世界の中心で、愛をさけぶ

ページ名:世界の中心で、愛をさけぶ

テンプレート:文学テンプレート:ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(せかいのちゅうしんで あいをさけぶ)は、片山恭一の青春恋愛小説である。小学館より2001年4月に刊行。通称「セカチュー」。

2004年以降、漫画化、映画化、テレビドラマ化、ラジオドラマ化、舞台化されている。

目次

タイトルについて[]

テンプレート:要出典範囲(これもハーラン・エリスンのSF小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』(The Beast that shouted Love at The Heart of The World 1969年)に対するオマージュである)。TVメディアなどではエヴァンゲリオンからの引用であると明かされているが、このタイトルはテンプレート:要出典範囲であり、もともと作者は『恋するソクラテス』という題名を考えていた(英語への翻訳版では、この題が生かされている:後出)。

概要[]

2001年、初版刊行。初版8000部と発売当初はさほど話題にならなかったが、小学館の新入社員だった営業マンの目に留まり、彼が売り込んだことから、一部の書店販売員らの手書きのPOP広告と口コミにより、徐々に話題になっていった。

2002年に女優の柴咲コウが、雑誌ダ・ヴィンチに投稿した書評のコメント「泣きながら一気に読みました。私もこれからこんな恋愛をしてみたいなって思いました」が書籍の帯に採用され、ブレイクのきっかけとなる。しかし柴咲自身は、後に「本を読んだ時の感想は?」の問いに「どんな内容だったか、あんまり覚えていない」などと答え、一部で物議を醸した。

2003年に、100万部を突破。2004年、東宝にて映画化。映画版も大ヒットし、相乗効果で映画公開後300万部突破、大ベストセラーに。「セカチュー」と略され流行語にもなり、「セカチューブーム」として社会現象になった。その後テレビドラマ化、2005年に舞台化された。

小学館では、これまで文芸書のヒット作が少なかったが、本作や同じ恋愛路線の『いま、会いにゆきます』などのベストセラーで、出版社のイメージを変えた。2006年に小学館文庫から、文庫版も発売された。

発行部数の推移[]

  • 2003年2月 3万部
  • 2003年4月 10万部
  • 2003年6月 36万部
  • 2003年11月 100万部到達
  • 2004年3月 171万部
  • 2004年5月7日 251万部 ※『ノルウェイの森(上巻)』を超え日本国内小説の最大発行部数を記録。
  • 2004年5月20日 306万部
  • 2004年12月2日 321万部以上

あらすじ[]

テンプレート:ネタバレオーストラリアに向かう旅の途中、朔太郎は死んだ恋人アキのことを思い出していた。ある地方都市、中学校でたまたま同じクラスになった朔太郎とアキは、高校生になり、互いに恋に落ちていく。だが出会って3年目、アキは白血病にかかり、日ごとに衰弱していった。朔太郎は、入院中のアキが行けなかった修学旅行のオーストラリアにアキを連れて行くために走る。そして二人は出発する。

舞台の地方都市がどこかについて、作中では明確には触れられていないが、「小池」「石応(こくぼ)」など宇和島市の地名が登場するほか、片山の故郷である愛媛県宇和島市の特徴が随所に描かれている。その一方、原作に登場する動物園の描写は、かつて松山市の道後温泉にあった動物園のものであったり、クライマックスに登場する空港について、描写は宇和島市から松山空港に至る道程に近いがオーストラリアへの直行便は過去になく、片山が九州大学在学時から住む現住地である福岡市の福岡空港あたりを想定したものと考えられる。

以上のように、舞台の地方都市は、片山にゆかりのある複数の市を、適宜ミックスさせていると考えられる。

映画やドラマでは物語の提示手法が異なり、現代を生きる朔太郎が10年以上昔の高校時代を回想している姿を描いている。またロケ高校は愛媛県立伊予高等学校である。成人した朔太郎が過去に執着している姿が描かれるが、原作にはない。また映画・ドラマとも、宇和島市内ではロケを行っていない。

主要登場人物[]

  • サク / 松本朔太郎(まつもとさくたろう) - 主人公。アキからはサクちゃんと呼ばれている。名前は詩人の萩原朔太郎に由来している。おじいちゃん子。
  • アキ / 廣瀬亜紀(ひろせあき)(映画では『広瀬亜紀』と表記されている) - サクの高校時代の恋人。白血病により17歳で短い生涯を終える。亜紀の名前は白亜紀から取られた。意外とグラマラスな肢体である。
  • リュウ / 大木龍之介(おおきりゅうのすけ) - サク、アキの同級生。名前は芥川龍之介に由来している。恋するサクのために何かと骨を折る。あだ名は「スケちゃん」。

