中層

ページ名:中層

「見て、壁が白くなったでしょ。ここから中層だよ」
「一番下からだと距離ありますよね。ここには……」


「ねぇねぇ!」
「わ、こんにちはコイトくん。そうだ、せっかくだから紹介しますね!こちらが……」
「ぼくコイト!それよりね、もしかして新しい子?案内中?」
「そうですよ!これから中層を先輩と一緒にご案内です」


「だったらぼくが案内するよ!アカリちゃん忙しいよね?あとね、クレノさんがカンリシャの人探してたよ!」
「えぇっ?でも……」
「いいんじゃない?君、コイトくんも君と同じく新人だよ。君よりちょっと先輩。近い年の子と遊ぶのもいい経験だよ。いってらっしゃい」
「やったーーいこいこ!いいとこ教えたげる!」
「あぁ……気を付けてくださいね!それと、コイトくんと遊び終わって上の階に行きたくなったら、わたしのところに来てくださいね!また案内しますから!」
「仲良くね~。……それじゃ俺はお昼寝業務に」
「先輩!看護室行きますよ!」


中層にあるもの

「じゃ、案内!したげるから、しっかりぼくについてきてね!最初はイチオシのこと教えたげる!」

探検隊と宝部屋

「こっちこっち!じゃん!
「中層の特徴は、この真っ白な床と天井と壁!そんでね、ちょっとボコボコの下層とふかふかの上層とちがってまっすぐでカクカク!道もぜんぶ真っすぐでカクカク曲がるよ」


「それで、この道にドアがいっぱいあるよね?あのドアの先は部屋になってるんだけど、小部屋はすぐ場所が入れ替わっちゃったりするんだよ!」
「しかも、部屋の中にあるものも変わっちゃったりするんだ……まったく新しいものが置いてあることもあるんだよ」
「いいものが置いてある部屋のことは、宝部屋って呼ぶんだ!」


「その宝部屋を見つけるのがね、探検隊!」
「ぼく探検隊の手伝いをしてるんだ!いいでしょ!」
「きみも入隊したいでしょ?ナナヨさんに言うといいよ!ナナヨさんとこまで案内したげるから!」


看病室はちょっとこわい

「え?ほかんとこ?ん~と……」
「そうだ、探検隊たるもの、ケガとビョーキには気をつけなきゃいけない!……んだけど、なっちゃうときはなっちゃう」
「だから、なっちゃったら看病室に行くの。うん、さっきの2人が行ったとこ」
「うん、やばくなったらなんとかしてくれるとこ。他の層の子も行くんだって」
「……行きたいの?看病室……」

+ うん-

「え~やだな~……」

+ なんで?-

「看病室のクレノさんこわいんだもん……」
「でも、看病室の場所、知ってたほうがいいもんね……」
「いこっか、看病室……」























+ いいえ-

「よかったぁ~~!」

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