CEL-1-208/LP "イーター"

ページ名:CEL-1-208_LP_eater

セルリアン管理番号: CEL-1-208/LP

種別名: Lacus Polypus

世代区分: 第1世代

脅威レベル: 4(危急避難)

駆除状況: 未駆除

通称: イーター

大きさ: 胴部6m 触手4.3m

規定対応手順: CEL-1-208/LP は基本、封鎖区域に根城を構えていますが極稀に封鎖区域の外にまで獲物を探しに行くことがあります。万が一にCEL-1-208/LPがアニマルガールと遭遇して戦闘行為に発展した場合、特殊動物戦闘能力評価C判定以上のアニマルガール6名の派遣が推奨されます。  CEL-1-208/LPを目撃した来園者等には記憶処理薬を投与し、隠蔽を行ってください。


説明: CEL-1-208/LP 通称"イーター"は基本的に封鎖区域"湖"を中心に活動するセルリアンで、第1世代型セルリアンの区分の内、大型セルリアンに区分される個体です。基本的に単独で行動するセルリアンで、テリトリーの中に獲物が侵入した場合、対象を分別なく触手で掴んでは口に入れようとする性質を持っています。

 

イーターの外観は青色の体色を持った大柄なタコで、触手の数、吸盤や胴部の形状も概ね実物のタコに準拠していますが、赤い四つの目を有し、胴部を覆う様に透過性の高い壺のような形状の外殻を有し、その穴、赤い四つ目の合間より下の位置に漏斗のような器官が形成されています。20██/██/██の観察における接近しての観察では、ぶよぶよとした厚い唇の存在が確認出来たため、恐らくはこの部位がイーターの捕食器官として機能しているようです。また、タコでいう本当の口にあたる"カラストンビ"も確認されており、こちらは攻撃用途に使われる事が分かっています。
█回に渡る調査の結果切り落とされた触手は、その触手を持っていた個体が駆除されるまでは残存することが判明しており、トカゲの尻尾のように自立して動く場合もあるため、サンプルとして採取する場合は細心の注意が必要です。

また、水面から身体を出している際はぬめりを伴っていますが、滑りやすさはそれ程でもなく、捕食・戦闘時に活用されることはないようです。弾力を持った柔らかい身体が構成され、刃物の様な鋭いものを使うことでイーターに対する効果的なダメージが見込めます。

 

イーターの性質は貪欲で、テリトリー内にアニマルガールなどが侵入したのを感知した場合、即座に触手での捕獲を試みる動きを取ります。

アニマルガールに対し攻撃を行う際には基本的に触手を対象を巻きつけてから水中に引き摺り込む、もしくは締め上げで呼吸を封じるか、触手を使っての接触で対象を疲弊させてから捕食を試みる様子が見られます。
捕獲行動に対してアニマルガールが抵抗し、戦闘行為に発展した場合には触手の数を活かして巻きつけにかかる事が確認されています。ゆっくりとした動きが全体的に目立ち水中から出ようとはしませんが、アニマルガールから引き摺り込まれるなどして地上に身体を引き揚げられても暫くの間は問題なく触手を這わせるように動かして器用に移動し速やかに水中へ戻ろうとする事が分かっています。その時の牽制としてカラストンビが攻撃に使われます。

特殊な能力も見られなかったため単純な動きを主体に戦う者とされていましたが、搦め手として口からを質量と重量を持った特殊な粘液を打ち出し、動きを封じにかかる例が確認されました。付着した場合自力での脱出は困難を極めると推測されており、駆除の際は十分な注意が必要です。
また、覆う外殻もコンクリートに匹敵する強度を有していますが、何度か攻撃を加えて破壊するか、穴から露出している捕食器官を攻撃することで有効な打撃を与えることができます。

 

イーターの伸ばす触手の動きは直線的なものが多いものの、力が非常に強いため巻きつかれた場合の脱出は困難を極めます。捕獲した場合は胴部に存在する"口"で捕食し、体内でゆっくりと輝きを吸収します。

捕食されたアニマルガールは数日かけて輝きを吸収されますが、完全に吸収される前にイーターの駆除に成功した場合救出が可能です。対象から輝きを吸収できなくなった場合、イーターは対象を吐き出し再び獲物を求めて待ち伏せを行います。

既にアニマルガールを捕食している場合は水中に身を潜め時間をかけて対象から輝きを吸収し、消化が終わるまであまり動きません。しかし消化中テリトリーの中にアニマルガールが新たに侵入した場合も活動を再開し、捕食を試みる事が分かっています。

205█/08/25追記: 成熟しきった個体は直接捕食する他にも触手による接触において、吸盤からも輝きを吸収する性質を持っていることが、205█/08/24におけるイーター駆除作戦時に判明しています。当該セルリアンに対する駆除・実験を行うに当たって、触手への一層の警戒が必要です。

 

 

+[CEL-1-208/LP"イーター"に対する実験記録]-[記録を開示]

実験記録CEL-1-208/LP-1 20██/██/██

第1世代型セルリアンの一種、CEL-1-208/LP "イーター"が、テリトリーの中に侵入した存在をどこまで判別できるかを実験した記録です。持ち込まれたものはカカシ、マネキン、市販のラジコンカーの三つが用意され、派遣員に特殊撮影機などを持たせて実験の様子が記録されました。

