原初の樹

ページ名:原初の樹

原初の樹

概要

別名「世界樹」。子供向けのおとぎ話にはこちらの表現が使われる。

世界に魔力を供給していると言われる古樹。
幹の太さは街一つを優に超え、高さを知る者はおらず、世界の地下を無数の根が覆う。
世界の変革で花咲き、世界の終わりに朽ちると伝えられる。

どのような時であっても青々とした葉が生い茂る大樹で、計り知れないほどの魔力を持つ生命。
地に落ちる葉の一枚一枚は100センチ程度と大きく、これも魔力を帯びていることから、加工され触媒やお守りとして取引されることが多い。
葉はこれを守護している国家でしか手に入らない貴重品なため、国家の重要な資金源でもある。
一部団体から、葉の売買について反発はあるものの、落ちたものだけを取り扱っているので現状問題はない。

あくまで葉は魔力を帯びているだけで、特別な力はないようである。

逸話

広く伝えられている内容は、この樹が発端となり世界へ魔力を与え、生命の誕生と繁栄を助けたというものである。
鶏と卵の論争になってしまうが、世界に満ちた魔力が種となり世界へ根を張ったという説も強くある。

寓話的要素が強い内容であり、古くから子供に聞かせる物語であったため、幾つものパターンが存在し、原典がどの内容であるかははっきりしない。
現在最も有力な内容が最古とされているが、結局のところ証明できていない。

原初の樹はどの国のどの地域にいても、遠目ではあるが確認することができる。
得に崇拝対象としていたのは付近の地域のみであり、遠い地域の人々の語る内容では、「あれが花開いたら世界が終わる」「何年かに一度枯れ、世界を再構築しまた芽吹く」など千差万別である。

特徴

なんといっても、なぜか足もとに張り巡らされた根である。
根は世界を包むように伸びており、届かない場所はない。
人間の胴よりも太い根は頑丈で、多少の欠損ならものともせずに修復される。

この性質を利用し、樹の根を加工したものを高額で売る人間が後を絶たない。
セフィロト騎士団を統率元とし、各国の自警団等が連携してこれを取り締まっている。

根に何か特別な力があるかと言われれば、現状でそのような効果は確認されていない。
強いて言うなら、葉よりも高濃度の魔力を含んでいる事である。

伐採

根を食い物にする程度であれば樹の生命に大した影響はないが、そもそも樹の伐採を目的とする者たちも存在する。
セフィロト騎士団の調査でわかっている点としては、世界の終焉を望み、そのために伐採しようとあらゆる手段を講じているようであるという内容だ。

更に言えば、多少の影響では全く変化のない樹を伐採するためには、“魔法”が必要であると考えているらしいとのこと。
魔術の始祖イーフォ氏は「魔術は魔法にはなり得ない。この世界は常に適当な代価によって成果が出る。はき違えることなかれ」と文書の一部で綴っており、魔術の基礎知識であるが、これを超えようとする者たちが集まっている。

伐採しようとした人間の手記などは幾つか現存するが、どれも「切れはするが、先が見えない。燃えもせず、倒れる様子もない」としており、現状不可能と思われる。

これを可能にすべく”魔法”を追い求める者たちを、絶対に成功させてはならないと、騎士団は警戒を強めている。


 

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