評価[]

映画版の評価[]

各映画賞では長澤まさみが独占する形になり、作品そのものの評価は高くないが、この作品が遺作となった名カメラマン篠田昇の美しい撮影、種田陽平の見事な美術、映画「GO」がキネマ旬報1位になるなどで批評的地位を確立していた行定勲監督の演出などは、高く評価されている。

漫画『世界の中心で、愛をさけぶ』[]

  • 原作:片山恭一
  • 作画:一井かずみ
  • 初出:小学館「プチコミック」2004年1月号-2月号掲載
  • 単行本:2004年4月6日 小学館より出版、フラワーコミックススペシャル ISBN 4091382738
原作を女性の解釈で世界観を壊さずに描いている。

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』[]

2004年5月東宝系にて公開。興行収入85億円、観客動員数620万人を記録し、この年の実写映画No.1になった。

映画版では、大人になってからの朔太郎の視点から物語が描かれ、過去と現在を行き来するストーリーに改変されている。主題歌の『瞳をとじて』も大ヒットした。

キャスト[]

  • 松本朔太郎:大沢たかお
  • 藤村律子:柴咲コウ / 菅野莉央(少女時代)
  • 廣瀬亜紀:長澤まさみ
  • サク:森山未來(松本朔太郎の高校時代)
  • 重蔵:山崎努
  • 大木龍之介:宮藤官九郎
  • スケちゃん:高橋一生(大木龍之介の高校時代)
  • ジョニー:津田寛治
  • ラジオのDJ(Dragonの客):渡辺美里
  • 亜紀の父:杉本哲太
  • 朔太郎の上司:天海祐希
  • 朔太郎の母:木内みどり
  • 律子(少女)の母:田中美里
  • 國村晴子校長:草村礼子
  • 映画監督:森田芳光
  • 蜷川先生:近藤芳正
  • 英語教師:ダンディ坂野
  • 家電店の店員:マギー
  • 写真館の客:市川しんぺー
  • 台風情報のTV番組アナウンサー:斎藤哲也、小林麻耶
  • 入院患者:谷津勲
  • 学級委員長:(松本朔太郎の高校時代の席の前)西原亜希

スタッフ[]

  • 制作:本間英行
  • プロデューサー:市川南、春名慶
  • 監督・脚本:行定勲
  • 脚本:坂元裕二、伊藤ちひろ
  • 撮影篠田昇
  • 音楽:めいなCo.
  • 製作委員会:東宝・TBS・博報堂DYメディアパートナーズ・小学館・スターダストピクチャーズ・毎日放送(映画版「いま、会いにゆきます」と同じ)

テーマ曲[]

  • 主題歌:平井堅『瞳をとじて』(デフスターレコーズ)
  • 挿入歌:佐野元春『SOMEDAY』、渡辺美里『きみに会えて』

特記[]

  • 高校生の朔太郎は伊藤つかさのファン。
  • 亜紀のリクエストはがきに井上陽水の「いっそセレナーデ」。
  • 登場する電車は松山市ロケ。
  • 愛媛県庁本館が病院の廊下の設定で使用された。
  • 渡辺美里の『きみに会えて』は、西武ドームライブのTV告知用としても使用された。
  • ブランコ、港のシーンの景色に出てくる台形状の山は屋島の戦い(源平合戦)で有名な「屋島」で、ロケ地となった庵治町が対岸から眺めることが出来る。
  • ロケ地である高松市庵治町の皇子神社(ブランコに乗ってサクとアキが写真館の主である重じいの恋愛について話す場所)の金網には、恋人たちや若い女性が恋愛の願い事を祈願した南京錠がつけられている。この南京錠に関して神社の関係者は、新たな縁結びの神様として神社へ来てもらう事を歓迎している。
  • サクとアキの制服は香川県立高松北中学校・高等学校の夏服を使用している

書籍[]

  • 指先の花~映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語~ 益子昌一 著(小学館・2004年05月)
※映画のシナリオを、律子の視点から描いた作品。

主なロケ地[]

