人類の歴史

ページ名:人類の歴史
「次はハムレットなどどうだ?」「ハムレットなら知っている。彼は皮肉でこれを言っているが私は確信している。『人間はまさに自然の傑作。理性には惹いてその能力には限りが無い。姿の美しさ、動きの敏捷さ、行いは天使の如く、知恵は神にも似た人間』」「そんな人間を見たことがあるのか?」「いつかきっと人間はそうなる。君はそれを恐れているんだ。」ジャン=リュック・ピカードTNG:死のゲーム

地球-人類母星

 人類の歴史は、地球を起源とする人類の種の歴史である。地球史は人類とその他の種族によって研究されている。歴史を研究する者は「歴史家」もしくは「考古学者」として知られている。23世紀の一人の著名な歴史学者であるジョン・ギルは、単に日付と出来事を暗誦するよりも、むしろ歴史的な出来事の原因と動機について講義することによって歴史を教えた。(TOS:エコス・ナチスの恐怖

目次

起源[]

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古代ヒューマノイド

 約35億年前の地球の後にフランスと呼ばれる様になった地方で、アミノ酸同士の結合によって最初のタンパク質が形成され、このタンパク質が地球の生命の起源となった。(TNG:永遠への旅

 2369年、銀河系で最も早く進化した古代ヒューマノイド種族が多くの星にDNAの種を撒き、多くのヒューマノイド種族は同一のDNAから進化したことが明らかになった。(TNG:命のメッセージ

約2億9000万年前、エリオプスと呼ばれる両生類が地球で生息していた。エリオプスは後に恐竜へと進化する種と哺乳類へと進化する種の分岐となる種の一つであったと考えられており、ここから派生した哺乳類は後に人類へと進化した。(VOY:遠隔起源説)

 およそ20万~2万8000年前、地球には後の人間となる種とネアンデルタール人の二つのヒューマノイドが存在していた。しかしながら、ネアンデルタール人は絶滅し、人間が残った。(ENT:遥かなる友へ

古代史[]

 約紀元前2700年にギリシャ文明が起こり、地球の文化と哲学の多くがこのギリシャ文明と共に始まった。23世紀ジェイムズ・T・カークはギリシャ文明を人類の文明の最盛期の始まりであったと述べている。(TOS:神との対決

 また、エジプト文明は巨大なピラミッドを建造したことで知られている。ギザの大ピラミッドは紀元前2600年頃に建造された最も巨大なピラミッドであった。このピラミッドの建造風景は、2769年にタイムトラベルを実用化した人類学者によって観測された。(ENT:時を見つめる男

 人類の歴史上幾度も起こった戦いの一部は24世紀にいたるまで語り継がれていた。その中の一つに、紀元前480年に発生した後にテルモピュライの戦いとして知られる戦闘がある。この戦闘はレオリダス王に率いられた少数のスパルタ軍と、強大な軍勢を率いるペルシャ軍が細い山岳道路で激突し、スパルタ軍は全滅するまで勇猛に戦い続けた。(DS9:終わりなきはじまり

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ローマのチャリオット

 ローマ帝国(紀元前1世紀頃に成立し、15世紀頃まで存続した)は、人類の歴史上最初の世界帝国であった。初代ローマ皇帝カエサル・アウグストゥス[1](治世紀元前63年~西暦14年)はローマ帝国を成立させた。カーン・ノニエン・シンはアウグストゥスの治世中に素晴らしいものが達成されていると述べている。(TOS:宇宙の帝王) ジャン=リュック・ピカードは5世紀に西ローマ帝国のホノリウス皇帝は西ゴート族が首都ローマを攻撃し帝国の落日を予見したのかどうかと述べた。(TNG:浮遊機械都市ボーグ・前編

 ローマ帝国の治世中に急速に信者が増えたキリスト教はローマ帝国にも国教として認められ、隣人愛と愛を基本理念とした宗教であった。1世紀頃に成立し、イエス・キリストの教えによる宗教であった。この宗教ではキリストが神の子であると考えられていた。(TOS:もう一つの地球

前ワープ時代[]

