那間蘇芳
18歳の事件により、那間蘇芳は故人となった。
しかし、彼は呑み込まれた蠱毒の中で存在し続けていた。それは、彼と同様に亡くなったクラスメイト達もである。
その中で那間蘇芳は適正があったのか、それとも偶然だったのか、蠱毒の核として生前の自我も記憶も保ったまま蠱毒として生まれ変わる事となる。
あの事件で誕生した蠱毒は未完成であり、完成するにはクラスメイト・魑魅魍魎を取り込み、那間蘇芳を核としたモノと、唯一のその場にいた生き残りである氷室切国のどちらかが死ぬ事である。
どちらかが死ぬ、または接触する事により、互いに取り込み喰い殺す関係と成ってしまった。
事件より1年。那間蘇芳は自身の中に存在するクラスメイトの魂と自我と対話を続けながら、説得を繰り返し、放浪していた。
放浪をする事となる原因は、家族に会いに行くという欲に駆られ、彼は父親と再会をしてしまった事が原因である。
妻を喪い、更に忘れ形見であり唯一の息子が納得のできない原因※1で喪って心神喪失している父親の前に現れてしまい、父親は精神崩壊をしてしまう。
その姿を見て、彼は家族の下に戻る事も今までのように生きる事も出来ないと、今度こそ理解してしまい、放浪する事を決めた。
また、この出来事によりクラスメイト達も自身の家族との再会を諦める事となった。
放浪を経て、那間蘇芳は氷室切国と再会を果たす。
再開時に互いのすれ違いでいざこざはあったものの、現在は接触の問題も解決し、以前の様な関係を続けている。
氷室が建てた家に居候をしており、そこで氷室切国、御伽瑞乃と三人で暮らしている。
力の成長と絆の繋がりの強固により、クラスメイト達を使い魔・分身のような容量で顕現する事が可能となっている。
※1死霊課の刑事によって、怪異的な事を誤魔化した内容を報告されたものの、理解は出来ても納得は出来なかった。
【関連単語】
artificial 那間家 蠱毒 東宮高校
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