タスク整理(優先順位・・・上に行くほど高い)
- 新キャラシに書き換え、作成
- 笹原のイラスト描き直し
- キャラごとの特徴Tale
- OLちゃん設定完成
アニマルガール情報
動物名: チャーチグリム、ブラックドック
愛称: かっこいいなまえばっかりでなかなかきまらないぞー
でも多分ブラックドックにつけられた名前は普段は名乗らないんじゃないかな
所属: けもの霊園の場所による
管理権限: 2
アニマルガール概要
-性格について
基底動物はイギリス各地の伝承にみられる「ブラックドッグ」、
その中でも特にヨークシャー等の伝承にみられる「チャーチグリム」が主であると考えられ、
「チャーチグリム」を基準に他の各地の伝承にある特徴を少しずつ含有しています。
特に性格面においては、チャーチグリム時とブラックドッグ時の二面が表面化しており、
対象及びその行動によって切り替わる様子が確認できます。
なお、これらは人格の切り替わりというわけではなく、同一人格中の感情の移行に左右されます。
「チャーチグリムとしての性格」
彼女の平常時(相手が通常のアニマルガール、墓参りの遺族など、彼女あるいは墓地に対して無害な対象の場合)は
こちらの側面が現れています。
温和な性格で他人に優しく、落ち着いた口調会話をします。
受動的な気質のためあまり自分から話しかけることはありませんが、
夜間には墓所を徘徊する者への声掛けを行う等、積極性を持っていないわけではありません。
遊びの誘いなどを受けた場合、墓守としての仕事を考慮した上で余裕があれば快諾します。
「ブラックドッグとしての性格」
彼女の非常時(相手がこちらに敵意のあるものや墓荒らしなど、墓地あるいは彼女の安全を脅かすような対象の場合)は
こちらの側面が現れます。
非常に狂暴かつ徹底的であり、対象を退けるために一切躊躇うことなく自らの力を振るいます。
また、纏う気迫もチャーチグリムのものより獰猛なものに変化し、対象を睨みつけて威圧するなどの行動をとります。
共通の特徴として、彼女は硫黄の匂いに包まれていると落ち着くそうです。
-愛称について
彼女は基底種通り複数呼び名を持っており、その中で自身で気に入っている呼び名を名乗ります。
「愛称」は彼女の呼び名「呼び名」から来ています。
(例:「モディ」は彼女の呼び名「モディ・ドゥー」から来ています。)
(持ち名全て羅列)
-外見について
ブラックドッグのアニマルガール個体の服装は黒を基調とし、墓守や葬送者といった印象を与えます。
羽織っているケープの裾は、既成品のように整えられたものではなく、千切れや燃焼のあとが見られます。
(上下の服装の記述)
彼女がよく所持しているランタンは、墓守の特徴としての意識からきているとみられ、
自身のけものプラズムにより形成されています。
彼女はブラックドッグの別名であるヘアリージャック(毛むくじゃらのジャック)の特徴を有し、
大きく波打つ黒いロングヘアを後頭部で結い、そこを起点にボリューミーに広がりながら垂れ下がっています。
また、接近するとほのかに硫黄臭を覚えます。
基本的に普段の表情は穏やかですが、
ブラックドッグとしての性質が表面化した際の睨み顔や唸り声は他の感情由来の表情に比して極めて明確であり、
「恐怖だけで人間を死に至らしめる」と言われているブラックドックの特徴を如実に表します、
それは認識した殆どの人物(アニマルガールを含む)を戦慄させるほどです。
-生活について
けもの霊園の一区画にある○○地区で、いわゆる「墓守」として生活しており、
普段は墓石や周辺の清掃、不審者の監視、来訪者への案内などを務めています。
彼女の管理担当する区画は、けもノートなどのSNSにてホラースポットとして有名であり、
しばしばアニマルガールたちが肝試しとして来訪するため、道案内する光景がよく見られます。
しかし、その黒く妖しい風貌や出で立ちから、時たま意図せず怖がらせてしまい、
そのまま逃げるように帰られてしまうこともあるようです。
その度ちょっとしょんぼりしている様子が見られます。
彼女は温泉に入ることと歌を口ずさむことを趣味としています。
温泉特有の硫黄の匂いが「なんだか落ち着く」として好んでおり、
仕事の疲れを癒すために一か月に数回程度ぐだぐだ温泉などを訪れます。
歌については、墓に眠る遺体の魂を鎮めるために歌っているようで、
よく教会の屋根に上っては墓地に向かって声を響かせている様子が確認されます。
