エンターサプライズ級巡航艦

ページ名:エンターサプライズ級巡航艦

エンターサプライズ級巡航艦(Entersurprise class Star-Cruiser)はUSUの軍用宇宙船。ダイコニア帝国宇宙船設計局サンフランシスコーン支局で設計され、USUの成立後に主戦力として配備された汎用型長距離巡航艦である。

目次

概要[]

 エンターサプライズ級巡航艦はダイコニア帝国軍によって計画された準インペリアル級代替艦として開発された長距離巡航艦である。帝国崩壊の直前に設計が完了していたが実際に製造されたのはUSUの成立が近い混乱期の中頃であった。戦闘性能は低いながらも様々な任務が可能な万能艦であり大量に製造され大戦期中も多くの組織によって運用されていた。

性能[]

 エンターサプライズ級は軽戦闘と様々な非戦闘任務を想定して作られた汎用性の高い宇宙船であり、様々な機能を有していた。また、拡張性も確保されており艦の一部には機能の異なるモジュールブロックを入れ替える事を想定した空きが残されていた。長距離の探査任務の遂行も想定されており一般的な巡航艦よりも航続距離は長く、動力炉は耐久性の高いものが使われている。USU軍での採用後は幾度も改修されており武装や設備、内装は時代によって異なるがロケット状の船体に3基の推進装置を内蔵した円盤型ナセルを持つ基本構造は維持されている。

歴史[]

 エンターサプライズ級はダイコニア帝国の崩壊直前に帝国宇宙軍宇宙船設計局サンフランシスコーン支局第二設計部のセマ=J=クリック(Sema J Krik)宇宙船技師によって設計された。エンターサプライズ級は帝国軍の主力宇宙船であったインペリアル級の代わりに戦闘の少ない任務を行う軽武装で運用のしやすい万能的な宇宙船として設計された。設計が完成した直後に帝国が崩壊したためエンターサプライズ級の設計図は帝国のデータバンクに登録されずサンフランシスコーン支局の施設内に保存されていた。

旧帝国宇宙船設計局のメンバーは崩壊後の混乱が治まり始めた頃に再集結し新たにサンフランシスコーン宇宙船設計社を立ち上げエンターサプライズ級の売り込みを行い製造をいくつかの造船業社へ委託している。なお設計者であるセマ・J・クリックはネームシップとなる1番艦エンターサプライズの造船が完了する前に老衰によって死亡しており自身の設計したエンターサプライズ級の完全な姿を観る事ができていない。

 様々な組織や企業に売り込まれ運用されるとエンターサプライズ級は戦闘性能が低いながらもインペリアル級に準ずる万能宇宙船として優れた性能を持つ事が知れ渡り造船数は日に日に増大していった。その結果サンフランシスコーン周辺の国家の宇宙軍においてエンターサプライズ級が主力宇宙船として採用されていき、その後にサンフランシスコーンを含むいくつかの国家が基板となったUSUが結成されると連邦宇宙航空艦隊群の主力艦となり多数生産され様々な任務についている。優れた性能と運用の容易性、あらゆる任務を遂行できる万能性からインペリアル級と同様に基礎設計が完了してから既に百年以上経過した大戦期においてもエンターサプライズ級は第一線で運用され続けており、最も偉大な宇宙船の1つとしてダイコン銀河の歴史に名を刻んでいる。

種類[]

 エンターサプライズ級はダイコニア帝国統治期末に設計された為に時代に合わせて何度にも渡って設計や装備の近代化改修を受けている。

エンターサプライズ級宇宙船[]

 エンターサプライズ級は設計図どおりに建造された初期型の艦である。ダイコニア帝国軍用に設計されていた事から内装の一部に帝国の好む装飾などが施されていた。量産に際しては改級程ではないが装備や設備が変更されている。

改エンターサプライズ級巡航宇宙船[]

 改エンターサプライズ級(Entersurprise refit class)は混乱期での生産に際していくつかの旧式化していた部分を改良した巡航宇宙船である。初期のUSU宇宙航空艦隊群に多数配備されていた。

エンターサプライズA級[]

 エンターサプライズA級(Entersurprise-A class)はUSU宇宙艦隊群での制式採用を受けて設計を見なおした巡航艦である。武装や装甲など戦闘能力の増強が行われている。

エンターサプライズB級軽巡航艦[]

 エンターサプライズB級(Entersurprise-B class)はA級の設計と同時に進められていた別案の改良型。基礎性能の底上げが施されておりA級と同時期に軽巡航艦として生産された。戦闘能力から軽巡航艦に分類されているが船体はA級よりも大型化している。