  • フィルム・コミッション:香川フィルム・コミッション、えひめフィルム・コミッション。
ファイル:Aji Cho Kagawa.jpg

屋島から見た庵治町湾岸風景

  • 香川県
    • 高松市(旧:木田郡庵治町、牟礼町、香川郡香南町)
    • 高松空港
    • 香川県立香川中央高等学校
    • 香川県立津田高等学校
    • さぬき市
    • 丸亀市
  • 愛媛県
    • 松山市
    • 大洲市(旧:喜多郡長浜町)
    • 伊予郡松前町
    • 愛媛県立伊予高等学校
  • オーストラリア
    • アリススプリングス

テレビドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』[]

2004年7月2日から9月10日までTBS系で毎週金曜日22:00~22:54に放送(最終回は15分拡大)。全11回。平均視聴率15.9%。2004年9月17日には、その後の物語を描いたオリジナル特別編を放送。

映画版同様、大人になった主人公を重ね合わせたドラマ版独自のストーリー展開している。ザテレビジョンの第42回ドラマアカデミー賞(2004年夏クール)で最優秀作品賞を含む9冠を達成 (主演男優賞:山田孝之、助演女優賞:綾瀬はるか、主題歌賞、新人俳優賞:田中幸太朗、脚本賞:森下佳子、監督賞:堤幸彦,石井康晴,平川雄一朗、キャスティング賞、タイトルバック賞)。また、第1回ソウル・ドラマアワーズ2006のシリーズドラマ部門の優秀賞・演出監督賞を受賞。

亜紀役を好演した綾瀬はるかの出世作となり、P&Gの「パンテーン」のCM出演やグラビアアイドルとしての露出はあったものの放送時にはまだ無名に近かったことから、ウェブのサーチエンジンの検索ワードのトップをキープしつづけた。

主演の山田孝之は恋愛ドラマの主役としても注目された。この作品から約1年後、オフィスクレッシェンドのメンバーを除いた同じスタッフで山田孝之主演、綾瀬はるかヒロインの白夜行でコンビを組む。

ロケ地となった松崎町は、ドラマで描かれた風景を求め、訪れる者が絶えない。道の駅伊豆のへそにはこれに関連して、他の伊豆方面でロケ撮影の行われた作品とともに、作中の小道具・大道具などの展示が行われている(2008年6月現在)。

なお、これは翌2005年へと続く夏純愛ドラマ三部作の第一作となり、その後、『いま、会いにゆきます』、『タイヨウのうた』と2006年まで続いた。

キャスト[]

17年前[]
  • 松本朔太郎(17):山田孝之 - 成績も運動もごく平凡な高校2年生。
  • 廣瀬亜紀(17):綾瀬はるか - 朔太郎のクラスメイトで恋人。学級委員。陸上部
  • 大木龍之介(17):田中幸太朗 - 朔太郎の幼なじみ、漁師の息子、あだ名はスケちゃん。
  • 中川顕良(17):柄本佑 - 朔太郎の幼なじみであり、クラスメイト。実家は寺でアダ名はボウズ、亜紀に思いを寄せる
  • 上田智世(17):本仮屋ユイカ - 朔太郎の幼なじみであり、亜紀の友人であり、クラスメイト。陸上部。龍之介に恋心を抱く
  • 松本芙美子(13):夏帆 - 朔太郎の妹
  • 安浦正(17):田中圭 - 学級委員
  • 黒沢千尋(17):水野はるか(水野友加里)
  • 池田久美(17):浅香友紀
  • 真島順平:鳥羽潤 - 亜紀と同じ稲代総合病院の白血病患者
  • 安田:浅井江理名 - 亜紀の友人
  • 上田薬局店主:おかやまはじめ - 智世の父親
  • 稲代総合病院の医師 - 浅野和之


  • 谷田部敏美(35):松下由樹 - クラス担任国語教師。陸上部顧問
  • 松本潤一郎(47):高橋克実 - 朔太郎の父。農協に勤めていたが謙太郎の没後、写真館を継ぐ。
  • 松本富子(43):大島さと子 - 朔太郎の母。漁協に勤めている。
  • 廣瀬綾子(43):手塚理美 - 亜紀の母
  • 廣瀬真(48):三浦友和 - 亜紀の父、建築事務所経営、一級建築士
  • 松本謙太郎(72):仲代達矢 - 朔太郎の祖父、松本写真館創業者
現在[]
  • 松本朔太郎(34):緒形直人 - 大学病院研究医
  • 小林明希(34):桜井幸子 - 朔太郎の大学時代からの親友、シングルマザー。保険外交員をしながら一樹を育てる。
  • 小林一樹:仲條友彪 - 明希の息子
  • 松本潤一郎(64):高橋克実
  • 松本富子(60):大島さと子
  • 廣瀬綾子(60):手塚理美
  • 谷田部敏美(52):松下由樹 - 教師を続けている。
  • 廣瀬真(65):三浦友和