-身体能力
跳躍や嗅覚などの基礎能力は大型肉食獣のものとほぼ同等です。
身軽に跳び回るような運動は苦手としていますが、力強く地を駆ける、重く鋭い爪で引っ掻くなどのことができます。
しかし、基底動物の伝承に「流れる水が苦手」というものがあり、彼女も泳ぐことができません。
またブラックドッグの特徴の一つとして、体内のサンドスターを消費することにより、
牙や手足の爪に電撃を付与することが可能です。
この電撃付与状態からの攻撃で爪や牙が触れた個所を焼け焦がすことが可能になりますが、
長時間付与し続けている、また短時間に電撃付与を使用しすぎると、付与した箇所が自身の電撃により負傷するため、
使用には注意が必要となっています。
・野生開放能力
彼女が冷静な状態でのみ発動できます。
手元のランタンに意識を集中させることで自身そのものを電撃へと変化させ、瞬間的な長距離移動をします。
連続使用をすることによるデメリットはありませんが、電撃状態で実態を保つには極度の集中力が必要であるため、
疲労による集中力の欠如がみられる場合は使用は推奨されません。
(メタ文: 戦闘中の攻撃回避や緊急撤退には使えない)
このランタンは(けものプラズム製であれど)市販のものとなんら変わりはない普通のものですが、
能力使用にあたっての彼女の意識的なトリガーとなっているようです。
名前: 春浦 若菜
-
思いついたので案をひとつ。
セントラルで試食会開いてるなら、試食会に訪れたフレンズの感想書けますよね。
そこで「何々のクッキー」とか「何々サブレ」とか焼き菓子系の感想を出していけば、
なるほどこの会社はこんなもの作ってるのか、となるんじゃないでしょうか
「あ''ーーー……今日も疲れたあ。」
今日もいつも通り玄関で靴を脱ぎ、
疲れた身体を布団に落とす。
手にはビニール袋をぶら下げ、中には何やらビールやらカップラーメンやらを下げ。
「ふあー…………眠くなってきたなあ。」
それらを放り投げる先のソファには服がだらしなく掛けられており、中身はあまり跳ねることなく座席の上にぼふんと乗る。
電気はつけることなく、夜の月明かりだけを窓から部屋に入れて。
おしゃれな雰囲気を出しているつもりでも部屋は汚れていて。
テレビは暗いままだが、電源を入れればすぐにゲームができるようになっている。
テーブルの炭酸とポテチは、今が徹夜戦前である証。
夜通しの戦に備え、昼間は家で寝ているはずだったのだが。
「いやー、なかなか楽しかったー。」
けもノートから流れてくるお店の情報に釣られて、思わず外に駆け出してしまった。
あんなに美味しそうなパンケーキが画面の向こうで積み重なっていては、いてもたってもいられない。
「今度はあれも食べたいな。あの……はちみつの……。」
…………。
ぐううぅうぅぅぅ。
「あ、あれ。おかしいな?」
「さっき食べたばっかりなんだけど……嫌になっちゃうなあ……。」
そうやって、食いしん坊な自分を鼻で笑い飛ばす。
「ふーー…………♪」
今日も楽しかった。
何もかもがいつも通りだ。
ゆっくりと身を起こす。
「さてとー。」
「よっし。今日は決戦の日。」
「ちゃんと、念入りに準備しなきゃね。」
そう言って、
私は、
部屋の片付けを始める。
「うひゃー。改めて見ると、なかなかに悲惨だなあ。」
「いつの私がこんなにしちゃったって言うんだろ……?」
自分で生活しやすいように……
徹夜でゲームがしやすいように、
お風呂から上がったあとの布団への導線を遮らないように、
友達が急に来てもひとまず座れるスペースが確保出来るように配置された物たち。
それらを一つ一つ手に取り、
ごちゃごちゃに服が詰まっているケースやら、
自分の部屋にしては割と整理されている棚やら、
この日のために引っ張り出してきた大きなゴミ袋やらに、
次々と放り込んでいく。
「あー…………これはいいや。」
あまり着なくなった服は、ゴミ袋に。
あまり使わなくなったゲームも、ゴミ袋に。
あまり使わなくなった携帯電話ですらも、ゴミ袋に入れてしまった。
「ははは……数ヶ月前の自分が見たら、どう思うかな。」
「なにしてんのー!……って、叩かれちゃうかな。」
部屋を綺麗にする箒もちりとりも雑巾も持ってはいないが、
散らばっていた衣服やゲームソフトを整えたり捨てたりしただけでも、見違えるほどになった。
「……うーし!終わったあ!!!」
「うっわー。めちゃくちゃ綺麗……!この部屋ってこんなに広かったの!?」
