本編書き起こし-ゲーム実況-僕と君の夏休み
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【非リア充の俺が】僕と君の夏休み:実況プレイ!パート1
(■*■)ほいどうも、■■■です。今日は、2014年の、6月、16日。それでは、今日の収録、スタート。ほいっ!どうもー、シィィャムでぇーす。前回は、青鬼6.23をクリアしました。それで、次のゲーム実況はまぁ、リクエストはあったんですけどもねフリーゲームの。えーですが、リクエストのまとまりがなかったので、今回は、私がやりたいゲームを、実況させて、いただきます。ほんでもう画面に見えてると思いますけど今回から僕と君の夏休み、を実況していこうと思います。ジャンルは、ギャルゲーです。はい、ギャルゲー。ええ。ほんでーこれは2ちゃんねるの、2ちゃんねるのゲームですね。せやから2ちゃんねる語とか出てきますけど、まなんとかなるかなと思います。そもそもなぜこのタイトルをチョイスしたかといいますと、まぁそろそろ夏休みやし、ちょっと非リア充の俺が、ギャルゲーを実況したらどうなるんかなーとゆう思いで、こちらの、僕と君の夏休み…をチョイスさせていただきました。フリーゲームです。えープレー、感想見たらなんか、かなりの評価だったんで、自分でもやってみようかなと、思いました。さとゆうわけで今回から僕と君の夏休み、これはノベルゲームでございます。あノベルゲームなん…ノベルゲームかな。はいなので難しいーアクションとかないと思います。えーま楽しくやっていけたらいいかなーと思います。プレイタイムはどうやら5時間から10時間みたいなんで。かなりのパート数になると思いますけども今回からやっていきたいと思います。ちなみにノベルゲームは私はナルキッソス、以前に実況しましたね。ノベルゲーム。ナルキッソスーナルキッソス2、を実況したと思いますノベルゲームは。もうその動画はもうありませんけども。えー今回から僕と君の夏休みやっていこうと思います。さとゆうわけで、えー、あっ、ストーリーを見たんですけどもね。高校三年生の主人公がなんか、夏休みになんかー、島に遊びに来てそこで、3人の、幼馴染と再会し…て、そこでなんか、恋が、いろんなヒロインと出会って恋が始まる感じの、ストーリー…です。じゃとりあえず、えー始めていきますまずはオプションから見ますね。はい。こうゆう感じでありますけどもねーズラーッとありますけど特に、いず、いじる必要はないと思うので、閉じます。ほなら、始めっからやっていきまーす。オッケイ。マウス写ってる?あ写ってんわ。マウス写、写ってるね。はい、じゃやっていきます。えー目の前にはお、大海原が広がっている。あれ、おおぅ。そして俺は波に揺れる船の上に居る。見上げれば雲ひとつない青空。そして照りつける夏の太陽。目を落とせば、どこまでも続く青、あ深く青い海。とても雄大な風景に、俺は思わず感動している。普段なら嫌味のひとつでも言いたくなるような、肌が痛くなるほどの暑い太陽の光すらも、今の俺には…えーういえ?清々しく(ういういしく)感じる。なんてポジティブな俺。昨日まで部屋に引きこもって、ピザポテトを食いながらエロゲをするだけの生活をしていた…とはとても思えない。あ、ちょっとー、あれな表現があると思いますけどね。はい。ピザポテトですか。確かにピザポテトは美味しいですけども。さすがにー二ふ、ピザポテト二袋は食べられないよね。ええ。ちっちゃいサイズのピザポテトでお腹いっぱいだよね。景色とゆうものは、こうも人も変えるもの、ものか。夏輝、なんてな。主人公の名前は夢縁夏輝です。高校三年生。たまには哲学(てつがき)…的なことを考えてもバチは当たらないだろ。なんかいつまでもこうしていたいな。確かにな。ぴんぽんぽーん、ぴんぽんぱんぽーん。なんてお約束なタイミングだぜ。アナウンス、本船は、あと30分ほどで、美富島に到着いたします。お降りの際は、お忘れ物のないように、お願い致します。ぴーんぽーんぱーんぽーん。船内のスピーカーから、女性の声が聞こえてきた。あと30分か。もうすぐ見えるのかな。俺は無駄と思いつつもデッキの、手摺から身を乗り出し、船の正面に向けて目をこらした。あれ…かな?正面に小さな点が見えてきた。小さな、とても小さな島。俺は忘れているが、俺が生まれ育った島。あ自分が生まれ育った島に、高校最後の夏休みに遊びにきっ、来たわけか。なるほど。とくん!思わず胸が高鳴る。島の姿がゆっくりと大きくなっていく。とくん、とくん。その姿とともに、期待が膨ら、膨らむ。この島で何がか俺を呼んでいるような気がする。とても楽しい何がか。ま何かってお前夏休みの時点ですでにお前ハッピー、ハッピーやないかい。夏休み楽しいぞー。楽しいでー夏休みは。おっ、よいしょ。オッケイ。あれ?クリックできなくなった。おおーぅ。島の姿が細かいところまで見えてくる。小さな家、港、そして山。何が俺を待ってるんだろう。ワクワクするねぇ。ワクテカだねぇ。何が、俺を呼んでいるんだろう。夏休みも半分終わった頃、終わった今。そうか夏休み半分終わったんか。ようやく夏が、始まる。さ、そんなわけで、俺はなぜか二週間を、生まれ故郷(らしい)美富島で過ごすことになったわけだが、質問ある?質問:なんで島に行くことになったんですか?誰が質問してんだよ。親父が商店街の福引で、海外旅行を当ててしまったらしいです。両親だけですか?親父が親友であり、美富島にある民宿の経営者である、小翠さん夫婦を海外旅行に誘いました。俺はそこで留守を預かることになったらしいです。つまり、小翠さんの民宿は無人?俺の幼馴染(らしい)である、紗耶という娘がいるようです。ありがちな設定やな。幼馴染か。とゆうことは、一つ屋根の下に二人きり?甘い生活が待っているかな。アッアッアッアッアッアッアッアッアッ。危険なのでは?(特にお前が)当たりー。なーんつってね!ヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。民宿に来いといったのは紗耶らしいですよ。那々志さん、紗耶のお父さんから口止めされてますが。行動安価が見当たりません。もういいよ。そんなこんなで港についた。俺は期待に胸を膨らませ、船から降りる。そっか俺は主人公やからな。高校三年生に戻ったんやからな。もうその、その…当時を思い出しつつ俺が高校三年生の時を思い出しつつやっていこう。那々志さんの話では、紗耶が迎えに来てるはずだが。見渡しても女の子の姿なんてどこにも見えない。他に乗船していた乗客たちの姿が見えなくなるまで、とりあえず待ってみたが、誰もいない。あ。テトラポッドの上に猫がいる。これがほんとのウミネコか。…くだらねぇ。おうボウズ。どうした?暫く港で呆然としていると、おっさんが話しかけてきた。あ、いえ。迎えを待ってるんですけど。来ないってか。んーでどこ行くんだ?えーと確か、じょーじょるー。叙瑠樹か?ああ、そうです。それそれ。叙瑠樹は休業中だぜ?夫婦そろって海外旅行とか。あーはいわかってます。那々志さんに留守を預かれって、預かれって言われてて。ん?おめぇー紗耶ちゃんの友達なのか。あ昔この島に住んでたことがあったみたいで。おお。っつーことはおめぇ夢縁さんとこのボウズか。俺のことを知ってる人がいるのか。俺なんてさっぱり記憶から抜け落ちてる、てるのになぁ。まぁ、人より忘れっぽところがあるのが俺のいいとこなんだが。んじゃあ道を教えてやるからよ。ちょっと待ってな。おっさんは近くにあったおんぼろな建物の中に入っていった。待たせたな。旅館までの地図だ。と言って俺にまたせた、持たせたのは、大きなスチロールの箱だ。実はねーこの僕と君の夏休み、だいぶ前…からね、気になってたんで、じゃこの際に、やろうかなと思って今回実況さしていただきました。初めてこのゲームを見つけた時からね、気になっていたんですよねー。いつか実況したいなと思ってたけども。今回から、実況さしていただきます。これが、地図?中で動いてるんですが。ああこれはついでだ。叙瑠樹に持っていってくれ。おっさんは言いながらようやく地図をくれた。今朝獲れたてだからな。紗耶ちゃんに食わせてもらえよ。あーはい。ありがとうございます。じゃあ頑張ってな。はい。失礼します。さぁ。こうして俺は、出鼻(ではな)をくじかれた形で島を歩き出したの、だった。オッサンに貰ったスチロールの箱が重い。つかまだ中で動いてるんですけど。多分中には発泡スチロールの中にはたぶん、タコかなんか入ってんかな。何が入ってんだろ。覗いてみよう。まあ普通の魚だよな、魚だよな。うん。見なきゃよかったと思わない物体でよかったよ。なんやねん物体Xか。自販機なんて気の利いたものはないよな。港でジュースでも買ってくればよかった。喉がからからだぜ。汗がシャツをびしょ濡れにしていく。あっちいなぁまったくよぅ!言ってどうなるものではないが、言いたくなる。そして言えば更に暑くなる。地図によると、あと半分か。汗って喉の渇きを癒せるのかな。あ違ったこっちた。間違えた。俺が馬鹿だった。余計に喉が渇いた。いつの間にかスチロールの物体がウ、動かなくなっている。きっと、あの丘の向こうには、梅の林があるに、林があるに違いない。きっとそうだ。音楽もいい感じですね。かゆ うま。おい!それってよぉ!のびハザのネタじゃんか!アッアッアッアッアッアッアッ。かゆうまがまさ、まさかのかゆうまか。ここで、出てくるとは思わなかったな。不意打ちやな不意打ち。そうかここがどやら、叙瑠樹みたいですね叙瑠樹。いつかにもみ、安宿…という風貌。経営、大丈夫なのか。俺がそんなこと気にしても仕方がないか。というか一刻も早く水分を補給しないと、俺もスチロールの中の魚も、ほぇ干物になっちまう。扉をノックしても出てこない。誰もいないのかな。やはり出てこない。俺の体に警告灯が、灯る。ぴんち。誰か出て来いやゴルァ!アッアッエッエッエッエッエッエッ。もーいい!許可は貰ってるから、不法侵入じゃないよな。出てこないほうが悪いんだぞ。誰かいませんかー?しーん。おーい。宅急便でっせー。アッアッアッアッアッアッアッ。もういい。上がっちまうおぜ。旅館の中なら、台所か何かあるだろう。水でいい。なんでもいい。水分を。俺と魚に。ギブミー、ウォールー。スリッパに履き替え、俺はよろよろと旅館の中に入っていった。なんかやたら豪勢なキッチンを見つけた。なんか似合わないよね。や、安宿、安宿なのにさこんな豪勢なキッチンとか。旅館と言ったらこんなものなのかな。キッチンとか入ったことないからわかんねーや。スチロールを調理台の上に置き、ぐったりとしているお魚さんに水を与える。あ。ちょっと復活した。よかったよかった。なんだかこの魚に親近感がわいてきた。よし。こいつに名前をつけてやることにしよう。やめた。めんどい。冷蔵庫…は勝手に開けたらマズいな。そこらへんにあったコップをひとつ手にとり、蛇口を捻る。お。俺復活ぅぅぅぅーう!水がこんなに美味しいとはなー。感動した。感動した!さて、次は汗だくで気持ち悪いから顔を洗いたい。俺は洗面所を探す。小さな旅館だ。洗面所もすぐに見つかった。そして気がついたのだが、洗面所の隣に浴室があるらしく、そこから水の音が聞こえる。もしや?紗耶ちゃんが入ってるのではないですか?アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ。確かこの旅館には紗耶しかいない筈。ゴクリ。いや、ジュルリだろ!アッアッアッアッアッアッ。これをあければ、未知の世界が待ってるはず。そうか、そりゃ来ないはずだよな紗耶ちゃんが、紗耶ちゃん風呂に入ってんやからそりゃ来ないはずだわ。いやいやさすがに犯罪だ。理性的な俺はそんなことしないぜ。しないってばよ。なんだ?気がつけば俺の右手が浴室のドアに手をかけようとしている。おい、ストップだぞ。おれはそんなことしねぇぞ。く、クソ!静まれ俺の右手!ガラッ。バーロゥなんてことしてんだよ。俺が馬鹿なことしている間に、ドアが向こうから開いた。そしてバスタオルを体に巻きつけただけの女の子が、きょとんとした顔で俺を見ている。どうやらこの娘が紗耶ちゃんみたいですね。俺も硬直。あ、ごめ―― 物凄い剣幕。セッ…。女の子の見事なハイキックが俺の首筋を捕らえた。ぐ…ぉ…。KO!ポーフェ!この島で俺を待っていたのは…この痛みか。意識が遠のいていく。お、ここでオープニングですねー。そうなんですよこのゲームはね、オープニングがあるんですよオープニングが。いやいや素晴らしい。いやいいねこのオープニング。いやこれからどんな物語が、待ってるのかワックワクでっせ。ネネーンヌーンネンヌーンデンデドゥンデンドゥンデンドゥンデンデドゥンドゥンドゥン。僕と君の夏休み。紗耶ちゃん。イラストは焼肉さん。この娘も、幼馴染かな?いやこの娘はさすがに幼馴染ちゃうやろ。いやこの娘幼馴染っぽいぞ。この娘も、幼馴染かな?名前はわかりませんけども。いやー。ヒロインがい、たくさんいますね。よ、五人ぐらいおるかなヒロイン。紗耶ちゃん、そんな切ない顔せんといてーや。やられちまうわ。おいおいBLやBL。かわゆすなぁ。あ、これ紗耶ちゃんか?あ、紗耶ちゃんやな。いやーあ四に、え。五人のヒロインか。五人のヒロインですね。すぺしゃるありがとう。さぁニュース速VIP製作速報いやー素晴らしいオープニングでした。ありがとうございます。そしてごちそうさまでした。素晴らしいオープニングでしたね。もうー。オープニングでさらに、胸が高まっ。夏輝、ん?目が覚める。お、うおっまぶしっ。目を開けると眩しい光が差し込んできた。あ、起きたんだ。女の子の声だ。紗耶ちゃん紗耶ちゃん。俺は光に目を慣れさせながらゆっくりと開いた。あ、紗耶ちゃんや。俺が起き上がると目の前には女の子が座っていた。俺どうして、いっつっつ。首筋に激痛。そうか、俺誰かに蹴りを…。覗こうとしたアンタが悪いんだからね。自業自得よ。そうだ。思い出した。風呂から出てきた女の子に、素晴らしいハイキックを貰ったんだった。違う、俺は顔を洗おうと、洗おうとしただけだ。いーえいえ。言い訳は問答無用。そう?ま、一応信じてあげる。それはありがたい。夏輝ーだよね?うむ。俺が夏輝だが質問ある?別に無いわ。ちょっと、あれ紗耶ちゃんはあれやなちょっと男勝りなとこあるね。勝ち気とゆうかそんな性格やね。すばらしいツンツン具合だ。ここに泊まるの今日からだっけ?あ、うん。つかお前紗耶か?見てわかんない?紗耶ちゃん。わかんなかったから聞いてんだよ。呆れた…幼馴染の顔も忘れるのね。その幼馴染になぁ、久しぶりに出会った瞬間に蹴りをかましたのはどこのどいつだよぅ。そ!それはアンタが覗こうとしたからでしょ。ま俺も悪いんだけどね。アッアッアッアッアッアッ。だから誤解だって!お前が風呂に入ってるなんて思いもしなかった。嘘だけど。夢だけど!夢じゃなかった!みたいな感じやんけ。そ、そう。ならいいわ。あ、許してもらえた。しかしあのハイキック、すごい威力だったな。ビーの、ビー○おかげよ。なんだ?お前もか。よく分からない。何のネタだよ。よくよく考えたらバスタオル巻いただけのハイキック…見えたかもしんないな。勿体ねぇ。だから俺、だから俺、そうゆうよからぬこと考えるのやめようや。そうだお前、港まで迎えに来るって話じゃなかったか?暑いからシャワーを浴びてから行こうと思ったのよ。悪びれる様子もない。待ちくたびれた挙句に、魚持たされて一人でここまで歩いてきた俺の立場っていうものは?はいはい。遅くなってごめんなさいね。くそ、むかついてきたぜこのアマいつか― 何?ナンデモゴザイマセン。聞こえてたか地獄耳やな。紗耶ちゃん地獄耳。いや、幼馴染、だからこそってか。ところで魚って?あぁ、台所に置いてある。おっさんに持たされた。あ、お願いしといたやつだ。デカいし動くし重いし大変だったぜ。そ。じゃああたし夕食の準備があるから適当にゴロゴロしといて。夕食ってお前早くないか?まだ昼すぎたばかりだろ。そういや昼飯食ってねーや。仕込みとかいろいろあるのよ。そうか紗耶ちゃんはなんかあれやな。料理とか、料理とか上手そうやな。客いないのに…か?死にたい?トンデモアリマセン。それにしても、口の悪い女だぜ。顔は整ってるし、ショートカットも似合っている。一言で言えば可愛い。スタイルも良い。活動的な服装も、勝気そうな顔に、良く似合っている。そうだよなー紗耶ちゃん勝気そうやもんな。胸は、小さめか。胸?よくよく見ると胸の真ん中の部分が少しだけ出っ張っている。ノーブル?な、なによ。人の、ことじろじろ見て。まぁ、まぁ俺、年頃なのは分かるけど、あんまりじろじろ見るのは良くないぜ。なあ紗耶よ。何?いくら胸が小さいからってお前、ブラくらいしよろな。な…ッ!ハァーッハッハッハッハッハッハッ。光の速度より早く、おい光の速度より早く、早くって無理やろそんな光の速度より早、早くとか。そんなお前ノーベル賞もんやんけ。紗耶の左ストレートが俺の、頬を捉える。そして再び、俺の意識は闇に沈んだ。しかしまぁ自業自得だろう。二度もお前ナ、二度もお前殴られたり、蹴られたり。俺が再び目を覚ますと、周囲は既に、薄暗くなってきていた。紗耶の姿は見えない。放置ですか。痛ててて。頬をさすりながら、紗耶の姿を探して徘徊することにした。くんくん。台所方面からいい匂いが漂ってくる。あ、起きたんだ。もうすぐご飯できるからちょっと待っててね。どうやらもう怒ってないらしい。お、おぅ。鼻歌歌いながら料理する女の子っていいなぁ。お風呂でも入ってきたら?それとも、料理にする?それとも、あ・た・し?なーんつってね!ヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。ゲロ以下の匂いがぷんぷんするよ。お前もそれを言いますか。そうだな、汗かきまくったし、先に入らせてもらうか。ひひひ、日焼けがいたたた、いたいいたいいたいよボスス…ボスケテ。何のネタだよ。分かりません。ふぃーさっぱりしたー。ご飯の準備できてるわよ。うお、これは。客用の広い食卓には、豪勢な料理が並んでいた。さすが旅館。というか食べきれるのかコレ。すげー。これお前一人で?そうよ?いつもと同じだけどね。いつもって、お前普段からこんなに食うのか?太るぞ。うっさいわね!アンタのために手間かけたのにそういうこと言う?そうだよお前ちぃとは気ぃつかえよ。なぁ、せっかく、こうやって…あのー…久しぶりに島から戻って、ほんで紗耶ちゃんを気ぃ利かして、疲れてるだろうなーって気ぃ利かして、こんな美味しい…うまいもの作ってくれたんだから。ゴメンナサイ。なんか、こう勝てない。じゃ、食べましょう。いただきまーす。そうか両親は、海外旅行に出掛けるとか言ってたもんね。おいおい紗耶ちゃんと二人っきりはまずいって。いただきます。テーブルの中央に鎮座している大きな魚の刺し身を、一切れ。ぱく。こ、これは!スーパーで買ってきた魚なんて、比べ物にならない。いいよねぇ、料理ができる女、女の子っていいよね。なんだこれは。アンタが持ってきてく、くれた魚よ。焼こうと思ったけど刺し身にしたわ。これがお前…これお前がサバいたのか?すげぇプロ並みじゃん。味もそうだが、見た目も綺麗に飾ってある。とても女子高生の料理とは思えない。紗耶ちゃんはたしか、18歳やったけ。高校三年生やな。そ、そう?一応旅館(りょうり)の、娘だからね。煮物も、あそうか、てことは、えー夏輝と、沙耶ちゃんは同い年か。18歳18歳か。煮物も汁もうめー。こんな料理食ったことねーよ。べ、別にアンタのために手間かけたわけじゃないからね。分かりやすいなー。分かりやすい。先程と言ってることが、矛盾してますが。お父さんとお母さんにアンタの世話頼まれてるから、仕方なしにやっただけよ。ふーん?たしかこっちに来いって言ってたのは紗耶だったと記憶しているが?何よ?別にそんな煮物、別に。えーその煮物貰っていいか?あ、うん。欲しかったらどんどん食べていいからね。さんきゅー。うめーからどんどん入るぜ。そう?あ、ありがと。照れる紗耶ちゃん、可愛いですね。人間、やればできるもんだ。お前が言う、お前が言うセリフじゃねぇだろ。全部平らげてしまった。おかげで腹がなんかパンパンだぜ。アンタの部屋2階にあるから。おう、ちょっと荷物置いてくるわ。疲れてるだろうし、勝手に布団引いて、寝ちゃっ、寝ちゃ、寝ちゃってもいいわよ。あー。まだ眠くないけどな。眠くなったらそうするわ。そ。じゃー、じゃあ、あたしは片付けするから。おう。ごちそうさん。おいおいおい、片付けくらい手伝ってやれよ。またしかに旅、旅疲れってのもあるかもしれんけどよ。お粗末、様でした。ぜんぜん粗末じゃなかったけどな。ん?なんだ。食いすぎたー!鞄を放り出(な)し、服を脱いでそこらに投げ捨て、ごろんと横になる。畳っていいなー。たしかにな。畳って、気持ちいいよね。ベットとはまた違う味わいがある。疲れたなー。ほんとに疲れた。昼からほとんど、ほとんど寝てた気がするが、それはむしろ気を失っていたと言うほうが正しいだろう。余計に疲れた。しかし、紗耶のシャワー上がりの姿はしっかりと脳髄(のうり)に、焼い付いてる。いつでも再生可能だ。おいおい、そ、その映像早く、早く削除しなさい。早く削除しなさい。脳内再生はいいですから、早く、早く削除しなさい。ほらこのように。ドン!うお!なんか下から、物凄い音がした。しかしほんとに疲れた。今日はゆっくり寝られそうだ。これから俺を待っている…のが、痛みだけじゃありませんように。え、さっきの物音き、気になるなぁ。見に行かないのか。さっきの物音気になるな。これで一日(いちんち)終わったんか。あ、一日終わった感じやね。八月十一日。今日から紗耶っていう子と一つ屋根の下で暮らすこととなったが、なった。これから楽しい夏休みの日々が…な、などという甘い、期待は、一瞬にして、恐怖へと塗り替えられた。ほう、こうやって何か、日記みたいに、つけられていくんか。何かいいね。ぼくなつみたいでいいね。ぼくなつみたいで。いいですね。――きーさい。きーさいって起きなさいって言ってるな。うっせーな、もうちょっと寝かせてくれよ。―きなさいよー。もう少しあと12時間。馬鹿野郎長すぎるわ。どんだけ寝とんねんって感じやね。起きなさいッて言ってる!ヴァ゙ッ゙!夏輝は、100のダメージをくらった。ってーな!もっと優しく起こせよ!優しく起こしても起きなかったじゃないの!だからってサッカーボールキックはおかしいだろ!常識的に考えて!起きないアンタが悪いのよ!な!俺は夜行性だから、朝は寝てるんだ!そんな、そんなの言い訳や。そんな理由にならんての。そ、そんなことはどうでもいいからさっさと服着なさいよ。いくら夏休みだからって俺だらけすぎだぜ。お?おっおう。つか俺夏休みの宿題はしてんだろうなぁ。ちゃんと。なんか、見た感じー夏輝から、夏輝の見た、夏輝の感じからしてなんか夏休みの宿題まだ、終わってなさそうやな。そういえば昨日服脱いで寝て、そのままだった。起き上がった俺を見て、紗耶が顔を真っ赤にして絶句している。変態!なに考えてんのよ!紗耶の視線を追いかける。まぁ、なんだ、そのー。俺のリトルボーイが、トランクスの下から、(^ω^)ゞおいーす。てなもんだ。ばきゃ野郎、なんてお前、下品な、下品なんだ俺。朝はこうなるものだ。無意識にな。別にお前に欲情してるわけじゃないから安心しろ。冷静に。冷静に。落ち着け。クールにな。クールに。ば、バーロォ!最低じゃないか。ハンブラビッ!アッアッアッアッアッアッアッ。これまた見事なヤクザキックが俺のボディに突き刺さる。いいからさっさと服着なさい!ご飯できてるから。紗耶は、部屋を出て行った。キックのおかげで食欲は全くないが、仕方がない。着替えるとしようか。お、さぁ。ごちそうさまでした。ごちそうさまでした。朝食からすごく豪勢でした。味も格別。俺はとても幸せです。じゃ、片付けたらすぐに出かけるわよ。え?きで、聞いてないんですけど。アンタどうせ島のこと覚えてないでしょ?案内してあげるわよ。あ、ああ。じゃ、片付け手伝って。俺は客だぞ。横暴な。手伝ってくれるわよね?ナンデモオッシャッテクダサイナ。アッアッアッアッアッアッアッ。くそ、いつかこの立場を逆転させてやる。意味深ですね。それは意味深ですね。お、どうすんのこれ。あ、え?どういうこと?これどうすんのこれ。あ、ここでセーブしとくか。一番にセーブしまーす。はい。オッケイ。えーこれでいいんかな。砂浜に行ってみようかな。あ、キリもいいしここで終わるか。セーブしたしな。セーブしたよな、セーブ。オッケオッケセーブしてんね。オッケオケ。さぁセーブしたことですしここで終わりましょうか。キリがいいですから。さとゆうわけでえー今回から僕と君の夏休みが、の、実況が始まります。ちょっと、ちょっとなんだろ。ちょっと下ネタ…チックな、描写がありますけど。まま、これぐらいーやったらいいかなと思います。はい。とゆうわけで、えーね。今回から、僕と君の夏休み、の実況が始まりますんで、よければ、最後まで見てくれればなと思います。まノベルゲームなんでね。読み進め、進めていく…まギャルゲーですけども、まぁ、あのーね、あのー最後まで見てくれれば、と思いますよ。はい。とゆうわけで、えー今パートはここで終わりたいと思います。それじゃ、ここまでご視聴くださりどうも、ありがとうございました。それじゃ、またねー。次のパートも、お楽しみに!さよなら!どうもありがとうー。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート2