  • 武野功雄 - たこ焼き屋店主
  • 野添義弘 - 中川の父、寺の僧
  • 芸プロ
  • トライアル
  • 劇団ひまわり
  • 松崎町のみなさん

スタッフ[]

主題歌・サウンドトラック[]

  • 柴咲コウ『かたち あるもの』(ユニバーサルミュージック)
  • 河野伸『世界の中心で、愛をさけぶTVオリジナル・サウンドトラック』(ユニバーサルミュージック)

サブタイトル・視聴率[]

各話放送日サブタイトル視聴率
第1話2004年7月2日恩師からの手紙18.5%
第2話2004年7月9日微妙な距離15.7%
第3話2004年7月16日永遠の別れ15.2%
第4話2004年7月23日最後の日13.9%
第5話2004年7月30日忍び寄る影16.5%
第6話2004年8月6日生への旅路15.0%
第7話2004年8月13日明けない夜14.5%
第8話2004年8月20日プロポーズ15.4%
第9話2004年8月27日最期の選択15.9%
第10話2004年9月3日たすけてください・・・15.2%
最終話2004年9月10日かたちあるもの(15分拡大版)19.1%
特別編2004年9月17日17年目の卒業15.3%
※平均視聴率15.9%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

書籍[]

  • 世界の中心で、愛をさけぶ MEMORIES(角川書店・2004年09月)※ドラマの公式ビジュアルブック。
  • ピアノ・ソロ世界の中心で、愛をさけぶ/TVオリジナル・サウンドトラック(ドレミ楽譜出版社・2004年8月)※ドラマの公式楽譜集、初級者・中級者向けの2種、巻頭に石丸プロデューサーへのインタビュー記事あり。

主なロケ地[]

フィルム・コミッション:フィルム・コミッション伊豆

  • 静岡県
    • 賀茂郡松崎町:堤防、港、川沿い、橋、あぜ道、たこ焼パパさん、宮浦高校、学校帰り道、亜紀の家、松本写真館、中川の寺、上田薬局、港近くの稲荷神社、あじさいの丘(1、2、7)、松本潤一郎の勤務先農協(3)、骨をまこうとした山・寺(3)、自転車の練習をした河原(3)、智世にキャンプを断られた広場(5)、廣瀬真の勤務先建設会社(7)、一樹と遊びにきた川(8)、お百度参りした神社(8)、病院へ急いだ道(8)、朔・明希・一樹が自転車に乗っていた道(終)
    • 賀茂郡西伊豆町:火葬場(3、終)、堤防(ポスター他)
    • 賀茂郡東伊豆町:朔が帰郷した駅(2)、スケちゃんを見送った宮浦南駅(4)、陸上競技場まで走った橋(4)、亜紀が入院した稲代総合病院(5~)、病院までの坂道(6)、明希が事故にあった駅前(9,終)、タクシーを拾った道(10)、東京へ向かった宮浦駅(特)
    • 伊豆の国市(旧:田方郡韮山町):航空券を買った旅行店(10)、空港へ行く途中の稲代駅(10)
    • 伊豆市:朔の家(1~)、フェリーのりば(5)、オーストラリアで泊まったホテル(8)、明希が入院した病院(10,終)
    • 富士市:富士市総合運動公園・陸上競技場(4)、智世が転んだ坂道(4)
    • 下田市:朔が入ろうとした海(6、7)、亜紀が入ろうとした海(7)
  • 東京都
    • 新宿区:ラジオスタジオ前(1)、一樹が歩いた線路際(7)
    • 渋谷区:明希の勤務先(2)
    • 八王子市:朔の勤務先(1)、朔が入院した病院(1)
    • 武蔵野市:一樹が通っている幼稚園(6)
  • 千葉県
    • 市原市:骨をまきに行ったももせ駅(3)
    • 館山市:夢島で遊んだ海(5)
    • 安房郡鋸南町:夢島(5)
  • 福島県
    • 石川郡玉川村:空港(10、終)
  • オーストラリア
    • シドニー:(8)
    • ウルル(キングスキャニオン):(1,8,終)

テンプレート:前後番組

舞台『世界の中心で、愛をさけぶ』[]

2005年8月5日から9月4日にかけて、世田谷パブリックシアターをはじめとする全国7ヶ所で公演を行った。

スタッフ[]