発生場所: 封鎖区域"湖"沿岸

対象1: 服部 文(以下、服部と表記)

対象2: CEL-1-208/LP "イーター" (以下、イーターと表記)


 

<00.06.25 再生開始>

 

 

服部: 準備完了、実験を開始します。

 

服部: …あっ、早速イーターの触手が出てきました。

 

イーター: [沿岸に設置されたカカシやマネキンの近くに触手が伸びていく]

 

服部: ………。

 

イーター: [触手がマネキンに巻きつき、持ち上げながら這い回っていく]

 

服部: …最初はマネキンの様です。

 

イーター: [マネキンの腕や足に巻きついて引っ張っていく]

 

イーター: [マネキンが全く動かない事を認識した時点で力を込め、真ん中辺りから握り潰す]

 

服部: …マネキンは獲物ではないと判断した様です。

 

イーター: [カカシに巻きついていた触手が腕の部分を先端であちこちに曲げていく]

 

服部: ……動くことを確かめている様ですね。

 

イーター: [ある程度接触が続いた所で胴部が水中から現れ、カカシを口に運んでいく]

 

服部: ……。

 

イーター: [カカシを口に押し込む様にして口内に入れ、飲み込む]

 

服部: …生き物っぽければ食べてしまうのでしょうか。

 

服部: …最後はこれですか。[リモコンでラジコンカーを操作する音が記録される]

 

イーター: [近寄ってくるラジコンカーを触手が掴み取る]

 

服部: ……。 [ボタンを押し続け、ラジコンカーのタイヤを駆動させる]

 

イーター: [引っ切り無しに音を発するラジコンカーを口に放り込み、そのまま飲み込んだ]

 

服部: …なるほど、あのサイズであればある程度は誤魔化せそうですね。

 

服部: …む。

 

イーター: [イーターの視線がカメラ側に向けられ、触手が4本伸びていく]

 

服部: っ発見されました、撤収します!

 

 

<00.14.02 再生終了>

 


事後報告: 人間サイズの柔らかめの物体や、ラジコンカーのサイズで動くものであれば生きていなくても食べる様です。これを応用して…次は爆弾を積ませたラジコンを食べさせましょうか。なんて。

 

+[CEL-1-208/LP"イーター"に対する実験記録群]-[記録を開示]
実地日 内容 結果
205█/04/13 生の肉5kgをテリトリー内に設置して動向を観察する。 設置された数分後に肉は摂取された、しかしすぐに吐き出される。
205█/04/21 マダコ(Octopus vulgaris)のフィギュアをテリトリー内に投入して反応を観察する 数分間触手を絡ませる以外に特筆すべき行動は観察されなかった。
205█/04/28 ウツボのフィギュアをテリトリー内の湖に投入して反応を観察する。 イーターはウツボのフィギュアを激しく攻撃し、最終的に下部のカラストンビで執拗に攻撃を加えた。
205█/05/05 ナトリウムを満載したラジコンを湖の内部に投入する。 湖に到達する前に触手がラジコンを捕獲、そのまま圧迫によって破壊された後に投棄される。
205█/05/14 蛸壺5個を湖の内部に投入、反応を観察する。

イーターは興味を示したのか、何らかの行動を蛸壺に対してとっているような動きを見せた。

後日の調査によって、湖の中に投入された蛸壺が飾り付けられるように設置されている事が判明。

205█/05/22 コウイカのフィギュアを投入、反応を観察する。 無反応。
205█/05/26 瓶を数個投入し、反応を観察する。 触手を使い瓶のフタを開封、蛸壺同様そのまま湖の底にて飾られるようにして設置されている。

 

事後報告: これまでの実験の結果、捕食以外のアプローチが多数確認されました。食べられるものと食べられないものを見分けることが出来る知恵が確認された他、イーターが模している生物の天敵であるウツボに対しては執拗な攻撃を加えた事例と、瓶の蓋を開けた事例はイーターの知性に関して興味深い成果を残すこととなりました。

 

+[追記事項]-

20██/██/██にホホジロザメのアニマルガールが現地でイーターに襲われた際、タコ足を齧って食べていたことが記録部の報告により発覚しました。触手を摂取したホホジロザメには身体に何かしらの影響が現れないか定期的な検査が実施されていますホホジロザメの体内のイーターの触手は消化されており、現在までに特別目立った異変は発生していないため、遭遇したイーターに関しては欺瞞情報"新しい生物"を流布し、彼女に対する検査は終了されました。

 

因みに検査の際にイーターの味に関してホホジロザメは以下のコメントを残しています。

食べた感じはタコと同じだったんだけどな、味が普通のタコと違ったんだ。なんかこう……うん、いや…なんか、こう、力がみなぎる様な味だったんだぞ!一体どんなタコだったのかなー?

 

 


画像提供:来園者のいどらさんより許可を頂いて使用しています。尚当該セルリアンに関する記憶は記憶処理薬にて隠蔽しました。


セルリアン 第1世代 脅威レベル4 未駆除

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