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どうもぅ、■■■です。今日は、2014年の、6月17日。それでは今日の収録、始まります。それでは、どうぞ。ほぉぉぉい!どーもー■■■でぇーす。えー、ま前回から、新実況、僕と君の夏休みが始まりました。はい。ほんとはーまぁ前回にも言いましたけど。ま別のゲームやろうと思ったんだけど、ま夏休みが近いし、ギャルゲーがや、やりたかったしで、僕と君の夏休み、チョイスしました。はい。うきからやってみようか。ほんでーまぁ前回からね、始まったわけですけども、まぁー、パート数長くなると思いますけど最後までやっていこうかなと思いますぅ。ほんで前回は、主人公かな?夏輝、なーつきでよかったっけ、夏輝がま主人公か。主人公が、叙瑠樹、に来て、紗耶ちゃんと出会ッツ、えー紗耶ちゃんと再開したとこで終わったと思います。ほれじゃ前回の続きからやっていきますんで、よろしくお願いします。ほれではやっていきます。えーやっていこう。はい。ロードします。これどうすんのこれでいいんか?選択、砂浜しか選択できないからこれでいいんだよね。OK。島の中を案内すると言われた俺は、紗耶に連れられて来て、あ連れられて、港とは逆の方向に来ていた。海の潮の香りと、ゆるやかに流れる、風が俺の心を安らぎの中へと連れて行く。おー海だ!とりあえず目の前に広がるその景色を見た第一声は、とても単純なものだった。や誰でもさ、そ、誰でもー、おお海だって叫ぶと思うぜ。さぁ。オッケイ。なんかやたら出てくるな、画面が。ええ。見ての通り、ここがビーチ。さっきのよ、セリフ読めませんでしたけどすいませんな。この白い砂浜、青く透き通った、広い海。これほどの物件はどこにもありませんよ、どうですかお客さん。不動産屋かよ。不動産やんかい。不動産や、不動産屋かい!そして、夏輝、お前、乗るんかい!その割には人が少ないですね。急に不動産屋口調になった紗耶の言葉に、俺が突っ込んでみる。夫婦漫才、もう夫婦漫才やないかい!ハッハッハッハッハッハッハッ。仕方がないのよ。弐個島や、根実島、弐個島ってお前、ニコニコ動画やないかい。根実島のリゾート化が進んでこっちにお客さんが来なくなって、海の家やペンションが次々と廃業しちゃったの。今じゃ遊びに来るのは地元の子供たちくらいよ。ふーん。ほら、あの崖の上に洋館があるでしょ。何年か前まで病院だったんだ。まさかと思うけどバイオハザードみたいな洋館じゃあるまいな。ハッハッハッハッハッハッハッ。でも赤字続きで夜逃げしたって話よ。夜逃げって、ん?ん?どうしたの?いや、今の、あの崖の下で泳いでる人の姿が見えた、見えたような気がしたんだけど。気のせいか?再び目を凝らしてみたが、それらしき姿を捉えることは全く出来なかった。ああ。じゃあももじゃないかしら。もも?うん、ちょうどいいわね。ももにアンタを紹介しましょう。付いてきて。なんだももって。新しいキャラクターか。ももー!あ、紗耶ちゃんだ!やっほー。幼女や幼女、幼女やないかい。夏輝、あの子がももか。て、スク水!?このご時世にスク水だと!?なんとけしから…あいや、なんとレアな。おめーはほんま、変態やないかい!ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ。よく見ると、彼女の足元には、潮干狩りで、見かけるような、網袋がある。いったい彼女はここで何をしてた、していたんだ?え、潮干狩りか?あ、今日はいつも以上に収穫があったみたいね。紗耶に言われてももという少女の顔に大きな笑みがあふれた。やっぱりわかる?実はなーんと!伊勢えびにアワビ、サザエ、それにウニがたーっぷり獲れたんだよ!そういって網袋を掲げてみせる。目を凝らしてみると、なるほど、えびや貝がたくさん入っている。だが素人の俺にはどれが伊勢えびで、どれがアワビなのか、まったくわからない。いや、さすがにえびと貝の違いくらいわかるよ。すごい!ももの家今日はご馳走じゃない。えへへー。紗耶ちゃんにも分けてあげるから、紗耶ちゃんのところにも、ところもごちそうだよっ!ほんと?ももありがとう。どうやらももちゃんは、いい子みたいね。えーっと、俺はどうすれば?女の子二人の話についていけず、取り残される俺。あのー、帰ってもいいですか?あれ?不意にスク水少女が、そっ、素っ頓狂(そっとんきょう)な声を上げた。ああ、気づいたわね、もも。お兄ちゃん?やっぱりそうだ!お兄ちゃんだ!どういうことや。妹じゃないよね。妹だない、妹じゃないよねまさか。まさかの妹か?え?あっ、ちょっ…うお!ちょ、おまっ。バーロー何抱きついとんねん。な何だいったい!?いきなり抱きつかれてパニックを、パニクる俺を置き去りに、少女はさらに力強く、え?抱きつく力を強くする。しまいには、骨が砕けるぞ!ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ。お兄ちゃん、会いたかったよ!だからあんたは誰だ。なんかものすごく殺意のこもった視線を感じるのは、気のせい、Deathか?あの、ちょっと?誰も分からなく、なったって、ボクにはわかるんだからっ!ボクっ娘かい!お兄ちゃんはお兄ちゃんだって。そもそもなぜ俺が少女に抱きつかれることになるのか、なぜ俺はスク水少女に『お兄ちゃん』などと呼ばれているのか、なぜ殺、紗耶は、殺気を放っているのか。いやいや、沙耶ちゃんは、嫉妬してるやないかい。紗耶ちゃんは嫉妬や。全ッ然わからねえ。分かっとけや。乙女ごこぐらい、乙女ごこ、心くらい分かっとけや。あー、だからその。お兄ちゃんが戸惑うのだってわかるよ。だーって、とーっても久しぶりだもんね。いや、あの、ね?まよく、ギャルゲーでよくあるパターンやな。幼女が、お兄ちゃんってゆうパターン。ダメだこいつ、聞く耳持ってねぇや。ほぉーう。な、なななんか殺意がさらに濃くなってきてませんか?訳はわからんがこの状況を打開しなくては、俺の身に危険が危ない。落ち着け、俺。あのー、さ。ひとつ訊いてもいいかな?もちろんだよ!お兄ちゃんの頼みだったら、なんだっていいよ。満面の笑みを浮かべて答えるスク水少女。俺はこの島の記憶がないことを彼女に教えてしまってもいいんだろうか?それとも適当に話を合わせてごまかすか。まぁ、適当に話をごまかせたほうがいいんじゃないの?でも彼女のこの反応を見た限り、この子と、俺は知り合いらしい。このゲームって選択肢ないんかな。それによって、ルートが分岐するみたいな。それもかなり親しい間柄みたいだ。多分。ええい、ならばいつか分かってしまうことだ。俺は覚悟を決めて、その先を口にした。ものすごく訊きたいんだけどさ。で?君、誰?さすがにももちゃん、そうゆう顔するわなー。あれ?俺がそういった瞬間(とたん)あれだけ元気だった少女が沈黙した。もしかしてお兄ちゃん。ボクのことー覚えて、ないの?当たり前や。なんか説明があったら分かるけど。ほんとに言いにくいんだけど、まったく覚えてないんだよね。あ、やば。こりゃ泣くかも。う、う。ほんとにごめんって、でも全然思い出せないんだって。俺は即座に深く頭を下げた。この島にいたときの記憶を全…くと言っていい程持っていない俺には、こんな事しか出来ない。うわあああん!うわ。うわわ。夏輝の体力が、200減った。お兄ちゃんのばかぁーっ!いってぇ!人に向かってな、物投げてんじゃねぇよ!しかもウニ、しかもウニ投げとるやんか。何だこれ、ウニ?ウニ…ね。あたい、痛いどころじゃないぞ。下手したら血が出るぜ。ヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。黒いトゲが、俺の、掌でも、掌でもぞもぞと動く。って、あれ?あの子どこか行っちゃったし。泣きながら走って行っちゃたわよ、もも。紗耶の言葉を聞き、俺の胸が少し痛んだ。あの子が泣いていた?あの子がももよ。常葉もも。ときわでいいんやねときわ。アンタとは幼なじみで、昔はよく遊んでいたのよ。少しは思い出した?え?幼なじみとゆうことは…とゆうことはー、昔ももちゃんと遊んでいた時はさらにももちゃんの歳が、えー、幼いころやったってことか。五、六歳の頃かな、ももちゃんが。いやまったく。幼なじみと言われてもさっぱりだ。ただ一つ解るのは、俺はどうやら彼女を傷つけてしまったらしいということだ。何か悪いことしちゃったかな?そうね。今度会ったら謝っておいたほうがいいわよ。それと、顔も洗うことね。そのままだと、顔から…病原菌が入るわ。そうするよ。なんか俺が悪者みたいだな。そうじゃないの?女の子泣かせた、泣かせちゃったんだもの。あいからず、俺、主人公紗耶はおにわい、お似合いやな。この先に神社があるの。覚えてる?んー?そんなのあったっけ?俺は記憶をたぐりよせる。が、神社があった、あったという記憶なんていうものは、全く出てこない。そんなことダ、だろうと思ったわ。覚えてないものは覚えてないんだって。ま、あんたの記憶力なんてどうでもいいけどね。なんかムカつくぜ。なぁ、それよりもこの石段は長すぎないか。108段あるのよ。うへ。ちなみの、俺の、母校でも、母校…でもある、高校は、あのなんやったけかっ、あのきっつい階段があって、教室までの、教室まで階段合わせると、350段ぐらいはあった気がする。ジーン、神主様が、いつも言ってるわ。『ウチの石段(せきだん)は108段まであるの、じゃー』って。でも実際に数えた人はいないし、ほんとかどうかは誰も知らないわ。よし。数えてみるか。いーち、にー、さーん、飽きた。なんか、猪木の、イーチ!2ー!3!ダァー!みたいな、みたいな感じやな。いくらなんでも早すぎない?ソウデモナイヨ。あき、飽き性。どうやら主人公は飽き性だ。おそらく半分くらい来た、来たと思う。休憩所のような椅子があり、俺たちはそこで休憩をとることにした。まだ半分、あるのか。そうなのよ。だからあまり参拝する人もいないのよねー。だろうなー。木陰が、太陽の光をさえぎってくれるおかげで、けっこう涼しい。大自然の恵みに感謝感謝。おや、こんな昼間から人を見かけるなんて珍しいのぅ。誰や。お、BGMのタイトルが出来た。誰だ?見たところ巫女さんのようだが。なにより目をひくのは、そのた、たわわに、実った、二つの果実。あー、清理さん。こんにちは。お前はどこに目ぇ付けて、付けとんねん。主人公の清理。清理ちゃうわ、清理ってこの女のやっ、このっ、この方やったわ。ハッハッハッハッハッハッハッ。夏ー輝か、夏輝や夏輝。清理と呼ばれる女性は、軽く会釈をした。こんにちは。確か紗耶どの…じゃったの?珍しい口調やな。はい。お買い物ですか?うむ。お茶が切れそうじゃったので、なぁ。確かここ数日で、本土から船が来たと思ったからの。二日前に来たばかりです。たしかこの島の日用品は本土からの定期船でまかなってる…だったな。して、そちらはどなたじゃ。わっちは初めて見ると思うがの。あ、こいつは夏輝っていいます。機能の船で、この島にきたばかりなんです。どうも夏輝でぇーす!チィーッス!清理さんは、俺の名前を聞いたとたん、何か俺の名前に思い当たるものがあったらしい。俺の顔をじっと見つめてくる。夏輝、そうかお主が…ふむふむ。な、なんですか?ななんすか。すごくいやらしい、笑みだ。なんていうか『他人の恋愛話に話をさかせるオバハン』みたっ、オバハンみたいな。例えがややこしいな。ああこっちの話じゃ。なんでもないぞぇ。ぬっふっふっふっふっふっフィーッ!清理さんの気味の悪い笑みが絶えない。ぬふ。そうそう、わっちは清理じゃ。や、え、八幡清理。この先の、神主で、あ神社で、神主どののかわ、神主どのに代わって神社を預かっておる。清理さん。綺麗でちょっと変わっ、ちょっと変でー、ピーの巫女さん。完璧に記憶完了。お前はやっぱり。と、ちょっと気になった。代わり?神主様はどこへ行った、どこかへ行ったんですか?神主様は二週間くらい、前に東京へ行ったのよ。九月まで帰ってこないみたいよ。修行かな?なんでも『聖地』へ、巡礼に行くと申しておったの。東京にー、聖地?びっ○さいととかいう場所と申しておったの、おったわ。なんだ?分かんね。なんとなく把握した。世界にはいろんな人がいるからね。あたしには理解できない人種も。お前はなんで俺を見るんだよ。で、お主らは『でぇと』かの?その瞬間、紗耶のかわ、顔が真っ赤になった。紗耶ちゃん分かりやすー。でででででで、ででっででデデェーン!トだなんて。デートだなんて。こいつとあたしがそそそそんなこと絶対永遠、え?えー、永遠永…久無限に有り得るわけがないじゃないの。全く分かりやすいなぁ。ツンデレこういうのをツンデレと言うんだよ。そこまで言うか。そんなに否定しなくてもいいだろ、常識的に考えて。常識的に考えてなんか、あの、青鬼のひろしのセリフやな。ふむっ!でぇとでもないのにこんなところーに来るなんて、おかしな輩じゃの。参拝という考え方はないのですか、あなたには。参拝しに来たっていう考え方はないんですか?お前は空気を読め。わっちがここに来てから参拝客なんて一人も来なかったから、の、その発想がなくなっておったわ。またからっからと笑う。が、それ、はどうかと思うよ。なんていうか綺麗な人だな。なーんて俺が見とれていたら、いっつぅ!紗耶さん、足!足!思いっきり足踏んでますよ。どうかしたのか?いえ、なんでもありませんわ。ハッハッハッハッハッハッハッハーッ!やはり変な輩だで。清理さんは俺をじっと見つめた。なんとなく照れる。そこじゃないから。いや、そこじゃないから。照れるとこじゃないから。痛ええ!何照れてんのよ。うるせーテメーより清理さんのほうが綺麗だからに決まってるじゃねーか。なんですってー!俺と紗耶の間に、火花が散る。よいではないか。そんな細かいことでいちいち怒っておっては胸も大きくならぬぞ。な!なんですってー!オッホッホー!清理さんが楽しそうに笑うたびに、その大きな胸もゆらゆらと揺れる。何見てんのよこのドグサレがぁ!うごっ!キえー夏輝は、100のダメージを受けた。見事なミドルキックが、俺のボディーに突き刺さった。ふんっ!ほっほっほ。なかなか楽しそうな人と知りあおうてよかった、ジャ…よかったの、よかったの…じゃよ。では、わっちはこれにて。う、あ、はい。ダメージが抜けない。ダメージケア。夏輝どの、精進(せいじん)するのじゃぞ。さよならー。ではさらばじゃ。清理さんは、胸をゆさゆさと揺らしながら、石段を登っていった。それにしても、すげぇなぁピッピッー!なに考えてんの?いやーなんでもないぜ。この変態がぁ!何回俺を、殴れば気が済むんだよ紗耶ちゃんは。ごふっ。変態がぁー!のぉう!宇宙に、あ宇宙(そら)に。待て、これ以上は。ウェイウェイウェイウェイウェーイッ!還れ。ぐっ、装甲が持たないだと。くらえ!ひっさぁぁつ!なんでこんな演出が。ま、これ以上はほんとに。ドローモンスターカード。おい、ライフポイントが減っとる。ドローモンスターカードぐぁぁってライフポイントが減ってる10しかないぞあと。ヤバイヤンカァ!ライフポイントガゼロダヨォウ!まだ殴るか。まだ殴るか。どんだけやねん。どんだけー。殴りすぎやで。殴りすぎだって。殴りすぎ。殴りすぎやもう終わろうやいい加減。終わろうや、終わったか。ドロー!もうやめて!夏輝のライフはもうゼロよ!ずっとあたしのターン。決め台詞。これネタやな。ニコニコ動画ネタやなこれ。お前なんて死んじゃえばーかぁ。もう知らない。紗耶ちゃん、そんなひどい言葉言っちゃいけませんよ。そんなこと言っちゃいけませんよ。ね、優しく。人間は優しくならんといけんど。まいった。本格的にまいったぜ。ここはどこだ。俺は今うす暗い山の中を一人さ迷っている。紗耶の超必殺技によって、空の彼方へと吹き飛(つきと)ばされた俺。えぇ、アニメみたいな展開やな。気がつくと辺りは真っ暗。神社の近くだと思ったんだが、どこを見ても見覚えのある景色がない。あいつめ、どんだけ馬鹿力なんだよ。だが宇宙の彼方まで、飛ばされないあたり、えー、某みるきぃぱんちには到底敵わないと知れ。これはもう駄目かもわからんね。とりあえず下ってみれば、と歩き続けること数時間。何もない。どんだけ進んだのかもわからない。この山には麓というものがあるのだろうかと考え始めている、俺だった。腹、へったなー。額の肉の文字が真っ白になりそうなほどのエネルギー不足。蒸すような夏の、夜。歩き続けた疲労。さっきから抗議(こうげ)しっぱなしの俺の腹。へるぷ、みー。お。キノコ発見。食えるのかな。やめておいた方がいいぜ。やめてといた方がよさげだな。当然のことながら、俺にはキノコだの、山菜だのの、知識など全くない。へんなモノ食べてこんなところで一人、のたれ死んだところで、発見されるのはいつになることやら。喉、渇いたな。だんだん切なくなってきた。何故俺がこんな目にあわなければならないだろうか。ただちょっと、清理さんと紗耶の違いについて語ってみただけではないか。それだけなのに、この仕打ち。ひどすぎる。そう。ひどすぎる。どれくらいひどいかっていうと…特に何も思いつかない。それくらいひどすぎる。あーあ。せめて死ぬ前に、可愛い女の子と仲良くなりたかったなぁ。お前十分仲良くやってたやないかい。何をいっとんじゃ。人間、死ぬ間際には人生が走馬灯のように、振り返るという。けど、俺の人生なんて…。よく覚えてねーな。忘れっぽいからな。俺。ああ。切なすぎる俺の人生よ、さらば。こうして、俺の物語は幕を下ろすのであった。なーんてな。くだらねーこと考えてないで、人、人里に、下りよう。そして紗耶さんにさんざん文句を脳内で展開して、土下座して飯を食わしてもらおう。プライド?ああ、海にでも落としてきたかな。初っ端からこれじゃ、この島での生活も先が見えてるな。紗耶に虐げられる日々か、さもなくば山の中でののたれ死にか。幸運の女神様!ここまでくると、神にでもすがりたくなる。出てきて、俺を助けてくださいよぅ。ガサッ。なんだ!ガサガサッ。ほ、ほんとに。助けが来たのか?さ、紗耶?ガサッ。なんかやな予感。た、助けに来てくれ、くれたのか!たとえ紗耶だとしても、助けに来てくれただけで、超感謝です。もう一生奴隷でいいです。この薄汚い犬が、ハイヒールで踏んでいただいても構いません。むしろ喜んでハイヒールを、え?な、え?ちゃうわ、ハイヒールを…嘗(なんとか)めせてさせて、ほめ、ほめじゃないな。なんとかめせていだただきます。声を出そうとした、した瞬間。俺の中の賢い俺、たまにしか出てこないが、唐突に…けー…か、警鐘(けーこく)?けいこくか。警鐘(けいねい)を鳴らした。声を出していいのか?それは確かな人間、確かに人間なのか?そうだ。ソレが人間なのかわからない。人里さ離れたこんな山の中で、人間に出くわす可能性と、それ以外の生物に出くわす可能性。ちょっと考えれば、後者のほうが圧倒的に高いことはすぐにわかる。そして、それが俺にとって危険な生物である可能性だってある。ここは逃げたほうがいいかもしれない。俺は、音のした方向とは反対に向かって、なるべく音を立てないように、歩き出した。ガサ、ガサ。ちょ、茂みの向こうにいらっしゃる方も、こちらへ向かってくるではありませんか。ひぃ。俺は情けない声を出しながら、だんだんと歩くスピードを速めていった。ガサ、ガサガサ。俺が茂みをかきわける音と、音と共に、後方からはっきりと、何かこちらへ向かってくる音が聞こえる。背後は振り返らない。だって怖いから。わっ!転んだ。そりゃもう見事なスライディング。茂みの向こうからは、今は音が聞こえない。値踏み(ねふみ)しているのだろうか。うなり声がなにかに聞こえれば、諦めもつくんだが。何も声がしない。人間なのか、動物なのか。それすらも分からない。分からない、っていうことがほんとに怖いことだって、ばっちゃが言ってた。っていうか怖い。ばっちゃっていうのは多分ばあちゃんのことやろうな。ばあちゃんのこと。俺超涙目。ズボンも服も泥だ、泥だらけだけど、そんなことは気にしてられない。多分泥だけ、泥だらけで情けない顔をしてんだろう。でも俺はただ、助かりたい(しりたい)という一心で、再び駆け出した。