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ファルシオン(Phalxion)級超銀河航行宇宙戦艦およびファルシオン級超々々弩級高速超々長距離巡航宇宙戦艦は恒星連邦宇宙軍の超銀河間跳躍が可能な宇宙戦艦。
概要[]
ファルシオン級はダイコン銀河独立戦争において恒星連邦が派遣した叛乱鎮圧艦隊F-9の主力戦艦である。F-9艦隊による鎮圧作戦ではファルシオン級各艦を旗艦とする分艦隊を編成し広域展開を行った。独立戦争後は鹵獲した1艦がダイコニア帝国の皇帝直属近衛艦隊の旗艦にされ、独立戦争中に破壊もしくは放棄された艦が宇宙要塞の基部に利用された。なお帝国ではダイコン銀河製宇宙戦艦を遥かに超える巨大な宇宙船であることから超々々弩級宇宙戦艦(Ultra Hyper Super Star-Dreadnought)に分類されている。
装備及び性能[]
ファルシオン級は恒星連邦宇宙軍の本部が存在する太陽系の惑星MARSの第7造船局において全艦が建造された。ファルシオン級は独立戦争当時にダイコン銀河内で製造されていたどの宇宙戦艦よりも巨大であり火力・推力・跳躍距離・搭載可能重量・乗組員数すべてが遥かに優れており大戦期においてもダイコン銀河内の技術力では追いつくのに2000年かかると称されている。
武装[]
主砲にはエネルギービーム兵器であるイレイザー砲が装備されており、搭載された約2000門のイレイザー砲の最大出力による一斉掃射は惑星表面を焼きつくし形状を変形させ重心がずれ軌道が乱れるほどであった。この強力な破壊力によって行われた無差別惑星破壊からダイコン銀河史上最も多くの生命を奪った兵器と悪名高い。
防御[]
エネルギーシールドの耐久量とエネルギー遮断性は時空間操作技術を応用したものでありあらゆるエネルギーを断絶し船体表面と外部の完全な分離を実現し、高熱の恒星への離着陸すら可能だったとされる。
推進器・主機・時空跳躍装置[]
ファルシオン級に限らず恒星連邦の宇宙船はハイパースキップとはまったく異なる原理の超時空跳躍能力を備えており、極短距離から銀河間まで自由な距離を跳躍する事が可能であった。また莫大なエネルギーを必要とする宇宙船であるが動力源となった主機は多重反転縮退炉を搭載しており永久かつ無限にエネルギーを取り出す事が可能であり燃料等の補給の必要は全くなかったとされる。
同型艦[]
ファルシオン級はネームシップであるファルシオンを含む9隻がF-9艦隊に所属していた。
- 1番艦「ファルシオン」
- 3番艦「アリゾナ」
- 6番艦「ダンケルク」
- 7番艦「バージニオン」
- 9番艦「ネルソン」
- 番号不明同型艦「エクスカリバー」
- 番号不明同型艦「ドレイク」
- 番号不明同型艦「モガミ」
- 番号不明同型艦「コンゴ」
なお、ダイコン銀河独立以降ダイコン銀河と天の川銀河との間での接触が無い為F-9艦隊に所属していた同型艦以外の胴型艦についてはその存在すら不明である。
歴史[]
ファルシオン級はダイコン銀河への人類植民に合わせて新たに設計された宇宙船と言われている。多くの歴史家はネームシップである「ファルシオン」がダイコン銀河に派遣された事を根拠としている。
戦績[]
なお本項ではダイコン銀河内に残されずに撤退した「エクスカリバー」「ドレイク」「モガミ」「コンゴ」の4隻の戦績のみ記載をする。他艦は各ページにて扱う。
独立戦争[]
ダイコン銀河独立戦争初期にエクスカリバーは第7分艦隊旗艦に、ドレイクは第14分艦隊旗艦、モガミは第15分艦隊旗艦、コンゴは第17分艦隊旗艦となり各地での惑星破壊任務を遂行した。後に惑星破壊に意義を唱える内部分裂からドレイク旗下第14分艦隊がF-9艦隊を離脱した。ドレイク離脱艦隊はファルシオンやダンケルク、バージニア等を旗艦としてダイコン銀河独立同盟に協力した他の離脱艦隊とは異なり任務のサボタージュを行うだけで独立同盟への協力を行わなかったがザパル星系の惑星ザパランIVにてモガミ旗下第15艦隊と交戦している。これは遭遇戦であったために大きな損害の出る前に双方の艦隊がすぐに撤退しており戦局への影響はほとんどなかった。離脱艦隊が参加し戦力が強化された独立同盟との戦闘が激化した独立戦争後期にはエクスカリバー旗下第7分艦隊とモガミ旗下第15艦隊はネレウス会戦、第二次パルハバン会戦、チェレルIII会戦、タラル星雲会戦、アース669沖艦隊決戦に参加、コンゴ旗下第17分艦隊はアーウオIV会戦、第一次パルハバン会戦、デロン攻防戦、タラル星雲会戦、アース669沖艦隊決戦に参加している。ドレイク旗下第14分艦隊及びその将兵らはダイコン銀河独立宣言後にF-9艦隊の大量の負傷者を収容する事を条件に処罰を受けずに元のF-9艦隊と合流し撤退している。
撤退[]
ダイコン銀河の独立承認後は「エクスカリバー」「ドレイク」「モガミ」「コンゴ」の4隻はすみやかに撤退した。なお、損害のあったモガミとドレイクに関しては破損した装甲の一部と乗組員の使用していた艦名入りの専用ジャンプスーツ、生活用の艦内備品が数点残されている。これらはダイコニア帝国軍事博物館と独立記念館にて展示されていたが帝国崩壊時に紛失しているが一部がしばしば歴史研究家や宇宙船マニアなどがオークションで売り買いしており完全な行方不明状態にはなっていない。なお旧帝国軍事博物館である中央兵器博物館と旧独立記念館の展示物等の多くを譲り受けて創設された新銀河独立記念館は盗品として返還を求めている。
関連項目[]
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