日本誕生

ページ名:日本誕生

『日本誕生』(にほんたんじょう)は、1959年10月25日公開の東宝製作の特撮映画。カラー作品。東宝映画1,000本目の記念作品である。

カラー・シネスコ合成機「バーサタイル・プロセス」が初めて使用された作品で、日本映画技術賞を受賞している。またこの映画の上映時間は180分と言うものであり、クレージーキャッツ主演映画よりもかなりの時間の長さ為、途中休憩が入った。

目次

あらすじ[]

映画はまず、伊邪那岐・伊邪那美の両神の国産みを中心に日本神話の幻想的な映像から始まり、主題である日本武尊の物語に入る。

小椎命(おうすのみこと)は、その勇猛な性格を父(景行天皇)に警戒され、九州の熊曽征伐を命じられる。巧みな計略で見事熊曽を討ち取った小椎は、熊曽から日本武尊の名を与えられる。しかし大手柄を建てて都に帰った日本武尊に、天皇は休む間もなく東国の征伐を命じる。父は自分を嫌っているのか、と沈痛な気分で、途中伊勢の倭姫を訪ねた日本武尊は、一振りの剣(天叢雲剣、別名草薙の剣)を与えられて力付けられ、その剣の由来を聞く。それは神代の昔、須佐之男命が八岐大蛇を退治した際に手に入れたものであった。剣は、東国でだまし討ちにあって猛火に囲まれた日本武尊の命を救う。だが、帰国途上で日本武尊は、反逆をたくらむ大伴一派の攻撃にあい、命を落とした。彼の魂は1羽の白鳥となって空に向かい、大伴の一味と手勢は神罰により洪水と溶岩流に飲まれて全滅した。テンプレート:節stub

スタッフ[]

  • 監督:稲垣浩
  • 製作:藤本真澄、田中友幸
  • 脚本:八住利雄、菊島隆三
  • 撮影:山田一夫
  • 特撮監督:円谷英二
  • 音楽:伊福部昭
  • 美術:伊藤熹朔、植田寛
  • 録音:西川善男

キャスト[]

  • 小椎命(日本武尊)/須佐之男:三船敏郎
  • 景行天皇:中村鴈治郎 (2代目)
  • 大椎命:伊豆肇
  • 若帯日子命:宝田明
  • 五百木之入日子命:久保明
  • 大伴建日連:東野英治郎
  • 大伴小建:伊藤久哉
  • 大伴麻毛理:野村浩三
  • 大伴久呂比古:田崎潤
  • 倭姫:田中絹代
  • 弟橘姫:司葉子
  • 吉備武彦:平田昭彦
  • 小鹿火:藤木悠
  • 稲葉:小杉義男
  • 監奴:向井淳一郎
  • 八雲:三島耕
  • 薊:水野久美
  • 小鹿火の母:村田嘉久子
  • 兄比売:環三千世
  • 語り部の媼:杉村春子
  • 久米八腹:上田吉二郎
  • 熊曽建・兄 :志村喬
  • 熊曽建・弟:鶴田浩二
  • 美夜受姫:香川京子
  • 尾張国造:山田巳之助
  • 奇稲田姫:上原美佐
  • 足名椎:瀬良明
  • 手名椎:中北千枝子
  • 伊邪那岐神:脇田博行
  • 伊邪那美神:村松恵子
  • 天照大神:原節子
  • 思金神:柳家金語楼
  • 天宇受女命:乙羽信子
  • 布刀玉命:加東大介
  • 天津麻羅:小林桂樹
  • 手力男命:朝汐太郎
  • 天御中主神:左卜全
  • 八百万の神々:榎本健一
  • 八百万の神々:有島一郎
  • 八百万の神々:三木のり平
  • 八百万の神々:沢村いき雄

撮影こぼれ話[]

  • 倭姫の語りによる劇中劇として須佐之男による八岐大蛇退治が登場するが、この場面は東宝映画自慢の円谷英二による特殊撮影が活用された。
  • 湖から現われる八岐大蛇は、水底にレールを敷いて動かした。
  • 神罰によって大伴の軍勢が洪水や溶岩流に追われ、逃げる途中で巨大な地割れが起こって大勢の兵が落ちる場面では、人形などを使うとリアリティがないため、トラックを何台も用いて人工的に造った地面を引っ張って地割れを起こし、実際に人間を落として迫力ある場面とした。

関連項目[]

  • 古事記
  • 日本書紀
  • キングギドラ - 本作の八岐大蛇の造形物を参考に造られた。(造形物を流用したわけではない)
  • 天照大神


テンプレート:Movie-stub

Smallwikipedialogo.pngこのページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事は日本誕生にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。


特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC BY-SAライセンスの下で利用可能です。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

左メニュー

左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...