あ助かりたいという一心で、再び駆け出した。知りたいってお前相手を知ってどうすんだよ。そんなの怖いやんか。ハッハッハッハッハッハッハッ。俺と正体不明の生物の追いかけっこ。あまりにも分が悪すぎる。さっきから足が悲鳴をあげている。もっと鍛えておけばよかった。心臓が苦しい。喉がカラカラだ。草や木の枝で、あちこち小さな傷ができた。痛い。でもそれ以上に、死にたくない。くっ!倒れそうになって、たたらを踏む。そして走るスピードがゼロになる。こうなると、体がもう走ることを、拒絶する。ああ、死んだなこりゃ。もうどうにでもしてくれ。茂みの向こうに確かに何かがいる。ゲームやアニメなら、その向こうには、赤く光る獣の目のような、表現があるだ、あるのだろうが。はぁ。これで最後、か。ジュースが飲みたいなぁ。最後の、の、願いがソレかよ。小さいな、俺。がさっ。音はソレとは別の方向からやってきた。その音と共に、茂みの向こうにいる生物の気配が、消える。誰か、いるの?人間の声だ。それも女性の声。誰?お、新しいキャラクター。茂みの向こうから現れたのは、声と同様に若い女性だった。どうしたの?こんなとこで。へたりこんだままの俺に、女性は優しく話しかけてきた。あ、あの。彼女の姿に安心したのか、少しずつ声を、が出せるようになってきた。ま、迷っちゃって。そ、それは大変ね。こんな時間に山の中は危ないわよ。いや、それはいろいろ事情がありまして。そう。立てる?優しく差し伸ば、伸べられた手を、俺はしっかりと掴んで立ち上がった。まさにエンジェルやないかい。立ち上がったはいいが、足が震えてしばらく歩くことができなかった。だが彼女はそんな俺を笑うでもなく、俺が歩けるようになるまで一緒にいてくれた。あ、あの。ありがとうございました。そんな。私は何もしてないわよ。いえ、ほんとに助かったんです。そう。野犬かなにかに襲われそうになった?はい。そう、大変だったわね。なんだかわかんないけど、俺の後をずっとついてきて。野犬ならいいけど、猪だったら大変だったわよ。猪、出るんですか。ええ。たまに、だけどね。ふぇぇ。ま、大丈夫よ。猪だったら、まず逃げ切れないから。ふぇぇぇぇ。余計怖えわ。逃げ切れたっていうことは、猪とかそういう危険なモノじゃなかったっていうことよ。そ、う、ですか。全然フォローになってませんがな。で、夏輝は本当にどうしてこんな、時間に、こんなとこにいるの?なんで俺の名前知っとんねん。それは、だからいろいろ事情が。あれ?俺、いつ名乗った?ていうかなんで俺の名前知ってんですか。やだなぁ。そんなに他人行儀に敬語なんていらないのよ。もしかして私の事忘れちゃった?俺こんな美人知らないぜ。そっかぁ。もう何年も経つもんね。仕方ないなぁ。仕方ないかぁ。ご、ごめんなさい。いいわよ。仕方ない、がないもんね。ていうか俺どうも物忘れがひどくて。しかし、夏輝…よくーこの方は俺のことを、分かったな。若いのに大変ね。はぁ。私はあやめ。常葉あやめよ。もものお姉ちゃん。お、なるほど。もものお姉ちゃんか。あ、あやめ姉?その呼び方も懐かしいわね。ちょっと思い出してくれた?名前だけだけど。そ、ま、小さい頃のことだもんね。忘れちゃっても仕方ないね。ごめん。いいのよ。私はちゃんと夏輝だってわかったし。面目ない。じゃ、これから覚えていてくれるとちょっと嬉しいな。それはもうばっちりです。かーイ、か、かような、美人ーのを、なご、如何(いかが)にして忘れようか。それにしても夏輝羨ましいな、お前美人ばっかの幼馴染がおって。美人の幼馴染がおって羨ましいわ。でもこんな時間に山に入るのはほんとに危ないからね。それは紗耶に言ってくれ。紗耶に?あの1000万超人パワーで吹っ飛ばされたんだ。じゃあジャンプして回転すれば勝てるかもしれないわね。そういう問題ですか。いや、そういう問題じゃなくて。ふっふ。冗談よ。それでー、気がついたら山の中で。そう。それは災難だったわね。で、とりあえず下(おり)れば、人里に出るかと思って、一人、猛ー進して、まいりました。そう、じゃああそこで立ち止まっていて正解だったわね。え?あそこあと数メートルで急ーに崖になってて、今の時間だったら間違いなく海まで、まっしぐらよ。mjd(まじか)。次から山へ、入りたいときは私に声かけてくれればいいわ。案内してあげる。あ、うん。そうする。どうしたの?案内って、山詳しいのか?あら。私の肩に担いでるもの、何だと思ったの?今気づいた。あやめ姉が肩に担いでるもの。うほっ。いいライフル。撃たないか。とでも言いそうだ。猟師が山を知らなくてどうするの。猟師?うん猟師。うお。どうしたの?かっけー!え?あやめ姉かっけーよマジで。そ、そう?うん。猟師とか初めてみた。すげー。そうかしら。あ、ちょっと照れてる。可愛い。それ本物だよね?うん。実弾入ってるから、触ったらだめよ。ちぇ。ごめんね。そういう決まりなの。一応セーフティは掛かってるけどね。じゃあ今も狩りしてたの?あ、うん。まあそんなものかな。そうか。狩りしてる…途中で俺ーを見つけたってことか。はいはい、なんか、あまりにも出来過ぎな展開かと思ったらそういう、事情だったんですね。分かりました。あ、うん。まあそんなものかな。さとゆうわけで今パートはキリがいいのでここで終わりたいと思いますぅ。さあとゆうわけで、えー今回は溜め撮りなんで、次のパートも撮りたいと思います。とゆうわけでここまでご視聴くださり、どうもありがとうございましたぁ。それじゃ次のパート…でお会いしましょう。それじゃ、まったねー。どうもありがとうございましたぁ。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート3
(■*■)どうもー■■■です。今日は、2014年の、6月17日。それでは今日の収録、始まります。それでは、どうぞ。アイどうも■■■でーす。それでは早速前回の続きからやっていきます。前回は、えーまぁ清理ちゃん、と再開しまして、おさな清理ちゃんって幼馴染だったっけ。ま清理ちゃんと出会い、ほんでーまそこで、痴話喧嘩みたいになって、ほんで紗耶ちゃんにぶっ飛ばされて。ほんでー、あやめちゃんと再開したとこで終わったと思います。せん山ん中で。では前回の続きからやっていきます。録画のスイッチを押した時に、ちょっと会話進んでしまいましたけど。おぇーやっていきます。いいのようん。それより良いもの見つかったし。え?何見つけた、見つけたの?内緒だよ。あ、なるほど。俺のことか。なるほどなるほど。分かりました。把握です。あははは。その、唇、尖らせて文句言うの、昔そっくりだよ。え?そうそれそれ。夏輝が小さいときとおんなじ。そうなのか。うん。小さいときのことがフラッシュバックしてきたよ。なんか恥ずかしいですな。夏輝が小さいときの思い…ときのことを思い出すわ。やめてくださいってばよ。ふっふ。それはまた、ゆっくり話しましょ。さ、麓に着いたわ。あ、ほんとだ。確か紗耶の家に泊まってるんだっけ?うん。さすが孤島。情報の伝達が早いですな。そこまで送ろうか?もう真っ暗だし。あ、いいよ。たぶん道わかるし。名残惜しいけど、女性を一人、夜道を帰らせるわけにもいかない。あやめ姉なら大丈夫なのかもしれんが。そう?ほんとに大丈夫?ああ平気だって。あやめ姉も早く帰ったほうがいいぜ。私は別に平気だけど。ま、俺のほうが危ないよな。常識的に考えて。でも、女性に送らせるなんて俺の見事に、海を泳いで帰ってきたプライドが許さない。ほんとに大丈夫だって。助けてくれてありがとな。そう、じゃ紗耶の家はこの道まっすぐだから。わかった。ありがとよ。おやすみ。気をつけて帰ってね。あやめ姉もな。あやめ姉か。あんなとこで出会うなんて、すごい偶然だな。や、偶然じゃないかもしれんぜ。運命すら感じちゃうZE。しかし、ほとんど覚えてねぇけど、すごい美人だ。しかも清理さんに負けーず劣らずの見事な。いや、それは封印しておくか。また紗耶に吹っ飛ばされかねない。でも、たまに脳内再生するくらいならいいよね。うん。きっと良い。さて、かや、帰って紗耶にメシ食わせてもらうか。腹が減ってキリがねぇ。へ、腹が減って気がねぇか。家にたどり着いたのはそれから2時間後だった。真っ直ぐの道をどうしたらこんなるんだか、俺にもわからん。なんで2時間も掛かったんだよ。紗耶様の作ってくださった料理は、とても、とても美味しいものでした。叙瑠樹ですねジョル、叙瑠樹。叙瑠樹。さ、場面が変わりました。お、日記です。八月十二日。もも、うに、チビ、スク水、インプット完了。お前は何をインプットしてんねん。べ別にそういう、属性があるわけじゃないんだからね!ただ覚えてない…と、相手に、悪いと思って。お前は何、ツンデレになっとんねん。何ツンデレになっとんねん。ツンツンっとしすぎやろ。ツンデレやんけ。なんか間違ってねぇかいろいろ日記。なんかいろ、日記が、間違ってるな、アーウツッ!ほならセーブしとくか。ここでセーブしておきましょ二番に。オケイ。さぁセーブしました。選択は、神社しか出来ないんか。ほな神社行きますか。神社しか選択できんもんな。オケイ。やはり長いなこの石段は。結局昨日はなんだかんだで神社に行けなかったからな。特にすることもねぇし、今日は、今日こそは行ってみよう。そんな軽い考え(かいだん)で、俺は階段…を登り始めた。なんでこんなに長えんだよう。昨日は紗耶と二人だったから、喋りながら気も紛(は)れた、紛れた。が、今日は一人だ。気を紛らわす相手もいねぇ。紗耶かも、紗耶かももでも連れてくればよかったな。おや、今日は一人かの?唐突に背後から人の声。あ、清理さん。こんにちは、夏輝どの。こんちは。買い物帰りっすか?清理さんは片手に、大きめのビニール袋を持っている。しかし清理さんはその巫女服、巫女の服におってん、似合ってますね。うむ。食材が無くなったのでの。ま、まぁ、一緒に買いに行きたかっ、言ってくれれば一緒に買いに行ってあげた、あげたんですけどね。流石に女の子…一人、女の子ですから。そんな重いに、重い荷物ー、持つのも、苦でしょ。大きなビニール袋を軽々と持ち上げてみる。それ持ってこの階段を。俺は階段の先を見つめる。まだまだ先は長い。そうじゃよ?当然であろうが。登らねば家に帰れないで、ないでの。清理さんはこともなげに言う。ま清理さんは慣れてんだろうね。じゃあ荷物くらい持ちますよ。そうか?じゃが。大丈夫っすよこれぐらい。清理さんから荷物を受け取る。ひぎぃ!ずっしりと重い荷物に思わず声が漏れた。大丈夫かの?やっはりわっちが持とうか?だ大丈夫だってこれぐらい。なんともないですから。清理さんは、コレを軽々と持ってたよな。ここまで登ってきたのに、息も乱れてないし。さすがというべきか。鍛え方が違うんだよな。多分。だが武士に、二言はない。武士じゃないけど。なぜゆったんだ。武士じゃないならなぜ言った。俺は清理さんと階段を登り始めた。ふぅー。さーてと、ぜぇぜぇ。登り切ってやったぜ。はーよかったか、やっとここまで着いたか。よーしよしよし。これで朝ーも、え?朝もやの中、広場の中央に銅像があったり、したら、右手の拳を突き上げて叫んでやるところなのにな。ご苦労じゃったの。待っておれ。冷たいものでも用意してくるからの。それにしても立派な神社ですね。これは実写ですけど、じ、背景のイラストは実写、だろうけど。素晴らしい神社ですね。清理さんは神社の中へ、入っていった。ほれ。こんなときは冷たい麦茶が一番だゃ。一番じゃ。もしかして?爽健美茶っすか?ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ。あ、ありがとう…ござます。ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ。なんか、妙に、リアルな音ですね。きぃぃーん!エイカロワラヨウェイヤヤカミ、アルコトバレ。トゥルケレトゥベカス?アノカノミニア。ハロカロマロソマロケレ。冷たいのが!冷たいのが脳天直撃ィ!だ、大丈夫かの?あれやなアイスクリーム、一気食いしたら、キーンとくるもんね。あーい、あれみたいな感じかな。冷たいもん一気飲みしたらキンとくるもんね。だ、大丈夫。こめかみを押さえる。ふぅ、生き返った。いっぺんに飲むからじゃ。うつけ者め。この生きてるって感じがイイんですよ。ふむ。よくわからんが。さて、わっちは少し掃除をしてくるからの。参拝が済んだらゆっくり、しておると良い。あ、手伝いますよ。お客様に掃除を手伝わすなど、やー、八幡(やしろ)?八幡(やしろ)の恥じゃ。や、しろ、の恥やったっけ。できるわけがなかろう。どうせ暇ですし。それに、プップー。ブッブー、とな?ゲフンゲフン、こっちの話ですよ。ふむ。じゃがやはり客人に掃除させることはできな、できぬ。じゃ、暇つぶしに俺が勝手に掃除をするということで、手を打ちませんか。お主も強情じゃ、じゃのう。清理さんだって。はっは、こやつめ。ははは。なんなんだこのやりとりは。なんかこう軽い気持ちで手伝うっていったものを断られると、なんでムキになってしまうの、のだろうだろうか。人間とは不思議なものである。あ、そうだ。俺はすぐ近くで箒を動かす清理さんに話しかけた。なんじゃ?さっき、八幡(やよい)じゃなくてやよ、やろいちゃう八幡(やしろ)か八幡(やしろ)の恥って言ってましたよね?なんじゃ覚えておったのか。言いにくいことなら別にいいんですけど。そういうことではないんじゃがの。わっちの家はの、代々続く霊媒師の家系なのじゃ。なんか話が飛びましたね。確か平安から続いておると言っておったの、かの。平安ってすごいじゃないですか。ほんとのところは知らぬがの。で、わっちはその八幡(やしろ)家の、次期当主ということらしくてな。跡を継ぐため、あっちこっち旅をして、修行、をしておるのじゃ。へぇー。「らしく」って。すげぇ他人事。十四になったら修行の旅に出て、に、はた、二十歳になるまで、家に戻ることは許されぬでの。それでこうしてあっちこっちの、神社、仏閣に世話になり、つつ、修行をしておるのじゃ。あれ?清理さんって。こないだ十九になったばかりじゃよ。そうなんだ。てっきり、二十歳超えてるのかと。清理さんの目が黒いオーラを帯びーたーような気がした。ほうわっちが老けて見えるとでも?あ、い、いえそういうことじゃなくて、すごく落ち着いていて、大人っぽいってことですよ。しどろもどろ。ま、そういうことならば良いのじゃ。さっきBGMなかったからなんか怖かったな。ほぅ。紗耶とは違う恐ろしさがあるな。じゃ、いずれは、ここも出ていくわけですか。そうじゃの。とりあえず神主様がおど、お戻りになるまで、居るつもりじゃ。それなら月末くらいに戻るのかな。ほう。よく知っておるの。そりゃ神主様の行き先と、聖地でのさ、祭典のスケジュールは知ってますからなー。さて、掃除はこのぐらいでいいかの。道具を片、して、茶を淹れてくるでの。少し休んでおれ。はいはい。やー。珍しいな喋り方が。清理さんの。い神社の中って滅多に入ることはないんだが。普通の住宅とそんなに変わらないんだな。んー。思いっきり伸びをする。天気のいい日に掃除ってすごく気分が良いんだな。たまにはこういうのもいいな。清理さんみたいな綺麗な人が一緒だと、尚更だな。わっちがどうかしたのかの?おわっ!あしおもと、足音も立てず、突然出てこないでくださいよ。心臓が止まるかと思った。気配消す人いるよね。怖い怖い。急に出てきたらこ、びっくりするけどな。い、いえなんでもないです。ほれ、手伝ってくれた礼にもならぬが、茶菓子でも食べていってくれ。清理さんは、お茶とおいしそうな饅頭を差し出してくれた。お、なんかいい感じだ。ありがとうございます。暑い日は、熱い茶がいいんじゃよ。清理さんは俺から少し離れたところに座り、お茶をすった。めちゃめちゃいいですねこの、イラスッ、CGは。あれ?さっきは「暑い日は冷たい麦茶が」って。細かい、ことは言わーぬが吉(く)じゃ。はいそうですね。それにしても綺麗な人だな。思わず見とれてしまう。ん?どうした?わっちの顔になんかついておるかの?あ、いえ、なんでもないですよ。饅頭もあるでの。はい。いただきまーす。ごちになりまーす!ぱく。あ、この饅頭うまい。そうかの。そりゃよかった。久しぶりに作ったからの。ちと甘すぎたんじゃが。え?これ清理さんが作ったんですか?うむ。家におったころ、ばば様に教えて貰ったんじゃ。これなら店に置いても十分いけますよ。それは褒めすぎじゃよ。所詮わっちの少ない趣味の一つじゃ。とか言いながら、まんざらでもない様子。なんなら全部食べても良いぞ。また作れば良いからの。じゃ、お言葉に甘えて。ひょい。食い過ぎだろお前どんだけ食っとんねん。ぱく。ひょい、あぱくぅ。あひょい、あぱくぱくぅ?普通ならここで、饅頭を喉につかえてい、つかえてっていうパターンだが。だが俺はそんな王道は走らない。そんなに急いで食うと、喉に、喉につかえるぞ。これこそ黄金パターン。そして俺はそれを超える。意気込むとこ間違ってんぞ。もぐもぐ…ごくん!おいしゅうございました。手を合わせてごちそうさま。確か手と手を合わせて幸せみたいな感じか。何かに勝利した気分だ。じつにすがすがしい。実に面白い。さぁ、おしぃぃ…。良い食べっぷりじゃの。気に入ったぞ。美味しいものはたくさん入ります。美味しい饅頭と、美味しいお茶。美人と縁側でのんびり。こんな幸せが、この島にあったとはのー。やばい間違えた。きよ、清理さんの話し方が移ってしまった。さてわっちはちと、用事を片付けなければならぬでの。どうする?あ、もうこんな時間か。じゃ、これ以上お邪魔しちゃうと悪いですから帰ります。悪いな。悪いな、悪いの。手伝ってもらってばかりで。お饅頭美味しかったからいいんですって。また遊びにきてくれな。はい!またきます。喜んで。では、さらばじゃ。清理さんは、茶碗を片付け、奥へ行ってしまった。テンテンテン。そういやまたここに、来るためにはあの階段を制覇しないといけないんだな。そう考えるとなー。あの階段どうにかならんか。一息ついた俺は、何気なく公園に寄ってみることにした。昼間とは打って変わって、煌々(こうごう)と、紅色に燃える太陽。それに照らされた、えーなんで?照らされた、番い(まどい)の鳥、かな?二つの影、を、並べて落としている。子供まもう、帰る時間だ。僕も帰えーろお家に帰ろか。まぁさすがに、俺を子供というのは、俺を子供というのはないしな。公園に来るというのも随分久しぶりな気がする。小学生くらいの頃を思い返してみれば、午前授業の土曜には毎日のように友達と公園で駆け回っていたような。今となっては屋内に、娯楽も増えた。スイッチ、を一つ入れるとパソコンが起動し、ネットに流れ…たありとあらゆるゲームがプレイできる。俗に言うフリーゲームですか?あと、動画とかも見れますもんね。マンガだって昔とは比べようもないほどに増えた。なんだかなー。時代ってやつですな。一抹(いっす)の、淋しさ。恐らくもうあの頃の、ように、皆で鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり、木登りをしたりなんてことはないんだろう。そういえば小学校の頃に仲が良かったアイツら、どうしてんだろうか。郷愁、とは違うと思う。それでも、もうそう出会うことの無い友達に思いをよ、馳せて。もーいーかーい。逃げる人のない、ただ一人だけのかくれんぼ。夕焼けが、公園のベンチを照らす。まるでスポットライトのように。もーいーよーって誰だよ紗耶さんか。誰だよアンタは。ベンチに座っていたのは、赤いツナギを地肌にち、着込んだ男。いや、字面的には漢って感じか。イケメンというほどではないかもしれないが、それでもまぁブサイクではない。ただ魅力を挙げるとするならば、その体つきか。ガッシリとした体に、太い腕。銃弾くらいなら跳ね返しそうだ。お。俺は阿部…高和。よろしくな少年。はぁ。また新キャラですね。いやぁ、今日も暑い、暑いねェ。阿部ってあの、あの阿部鬼の、阿部ちゃうやろな。字も一緒だけど。そうですね。何だこの人は。島の人たちは確かにフレンドリーだったが、このフレ、フレンドリーさはなんか違う。話し方的には海辺ーでのナンパのようだ。ところでさ、名前はなんていうんだい?え?夢縁ー夏輝ですけど。そうかそうか、じゃあナッちゃんだ!なっちゃんりんごみたいに言うなよ。何で!?フッフッフッ。良いね良いね良いね、実に良いよ。ちょとばかり、ちょっとばかり筋肉は足りないけど、それでも君、良いねぇ。ゾクリと。首筋に冷たい息を吹きかえ、吹きかけられたような気がした。本能的(ほんかくてき)に、一歩、後ずさる。阿部さん、立ち上がる。いやぁ、君の雰囲気は本当に最高だよ。新感覚だ。ツナギの一部、え?ウェァが膨れ上がっている。ウェッ、じゃないか?さぁてそれじゃ、やっぱりあ阿部か?アッー!は、速い!気がつけば阿部さんの顔が正面に来ており、阿部さんの右手がシャツの、裾から背中に侵入している。まずい、じつにまずいぜ。まま待った!俺はそっちのケ、そっちのケはありませんからね。なァにすぐに良くなるさ。はっは。俺はノンケでも食っちまうんだぜ。話を聞いてくれ頼むから。今度は左腕が、俺の頭を掴り、掴み、撫で回す。グシャグシャとまるで子供をあやすように。た、たすけてー。やっぱりあの阿部鬼の阿部さんやな。純潔、けつの…花が、散らされる。阿部さんの唇がどんどん近づいてくる。さよなら、俺のファースキッ…。何やってんですか阿部さん。おっと。お、紗耶だ。いきなり俺と阿部さんの間に入ってきたのは、紗耶の、掌だった。さ、紗耶!お?なんだい沙耶ちゃん知り合いかい?はい、残念ながらウチのいと、居候です。そいつぁ羨ましいな。だがまぁ紗耶ちゃんの知り合いなら、仕方ないか。今日はこれぐらいにしとくよ。もう二度とす、ニ、もう二度とアンタに関わりたくないな。阿部さん。すっと引き抜かれる阿部さんの太い腕。落ち着いて考えると、無理やり、ったら嫌われちまうしな。はぁはぁ。マジでありがとう紗耶。助かったぜ。全く。阿部さんも少しは自重(じじゅう)してくださいよね。はっはっは。努力はしてるんだけどね。ついつい暴とう、暴走してしまったよ。ありえねぇ暴走っぷりだぜ。ついでに俺の純…潔(ぱく)、純潔も奪おうとしないでくれよ。阿部さんはひときしり、ひとしきり笑(はし)ってから公園に突き立った、時計を見る。そろそろ7時になろうとしていた。おっともうこんな時間か。俺はそろそろ退散するよ。じゃあな、紗耶ちゃんとマイハニー。間違えてるぜ。はいはーい。誰がマイハニーだっての。軽トラの扉、開けて、そう、え?颯爽(そうそう)え?ちゃうわ。そーと乗り込み、去っていく。何故か最後に投げキッスを、寄越してから。で、阿部さんって何もんなんだ。島の中で自動ー車修理をやってるのよ。自動車に限らず機械類は、大概見てくれるんだけどね。親切なお兄さん、って感じよ。ホモ(ってぇ)?アンタ、はそれ以外に見える?