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レティヒニス7星系連合帝国(Rettichnigs Seven Star-systems United Empire / UE / 連合帝国)はノウンスペースの南領域に広がる多恒星系連合帝国でノウンスペース内では中規模な星間連合国家である。ダイコン銀河全域を支配していたダイコニア帝国の正統な後継国家であると自称している。政治制度には専制君主制を中心に貴族元老院による議会制度、帝国社会主義ダイコニア皇民党(ガラナチ党)の銀河帝国社会主義(ガラクシーナチズム)を採用し、経済制度では限定社会主義を採用している。
名称
レティヒニス7星系連合帝国
英称:
Rettichnigs Seven Star-systems United Empire
略称:
連合帝国・UE
政治体制:
専制君主制
国家体制:
星間連合国家
社会体制:
銀河帝国社会主義
人口
★★★★★☆☆☆☆
文化志向:
懐古主義・権威主義
経済体制:
限定的社会主義
通貨:
RCC
主要産業:
農業・鉱業
経済規模
★★★★☆☆☆☆☆
軍事志向:
積極的帝国復興
軍備規模
★★★★★☆☆☆☆
位置:
ノウンスペース南部
領星系数:
61
首都
惑星ノイエダイコニアナポリス
特徴[]
旧ダイコニア帝国の貴族や将軍の子孫による連合国家であり、ダイコニア帝国を唯一正式に継承できると自称している。皇帝が主権を持つ専制君主国家であるが補佐官と貴族元老院が存在しており、選挙により支持する皇民の多い貴族だけが貴族元老院議員に選出される。また一般皇民によって結成された政治組織である帝国社会主義ダイコニア皇民党が帝国内の支持を受け行政や国防などに関与している。ガラナチ党の唱える銀河帝国社会主義は皇帝や貴族の考える旧ダイコニア帝国の復建と両立する政治思想であり、互いに互いの主義思想を利用し合う事で国力の増大を実現させている。
皇帝や貴族に取り入り政治的な発言権を得たガラナチ党は特権階級である貴族ではない一般皇民によって構成されており、皇帝や元老院が続けていた旧ダイコニア帝国の時代錯誤な経済体制を改め国有化には満たない低度の企業への指示や支援を可能にし、貴族間や皇民間で生まれていた同階級内の不平問題に介入、帝国の国力増大を第一にする限定社会主義体制を実現させている。大戦後期にはレムナントとその支配領域であった銀河中心部を併合し第二ダイコニア帝国を樹立させる。
問題[]
連合帝国は皇帝が主権をもつ独裁的な専制君主制、民衆からの支持を得た血統主義の貴族による議会制度、ガラナチ党による皇民間での平等と国体を第一に優先する銀河帝国社会主義という3つの政治制度によって統治されており、それぞれが互いに互いの政治思想を利用して活性化が進んでいるが、その影でこれらの政治思想の矛盾や衝突は絶えず存在し続けている。皇民の多くは国力の増大に歓喜し、皇帝と貴族とガラナチ党を支持しているが問題が起こればこの制度間の矛盾点が露見すれば瓦解しかねない状態であり常に爆弾を抱えている。また、政治思想や経済体制が違う外国家の発展や古臭い権威主義に辟易している皇民も少なくなく、軍の推し進める帝国再興計画で奪還(占領)された地域の住民ら言論の影響もあり皇民の間には民主主義者や共産主義者などの異なる政治思想が爆発的に広がり反帝国運動は過激化の一途を辿っている。
軍事[]
軍事組織として帝国国有の国防宇宙軍、国防惑星軍が存在し、各貴族が所有する騎士団とガラナチ党の私設軍である国家親衛隊が存在する。
国有軍である国防宇宙軍と国防惑星軍は一般皇民と貴族軍人によって構成されており、時に不和を起こすものの数少ない一般皇民が貴族よりも上位の階級に立てる組織であり、活躍次第では貴族になる事も可能な為士気や錬度は高い。
私設軍や傭兵部隊に近い騎士団の多くは貴族のみで構成されており、その多くは騎士団や各パイロット専用に開発・調整・改造された超高性能CTを配備している。お飾りの儀仗兵程度のものからエース揃いの騎士団まであり士気や錬度はピンキリである。国防軍の予算とは関係ない私設軍であり、騎士の錬度が新兵以下でも高性能CTに搭乗している為、それなりの活躍が期待できる事から帝国からは都合よく使われている。
国家親衛隊はガラナチ党の権限により半私設軍半国有軍として運用されている。騎士団とは真逆の存在で構成員は全員が一般皇民出身である。装備は最新鋭のもので統一されている。騎士団や国有軍との仲は悪い。
連合国[]
歴史[]
連合帝国は皇帝暗殺に始まるダイコニア帝国の崩壊の最中に脱出した皇族とその支援者の貴族、および皇民らの子孫によって成立した国家であり、皇帝は確かにダイコニア帝国皇帝の血を引いている。脱出直後は非常に弱く幼い国家であったが新たにレティヒニス帝国の建国宣言を行い第二ダイコニア帝国の復興運動を開始した事により各地に離散していた親ダイコニア帝国国家や企業、財団組織、旧貴族らが集まり徐々に国家としての体裁を整えていく事に成功している。
しかし、皇族を含めた貴族らの権力闘争や旧帝国軍人らによるレムナントとの対立から経済は不安定となり、皇民の支持を失い始め国力の衰退を起こしていた。混乱期中の衰退の際には各地で様々な皇民団体が誕生し、反貴族運動や階級闘争、革命未遂などを起こす事態となった。その中で生まれた皇民団体の1つがガラナチ党であり、社会主義と帝国覇権主義を取り合わせた銀河帝国社会主義を主張し、皇帝や貴族らと皇民らの両方の支持を受けてその影響力を拡大させた。これにより元老院だけでなく皇帝もガラナチ党に階級紛争の仲裁を要請し、党の主張する国家体制再強化案を実行させる権限を与えるなど新しい国家体制が作り出された。
ガラナチ党は皇帝から強い権限を得てすぐに銀河帝国社会主義による新経済体制を確立させ、皇帝とガラナチ党と一部の元老院議員による経済再生計画によって国内優良企業に勅命による指示と公的な資金援助が行われた。単純な策であったが経済は活性化し経済衰退から脱する事に成功し、政府の企業への影響力拡大も実現し、これにより具体的な軍拡計画が進み連合帝国は失地奪回の為の軍事活動をようやく再開したのである。
Behind the scenes[]
連合帝国は比喩的な意味で帝国を名乗ったダイコニア帝国の末裔が自ら作り出してきた偽りの伝統や歴史、道徳やある種の選民意識に分別がつかなくなってしまった愚かな愛国者たちの国家であり、USUやUSSSRのような社会構造の欠陥ではなく、人間を中心とする大衆と政治家たちが自らの嘘で騙される虚構に満ちた社会をテーマとする勢力である。歪んだ価値観の中で合理性や伝統、美意識を追求する退廃的な愛国心に満ちた国家でありハリボテのプライドによって自らの首を締めていく愚かさを体現させている。
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