このデータの管理権限は国連軍に無条件譲渡される予定です20██年現在、パーク完全退去に際し、これらの情報の管理権限はセルリアンデータベースセンター内から国連並びにアメリカ合衆国に移管されます。 以下はジャパリグループが把握している情報です。 |
マンタ型セルリアン
セルリアン管理番号: CEL-2-229/AM
種別名: Armmentarium Manta
世代区分: 第2世代
脅威レベル: 5(退避警告)
駆除状況: 通常駆除困難 完全駆除済み 未駆除
通称: ヴァルキリー
大きさ: 推定全長約433.3m 全幅約1050m前後
セルリアン管理番号: CEL-2-104/PP
種別名: Pluma Piscis
世代区分: 第2世代
脅威レベル: 5(退避警告)
駆除状況: 通常駆除困難 完全駆除済み 未駆除
通称: レイピア
大きさ: 全長16m 全幅18m
最高速度: マッハ2.5km/h
説明:CEL-2-229/AM、通称"ヴァルキリー"は、パーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"以降に出現が認められた第2世代区分のうち、DH型セルリアンとして知られる個体の1つです。
形状はオニイトマキエイの姿と98%一致していますが尾棘に相当する部位が存在せず、海中では無く空中を主な行動域とした活動のみが観測され、自分から海中に侵入した記録は無いため他のDH型セルリアンと同様に海水に対する耐性は無い物であるとの推測が立っています。
尾棘が存在しない外見は遠目からは巨大なグライダー、全翼機と見紛う形状のため当初は飛行機型セルリアンとして認識されていました。上部には第2世代セルリアンの特徴である単眼が確認できます。
対空戦闘特化型個体
対地戦闘特化型個体
個体規模としては全長は433.3m 全幅に至っては少なくとも1050m前後に達すると思われるサイズである事が確認されています。
速度は最大でも890km/hである事が確認されており驚異的な速度を有してはいません。機動性もあまり良好ではない様にも思えます。
しかしながら飛翔可能な時間はかなり長く、観測から180時間以上が経過しても着陸をする様子も無いため通常のエンジンとは違った何らかの動力で長時間の飛行を可能としている様です。
平常時はキョウシュウエリアのサンドスター火山の上空をぐるりと哨戒するかの如く何周もしていますが時折火山上空から離れて飛行する時期もあります。その後の消息は可能な限り見失わない様、地上から追跡する必要がありました。
このセルリアン自体の自衛能力は超高純度セルリウムによる圧倒的な防御力の他、戦闘時には下部から小型のトビウオ型セルリアン(CEL-2-104/PPと暫定的に呼称)を多数投下するように分離させ自身の周囲を護衛させるように展開することが確認されています。
CEL-2-101/PPを伴っての護衛の他、周囲の航空機、鳥類のアニマルガールに対して接近させ、戦闘行為を繰り広げている行為が確認されました。
このため敵、ないしは獲物と認識した存在にはCEL-2-104/PPを展開して迎撃に向かわせている様です。CEL-2-104/PPには連携しての行動、本体への攻撃を自らを盾にして防ぐ、などといった行動も見られたため、吸収した何らかの戦術を用いていることが考えられます。
以下の表は20██年現在までにジャパリグループや国連が把握しているヴァルキリーの交戦記録です。
交戦日時 | 戦闘概要 |
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20██/02/28 |
ジャパリグループが把握している最初の出現例 最初発見したスカイ・インパルス一味が同個体に対し威力偵察を開始。 ヴァルキリー自身は攻撃に対し特に抵抗する様子は見られなかった。 |
20██/03/03 |
ジャパリグループが把握しているフレンズ主導の駆除作戦記録 当該セルリアンのサイズの規模もありスカイ・ダイバーズ等██名のアニマルガールを増員し作戦を決行。 作戦開始から数分後、ヴァルキリーの下部から40体のCEL-2-104/PPが展開。 交戦し15名もの負傷者を出しつつも当個体に捕食されてしまったアニマルガールは存在しない。 当戦闘においてヴァルキリー本体への損傷は確認できず。
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20██/03/29 |
二度目の駆除作戦記録 陽動隊により本体と護衛を分離させる作戦にて攻撃を試みられた。 しかし陽動隊に誘導された個体とは別にCEL-2-104/PPが20体追加で展開され本体を護衛。 作戦は一時中断。より効果的な作戦を立案する為数ヶ月の調査段階に入った。
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20██/06/18 |