龍村仁

龍村 仁(たつむら・じん、1940年-)はドキュメンタリー監督、元NHKディレクター。有限会社龍村仁事務所代表。目次1 経歴2 作品2.1 ドキュメンタリー2.2 CM2.3 その他3 参考文献4 外...

龍の牙-DRAGON_FANG-

テンプレート:統合文字『龍の牙-DRAGON FANG-』とは、2007年11月22日にDVDが発売される日本の映画。監督は久保田誠二。製作は株式会社クリエイティブ・ホールディングス。目次1 概要2 ...

龍が如く_劇場版

『龍が如く 劇場版』(りゅうがごとく げきじょうばん)は、PS2のゲームソフト「龍が如く」を、『着信アリ』『妖怪大戦争』などを手掛けた映画監督の三池崇史が実写映像化した作品。2007年3月3日から東映...

龍が如く_〜序章〜

『龍が如く 〜序章〜』(りゅうがごとく じょしょう)は、PS2のゲームソフト「龍が如く」を、「着信アリ」「妖怪大戦争」などを手掛けた映画監督の三池崇史が実写映像化した作品。2006年3月24日にDVD...

齋藤武市

齋藤 武市(さいとう ぶいち、1925年1月27日 - )は日本の映画監督。埼玉県秩父市出身。早稲田大学文学部卒。1948年、松竹大船撮影所に助監督として入社。小津安二郎に師事する。1954年、先輩の...

黛りんたろう

テンプレート:Otheruses黛 りんたろう(まゆずみ りんたろう、1953年 -)は、NHKのドラマ番組ディレクター、演出家、映画監督。目次1 来歴・人物2 手掛けたドラマ3 劇場公開作品4 著書...

黒部の太陽

テンプレート:予定黒部の太陽(くろべのたいよう)は、木本正次による小説作品、ならびにこれを原作とする日本の映画作品。1968年公開。当時、世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘を描いている。目次1 ...

黒蜥蜴

テンプレート:文学『黒蜥蜴』(くろとかげ)は小説。江戸川乱歩の代表作の一つである。宝石等の財宝を盗む女賊と名探偵明智小五郎が対決する推理小説である。初出は連載小説として雑誌『日の出』に1934年1月号...

黒田義之

黒田 義之(くろだ よしゆき、1928年3月4日 - )は、映画監督。目次1 経歴・人物2 主な監督作品(特技監督・助監督含む)3 主なテレビ監督4 主な脚本作品経歴・人物[]1928年、愛媛県松山市...

黒田秀樹

黒田 秀樹(くろだ ひでき、1958年4月30日 - )は、日本のCMディレクター、映画監督。大阪府出身。黒田秀樹事務所代表。目次1 プロフィール2 主な作品2.1 CM2.2 映画2.3 PV3 関...

黒田昌郎

黒田 昌郎(くろだ よしお、1936年 - )は日本のアニメーション演出家。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東映動画で「狼少年ケン」、「おばけ嫌い」、「ジャングル最大の作戦」、「タイガーマスク...

黒澤明

くろさわ あきら黒澤 明ファイル:Akira Kurosawa.jpg生年月日1910年3月23日没年月日テンプレート:死亡年月日と没年齢出生地日本の旗 東京府荏原郡大井町職業映画監督家族長男・黒澤久...

黒沢清

テンプレート:Otheruses黒沢 清(くろさわ きよし、1955年7月19日 - )は、日本の映画監督、脚本家。東京藝術大学大学院映像研究科教授。兵庫県神戸市出身。六甲中学校・高等学校を経て、立教...

黒木瞳

ののっぺらぼう鏡あべこべの世界絶対ムリ行きたない怖顔合わせおうちで暗い一番怖がりとしてもお願い申し上げください一緒よろしくね↓未来おうちで暗い見たい行きたです特に記載のない限り、コミュニティのコンテン...

黒木和雄

黒木 和雄(くろき かずお, 1930年11月10日 - 2006年4月12日 )は、映画監督。宮崎県えびの市生まれ。宮崎県立小林中学校(旧制)、宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校、同志社大学法学部卒業。少年...

黒土三男

黒土三男(くろつち みつお、1947年(昭和22年)3月3日 - )は、日本の脚本家・映画監督。熊本県熊本市出身。目次1 経歴2 作品2.1 TVドラマ脚本2.2 映画監督・脚本3 関連項目4 外部リ...

黒い雨_(映画)

黒い雨監督今村昌平脚本今村昌平石堂淑朗原作井伏鱒二製作飯野久出演者田中好子北村和夫市原悦子三木のり平音楽武満徹撮影川又昂編集岡安肇配給東映公開日本の旗1989年5月13日1989年9月17日上映時間1...

黒い雨

テンプレート:Otheruses黒い雨(くろいあめ)とは、原子爆弾炸裂時の泥やほこり、すすなどを含んだ重油のような粘り気のある大粒の雨で、放射性降下物(フォールアウト)の一種である。主に広島市北西部を...