サガフロンティア２

作品概要

スクウェアからプレイステーションで発売されたＲＰＧ。プレイヤー自身で歴史を作っていく、ヒストリーチョイスシステムが売り。難易度が高く、これまでのサガシリーズと雰囲気が大きく異なるため、発売当初は敬遠されたが、現在は魅力的なキャラクター、良質な音楽、練りこまれたストーリーで再評価されている。

あらすじ

物質から取り出したアニマを利用した「術」の存在が当たり前となった世界。この世界では、どの人間も当たり前のようにアニマを持ち、術を使うことができた。
しかし、フィニー王国で王族として誕生したギュスターヴ１３世は、ファイアブランドの儀式でアニマを使うことができず、不適格者として母親と共に王族を追放されてしまい、ギュスターヴの波乱万丈な人生がはじまる。
一方、主人公の一人ディガーのウィル・ナイツは、生まれつきアニマを察知する能力が高い人物。冒険をしながらも、エッグという特殊なクヴェルとの戦いに身を投じる。
ギュスターヴ編から歴史の表舞台を、ナイツ編から歴史の裏舞台を描いた作品である。

主要人物

• ギュスターヴ１３世

幼少時は、追放された経緯もあっ粗野で乱暴者だが、様々な人物との関わりを経て人間的に成長していく。
アニマが使用できないため、包丁や鍋にしか利用されていなかった鉄を武器に戦う。
ユーザーの人気が高く、マイナーな作品でありながらサガシリーズ全体を対象にした人気投票で上位に食い込んでいる。

• ウィル・ナイツ

序盤は向こう見ずで若さを感じられる行動も多いが、歳を経るごとに相応の落ち着きや冷静さを習得していく。
ナイツ編では、ウィル→リッチ→ジニーと世代交代が行われる。

おすすめポイント

ギュスターヴを筆頭に、コーディ、ヨハン、エレノア、サルゴンなど、魅力的なキャラクターがストーリーを飾る。特にヨハンは、ストーリー上はほんの少ししか登場しないが、印象的なイベントもあってその生き様は涙なしでは語れない。
また、ウィルの育ての親であるニーナの存在も欠かせない。彼女はウィル編でパーティメンバーに入る。
サガフロンティア２は泣けるポイントが多すぎる。
ギュスターヴ編とナイツ編は終盤まで殆どクロスしないが、その分ほんの少しの共通点が嬉しい。