キョウシュウエリアを哨戒していたヴァルキリーが突如方角を変えサンドスター火山上空より離脱。 調査隊により追跡が行われたが台風の積乱雲に隠れる様にして姿を眩ます。
その後アンインエリア上空に出現、空から追跡していたアニマルガール部隊による駆除作戦が再開される。 作戦再開後、ヴァルキリー本体より80体のCEL-2-104/PPが展開、アニマルガール部隊並びに周囲を飛行していたチョウシュウ鳥類館所属のアニマルガール数名に対して攻撃・捕食行動を開始。明確な戦闘が始まり、施設並びにアニマルガールに被害が現れた。
避難していた一名のアニマルガールに対しヴァルキリー本体が直接追跡を開始。周囲の雲に身を隠しながら度々捕食しようとする動きが見られた。 その過程でアンインエリアの山間部にも強硬突入し、翼により山肌が破壊された事による落石事故が誘発され、地上施設並びに職員などに大規模な被害が発生。 2時間弱にも渡る追跡の結果アニマルガールは無事にヴァルキリーからの逃走に成功。 調査隊並びにアニマルガール部隊は引き続き追跡に向かう。
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20██/06/18 |
ヴァルキリーがナカベエリアに到達。侵攻している方角からカントーエリア、パークセントラルに接近している事が判明。 追跡していたアニマルガール部隊がサンドスター不足により飛行中断を余儀なくされ、地上から向かっていた調査隊のジャパリバスに搭乗し回復を待つ。 上空のヴァルキリーへの攻撃再開には45分を要したがその間地元のアニマルガール達がヴァルキリーに対し攻撃を開始。攻撃に際しヴァルキリーは周囲に残っているCEL-2-104/PPを差し向け、再び積乱雲の中に潜行。 攻撃再開時にもその本体の発見は困難を極め、パークセントラルへと戻る。
南方から四神がパークセントラルへ急行を開始。 |
20██/06/19 |
パークセントラルに240体のCEL-2-104/PPが攻撃を開始。 陸上・海上・航空自衛隊による都心部防衛作戦が開始。 アニマルガール部隊、調査隊は作戦開始より50分後に到着、自衛隊との共同でCEL-2-104/PPの迎撃に入る。 戦闘開始後、CEL-2-104/PPは二つの群れに別れ上空と入り組んだビル群を飛翔。 以降80分間、CEL-2-104/PPの軍勢との戦闘が継続 |
20██/06/19 |
最終記録 パークセントラル空域に展開していたCEL-2-104/PPの全滅後、ヴァルキリーが上空に出現。 CEL-2-104/PP残りの80体を全て展開。パークセントラルに接近開始。
四神・スザクがパークセントラルに到着。 サンドスターが残存しているアニマルガールと共に迎撃を開始する。 ヴァルキリーは80体の戦力に上乗せする様に墜落したF-15J戦闘機をセルリアンに変異させ、合わせて120体の護衛を伴いセントラルに接近。 以降、大規模な空戦に勃発。
30分強もの戦闘の結果、野生開放したスザクやアニマルガール部隊の力により、ヴァルキリー本体の主翼破壊に成功。 揚力を徐々に失ったヴァルキリーは都心部を通過後、海に着水。 溶岩形質に変化と同時に護衛のCEL-2-104/PP並びにセルリアン化戦闘機は全て無力化、墜落。以降は完全に沈黙、駆除に成功したものとして記録する。 |
補遺1: 少数のアニマルガールに対しては攻撃を仕掛けなかったため、本能ではなく自身の力量・実力とアニマルガールを比較して攻撃するかどうかを判断している様です。
補遺2: サンドスター火山上空を周回している理由については諸説あり、現時点ではサンドスター・ロウの粒子を取り込む為に留まり続けているのではないかと考えられます。
補遺3: 何かしらの手段を用いてCEL-2-104/PPを結合させずに航空機をセルリアン化させている物と思われますが、その手段については明らかになっていません。
以上がジャパリグループの20██年までに把握していた情報です。
追記: 20██年においてのキョウシュウエリアへの大規模爆撃作戦の際、米国空軍第5██爆撃飛行隊が残した最後の通信の解析が完了。アーカイブ追加要請が提出されたためCDCはこれを承認。駆除状況を改訂しました。
通信士 | 内容 |
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Bomber 1 |
クソッ。夢なら覚めてくれ! デカい、馬鹿でかい全翼機みたいなのが飛んでいる! あれはもう駆除されたんじゃなかったのかよ。違うか!? おい、なんとか言えよ! クソ!! !魚が、魚が飛んで来る!
[激しいノイズに包まれ、通信は終了] 20██/██/██ キョウシュウエリア上空からの通信 |
画像提供:来園者のいどらさんより許可を頂いて使用しています。尚当該セルリアンに関する記憶は記憶処理薬にて隠蔽しました。
セルリアン 未駆除 第2世代 脅威レベル5 dh型 キョウシュウ
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