こんなに広かったらここに扇風機置けるじゃーん、なんて呟きながら、部屋を一周してみる。
「どれどれ、何が残ったかな。」
彼女がいつも大事なものを置いている、棚の上には。
友達と撮った写真が額縁に入れられている。
よるめんやの割引チケットが並んでいる。
3時間も並んでやっと手にした、その当時では新作だったゲームの初回限定盤パッケージが飾られている。
「…………。」
腕を組み、壮観を目に焼き付けて。
「…………。」
だんだん、視界がぼやけてそれらが見えなくなってくると。
「っ……いけないいけない、これから大事な時だってのに。」
月の光は、無情にも全ての水滴を輝かせる。
涙の数は、目で数えられてしまう。
「なんで…………っ……片付けの時は、大丈夫だった、のに……な……。」
しゃがみこんでしまっては最後。
立ち堪えどうにか咽び泣きを抑えながら、後ろを向く。
「……大丈夫。」
「…………。」
「もう、大丈夫。」
ぱんっ。
頬を両手で、涙を共に打ち止める。
「ふふーん。」
「今回のゲームは奮発して買ったものだからね、途中で寝落ちしないようにしなきゃ。」
「あっとー、そうだった。このゲームは、そんな心配も要らないんだった。」
「やー、偶然手に入ってよかったー。ネットで調べたら超レアものらしいからさー。」
徹夜の証であったはずの炭酸とポテチは、もうテーブルには残っていない。
代わりにぽつりと置かれているのは、
「こんなのが欲しかったんだよー。」
小さな瓶。
「これを夢見てる人は世の中にたくさんいるんじゃないかな?」
その瓶を手に取り、指の中で回す。
「なんてったってこれは。」
「''ゲームの世界に入れる魔法のドリンク''なんだから。」
内容物の冷たい感触が、手のひらに心地よく伝わる。
「これがあれば、あのOBOの世界に行けるってわけだね。」
光に通してみたりして、液体の煌めきをゆっくりと味わう。
「うぅーっ、考えただけでわくわくしてきた。」
ころころと手中で転がる瓶を眺めながら、向こうの世界について想像を膨らませる。
「武器は何を握ろうかな。魔法とか撃ってみたいけど……ここはやっぱり剣かなあ……!」
「最初の街でゆっくり過ごすのもいいけど、やっぱり戦ってこそだよね。レベリングとかもしなきゃかなあ。」
「あー、あとはあとは、向こうの料理も美味しそうなのがたくさんあったなあ!効果がそこまで強くないから使わないものばっかりだったけど、食べてみたら美味しいのかなあ!」
「うははあぁ……♪」
一通り想像し終えると、ようやく。
「まあ、どれもこれも飛んでみないとわかんないよね!」
瓶に貼ってあるラベル通りに、手順を進めていく。
「さてとー。じゃ、いきますかあ。」
「使い方はとっても簡単。」
「いち、ゲームの電源を入れる。」
リモコンのボタンを押す。
テレビの画面が明るく照らされ、タイトル画面が表示される。
聞きなれた音だ。
「に、ここで、ゲームによっては、飛んでみたい場所まで主人公を移動させる必要がある。」
「……ふむ?」
「ん……基本的にはゲームの主人公に転移するが、その他NPCに転移することも可能である。その場合、NPCが画面に映っている必要があるため……。」
「え、これすごい。NPCにもなれるの。」
コントローラーを握り、スティックを傾けて街を走り抜ける。
次の街に着くまでにはそこまで時間はかからなかった。
移動速度を装備で上昇させていた恩恵だ。
「じゃあ……スタイルが良い、このお姉さんにしようかな。」
主人公の隣にその女性を並べ、一度コントローラーを置く。
「これで、このぽよぽよお腹ともおさらばだね。」
にやにやと嬉しそうな表情の裏すらも照らしてしまう月の光を恨みながら、次の手順も読む。
「で?…………おっ。」
「そしたら、さん。目を閉じて、これを飲む。」
「この時、ゲーム内の世界観をじっくりと思い浮かべてから飲むこと……。」
「ふっふーん。このゲーム何時間やったと思ってるのさ、そんなの簡単だね。」
キャップは簡単に開く。
勢いよく口元まで運び込み、
「それじゃ、さよなら。」
傾け
『待ってよ!!!!!』
「っ……。」
『なに、してるのさ。』
「だから、ゲームの世界に入って……。」
『バカ!!!!!』
「馬鹿って……。あなただって、前に入ってみたいって言ってたくせに。」
『あれは冗談だってことがわかんないの!?』
「冗談?」
『当たり前じゃない!!!』
