「……ああ、はい、どうもこんにちは。アカシは僕ですよ。何かご用ですか?」
「話……ですか?それは……」
「……では、休憩時間ということにして。少しだけなら」
役割の話 |
「いつも何をしているか、といえば……
与えられた役割をこなすこと。つまり管理者として、喧嘩の仲裁をしたり、困っている人がいないか見回りをしたり……そういう事をしています。ええ、下層の中立係でもあります」
「中層と上層にもよく行きます。下層への定期連絡はだいたい僕を通してですから」
「ああ、下層の小さい子に文字を教えたりもしていますね。書庫にはもう行きましたか?
知りたいことがあるならおすすめですよ。人から聞けない話も、たくさんそこにありますから」
「イベント事では参加者ではなく、審判役や進行や、間に入ることが多いんですよ。
管理者や中立係だからというより、性というか。そういう立ち位置に居れることは幸運ですよ。合ってるので」
周囲の話 |
「大抵の人とは面識があるので、特筆すべき人間が思い当たらないのですが。そうですね……」
「アカリのことはご存知ですか?僕の妹ですよ。何というか、僕と違って元気でしょう。
落ち着きがないとは言わないで下さいね。あれで真面目で、仕事熱心な子なんですよ。
その点だけは僕も及ばないくらいに」
外見 |
- 年齢:「皆より年上ではありますが、最年長ではないんですよ」
- 身長:「そうですね、平均と比べると低いのかもしれないです……」
- 体重:「少食なせいかもしれないですね」
- 年:18歳
- 身長:164cm
暇潰しの話 |
「一番の趣味はやはり読書なんです。とはいえもうあるものは全て読んでしまって。偶に見つかる新しい書物が、僕の楽しみです。
あなたはどうですか?本。……新しい書物を見つける方が好きですか?」
「あとは、そうですねー……人と話すのは好きですよ。"友達"になれるかもしれませんから。
友達少ないんですよ、僕」
「そういえば――あなたは、まだ来たばかりの子ですよね?どうですか、暮らしにはもう慣れましたか?」
「やはりそうですか。噂は聞いていたのですよ。新しい子は好奇心旺盛で、とても元気だ、って」
「いい事です。では、そんな元気なあなたには、楽しい本を見繕ってあげましょうね。勉強も大事ですからね?」
「――違っていたら仰って下さいね?……あなたが精力的にあちこち歩き回るのは、理由がありますか?
噂より元気がないようですが……」
「……そうですか。
では、色々見てみて、どうですか?あなたはこの船に"窮屈さ"を感じたのではありませんか?
まだどこで暮らすかも決めていないんでしょう?それは、この場所に求めるものがないからでは?」
「では、それを解決する手段が存在するとしたら、知りたいですか?」
「でも、例えばそれが"知ることで今までの全てがひっくり返る"ような、そういうものなら?
もちろん、他の誰にも言い難いことで、迂闊に漏らせば……強く強く叱られてしまいます。きっと」
あなたの"知りたい"は、それでもと言えるほど強いものでしょうか?」
「そうですか。なら、あなたとは"友達"になれそうですね。
では、秘密の話をしましょう。
先に言っておきますが、この事は決して、誰にも言ってはいけません。
大事な事なんです。だってこのことで、既に……」
「人が一人、消えているんですから」
「そうですか、でしたら僕が心配するよりあなたは大丈夫なのでしょう。
いえ、みんなが楽しくこのふねで暮らせるようにするのが、僕の仕事ですから。
時々聞いて回っているんですよ。でも、あなたは楽しく暮らしているみたいですね。きっと。
それならよかった。でも、困ったことがあれば僕に相談して下さいね。
いつでも聞きますよ。
それでは、またどこかで」
「ふふ、そうですか。でしたら、もっといろいろな場所を見て回らないといけませんね。それでは僕のおすすめの場所を紹介しましょうか……中層はいかがですか?こことは雰囲気の違うところが色々とありますよ。アカリを呼んで来ましょう。では……色々見たらまたお話しに来てくださいね?」