新米冒険者と紅蓮祭

紅蓮祭実行委員マヤル・モヤル :
これはこれは冒険者さん、またお会いできて嬉しいよ！
暑いですか～、暑いですよね～？
それもそのはず、「紅蓮祭」のシーズンが到来してるから！
近ごろの紅蓮祭では、
「冒険者ギルド」の広報活動を兼ねた催しをやっていてね。
参加してくれる冒険者を募集しているのさ！
遊びに来たお客さんに、ボクら冒険者の勇姿を見てもらって、
依頼や志願者が増えてくれれば大成功ってわけさ！
さあさあ、紅蓮祭に参加したくなったら、
コスタ・デル・ソルの「常夏の島」付近にいる、
「紅蓮祭実行委員長ヘールマガ」に声をかけてくれよ！

紅蓮祭実行委員長ヘールマガ :
おう、Hoge！
久しぶりだな、あんたがいないと始まらないぜ！
ぜひとも、紅蓮祭の催しに参加して、盛り上げていってくれよな！
すでに気になって仕方がないと思うが……
今回の紅蓮祭の目玉も、あの「常夏の魔城」さ！
だが、単なる使いまわしと思うなかれ！
「常夏の魔城」を提供してくれた、ゲゲルジュ氏によると、
「子猫ちゃんたちの意見を取り入れた、ニューバージョンじゃよ～」
…………だそうだ！
さらに今回は、冒険者たちがより広く技能をアピールできるように、
「調理大会」や「釣り大会」、といったものも開催しているぜ！
どれでも、あんたが得意なものに参加してくれ！
どれかひとつを1回攻略するごとに、
「紅蓮祭手形」を配布している。
それを集めてくれれば、いろいろな報酬と交換もできるぜ！
あー……それと、これは俺個人からの頼みなんだが……
実は、冒険者ギルドに登録したばかりの新米冒険者がいてな。
どうにも浮かれているもんで、軽く指導してやってほしいんだ。
恩に着るぜ！
じゃあ、あんたの都合がいいタイミングで呼ぶから、
もう一度、俺に話しかけてくれ！
すまんな……助かるぜ！
それじゃ、「新米冒険者」を呼ぶぞ。

ル・フル・ティア :
Hogeさあああん！！！！！
俺のこと、覚えてくれてますか！？
憧れのあなたにまた会えるなんて、すっげー嬉しいです！！
聞いてください！！
俺、ついに「冒険者」になったんですよ！！
早くあなたに報告したいと思ってたんです！！！

ル・マージャ :
冒険者のおねえさんだ！
わあ、わあ……また会えてうれしいなー！
紅蓮祭実行委員長ヘールマガ : 兄貴の方は、つい先日、冒険者ギルドへの登録を認可したんだ。
普段は一人前の冒険者を目指して修業中らしいが、
紅蓮祭の時期だけは、故郷に残した妹に会いに来るんだと。

ル・フル・ティア :
ヘールマガさん、俺のことは、もう一人前と思ってください！
この前なんか、討伐目標のレディバグを10匹も倒して、
筋がいいって褒められたんですからねッ！

ル・マージャ :
お兄ちゃん、すごーい！
いつもの、「もしもし」してもいい？

ル・フル・ティア :
へへっ、もちろんだマージャ。
兄ちゃんと「もしもし」しようなー！

ル・マージャ :
もしもし、お兄ちゃーん？
あー、あー……聞こえてますかー？
がんばりやさんのお兄ちゃん、おケガにはちゅういですよーっ！

ル・フル・ティア :
もしも～し、兄ちゃんだよ～、へへへへっ！
うんうん、わかってる、わかってる！
大丈夫、兄ちゃんは無敵だから心配ないですよー！

紅蓮祭実行委員長ヘールマガ :
おいおいおい……リンクパールを支給されて嬉しいんだろうが、
そんな至近距離で意味あるのかそれ、見てるこっちが恥ずかしいぞ。
まぁ……相変わらず仲がよろしいこって……。
紅蓮祭実行委員長ヘールマガ : あー、とにかくだな。
妹の言うとおり、お前さんは少し気を引き締めた方がいいぞ。
まだ駆け出しなんだ、調子に乗ると痛い目に遭うぞ。

ル・フル・ティア :
大丈夫ですって……そうだ！
今日はHogeさんに、
俺の実力を認めてもらう、いい機会ですよね！？
さあ、Hogeさん！
俺と勝負してください！
もちろん、紅蓮祭らしい勝負ですよ！
「紅蓮祭手形」を、先に4枚集めた方が勝ちって具合です！
冒険者たるもの、指定品は最速で集めることが重要ですよね！？
紅蓮祭実行委員長ヘールマガ : Hoge、
すまんが……紅蓮祭の参加ついでに、
勝負とやらを引き受けてやってくれないか？
へへっ、そうこなくっちゃ！
よぉーーっし、やるぜえええぇぇ！！
冒険者になった俺の実力を、憧れのあなたに認めてもらうんだ！！

ル・マージャ :
あ、置いて行かないでよー！
お兄ちゃーん！

紅蓮祭実行委員長ヘールマガ :
やれやれ……そそっかしい奴だ。
それじゃあ、改めて俺からルールを説明をするから、
準備ができたら俺に話しかけてくれな！