岩を砕く修復団!
団長のモグジン :
センセイ、待っていたくぽ。
今回はモグから、みんなにお話があるくぽ。
ひとまず、オヤカタに声をかけてほしいくぽ。
タレソン :
冒険者殿、お主も聞いたようじゃな。
モグジンから、皆に話したいことがあるそうじゃが……。
……おっと、オル・ディーも来たようじゃの。
オル・ディー :
なんでえ、また俺っちを呼び出して、何の話だ?
広場もずいぶん綺麗になったみてぇだし、
完成祝いの宴会でも開こうってのかい?
タレソン :
宴会はさておき、残った細かい仕上げも、そろそろ終わる。
「友情の証」たる石像も完成し、大きな問題は残っておらん。
はてさて、何を今さら話し合おうというのやら……。
団長のモグジン :
そうやって、モグを試すのはやめてほしいくぽ。
まだ石像の修復が終わっていないって、
オヤカタもセンセイも、わかっているはずくぽ!
オル・ディー :
ちょいと待ちな、グリンブルスティのダンナは、
「ヒトとドラゴン」の石像を認めたんじゃねぇのかい?
モグエクもモグムリも、そう言って喜んでいたぜぃ。
団長のモグジン :
……グリンブルスティさんは「妥協」しただけくぽ。
モグたちを認めはしたけど、一言も褒めなかったくぽ。
きっと、この石像には満足できない理由があるくぽ!
モグは……このままは嫌くぽ!
「意思は岩を砕く」……
妥協して、詰めの甘い仕事はしたくないくぽ!
タレソン :
ファッファッファッ! よう言った、モグジン!
それこそが「職人魂」というものよ!
まったくここまで成長するとは思わんかった、のう冒険者殿?
団長のモグジン :
オ、オヤカタ……。
センセイ……。
と、というわけで、石像の仕上げについて相談するくぽ!
グリンブルスティさんが「妥協」した部分を直して、
今度こそ石像を完璧に修復するくぽ!
オル・ディー :
でもよ、ダンナは石像のどこが気にくわなかったんだ?
そこがわからないと、直しようもねぇだろう?
タレソン :
グリンブルスティ殿の様子からして、
「ヒトとドラゴン」という題材が間違っていたとも思えん。
……となると、細部の形かのう?
団長のモグジン :
でも、グリンブルスティさんは「よく似ている」と言ってたくぽ。
デキの問題では、ない気がするくぽ……。
タレソン :
……そもそもの話じゃが、
グリンブルスティ殿は、なぜ石像の修復を要求した?
オル・ディー :
そりゃあ、おめぇ……なんでだろうな?
……考えてみれば俺っち、ダンナについちゃあ、
千年前から生きる古き翼ってぇこと以外、なにも知らねぇ。
団長のモグジン :
……ポンポン捻っても答えは出ないし、
グリンブルスティさんのことを調べてみるくぽ。
「妥協」した部分について、なにかわかるかもしれないくぽ。
オル・ディー :
じゃあ、まずは千年前を知る、別の古き翼に話を聞こうぜぃ。
そいつが一番、確実ってなもんでぃ!
タレソン :
ふむ……オル・ディーには、
話を聞けそうなドラゴン族にアテがあるようじゃの?
オル・ディー :
おう! ヴェズルフェルニルのオヤジなら、紹介できるぜぃ!
あとは、白き翼ヴィゾーヴニルも、話を聞いてくれそうだな。
ただ、俺っち雲海の底まで行ったことがねぇんだよ……。
団長のモグジン :
センセイは「ヴィゾーヴニル」さんと知り合いくぽ?
なら、モグと一緒に話を聞きにいくくぽ!
ヴェズルフェルニルさんは、オヤカタとオル・ディーにお任せくぽ!
それじゃあ、調査開始くぽ!
ヴィゾーヴニル :
よく来た、猛きヒトの子よ。
モーグリ族を連れて訪れるとは、珍しいことがあったものだな。
ふうむ……事情はわかった……。
お前たちが修復しているという広場の建設にあたっては、
グリンブルスティも、力を貸しておってな……。
団長のモグジン :
グリンブルスティさんが、広場の建築を手伝ったくぽ!?
でも広場を埋めたのは、自分だって言ってたくぽ。
どうしてそんなことをしたくぽ?
ヴィゾーヴニル :
ヒトの裏切りに怒り狂う兄弟たちに、配慮したのであろう。
かの翼は、犠牲となった七大天竜、ラタトスクの直系なのだ……。
己が関わったヒトとの「友情の証」を、放置するわけにはいかぬ。
……吾輩が語れるのは、この程度のこと。
グリンブルスティの「妥協」が、何を示すのかまでは知らぬ。
あるいは、ヤツ自身にも見えておらぬのかもしれんな。
その答えを示すのは、千年の昔に砕かれた本物の石像のみ。
今となっては、残っておらぬだろうが……。
団長のモグジン :
そんな……本物の石像はもう壊れちゃってるくぽ!
……でも、砕かれた石像の破片は、どこにいったくぽ?
……ハッ! センセイ、すぐに雲海に戻るくぽ!
広場を掘り出したときに、まとめて捨てたガレキがあるくぽ!
その中に「本物の石像」の破片があるかもしれないくぽ!!
※ヴィゾーヴニルに話しかける
ヴィゾーヴニル :
それにしても、猛きヒトの子は、
戦人の爪牙のみならず、職人の指まで合わせ持つか。
我が竜の瞳ですら、お前の底を計ることはできぬようだな。
団長のモグジン :
センセイ、ここがガレキを捨てた場所くぽ。
オヤカタとオル・ディーも来てるから、
一緒に調べてみるくぽ!