エンターサプライズC級[]

 エンターサプライズC級(Entersurprise-C class)はB級を元に戦闘能力を増強した改良型である。A級とB級の双方の代替として大量に建造された。

エンターサプライズD級(重巡航艦)[]

 エンターサプライズD級(Entersurprise-D class)は初代エンターサプライズ級を元に基礎からの再設計を施された発展型である。大幅な近代化によりC級を遥かに凌駕する性能を持ち非公式ながら新世代エンターサプライズ級(The Next Generation Entersurpris class / TNG class)と称されている。当初は重巡航艦に分類されていたが大戦中に巡航艦に変更されている。

エンターサプライズE級重巡航艦[]

 エンターサプライズE級(Entersurprise-E class)は大戦中の他国宇宙船の性能に合わせてD級を元に開発された重巡航艦である。USU宇宙航空艦隊群ではダブルEという愛称が付けられ親しまれている。また、一部艦艇は現地改修により武装が増設され戦闘巡航艦に分類されたものが存在した。

エンターサプライズF級宇宙戦艦[]

 エンターサプライズF級(Entersurprise-F class)はD級設計時の別再設計案をベースに開発された宇宙戦艦である。D級よりも更に巨大化しており初めて宇宙戦艦に分類されたエンターサプライズ級となった。

エンターサプライズG級[]

 エンターサプライズG級(Entersurprise-G class)はF級の生産開始後に別のエンターサプライズ級として設計された巡航艦である。F級と異なり巡航艦としての原点回帰を方針に再設計されており船体のコンパクト化と巡航性能の強化、汎用性、拡張性の回復が図られている。大戦中に生産され運用されたが実戦に参加した艦は極めて少ない。

著名艦[]

本級は長期にわたって主力巡航艦として運用されている事から著名な艦が数多く存在している。

アンダープライム[]

 アンダープライム(CSSS Underprime / USSS Underprime)は初級の1隻。USU宇宙航空艦隊群の前身である通商保安艦隊群や宇宙艦隊群に所属し運用されていた。宇宙海賊の鎮圧やレムナントとの戦闘、宇宙探索などを様々な任務に就いていた。初級であったが損傷の度に何度も部分的な改修を受けており局地改修型エンターサプライズ級(Entersurprise class frontline mod)として扱われている。宇宙艦隊群が宇宙航空艦隊群に再編される際に旧式化を理由に除籍され民間に売却された。詳しいの経緯は不明だがネッサの戦いにおいてCOSS義勇軍の宇宙艦隊に配備されておりUSU軍の軌道爆撃艦4隻を大破させ駆逐艦3隻を中破、7隻を小破させた。その後の行方は不明であるが大戦末期にフロンティアスペースDでコンテナの牽引輸送をしている姿が目撃されている。

エンターサプライズIII[]

 エンターサプライズIII(USSS Entersurprise III)はUSU宇宙艦隊群に所属していたA級の1番艦。エンターサプライズの名を引き継いだ3代目である。第6宇宙艦隊の旗艦として運用され12回に渡るレムナントとの艦隊戦に参加した。前線での改修により通信設備が増強されている。旧式化から主力艦隊から退き長距離探査任務に就き、多数の惑星を調査したのちに惑星コロンボンにて小惑星と衝突して大破し廃棄された。コロンボンへの入植後に残骸が回収され元の状態に復元された後にコロンボンシティ中央博物館に展示されている。

コンスティテューション[]

 コンスティテューション(USSS Constitution)はUSU宇宙航空艦隊群に所属していたC級の1隻。オングラ会戦にてUSSSR軍のSU152000型超重戦艦に対して決死戦を挑み撃破した。名誉を称え乗組員全員(生存した乗組員は全体の1.3%である。)に対して勲章が与えられた後に巡航艦による巨大艦の撃破を称えるコンスティテューション勲章が設けられた。

イーグルプライム[]

 イーグルプライム(USSS Eagleplime)はUSU宇宙航空艦隊群に所属していたD級の1隻。パダッカの戦いにて連合帝国の宇宙艦隊と交戦して小破しガウヤラジェイ宇宙基地へ撤退する途中で連合帝国の特別任務艦隊と遭遇し、作戦を妨害した。小破していたにもかかわらずこの戦闘で3隻を撃沈させ味方艦隊の到着までの足止めに成功した事から称えられた。修復後は前線に復帰したがコモプ11会戦において連合帝国艦隊の放った光子魚雷が船体に命中し轟沈している。

Behind the scenes[]

スタートレックですよ。セマ・J・クリック(Sema J Krik)はJames Kirkをひっくり返してちょっといじっただけ。



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