『サイボーグ009』(サイボーグ ゼロゼロナイン)は、石ノ森章太郎による日本のSF漫画。
1964年7月19日の『週刊少年キング』にて連載開始。その後、『週刊少年マガジン』、『月刊少年ジャンプ』、『COM』、『週刊少年サンデー』、『マンガ少年』、『少年ビッグコミック』、『SFアニメディア』など、複数の出版社、複数の雑誌で連載された。
本稿では漫画作品を中心に、関連作品全般について述べる。
概要[]
仮面ライダーシリーズと並ぶ石ノ森の代表作。それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士の活躍や日常を描く長・中・短編の作品群からなる。ただし完結編にあたるシリーズの完成前に作者が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっている(後述)。
当時の石森は、上京してマンガ家生活を送っていたもののスランプに陥り、3ヶ月の世界一周旅行を行って帰国後に描いた作品。旅行のために出版社に200万円の借金をしており、そのためにやむなく描き出したものだが、それまでのマニアックな作品でなくもっと一般読者を対象にエンターテインメントに徹しようとした初の作品が本作であった[1]
石ノ森自身この作品に対する思い入れは相当強く、仮面ライダーシリーズなどでは作画を他人に任せたことが多いのに対し、映画『サイボーグ009 超銀河伝説』のコミカライズ作品にシュガー佐藤や桜多吾作などの作画があるものの、本作は雑誌掲載作品のほとんどを自分で描いた。
石ノ森作品に多く見られる「力を授けた者(=親・同族)を裏切り、その野望に対し唯一対抗し得る存在として孤独な戦いを続ける」というテーマを持つ。1960年代の米ソ東西冷戦が背景になり、ベトナム戦争を舞台にするなど反戦色のあるテーマが色濃く出ているのが特徴。それらと並び、世界各地の神話や古代文明に題材をとったシリーズ、人種問題や異文化同士の軋轢、文明社会の抱える問題について考えさせられるエピソードも多い。主人公達が出会った人々の内面の葛藤や、人間と機械の狭間での悩みなどもテーマとして取り上げられるが、基本的には石ノ森作品に共通する、正義を守るヒーローの姿に哲学的な重みを持たせたシリーズである。
執筆が石ノ森が世界旅行をした直後ということもあって、9人の出身は世界各国からとなった[2]。9人という人数設定は、野球のナインから構想を得たもので、制作ノートで、それぞれ該当のポジションを当てキャラクター像を練っていた。
なお、掲載誌やメディアの事情、石ノ森自身の構想の変更、初出が1960年代で作者の死後の2000年代以降もメディア展開が続いて時代や社会の変化などによって、設定について多くの揺らぎが存在している。
009の各編[]
第1期(1964-1965年) 長編『誕生編』。『週刊少年キング』(少年画報社)に連載。009たちの誕生から始まりブラックゴーストからの脱走までを描いた『プロローグ』-『第8部』(狭義での『誕生編』)、ブラックゴーストから差し向けられた暗殺者たちと戦う『第9部』-『第11部』(『暗殺者編』)、ブラックゴーストの力を背景にした新ナチスやベトコンとの戦いを描いた『第12部』-『第17部』(『放浪(さすらい)編』)、ミュートス・サイボーグとの戦いを描いた『第18部』-『第23部』(『ミュートス・サイボーグ編』)から成り、物語は一応完結している。編集長の交代時に、設定が複雑で登場人物が多すぎて、単行本向けであり、雑誌連載で読むには分かりにくいということを理由に打ち切りになった[3]。そのため『ミュートス・サイボーグ編』は消化不良のまま終了せざるを得なかった。1966年7月に刊行を開始した秋田書店のサンデーコミックスの第1弾が本作である。『ミュートス編』の終章は、単行本では約20ページに及ぶ大幅な加筆が施され、連載時の2倍以上の長さになっている。第2期(1966年) 長編『地下帝国ヨミ編』。