ノルヴランドを渡る者たち

ページ名:ノルヴランドを渡る者たち

ノルヴランドを渡る者たち


水晶公 :
こちらの事情を知ってもらったのだ、
次こそは、あなたの仲間についての話をすべきだろう。
まずは、場所の移動を。
私の執務室は、クリスタルタワーの内部にある。
「衛兵団の守衛」に声をかけて、中に入るとしよう。
ああ、もちろんだ。
呼び寄せた当初から、塔の扉は自由に開閉できている。
あなたの時代に、どうだったのかは知らないが……
閉じ込められるようなことはないから、
安心してついてきてほしい。


水晶公 :
ようこそ、私の執務室……「星見の間」へ。
ここならば、周りを気にせず話ができるだろう。
あなたに話さなければならないことは多いが、
そのどれもが、私以外の第一世界の民は知りえない秘密。
そこだけ、ご了承願いたい。
では、さっそくだが……
「暁の血盟」の者たちの行方について、伝えよう。
結論から言えば、彼らはこちらに来ている。
……が、最近来たというわけではない。
原初世界と鏡像世界では、時間の流れにズレがあるのだ。
原初世界の1時間が、第一世界の1年に相当するときもあるし、
その逆もありうる。
ズレ具合は不定で、予測さえできない。
もっとも、ここ最近はズレが少なくなる傾向にある。
当面は、この点について心配する必要もないだろう。
しかし、あなたの仲間については……
サンクレッドはこちらに来て5年、
ヤ・シュトラとウリエンジェは3年。
直近のアルフィノとアリゼーですら、
もう1年近く、第一世界で過ごしているのだ。
……私はもともと、あなただけを喚ぶつもりだったのだが、
世界をまたぐ召喚術はとても難しく、
あなたと近しい彼らを招いてしまった。
想定外の不完全な召喚によって、彼らは今、
「見えて触れられる幽霊」というような状態だ。
あなたは、ある程度自由にふたつの世界を行き来できるが、
彼らは自力で帰ることもできない……。


彼らをもとの世界に帰してほしい
彼らは数年間もこっちで何を?


水晶公 :
……当初は、私も含め、
彼らを帰還させる方法を最優先で探していたのだ。
しかし、それが難航したのに加え、
ウリエンジェが、召喚される際に通った次元の狭間で、
「ある光景」を視たと告白したことで、事情が変わった。
次元の狭間では、空間も時も、あらゆるものが混在する。
彼がそこで視たのは……未来だ。
それは、原初世界と、第一世界が統合されるという未来。
それと同時に原初世界で発生する「第八霊災」によって、
多くの犠牲者が出るということ。
そして……
その犠牲者の中に、「暁」の英雄……
あなたも含まれていたというのだ。
事態を重く見た彼らは、第一世界側から、
世界の統合を防ぐことができないかと検討しはじめた。
……魂は原初世界にあらずとも、
彼らは、かの世界とあなたのために、戦い続けていたのだ。
結果わかったのが、第一世界を脅かしている罪喰いの脅威……
これを打破することができれば、
世界の統合を……霊災を、防げるかもしれないということだ。
その原理については、私が今語ったとて、
到底信じられるものではないだろう。
まずは、各地で活動している仲間と再会し、
彼らから話を聞いてみるといい。
当然、再会の手助けは惜しまないし、
ともに戦ってくれるかを決めるのも、そのあとで構わない。
彼らをもとの世界に帰還させる方法についても、
いつか必ず、私が突き止めよう。
だから今は……少しだけでいい、信じてみてはくれないか。


ひとまず、わかった
約束は必ず守ってもらう
仕方がない……


水晶公 :
ありがとう……。
信用を裏切ることのないよう、全力を尽くすよ。
さて、そうと決まれば……
仲間に会いにいくために、旅の支度を整えてもらわなければ。
世界を移動したことで、体に負担もかかっているだろう。
あなたの部屋を用意させるから、休息もとるといい。
……案内しよう。


水晶公 :
さて、あなたの部屋だが……
クリスタリウムにいくつかある居住地のうち、
「ペンダント居住館」に、ちょうどいい空きがあったはずだ。
そこへ案内するとなると、市場の近くを通ることになるから、
念のため、再度それも紹介しよう。
……こちらへ。