 生命体8472のメンバーは2375年、人類を「一見したところ、彼らは極めて原始的である。」と評した。彼らから見て人類にはテレパシーも無く、遺伝子には不純が多いためであった。しかし、人類はお互いの考えを伝えあうために文学や芸術、音楽といった多くの美しい文化を生み出した事は彼らにとって評価に値した。(VOY:偽造された地球) しかしながら、人類はワープ・ドライブの開発以前の歴史はその様な美しい文化を持っているのにも関わらず、戦争や疫病、残虐さで埋め尽くされていた。

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馬に乗って馬上試合をしている騎士

11世紀から13世紀にかけて政治上及び宗教上の対立に起因した戦争が発生した。これらは十字軍の遠征として知られている。Qはこれらの戦争は人類の歴史の特色を示していると述べた。(DS9:超生命体"Q")

 1334年、ヨーロッパの半数が腺ペストの大流行に見舞われた。フリントはその夏にコンスタンティノープルでその惨状を見て「それは通りと下水を通って進んだ。牛車と海から街を渡りヨーロッパの半分を死に追いやった。夜にネズミがサラサラと音を立て死んでいった。」(TOS:6200歳の恋

 1478年にスペインの異端審問はキリスト教に対する異端を抑圧するために設立された。異端審問は人類史の中でも特に残忍な団体であると24世紀まで見なされていた。Qはこれを人類の特性を表す面白い時代の一つと揶揄した。(スタートレック4:故郷への長い道、DS9:超生命体"Q")

 1485年までに地球は23世紀の宇宙艦隊によって使用された工業規模のランク付けでBと判定されるレベルの工業水準までに向上し、疫病と戦争から回復していた。(TOS:盗まれたスポックの頭脳

キリスト教の異端審問は17世紀にも行われた。科学者のガリレオ・ガリレイは地球が太陽を公転しているという地動説を唱えた。しかし、彼は1633年の異端審問によって有罪と宣告され、彼の著書の多くが燃やされた。(DS9:預言者の導き)

 また、17世紀には抑圧的な政府及び帝国に対して多くの暴動と革命が相次いだ。1680年のプエブロの反乱もその一つであった。2370年、アンスワラによると、それらのスペイン人に一人、ハビエル・マリボナ=ピカードはジャン=リュック・ピカードの先祖であった。(TNG:新たなる旅路

ジョージ・ワシントンの肖像

 18世紀後半にはジョージ・ワシントンが彼らの居留地をイギリスの支配から独立させる為に戦争を始めた。これは後にアメリカ独立戦争として知られており、戦争の結果アメリカ合衆国が設立された。2366年、ビバリー・クラッシャーはワシントンは軍司令官である認識していたが、キリル・フィンはワシントンがテロリストであると認識していた。(TNG:異次元テロリスト

 産業革命はアメリカ合衆国にも起こり、18世紀から19世紀にかけて「ヤンキー・トレーダー」と呼ばれる外洋航行商船は、商業の機会を求めて大洋を航海した。(TNG:謎の宇宙生命体

 1794年、軍司令官であったナポレオン・ボナパルトは1799年にフランスの独裁者として政権を取り、自身がフランス皇帝であると宣言した後にヨーロッパを征服し支配した。しかし、ホレーショ・ネルソン提督によって率いられた英国海軍は1805年10月にトラファルガーの海戦でフランス・スペイン連合艦隊を破った。その後ナポレオンは1815年にウェリントン公率いるイギリス軍及びプロセイン軍と激突し、ウォータールーで敗れた。(TNG:死のゲームTNG: 浮遊機械都市ボーグ・前編、VOY:悪夢の世界)

多くの近代兵器が投入された第一次世界大戦

 20世紀と21世紀の地球は、大陸間を超えた文明同士の大きな戦争が幾度も勃発した。第一次及び第二次世界大戦では600万から1100万人もの犠牲者を出し、第二次世界大戦では地球史上で初めて核兵器が用いられた。その後21世紀に勃発した第三次世界大戦では核兵器による応酬が行われ、3700万人の直接的被害者を出し、核の冬による合計6億人にも及ぶ人々が死亡した。(TOS:もう一つの地球スタートレック:ファーストコンタクト、VOY:偽造された地球)