  • 原作:片山恭一
  • 脚本:蓬莱竜太(モダンスイマーズ)
  • 演出:西川信廣(文学座演出部所属)
  • 主催:TBS / ニッポン放送
  • 企画・製作:TBS

キャスト[]

  • 松本朔太郎:田中幸太朗(ドラマ版・大木龍之介役、『H2〜君といた日々』)
  • 廣瀬亜紀:佐藤めぐみ(『銀のエンゼル』)
  • 教師・瀬戸:とよた真帆
  • 教師・近藤:升毅
  • サクの祖父:上條恒彦

ラジオドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』CD Book[]

TOKYO FMで2004年05月に放送されたラジオドラマをCDに収録し、ブックレットにシナリオ、イメージ写真を収めた構成となっている。

スタッフ[]

  • 原作:片山恭一
  • 脚本、演出:飯村聖美
  • 出版:TOKYO FM出版(2004年07月)

出演[]

  • 松本朔太郎:松田龍平
  • 廣瀬亜紀:宮崎あおい

映画『僕の、世界の中心は、君だ。』[]

2005年製作の韓国映画。日本では2006年8月に松竹・東急系にて公開(配給はワーナーブラザース)。

映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』の、韓国版リメイクという形を取っているため、出てくるエピソード等も映画版をなぞっている。ただし、ストーリー展開自体は原作の形を踏襲しているため、映画版での藤村律子に相当する役はほとんど活躍しない。また、いくつかの設定が韓国風に置き換えられている。(例:スホの祖父の職業)

なお、このタイトルは邦題であり、原題は「Parang-juuibo」(波浪注意報)、英語題は「MY GIRL AND I/PARANG LOVE」である。

ちなみに、エンドロールの際に流れる『瞳をとじて』の韓国語バージョンは、日本公開版にのみ採用されたものである。

スタッフ[]

  • 製作総指揮:テディ・チョン
  • 製作:テディ・チョン
  • 監督:チョン・ユンス
  • 脚本:ファン・ソング
  • 脚色:チョン・ユンス、チャン・ムニル
  • 撮影:パク・ヒジュ
  • 音楽:イ・ドンジュン

キャスト[]

  • スホ:チャ・テヒョン(松本朔太郎に相当)
  • スウン:ソン・ヘギョ(廣瀬亜紀に相当)

書籍[]

  • 僕の、世界の中心は、君だ。 百瀬しのぶ著(小学館・2006年11月)

※韓国版のノベライズ

諸外国語への翻訳[]

  • Akemi Wegmuller 訳 Socrates in Love (Viz Communications, 2005年) ISBN 1421501546 〔小説、英語〕
  • Socrates in Love (Viz Communications, 2005年) ISBN 1421501996 〔漫画版、英語〕
  • Un cri d'amour au centre du monde (Presses de la Citr, 2006年) ISBN 2258069084 〔小説、フランス語〕
  • Cry out for love (Egmont Ehapa, Berlin, 2005年) ISBN 3770463676 〔漫画版、ドイツ語〕
  • 『在世界中心呼喚愛』(2004年) ISBN 7543630508 〔小説、中国語〕
  • 『세상의 중심에서 사랑을 외치다』 안중식訳  ISBN 8990054206 〔小説、韓国語〕
  • Das Gewicht des Glücks Thomas Eggenberg 訳 (Goldmann, 2007年) ISBN 3442460618 〔小説、ドイツ語〕

原作からの変更点[]

その他[]