『向こうに行っちゃったら、もう誰にも会えなくなっちゃうんだよ!!』
「そんなの」
『こんな部屋で過ごしてて、頭がおかしくなっちゃったの?』
「こんな部屋?」
「ああそうだ。さっき片付けたんだよ。ほら、綺麗でしょ?」
『綺麗ってなにが?見えないの?』
「え?」
『服なんてあちこちに散らばってるし、ゲームソフトはそこらじゅうに転がってるし!!』
「っ!!」
『片付いてるなんて言えるのはあの棚くらいなもんじゃない!!!』
「ねえ」
『……なに、なんなの?』
『あなたは何がしたいの?』
「それはあなたにも分かりきってることでしょ?」
『わかんないよ!!』
「嘘つき。」
「私は今から、このお姉さんになるんだよ。私とは違うむちむちの身体で、酒場で男の人たちと」
『見せてよ。』
「………何言って」
『どれのことなの?この、って言われても。』
『テレビ暗いまんまじゃわかんないよ。』
「……。」
「それ以上は」
『それに!!!』
「……。」
『それに、さあ……。』
「やめてよ?」
『……。』
「やめて。」
『ねえ。』
「お願い。」
『ゲームの世界に入るなんて』
「黙って」
『そんな薬あるわけないじゃん!!!』
「黙れよ!!!!」
『………………っ!!!』
「知ってるよ。」
「そんなこと知ってるよ!!!!!」
激昴の中転がり落ちる瓶のラベル。
黒く塗りつぶされた下からは、
ドクロの片鱗が覗く。
『わかってるなら、どうして!!』
「死のうとしてんだよ!!」
『だからなんで!!!』
「こんなとこで生きてけるわけないじゃん!!あなた馬鹿なの!?わかんないの!!?」
『馬鹿……って…………。』
「食べ物もないし、水道も電気もガスだって止まってるし、近くの建物は地震で全部崩れて……!挙句の果てに外は凶暴なセルリアンだらけでさあ!!!」
「はは。私はイエネコだっての。サバイバルの知識なんてどこにもないのに。」
『……。』
「それをネットで調べるにも、回線が途切れてるんじゃどうしようもないしね。」
『……そんなのはいいから、さ。』
『瓶、捨ててよ。』
月明かりが、彼女の部屋を照らす。
今日もいつも通り玄関で靴を脱ぎ、
やつれた身体を布団に落とす。
手には空のビニール袋をぶら下げる。ビールもカップラーメンも、数日前に切らしている。
「……。」
それらを放り投げる先のソファには血が滲んでおり、その上の服にも赤が広がっている。爪の跡から漏れた綿が布の外まではみ出ていて、ぼふんと座る度に白く宙に舞う。
電気はつくことなく、夜の月明かりだけを窓から部屋に入れて。
おしゃれな雰囲気を出しているつもりでも、部屋から漂う死の香りからは逃れることは出来ない。
テレビは暗いまま、電源のボタンをいくら押しても暗いまま。
テーブルの炭酸とポテチは、今夜食べるはずだった最後の食料。
動く気力もなく、昼間から薬を口に放り込んでは布団で眠っていた。
「……。」
けもノートから流れてくる友人の避難状況を最後に見たのは、何週間前のことだろうか。
あんなに辛そうな友人の助けを乞う声が画面の向こうで響き渡っていては、いてもたってもいられない。
「……。」
…………。
ゴオオォオォォォ。
「…………。」
「嫌だよ。」
そうやって、無力な自分を爪で削り飛ばす。
手首からは止めどなく滴る。
「私は今から死ぬんだよ。」
今日も楽しかったふりをして。
何もかもがいつも通りである、幻覚と一緒に。
『死んだら、お友達とも会えなくなっちゃうんだよ。』
「はあ?」
『どこかに逃げてるお友達もいるかもしれない。その子たちに会えなくなっても』
「あんたさあ!!!」
『……!』
「いつまで現実見ないようにしてるの?」
『現実を見てないのはあなたじゃ』
「みんな死んだじゃん!!!!目の前で!!!!」
『っ、みんなじゃ、ないっ』
「死んだよ!!!みんな!!!生きてるわけないよ!!!こんな窓の外でどうやって逃げるって言うのさ!?」
『でも、死んじゃったところを見たのは、みんな、じゃない……。生きてるみんなは、今もどこかで』
「……………………。」
『生きてる……から。』
「じゃあ。」
「どうやってここからみんなを探すの。」
『それは……!』
「どの道ここから出たら死ぬんだよ。だったらここで死んでも一緒だよ。」
『確かに、そうかもしれないけど』
「そうやって折れるから、薬なんか飲んじゃうんだね。」
「そろそろ終わりでしょ。あなた。」
『……。』
* * *
それは、突然起きた。
「っ!!??」