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アドルフ・ヒトラーとナチの旗

 第二次世界大戦は、ファシズム(ドイツのアドルフ・ヒトラーに率いられたナチ党他イタリアのファシスト党など)とその様な全体主義的な政治形態に反対した人々との間の闘争であった。(TOS:危険な過去への旅) 当初は中立を保ったアメリカ合衆国は、日本による真珠湾攻撃の後に大戦に参戦した。(TNG:宿敵!ロミュラン帝国) ヒトラーと彼らの同盟国は大戦で敗れた。23世紀にスポックはナチスが「加虐的である」と述べ、カークは「残虐で歪んでおり、多くの犠牲を払っても破壊されなければならない」と述べた。しかし、ジョン・ギル等の人物は統治の上では最も効率的であるとみなし、ナチス的統治のいくつかの方法は社会的に有益であったことも事実であるとした。統治上の効率の良さの点ではスポックもギルに同意した。(TOS:エコス・ナチスの恐怖、VOY:史上最大の殺戮ゲーム・前編、VOY: 史上最大の殺戮ゲーム・後編ENT:時間冷戦・前編ENT: 時間冷戦・後編

 第二次世界大戦終結後にアメリカとソ連の二大国による冷戦が勃発し、二度に渡る局地的代理戦争が勃発した。(TOS:カヌーソ・ノナの魔力

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地球軌道上のスプートニク1号(1957年)

 また、20世紀は核兵器の高度化と地球の宇宙開発が始まった世紀でもあった。1957年にはソ連が人類初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功し、宇宙時代が始まった。1968年の核危機は、23世紀には最も危機的な時代の一つとして記録されている。この危機では、暗殺や政府クーデター、アジアでの戦争、共産主義と資本主義の闘争及び、軌道上に打ち上げられた水爆衛星といった問題に人類が直面した。(TOS:宇宙からの使者 Mr.セブンTOS: カヌーソ・ノナの魔力TOS: 細菌戦争の果て) この危機を乗り越え、翌年人類はに二名の男性を着陸させることに成功している。(VOY:電磁空間アレース4VOY: 限界速度ワープ10ENT:スプートニクの飛んだ夜に

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カーン・ノニエン・シン

 また、20世紀には遺伝子工学が発達し、科学者たちは遺伝子改良によって従来の人間よりもより強く、より早く、そしてより賢い人間「優生人類」を作り出した。1993年、優生人類のグループは人類に対して戦争を仕掛け、40カ国以上を征服・支配した。この戦争は後に優生戦争と呼ばれ、この戦争により多くの地域が破壊され、多くの文明が崩壊の危機に瀕した。(TOS:宇宙の帝王スタートレック2:カーンの逆襲) この時の経験により人類は以降、遺伝子を意図的に改良することを禁止し、それは24世紀に至るまで守られ続けることになった。(DS9:ジュリアンの秘密

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ベル暴動 2024年のサンフランシスコ

 アメリカ合衆国は2000年代前半に経済上の混迷を迎えていた。2020年頃から、アメリカの主要都市には保護区域と呼ばれる隔離地区が設立された。これらの隔離地区は壁で囲まれた区域で、元々は住所不定者や失業中の市民を保護するために設立された。しかし、実際には貧困による病気と精神的なものから来る病気による実質の刑務所状態であった。しかし、2024年9月のサンフランシスコではアメリカ史上最大最悪の市民暴動であるベル暴動が発生する。ガブリエル・ベルら、保護区域Aの住民たちは政府への抗議行動として保護区域の全廃と連邦雇用法の復活を求め、管理センターを占拠した。政府は職員ら人質が全員殺されたという情報に基づいて、警官隊を強行突入させ何百人もの住民が犠牲になった。この時にベルも警官に射殺されてしまうが、彼は人質全員の命を守り抜いた。この悲惨な出来事から世論は動き、アメリカ合衆国政府は100年もの間続いた問題にようやく終止符を打つことになった。(DS9:2024年暴動の夜・前編DS9: 2024年暴動の夜・後編

