きのこには呈色反応というものがある。薬品をつけて反応を調べるのだ。専門的な研究がしてみたいという方は薬局やモノ○ロウなどで手に入るのでぜひやってみてほしい。ここからはよく使われる薬品を書いていくぜ〜
※作りたい濃度などによって変わるので量は書きません。グ グ ろ う
硫酸バニリン・・・純水に濃硫酸を加え、バニリンを溶解させる。
グアヤクチンキ・・・グアヤク脂をエタノール(たいてい70%)に溶かす。
KOH水溶液・・・水酸化カリウムを純水に溶解させる。
メルツァー試薬・・・ヨウ化カリウム、ヨウ素、水、抱水クロラールを溶かす。
抱水クロラールはもともと睡眠薬などとして使用されていたため個人では手に入らな
い。薬局などに依頼しよう
アンモニア水・・・市販のものを使えば良い。
硫酸鉄水溶液・・・硫酸鉄(II)を純水に溶かす。微量の硫酸を加えると長持ちする
これからは上からABCDEFとする
<Aの利用>
ウラベニホテイシメジは赤紫色になるが、クサウラベニタケは変色しない
ムキタケは赤紫色になるが、ツキヨタケは変色しない
<Bの利用>
ムキタケは青緑色に変化するがツキヨタケは変色しない
カキシメジは青緑色に変色するがチャナメツムタケは変色しない
ウスタケの子実層は濃い青緑色に変色しないがカサの表面は変色しにくい。フジウスタケはどちらも濃い青緑色になる。
<Cの利用>
20%でカワムラフウセンタケは濃いすみれ色、キヒダフウセンタケはオレンジ色になる。
3%でドクツルタケは黄色になるがシロタマゴテングタケは変わらない。
2~5%でクロハナビラタケを浸していると紫色の色素が滲み出してくるが、クロハナビラニカワタケは変化しない。
同じ濃度で顕微鏡観察の時、組織を軟化させ見やすくさせることができる。
<Dの利用>
胞子の染色に使われることが多い。
ホウキタケは紫色になるが、ハナホウキタケ、コガネホウキタケは変色しない。だが全てのホウキタケは区別できない。ホウキタケ多すぎ。
<Eの利用>
キヒダタケ類の分類に用いる。
こちらも顕微鏡観察のときに役立つ。また、クリソシスチジアの確認にも用いる。
<Fの利用>
オシロイシメジのヒダ、柄をすみれ色に変色させる。カヤタケ類は変色しない。
カワリハツは淡い緑、若しくは変色しない。他のベニタケ族は赤系統(とくにピンクやオレンジ)に変色する。
ホウキタケ系統の表面を青緑に変色させる。似ているカレエダタケやフサヒメホウキタケ類は変色しない。
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