魔力
概要
魔力とは、この世界全てのものに宿された生命力のようなものである。
しかし生命だけが持つ力ではなく、有機物・無機物は関係なしに、ほとんど全てのモノがそれを有している。
生物にとっては気力や体力と酷似した性質で、消費と蓄積を繰り返すことが可能である。
個体により所持量も上限値も異なっており、消費する魔力が大きいほど魔術の対価が大きい事から、生物も無機物も、一般的には魔力量が多いほど価値を見出される。
しかしながら、ただ量が多ければよいかと言えば、もちろんその限りではない。
起源
始まりは世界が動き始めた3千年前というのが最も有力な説であり、一般的な理論である。
魔力を生み出したのは原初の樹(セフィロト)とされ、大地に世界で初めて根付いた種が何らかの影響で力を持ち、根を張ったことで地面を経由し各地に魔力を満たした。この流れがおおよそ世界的に有名な話だが、各古文書で詳細は異なっている。
原初の樹が世界を保ち、魔力を供給しているという点においては解釈がおおよそ一致しており、証拠として挙げられるのは、どのような土地の地面を掘っても、必ず原初の樹の根が張られていることである。
草木のひとつも見当たらない荒野だろうと、生命の生息が危うい氷山でも、または海底の更に底だったとしても、樹の根が存在する。これに対し原初の樹ではないと反論できる者はおらず、現在の逸話となっている。
人間においての魔力
魔力は人間の体内を循環するエネルギーであるが、身体能力に影響を及ぼすことはごくまれである。
生命維持のためのものではなく、使い切ってゼロになったとしても行動が不能になったり、死に至ることはない。
気力や体力と等しい性質であるがゆえ、回復や蓄積のための手段は多様である。
睡眠を含めた休息や、経口摂取、すなわち食事で取り入れることが一般的な方法だが、魔力を取り込む元となるモノによって方法が異なる。
一部の地域では魔力を帯びた湯(温泉と呼称される)に身体を浸けることを一般的な回復手段として用いるなど、経口でなくても身体に触れさせて時間をかけ吸収する場合もある。
ただし、一番効率のよい方法は、粘膜からの摂取であると言われる。これは人間の身体の内側に直接魔力を取り込むためだが、口腔等の粘膜は身体の外側とする意見もある。
魔力の個性
生物の個体ごとに個性があるように、魔力もまた個性を持っているとされる。
学術的には波長と呼ばれており、家族だとしても一致する者はいない。この性質から、魔力による個人の特定が可能である。
感じ方は様々だが、多くは色や匂いで識別するようであるが、音や数字に変換する者もいる。
魔力を感じるにはある程度の感度が必要で、感度が高い者であれば距離が離れていたりモノに隔てられたりしていても判別できるという。
感度が低い者もある程度は魔術でフォローが可能で、感度を高める魔術を用いて周囲の状況を把握するなどの方法をとっている。
自分自身の個性をしっかり認識できる者もいれば、鈍いゆえに指摘されないと気付けない、されても理解が及ばないなどの例もあるが、結局は個人の感じ方次第である。
体感
自身の魔力については感覚そのもので、強く意識せずとも体内の魔力の循環を感じることはたやすい、と感じている者の方が多い傾向にある。
満腹と空腹を感じるのと近しく、満ち欠けも体感することが可能である。
個人の感覚であるがゆえ、簡単にいかない場合もある。特に魔力量が極端に少ない場合や、使用経験の乏しい者は、技術として習得することで初めて確認できた、などといった例もある。
無責任な表現をするならば個人のセンスがものを言う。しかし、初歩的な制御方法であるので、よっぽど苦手でなければ問題ないとされる。
魔力の操作
そもそも魔力は生れつき持ちうるもので、自然と手足の扱いを覚えるように、生物は成長に比例して己の魔力を御せるようになる。
生まれてすぐは魔力を意識的に操作することは難しく、例えば新生児は魔力をただ垂れ流し、空っぽになったら回復することを繰り返すのが常である。
魔力を無駄に身体の外へ漏らさない事が常識で、魔力の波長は個人情報ともいえることから、人前で大っぴらにすることは多くない。
ただしどうしても魔術の行使に魔力を必要とするので、隠すことは容易でなく、単にマナーとしての側面がかなり強い。
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