タレソン :
お主たちも同じ結論に辿り着いたようじゃの。
ワシらも、ヴェズルフェルニル殿の話を聞いて、
本物の石像の破片がないか、探しにきたのじゃよ。
団長のモグジン :
なんだか答えに近づいている気がするくぽ!
みんな、頑張って破片を探すくぽ!
団長のモグジン :
センセイ、調べた結果はどうくぽ?
ガレキの山から、何か見つかったくぽ?
団長のモグジン :
むむむ……この破片くぽ?
ヒトの文字っぽいのが刻まれてるけど、
これはなんて読めばいいくぽ?
タレソン :
モグジン、冒険者殿。
そちらの首尾はどうじゃ?
団長のモグジン :
くぽぽー! センセイが、ガレキの山から、
ヒトの文字っぽいのが刻まれた欠片を見つけたくぽ。
タレソン :
……その破片、ワシにも見せてもらえんか?
ワシとオル・ディーも、似た破片を拾ってのう。
合わせてみてみれば、なにかわかるかもしれん。
ふむ……こうか……いや、これをこう組み合わせれば……。
ずいぶんと摩耗して、判別しにくくなってはおるが、
どうにか文字を読めそうじゃな。
オル・ディー :
おうおうおう、勿体ぶってねぇで、はやく読んでくんな!
なんて書いてあるんでぃ!?
タレソン :
ええい、焦るでない、オル・ディー!
読みあげるから、黙って聞いておれぃ!
なになに……。
「友情の証として、ここに我らの名を刻む。
マランシュ・ド・フォールショル グリンブルスティ モグゴン」
刻まれておるのは人と、ドラゴン族、
そしてモーグリ族の名前じゃな……。
おそらく、広場の建築に関わった者たちの名前じゃろう。
オル・ディー :
なんでえ、千年前のモーグリ族にも、
モグジンみてぇな職人がいたってことかよ!
あの広場がほかの遺跡と毛色が違うのも、合点がいったぜぃ!
団長のモグジン :
……あれ、それじゃあ、
「友情の証」に足りなかったものって……。
タレソン :
うむ、この破片から察するに、
製作者の名前が刻まれた「銘板」を含めて、
「友情の証」たる石像だったのじゃろうて。
団長のモグジン : くぽぽ……ようやく「妥協」した部分がわかったくぽ!
すぐに「銘板」の製作にとりかかるくぽ!
団長のモグジン :
それじゃあ、銘板製作を始めるくぽ!
センセイにも、ぜひ手伝ってほしいくぽ!
センセイには最後の仕上げを、お願いするくぽ!
染料を製作して、彫った名前に墨入れしてほしいくぽ!
これはセンセイにしか頼めないくぽ!
センセイは、モーグリ族とヒトの出会いから、
この修復の終わりまで、ずっと力を貸してくれたくぽ。
モグたち、センセイがいなければ、ここまでやれなかったくぽ。
そんなセンセイだから、仕上げをお願いするくぽ!
むしろ、センセイじゃなければダメくぽ!
素材はいつもみたいに「モグムリ」からもらって、
「銘板仕上げ部材HQ」が完成したら、オヤカタに渡してほしいくぽ!
……モグが何をするか、くぽ?
モグはちょっと思いついたことがあるくぽ。
センセイが、仕上げをしている間、準備するくぽ!
何をするか、気になるくぽ? 気になるくぽ!?
くぽぽー♪ モーグリがすることなんて、
とっても楽しい「イタズラ」に決まってるくぽー!
大食いのモグムリ :
モグジンから、話は聞いているくぽ!
この素材を、どうぞ受けとってほしいくぽ!
お腹が減ったけど、修復団全員で銘板製作頑張るくぽー!
タレソン :
「銘板仕上げ部材HQ」は製作できたかの?
長かったこの広場の修復も、これで最後だ。
最後に相応しい物を頼むぞ?
……ふむ、やはり冒険者殿は素晴らしい物を製作する。
銘板の方は、モーグリたちが作り終えたところだ。
あとはこの部材を使って、仕上げるだけじゃな!
団長のモグジン :
「イタズラ」の準備、完了くぽ!
センセイが作った部材を使って、銘板を仕上げて、
石像の台座に取り付けちゃうくぽー!
「友情の証」の銘板 : 過去と未来、ふたつの友情の証として、ここに名を刻む
「友情の証」の銘板 : モグジン Hoge
タレソン オル・ディー
マランシュ・ド・フォールショル グリンブルスティ モグゴン
グリンブルスティ :
オル・ディーとウェイ・アフに迫られて、
何事かと様子を見にきてみれば……。
はーっはっはっはっはっ!
石像を仕上げ、銘板を据えたときのことを思い出したぞ。
この「友情の証」を見て、モグゴンの奴は怒っておったわ。
「モグの像がないくぽ! 不公平くぽ!」とな。
団長のモグジン :
モグモグ修復団の「友情の証」はどうくぽ?
思わず笑っちゃう「イタズラ」だったくぽ?
グリンブルスティ :
……見事な「イタズラ」であり、「友情の証」であった。
モグジンと、モグモグ修復団よ。
先に空を征く者として、後に続く貴様らに感謝を!
団長のモグジン :
グリンブルスティさんは「妥協」なしで、認めてくれたくぽ。
「意思は岩を砕く」……モグたちは、岩を砕いたくぽ!
今度こそ、本当に、修復完了くぽーッ!!
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