『週刊少年マガジン』(講談社)に掲載。地底人たちを支配するブラックゴーストとの戦いを描く。この戦いでブラックゴーストは消滅し、物語は完結している。同時期には劇場版アニメも制作された。『少年マガジン』編集者の宮原照夫によれば、『少年キング』での連載が不本意な終わり方だったため、『少年マガジン』側から石森に執筆依頼をして、最初から長期連載でなく真の結末を描くために実現した連載だったとのこと[4]。そして、ブラックゴースト団との最後の戦いが描かれており、ストーリー的には完結している。ラストシーンがアメリカのファンタジー・SF作家レイ・ブラッドベリの『万華鏡』(短編集『刺青の男』所収)に触発されたものとしばしば語られる[5][6][7][8]。002=ジェットと009=ジョーが死亡したとも捉えられる結末に、読者から抗議や「ジョーを生き返らせて」との要望が殺到したため、その後も掲載誌を変えて新作が発表され続けることになる。しかし、『地下帝国ヨミ編』を真の完結編と考えているファンもおり[5]、前出の宮原照夫も第2期で完結せずに続編が描かれたことを残念だと記述している[4]。第3期(1967-1969年) 『冒険王』(秋田書店)に連載。『怪人島編→怪物島編』、『中東編→砂漠のモーゼ編』『移民編』『ローレライの歌編』『海の底編』『天使編』の6編の中編からなる。この時期に製作されたアニメ版に合わせ、007が子供の姿で登場するシーンもある。第2期『地下帝国ヨミ編』で死亡したと思われていた002=ジェットと009=ジョーが実は生きていたという設定で、『ヨミ編』直後から続く物語として連載された。敵としてブラックゴーストの残存勢力が登場するエピソードもあるが、独立したエピソードもあり、次第にその影は薄くなっていく。中編『移民編』では、未来の地球で滅亡の危機に瀕し、現代への移民を試みる未来人たちとの対立を描く。中編『天使編』では、背に翼を生やした人類の創造主“神”が人類を粛清し始め、009たちはこれに従うべきか抵抗すべきか苦悩する。『天使編』はシリーズを完結させる意気込みで開始されたが、序章的な部分を描いたのみで中断。以上(『少年キング』『少年マガジン』『冒険王』掲載分)がサンデーコミックス(秋田書店)の第1巻から第10巻として出版された後、長らく新刊が発売されなかった。第4期(1970-1972年) 中編『神々との闘い編』。『COM』(虫プロ商事)に連載。“神”と崇められた存在について調査するうち、009たちの周囲に次々と不審な事件が起きる。中断した『天使編』の構想を改め描き直したもの。『COM』に石森が連載していた野心的な実験マンガ『ファンタジーワールド ジュン』の後継作だったが、『ジュン』と同様に表現に凝った難解な作品となったことや、009と003のベッドシーンを描いたこと等が読者の不評を買って中断となった[9]。物語の全容は明かされずに終わり、この後しばらくの間、『サイボーグ009』は特別企画を除いて描かれなくなる。『神々との闘い編』はサンデーコミックスには収録されず、朝日ソノラマより1978年に発売された箱入りハードカバー本『サイボーグ009 その世界』に、『地下帝国ヨミ編』までのダイジェスト版とともに収録された。1971年、『中一時代』1月号付録に『サイボーグ009対三億円犯』が掲載(特別企画)。1972年、『たのしい幼稚園』3月号に『きょうりゅうサイボーグ編』が掲載(特別企画)。第5期(1975-1976年) 神話や伝説に絡んだ謎に挑む中編群。『週刊少女コミック』(小学館)に不定期掲載。『風の都編』(1975年38号)、『雪のカーニバル編』(1976年7号)、『エッダ(北欧神話)編』(同31から33号)の3つの中編からなる。ジョーのまつげが描かれるなど、絵柄が少女誌向けに多少、調整された。これを機に、『天使編』『神々との闘い編』の続編ではない新作が多く執筆されるようになった。