無理だ。確かに、性癖はシュ特殊だけど、島での行事とかにはほんとに真剣に取り組んでくれるし、山で遭難者が出た時は誰よりも最初に山に…飛び込むような人ね。ま、エガちゃんみたい、みたいな感じかな。そうですか。ま、気にすること無いんじゃない?別に被害にあったとか言う人は今まで誰もいないしね。俺、一人目か?そこはスルーか。そこはスルーかい。まいいけどさ。お、夜になった。もしもしあのね。いやいやいや、いやはやまったく。お前は俺の親かってのくそっ。うれしはずかしウキウキ同棲ごっこを想定していた俺が馬鹿だったのか。でもまあそれも仕方ない。俺が昔のことを綺麗さっぱり覚えていないのも悪いからな。とは言え、時々どうーにもみこちなく正直ちょっと息が詰まる。そのうち、ましになるんだろうけどさ。お。こんな時間にどこ行くのよぉ。おぉちょっとコンビニで立ち読みしてくるわ。島にコンビニあんのかよ。はぁ、あるわけ無いでしょそんなもの。やはりコンビニ無かったか。知ってるよ。笑って突っ込むところだろ、今のは常識的に考えて。笑えないわよそんなの。こんな何も無いトコで何しに行くのよ。散歩だよさ・ん・ぽ。すぐ戻ってきなさいよ?深夜にうろついていたら、ろくなこと言われないんだから。りょーかい。あ。ね、ねぇ、やっぱりあたしも。ん?まだ何か?何にでもないわよ。そうかぁ?何でもないったら。はいはい、行ってらっしゃい!はぁ?なんなんだよアイツは。さこれ振り返ってんやな。回想シーンか。ったく、ワケわかんない怒り方するし、面倒臭いったらありゃしねぇ。しかも9時にもなってないっての。この島は、みんながみんな、お子様時間か。だが島全体がこんなにイイコばかりなのか?例外はあるが。もうなんなんだあの感性は。奴にはオカンの血が流れているに違いない。何つーか、当たり前だよな。ともあれ、まずはコレコレ。叙瑠樹の客用冷蔵庫からすくねてきた、ビール。待て、あんたは未成年じゃなかったっけ、夏輝。今宵の、今宵の肴は、えー夜空をひしめく様に贅沢にばらまかれた星々と、漁火(りょうび)と月光を反射して、ささやかに、輝く海。は、真っ黒。ま、こんなもんでしょ。星空は合格だから文句は無い。星空にかんぱーい、なんちってな。では、ではぐびっと。アルカテバレイヤ。アンマナカナエ!ハルカリパレッカノムソーニヤッカノ、レイヨーゥ。破壊的に甘っ…たるく、ベタついた口元を拭きつつ、手にしたボトルのラベルを確かめる。お子様でも読みやすい様に、ひらがなでデザインされたロゴ。こどもびぃ。以下略。盛大に吹いたこどもびぃるか。なんでこんなものが客用冷蔵庫に置いてあるんだろ。不思議だ。真っ…黒な海にも飽きたので、星空を見上げながら海岸沿い(うみぞい)を、ブラブラ歩き。山の方へは行かない。また迷ったら困るからな。暗闇が怖いわけじゃない。俺は、俺の知ってる世界しか信じない。必要以上に恐れたりとかはない。自分が何者なのかを、見失う事以上に恐ろしいモノを俺は知らない。なんてな。ちょっとカッコつけてみた。色々あるおと、お年頃だし、まぁそういうことで。あれ?ここは。目の前にはまだ行った事の無い、坂道が伸びている。坂の先を見上げると、海岸沿い(うみぞい)の崖という丘の上に続いてるようだ。あそこから海を見下ろすと、きっといい眺めなはず。もちろん今は真っ暗だけ、だろうけど。よし。ちょっとシ偵察して、しときますか。これは失敗したかなぁ。海岸や、港の方を見下す、見下ろせる高台にポツンと建ってる、洋風の建物。雑草のはびこり具合からみて、たぶん空き家。それほど朽ちている感じも無いから、人が住まなくなってからはせいぜい10年。明かりは、灯(とも)いてたらホラーだ。いや誰か住んでるかもしれんしな。現状だけでも十分ホラーなわけだが。まさかゾンビは出てこないよな。ここでビビって引き返すのもアリなんだが、それもつまらない。偵察だけは、完遂せねば。安価なんて、や無くても俺はやりとげるず、子だ。辺りを見回すと、崖の辺りに手すりと古びたベンチ。やっぱり眺めはいいってことだろうな。折角だからちょっと座ってみるか。ちょっと待って誰かおるよ。誰かおるぞ。むおっ!び、びっくりしたぁ。多分俺と同世代の女の子。抜けるような白い肌に白い浴衣。さらさらの黒髪、黒髪ちゃうやないかい。幼く見える大きな瞳が、驚きを浮かべて、黒く濡れた…光を放っている。真っ暗な海をバックにして、星空の明かりだけで浮かび上がるように、その少女は、俺の目の前に唐突に現れた。新しいキャラクターですね。見つめ合ったまましばし硬直。こんな時間にこんな場所、向こうもさぞかし驚いてるだろう。こういう時、場を和ませる、役目は男の方が、負うのが筋ってもんだよな。や、やぁ。こ、コンばんわなんつってね。ヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。極力何気ない感じで挨拶。ちょっと声が裏返った、けど気にすんな。え?あっ、にゃ、はにゃわわわわわわ。おー、テンパってるテンパってる。ごめん、びっくりしたよな?暇だったからさ。散歩しててね。捨て犬みたいな顔で俺を見上げている。なんて素晴らしい涙目。ふるふるしてる様子が、なんとも…なんて書いてん、しゅ、ほうぎゃく、嗜虐心(しゅうぎゃくしん)をそそりませんかね。嗜虐心(しゅうぎゃくしん)?なんとか、なんとかしん、とう…嗜虐心(ほうぎゃくしん)。いじめ、ダメ、絶対。ここ。ふぇっ?昼間来たら良い眺めだろうね。あっ、はい、そうですね。よしよし、会話できるなら大丈夫だ。彼女はまだ何かそわそわしてるけど、俺は、落ち着いてきたぞ。君も、散歩か?うーん、そうなるんでしょうか。ずーっとここでボーッとしてたんですよ。ふぅん。そうなのか。そうなんですよ。ソーナンス!そっか。はい。えーとあと何かないか。この島の人か?えーっと、いいえ違います。そうなんだ。じゃ旅行か?いいえ。うーんなんか弾まないねぇ。会話のキャッチボールしようよ、ねぇ。かえで。え?一条楓っていいます。あなたは?そうきましたか。そういや互いに名前も知らがな、知らないんだったな。あっと俺は夏輝。夢縁夏輝。なつきくんですか。うん。夏の輝きと書いて夏輝だ。素敵な名前ですね。はっは、さんきゅ。わたし楓です。かえでの樹の、楓(かえ)です。そっか。可愛い名前だね。ありがとうございます、嬉しいです。えっへっへっへ。おーこれはこれは。小さない、子供みたいな顔して笑うんだな。『かえで』って字は書けないけどね。あっはっはー。わたしも実はかけなんですよ。そ、そうなんだ。一緒だね。はい。いっしょです。せっかくだから座らない?ほらあそこ。ベンチを指差す。何がせっかくなのかは…そんなの俺が知るかよ。あ、はい。俺がベン…チに腰掛けると、足音(あしもと)もたてず滑る様に俺のとなりへ。意外に上品な仕草だな。実はお嬢様だったりして。うん、きっとそう。絶対そう。あのぅ。うん?どうしてわたしのことを、視えるんですか。はい?あぁ、うん。そりゃあもしやとか考えたな、考えなかったわけじゃないんだけども。あの、それってやっぱり、むしろ全力でその考えを否定してたんですよ?はい、その。あ、言っちゃうんだそれ。わたし。うわーきたよきたきたきたきた。実は。ちょっと、ちょっと保たないかも。わたし、幽霊なんです。デデーン、デデェーーン!全員、アウト。やっぱり。頭頂(ずちょう)から肩までの、血液が一気に、下がる…幻聴を聞きながら、ブラックアウトする、視界(したかい)の中で、ひとりごちた。ひとり、ごちた。この方面も、俺の知る世界になっちまった、とさ。…くん。夏輝くん。しっかりしてください。ぬはっ!しまった!無防備に落ちてんじゃねぇ、俺!くそ、この打たれ弱さな、平安貴族並だな、おい。情け無い。あーあ、さっきまでの強気モノローグも台無しかぁ。つか、あれ?居ない?隣りに座っていた楓と名乗る幽霊の姿は無い。幻覚?会話までしたのに。あっ?いた!居た。あのぅ、大丈夫ですか?あ、ああ。というわけでここでセーブしましょうか。えーとセーブ。三番にデータはきません。三番にセーブしましょうそしたら。あい。オッケオッケオッケオッケ。よし。てゆうわけで今回はここで終わりたいと思いまーす。次回に回します。いいところですけどここで終わります時間なので。そしたら次回もお楽しみにー。とゆうわけでここまでご視聴くださりありがとうございました。それじゃあまた、次のパートでお会いしましょうーまたのぅーフゥ。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート4
(■*■)はい、どうも、■■■です。今日は、2014年の、6月、20日。それでは、本日の、収録、始まります。おい!どうも、■■■でーす。えーっとまぁ。えー19日に旅行いに行くといま、言ってましたけど、無事に、戻ってきました。ほんでサブチャンネルの方にえー旅行動画を近々アップロードするので、えーそちらの方もお楽しみくださいませ。おれから、僕と君の夏休み、えーまパート1と、パート2、そしてパート3投稿しました。パート3はえー溜め撮りしたんですけども、えー今日アップロードすると思いますんで、えーそちらを、も!見てくださればと思います。ほんで前回は、楓ちゃんが出てきましたね。えーそこで終わったと思います。それでは、えー前回の続きからやっていきたいと思いますんでよろしくお願いします。それでは初めていきます。えーこれですね。はい。さぁやっていきます。えーっとあ、ああ。ごめんなさい、こわいですよね?いや、別に怖くありませんけどね幽霊。あれ?気の、毒になるほどしょげている。俺が気絶したの、気にしてるんだよな?いや、まぁ、そうなる、かな?いや、一番怖いのは人間やからな。この楓ちゃんは元は人間でしょう?せやから、一番怖いのは人間やで。幽霊も元は人間やからな。地縛霊も、元は人間、やからな。浮遊霊も元は人間やからな。とは言ったけれど、こうしてみるとなぜか不思議とそれほど怖いとは感じない。なんか楓ちゃんはー、あれかな。なんか、なんー…か成仏できない理由があって、現世にさまよっ…てるかもしれへんな。初回はしょうがないんだよ。なんていうか、お約、束だし。幽霊のくせに、こね、子犬みたいな感じがするからだろうか。普通に会話ができる、っていうのは大きなポイントだろうな。なんかごめんな。そんな!夏輝くんが謝る事なんかないですよ。無理もないですから。いやもう別に怖いとか思わないし、だから、さ。そんなに気にするなって。ほんとに大丈夫ですか?うん、大丈夫。本当だよ。さっきはちょっとビックリしただけだから。よかったぁ~。わたし消えた(きえない)方がいいかなって思ったんですけど心配だったから。楓ちゃんはどうやら、姿を消せるみたいか?まぁ、幽霊やから当たり前か。まぁ、偶然俺に、楓ちゃんの姿が見えたってことやな。ああ、随分離れた所にいるのは、俺を極力怖がらせない為か。なんかいい奴じゃん。ほんとに驚かせてしまってごめんなさい。いやー。それじゃわたしはこれで。あ。おいおいまだお話したかったのに。このままバイバイでいいのか。楓っ!良いワケないよ。って言ったよな、名前?はい。こっち座りなよ。え?でも。いいから座れって。ちょっとばかし、お話しようぜ。時間、あるだろ。きっと退屈で、寂しくて、気が遠くなるほどの時間がさ。はいっ!いや、楓ちゃん嬉しそうやね。よかったぜ。この、控え目な幽霊が悪い存在には、思えない。ましてや危険だなんて。話を聞いてみよう。彼女の事、思い出、心残りに思ってること。だって、もしかしたら、彼女の力になってやれるかもしれないじゃん。夏輝いい奴。そうー思ったんだけどなぁ。あ、なんにも覚えてないですと?楓ちゃん泣いとるやんか。はい~。夏の夜のちょっとハートフルな、心霊体験は、いきなり暗礁に乗り上げた。じゃ、じゃあTVでよく見る未練ーがどうとかは。よくわからないんですよ。ナンテコッタイ、パンナコッタ。アッアッアッアッアッ。ふぇぇ、なんかごめんなさいですぅ~。いやぁ、しょうがないって。分かるのはわたしの名前と、ちっちゃい頃に死んだらしいというくらいで。小さい頃、ねぇ。それも定かではなくて、気が付いたらこうだったんですよ。小さい頃っていつ頃だよ。えっと、このくらい?手で示す高さは、胸よりちょい下。小学校低学年くらいか。そうですね。いやちょっとまてよ。はい?楓、見た目は俺と同世代くらいだぞ?たぶん、せいぜいひとつ下くらい。はい、たぶん同世代ですよ?あー、昔の人とかじゃないんだ。ってそうじゃなくて。小学生の幽霊にはちょっと見えないぞ。あぁーそれですか?楓ちゃん、かわゆす!ぽむと小さな手を叩く。女の子ですから。全然説明になってないやないかい。全っ然説明になってないやないかい。あれ?はぁ?だから女の子だからですよ。そうなのか。はいっ!ふ、ふぅん?わかったよ、甘んじて受けろっ、受け入れろってんだろ?何せ相手はオカルト、なんでもありなんだろうさ。あ、あと生きてる時に最後に居たのはここみたいですよ。この崖か?じゃなくて、後ろの病院。コレ病院だったのか。そういや、サッカーですけども日本、引き分けでしたね。だがしかし、ここで終わるような日本じゃねぇだろ。頑張れ日本!頑張れ日本!次こそ、勝ってくれよ。応援してるぜ。ちょっと、オープニングで言うの忘れてましたけどね、サッカーのこと。さぁ、そう言われると、俄然、不気味に見えてくる、不思議。夜だし、ちょっと気味悪いですかね。うーまぁそうだな。てっきり俺は洋館かと思ってた。夜の病院ってオバケ居そうですもんね。あんたが言うな。お前が言うなっての。楓ちゃんがが言うなっての。あー確かに居るよねぇ。さて、ちょっと移動しようか。ふぇ?えーとどこへ行くんですか?ちょっと思い出した事があるん、トコがあるんだ。けして怖くて限界とかじゃないんだぜ?ベンチから立ち上がり、楓に手を差し伸べる。楓は軽く頷いて俺の手を、すり抜けた。きゃっ!うおっ!ちょっとよろけた。あっはっは。うっかりしてました。俺も、まぁ、こうなるよな。どれ。おー、華麗にスルーしまくり。さわさわ。すかすか。まったく手ごたえが無い。ン゙ン゙ッ!ぶー。遊ばないでくださいよぉ。とりゃ。ずぶり。俺の腕は完全に、楓の中。俺、非道い?しくしく、もう好きにしてください。そうやってみんなわたしのカラダを通り過ぎて行くんですから。そうか。他の人はー、楓ちゃんの姿見えな、見えてないもんね。人聞きの悪いこと言うなっての。さ。お、えーと清理ちゃんか。幽霊を拾ったとな。正確には幽霊に会っただ。清理さんなら専門家だし、何かわかるかもしれないからな。それで清理んとこ行ったんか。なるほど。そうなんですよ。ふむ。この子です。楓(かえ)っていうそうですよ。ほら、怖くないよ。ちょっとー…びっくりだけどな。む、何か言ったか?いえ何もー。さ、楓。てか楓連れてきたんかい。俺の後ろに浮いている楓を、促す。一条楓です。よろしくおねがいしますっ!むむっ?じっ。ぬぅ?見詰め合う二人。おぉ、俄然それっぽくなってきましたよ?CMの後、清理さんの力で衝撃の事実が!なるほどのぉ。何か視えましたか?いんや?え?清理には視えてないのか。ええっ!?何も聞いておらんのに、そう都合よく分かったりはせんよ。そ、そうですか。じゃ、今のはな、間は何だったんだ?夏輝どの、彼女とは?さっき知り合ったばかりです。この島の娘じゃなさっ、なさそうですし。はぁ、やはりそういうことか。何だか妙にがっかりしてるみたいだけど?つか『やはり』ってどういう事なのさ?楓はその、どうやったら成仏とかできるんですかね?神道(しんどう)では、えー…帰幽(ききょう)と呼んでおってな。あ帰幽と呼んでおってな。はい。まぁ似たようなもので、顕界(うっしょ)での心残りを成ー就すればよいのじゃよ。うしょ。現世ってことか?でも彼女は何も覚えてないみたいなん、なんですが。うむ。おおよそ、迷、迷える、御魂とはそういうものなのじゃよ。へえー。先祖、や親兄弟、自分の拠って立つものから離れては、自分が何者か分からなくなるものも道理。強い未練を残し、この世の理から外れてしまうという事は、それほどに罪なのじゃよ。清理さん深い。深い言葉だ。ある意味罪ってことなんだろうか。なんだか厳しいコ、言い様だな。この子はそれほどの罰を受けら、受け…なければならないような、ことでもしたのだろうか。この人畜無害…む、あ人畜無害純む、純真無垢を体…現したような子が。楓どのといったかの?は、はい。おぬしは大丈夫じゃよ。え?良い、人に拾ってもらったでの。子犬扱いですよ。あ、言い出したのは俺の、俺だったか。ひゃわわわわわわ。夏輝どの。は、はぁ。しばしの間、楓どのの話し相手になってやってくれ、ぬか?ええ、そりゃもちろん。既にそのつもりだしな。焦らず、アレコレ話しておれば、ある日ハタと気が付くものじゃからの。そして何をどうすればよいかは、そうなった楓どの自身が、一番良くわかるはずじゃ。そういうものですか。そういうものじゃよ。わかりました。頼んだぞ。わっちでも良いのじゃろうが、その役は夏輝どのが一番じゃしの。そうなんですか?うむ、肉体は無くとも運命の出会いはある。へぇ。またまた、清理さん深い言葉を。わっちは確信したぞ。はい?今。この人、ノリで話してないか?ホントに大丈夫か?よぅ。大丈夫じゃ、問題ないぞ!ヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。うぉ、テレパスか!?とはいえ、いつまでもこのままで良いという訳ではないからの?今のように、邪なモノでないうちは良い。じゃがひとたび邪念に囚われ悪霊の類(るい)につけこまれると、奴らの一部として取り込まれ、二度と助からぬ。そういう邪念を持った霊の集まったモノを何と呼ぶかわかるかの?鬼、じゃよ。何か凄い話になってきたな。ま、そういう、まそうそう起こる話ではないから安心するがよい。ということは?悪い奴の魂は、鬼になるってことか?ほぉ。何にせよ、早いに越したことは無い。わかりました。いやー。楓ちゃんて一体何もんなんですか。わかんないわー。わかりませんね。さっぱり。さ。よいしょ。マメに会ってやるのも男の甲斐性(かいせい)という事じゃの(にやり。またですかこの人はぁ。さて、夜も遅い。今日のところはこの辺でよい、良いじゃろう。そうですね。楓どの。あっ、はい。別段、どこへ行くという宛てがあるわけでもなかろ?不都合がなければここに居ると良い。清理さん、清理さんいい人。はい、お世話になります。それじゃまた。ま、清理んとこにおれば、楓は、安心じゃろ。うむ。じゃあね夏輝くん。ああまたな。さてとー、はー。今日は凄い体験したな。でも今日だけじゃ終わりそうにないぞ。うしっ!明日に備えて、ちょっと帰って…寝るとしよう。ちゃっと帰って寝るとしよう。さ、日記は付くかな日記が。お、日記じゃなかったか。じゃがあれで良かったのか、良かったのか?楓どの。はい。しかし唯一(ゆいつ)覚えておった、『自分以外の名前』という事は、ちょっと待て。清理っておめ、おめぇさん。楓の姿見えないんじゃなかったのか?ふむ。伝えなくて本当に良かったか?どやら、清理には、楓ちゃんの姿が見えてるみたいな、みたいやな。さっきは見えてないとか言ってたけど。見えてない感じだったけどやっぱり見えてたんか。いいんです。あの人がわたしを見つけてくれただけでも凄いことだし。そうじゃの。まさに奇跡としか言いようがないの。待てよ、待てよ?もしかして楓ちゃんも?夏輝の、幼馴染、ってことになるんじゃないか?なんか、そうっぽいな。そりゃ楓ちゃんルートを見ないと分からないな。はいそれで。はじめましてって言わなきゃってー。それがいいんだって。やっぱり、楓ちゃんと俺は、夏輝は、はじめまして、じゃなかったんやな。ってことは、幼いころに出会ってたんやな。なるほど。なるほどなるほど。む?なんかよくわかんないですけど、そう思ったんですよ。ふむ、そうか。はい。今更ですけど、僕と君の夏休みは、初見プレイでございます。