  • 映画版で松本朔太郎を演じた森山未來と、テレビドラマ版で同役だった山田孝之は、映画版、並びにテレビドラマ版が公開される前年にフジテレビのテレビドラマ「ウォーターボーイズ」で共演。尚、テレビドラマ版で学級委員の安浦役だった田中圭も、同ドラマで両名と共演している。また、テレビドラマ版で大木龍之介、舞台版では松本朔太郎役であった田中幸太朗も映画版の「ウォーターボーイズ」に出演している他、テレビドラマ版で通称『ボウズ』こと中川顕良役だった柄本佑も、後に「WATER BOYS 2005夏」に出演した。
  • 映画版の長澤まさみ、ドラマ版の綾瀬はるか共に、リアリティを出すため劇中、剃髪している。特に綾瀬はP&G「パンテーン」のCMをドラマ前から出演、美髪で売っていたので(彼女の思い切りの良さや真偽含めて)その反響は大きかった。その後しばらく、彼女はドラマやCMではウィッグやエクステンションを駆使、普段はベリーショート(この頃「あいくるしい」に出演)→ショートまで伸びた「ポカリスエット」夏バージョンでようやくウィッグから解放されたが、この時は「綾瀬はるかショートヘアーに」と誤った報道をされた。その後はセミロング→アレンジヘアとしていた。そのためパンテーンについては彼女はイメージキャラクターとしてのみ残っていたが、2006年、CM復活。また同社のマックスファクターのイメージキャラにも抜擢。
  • 映画「ラフ」のイベントで長澤まさみはスキマスイッチと映画版の話になり、「坊主にすると頭がかゆくて・・・」と苦笑いしながら発言した。また綾瀬はるかは普段日記を欠かさないが、父の薦めで髪の伸びゆくさまを記録した「坊主日記」を併せてつけていたという。禿げないか心配でたまらなかったらしい(「はなまるマーケット」より)。
  • テレビドラマ版で廣瀬亜紀を演じた綾瀬はるかと、舞台版で同役だった佐藤めぐみは、2004年のフジテレビヤングシナリオ大賞・P&Gパンテーン ドラマスペシャル「冬空に月は輝く」で共演。
  • 2004年度の第42回ゴールデン・アロー賞では、映画賞に映画版で廣瀬亜紀を演じた長澤まさみと、新人賞受賞者の一人としてテレビドラマ版で同役だった綾瀬はるかが選ばれ、授賞式の記念撮影の際に、長澤と綾瀬が同じフレームに映ったが、「二人の廣瀬亜紀」のツーショット会見は実現しなかった。
  • テレビドラマ版で朔太郎の父親、潤一郎役であった高橋克実は、後にセイコーエプソンのカラープリンター、「カラリオ」のCMで、映画版で廣瀬亜紀を演じた長澤まさみの父親役として登場。一方、テレビドラマ版で朔太郎の妹、芙美子役であった夏帆は、キヤノンのカラープリンター、「PIXUS」のCMに起用されている。
  • 映画版が1986年が舞台なのに対して、ドラマ版ではそれより1年新しい1987年が舞台になっている。
  • 韓国版のスウンを演じたソン・ヘギョは秋の童話でやはり白血病で命を落とす主人公を演じている。

関連項目[]

  • 白血病
  • 急性白血病
  • ウォークマン
  • ウルル…通称:『エアーズロック』。また、『世界の中心』という意味合いで、『大地の臍』とも呼ばれることがある。
  • 散骨
  • 僕の、世界の中心は、君だ
  • 永遠の愛を誓って

外部リンク[]

  • 映画版公式サイト
  • 映画版DVD公式サイト
  • ドラマ版公式サイト
  • 舞台版公式サイト

テンプレート:TBS系金曜ドラマ (1989年以降)fr:Crying Out Love in the Center of the Worldko:세상의 중심에서 사랑을 외치다

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黒沢清

テンプレート:Otheruses黒沢 清(くろさわ きよし、1955年7月19日 - )は、日本の映画監督、脚本家。東京藝術大学大学院映像研究科教授。兵庫県神戸市出身。六甲中学校・高等学校を経て、立教...

黒木瞳

ののっぺらぼう鏡あべこべの世界絶対ムリ行きたない怖顔合わせおうちで暗い一番怖がりとしてもお願い申し上げください一緒よろしくね↓未来おうちで暗い見たい行きたです特に記載のない限り、コミュニティのコンテン...

黒木和雄

黒木 和雄(くろき かずお, 1930年11月10日 - 2006年4月12日 )は、映画監督。宮崎県えびの市生まれ。宮崎県立小林中学校(旧制)、宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校、同志社大学法学部卒業。少年...

黒土三男

黒土三男(くろつち みつお、1947年(昭和22年)3月3日 - )は、日本の脚本家・映画監督。熊本県熊本市出身。目次1 経歴2 作品2.1 TVドラマ脚本2.2 映画監督・脚本3 関連項目4 外部リ...

黒い雨_(映画)

黒い雨監督今村昌平脚本今村昌平石堂淑朗原作井伏鱒二製作飯野久出演者田中好子北村和夫市原悦子三木のり平音楽武満徹撮影川又昂編集岡安肇配給東映公開日本の旗1989年5月13日1989年9月17日上映時間1...

黒い雨

テンプレート:Otheruses黒い雨(くろいあめ)とは、原子爆弾炸裂時の泥やほこり、すすなどを含んだ重油のような粘り気のある大粒の雨で、放射性降下物(フォールアウト)の一種である。主に広島市北西部を...