第6期(1976-1979年)1976年から1977年にかけ、漫画家に自身の代表作の読切新作を描かせるという企画が数誌で行われ、本作も『月刊少年ジャンプ』(集英社)1976年6月号に『ディノニクス編』、『プレイコミック』(秋田書店)1976年8月12日号に『グリーンホール編』、『冒険王』の1977年正月増刊号に『怪奇星編』が、それぞれ掲載された[10]。1977年には、『月刊マンガ少年』(朝日ソノラマ)7月号より長編『海底ピラミッド編』が連載開始され、1979年9月号まで続いた。謎の海底ピラミッドからの襲撃を契機に、ブラック・ピラミッドと「サンジェルマン伯爵」を名乗る存在との争いに巻き込まれる。『海底ピラミッド編』の総集編が『マンガ少年別冊』全2巻という形で1978年12月(第1巻)と1979年9月(第2巻)に発行され、後者の巻末には『サンジェルマン伯爵』という描き下ろし作品も収録された。また、第5期と第6期の作品は、サンデーコミックスの第11巻から第15巻として発売された。第7期(1979-1981年)再度のテレビアニメ化(新昭和版アニメ)に合わせ、長短編群『ネオ・ブラックゴースト編』が『週刊少年サンデー』(小学館)の1979年9号から1981年11号まで連載。多くの短編・長編からなるが、その内容はネオ・ブラックゴースト団との戦いと、日常的な人間ドラマに二分される。これに並行して、同じく小学館発行の隔週刊誌『少年ビッグコミック』にも新作が不定期掲載(1979年7号から1980年6号まで)された。これらの作品は、少年サンデーコミックス(小学館)として連載中に順次発行され、全12巻が発売された(上記の秋田書店版サンデーコミックス全15巻とは一切、重複がない)。連載時のキャッチコピーは、新昭和版アニメの主題歌の一節から取られた「サイボーグ戦士、誰がために戦う!」。短編『サイボーグ戦士、誰がために戦う!編』は掲載時にはタイトルがなく、単行本化の際にコピーがそのままタイトルとして使われた。時間軸は第2期『地下帝国ヨミ編』の約20年後であり、ゼロゼロナンバーの行動も他シリーズと比べると大人の側面が強い。新昭和版アニメにもネオ・ブラックゴースト団は登場するが、原作とは内容が異なるアニメ独自のストーリーが作られた。第8期(1985年) 『時空間漂流民編』が『SFアニメディア』(学習研究社)の創刊号より連載。第3期『移民編』の後日譚で、未来人が過去への移民に失敗したことによって引き起こされる事件を描く。作者の死により最後の連載となった。サンジェルマン伯爵を名乗る人物が登場するが、第6期『海底ピラミッド編』とはデザインや設定が異なる。『時空間漂流民編』はノーラコミックス(学習研究社)全1巻として、1987年に発売された。執筆されなかった作品[]
第9期(2006年-) 石ノ森が本当の完結編として『Conclusion God's War』の構想を立てて新たに創刊される『コミックアルファ』の目玉となる予定だったが、病に倒れ描かれることは無かった。2001-2002年のテレビアニメでは、生前の石ノ森が残したプロットを基にその序章部分を映像化している。さらにそのプロットを、俳優・演出家である長男の小野寺丈が再構成し、本当の完結編となる小説『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を執筆、第1巻が角川書店より発売、うち数編は石ノ森本人の遺稿がそのまま収録されている。サイボーグ戦士が21世紀の人間という設定に変更され、それに合わせて改造される経緯も新解釈になっている。ストーリー[]
主人公・島村ジョーは、ある日謎の男達に捕らえられ、サイボーグに改造された。世界の影で暗躍する死の商人「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」が、画期的な新商品・サイボーグ兵士の試作品にするため、偶然ジョーを選んだのだ。しかし、彼以前に改造されていた8名のサイボーグや、自分達を改造したギルモア博士から事情を教えられ、ジョーは彼らと共にブラックゴーストを脱走する。ブラックゴーストを阻止できるのは、彼らと同じ力を持つサイボーグ戦士達しかいない。人の心を持ちながらヒトでも機械でもない存在となった悲しみを胸に、サイボーグ戦士達はブラックゴーストの野望を打ち砕くために戦い続ける。
