三陸はるか沖地震

ページ名:三陸はるか沖地震

三陸はるか沖地震(さんりくはるかおきじしん)は、東北地方太平洋側の日本海溝北部の海域を震源域とする地震につけられる名称である。「三陸はるか沖」は、震源となる海域の気象庁の区分による。

目次

発生要因[]

震源となる海域では、日本列島が乗る北アメリカプレート太平洋プレートが沈み込んでおり、これらのプレートの境界で生まれる歪みが解消されるときに地震が発生する。この海域では固有地震以外にも10年程度の間隔でプレート間地震が起こり、同様の傾向が千島海溝周辺に見られる。

震源域やアスペリティ(固着域)の位置関係から、1968年の十勝沖地震で破壊されずに残った部分が今回の地震で破壊されたという説もあるが[1]、文部科学省の地震調査研究推進本部は「三陸沖北部地震」には含まず、固有地震ではないとしている。

1994年三陸はるか沖地震[]

平成6年(1994年)
三陸はるか沖地震
震源の位置
本震と1995年1月7日余震の震央の位置
本震
発生日1994年(平成6年)12月28日
発生時刻21時19分21秒(JST)
震央日本の旗 日本 青森県 八戸市
東方沖180km
北緯40度25.8分
東経143度44.7分(地図)
震源の深さごく浅い
規模   マグニチュード(M) 7.6
最大震度   震度6:青森県 八戸市
津波55cm:岩手県 宮古市
地震の種類海溝型地震
余震
最大余震1995年1月7日 7時37分37秒 M7.2 震度5:八戸市
被害
死傷者数死者:3人 負傷者:784人
被害地域主に青森県
* 特に注記が無い場合は気象庁による。

1994年(平成6年)12月28日21時19分21秒、青森県八戸市東方沖180km(北緯40度25.8分、東経143度44.7分、深さごく浅い)を震源として、M7.5の地震が発生した。

  • 死者3名、負傷者784名。
  • 全壊72棟、半壊429棟、一部損壊9021棟。

各地の震度[]

  • 震度6 - 八戸
  • 震度5 - むつ、青森、盛岡
  • 震度4 - 帯広、苫小牧、浦河、函館、宮古、大船渡
  • 震度3 - 釧路、岩見沢、札幌、小樽、倶知安、室蘭、森、江差、深浦、秋田、酒田、新庄、石巻、仙台、福島、小名浜、柿岡
  • 震度2 - 羽幌、留萌、旭川、寿都、奥尻、白河、若松、新潟、白河、水戸、宇都宮、熊谷、東京、千葉、横浜、甲府、館山、諏訪
  • 震度1 - 根室、網走、紋別、雄武、日光、前橋、秩父、銚子、勝浦、河口湖、高田、輪島、長野、軽井沢、飯田、静岡、足代、三島、大島、相川、八丈島、名古屋

余震[]

この地震の最大の余震は、本震から10日後の1995年(平成7年)1月7日7時37分37秒に発生したM7.2の地震だった。八戸市で震度5を観測し、津波注意報が発表されたが、津波は観測されなかった。

津波[]

  • 東北地方の太平洋沿岸に津波警報が、津軽海峡・日本海沿岸・北海道南東沿岸に津波注意報が発令された。緊急警報放送も実施された。
  • 北海道から東北地方の太平洋沿岸では、岩手県宮古市の55cmを最高に津波が観測されたが、被害はなかった。

交通への影響[]

  • JR東日本東北本線(現在の青い森鉄道青い森鉄道線)の青森県上北郡内の区間で、線路の路床が崩落した。復旧は比較的早かったが、年末の帰省時期と重なったため、多くの帰省客に影響が出た。

その後[]

  • 激甚災害が適用されている。
  • 20日後に発生した阪神・淡路大震災とともに、発表された震度・マグニチュードと被害の規模に大きな差があり、当時8段階に分かれていた気象庁震度階級が翌年10段階に改正されるきっかけとなった。
  • 建築物の応急危険度判定が初めて実施された。
  • 2001年の気象庁マグニチュードの改定によって、地震の規模が7.6と改められた。

脚注[]

  1. 地震発生の長期的予測における地震空白域と地震活動静穏化現象の意義 東北大学大学院理学研究科 (PDF)

外部リンク[]

  • 三陸はるか沖地震 青森県防災ホームページ

テンプレート:日本近代地震

執筆の途中ですこの「三陸はるか沖地震」は、災害防災に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆、訂正して下さる協力者を求めています(参考:P:災害/PJ災害)。


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