今更ですけど。あ日記が付いた。えーっと八月十三日。何々を求めて、神社に独りで行ってきた。ま要するに清理ちゃん、に出会いに行ったってことか。石段の向こう側は、巫女さんーとお茶で…で、お茶できる、神社でした。自分から進んで、掃除を手伝ってあげたんだぜ。これで、好感度、UP間違いない。ちょっとー、ちょっとツッコミどころがあるけど、言いたいことがあんだけどなんか間違ってねって感じだけど。さ。あ、八月十三日が終わりました。八月十四日。さぁ、新しい、日が始まりました。おぉーっとどこ行こうかぁ!どこ行こうか、じょる、じょる、ちょっとセーブしようぜセーブ。セーブしようぜ。上書きだ。オッケイ。どこ行くか。叙瑠樹行ったらなんかー、紗耶ちゃんルートが進みそうやなー。うーん紗耶ちゃんルート、これ砂浜に行ったらももちゃんルートっぽいな。どこ行く?常葉邸行くか?ここはもう、叙瑠樹行くか。ブルッ、久しぶりに紗耶ちゃんに会いに行くか。紗耶ちゃんに。夏輝。よっ、こら、しょういち!何故に俺が布団運びなんぞせなあかんのや。朝飯の時、ブツブツ言いながらキョロキョロしてる紗耶の様子から、何かあるなとは思っていたが。さっさと逃げよ、出せば良いものを、のんびりお茶などすすってたせいで、この体(からだ)たらく、俺としたことが不覚。お、ま、持って来たぞい。はいはい、ご苦労様。ここに積んでいって。いよっ…ってコレだけじゃないのか?全部よ。今まさに俺が運んできた、布団のカバーを、外しながら、事も無げな暴言。まずは確認せねば。えーと一階のを?全部屋(ぜんぶや)。あ、布団部屋のは冬用のだから、持ってこないでね。おい。聞いてねぇぞ、そんなことよぉ!今言ったじゃない。何という紗耶ルール。作業前の説明と、俺の意思を忘れずにな。ふっ。働か…から働かざるもの食うべからず。確かに、確かに紗耶ちゃん、その言葉は、紗耶ちゃんが言うべきや。びしっ!紗耶の人差し、人差し指は、刺さりそうな勢いで俺をロックオン。LOCK ON!ななな。タダ喰いなら。タダ喰い、たら喰い、たらぐらい、たら…飯喰らいな上に、の、覗き魔だ、だなんて。まだ紗耶ちゃん根に持ってんですか。ぐっ、痛いトコを。つか言うのも恥ずかしいなら蒸し返すなよ。あの、それは、和解済みで。アンタはそんな奴じゃないわよねぇ?ねぇ夏輝?そりゃあ、そ、そうですもん。じゃあよろしく。はぁ忙しい忙しい。くそっ。あいつ紗耶の奴まだ根に持ってやがる。何がくそって最後のニッコリが頭にくるぜ。まぁやるさ、やりますともさ。タダ飯喰うわけにはいかねーからな。ぜぇぜぇぜぇ。お、終わったぞ。ご苦労様。さすが男…この子。早い早い。助かっちゃった。その男の子を使役(しやく)するアンタはもっとすごい、けどね。じゃ、カバーかけてって。はいはい。で、お前は何すんだよ。ん?これ。針と糸ですね。外れないように縫いつけとくの。起きた時に外しちゃう、お客さんも居るからね。どうせ毎回換えるもんだし、別にいいんじゃないか?ノーコメントね。わかったよ。わかりましたよ。終わったぞ。じゃ俺はそろそろ。まだよ。次はあれ。吉野…ハァ杉箸と書かれた2じゅう…5インチ、TVよりまだ大きい段ボール箱。んで?コレに入れる。ごっそりと束となっているそれは、『叙瑠樹』とプリントされた、箸袋。生意気にオリジナルかよ。ちなみに俺達が普段使っているのは、既に割られた状態の箸。リサイクル万歳。エコ万歳ってね。なんつー、ムダなものを。馬鹿に出来なのよ、これが。記念やコレクションに、って喜んで持って帰ってくれるでしょ?何のために?マニアックな怪人のためにか?で、それ見てまた予約してくださいってこと。はーなるほど。それで電話番号とか住所が書いてあるわけね。親父が持って帰ってくるマッチやライターみたいなものか。ちょっと違うような気がするけど。ライターの、そのライターのおかげで、家が何回修羅場になったことか。そういうこと。説明終わり、よろしく。割り箸の、袋の口を開ける。箸を入れる。閉じる。割り箸の、袋の、口を開ける。箸を、入れる。あ閉じる。割り箸の、袋の、口を開ける。あー箸を入れる。あ閉じる。あ、エエル、アッ、アェェ。エッ、エエ、エッエッイ。エッウゥエッウゥエッウゥイ。何回ですか。割り箸の、袋の、口を開ける。あ、箸を入れる。あ閉じる。割り箸の、口の、箸を開ける。あ、アルッ。アッ、カルメスメネ、カサムニヨネ、カロン。割り箸のーふし、袋の口を開け。そうそう上手い上手い。手は覚えてるみたいね。そうなのかな。ってこれくらい誰でも出来るだろうが。つか俺はコレをやったことがあるのか?手が覚えるほどの、量をこなしたことがあるのか。聞きたいが、聞くのが怖いぜ。もうさ、100円ショップでいいんじゃないか?意味あるって言ったでしょ。ココの主な利用客は?えー漁協(りょうきょう)や、自治会(じじかい)の忘年会とか、大漁の時の宴会。ほらぁ。住所も連絡先も周知(しょうち)の相手ばっかりじゃないか。おまけに漁(りょう)ー、協と自治会の面子って、絶対大差ないだろ。青年団や消防団っつっても、絶対面子は変わらないって、某委員長が言ってた。文句多いわね。昔はあんなに夢中でやってたのに。マゾか俺は。で、針仕事を終えた紗耶はと言うと。大きな紙を折り畳んで、包丁を使って、ざくざくと、小さな四角形に切り分けている。包丁使うのか。普通カッターだろう。刃渡りが長いからカッターより便利ななのよ。研げばまた切れるし。研げるのか?研げないの?普通の人は研げません。あれか?客を泊めたら夜中にしゃーこ、しゃーこって。そうそう。で、お客さんが起きたら、『ヒッヒッヒッヒッヒッヒーッ!』って笑うのよ。おおすげぇ。何かホラーだ。何が?や、なんでもねぇ。あー上手い。まるっきり妖怪のばーさんみたいだった。あー紗耶ちゃんさく、さすがにキレたか。嘘です。嘘だぁー。ホント、まるっきり妖…。んで、結局それは何?フロントで売ってるキーホルダーとかを包む、包装紙。フロント?あぁ、あのちっこいカウンターか。はぁ?そんなに沢山いらねーだろ、いったい何年分だよ。うっさいわね。何やねんこのやりとりは。まさに夫婦、夫婦漫才やないかい!ハッハッハッハッハッハッハッハッ。ざくざく。割り箸の袋の口を開ける。箸を入れる。閉じる。また、作業再開かい。ざくざく。アッ、カルメスメネ、カルモネ。ざくざく。カサムニカルモネ、マナ、ムニィッハッ!カルモゥ。飽きた。にらむなって。黙々と作業を続ける俺達。えっと、1、羊が一匹二匹じゃないよな?ハッハッハッハッハッハッ。はー100個くらいはできたかな。山になった割り箸を眺める。俺が完成させたその山に、ちょっぴり観傷ーに浸る。夏輝ってさぁ。んぁ?彼女いないよね。何ですと?何でそんなこと聞くねん。ざくざく紗耶は答えない。はいはい質問に質問で返すなってやつね。やっぱり紗耶ちゃん気になるんですか?ハッハッハッアッアッアッアッ。んじゃまぁ、あ、さっきは飛ばしてもうたわ。ごめんよ。気になる?にやーり。ラテンな笑顔を進呈。バ、バカ言わないでよ、なっななななんでアンタなんかを。わかりやす。気になるんですね?そして紗耶は、何だか甘酸っぱいふいんき(ふんいき)(何故か変換できない)に、てぇ、あれ?ざくざく、ざくざく。ざくざく。あの、サヤ、サン?ざくざくざくざくざくざくざくざく、ざくざくざくざくざくざくざくざく。ザクッ!ザクッ!ザ…ガンダムのザクやないかい。キシャ~~っ!どうした?おうどうした!?のわっ!どうした?ちょ、危なっ!包丁ロックオンしてるロックオン!LOCK ON。フッフッフッフーッ。フッフッフッウ。猫かよ。ちょ紗耶ちゃん凄い顔してんな。彼女なんていねーよ。ネタにネタで返しただけだろ、冗談通じねー女かよお前はよぉ。ふんっ!わ、悪かったわよ。誠意が見られませんな。ぎろっ。わわかった、わかったからっ!包丁おろせ、な?ふーっ。俺『を』からかうのはアリで、俺『が』からかうのはナシってか?理不尽だ。ホント色々理不尽だよ。彼女、居ないんだ。まぁな。そういうお前も居ないだろ。そうよ、悪い?その乱暴さじゃな。男にモテないよな。ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ。どうやら死にたいようね。わ、またかっ!うっふっふー、うふっふーーーっ!ウフッフーゥ!ちょよせ!やめ、薄ら笑い恐ぇーっての!おい!なによ?こんなの今日中に、終わら、ねーぞ。珍しいな紗耶ちゃんさっきの攻撃しなかったんか。珍し。いいよ、出来ると、出来るとこまでで。先に言え。今言った。わかったよ、もう。じゃ、これくらいにして、お茶にしよっか。ほっ。はーやれやれ。コーヒーブレイク。夏だしもちろんアイスですよ?どれ、テレビでも――。さ。仕上げに掃除するわよ。え?ま、まだ10分しか経ってないぞ。十分じゃない、ほらほらほら。10分なだけに、休憩10分ーなだけに、十分ってか?ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ。シャレのつもりか?口頭(くちがる)、あ、口…なんて?口頭(こうがしら)?口頭(こうがしら)じゃ、じゃわかんねぇっての。オーバーワークだ!適正な休息を、要求する!却下。横暴だ。描写の目的が無い無駄シーンだ、ライターの、姑息(しゅうそく)な、行数稼ぎに、断固抗議です。首根っこ引っ張るな、俺は犬猫じゃねぇっ!せめて、猫の手、程度には働きなさい。ひどっ。さぁ立つ。3、あ2、1、ゲラッ。ウワーッ!ホヤップ!ホヤップ!ホヤッ!ナウッ!ナウッ!アナログにもほどがある。何でホウキ。これの方が、き、畳が痛まないのよ。ふーん、とりあえず納得。判ったらキリキリ働く。まず畳の列(れい)に沿って、平行に二人に並ぶ。紗耶が先行し、掃き送った、埃を追うように俺が掃く。はしっこ到着。次の列に移動。はしっこ到着。次の列に移動。飽きた。なのにまだ半分も終わってないし。夏輝お前は飽き性やなー。先行する紗耶は、当然俺に背を向けている状態。紗耶の意外ーに、えー、ほ、えー、か…かー華奢(かほう)か華奢(かほう)なか…。ちゃう、華奢(かほう)か華奢(かほう)な肩、を眺める。ふ。わかるぞ、お前が背中で求めているものが。スキありっ!甘ーいッ!甘ーいッ!いってぇ!進歩無いわねぇ。仕掛けてくるタイミングがまるっきり昔と一緒。知るかっての。ふにふに笑いし、ふにふに笑いしやがって。得意ですか。あそうですか。クソォ。このドSが。ホント、楽しそうに痛めつけて…くれやがりますね。実質最近知り合った…も同然の間柄(俺視点)でホウキで斬りかかって…く俺ってのも、まぁ、大概アレな訳だが。何よ。ちっ、何でもねぇよ。これだからな。斬りかかるのは当然の流れって気がするじゃん?何か懐かしいね。ソウデモナイヨ。ほんと懐かしいなぁ。聞いてませんか、そうですか。強引だわ、乱暴だわ、人の話聞かないわ、ほんっと訳がわからん奴だよ、なぁ。それだけ、夏輝のことが好きだってことやな。なぁ掃除が終わった後、紗耶は。はい、ご苦労様。これ少ないけど、取っといて。えーねぎらいの言葉を添えて俺の手のひらに、アメを乗せた。あざす!おい。ありがとうございます。紗耶ちゃんの気遣い、うれしいね。お、絵日記。八月十四日。紗耶さんのお仕事のお手伝い。っていうか奴隷。俺に安住(あんせい)安住(あんじゅ)の、安住(あんせい)の、日々はないのか。って思ってたから、思ってたら「無い」、って言われた。さ、終わった。今日はいちんち終わるの早かったね。今回終わるの早かったね一日が。さてとおぉーと。どうしますか。さぁーどうーこやろうか砂浜?叙瑠樹?神社。うーんどうする、ここで終わるかぁ?どうしようか、ここで終わりますからったらセーブして終わりましょう。えーと四番にし、セーブしまーす。イエス。オケイー。それでは今回はここで、終わりたいと思いますぅ。へぇーまぁ、僕と君の夏休み実況、始ま、えー実況してますけども。パート数は長くなりま、長、長くなりますけども、ちゃんと、完結したいと思います。ほんでー、エンディングは全部でー、五つぐらい…六つぐらいあったと思いますけども。まぁ、普通にクリアできればいいかなーと思います。そうですね、えー、見たいルートはですねー、そうやなー紗耶ちゃんルートもしくは楓ちゃんルートが見たいですね。はい。楓ちゃんルートはどうやら、感動モノらしいんで、見たいかなーと思ってますぅ。楓ちゃんルート。はい。さとゆうわけで、えー今回はここで終わりたいと思いますぅ。とゆうわけでここまでご視聴くださりどうも、ありがとうございました。それじゃ、次のパートも、お楽しみに。それじゃ、またねーどうもありがとうーぅ。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート5
(■*■)はい、どうも、■■■です。今日は2014年の、6月、21日。それでは、今日の収録、スタート。はい、どうもー、■■■でーす。先程なんか録画スイッチ入れた瞬間ちょっと、フリーズしてしまいましたけど、はい。
えー…、ままぁ…、えーまぁ僕と君の夏休みー始まりましたー。はい。まノベルゲームなんでま退屈かもしれませんが私は、このゲーム実況したいんで最後まで実況したいと思います。ほれで、えーっと、まぁ続きからやろう。ほんで、えーまぁ、オフ会の、おー、動画は、7月上旬に出したいと思います。はい。日時、集合場所、オフ会の内容、予算、とか、そういった詳しい…内容のおー動画を出したいと思いますオフ会のね。で7月上旬に出すんでよろしくお願いします。大体ーま8月の中旬ぐらいにやろうかなと思ってます。参加人数は何人か分かりませんけど、もやろ、やっちゃおうかなと思ってますオフ会。とゆうわけで、よろしくお願いします。ほんでー、またまに視聴者さんからね、アンガールズの田中さんに、声が似てると言われるんですが、自分ではどうなんやろー、と思います。似てるんか、似てないのか。ちょっとよく分かりませんが。はい。さとゆうわけで、え、僕と君の夏休み前ー回ーは、どこに行くか迷ったとこで終わりましたね。じゃ前回の続きからやっていきます。これですねNEWってありますからこれやな。ではロードし、ロードします。さぁロードしよう。で、選択は、あれや。えー砂浜か、ももちゃんの所か、紗耶ちゃんの所か、清理、の所。お待て「??」って出とるやん??って。どこ行こ、じゃあ神社行きますか。神社。行きます、神社に。ちょっと、楓ちゃんに会いに行こう楓ちゃんに。楓ちゃんルート、進めたいからねできれば。はひー。ほひー。慣れてきたのか、この忌々しい(うっとおしい)、階段もそれほど苦ではなくなってきた。暑いぜまったくよ。鳥居をくぐる前に、息を整えておく。おぉ夏輝どの、今日も来たのか。もちろんですとも。夏輝じゃなかったー。夏輝って、俺のことやんか!ハッハッハッハッハッハッハッ。掃除をしていたらしい清理さんが、俺の姿を見つけて声をかけてきた。こ、こんにちは。うむ、こんにちは。この暑いのにしょっちゅう参拝に来るとは。いやいや、そういう訳では、ではないんですけどね。別の目的ですよ。若いのに感心じゃの。清理さんこそ。ちなみに清理さんーの歳は19ですね。ええまあ。20歳になるまでこの神社で、神社を回って修行してるんでしたね。八幡家。目当てはそこではないわけだが。パン、パン。ま一応参拝しとかんとね。とりあえず手を合わせておく。たまにはこういうーゆるい感じというかまぁ、いままで、暗いゲームやってきたからな。たまにはこういうーゆるいゲームもいいでしょう。まノベルゲームですけども。ほれ、のもども渇いたろ。ま夏休みも近いしな。も来月やからな。夏休み。氷(みず)の浮いた、麦茶を、俺に差し出してくれた。イタダキマァス。ごく、ごく、ぷはーっ、生き返るぅ。しかも、清理さん…に淹れてもらった、もらった麦茶、最高だねー。ビールじゃないからの。気持ちはわからんでもないが。麦茶って人類の宝ですね。どんだけ褒めとんねん。昔の人に感謝を忘れるでないぞ。ですね。ありがたやありがたや。ありがたやありがたや。なんだかよくわからない構図だ。そういや、掃除の途中だったんですよね?ああ、掃除はもう終わったのじゃよ。そうなんですか。ソーナンスぅ!うむ。仕事がひと、段落ついたでの。これからわっちの修行を始めるのじゃ。修行…ですか。そういや修行ー中の身だって言ってたな。うむ。はやいとこ一人前にならねばならぬからの。見せてもらっていいですか?ちょっと気になるね。清理さんの修行。む?そうじゃのぅ。どんな修行してるのか興味ありますし。俺も興味あるぜ。まあ危険になったところで、なんとかなるか。なにやら微妙な独り言が聞こえた気がする。よかろう。手伝ってもらえるか?もちろん。Sure、OK。なにやら貴重な体験ができそうだ。お、ここは、神社の一室か。そこにはなにやら、祭壇のようなものが組まれていた。なんかこう、どっかの和風ゲームで見たことあるような気がする。なんか、そうですねー怪異症候群のラストの、なんか神社っぽいとこ、ろの、所のような気もするね。俺は清理さんにあれこれ言われてなんだかよくわからない物体をいろいろあちこちに配置した。何が始まるんだ。どうやら準備ができたらしい。危険はないと思うが、本能で『危険だ』と思ったら、わっちに構わず逃げるのじゃよ。あ、は、はい。これから何がはじまるんだ。いいな。絶対に逃げるのじゃよ。わ、わかりました。念を押されたものの、正直自信ない。これから霊を降ろす。じゃが危険な霊が降りた場合、わっちやお主に取り憑くことがあるでの。わっちに憑いたら、お主に襲いかかるかも、やもしれぬ。じゃから、逃げる、と言っておるのじゃ。はぁなるほど。イタコさんでしたね。清理さんの、お仕事は、えーイタコさんでしたね。え?でもその場合、清理さんが一人になるんじゃ。そうなった場合は一人のほうが気楽じゃよ。そんなもん、かな。では、始めるぞ。そこで見ておれ。できればあまり物音立てぬようにな。清理さんはそう言うと、祭壇の前に座り、なにやらお祈りのようなものをはじめた。こういうのを実際に見るのは初めてだから、正直ワクワク、テカテカ、している俺がいる。wktkか。小声で何か呪文のようなものを唱えている。よく聞き取れない。BGMないのか。おBGMあった。危うく声を立てそうになった。なにやら唐突に、気温が下がったような気がする。背中がゾクゾクしてきた。これって、来たの?お。清理さんの口が開いた。何か取り憑いたのか?そう思っていると、清理さんの肩がぷるぷる震え、震えだした。心配になって俺が声をかけようとした瞬間。俺は、浪速のシューマッハやで~っ!ハッハッハッハッハッハッハッハッ。清理さんは、突如叫び、俺にどこからともなく、持ち出し…た、こけしをぶつけてきた。いてっ。そして猛ダッシュで部屋を飛び出そうとする。まてコラーィ!俺は清理さんを追いかける。まつわけねえだろ。これはもう完全に取り憑いてるな。そう言って清理さんは、室内を、駆け回る。暴走族の霊かな。結論から言うと、あっさり捕まえた。うう、きまずい。て。この場(ばい)を収めるには俺はこの言葉しか知らない。もはや賭けだった。手錠いるか?ノーサンキュー。ヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッ。場が動いた。ばーかばーか。そう幼稚な捨て台詞を残し、浪速のシューマッハは最高の笑顔で帰っていった。さっきのは一体何だったんだ。す、すまぬ。どうやらおかしな霊を降ろしてしまったようじゃ。いや、面白かったですよ。さっきのお方は、十分に面白い方でしたよ。はい。俺は事態を清理さんに話すと、清理さんは、俺に頭を下げた。いえ、この程度、ならなんでもないですよ。わっちの力が足りぬばかりに、申し訳ない。本当に申し訳なさそうな顔で、何度も何度も俺に謝ってくる。本当に大丈夫ですって。それにこの程度なら俺がいたほうがむしろ安全じゃないです?じゃが、それでは。さ、気を取り直して続きいってみましょう。面白かったしね。本当に危険じゃと思ったらすぐ逃げるのじゃぞ。わかってますって。さ、次は、どの、お方が、降りてくるんでしょうか。さっきくらいのなら、俺でもなんとかなるし。より強力な霊が来たりして。そして清理さんは再び小さな声で呪文のようなものを唱え始めた。ジュゲームジュゲーム五劫の。また気温が下がったような感覚。このBGMやめてくれや。ちょっと不気味やで。これは来たのか。や。今度は何だ。やぁようこそバーボン。ヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘイッ!帰れ。何やねんさっきの霊は。霊ちゃうやろうが大体。霊ちゃうやろさっきのは。今日はなにやら妙なのばかり来るようじゃの。さては清理さん、狙ってますね。そうなの?うむ、大人しい者を呼んで、会話をしたかったのじゃがな。確かにモテないから野菜をごにょごにょ…しようとする人と、か、馬車の空気が最悪だとか、つ、えー嘆く人とか。ニートなのに魔王倒しに行く、ことになった人とか、おこことかわけのわからん人ばっかりでしたね。ヤツらも立派なVIPPERだぜ、だったぜ。VIPPER?いえ、こっちの話です。これも多分ニコニコ動画のネタかな。それより何だったん、でしょうかね?ニコニコ動画は分からんからな俺。もうずーっとログインしてないから。うむ、わっちの調子が良くないというわけではないのじゃがな。なんでしょうね。もしやお主にー、いや、そんなはずなはないか。俺?ですか。いわゆる霊感が強い人というものじゃな。波長に合った者を呼び寄せたりしてしまうものじゃ、が。別に霊感が強いとかそんな、考えたこともありませんでしたよ。じゃろうな。もしあったとしても、ごくわずかじゃろうて。まあ今日はこの辺りでやめておこう。いささか疲れた、のでな。そうですね。お茶でも淹れましょうか。気遣いは無用じゃよ。むしろ助かったのはわっちほうじゃからな。それにしても、清理さんは不思議な、お方や。清理さんはそう言って二人分のお茶を淹れてくれた。いただきます。まこんな巫女さんがおったら、楽しいーだろうけどね。いただきますぅ。それにしてもいつもこんなことを?毎日というわけではないが、修行じゃからの。大変ですね。はやく一人前にならぬと、いかぬからな。本当ならもっと早く次の段階に進まねばならぬというのに。そうですか。清理さんは色々大変ですねー。こんなところでーもた、もたしてお…わけにはいかんのじゃよ。笑顔ではあるが清理さんの口の端には若干の、焦りのようなものが感じられる。俺でよければいつでも手伝いますからね。いや、それはー。一人より二人のほうが、やりやすいでしょ?それはまぁ、そうじゃが。俺が邪魔になるのならやめときますけど。そ、そんなことはないぞ。むしろ助かる。じゃ、いつでも呼んでください。つーか、楓ちゃんはどこにいるんですか?俺楓ちゃんに会いに来たんですけどね。ま、清理さんに合うついでに。感謝するぞ。俺は清理さんーに、民宿の電話番号を教えて、今日は帰ることにした。ちょ待ちや。これってーなんか清理さんの好感度、アッ…プ?みたいな感じ?このイベント。まぁそれはそれでいいんだけどさ。しまったなー楓ちゃん、どこにおるんや。お絵日記だ。八月十五日。今日も懲りずに神社へ参拝してきた。修行に…見学させてもらったんだが、降霊術って生きているヤツの、魂?霊?とも交信できんのか?それともー、いや、あえて触れないでおこう。絵日記付きました。八月の十五日が終わりました。そして八月の十六日。さぁ。どう行こう。あ、ちょセーブしとこ。セーブしとこ。分けますね。五番にセーブしますぅ。オケイ。では楓ちゃんルート進めましょうか。えー、では楓ちゃんルート進めます。いやーどうしようかなー。えーい楓ちゃんルート行ってまえ!廃病院かここに間違いなく楓ちゃんはいま、いますね。セミの大合唱をBGMに、神社へと続く、石段を踏みしめる。今日は楓の成仏のきっかけ探しだ。紗耶の手伝いは午前中にダッシュで片付けた。あんなに気味が悪がる、気味、悪…がることないと思うぞ紗耶。昨夜のうちに、予習も済ませた。N倉、先生の本で。あとG…保、G保I子さんとか、ゲゲゲのM木…先生とか。はぁなんとなく分かったわ。最後のはちょっと違うような気もするわけだが、まあ気にしない。何、幽霊の勉強かな?民宿のロビーって、ヘンな本ヤマンガがいっぱいあるよな。まあそれが役に立つか…どうかはともかく、予習した。俺がこの島に居られて、居られる期間は短い。その限られた時間で楓の成仏のきっかけを見付けられるかは、正直難しいとこだろう。ん?それでも出来る限りの事をするんだ。きくん?楓と色んな物を見て、聞いて、話をしよう。そうすればきっと道は――。おーい!おいおい楓さん、楓ちゃんいきなり出てこないでくれる~?きくん!うぉあっ!?きゃっ。わー可愛いなこれ。この、この立ち絵可愛いな。立ち絵じゃないけどな。幽霊やからな楓ちゃんは。び、びっくりしたぁ!ごめんなさひぃ~。いきなり鼻先に、現れるんだもんなぁ。ま色んな、ヒロイン、色んなヒロインおるけど、僕と君の夏休みやっぱ一番可愛いのは楓ちゃんやな。いきなり鼻先に、現れるんだもんなぁ。でもだって全然気付いてくれないんですよぉ?あー悪かった悪かった。いいですよ。気付いてくれましたし。そりゃあ気付くでしょ。じゃあ改めてこんにちわ楓。はい、こんにちわ夏輝くん。下の、下の名前で、君付けすんなよな。まるっきり、幼馴染。もーん、幼馴染みたいやで。迎えに来て、くれたのか。はい、お迎えに来ました。いや、キミがそういうこと言うと洒落になんないからな。俺が来るのよくわかったな。わたしの事、考えてると、あーわたしの事考えてくれてると、なんとなくわかるんですよ。幽霊の勘ってか。人間の勘ならぬ、幽霊の勘ってやつか。そうなのか。はい。わたしが知ってる人に限りますけど。