現有戦力の把握
ここで書くのは現有戦力を評価し、手持ちの戦力から戦術を構築する方法です。一例としてSPALというクラブをもとに、プレイヤーを見ていき、どのような戦術を組み立てるかを考えます。
レギュラープレイヤーを探し出して、それに合わせた戦術を組み立てるか、それとも戦術を組み立ててそれに合わせたレギュラーを探すのかは難しい話です。あるプレイヤーが突出して優れた場合を除くと、基本的には双方が双方に影響を与えます。お勧めするのは全ポジションを見た後で、試行錯誤しながら、ブラッシュアップする方法です。
まず基本的にはこのゲームでは各ポジションにつき2人の選手が必要だと言われています。レギュラーと彼が怪我したときのための補欠です。
各ポジションに対する選手の数を知りたい場合は、下のように「チームレポート」の「選手層」のパネルを利用してください。
まずはポジションごとにプレイヤーとその能力が戦術に与える影響を解説します。ここに書かれているのは完璧なものではなく、多くの人に理解できるようなわざと簡潔な書き方をしています。
FW
FWは以下のタイプに分けられます
- (数少ない)万能タイプ
- ドリブルもできるスピードタイプ
- ドリブルができないスピードタイプ
- ボールホルダータイプ
万能タイプは何でもできる人です。彼はスーパーマンであり、戦術的には何をやらせてもよいです。
スピードがある選手にはドリブルができる人とドリブルができない人がいます。つまりサイドに流れた際に価値があるか否かが判別されます。例えばアーセナルのオーバミヤンは優れたフィニッシャーでありスピードスターですが、ドリブラーではないです。したがって戦術的には彼がサイドに流れる回数を減らすほうが良いです。
ボールホルダータイプは、ターゲットマンやディープライイングFWなどです。
またFWの数も重要です。2トップを組みたいのであれば、FWは3,4人は必要です。また、基本的には2トップをする場合は、一方がボールホルダータイプで、他方がスピードタイプのほうがよいでしょう。
DM/CM/OM
DMとCMとOMには様々な役割がありますが、以下の三つに分けられます。
- プレイメイカー(ディープライイングPMやアドバンストPMなど)
- 汗かき屋(ボックストゥボックスMFやセントラルMFのサポートなど)
- 守備専(アンカーやセントラルMFの守備など)
そして基本的にはプレイメイカーの数で、どれだけボールを持つかが決まります。あなたがボール支配率を上げたいと思っているなら、プレイメイカーを増やしてください。
CB
CBの能力で戦術的に価値があるのは、足の速さとビルドアップ能力です(一番重要な能力とは言っていません。この二つの能力が高いDFであっても、マーキングや集中力の低いDFは信用できません)。
この二つの能力で戦術的には以下のことが決まります。
- ビルドアップをどうするか?
- ラインの高さをどうするか?
- サイドバックをオーバーラップさせるか?
- 3バックにするか4バックにするか?
SB
SBはある意味簡単です。FMには三種類のSBがいます
- 攻撃的SB
- 普通のSB
- 偽SB
攻撃的SBを使うなら、そのデメリットが許容できるぐらい、攻撃面での貢献が見込まれることを期待します。基本的には攻撃的SBは守備が下手な場合も多いので、そうなると4231よりも442や4123のほうが安心できるでしょう。
偽SBを使うのは、そのSBの能力や適性もさることながら、どれだけバックスからビルドアップを行いたいかによります。
もう一つ重要なことは、彼らがWBとしてプレイできるかです。これにより3バックが使えるかが決まります。
WG
WGにとって重要なのは、内側に入ってくるWGなのか、それとも古典的なWGなのかです。
当たり前ですが、内側に入ってくるWGとオーバーラップするSBの相性が良いのに対して、古典的なWGとオーバーラップするSBの相性は悪いです。
またスピードも重要な要素です。基本的にはスピードが速くドリブル能力がそれなりにあるなら、カウンターを戦術として使うのは理にかなっています。
GK
GKを評価するのは簡単です。(多分現実で正GKとして使われている)一番優れたGKを見つけて、その選手が足元の技術があるかを見ます。
例えばSPALでは以下の選手が一番優れたGKです。
彼はスイーパーキーパーであり、冷静さ、判断力、視野、パスなどの数値も悪くありません。
したがって、後ろからビルドアップすることは戦術的なオプションとなるでしょう。
SPALの例
SPALで上に沿って考えてみます。
- FWは「ターゲットマン」です。数としては4人いますが、全員がボールホルダータイプなので、現実的には1トップとなるでしょう。
