夢の証明、未来の形
ノノワト :
採掘師さん、お待ちしていました!
鉱石の採掘をお願いしたいので、工房までどうぞ!
ノノワト :
ようこそ、採掘師さん!
では、最初に現状から説明させていただきます!
最技研に協力体制ができたおかげで、
開発が進み、スチームローラーはほぼ完成、
起動試験を行えるまでになりました!
ですが、その起動試験で問題が起きました!
心臓部である青燐機関の出力が、想定より低く、
試験用に用意したガレキを、処理できなかったんです……。
もちろん、僕たちは力を合わせて、改良に努めました!
結果、青燐機関の出力は向上したんですが、
今度は向上した出力に、ピストンが耐えきれなくて……。
この問題の解決には、ピストンの素材を変えるしかありません!
つまり、今回の依頼は、素材となる鉱石の採掘になります!
「硬拳石」という、比熱容量に熱伝導率、
そして疲労限度が高い、ピストンに最適な金属があります!
ですが、この鉱石がどこで採掘できるかわからないのです!
現在では、一般に流通していない鉱石みたいで……。
ですが、採掘師ギルドなら情報があるかもしれません!
5個で十分なので、どうか手に入れてください!
アダルベルタ :
……「硬拳石」がほしい?
キミからその鉱石の話がでるとは、思わなかったわ。
アダルベルタ : 「硬拳石」は、
ギラバニア山岳地帯で産出される鉱石でね。
昔は、相当量、流通していたらしいわ。
ただ、100年前に勃発したアラミゴとグリダニアの戦争……
いわゆる「紅葉戦争」を境に、流通量が激減したそうよ。
そして、20年前の帝国侵攻で、完全に途絶えた……。
でも、熟練の冒険者でもあるキミなら、鉱床を見つけて、
「硬拳石」を採掘できるかも。
思い切って、ギラバニア山岳地帯へ行ってみたらどうかしら?
ノノワト :
採掘師さん、採掘はどうなりました?
「硬拳石」を5個、手に入りましたか!?
こ、これが硬拳石!
ありがとうございます……本当に……。
……すぐにインゴットを作ってみます!
できました……。
期待どおり……いえ、それ以上ですよ!
これなら、きっと高品質のピストンが作れます!
スタックブロクス :
シュコォ……シュコォ……
ノノワト 鉱石 どうなった?
ノノワト :
採掘師さんに採ってきてもらった鉱石を精錬し、
インゴットを作りおえたところです!
これを見てください!
フォクウィダ :
こいつァ、すごいじゃないか!
硬拳石を手に入れてくるとは……。
「伝説の採掘師」は、伊達じゃないってことかい!
クリストリム :
採掘師殿の働きを無為にはできん!
このインゴットで、最高のピストンを作り、
スチームローラーに組み込まなくては!
ザンセイ :
組み込みが終わったら、すぐに性能試験だーね。
ンフッ、ボクちん、興奮してきちゃった。
すぐに作業にとりかかろーよ!
ノノワト :
ピストンの製作と組み込みに、それほど時間はかかりません!
ですから、ぜひ採掘師さんも、
組み込み後の性能試験に、立ち会ってください!
ノノワト :
性能試験は、表紙橋を渡ってしばらく歩いた先、
シャーレアン学士街で行う予定です。
では、お待ちしています!
ノノワト :
来ていただいて、ありがとうございます!
ピストンの製作と、組み込みは無事に終わりました!
なので、これから性能試験を行なうところです!
いま、スタックブロクスさんが、
スチームローラーを起動しているところです!
試験開始まで、もう少しだけお待ちください!
スタックブロクスの声 :
シュコォ……シュコォ……
みんな 注目 こっち向け~
性能試験 始めるぞ~!
一同 :
成功だぁぁぁぁぁっ!!
スティックキクス : ヒュコォ……ヒュコォ……
ヤァヤァ、みんな、こんなところでどうしたの?
とってもいいことが、あったみたいだけれど。
ノノワト :
何を言ってるんですか!
スチームローラーの開発が成功したんです!