座っていても吹き飛ばされてしまいそうな揺れ。
家具にしがみついても、その家具ごと壁にぶつかってしまう、そんな地震。
「わ、っぐ…………っにゃあああああ!!!??」
テレビや携帯からは気味の悪い警報音が大音量で鳴り響き、
赤い文字で「警告」を照らす。
「は、はぁっ……ぁ、んあ''ああああ…………っ!!!」
割れる窓ガラスに身を痛めながら揺れが収まるのを待つも、そのまま3分は経過しようとしている。
「はあ''っ……ぁ、は…………っぐ!!」
激しい揺れの中、足元に携帯が転がってくる。
「!」
片手で壁に掴まりつつ急いでけもノートを開くと、
「…………え?」
物凄い勢いで流れていくタイムラインが、災害情報で溢れ返っていた。
「なに、これ。」
遅すぎる避難勧告。
二次災害の情報。
電車は一本残らず全て停止しているらしく、横転している車両の画像すらも流れていく。
「は………………???」
あまりに現実離れしすぎだ。
頭が追いつかない。
「あ、みんな……みんなは……。」
嫌な予感がし、通知欄を覗き込むと。
数十件にも及ぶ数の声が届いていた。
無事を知らせる声、自分を心配する声、避難が終わったという声。
そして、
助けを求める声。
「ーーーーーーっっ!!!!!」
揺れは収まらない。
立ち上がるだけで、身体は右に左に大きくバランスを崩す。
「待ってて……今行くから…………!!」
そんなことは知らない。
すぐさま割れた窓から飛び降り、助けのあった方へ走り出す。
* * *
「…………ははははは!」
「すっごいこれ!取り放題だあ!」
コンビニに立ち寄る猫は、床に転がった品物を見て高笑う。
「どれも私の好きな種類ばっ…………かりだね!!」
乱雑にリュックの中に品物を詰め込み、さらに奥まで進む。
このリュックも、自分のものではない大型だ。
「好きなだけ……お金払わなくても、好きなだけ食べられる……。」
「天国かな。こんなに酷い有様になっちゃったけど、やっぱりここは天国なのかな!」
満足するまで店内を貪ると、もう自動で開くことはないその扉を通り抜ける。
「あはは…………ははははは…………ははは……!!」
緑色のジャージを、
怪我をして溢れた自分の血と、
助けられなかった友人の血で真っ赤に染めて。
壊れたような笑い声を、曇り淀んだ空に響かせる。
「次はあの病院かな。」
* * *
「もう消えるんだね。」
「今回は短かった。」
「前はもっと楽しくて、もっとうざいおせっかいだったはずなのに。」
『物足りないんだ。』
『何錠飲んだのか知らないけど。』
「あなたがどれだけ私を止めても、無駄だよ。」
「ねえ。」
「サバンナちゃん。」
『お願い。死なないで。』
「嫌だ。」
『いずれ死んじゃうことになっても、自分からなんて、そんなことしないで。』
「あとどれくらい飲めばあなたは消えるかな。」
「それももうないけど。」
『お願い。』
『あと少しで助けが来るから。それまで耐えて。』
「消える前はみんなその文句。聞き飽きたよ!!」
がんっ。
ビールの缶を思い切り投げる。
幻覚をふっと消え、完はがらんからんと玄関の四角に収まる。
「…………はあ。興ざめ。」
「最期くらい楽しく逝きたかったのに。」
「や、まだ。間に合う。大丈夫。」
ばごんっ。
玄関のドアが思い切り歪む。
「セルリアン……とうとう嗅ぎつけたかな。早くしなきゃ。」
「いち、ゲームの電源を入れる。」
「に、ここで、ゲームによっては、飛んでみたい場所まで主人公を移動させる必要がある。」
「さん。目を閉じて、これを飲む。」
「せーのっ。」
がつんっ、かっ。
ぎぎぃ、ばがんっ。
からころころ。
絶える音と、破る音が、重なる。
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コメント
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本当に申し訳ありません。
お土産屋職員製作は気力不足により断念させていただきました。
>> 返信元
川さん!!すみません……!
あなたがいる時に……気付くべきでした……っ!
あなたの貴重なご意見は(デレステは要検討)
参考にさせていただきます!
お土産案
・木刀
・じゃぱりまん
・フレンズの自己啓発本
・サーバルちゃんでも分かる資本主義
・デレステ実機
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