あなるほどね。ふうん。さすがオカルト。だから今日は朝からずーっとうれしくって。ほんまやな、楓ちゃん嬉しそうやね。もう我慢できなくて飛び、んできちゃいました。うん確かに、本当に嬉しそうな顔してるな。清理さんーには、女(おな)…子はどんと待ちの姿勢で構えとけって言われ…てたんですけどね。はは。清理さんらしいな。そうですね。こっちまで嬉しくなってくるもんだな、なんていうか。じゃ、行きましょうか。お?清理さんにはもう言ってありますから。おっけ、それじゃあ。れっつごーですっ。それじゃ張り切って、きっかけ探しを始めると、るとしますか。さここの廃病院か。おーやっぱ眺め良いなー。ですねー。まずは、俺達が出会った廃病院へ。まさかと思うがゾンビは出てこないよな。ハッハッハッハッハッハッ。ゾンビが出てきたら洒落になれ、なら、なんねーぞ。夜に来た時にも増して、荒れ果てた感じが漂ってるが、ベンチからの景色は、なかなかのものだった。よし、ちょっと座ろう。はい。海ーっ!うみーっ!何やっとんねん。何やっとんねんあんたら。バカだなぁとか、色々アレな突っ込みとか考えるのはよせ。あ、ほうだなぁ、そーだよあっほだよ!それが、どうした!?そういやさ。はい。すり抜けちゃうのにどうやって座ってるのか。座ってんの。あぁ、ただのまねっこです。空気イス状態かよ。疲れない?へーきです。重さ無いもんな。まぁふんいきだけです、ね。なぜか変換できない。はい?いや、こっちの話だ。だぶん行ってないと思います。そうか。はい。自分で教室で、机に向かってる姿って、ちっとも想像出来ないですし。物心ついた頃からずっと病院に居たのかもしれませんね。じゃ、入院するためだけーにこの島に来たってわけか。楓の、お墓は、この島には無いらしい。あれば自分の場所として認識できるものなのだそうだ。清理さんの、清理さんが言ったんかな。仏壇や、位牌も、その、類ということになるから、自分の家にもこの島には無い、ということになる。てことはー楓ちゃんはよよそ者?身元の特定はひとまず、おあずけ、にするしかないか。ま何にせよ、この廃病院の中に楓ちゃんの手掛かりがあるに違いない。まそれは最後の手段にしてだな。楓のお父さんお母さん探し。おとうさんとおかあさん。なんていうかさ。色々思い出す前に探し出した両親を見てさ、『ダレ、この人?』ってなっちゃう、たらきついじゃん。だから最後の手段。そうですね。『一条楓』という名前は判ってるんだし、病院の関係者だった人を探せばどうにかなるだろう。個人情報の保護とか、問題はあるけど、不可能ではないはずだ。でも肝心なのは自分が実感できること。会えば分かるという保証は、ない。ありそうな事だから、期待は大きくなる。でももしそうな、ならなかった時、ダメージは比例して、相応なものになってしまう。ちょっとしめっぽくなったな。よし!次行こうぜ次。スマイルスマイル。ぽんと手を叩いて景気をつける。はいっ。そうだ楓ちゃん、その笑顔が素敵やで。その笑顔を忘れずにな。まだ始まったばかりだ、どんよりしちゃいけないよな。さぁ行こう。立ち上がって楓に手を差し出す。楓もそれに応える。すかっ。うおっ。きゃっ。っとと、うっかりしてた。あはは、わたしもです。学習しようぜ、俺達。自分が泳いでる姿も想像つきませんねぇ。いや、楓ちゃんは浮いてるやん。ある意味泳いで、泳いでいるじゃないの?楓はカナヅチ、と。い、今は平気ですっ。おーい。すーっと海に滑り込んで行きましたけど。それ泳いでる事になるのか?なんか泳いでるって気がしません。なにこの、この、何この潤る目。萌えやないかい。萌えるわ。あはは。そうだろうね。その顔で見つめるなよ破壊力ありすぎやろ。はぅ~。まぁ元気だせ。そう言えば島の外には言った事無いのか?びゅびゅ~んと、時速ひゃくじゅ…119km…くらいで。出られないんですよ。壁みたいなのがあって。ごちんって頭(あまたま)ぶつけちゃうんです。さすさす。額をさする。へぇ。何か理由でもあるのかねぇ?どうなんでしょうねぇ?てことはこの島に何かあるってことやな。楓ちゃんが外に出られない理由があるんやなこの島に。やっぱり夏輝が関係してんかな。はふぅ。何かアイテムで思い出せないと…か、な、思い出せないかとあれこれ見て回ったが。収穫が無い上に、一時間とかからずに、制覇できるしょうひ、商店街って、てもうね。島はちっちゃいからな。やっぱ人前で話すのは難しいな。そうですね。お互いに顔を寄せ合って、こそこそ話す事になるのだが、つい楓の方に顔を向けてしまう。結果、怪しい…そぶりで独り言を連発する俺は、俺はちょっとオカシイ人状態。それにしても。これじゃ、なんも見付かるわけ無いか。あははは。日用雑貨に食料品、服屋は作業着やいつの時代…のだか、謎な、オバサン、服。ものの見事に、子供時代の楓とは接点のかけらも無さ、無さそうな、物ばかり。それは仕方ないにしても、花屋が半分以上野菜の苗ってのは、どうかと思うぞ。あちょっとー一件寄っていいか?はい、どうぞ。ふぁ、たんたん、たん、たん、ああ、あ終わったんかい。ふぃー。公園の隅っこのベンチに腰を下ろす。幸い人は居ない。これなら人目を気にせずに話ができるぞ。ほい、お供え。隣にさっき買った、アイスを置く。わー、パナップだぁ。パナップ美味いよなパナップ。確かにパナップは美味いよな。俺はパピコ。コレは譲れない。パピコーってどんなアイスやったっけ。食べたことない、かな。パナップはあるけどパピコはないな。もう一番旨いタイミングは外しちゃったけどな。あちこち歩き回ったから、辺りはすっかり夕暮れだ。頑張った俺達へのご褒美、だよ。カッコワライ?いや、それはいいんだよ。そこま、そこまで言わなくていいじゃん楓ちゃん。ちょっとフタ開けてもらえますか?はいよ、これでいいか?はい。くんくん。楓ちゃん、アイス食べれるのか?顔を寄せて、匂いを嗅いでいる。何してんの。ちそうさまでした。何だ?わたしたちのごはんですねぇ、匂いなんですよ。へー。お線香とか、とーってもおいしいんですよ。何だか、えー何、何だか…えー恍…恍惚(こうほう)の表情で説明する楓。それ程なのか?ほえー。やっぱり自分にお供えして、してもらったのは格別です。深くは突っ込んじゃ可哀想な気がする。よし、そういうことなら。はい、どうぞ。木のスプーンでひとさしすくって楓の鼻先に突き出す。わあいっ!おー楓ちゃん喜んでるね。くんくんくんくん。そうか、楓ちゃん達幽霊…は幽霊は、匂いがご馳走なのか。お線香の匂いとかね。お供え物とか。お供え物の匂いとか。うーむ。ますます犬、犬だな。しょうがないよね食べれ、食べれないしな。幽霊やから。前な、前から犬っぽいとは思ってたが、いたが、もはや疑いの余地は無い、今ここに、楓は犬キャラと認定(せってい)した。おいしいですぅ。いやー可愛いな。そうか、ポチ、よしよし。なでなで。ただのマネッこだけど。むー。わたしわんこじゃありませんよ。ウッヒャッヒャッヒャェー!ふんだ。もう知らないですよ。ぷいっ。あははは。あ。なんだ?あ。何かに、気をとられた楓の視線をたどると、お男性、子供、女性と並び、三人仲良く手を繋いで坂を上ってくる姿。子供は小学生くらいか。遠目に見ても、仲…仲睦(なかむさ)まえ?仲り、仲…睦(むさまじい)ス、様子がよくわかる。合ってんのか。読み方多分間違ってると思うが。親子かな?そうだろうな。ああいうのいいなぁ。確かになぁ楓ちゃんは幽霊やからずっと幽霊やからな。憧れってのもあるんだろうな。そうだよな。一度はこの世に、生を、受けた身である以上、楓にも当然、両親は居るはずだ。でも、楓は両親の事を思い出すことが出来ない。知っている人が自分の事を考え…たら分かるという楓が、両親が自分のこ、とをどれ程想っていても、分からない。なぁ。はい?思い出せるといいな。そうですね。思い出しさえすれば、きっと感じることが出来る。お前の両親が、お前の事を想わないはずの、はずが無いから、な。いまも泣いてるでしょうか。ん?わたしのおとうさんとおかあさん。あぁだろうな。俺が、俺がお前の、両親を見つけてやる。もう、泣いてないといいな。楓、今は悲しい事言うでない。前に進もうぜ。お前の未来は明るい。そうだな。わたし、悪い子ですね。いや、楓は良い子だ。え?覚えてもないなんて。まぁ無理もないさ。これから思い出していけばいい。お前が望んでこうなってるんじゃないだろ?そう言って、やれる手がかりはまだ、何一つなくて。それに単純に『お前は悪くない』って言って欲しいんじゃない気がする。そうだ!他に誰か覚えてないか?ほえ?家族以外でさ、仲の良かった人とかさ。えーっと、えーっと。どうだ?あ、そのぅ。何か思い出せたのか?ん?どうした?あっどうした?何か思い出したのか?き、清理さんが呼んでます!行かなきゃっ!それじゃまた!ありがとうございました。え?あっ、おいっ!なんか、ずいぶん慌ただしく帰っちゃったな。しょうがない、俺も帰るとするか。またな楓。あせらずじっくりいこうぜ。時間はまだあるからさ。これどうなっちゃうんやろな。これどうなっちゃうんだろ。はー食った食ったぁ。紗耶の飯だけは、文句のつけようが無い。久し振りの叙瑠、叙瑠、叙瑠樹。あれで性格がもうちょっと、ねぇ?今日の収穫は無し。状況確認に終始したのみだ。いきなり手詰まり…感が漂う…展開に、ちょっと先が思いやられる。大体、あんなのは、あんーな、のん、あんなのほほんとした奴が幽霊になるほどの未練って何なんだ?誰とも会えず、誰とも話せず、自分が誰もかも判らないまま何年も毎日を繰り返して。それだけの目に遭うほどの、想いを、未練を残す何か。ダメだ、想像もつかん。頭が…知恵熱で、痒くなるだけだ。楓。呼びました?うおーっう!うおっ!そういや考えてたらわかるって言ってたな。それにしたってだな。おいおい速過ぎないか?『魂よく一日に千里…をもゆく』って言う言葉がありましてですねぇ。そういうことじゃなくてぇ。それフィクションだからな。でも自動車(じてんしゃ)なんか楽勝ですよ。あ自動車なんか楽勝ですよ。軽トラしか相手したこと無いくせに。そうですけどぉ。首都高行ってみろ、すごいから。あと大阪環状もメジャーだよな。なにはともあれ、ここはスゴいって言って…やらんと話がここ、転がらないと、見た。うん、十分速いな。びっくりした。えっへん。さて。来てしまったものはしかたないよな。よっと。窓枠に腰を掛ける。何か特別用があるワケじゃないけどさ。少し喋ってくか?はい。わたしも夏輝くんと夜のおしゃべりしたいです。夜のお喋りですか。ピロー・トークって言葉知らないだろうねぇ。うん俺も知らない。知らないっていってか知っとるやないかい。ハッハッハッハッ。ややこしいわ。ややこしい。ふわ流石に眠くなってきたかな。おやすみですか?ところで楓ちゃんは眠るんですか?気になったけど。今気になったわ。夏輝が、眠いって言ってそういや楓ちゃんは、寝るのかなっと思って。ぼちぼちね。そういや、ね、楓は夜寝るのか?お俺と同じこと言ってる。寝なくても大丈夫みたいです。へぇ~え。でも、何もしないでぼうっとしてると、気が付くと物凄く、時間が経ってたりするんですよ。その間の事はよく覚えてないから、もしかしたら寝てるのかもしれません。なんだそりゃ。それじゃあそろそろ。はい。また会いに行くからさ。必ず会いに行くぜ。ま、のんびり行こうぜ、楓。一緒にうろうろして。はい。いっぱい話して。はい。きっと、見つけような。何を?って言われると苦しいものがあるんだがな。今のところ…皆目見つか、皆目見当つかない何か。でも絶対見つけような。うりゅ!え、おいおい。ごべんなさ、わた、うれし、うっく。泣くんじゃねーよ楓!似合わないぜ、あんたに涙は。お前に涙は似合わないぜ。笑顔が一番だ。涙腺緩。てか楓ちゃんがタイタニック見たら、すぐ泣くなありゃ。あぁもう泣くな泣くな。はい。よしよし。それでいいんだ。それでこそ楓だ。なでなで。マネだけど。どうにも面倒臭い奴ではあるんだよ。でもなんかこいつ…えーしゅう…嗜虐(しゅうぎゃく)、いや保護欲をそそるというか。やっぱり放っておけないんだよな。長いな。さて、日記をつけて寝ますかね。しかしどうしたもんかな。闇雲にうろつき回ってもなんだか思考の取っ掛かりさえ見付からないってのはどうなんだ?なんかヒントでもあればなぁ。ん?夏輝?ああ紗耶か。ちょっといい?なんだ?もう寝たいんだけど。すぐだから。はぁいいけど。ちょっと待ってここで終わろうぜ。時間やし、終わろう。セーブして終わろう。えーじゃあ6番にセーブしまーす。はい。オッケイー。さとゆうわけで、えー今回はキリがいいのでここで、終わりますぅ。どやらこの感じやと楓ちゃんルート…に、いきす、行けそうな気がしますねぇ、はい。ま一番見たいルートは楓ちゃんルートなんで、まあまあいいかなぁと思ってます。違う…ルートに進むかもしれませんけど、基本、楓ルート、楓ちゃんルートで行こうと思いますんでよろしくお願いします。まここまで進んじゃったらねもう楓ちゃん…のルート進めてあげたいなぁと思います。ほんで、楓ちゃんをね、成仏、させてあげたいか、あげたいね。とゆうわけで、今回は、ここで、終わります。とゆうわけで、次のパートでお会いしましょうそれじゃあここまでご視聴くださりどうも、ありがとうございました。それじゃ、またのー。どうもありがとぅ。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート6
(■*■)はいどうも、■■■でーす。今日は2014年の、6月22日。それでは、今日の収録スタートォ、ウェイ!はい、どうも、■■■でぇーす。前回はですね、えーまぁ、楓ちゃんの、おー、ルート、進めている途中で終わったと思いますね。はい。
えー…そうですねー。ほんで、ま前回はえー、叙瑠樹…の所で終わったと思いますぅ。はい。それではえー前回の続きからやっていきます。今日はー、曇りですね。さて、いつになったら、梅雨は明けるんでしょうか。さとゆうわけで、えー。前回の続きからやっていきたいと思いますんでよろしくお願いします。ではやっていきましょうー。YES。おっしゃ。えーっと、何だっけ?何なんだ?夜更けにこんな改まった顔をしに、して来るなんて。ねぇ。多分楓ちゃんのことかなぁ?何?あのさ、悩み事とかあるの?は、俺?ちょっと独り言すごすぎるわよ?う。そっちですか。聞こえてましたか。まずいな。これ、黄色い救急車呼ばれちゃう展開?黄色い救急車って何なんだよw何なんだよw いやあれは都市伝説だ。大体この島に白い救急車さえあるかも怪しいよな。って、今、問題なのはそこだったっけ?いや流石に救急車ぐらいあるでしょ。ちょっと夏輝、聞いてるの?あ、悪りぃ。聞いてる、聞いてるって。ねぇ、ホントに大丈夫?べ、別に何もないぞ?ほんとほんと。じいっ。マジデ、アイム、オーライ。はぁ、アンタそれ英語になってないから。まぁ、ホントに何も無いならいいんだけどさ。ああ。他に無いなら寝るぞ。気が向いた時でいいから、話しなさいね?だから何もないって。アタイ達はえっと、ほら、お、幼馴染なんだから。遠慮なんか要らないんだからね?ま、紗耶ちゃんの、気遣いやな。うん、気持ちはもらっとく。ありがとな紗耶。どういたしまして。でもホントに何も無いんだ。そ。ならいいわ。悪かった、なんか心配させたみたいで。うん。ううん。じゃ、寝るわ。うん、おやすみ。おやすみ。失敗、失敗。これは、これからは気をつけないとな。なんか図らずも、紗耶に元気をもらっちゃった感じだな。よし、グダグダ考えてもラチがあくわけでもなし。明日からも元気に頑張りますか!ファイトォ一発!さぁ、日が明けたのかな?お、絵日記。八月十六日。パナップだと!?なぜパナップなんだ。俺は認めない。パピコとパナップを比較して、パナップを取るなんて。許せん!ってあ、て書いてたら、隣で覗き見てたかえーでが泣いてた。それはちょっと悲惨やな。それはちょっと悲惨でっせ。八月十七日になっちまった。八月十七。えーどこいく?どこいく?叙瑠樹行くか神社行くか、商店街行くか。そやな。えーあやめちゃんに会いに行ってなかったからなー。あやめちゃんとこ行くか。も速攻で選択しまーす。あやめちゃんとこ行こう。久し振りにあやめちゃん会いに行こう。えーと。ねぎ、ニンジン、ジャガイモと。あとはキャベツね。はいよ。紗耶ちゃんのおつかいかい?そうなんですよ。あの旅館、どうやら『働かざる者食うべからず』なようで。あっはっはっは。そりゃアンタはお客さん、じゃないからね。まあそりゃそうですけどね。ウチに泊まりに来ても、たぶんお使いくらいしないと、ご飯食べさせないよ。そんなもんですかね。そんなもんよ。はい、お待ちどう。ども。幾ら?ああ、お代はいいよ。あとでまとめて請求するから。あ、そうなんだ。まあいわゆるツケってやつか。そうなんだよ。それより、暑くないかい?そりゃ暑いは暑いけどーどうして?アイスとか美味しいよ?いやーおばちゃん、おばちゃん商売上手ですねー。おお。アイス欲しい。毎度。好きなの選びな。ありがと。じゃあ俺はースープーバニラカップなんつってね!アッアッアッアッアッアッアッアッ。おお。パピコあるじゃないかー。最高だぁ。夏輝はどうやらパピコが好きなんやな。あぁ、それ最後の一個だね。次は来月の船が来るまで入らないよ。貴重だよ。じゃ、これ貰うわ。毎度。これはツケ効かないからね。え?おばちゃんの奢りじゃないのか?誰が奢るって言ったね?あたしゃアイスとか美味しいよって言っただけさね。それを商売上手だって言うんだよおばさん。くそう騙されたぜ。営業ってやつさね。あっはっはっはっ。まんまと食わされた。あっはっはっはっ。パピコくらい自分で買うもん。いいもん。毎度あり。貴重なパピコが手に入ったと、思えば安いもんか。そうそう。安いもんだよ。あとでちゃんと『俺様専用』って書いておかないと、紗耶に食われるな。こんにちは。お、あやめちゃんや。久し振りーあやめちゃん。いらっしゃい。あ、あやめ姉。あやめちゃんーの歳は二十一歳でしたね。で、しょき、職業は猟師。あら、えー夏も、えーお買え、夏輝もお買い物?えー、うんそんなとこ。あやめ姉も?ええ、頼んでおいたものを取りにきたの。はいはい。アレね。ちょっと待ってね。お願いします。それにしてもこの店ってなんでも売ってるんだな。野菜やら文具やら、なんか工具もあるし。まあこの島全体、この島自体が小さいからね。お店も数があるわけじゃないし、お店も一つだけ売ってる、か売ってたら利益にならないわ。そりゃそうだけどー雑貨屋っていっても程があるだろ。そう?あちこちの店を歩き回るより楽でいいと思うけど。確かに。なんでもここで揃うのは楽だ。ね。それにー私はこの店、大好きよ。そりゃありがとね。はい、これ。ありがとう。じゃ、お代金は、月末にまとめて持ってきますので。あいよ。またいいお肉が手に入ったら分けて頂戴ね。はい。喜んで。猪の肉かな?あやめ姉、何買ったの?なんか小さい箱みたいだけど。銃弾よ。え?ここの店銃弾も売ってんのかい。へ?ライフルの弾よ。猟銃のやつ。この店そんなもんまで売ってるのか。免許がいるけどね。おばさんが、お父さんのために免許とってくれて、仕入れてくれるのよ。狭い島だからね。持ちつ持たれつ(もつにもたれつ)ってやつだよ。すごいな。お金さえ用意してくれたら、トイレットペーパーから戦闘機までなんでも用意するわよ。それなん…てエリア8。それ以上の言葉は死を招くわよ。あはは。やだなぁ。冗談だよ冗ー談。冗談よ冗談。はっはっはっはっはっはっ。なんか、このやり取り和むなー。はははは。じゃおばさん、ありがとう。また注文したらお願いします。はいよ。いつでもどうぞー。さて、俺も行こうかな。あ、夏輝、これから暇?まさか、あやめさんからのお誘いか?え?うん。超暇。暇すぎて暇(ねむ)…暇っていう言葉が世界を支配しそうだ。これから銃のメンテしたりすんだけど、来る?いいの?うん。こういうの興味あるでしょ?超興味ある。っていうかいいの?俺からしたら、あやめちゃんに興味あるけどね。なーんつってな!アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ。触ったら駄目なものもあるけど、一人でやる、やるより、二人のほうが楽しいからね。喜んでお付き合いさせていだきます。ってことはー、あやめちゃんはいっつも銃のメンテは、一人でやってんかな。あ、妹のももちゃんと、やってんのかもしれんな。ちなみにももちゃんの歳は十四歳やから中ーニやね、中二。ふふ。あ中三かな?中二か中三。ふふ。じゃあ、お荷も、荷物おいたら、家に来てくれるかしら。マッハで!行きますよ。じゃあ後でね。イエス、マム。なんか違うけど、イエスマムってなんか違うけどな。ぜーはー。これ、あやめちゃんの家か。ぜーはー。いらっしゃい。早かったわね。そりゃもうマッハで光の速度を、超越したから。いやマッ…そんな速度無理やろうが。うーん。いまいち意味がわからないわ。ダッシュしてきましたってことですよ。うん。それならわかりやすいわ。というわけです。そんなに急がなくてもよかったのに。いや、ほら、あそりゃあね。じゃあ入って。おじゃましまーす。いや女の子の家に入るのは、緊張するねぇ。あれ。ライフル、もうバラしちゃったの?てか俺は一度一回もね、もいっ、人生一度、たりとも…女子部屋なんか入ったことないけどな。いい匂いがしそうやけどな。女子の部屋っつうのは。あれ。ライフル、もうバラしちゃったの?ううん。今持ってきたところよ。でも、バラバラじゃん。うん。この島では問題ないと思うけど、銃は分解して、鍵をかけてしまっておくのが、マナーなのよ。そっか。それなら素人が持ち出しても、わけ…わからないから使えないね。そういうことよ。テレビの前の良い子(いいこ)のみんな、良い子のみんな、わかったかなー?お前は誰に言ってんだ。じゃあ次はライフルの組み立て方を教えるからねー。はいはいあやめちゃんそこ乗らないように。そこは乗らないように。あやめ姉もノリがいいね。うん。こういうの大好き。あやめちゃんはお笑いとか好きそうやな。で、これから組み立てるの?そう。弾と一緒に頼んでおいたぁ、部品の調子も見たいしね。ワクワクしますな。ふふ。じゃあこれから組み立てるわね。テカテカしてます。実を言うとね、私、こうして組み立てたり、バラしたりする…時間が一番楽しいの。命を奪うための道具なんだから、不謹慎かもしれないけれどね。そうなんだ。まあ、気持ちはわからないでもないけど。無意味に完成までの時間を計ってみたり、前より早くできたら嬉しかったりね。俺のプラモみたいなもんかな。似てるかもね。それにしてもこの手際の良さは異常。そう?まだまだお父さんには敵わないわよ。いやいや。この流れるような美しい動作は、あやめ姉にしかできないでしょう。もう恥ずかしいじゃない。結構細かい部品多いんだね。そうね。精密部品の、塊みたいなものだからね。下手するとばっ、暴発するんだっけ?