水晶公 :
改めて……ここがクリスタリウムの商いの中心、
「ムジカ・ユニバーサリス」だ。
旅の支度をするときには、ぜひ利用してほしい。
……ああ、金銭については心配無用だ。
あなたが所持しているギル硬貨も、使うことができるだろう。
こちらでも「光の氾濫」以前は、
大国が発行する通貨が流通していたのだが……
氾濫以後は、混迷を極めてね。
結局、硬貨の金属としての価値を価格とする、
シンプルな方法に落ち着いたのだ。
この街では、クリスタルタワー内部から発見された、
アラグという文明の貨幣を参考にして、
価格の単位を「ギル」と定めた。
そしてその単位は、私たちの商いとともに、
各地へと広まっている。
ヤ・シュトラいわく、原初世界で使われている硬貨は、
こちらでもほぼ同価値のギルになるそうだ。
ほかにも、塔内部から発見された品は、
私たちの生活を大いに支えてくれている……。
あなたにも馴染のものが、あるかもしれないな。
しかし、すべてをこちらで調達しなおすのは手間か……。
原初世界と、モノのやりとりができた方が……ふむ……。
『私の友はそこにいるか』


???? :
ええ、ええ、もちろんだわ!
今日は、どんなに楽しいご用事かしら?


水晶公 :
やあ、フェオ=ウル。
お前をいちばん優れたピクシーと見込んで、頼みがある。
彼は、遥か遠くからきた私の友人だ。
その故郷と、荷のやりとりをしたいと思っているのだが、
お前の力を借りることはできるだろうか?


フェオ=ウル :
まあ!
あなた、世界の境目の向こう側からきたヒトね!?
そんなおもしろいことってある?
勇敢で無謀、私たちの持たない心でできているのだわ!
ええ、ええ、いいでしょう!
私と契約したのなら、きっと力になってあげるわ。
ねえ、あなた。
世界の境目を渡ってくるときに、服や爪を落してはいない?
バッチリ!
つまり、あなたのモノはあなたと同じに、
境目を渡ってこられるのだわ。
だから今より、私はあなたの『美しい枝』。
あなたは私の『かわいい若木』。
ふたつのあいだに、継ぎ目はないのよ!
さあ……手をかざして?
はい、おしまい!
これからよろしくね、私の若木。
ねえねえ、さっそく何か願ってちょうだい!
私、境目の向こう側に行ってみたいのだわ!


水晶公 :
それなら、向こうであなたを待っている者に、
ひとまずの無事と、状況を伝えてはどうだろうか?


タタルに伝言を頼む
クルルに伝言を頼む


フェオ=ウル :
承ったのだわ!
それじゃ、ちょっと行ってくるわね!


水晶公 :
あれはピクシー族という、魔法生物に近しい種族なんだ。
普通はなかなか人の街に現れないものだが、
中でも好奇心旺盛な彼女は、
クリスタリウムを気に入ってくれたようでね。
さて、次こそあなたの部屋に案内しよう。


水晶公 :
ああ、ちょうど部屋の確認もできたところだ。
あなた用に一室確保できたので、
今後はそこを、私室として自由に使ってもらって構わない。
部屋までは、管理人の彼が連れて行ってくれる。
そこで休んで、旅支度を整えたのちに、
さきほどの「星見の間」でまた会おう。
それでは、私はこれで…………
…………Hoge。
こちらへ来てくれて、本当にありがとう。
夜は来ずとも、あなたに安息があらんことを。


ペンダント居住館の管理人 :
はじめまして。
私は、このペンダント居住館の管理人をしております。
部屋の支度はすぐに整いますが、
このままお休みになられますか?



???? :
……オマエ……ハ…………。
お前は、原初世界の光の戦士……!?
どうして、ここに……!