喜ぶのが当然……って、主任!?
スティックキクス :
ヒュコォ……ヒュコォ……
そっか……完成したんだね……。
私が居なくとも、みんなが力を合わせてここまで……。
クリストリム :
……主任、帰還してくれたのは喜ばしく思う。
しかし、連絡もせずに、いままでどこへ行っていたのだ?
ザンセイ :
そうよ、そうよ~。
ボクちんたち、とーっても心配したんだから!
スティックキクス :
研究の進め方について、古い友だちに相談してきたんだよ。
問題が起きて足止めされたから、遅くなるって連絡を、
友だちに頼んだんだけど……忘れたな、ブレイフロクスめ……。
フォクウィダ :
そういう事情だったのかい……。
アタイら、てっきり見捨てられたと思ってね。
協力することのない自分たちを、反省していたところさ。
ノノワト :
そのおかげ……っていうと変ですけど、
青燐機関の改良に成功したんです!
クリストリム :
フォクウィダ殿が、溝の掘り方や小さなピンの形状など、
内部構造を細かく見直してくれたのは、大きかったな。
フォクウィダ :
なに言ってんだい。
ソイツはアンタが燃料系について、助言してくれたおかげさ。
ザンセイ :
ちょーっと待ってよ。
ボクちんとスタックブロクスが、
排気系を改良したのも、思い出してほしーな。
ノノワト :
それらの改良を踏まえて設計し直した僕と、
なにより、硬拳石を採ってきてくれた、
採掘師さんのご協力についても、忘れないでほしいです!
スティックキクス :
ヒュコォ……ヒュコォ……
私がイディルシャイアに来たとき、ヒトとゴブリン族が、
協力する姿を見て、未来への大きな可能性を感じたんだ。
スティックキクス :
君たちは、その可能性を形にしてくれた。
ありがとう、君たちと研究ができて本当によかった。
スティックキクス :
ヒュコォ……ヒュコォ……
採掘師さん、改めてお礼を言わせてほしい。
ありがとう……君がいなければ、この結果はなかったよ。
……私は、もともとは「青の手」の幹部でね。
同胞が安全に巡礼の旅を行えるように、
ゴブリモービルという乗り物を開発していたんだ。
だけど、総統のクイックシンクスにその設計を奪われ、
単なる兵器、「ゴブリタンク」に造りかえられてしまった。
……悔しかったし、悲しかったよ。
前々から、総統の方針が気に食わなかった私は、
この件をきっかけに、「青の手」を出奔することにした。
その後は……もう君は知ってるみたいだね。
ヒュコォ……ヒュコォ……
さて、これで採掘師さんへの依頼は完全に終了だ!
またいつか、このイディルシャイアで会おう。
ノノワト :
ああ、採掘師さん!
これまで依頼を受けてくれて、ありがとうございました!
何度もお礼を言いましたが、それでも足りないくらい感謝です!
スチームローラーの研究開発は、ここで一区切りです!
これからは実際に動かしつつ、
発展機種の開発をしていくつもりです!
そしていつの日か、最技研の作った機体で、
イディルシャイアを更に発展させて、
人とゴブリンが手を取りあう未来を、実現させます!
……あっ、そうだ!
今回の報酬は、採掘師ギルドに送ってありますので、
「アダルベルタ」さんから、受けとってくださいね!
アダルベルタ :
お帰りなさい!
硬拳石は、採掘できたみたいね。
スティックキクス工房から、報酬が届いているわ。
……これは仕事と関係ない、純粋な好奇心で聞くんだけど、
キミが行ってきたイディルシャイアってどんな街だった?
行ったことのない場所だから、気になるのよ。
人とゴブリン族が協力する街
人とゴブリン族が協力か……獣人を排斥するウルダハとは大違い。
それは、とっても素敵なことだと思う……。
なんだかあたしも、行ってみたくなったわ。
アダルベルタ :
……っと、話がずれちゃったわね。
ともかくお疲れさま、「伝説の採掘師」さん。
また難しい仕事がきたら、紹介させてもらうわ。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