 しかし、2000年代前半は再び国際関係は悪化の一途を辿っていた。国際連合は新国連として再編成された。(TNG:未知への飛翔) 多くの国が東部連合(ECON)として知られる連合に加盟した。アメリカ合衆国と東部連合の対立が深まり2026年には全面戦争が勃発、第三次世界大戦へと発展した。この世界大戦では報復兵器として核兵器が大量に使用され、全地球規模に被害が及んだ。その結果6億人以上の人々が犠牲となり、人類文明は暗黒時代を迎えることとなった。また、核による直接被害を受けなかった国や地域も、世界経済の破綻により政治システムが崩壊し、核の冬による環境破壊によって無秩序状態へと陥った。(スタートレック:ファーストコンタクト、VOY:偽造された地球、ENT:暗黒の地球帝国製作資料

 主要な政府の大部分が失われた状態の中で法と秩序も失われ、世界のいくつかの地域では2079年に至るまで弁護士無しの人民裁判と推定有罪の原則での司法システムが跋扈した。(スタートレック:ファーストコンタクトTNG:未知への飛翔TNG: 永遠への旅

 19世紀から21世紀にかけて、人類の産業活動は著しく発展したのと同時に、深刻な環境破壊が問題となっていた。人類は多くの種の絶滅に責任があった。トビトカゲやシロサイ、バッファロー及びザトウクジラ等が含まれる。また、オゾン層の破壊と大気汚染も重大な環境破壊をもたらし、第三次世界大戦の核の冬では人間と動物両方に放射能汚染を招いた。(TNG:新ワープ航法ソリトン・ウェーブスタートレック4:故郷への長い道

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火星軌道上のアレース4司令モジュール

 しかし、この混乱の時期にも関わらず人類は宇宙探査の努力を続けていた。亜光速推進技術しかない2018年頃には、搭乗者を冷凍睡眠状態にして長距離宇宙飛行を行なう技術が発展し、有人・無人問わず宇宙探査は進められた。ショーン・ジェフリー・クリストファー大佐は人類初の有人土星探査に成功している。(TOS:宇宙の帝王TOS: 宇宙暦元年7・21) 2032年、世界大戦の最中にアレース4による火星への有人探査ミッションが行われた。しかし、同船は重力子楕円と呼ばれる現象によって消失した。しかし、この任務は人類による宇宙探査のための先駆と考えられていた。(VOY:電磁空間アレース4) 2037年太陽系を超える試みがアメリカのNASAで開始され、カリブデスはその計画の三番目の宇宙船であった。その後、未知の力でコースから外れ、24世紀にシータ116星系で残骸が発見された。(TNG:ホテル・ロイヤルの謎

ファースト・コンタクト[]

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ゼフラム・コクレーン博士

 最後の世界大戦終結から10年、ゼフラム・コクレーン博士は2063年、人類として最初に光速の壁を破った。この成功は同時に、ヴァルカンとの公式なファースト・コンタクトをもたらし、人類社会に大きな影響を与えた。(スタートレック:ファーストコンタクト

 ファーストコンタクトの後、人類は核戦争で破壊された世界の再建に着手した。その後50年以内に人類は貧困と疫病を地球から根絶することに成功した。しかしながら、その50年は非常に困難な時代でもあった。2080年代前半に至るまで地球上のいくつかの土地は無政府状態が続いていた。第三次世界大戦後から22世紀前半までの間にその様な状況は続いた。24世紀にその時代を振り返ったピカードは「混沌とした時代」であったとさえ述べた。(スタートレック:ファーストコンタクトTNG:新たなる息吹TNG: 未知への飛翔ENT:夢への旅立ち

 地球が徐々に回復した時、人類はワープ技術を使用して太陽系外へと旅立った。2065年頃、宇宙探査のためにSSヴァリアント等の宇宙船を派遣した。(TOS:光るめだま) 2067年までににはニュー・ベルリン等のコロニーが建造された。また、火星で最初のコロニーは2103年に設立された。(ENT:植民星テラ・ノヴァの謎VOY:ミッシング1937VOY: ドクターの恋

