ビンテージ・ステレオ機器のクリーニング方法

ヴィンテージのステレオ機器を購入するのは趣味の一つですが、すぐに夢中になり、圧倒的なコレクションになってしまいます。ヴィンテージ・オーディオ・コンポーネントのルック、フィール、トーンには独特の魅力があり、これらのコンポーネントは、その品質において、はるかに高価な新しいモデルに匹敵することがよくあります。残念ながら、古く放置されたコンポーネントは、かなり荒れた状態で発見されることが多く、使用前にビンテージステレオ機器のクリーニング方法を学ぶ必要があります。以下の手順では、基本的な接点クリーナーを使って、オーディオ・コンポーネントの内部をクリーニングする方法を説明します。

パート1

クリーナーを選ぶ

1. プラスチックに使用しても安全」と表示されている接点クリーナーを購入してください。これは非常に重要です。接点クリーナーは、金属製の電子部品に付着した腐食を溶かすように設計されたスプレーや液体の製品です。一般的に、ボリュームコントロールや断続的なロータリースイッチやプッシュボタンスイッチ（スピーカー選択、モード、ソース）ヘッドホンジャックやマイクジャックなどを動かしているときに、スクラッチ音や破裂音の主な原因となります。どの接点クリーナーも金属部品にしか効きませんが、ほとんどの接点クリーナーは、ボリューム・コントロールのポテンショメーターやスイッチの内外にあるプラスチックや安全な潤滑剤を破壊してしまいます。

   • 内部の隠れたプラスチックが割れたり溶けたり、金属シャフトが焼き付いたりした場合、元のパーツを交換するのは不可能で、面倒なことがほとんどです。しかし、多くの接点クリーナーは可燃性であり、特定の方法または特定の場所への発送ができない場合があるため、製品の発送が運送業者によって承認されていることを確認することが重要です。
2. 内部部品の多くを乾拭きすることはできないので、速乾性で残渣のないアプリケーションを提供するブランドを探す。CAIG DeoxItは接点クリーナーの人気ブランドで、プラスチック部品を傷つけることなくヴィンテージ・ステレオ機器を正しくクリーニングするための「D5」があります。同社はオーディオファン向けの接点クリーナーの業界リーダーであり、製品サポートや特定の用途に合わせた製品の提案も行っている。「D5」は放送業界では業界標準であり、ほとんどのオーディオ・ポテンショメーターが含む内部のプラスチック部品や潤滑剤への害を避けながら、金属の酸化を安全に除去します。
3. ステレオのプラスチックに使用することを意図していない製品をクラシックステレオ機器に使用することは避けてください。 WD-40（有名な金属接点クリーナーですが、必ずしもすべてのプラスチック部品に安全とは限りません）は、プラスチック部品を含む、またはプラスチック部品に触れる、または回転するために必要な潤滑剤があるほとんどの部品に使用することを意図していないため、避けてください。使用前のテストは、あなたのオプションではないかもしれないので、オンラインフォーラムを利用して、元に戻せないものを試す前に、まずアドバイスを受けてください。
4. コンタクトクリーナーのラベルをすべて読んで理解し、疑問があれば使用しないでください。損傷は元に戻せません。プラスチックに安全でないコンタクトクリーナーで損傷したり破壊されたりした機材は、（購入前に試すことができない）インターネット上で焼き付きやひび割れしたコントロールに言及されずに販売されることがあるので、ノブがまだ回転するか、過度の力を加えなくても自由にスライドするか、シャフトやネックの破損がノブの接着などで隠されていないか、販売者に尋ねるよう注意してください。ステレオ機器の希少なオリジナル品を危険にさらす前に、インターネットで低コストの現代の再生ボリュームコントロールのいくつかの基本的なモデルを購入し、さまざまな接点クリーナーを試して、何が機能し、何が機能しないかを確認することができます。