- MFはまずOMに適性がある選手が一人しかいません。代わりにDMに適性がある選手が二人います。またBoxToBox型のMFが多いようです。
- WGについてです。右WGは右利きが二人います。左WGは右利きの選手が一人います。つまり、必然的に左SBは攻撃的にして、右SBは守備的というパターンが思いつきます。
- 左WGは一人しかいないので移籍市場で新選手を獲る必要があることに注意します。
ここまでの観察ですでに442と4231は選択肢から消えています。そして「1トップがターゲットマンであること」と「BoxToBox型のMFが多いこと」から、ターゲットマンにボールを蹴って、そのこぼれ球をMFが拾うみたいな場面が組み立てられます。
例えば、4123の以下のようなサッカーを思いつくでしょう。
1. ボール保持の際には左SBが高い位置を取って、CB2枚+RSB+DMでボールを回す。最終的にサイドに張る右WGか、左WGに渡して左SBのオーバーラップを待つ。フィニッシュはクロスからゴール前で待つターゲットマンのヘディングシュート
2. プレッシャーをかけられたら、FWに向けて蹴ってしまう。BoxToBoxMFのCMがセカンドボールを回収する。そのままWGにパスを出して、DFラインを突破する。
しかし、以上のような攻撃を構築するには、SPALには問題があります。右WGの選手がウインガーとして孤立した状態で相手を抜けるほど、ドリブルレベルが高くないことです。
一番優秀なMARCO選手でさえ、ドリブル値は12しかありません。これでは、例えば上の攻撃パターンの2番で右WGにパスを出したとしても、最終的には相手を抜けずにプレイが止まってしまう可能性があります。
そう考えると、右サイドでもある程度サイドバックのサポートが必要になります。
以上の観察により4123よりも523のほうが良いかもしれないと考えます。4バックで両SBに高い位置を取らせるのは、SPALのような降格回避を目指しているチームにとっては非常にリスキーです。
続きを見ていきましょう。
- 両SBはWBができます。少し人数が足りない気がしますので、ここにも一人新戦力が欲しいです。
- CBは5人いますので、3バックには十分です。ただ全般的に足が遅いのでラインが低いほうが現実的かもしれません。ビルドアップ能力は全員さほど高くありませんが、3バックであれば十分だと思います。GKもビルドアップに長けており、いざとなったら下げることができます。
ここまでの観察から以下のような2つの方向性が思いつきます。
まず523(W)です。新戦力として左WGと右WBを獲る必要があります。
心配なのは2ボランチであり中盤の選手が少ないことです。例えばターゲットマンに向けてCBがボールをラフに蹴った際に、こぼれ球を拾うのは難しくなるでしょう。基本的には低い位置からビルドアップするような形になりそうですが、それをできるだけのパス能力がCBとCMにあるかは心細いところです。
次に4123(W)です。新戦力として左WGと右SBが必要です。
このデメリットは上で述べたように右WGの能力が低いことです。そして両SBが高い位置を取った場合に、そのスペースをカバーできるほどCBにスピードがありません。
戦術の構築
ここまで来ると最初の戦術の構築はそれほど考える必要はありません。
戦術パネルを開くと、プリセットがあらかじめ用意されています。上で書いたようなプレイスタイルに合うような戦術を選びます。それから自分なりに微調整しましょう。
まず523(W)です。
バーチカルティキタカに対して多少の変更を加えて作りました。
役割とタスクはなるだけ同じ場所にプレイヤーがいないように配置しました。例えば、左WGのIWは中に入ってくる役割なので、CMは守備タスクにして低い位置から攻撃をサポートします。反対に右WGはWGなのでサイドに張る傾向があり、中のスペースを埋めるために、CMをBoxToBoxにしています。
チームへの指示はDFラインを下げました。またSBをオーバーラップさせるようにしています。
次に4123です。
同様にウイングプレイに対して多少の変更を加えました。
上で話したように、多少ロングボールを中心とするため、攻撃の幅を標準まで狭くして、セカンドボールを取りやすくしました。また同様の理由でボールを奪われた際にカウンタープレスを行うようにしています。
まとめ
これで既存戦力の評価を行い、戦術が構築できました。後は実際に試合をして、うまく動くか試してみます。
また同時に上で述べたようにいくつかのポジションには戦力が足りないので、移籍市場で動き回ります。
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