 2060年代には、人類はクジンティと呼ばれる異星人勢力と四度の戦争を経験した。戦争はシリウス条約の締結を持って地球側の勝利に終わった。この条約で限られた警官隊を除きクジン政府は完全に非武装化され、クジン領への地球側の無制限なアクセスを強制した。(TAS:過去から来た新兵器)

 地球連合として知られる地球初の統一惑星政府は、22世紀前半に設置された。2150年までにはかつての地球の国家群は地球連合に参加した。(TNG:混迷の惑星ケスプリット) 尚、この時に約5万人が地球外で生活していた。

 2151年、人類初のワープ5エンジンを搭載した宇宙船エンタープライズ(NX-01)が、人類初の深宇宙探査任務に出発した。(スタートレック:エンタープライズ

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ズィンディ超兵器プロトタイプ

 エンタープライズによる深宇宙探査任務は非常に高く評価されているが、その中でも人類絶滅を計画したズィンディの計画を阻止したことが最もよく知られている。22世紀に球体創造者と呼ばれる異星人はズィンディに対して26世紀に人類によって滅亡させられると述べ、それを避けるために人類に対して先制攻撃を行うべきであると提言した。しかし、実際には球体創造者が自らの銀河系進出を人類によって阻止された事に端を発する陰謀であった。(ENT:爬虫類族の攻撃) ズィンディ評議会は2153年、超兵器プロトタイプを用いて地球を攻撃し、700万人もの犠牲者が出た。そして、更に強力な兵器を開発し地球壊滅を目論んだ。(ENT:帰還なき旅) この事件は第三次世界大戦以来の人類の種の存亡がかかった最も重大な事件となった。これに対処するためにジョナサン・アーチャー大佐指揮下のエンタープライズは球体創造者の陰謀を暴き、人類はズィンディの敵ではないと確信させることに成功した。(ENT:最終決戦

 ズィンディ危機とそれに続くロミュラン帝国との緊張関係により、地球を含む周辺の領域の勢力は惑星連合として知られる同盟を締結した。惑星連合は2155年に結成され、それが2161年に更に発展し惑星連邦が発足した。(ENT:テラ・プライム・前編ENT: 最後のフロンティアTNG:両性具有ジェナイ星人

 当初、この同盟への人類の参加に反対し、先のズィンディ危機により、地球では異星人排斥を目的としたグループが勢力を伸ばした。2155年にはジョン・パクストンに率いられたテラ・プライムと呼ばれる異星人排斥主義の集団が火星ヴァーテロン・アレイを占拠した。彼らはサンフランシスコ宇宙艦隊本部を攻撃すると脅し、太陽系中の異星人の即時退去を求めた。この企みはジョナサン・アーチャー大佐らエンタープライズのクルーにより阻止され、人類の同盟への参加は、人類の更なる成長の本当の始まりであることを他の種に示した。(ENT:テラ・プライム・後編

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2150年代ロミュラン艦

 2156年には2150年代に顕著化した地球とロミュラン帝国間の緊張が遂には戦争に発展した。地球・ロミュラン戦争を原因にその後2世紀に渡って人類及び連邦とロミュラン間の不信感は続くことになった。この戦争はシャロンの戦いにおける決戦でロミュラン帝国が惨敗したことによって地球側の勝利に終わった。戦争の後の和平交渉において、地球とロミュラン帝国の国境沿いにロミュラン中立地帯が制定され、それは惑星連邦へと引き継がれ24世紀にいたるまで存続していた。(TOS:宇宙基地SOSTNG:亡命者

人類と惑星連邦[]

詳細は惑星連邦の歴史を参照 ファイル:United Federation of Planets logo.png

惑星連邦のエンブレム

 凄惨な星間戦争である地球・ロミュラン戦争の終結後、2161年に惑星連邦が発足し、人類の歴史はその後惑星連邦と共に歩むことになった。それまでの地球の独自機関であった地球連合宇宙艦隊惑星連邦宇宙艦隊へと移管され、連邦の軍事及び宇宙探査の機関となった。連邦大統領のオフィスは地球のパリに設置された。(DS9:地球戒厳令・前編DS9: 地球戒厳令・後編スタートレック6:未知の世界) 連邦の政治上の危機と紛争と共に人類の歴史も歩み、逆に人類の歴史と共に惑星連邦もあった。23世紀における連邦での人類の関わりは非常に重要な位置を占めており、2293年にクリンゴンは惑星連邦を「ホモサピエンスだけの社交クラブ」であると揶揄した。(スタートレック6:未知の世界