ええ。きちんと、手順どおりにやらないと、とても危険よ。どれぐらい危険?そうね、良く、手が粉々になる。悪くて、頭が半分無くなるって、とこかしら。こえーな。冗談には聞こえないわ。うへ。まあ…、まあ、極々稀(まれまれ)え?極、極々稀に、とても下手な人が適当に組み立てた場合…くらい…しか起こらないようにはなってるけどね。俺には無理だな。そう?男は度胸よ。なんでもやってみるものよ。その気になったら勉強します。ふっふ。よし、できた。わっ、おっ、なんかこの、このCGいいぞ。このCGいいぞ。流石。寸分の狂いもなく、ライフルだ。そしたら次は、可動部のチェック。へぇー。なんか面倒臭そうだけど楽しそう。楽しいわね。自分の組み立てたものが、きちんと、動いてくれるっていう、っていうのはとても、楽しいわ。だろうね。それは良くわかる。でも、これを使う場面ってそう多くはないのよね。そうなの?なんか毎日山に入ってるみたいだけど。ええ。毎日入っても、獲物が獲れるのはごく稀なのよ。でも…、豪三郎さんがあやめ姉は腕が良いって褒めてたよ?誰や豪三郎って。それは、獲物が、居たときのことよ。私の腕前なんて、まだまだなんだけどね。ああ、獲物が居なけりゃ、収穫にはならない、ならないか。そういうこと。獲物が居たとしても、禁猟区だったり、禁漁期間だったりすると駄目だしね。そっかぁ。あとスポーツハンティングだと、休んだり眠ったりして止まってる動物を撃つのはマナー違反なのよ。なんで?動いてる獲物を狙って、腕前を競うからね。止まってる的に当て、てもポイントにならないわ。そうなんだ。厳しいなぁ。まあ、猟師っていう世界そのものが厳しいんだけどね。猟師が厳しい?そう。規制が厳しくなるっていうのもあるし、猟師になりたいっていう人も減ってきてるのよね。ふーん。俗に言うマタギっていう職業はだんだんと減ってきてるのよ。あ、マタギって聞いたことある。最近じゃ街に来た熊や猪を狙うだけの人もいるわ。テレビでやってるな。みんな、同じ、ジャンパー、なのな。ジャンパー。ああ、あれはね。猟友会っていう猟師の組合が、支給してくれるの。あそうなんだ。うん。あれを着てる人は、猟師だって一目でわかるでしょ。納得。そういやあやめ姉も豪三郎さん、もライフルだよね。そうよ。私のはー、レミントン。お父さんはブローニングを使ってるわ。なんや銃の名前か?わからん、銃の名前は分かんねーわ。どっちも聞いたことあるぞ。ブローニングも好きだけど、私は、レミントンのフォルムのほうが好きなのよ。散弾銃ーだっけ?あれは使わないの?ショットガンやショットガン。うーん。私もお父さんもショットガンは好きじゃないのよ。なんで?本当は散弾銃の所持を、十年…以上っていう実績がないとライフルの許可が下りないのよ。あれ、あやめ姉、ってことは30、才?ゴ・ツゴウ・シュギっていう偉い人が、いいよって言ってくれたの。ああ、それなら問題ないね。そういうことよ。で、ショットガンなんだけどね。なんか、あやめ、あや、あやめ姉が、嬉しそうに話してるね。何かいいね。下手な鉄砲も数うちゃみたいな感じなのと、やっぱ当たっても外れても、環境に被害があるのがね。環境?ほら、ショットガンってたくさんの弾を一度に撃つでしょ。その…えー鉛の弾ひとつ…ひとつぶ、ひとつぶを回収するのは不可能よ。ああ、それで、鉛弾が残っちゃって、自然に悪影響だと。ええ。そういうことよ。それにね、ライフルを構えて撃つまでの緊張感っていうのもあるわ。へーえ。そういうものなんだ。アメリカの、『ウェスタン・ポリス』っていう、ところのとある…警部は、ショットガンの神様みたいな人らしいわ。これは、実際の人物ですかね。ウエスタンポリス、のとこのとある警部。実、じん、実際の人物でしょうか。神って大げさな。何か前にー、テレビでやってたような気がする。ショットガンの神様。たしか『ビック・ゲート』っていう人だったと思うけど、突入する人の背後から、ショットガンで、援護射撃したり。へ?銃を持った犯罪者をショットガンで…銃だけで叩き落としたりできるらしいわ。ウソだろ?ほんとかどうかわからないけど、事実として聞いてるわ。世の中にはすごい人もいるんだな。ま、そういうことができるのは極一部だけよ。私はそんなことできないから、ライフルのほうが好き。なるほど。そんな、あやめ、あやめ姉がそんな神のようなーひとやったら、親近感わかんっての。なるほど。ところで夏輝、見てるだけじゃ暇でしょ?そんなことないよ?あやめ姉と話してるだけで楽しい。そう?ありがと。これ、持ってみる?いいの?うん。弾入ってないから大丈夫よ。わーい。ふふ。子供みたい。うるせー。うお。重い。見た目、よりかなり重いわよ。確か四キロくらいはあったわね。あやめ姉、これ持って山登ってんの?ええ。そうよ。あやめ姉には逆らわないようにしないと。なんで?パンチもキックも、紗耶より凶悪そうだ。そんなことないわよ。えっと、これ引くんだっけ?なになに?うん。そう。それで弾が装填される。で、狙いを定めて撃つと。そう。でもそのまま撃つと的に当た…、当たらないどころか、夏輝も吹っ飛ぶわ。今気づいたけど右におるのスライムやん。スライムがおるでスライムが。今気づいた。今気づいたわ。そうなの?ドラクエやんけスライムとか。あの熊のキャラ、熊かしらんけど、熊か犬か知らんけど、あのキャラクターは、分からん。元ネタ。ええ。銃の反動ってかなり大きいのよ。多分ニコ動ネタだと思うけど。へー。どうやって構えるの?ちょっと貸して。はい。なんやこりゃ。なんやねんこれはー。なんやねんこれ、パトレッ、なんかパトレイバー、パトレイバーみたいな感じやな。パトレイバー。いや、エバ、エヴァンゲリオンにも見えるぞ。まず、銃ー、銃床(じゅうしん)か銃床(じゅうしん)。えー、あ、ストックを、えー右頬にあてる。これをしっかり密着させることで、銃が安定するわ。ほー。で、えー、床尾(とこお)?床尾(とこお)。床尾(とこお)か床尾(とこお)を銃口から一番反対側ね。バットって言うんだけど。これを右肩のくぼんだ所にしっかりあてる。間違っても、み肩の関節とか、腕に当てちゃだめよ。なんで?発砲の反動で肩が外れるわ。そうだったんだ。逆に正しい位置にしっかりと固定されることで、反動が、軽減されて、命中精度も高まんのよ。なんと。右手、左手の位置ももの凄く重要なの。左肘は、バランスと、角度をあわせる。で、最後に右手はトリガーへ。専門的なことはよく分からんな。そこまでしてはじめて正確な射撃ができるのよ。ほへー。なんかゲームとか簡単に、持ってるから、適当でもいいもんだと思ってた。なわけねーやんか。きちんと訓練を受けた人だと、自然に正しい構え方ができるわ。あやめ姉も訓練受けたの?そりゃ、ね。そりゃそうだよな。撃つときもやっぱコツとかあるの?そうね。まずは落ち着くこと。これができないと的には絶対に当たらないわ。それから照準(ひょうじゅん)をしっかり合わせて、狙いをつける。スコープがあると楽になる、なるわね。時間に余裕があるときは、一度深呼吸をするのもいいわね。そして、息を止める。最後にトリガーを引く。構えて撃つ。ま、弾が入ってないからこんな軽い音しか出ないけどね。いやいや。十分迫力あるよ。そう?うん。あやめ姉の真剣な表情がものすごい臨場感ある。そ、そうかしら。俺の中であやめ姉すげええってなった。んもう、やめてよー。あ、あとね。足もすごく重要なのよ。立ったときや座ったときにも正しい姿勢っていうのがちゃんとあるの。あ、誤魔化した。そ、そうじゃないわよ。フーンフフーン。なによその、どこか政治家みたいな笑い方。いやあ、あやめ姉ってからかうと楽しいなって。もう知らないわよ。フヒヒ。サーセン。ほ、ほら。構えてみなさい。お、おう。えーっと、ストックを、頬にあてて、バットを肩のくぼみで。あら、すごくサマになってるじゃない。おお。なんかフィットする。そうね。正しく構えるとすごく気持ちいいわ。で、深呼吸して。すー、はー。息を止める。んっ。トリガーを引く。んっ。お、ビックリした。ビックリした。バーンってなるかと思ったけど違ったな。ふはー。すごく緊張するな、これ。ふふ。そうね。すごく緊張するわ。さとゆうわけで、えー今回は、えーキリがいいと言いますかまぁ。今までー、ま三十分オーバーしてましたけど、ま今回はコンパクトにしたいんで、これくらいに、これくらいで、えー終わらせていただきます。はい。まなぜ三十分オーバー、なのかと言いますと。あの三十分未満だとねー、編集ソフトに読み込めないんですよねー。あのー動画が。でも三十分オーバーにすると、動画に読みこ、込めるんですよ。動画編集ソフトに、動画読み込めま、読めるんですけど。まちっちゃいほうがいいかなと思います。やっぱりー見直してみるとねーちょっと音ズレがあるかなと思うんですよね後半。後半ね。なのでちょっと、時間も短めにした方がいいかなということで今回はここで、終わらせて、いただきます。それでは次回も、お楽しみに。とゆうわけでここまでご視聴くださり、ありがとうございました。それでは次のパートでお会いしましょう。それじゃ、またのー。どうも、ありがとうー。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート7
(■*■)どうもー■■■です。今日は2014年の6月、23日。今回は、えー、三パート分、溜め撮りになります。それでは、本日の収録、スタート。はい、どうも、■■■です。
えーっとまぁパート1で、次のゲーム実況のリクエスト募集しましたけども、今のところ、リクエストは0なんで、もしかしたら次のゲーム実況も自分がやりたいプ、えー自分がやりたい、ゲーム実況を、やるかもしれません。まぁもう。というかまぁー、自分がやりたいゲームはもうダウンロードしてしまいましたけれども。このまま、リクエストがない場合は、次のゲーム実況も自分がプレーしたいゲーム実況をやります。ほんで、フリートークで、えー発表という形になりますね。というわけでよろしくお願いしますぅ。はい。ええ、まぁ、次のゲーム実況、というか自分がや、次にゲーム実況、したいゲーム、言っちゃいたいけど、ここは、フリートークまで我慢しようと思います。もしかしたらリクエストがあるかもしれませんので。はいというわけで。えー六月も、おー残り、一週間となりました。はい。早いもんですね。梅雨はまだ、こちらはまだ明けてませんが、ね。えー早く梅雨が明けてほしいものです。さとゆうわけで。七月上旬、上旬になったらね、また、またっていうかまオフ会の、動画出しますんでよろしくお願いします。まだオフ会の動画撮ってませんのでね。はい。それで、えー、っとー。僕と君の夏休み前回ーは、あやめちゃん、のルートを進めてる途中で、終わりましたね。では、えー前回の続きからやっていきまーす。えーとじゃあやっていこうかぁ。はい。やっていきましょ。はい。さ、ちょっと待ってな。はいはいはいはい。えー息は止めたら、止めすぎたら駄目よ。呼吸が照準(ひょうじゅん)をブレさせるから、息を止めるんだけど。止めすぎると今度は心臓の鼓動が大きくなっちゃって、また照準(ひょうじゅん)がブレちゃうの。なるほどー。一瞬(いっぱつ)勝負ってやつだ。ちょっと違うけどね。把握した。これでいつもで撃てる。そう思うのが素人の浅、浅はかさってやつよ。そうなの?実弾の反動は半端じゃないわよ。っていってもよほどのことが無い限りは反動を味わうこともないでしょうけどね。あとは外国へ旅行に行ったときに撃っ…撃たせてもらうか、てっこ、とこかしら。そんな撃たせてく、くれる国はあるのか?よほどのことも、シ…ないと思うお。そうね。一般人は手を出しちゃいけないものよね。コレは。でもモデルガンとかは好きだよ。私もよ。え?え?いけないかしら?いや、ま、別にいいけどさ女の子がモデルガン…とか、ま別にいいと思うけど。危ない方向に行っちゃ、い行かなければ大丈夫だと思うけど。いやの、なんというか意外だなと。いや意外でしたね俺も。そう?なんつーかあやめ姉って清楚な感じだから。ま確かに眼鏡掛けてるからなぁ。清楚…には見えるよね。もうどうしたら私がそう見えるのかしら。ライフルだってもの凄く、意外なのに。違和感あるの?いや、ありまくりだよ。いやもう見慣れたからー違和感はないけどさ。そう?ってことはコレクションとかあったりするの?コレクションていうほどでもないけど、多少はあるから。今度見る?もち、見たい。じゃ、今度来たときは見せてあげるわね。わーい。楽しみだ。ふふ。子供みたい。はしゃぎすぎだろ夏輝ィ。あやめ姉の部屋。そっちかい!そっちかよ。あ!楽しみだ~♪片付けなきゃ。今からでもいいよ?だ、駄目!絶対駄目!ちぇ。ま、こういうところがあやめ、女の子らしいな。また今度ね。いい?絶対よ。へーい。んもうー。あやめ姉ー、あどっちか、歳、年齢はあやめ姉の方が上やけどなんか、どっちかというとあやめ姉子供っぽいね。楽しみだ~。二十一歳やけどあやめ姉。俺は十七歳やからな。高校三年生やから。あやめ姉は二十一歳。お絵日記が付きました。八月十七日。狩猟(りょうし)のこと、となると、途端に、えーこっ、え?なんて書いてん?け、え?饒舌(こっけい)…こつ、か、饒舌(こつぜつ)になるんだな、あやめ姉って。饒舌(こっけい)か饒舌(こっけい)になるんだな。あやめ姉っていつも…ながら、あやめ姉の話は、ためになるか、なるな。あやめ姉の戦闘力は、えーラディッツも無視できないと思うんだ、思うんだぜ。ラディッツというのは多分ドラゴンボールネタやろ、ネタやな、ネタやな。確かラ、ラディッツって、えー悟空の、ちゃうわ、ナメック星から来たんやったけ。ま、忘れたわ。忘れた。忘れたラディッ、ラディッツはドラゴンボールネタやな。フリーザ編ーに出てきたね。ラディッツ。サイヤ人サイヤ人やサイヤ人。お。楓ちゃんがいますねー。では早速迷うことなく、楓ちゃんルートを進みますから。えー公園を選択します。迷うことはないぜ。俺としても楓ちゃんルートは是非とも見たいからな。ん~♪あちゃうわ、鼻歌歌ってんか。フッフーン♪自然に囲まれた田舎道を自転車で進む。自転車の、音にしてはなんかぎこちねぇ音やな。空はどこまでも青(あよ)く、ペダルは、軽い。こんな田舎に住んでみたいな。軽やかに進む、俺の体に吹き付ける風は、熱風ー。なんか軽トラ…っぽい音やな。ま、まぁ夏だしな。強烈な日差しで、熱せられた、路、面の、大気と草…いきれが、速度に比例して、押し寄せてくる。それでもなおこの圧倒的な…鮮やかさで、目を刺す、緑色に染められた景色は見る価値がある。そう紗耶から頼まれたお使いのルートを外れ、激しく遠回りして行くだけの価値が。いいんだよ。預かった金、使い込んだりとかじゃないんだからさぁ。んーしょ、っとー♪あどっこらしょっとあよっこらしょういち!坂道に差し掛かり、ペダルに力を込める。程なく頂上に辿り着き、あとは商店街まで、下りを一直線。ペダルを漕ぐのを止め、重力に、えー魂を引かれるままに、坂道を、滑り降りる。楓が、普段見ている視界って、こんな感じかな?後ろに流れていく景色、狭くなる視界。もっとかな?ペダルを踏み込み加速する。両脇の景色が吹っ飛ぶ。呼びました?楓ちゃん、タラーン出てきましたよ。ハッハッハッハッハッハッ。驚かすんじゃないよ楓ちゃん。なんとなく出てくる感じがしたけどな。楓ちゃんは、自分を呼んでいる、呼んでいたら、分かるんだったよね。おわっ、あぶっ!ぶつかった?楓に前を塞がれて真っ白になった視界を、驚いて、視界に驚いて思わずハンドルから手を離してしまった俺が見たものは。抜けるような青空。夏輝くん。ンノォ~ウ!お、え?初めてちゃうか?初めてちゃう?夏輝の、CG。ていうか、絵、絵は。あいたたたたた。えらい目にあったな。中々イケメンですね。ったく楓の、奴いきなり現れやがって、もうちょっと状況を良く見て。痛いです。あれ?え?わたし、痛い?ちょっと待って。何で勝手に、何で俺勝手に喋ってんだ?あそうだ夏輝くんどこですか?まさか、俺の中に楓が、入り込んじゃったのか。この口調はもしかして、楓?あれ、体が、重い。まさか。んしょ、あ、飛べないや。これーは、アレか?あれ?わたし、こんな服、きてましたっけ?この服、夏輝くん?まさかわたし。取り憑いちゃったあ!?バーロー何取り憑いとんねん。俺の体、俺の体に何、何取り憑いちゃってんの?ですよねー。しかし俺の声で、わたしとか聞くと、気色悪いな。どうしよ、どうしよどうしよどうしよー。とりあえず落ち着こうぜ楓ちゃん。そうだとにかく夏輝くんを探さないと。夏輝くんを探さないとって、今取り憑いちゃってるやんかよ。あ、今はわたしが夏輝くんだったっけ。どうしよどうしよどうしよどうしよ。なんやねんこの神展開。お~い。まずは落ち着け。なんかドラマであったよね。男と、女の体が入れ替わるドラマ。チェンジってドラマ昔あったよね。あとパパと、パパとムスメの7日間。舘ひろしさんと、ガッキーのドラマ。あれも確か、入れ替わるんやったけ。パパとムスメの7日間やったよね、題名は。俺の声は届かないみたいだ。困ったな。プッ、フッフッフーゥ。まずい、この声は。阿部さんだ。阿部さんやろ阿部さん。やっぱり阿部さんやったー。やっぱり阿部さんやったー。うわ、すげぇ勢いで駆けてくる。どうしたナッちゃん。ひっ!むっ、この状況からすると…自動、自転車でクラッシュかい?怪我は?俺、阿部さん苦手。えっ、わたしが視え…あ、そうか、今は夏輝くんだからか。はい、大丈夫です。何だって?まぁいいや、ほら立てるか。ちょ!あ、ありがとうございます。よせっ、迂闊に近寄らせるんじゃない。阿部さんは超危険人物。そんなスキを見せたら。わひゃ。ほーらねって言ってる場合じゃない、やめてくれ阿部さん!やめ、てぇー!文字通り心の声でしかない俺の抗議など、阿部さんに届くはずがない。きゃうっ!さわさわ。大丈夫。怪我して無いか調べるだけさ。ま阿部さんにの中では、夏輝ー、に触ってる、だけども実際は、夏輝に、楓ちゃんが取り憑いてるから、まぁ、まぁナ、まぁ形としては、女の子、にセクハラしてる、って感じなんだよね。形としては。セクハラやないかい。尻ばっか触ってんじゃねぇ!あっれ~?さわさわ。な、なにするんですかあっ!おかしい、いつものトキメキが足りない。当たり前や。楓ちゃんが取り憑いてんやから、そんなもんトキメキとかないやろうが。す、するどい。やめ、こ、こないでぇ。むぅん?アンタ何してんか分かってんですか、阿部さん。セクハラでっせ。形上はセクハラです、セクハラでっせ。ガクブル。ナッちゃん。わたし楓ですぅ。やっぱり転んだ拍子にどこか打ったのかい?ひゃっ!さわさわ。触りまくってんな。触りまくってんな。さわさわ。や、あっ、んうっ、ヒャアーン!なんて声、なんて声出しとんやねん。楓ちゃんなんて声出しとんねん。う~んやっぱり魂に訴えるモノが無いんだよなぁ。当たり前や。ならもうやめろ。すぐやめろ。とりあえず自分のそーゆー声は聞きたくないんだ。ふぇ、えぐっ、えっえっ。怪我は無い様だけど、帰って休んだ方がいいぜ?こっくん。じゃあなナッちゃん。こくこく。な、えー紗耶ちゃんちまで送っていこうか?遠慮しときます。そうかい。じゃ気をつけてな。去っていく阿部さんの車。欲望がないと意外にあっさりしてるんだな。俺阿部さん苦手。こ、こわかったですぅ。実際に、阿部、さんのような人がおったら俺苦手だな。あ~んどうしよ。頼むから気付け、清理さんの所に行ってくれ。あ、そうだ。おっおっ。夏輝くんはあっちに向かって走ってきたから、お店に行くんですよね。ちっが~うっ。よ~し、わたしが代わりにお買い物します!まぁ、逆に言っちゃえば、良かったよね、楓ちゃんにとっては。長いこと幽霊だったと思うからね。たまにはー、こういうなんていうん、人間…からのシ視点?人間からの視点というか、ま取り憑いちゃったみたいやけど俺に。良かったんじゃないの?またまには、たまにはっていうかこういうー人間…からの視点、人間からの視界?っていうのもいいんじゃないの?楓たん、楓ちゃんにとって多分、プラスになると思う。それで何か思い出すかもしれない、しね。何故そうなる。あ。とゆうかーどうやったら元に戻るんだ。さっぱりと展開が読めないな。オチが読めないな。今度は何だ?今は夏輝くんだからわたしも、乗れるはず。んしょ。まさか楓自転車乗れないのか?よせ、やめて。きゃっ。あーあ言わんこっちゃ無い。つか俺の声で『キャッ』とか気持ち悪すぎるからなー。痛いですぅ。素直に押して行って、くれ。よいしょ。はう~。歩くって疲れるんですねぇ。そうだよな。お前はいつも飛んでるしな。それにしても何を買うつもりだったんでしょうか。うっかりしてましたぁ。はな…しする暇すらなかった件(ぜ)。あなかった件。あ、自動販売機はっけん。これかな?明るい家族計画、違います。お、またこのお店か。あ、あれは。目の前には駄菓子屋。そして、氷の字が書かれた旗が涼しげに揺れている。ちょまさか、よせ。俺の願いも空しく、視界は吸い寄せられる様に店の中へ。これで買えるだけください。うっそ~ん。何買ったんだよ。何買ったんだ楓ちゃん。はっ。つい、大人買いしてしまいましたぁ。いや、大人買いとかそういう問題じゃねーぞ。そういう問題ちゃうぞ。今更かよ。全額かよ。どうすんだよ。俺の金じゃねーんだぞ。あーあ。あ!アイス買って私と食べるつもりだったんですね。そうです、きっとそうです。ちーがうってー。でもこれじゃ一緒に食べられませんねぇ。そうですね。しかしまずい事になったな。知り合いの前で、楓口調で喋られたら、まだまだ続く俺の島ライフに支障が出るぞ。変な奴と、変人て思われるな。男の、男が、女口調で喋っとったら。なのにわざわざ島で唯一人通りの多い場所に来てしまっているこのじゅい、現実。危険指数がレットゾーンに振り切ってプルプル震えてますよ。俺が、あ楓が清理さ…んに頼る事を思い、ついてくれるまで、誰にも会わないといいんだが。お兄ちゃん。いや、ももちゃん久し振りやねー。ちなみにももちゃんの歳は十四歳なんで、え中学二年か三年ですね。あ、中二、かな?ひゃっ。中学生には見えんよね。ももちゃん中学生には見えんで。小学生に見えるで。えへへ。知り合いキター。うわっ、ど、どうするんだよ、絶対怪しいよ。あっ、えーと、あ、ももちゃん、こんにちわ。あはっ。ももちゃんだって。こんにちわお兄ちゃん。ほっ、とりあえず名前は知ってたか。特に怪しんでは、いないみたいだな。楓も取りつ、取り繕ってくれ、くれようとはしてるみたいだし。それにももがアホの子で良かった。えーとなにかな?ん?お兄ちゃん見つけたから声かけただけだよ。そうなんだ。うん。お兄ちゃんは買い物?そのお兄ちゃんっ てゆーのやめてくれんかな。破壊力ありすぎ、ありすぎるからさ。夏輝さん、じゃないわ、ななんや俺の苗字なんやっけ夢縁か、まいいわ。もなんでもいい、なんでも呼んでくれや。うんそうかな?