったり、彼にインスパイアされたりしているからではありません。彼はスポンジボブ陰謀説を非常に高い頻度で、かつ非常にさまざまな話題について投稿していらっしゃるので、僕とネタが被ってしまうことがあるのです。

クレジット[]

研究者及び貢献してくださった方々[]

・MrKireko(メインライター)

・seamus122405(旧版の文書を執筆し、様々な有益な情報を提供して下さいました)

・Paradox Factor(時系列シートを作成して下さいました)

・WhoBob WhatPants

・CUBE-ER

・Lamechial

・Dorithy(Vehemenceサーバーのご出身で、HMFについてのr/ARGの投稿を初めて発見されました)

・nectar

・Tromboneknuckles(Paradox1313のウェブサイト上のパズルの完全な解法を文書にまとめて下さいました)

・aBike




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