惑星連邦発足後の主な出来事は以下の通りである。

 度重なる危機に陥りながらも、24世紀時点で多くの人類は自らの故郷である地球を地上の楽園であると認識していた。(DS9:終わりなきはじまり) 

ワープ航法実現以前の他種族との接触[]

 2063年ヴァルカンとの公式なファーストコンタクト以前に、人類は非公式に異星人と何度か接触していた。以下は、その一例である。

  • 約4万5000年前、天の精霊と呼ばれる異星人が地球に来訪した。彼らは当時のアメリカ大陸の原住民に自らの遺伝子を分け与えた。(VOY:天の精霊)
  • 紀元前4000年、地球から約1000光年離れた星の未知の異星人は、人類が核による自滅の道を防ぐためにエージェントとして訓練した人間を派遣した。彼らの正体や目的は不明なままであった。(TOS:宇宙からの使者 Mr.セブン
  • 太古にククルカンとして知られる異星人が地球を訪れ、エジプト、マヤのアステカ族及び中国の文明の発展に関わった。ククルカンは新しい芸術と農業技術をそれらの文明に与えた。(TAS:宇宙の神ククルカン)
Apollo.jpg

2267年のアポロ神

  • 古代ギリシャ人は、異星人の訪問を受け彼らを神と崇めた。神と呼ばれた異星人たちはギリシャ人たちの信仰が弱くなるまで神としての立場を享受し続けた。その後彼らは地球から去った。それらの異星人は古代ギリシャ神と女神(アポロ等)の基礎となった。(TOS:神との対決
  • 約紀元前400年に、シャンドラ星系からの難民が地球に移住した。彼らはそこでプラトンの哲学を学び、地球を旅立った。彼らはその後自らをプラトニアンと名乗り自らの文明を興した。(TOS:キロナイドの魔力
  • 後にクインとして知られるは、少なくとも過去に地球に三度訪れていた。1666年に彼はアイザック・ニュートン重力を発見するのを間接的に手助けした。1864年には彼は南北戦争で負傷したサディウス・ライカー大佐の命を救った。1969年にモーリー・ギンズバークがウッドストック・コンサートに予定通りに到着するのを助けた。(VOY:Q1, Q2)
  • 18世紀に保存者と呼ばれる異星人の人類学者のグループは地球を訪問し、デラウェア族、ナバホ族、モヒカン族らのアメリカ・インディアンのグループを別の惑星に移住させた。彼らの消滅しつつある文化を保存するのが彼らの目的であったが、彼らの正体や本当の動機は不明であった。(TOS:小惑星衝突コース接近中
  • メーガンと知られる異星人はマサチューセッツのセイラムの人々と対話した。しかし、彼らはセイラム魔女裁判で魔女として裁かれた。彼らはその後の地球の神話に影響を与えた。(TAS:魔星メーガスの半獣人)
  • 非実体生命体であるオナヤは、過去に少なくとも二度地球に訪れていた。紀元前1世紀にカトゥーリスという詩人の前に、そして1821年頃にはジョン・キーツの前に現れた。(DS9:二人の女神
  • エル・オーリア人のガイナンは19世紀後半の1893年頃に地球のサンフランシスコに訪れていた。しかし、人間とよく似た姿であったため、彼女が異星人であることは知られないままでいた。(TNG:タイム・スリップ・エイリアン・前編
  • 異星人による人間の拉致は19世紀と20世紀に行われた。19世紀にスカゴラ人と呼ばれる異星人が奴隷として働かせるために1000名もの人間を地球から拉致し、彼らのコロニーへ連れ去った。20世紀には、ブリオーリ人が300名の人間を奴隷として地球から拉致した。双方共、人類は支配者に対して立ち上がり各々独立を勝ち得た。(ENT:ウエスタンVOY:ミッシング1937
  • 1957年、三名のヴァルカン人が北アメリカ大陸のカーボン・クリークに不時着した。彼らは救助船が到着するまでの間、人間社会の中で人間と共存せざるを得なくなった。地球を発つ前にヴァルカン人のトゥミアは大都市へ行きマジックテープを発明として売った。また、ヴァルカン人の乗員のメストラルは一人地球に残った。(ENT:スプートニクの飛んだ夜に

