レネ・ラカトーシュ

ページ名:レネ

概要


レネ・ラカトーシュ(Rene / Renat Lakatos)はタッカヴィア大陸の歴史や文化を集約・集成することを生業としているノヴィエア所属の学術者。
専攻は史学・考古学・民俗学で、その名は大陸の長い歴史とその中で紡がれてきた学術書とその写本内に度々現れる。そのため「血縁や師弟といった関係で後継者が名前を継いで代替わりしているのではないか」「匿名の学術者たちが古来より使い古して来た共用の筆名なのではないか」などと噂されるが、真相は定かではない。

タッカヴィア大陸の歴史や文化に関する知識量は他の学術者の追随を許さないと言われ、一般の学術者とは一線を画す存在である。一年の大半を旅とその先々での調査に費やし、学術書の執筆以外でひとつ所に留まることは珍しいとされる。

 

家族構成


出自に関しては不明な点が多く、学術集団であるノヴィエアに属しているということ以外は公にされていない。時折レネ本人が自分の出自や家族について他者へ語ることもあるが、そのほとんどは確信が持てない曖昧な情報ばかりであるという。

 

経歴


ノヴィエアとも関わりの深いシアヴェル地方随一の教育機関であるラハシャ大学を卒業しており、時折「特別講義」として大学の教壇に立つこともあるという。学術者としての能力は高く知識量も非常に豊富な人物であり、彼と話した経験のある者には「目の前で大きな百科事典を開いたようだ」と評されることが多い。
また記憶力・想像力にも優れ、大昔の出来事を実際にその場で体験して来たかのような表現で語ったり、太古から存在するドラゴンとの交流も難なくこなす等、コミュニケーションにおける柔軟性も高い。

月虹歴238年頃の彼はノヴィエアからの客人としてイルデスタン公国の城下町に滞在し、小竜公レオシュ・ストリグスキーの要請を受けて公国の歴史の編纂等を行なっている。

 

性格


飄々とした掴みどころのない人物であり、本人にその気はないものの結果的に見ると「彼に振り回された」と感じる関係者は多いようである。新しい物事にはすぐに興味を示しその経緯を推測せずには居られない性分で、よく独り言を交えて考えごとをしながら仮説を立てている姿が見られる。
いわゆる仕事中毒的な一面があり、一度深く考え出すと何日も自室に篭り寝食を忘れて手記をまとめ続けたり、周囲の呼び掛けにも全く反応しなくなる。

現在の仕事である「ストリグスキー家にとって有利となる歴史編纂の内容(ともすれば、事実や情報の意図的な改変)」には不満を感じており、学術者としての矜持もあってか可能な限り「嘘偽りの無い真実」を追い求めようとする姿勢が見られ、雇い主であるレオシュともその度に長時間答弁を行う様子がルメルグラッド城では見られるという。

しかしその一方でレネは学術的な価値につながらない、学術とは関連性が薄いと思われる不審な行動も時折見られ、彼がイルデスタン公国に滞在しているのはノヴィエアやストリグスキー家絡みの仕事のためだけではなく、個人的な別の思惑もあると噂されている。そのため「反体制派とのつながりがあるのでは」とも揶揄されるが、レオシュは今のところ黙認・放置している。

 

主な著作


  • 大陸神話とドラゴン
  • タッカヴィア史記
  • ハイドゥーク考論
  • エマナ現象学
  • 魔導師のための薬草学(マックス・ゾイファーとの共著)
  • シアヴェル大学図書館・写本目録(制作協力)
  • エヴァルト=クリングラ(制定協力)

 


タグ: キャラクター

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