闇の戦士……?
なっ……!
俺の声が、聞こえてるのか!?
嘘だろ……こんなことって……。
闇の戦士……
確かに、そっちの世界ではそう名乗っていたな。
俺の正しい名前は、アルバート。
原初世界で使っていた偽名とも、発音はほぼ同じだ


誰だ……?
なっ……!
俺の声が、聞こえてるのか!?
嘘だろ……こんなことって……。
お前にとっては、記憶するほどの相手じゃなかったらしいな。
名は、アルバート。
第一世界の光の戦士だった者……
そして、闇の戦士としてお前に倒された男だ。


……かつて、俺と仲間たちは、
この世界に「光の氾濫」が起きる原因を作ってしまった。
このまますべて無にされるくらいなら……
そう思って、アシエンに導かれて原初世界に渡り、
世界統合を後押ししようとしたんだ。
そして、お前たちに敗れた。
だが、光の巫女……ミンフィリアとの出会いがあって、
俺たちの魂は、こちらの世界に帰還したんだ。
戻ったのは、「光の氾濫」が、
ちょうどノルヴラントを飲み込まんとしたときだ。
「光の氾濫」からどれだけ時が経った?
ミンフィリアと、仲間たちの魂は、
それを防ぐために力を使い……消えたよ。
俺だけを遺してな……。
なあ、今はいつだ……?
100年……。
そうか……そんなにも……。
俺はもう、何に触れることもできない。
この姿は誰にも見えず、
どれだけ叫ぼうと、声が届くことはない。
たださまようことしかできない、亡霊なんだよ。
長い間、歩き続けた気もするが……
いつしか自分の形も見失って、意識も曖昧になっていた。
それが、さっき急に、目が冴えはじめたんだ。
何かに引かれる感覚があって、気が付けば、ここにいた。
お前は、なぜ俺が見える?
そもそも、どうしてここにいるんだ……?
第一世界を救うために、お前が喚ばれたわけか……。
馬鹿だな……。
世界は決して救われないし、
世界を救おうとする奴は、もっと救われない。
少なくとも、俺はもう……。
さまよっているうちに、戦っていた理由さえ忘れたよ……。
だが、こうしてお前と巡り会ったのも、
お前にだけ俺が見えるのも、
理屈はわからないが……意味のあることかもしれない。
俺は、俺が遺された意味を知りたい……
今度こそ、旅を終わりにしたいんだ。
お前の戦いを、しばらく見物させてもらう。
せいぜい、気をつけろよ。
……この世界はもう、英雄の居場所じゃないんだ。


水晶公 :
部屋の具合はどうだった?
少しは休めただろうか……?


それなりには
水晶公 :
それはよかった。
もし何か不備があったら、遠慮なく言ってくれ。


幽霊がでた……
水晶公 :
えっ……?
それは、その……はじめて聞く話だが……
もし休息に支障が出るようだったら、また教えてくれ。


さて……それではさっそく、
「暁」の仲間たちの現在地を説明しよう。
これが、「光の氾濫」を逃れて残っている地域……
ノルヴラントの暫定地図だ。
このあたりが、クリスタリウムのある、
「レイクランド」と呼ばれる一帯。
北には、妖精郷「イル・メグ」。
ここには、ウリエンジェが滞在している。
東には、古くに栄えた「ラケティカ大森林」。
ヤ・シュトラが拠点にしている場所だ。
……しかし、これらの地域は、侵入に少々準備がいる。
まずは、クリスタリウムから飛行獣で直行できる土地にいる、
アルフィノ、アリゼーと再会をすべきだろう。
アルフィノがいるのは、西の海に浮かぶ「コルシア島」だ。
ここには、貴人や富豪が集う大都市「ユールモア」がある。
彼は、世界を救う足がかりとして、
まず人を知り、人脈を得ることを選んだのさ。
今は当地で、情報収集にあたっていると聞く。
一方、アリゼーがいるのは、
南に広がる渇いた地「アム・アレーン」だ。
ここは、「光の氾濫」によって、
一切の無になってしまった大地との境目。
人が存在できる限界域であり、罪喰いとの戦いも多い。
アリゼーは兄と異なり、まず敵を知るべきだと言ってね。
己の鍛錬もかねて、かの地で用心棒をしているらしい。
アルフィノのいる「コルシア島」と、
アリゼーのいる「アム・アレーン」。
訪ねるのは、どちらが先でも構わない。
行きたい方が決まり次第、声をかけてくれれば、
すぐに移動の手配をしよう。
ああ、サンクレッドについては……
そうだな、ある人物とともに、
流しの罪喰いハンターをやっている……というところだ。
すぐに再会するのは難しいが、
ときが来れば、必ず巡り会えるだろう。

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