関連項目[]

付録[]

注釈[]

  1. ローマ帝国初代皇帝カエサル・アウグストゥスとユリウス・カエサルは別人であり、ユリウス・カエサルの養子であるオクタウィアヌスが後のカエサル・アウグストゥスである。しかし、ユリウス・カエサルはユリウス暦を創設し、ローマ帝国成立の基礎を作った人物であり人類史において最も有名な人物の一人とされた。

背景[]

This article was written – inasmuch as is reasonably possible – from the conceit that all that is known of Human history comes only from Star Trek. This is not entirely possible, as the creators of the shows presume a certain inherent familiarity by the audience with their own past. Large, and important, pieces of Earth's history have therefore been completely ignored in this article. Japan and Germany are only mentioned as aggressor nations; the historical cultures in China, Africa, Russia, Mexico and elsewhere are not mentioned at all. Others are shown in only one light. This is not a criticism of Star Trek, though; it was never intended to teach history and only mentioned historical events (real or imaginary) when it was necessary to advance a story. However, writing the article from any other, more balanced or inclusive, perspective would have 1) made the article even longer, and 2) forced upon it a level of detail that has nothing to do with Trek. People interested in the actual history of Humanity are urged to seek it elsewhere, as this is woefully – and intentionally – incomplete in that regard.

There is speculation, all of which is non-canon, as to which areas were hit by nuclear weaponry in WWIII. It is unknown, but the fact that such Western cities as San Francisco, Paris, and New Orleans remain intact and seemingly unscathed as late as the 24th Century, combined with the decidedly Asian appearance of the post-atomic horror trial audience and the surprising lack of references to prominent Eastern cities, suggests that the Eastern Hemisphere may have been hurt the most by World War III. It is worth noting, however, that no clear reference has ever been made to four of the largest and most prominent cities in North America—Mexico City, New York City, Washington, DC, and Chicago—existing in the 24th Century (the third largest city on the continent, Los Angeles, is said to have been destroyed by an earthquake in the mid-21st Century (VOY: Future's End).

According to Gene Roddenberry's novelization of 劇場版スタートレック, the Mediterranean region and north Africa had remained an island of Human progress and tranquility during the savagery which had racked much of the rest of the world during the 21st century, partly due to the drastic alterations made to the old sea’s character and the region surrounding it — the fabled Mediterranean Sea was now hardly more than a long, slender lake which trailed off into the hazy blue distance in the direction from which it had just come. Human ingenuity had turned the region into a virtual garden, skillfully engineered climate alterations having profoundly improved the climate and character of the entire northern half of Africa. Population growth in the region had been compensated with underground city construction – similar habitation centers were constructed throughout the world in the later half of the century.

Regarding the origin of the Human species, in 2268 Sargon said that the story of Humans all being descended from Adam and Eve may have been based on his people having colonized Earth some six million years prior. However, Kirk replied that 23rd century science indicated life evolved independently on Earth (a conclusion later bolstered by Q). Spock thought that Sargon's people might have, instead, colonized Vulcan rather than Earth. (TOS: Return to Tomorrow)



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新時間軸(2233年分岐)飛行恐怖症(Aviophobia)は飛ぶ乗り物に乗るのが怖い症状のこと。 レナード・マッコイは2255年、宇宙艦隊アカデミーに向かうシャトルクラフトの席にすぐ座らなかった。彼...

風林火山戦略

 風林火山戦略(Fuurinkazan battle strategies)は惑星連邦の民間戦略家カイル・ライカーがかつて東京基地に居留している間に考案した戦略であった。ライカーはこの東京での仕事を完...