夏輝さんっていうのも変やな。下の名前やしな。夢縁さん?もそれも変やな。まええわ。わっすごい。アイスが沢山。沢山あるぜー。あのーモウも、モウだろ。そしてー、すロッテの爽だろ。ほんでー、スーパーカップやろ?ハーゲンダッツだろ。牧場しぼりだろ。まだまだ一杯あるぜ。棒アイスだろ。ちゃう。な棒アイスかなんか知らんけど、ガリガリ君もあるぜ。うん。あーおいしかった。おいしかったね。あのさー、いわしてもらってもいいかな。アイス、全部食っちゃってよかったの?アイス食っちゃってよかったの?人の金やで。それにしても10コ食べちゃうなんてお兄ちゃんすごいね。いや10コも食べ、るとか無理でしょ。おれでも、2コ食べたらもう頭がキーンとするのに。完食しやがりましたよこいつら。アイス、食べすぎて、アイス食べすぎて死んじゃった人もいるみたいですからね、みなさん。アイスの暴食は、やめましょう。大変危険です。おいしいから食べ過ぎちゃいましたぁ。こうやって食べるの、久しぶりだったし、だったし。おなか平気?はいっ。あ、ボク約束あるから行くね。忘れいていた。ももちゃんはボクっ娘だった。はい。アイスごちそうさま。タダ食いしやがってこの野郎。いえいえ。ばいばい、またね。ばいばい。ふぅ行ったか。しかもタダ食いだぜ。最後の方は語尾がかなり怪しくなってきてたから、どうなるかと思ったけど、どうにか誤魔化せたみたいだな。ひさしぶりだな。普通に声かけてもらってお話するの。楽しかったなぁ。楓お前。うっ、ぶるっ。これはまさか。何だ?ど、どうしよう。まさか記憶や、何か思い出したのか。でもでも、それって、その、み、見ちゃうってと、ことだし。うーぶるぶる。ああこのままじゃ。でもでも、男の子の、お、その、なんてーわからないし。ううっぶるぶるっ。楓は一体何を考えてるんだ。まだいたい想像はつくが。きょろきょろ。って一体何?はっはぁ分かりました。分かりましたけど、分かったけど言わないでおこう。お、もうダメ。ちょ、え、そっちは。マジ正気?そこは秘密の個室!うわああ~ん!そうか、お手洗い、お手洗いだったお手洗い。お手洗いか。はぅ~。しくしく。わたしなんだか汚れちゃいました。しくしく俺もだよ。ショックです。もうお嫁にいけません。俺も。あ。せっかくだから男の子の、やり、かたもやってみればよかったなぁ。よかったかなぁ。多くは語らんが、色々問題あるんだぞ。支えたりとか。ていうか意外と立ち直りはおいな。早いな楓。はぁこれからどうしようかなぁ。そう考えろ考えろ。出来る事なら、もっと早い段階でそう願いたかった。あら夏輝じゃない。バットタイミングで、あやめ姉が来てしまった。今度はあやめ姉キター。バットタイミングだ。あ、えーっと、あやめさん?うふふ、こんにちは。こ、こんにちは。やばいやばいぞおい。あやめ姉だけは誤魔化せる気がしねぇ。適当に何とか言って退散しろ、楓。買い物行ってきたのよ。え、はい。それでね、時々こうして帰りに、ここでおやつを食べて行くのよ。あそうなんですか。ももには内緒、よ、ね?あ、はい。夏輝も食べる?プリン。あ、プリン。プリンですか。ぷいんっ。ぷいんちゃうプリン、プリンちゃうわ、プリンやプリン。ぷいんってアンタしかも俺の声で。ふふっ、私プリン大好きなの。えーっとプリンといっても、いろいろ、ありますよ。濃いリッチプリンとかね。プッチンプリンとかね、りますね。そうなんですか。ええ。はい、夏輝も食べるでしょ?はーあ、さっき腹こわしたばっかりでした。はぅ~残念ですぅ~。おい悠長に、残念がってる場合じゃないぞ。どうしたの?さ、とゆうわけでえー今回は、ここで、終わりましょう。はい。さとゆうわけで、なるべくー、三十分未満にしたいと思います。前回の、前回のパートなんですけども二十七分で終わったと思いますけど。それ…なんか知らないけど、あの前回のやつ、動画編集、いつも使ってる動画編集ソフトで動画読み込めました。はい。よかったわー。うんとりあえずよかった。読み込めたからよかったわ。はい。さとゆうわけでえー今回は、ここで、終わります。今回は溜め撮りなんで、残り、二パート分、溜め撮りします。とゆうわけでここまでご視聴くださり、ありがとうございました。それじゃ、またね!次のパートも、お楽しみにー。どうもありがっとう!はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
僕と君の夏休みパート8
※未完結のためこれが最終パート
(■*■)どうもー■■■です。今日は2014年の6月、2じゅうー3日。今回は、えー、三パート分、溜め撮りになります。それでは、本日の収録、スタート。おい、どうもー、■■■でーす。
ン゙ン゙ッ!それでは前回の続きからやっていきたいと、思います。では、続きからやっていきまーす。そうだ、いいぞ、そのまま撤退だ。そうなの?具合悪いの?あー、た大した事は無いんです。でもせっかくあの、す、みません。それはいいのだけど、本当に大丈夫?はい。ほっ、これでなんとかやり過ごせ、あら?うわ、あやめ姉がじっと見てるぞ。これはやばい、かも。あの、なな何か。あのぅ。あなた誰?こ、こえええっ。さすがあやめ姉。分かったか。まさに氷の視線が、突き刺さるようだ。ひっ。答えなさい。ガクガクブルブル。ここは素直に、事情を説明したほうがいいぞ楓。きっとあやめ姉なら、事情を分かってくれるはずだ。体がすくんで動けないのが伝わってくる。まずい。誰なの?Who are you?ひっ、なつきくぅん。あやめ姉の目からコ光が消え、その、冷えた視線が俺を突き刺す。おいおい銃を構える、銃口を向ける必要はねぇだろあや、あやめ姉、とゆうかどっからその銃は持ってきたんだ。その手にはちょ、ライフルぅうう!?どこから出してきたんだよそんなモン。はわわわわ。あやめ姉にぴたりと構えられ、黒く鈍い(するどい)、光沢を放つソレの、筒先は、俺の、腹部を、捉えて動かない。な、何されますか俺?怖ぇよおかーさーん。はいはい、そこまでじゃ。清理が来た。えっ!?清理さん!救いの神キター!あのまま俺どうなるかと思ったよー。さすが清理。グットタイミングで来たな。そして清理さんの後ろにいるのは、もも?どう、清理さん。待てよ。とゆうことはももちゃんは、ももちゃんが、清理さんを呼んできたのか。とゆうことはももちゃんは、えー楓ちゃんに気付いていた、とゆうことでよろしいんかな?そういうことなんですね。まぁ待て、いま観るでの。ももどういうこと?さっきお兄ちゃんと話したとき、様子がおかしかったからね。それで清理さんを呼んできた、きたんだよ。ほお。なるほどそういうこと、やったんか。いや、にもも見直したぜ。そういうわけでの。てゆうかももが異変に気づかなかったら、あのままどうなっていたことか。ふぅ危なかった。そういうわけでの、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンじゃ。裸の、え?何やったっけそのネ、そのネタ何やったっけ。裸の、大王やったっけ。なにそれ?ちっちゃいお友達にはわかりにくかったかの?清理さんのそれは置いといてだな。もも、お前は何て気が利く奴なんだ。ただのアホとは、アホの子とは思えない。しかし常葉姉妹の、野生の勘、恐るべし。伊達に狩りと、漁で生活してないぜって事か。こっちまで危うく狩られそうになったけど。それでどうなんです?うむ、そうじゃの。間違いなく憑いておるの。まぁ。はわわわわ。ももちゃんのアニメーションが可愛かったな。清理さぁん。やめれ、俺の身体でそんな声出すな。そんな、情け無い声を出すでない。大丈夫じゃよ、ほれ。あいてっ!いってーな清理さん。お?喋れる!喋れるぞ!つき。お兄ちゃん。悪かった、心配かけたな。わっちにかかればこの程度楽勝じゃよ。さすが清理さん。ありがとう清理さん。うむうむ。よかったわ。うん、心配したよ?お兄ちゃん。そかそか。ありがとなもも。だがもー大丈夫だ。えっへっへっへ。あそうだ楓は?お、いました。あっ!かえ、とっとっと。危ない危ない。清理さんはともかく、二人は視えて無いんだったんだよな。どうしたの夏輝?いや、なんでもない。夏輝どの。はい。疲れたであろう。家に帰って休んだ方が良いぞ。え、でも別に。夏輝どの。ああそうか。わかりました。自転車にまたがる。それじゃ、帰りまーす。アディオース!うむ。しっかりとの。はい、しっかり休みます。清理さんとアイコンタクト。それじゃ、また、ねみんな。お大事にね。お大事に~。うん、ありがとみんな。ペダルを踏み出す。最初はゆっくり。皆が見えなくなるにつれて、力いっぱい。行き先は、叙瑠樹じゃない。どこ行くんだ。あの廃病院か。お!やっぱり廃病院やった。夏輝、くん。行き先はここ。楓と俺が出会った場所。楓は居た。楓。楓は、ここがー、家みたいなもんやからな、この廃病院が。びくっ。ご、め、な、さ。まぁ謝るなって。おめーが悪いわけじゃねーよ。そうか、責められると思ってるのか。違う、俺が言いたいのはそんな事じゃない。楽しかったか?人間の世界は楽しかったか人間の世界は。久しぶりだったんだろ?はい。そか。アイスうまかったか?アンタゆうべやから、いや楓は幽霊やから、食いたいもん食え、食え、食えないもんな。はい、ひっく、お、うわあああん。あーよしよし。ひっく、アイス、すっごくおいしか、おいしくて。うんうん。分かるぞ。み、ふぐっ、みんなわたしを見て、うっく、話してくれて。分かるぞ。嬉しかったのかな?嬉しかったんだろ?ちゃ、ちゃんと、ひぁ、目を合わせてくれるんです。言いたいことは分かるぜ。う、嬉しかった。嬉しかったよぉおお。よかったな。よかったな、なんて。うわあああん。胸が、痛い。よしよし。何が良いものか。何一つ解決にもなってないのに。いや、十ー分解決したぜぇ。えっえっえっ、ふぐっ、うっく、ふああああん。自分がこの世の者でない事を思い知らさ、い思い知らせただけなのに。自分がどれ程孤独で、不自由で、認められない存在なのか。でも今この場で、他にどんな言葉がある?俺はそれを知らない。せめて今は、楓が泣き止むまで傍に居よう。背中を撫ででやる事すら出来ないけれど。くすん、ひっく。落ち着いたか?はい。そか。えへっ。泣いちゃいました。いっつも泣いてる様に思うのは俺だけかな。ぶー、夏輝くんだけだと思います。はっはっはっ。夏輝くん。なんだ?どうしてそんなに優しんですか?いやーなんていうかさー。おめぇを放っとけられない、放っとけおけないっていうかなぁ。うん。優しいかぁ?いっつも優しくしてくれます。う~ん。どうしてですか?さぁなんだろうね?だぁからぁ、お前を放っておけられないんだわよぉ。あ、犬っぽいからかも。そこは誤魔化す、誤魔化さずに素直に言おうやぁ。そしたら楓も喜ぶやろ。わたしわんこじゃないですったらぁ。あっはっはっはっは。ジョークだジョーク。くすっ。よし、笑ったな。笑顔が一番だ。ふっふっふっふっ。じゃぼちぼち帰るわ。はい。またな。はい、また。なんか寂しそうやな。やれやれ今日は大騒ぎだったなー。さて、帰るとしますか。あれ?何か忘れてるような?ああっ!紗耶のお使いっ!いや、俺も忘れていた。遅い。紗耶ちゃん、激おこ。紗耶ちゃん激おこ。やばいな。こいつはやばいぜ。お、絵日記だ。八月、十六日。あだ八月十八日。お前が俺で、俺は、どこいった?的な、なんかもうね、あれですよ。この島に来てからずいぶんと、度胸だけはついたような気がしますよ。父さん、強くなった、俺を見てください。かえ、楓。何やねん楓、楓が何か口から出てますね。てか夏輝の、夏輝の、今、今気づいたけど夏輝の絵よ。夏輝の絵のレベルよ。どーにかならんのかこの絵のレベルは。小学生レベルやないか。とても夏輝が描いたようには見えないな。逆に、絵うますぎたら、引く引くけどね。逆に、絵がうますぎたら、引く引くけどね。逆に絵がうますぎたら引くけどよ。萌えーじゃない燃えるような灼熱の太陽。その光が照りかえり、まっす、真っ白に染まる海。そして砂浜は熱をたっぷり含み、歩くごとに足がバーベキューになっていく。これぞ、海。まさに、海。俺は今、ねんがんのプライベートビーチを手に入れたぞ。トゥーレッテリー。ニアころしでも、うばいとる。え、ころしてで、ころしてでもうばいとる。こんな怖いセリフ言うなよ。奪い取っちゃだめ。めー。まあこのビーチに人がいないのはいつものことなんだけどね。いやいや、そのおかげで、わっちらで遊べ、わっちらだけで遊べるんじゃし、良いではないか。ヒロイン大集合か。そういうことだ。俺に感謝しろ愚民ども。誰が愚民か。オフゥ。てか、皆の水着姿、レア、レアやね。相変わらずだぜ。紗耶のパンチは。そして俺は灼熱の砂浜に、倒れるのであった。スイカ割りやろうやスイカ割り。というわけでもない。なにせ今日は、皆で海で遊ぼう、企画第一弾。タイトル、先に言っちゃ駄目じゃん。気を取り直して。れっつ☆皆の水着姿をじっくりたっぷり堪能(たの)しようの会。そっちかい。3回死んで4回あの世にい、あの世にいってこい。だが断るぜ。おにいちゃんなんかテンション高いね。そりゃおめー。そっちか?もいいわそれ、そのアップはええわ。最後のはももちゃん何やねん。おま、さ、最後のももちゃんは、おまけみたいな感じになっとるやんか。コホン、最後のは置いといて。今この瞬間、俺は天国に舞い降りた。なにをたわけたことをぬかしておるのか。フヒヒ。サーセン。この誰もいない砂浜で、美女二人プラスおまけ二人に囲まれている。え?美女二人って誰や?美女二人というのは多分、清理、さんと、あやめ姉。でおまけプラス、おまけ二人というのはももちゃんと、紗耶か。紗耶ちゃんおまけ扱いやないかい。これ以上の幸せがどこにある?これまではクーラーの利いた部屋でだらだらとゲームをすることが幸せだった。だが今。俺の心の中で、ランキングは一瞬にして塗り替えられた。ねえ紗耶。コレ、埋めておいたほうが人類のためじゃない?あたしもそう思ってところです。なんだとコラ。俺の幸せの邪魔をするのか、オマケの分際で。やはり紗耶ちゃんおまけやったか。あい?申し訳ありませんでした。わかればよろしい。お主ら、波長が合うようじゃの。誰がやねん。息もピッタリ。うわー。ちょっと妬けるね。全くね。な、こ、コイツのことなんて知らないんだからね!ま、夏輝と紗耶が仲がいいのはわかったから。むー。えーとぅんてんててん何して遊ぶ?テンテンテテン。ビーチバレーもいいね。何して遊ぶ?そんな、でえ?ちぐ、陳腐(ちぐさ)な、質問は聞きたくないね。砂浜、海。と、したら、としたらやることはひとつ。スイカ割りとかビーチバレー。ビーチバレーに決まってんじゃんねー。わーい。オチは?ありません。捻り(しぼり)出しなさい。しぼ、え?しぼ、すべり、絞り出しなさいちゃうな。なんとか出しなさい。また次回に。んでんでチーム分けとかどうするの?そうね。あたしたちー対夏輝とかどう?え?てことはー4対1?勝てるわけねーじゃねーか。それは、いじめではないかの?せめて、せめてえどうやって、2、2え?ちょっと待って今何人5人おるんか。3人しか無理やん。なにをおっしゃる清理さん。あなたに、あなたがたにこの俺が負けるはずがないでしょう。その勝気、あとで困る、絶対困るで。へぇー自信あるのね。あるわけないじゃないか。威張ることじゃないわね。おねーちゃんねビーチバレーで全国大会出たことあるんだよ?マジですか?初耳ですな。嘘に決まってるでしょ。焦った。か、可哀想だからあたしがあんたのチームに入ってあげてもいいわよ。別にいいけどー、俺の足引っ張るなよ。あんたこそあたしの邪魔しないでよね。ほんとにお主らは気があうようじゃのー。誰が。てか合いすぎやってだから。はいはいそこまで。じゃ、もも審判お願いね。なるほど審判か。ももちゃんが審判になったことによってこれで2対2か。2・2やなオッケ。清理さん、私とペアでいいかしら?てか清理さんしか、清理さんと、あやめ姉しかおらんやんペア。うむ。あまり自信はないが、できるだけやってみるから頼むぞ。そんなに力入れないで、遊びだからもっとリラックスしましょう。なんかあのペアいいな。巨乳(へぁあ)。こっちは。アンタがミスしたら、今夜の食事、アンタが、作ってよね。じゃお前がミスしたら晩飯お前が作れよ。いつも作ってるじゃない。そうだった。これで勝てるのか?じゃいくよー。今回あれかー。今回のお話はビーチバレーのお話か?なるほどなんか、まこういうのもええか。よいしょっ。ポーン。清理さーん。紗耶のサーブを、あやめ姉が受ける。そして清理さんがボールにあわせてジャンプする。任せろ。何か違うゲーム、何か違くね?なんの。清理さんの激しいアタック。だが俺は、追いすがりを拾う。ナイス。もらった。紗耶がそれにあわせて激しいアタックを放つ。ぬっ。紗耶のアタックは清理さんに受けられる。だが無理な体勢でボールを拾ったため、ボールが、あらぬ方向へ飛んでいく。大丈夫よ。お返し。しかし、流石はあやめ姉。ボールに追いつき、そこから強烈な一撃。なんか効果音が、えらいな。ええいっ!紗耶が必死に取ろうとするが、無残に、ボ、も、ボールは砂浜に、突き刺さった。おねーちゃんチーム1ポイント。きいいっ。悔しい。まあまあ。まだ始まったばっかだしよ。そもそもアンタがトロい、のがいけないのよ。なんか本気で悔しがってるな。ま、俺もたまには本気出すかな。運動は大の苦手だけど。それっ!ポーン。紗耶、いくぜ!わかってる!オッケイ。清理さんのサーブを、俺は難なく打ち上げる。高く舞い上がったボールに、紗耶がじゃ、えー飛躍する跳躍する。いいぞ。まだまだね。紗耶のアタックは、あやめ姉の、真正面。彼女は難なくそれを打ち上げる。ほっ。そして清理さんのボールに合わせて飛ぶ。ブロックできるわよ。おうよ!俺も清理さんにあわせて飛ぶ。そして俺は目の前のボールをに集中する。違う集中する場所違うって。あれ。俺目がおかしくなったのかな。ボールが二つに見える。すごくやわらかそうなボールだ。それっ!ちょ違うだろ。何どこに、どこにー集中しとんねん、かえ夏輝は。ボゴッ。ボブッ!俺が清理さんの、奪われる間に、清理さんの強烈なスパイクが、俺の顔面を、捉えた。ビーチボールとはいえ、これは痛い。大丈夫かの?砂浜に仰向けにひっくり返った俺に、清理さんーが声をかける。どうーせ他のものに目を奪われてたんでしょ。自業自得よ。自分にないからって、僻む(ひるむ)なって。な、なんですって、この変態が(てっかぴっかそ)。カルカペシア。ガスッ!ボールの次はな、紗耶のサンダルが、俺の、顔にめり込んだ。めり込んだとか。それからチームを変え、俺達はビーチバレーを楽しんだ。俺は追加で、弾むおっぱい(へえぇーい)。その間紗耶に、蹴られること3回。だが俺はめげません。はぁ疲れた。喉渇いちゃったね。まだ海に入ってないのに、俺た…ちは砂…えー、汗と砂でびっしょりだった。夏輝視線(しせー)じじゅう…じちょうじ、自重汁(じちょうじる)、じ、自重汁(じちょうじる)か。自重汁(じじゅうじる)か。体に付着した、砂を払う、女の子たちの仕草とても萌える。萌えるかね。そうじゃの。そろそろ休憩を取らぬか。さーんせーい。水を取らないと干からびてしら、しまいそうだ。そうね。もも、アレはそろそろいいんじゃ、いいんじゃ、いいんじゃないかしら。お昼ごは、お昼ご飯か。あ、うん。そうだね。ちょうど良いくらいだと思うよ。アレとはなんじゃ?ちょっとしたお 楽しみよ。もも持ってきて。はい。はーい。ただいまー。帰ってくんの早。早っ。えへへボクね。おにぃちゃんのために一番冷えるところに、置いておいたんだよ。ももはそういうとビーチボールの、ビーチボール大の球体を、俺に手渡した。あ、もしかスイカ割り?おおこれはスイカ。しかもよく冷えてる(ふえてる)。こんなところでももどの、どこでこんなに冷やしておったんじゃ。へっへー。海の女はいろ、いろんな所を知っているのです。ももは、無い胸をそらす。よしよしでかしたぞ。褒めてつかわす。なでなで。えへへー。それとこれ。コレって、も、木刀?そうか分かった。やっぱりスイカ割りか。スイカ割りやスイカ割り。そうよ。スイカ、砂浜といったらやることは一つ。スイカ割り。そういうこと。休憩ーがてら、ちょっとした余興ってとこね。おお。スイカ割りなんて生まれてはじめてかもしれん。物覚えが悪いからべー。なんでっとー?まあまあそれでー、誰が最初に振るのじゃ?その前にちょっといいコト思いついちゃった。何かしら。ちょっといい?やっ、なにやら女子、え?なにやら女の子たち、女子、だけでひそひそ…話をはじめましたよ?でね。それは。だから。を。でも。大丈夫よ。アイツ。かすかに聞き取れる範囲だと、俺に関することらしいです。というわけ。面白そうね。まあ怪我がないようにな。間違えないようにしないとね。女性(じょし)たちの話が終わったようです。そして、皆して俺を見てなにやらにこにこしてますよ。じゃ、早速準備しましょう。夏輝。ホワイ?穴掘って。だが断ー。つべこべ言わずに掘る!はい。全く、なんで俺が。何か嫌な予感しかしないんだけどな。これぐらいでいいだろ。俺は気合と魂…と、熱血と集中とひらめきと鉄壁を込めて穴を掘った。オッケイ。じゃ夏輝はさっ、さっさとこの中に入る。だが断。入れ。ムアニャンニャンニャ。うえな、砂が熱い。じゃ、生きて帰ってね。なん、アトラクションみたい。アトラクションみたいやわー。よーっしゃ。ざっざっ。意味深な台詞を残して、皆が俺を埋めていくよ。なんや、ド、ドナルドみたいな口調やなドナルド。おにいちゃん、怪我しないでね。もも。そういいながら、もも、そういいながら俺の隣にスイカを置くのは何故だ。じゃ準備は整ったね。あやめ姉木刀を持つのは何故wですか。まさか。骨で拾ってあげるわ。じゃまずはももwwどのでいいかのww?わーい。説明を要求する。も嫌な予感しかしないわ。状況で判断しなさい。そう言って紗耶は俺の口をタオルで塞ぐw。ふがふがー。じゃ、もも。始めていいわよ。さとゆうわけで、何か嫌な予感か、しかしないんですけども、ここで終わりましょ。次回に回します。とゆうわけで、えーここで終わります。とゆうわけで、ここまでご視聴くださりどうもありがとーございました。それじゃ次のパートで、お合いしましょう。それじゃ、またのーウェー。センキュー。はい、どうも、■■■です。ここまでご視聴くださり、ありがとうございます。皆さんに、お願いがあります。是非是非、私のチャンネル、えー登録を、お願いします。パソコンの方は、えー画面に見えてると思いますけども、えー登録ボタンをクリックしてくださいパソコンの方は。スマホの方はえー動画説明欄に、えーチャンネルのリンク貼ってますんでえーそこから、えー飛んでいただきまして、チャンネル登録、よろしくお願いします。それではね、次の動画でお会いしましょう、それじゃあ、またのーセンキュー。
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