パート2

機器のクリーニング

1. ステレオ機器のプラグを抜きます。掃除の間、内部の部品に電気が流れないようにするため、オーディオ機器のプラグを抜きます。単に電源スイッチを切るのではなく、プラグをコンセントから完全に抜いてください。有資格の技術者が手元にいるはずですが、多くの技術者は接点クリーナーを賢く選ぶことはできませんが、充電されたコンデンサーからのショックを避ける手助けをすることはできます。注意深く、電解コンデンサについて調べてください。
2. ステレオコンポのカバーを外すコンポのケースは、小さなネジやボルトを数本緩めて外すのが一般的です。多くの場合、これらのネジはユニットの側面、背面、底面にあります。ある面にあるネジのすべてがケーシング用とは限りませんので、ケーシングのネジだけを外すように、外すものを注意深く見てください。ネジを外したら、ステッカーを貼る穴と合うように、ネジを脇に置くか、番号のついた容器に入れ、写真を撮ってから、ケースをシャーシからそっと離します。
3. 必要に応じて、ユニット内部全体に圧縮空気を吹き付けます。内部の部品が特にホコリっぽい場合は、圧縮空気のスプレー缶を使ってホコリを取り除くことができます。布でホコリを拭き取ろうとすると、デリケートな電子部品が簡単に外れたり破損したり、光沢のあるプラスチックのフェースプレートに傷がついたりすることがあります。
4. クリーニングする部品には、接点クリーナーを控えめにスプレーしてください。接点クリーナーは、ステレオコンポ ーネントの内部部品の多くに付着した腐食や頑固な汚れ を除去するために使用できますが、通常は、見た目 以外の問題を引き起こす接点をクリーニングします。酸化が原因で問題があると思われる部品には、接点クリーナー を細かく均一にスプレーし、腐食が著しい部分には厚く塗ります。ジャック、プラグ、はんだ付けされていないスイッチや取り外し可能なコネクター、そしてバッテリーの接点は、最も問題を引き起こし、アルカリ電池の酸に侵された場合は、摩擦によるクリーニングや交換が必要になる場合があります。

   • 接点クリーナーは数時間で自然乾燥するため、拭き取る必要は通常ないが、...ゴムベルト、摩擦ホイール、プーリー、モーターシャフト、メーターディスプレイ、電球、オーディオやビデオのヘッド、窓やダイヤルフェイスなど、スプレーしてはいけないものにはスプレーしないこと。ミストがかかると、きれいに落とせません。高電圧の電源スイッチは発火する恐れがあるので、接点クリーナーで浸さないでください。
5. 接点クリーナーでポテンショメーターを清掃する。ポット（ノブ）は、腐食が最も発生しやすい部品です。掃除するには、ポットの背面アセンブリにある小さな穴か、ピンが基板にはんだ付けされている一般的な大きな開口部を見つけます。コンタクト・クリーナーを、その穴か、ステレオ・ポテンショメーターの場合は通常2つに分かれている開口部に控えめにスプレーし、ノブを前後に1分ほど頻繁に動かします。こうすることで、ポテンショメーターの内部全体に接点クリーナーが行き渡ります。
6. フェーダーとボタンも、ポットと同じようにクリーニングし ます。フェーダーやプッシュボタンをクリーニングする場合、大が かりな分解を行わないと内部からアクセスできない場合 は、ユニットの前面からコントロールの裏側に接点クリー ナーをスプレーする必要があります。クリーナーを吹きかけたら、ボタンを押すか、フェーダーを前後に1分ほどスライドさせます。本機のフェースプレートに垂れた余分なクリーナーは、マイクロファイバーの傷防止クロスで拭き取ってください。
7. 本体を数時間、空気に触れさせないでください。ヴィンテージ・ステレオ機器の一部にコンタクト・クリーナーを塗布した後は、ケースを外した状態で数時間放置してください。こうすることで、接点クリーナーが乾きやすくなります。
8. コンポのケースを元に戻します。ケースを静かに元に戻し、取り外したネジやボルトを指先でねじ込み、次にドライバーでねじ込んで固定します。無理に締めたり、締めすぎたりすると、ネジ山が剥がれたり、プラスチックにひびが入ったりすることがあるので注意すること。最初にネジを緩めるのに必要な力を思い出してください。ケースを元の位置に戻してから、オーディオ機器を接続し、テストしてください。ネジが余った場合は、組み立てを再チェックする必要があります。なぜなら、すべてのネジには理由があるからです。そうでなければ、メーカーは安全性や頑丈さのために絶対に必要でないネジは、部品と時間を節約することになります。幸運を祈る！

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された " How to Clean Vintage Stereo Equipment " を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。