登場キャラクター[]
登場メカ[]
潜水艦101号第1期『誕生編』に登場した009達の移動本部。ブラックゴーストから奪取した潜水艦で、多数の同形艦が存在する。船体前部はシップ型とティアドロップ型を組み合わせた独自の形状をしている。武装は船体前部の魚雷発射管、甲板の単装砲1門、船体後部の垂直打上げ式ミサイル。潜行能力は米ソの原子力潜水艦を上回る。東京のコズミ博士の元を辞してからは彼らの唯一の家となった。『ミュートス・サイボーグ編』を最後に以降は登場しない。ドルフィン号第2期『地下帝国ヨミ編』に登場した大型戦闘艇。空中・水中・地中で活動可能な万能機。武装は機体両側面のミサイル、機体上面のフォノンメーザー砲、主翼の機銃。周囲にバリアーを張ることも可能。機体先端にはドリル、機体下面と両翼端にキャタピラを装備。主翼・尾翼は可変式で地中で活動する際は機体に収納する。機体後部にプロペラ式可変翼のVTOL機を搭載。また機体は二重構造になっており、ダメージを受けた外装を脱皮するように取り外すことが出来る。地下帝国に向かう途中、バン=ボグートに溶岩湖に誘い込まれて溶かされた。平成アニメ版では第1話のブラックゴーストからの脱出時に奪取した、万能戦闘艦として登場。台所や医務室を含め居住空間も完備されており、長らく逃亡生活を余儀なくされたメンバーらの家として機能した。ブラックゴーストの次期主力戦艦候補としてテスト中であり、正式採用されればブラックファントムという名称になるはずだった。それだけ技術の粋を結集し製造した機体だけに、ザンブロゾ、ベルク、フレゲイらブラックゴースト幹部を相手にした熾烈な水中戦をも耐え抜いた。ミサイルはもちろん、後方魚雷やデコイなどで完全武装し、攻守共に万全な装備を備えている。メンバーらがそれぞれ、適宜持ち場につき操縦している。主に、実戦経験を持つ008がその操縦桿を握ることが多い。艦首部に小型ジャイロ飛行艇トルドー、艦艇部に潜水艦にも変形する水陸両用車両ポーパス、内部に地底を掘削して突き進む特殊車両(006の愛機でもある)モングランを格納している。カラーリングは奪取時には黒一色だったが、後に白と赤を基調としたものに009達自身の手で塗り替えられた。なお、名づけの親は003であり、コクピットには彼女のものと思われるイルカのアクセサリーが飾られているが、002はそのネーミングに不満を持っていたように見受けられる。『地下帝国ヨミ編』の終盤に、敵の襲撃を許し大破。防水壁を閉じるなど最後まで抵抗を試みるも、その甲斐なく彼らの愛着深い機体は海の藻屑と消えてしまい、一同は水没直前に「モングラン」で脱出している。朝顔形円盤第3期『怪人島編→怪物島編』〜『中東編→砂漠のモーゼ編』に登場した円盤。円盤型の居住部の下に細長いロケット部分がついた傘のような形状をしている。怪物島の科学者達が使っていた2機のうち1機を009達が奪取した。武装は機体の周囲にとりつけられた熱線砲。円盤下部に強力なファンを搭載しており、熱線で焼き払った物体を吹き飛ばすことができる。『中東編→砂漠のモーゼ編』序盤で巨大サソリに襲われて破壊された。イワンのバカ号第6期『海底ピラミッド編』に登場した帆船型の戦闘艇。今までに登場した潜水艦・戦闘艇のパーツを再利用して作られた。水上はもちろん、水中航行や飛行も可能。武装は船体側面のレーザー砲、船体下部のミサイル。船底に潜水艇フランソワーズ号と、非武装の脱出用ボートを搭載。ブラック・ピラミッド側の戦闘艇に破壊された。ドルフィン2世号第7期『ネオ・ブラックゴースト編』および新昭和版アニメに登場した万能飛行艇。劇中ではドルフィン号と呼ばれることが多かった。当初は武装が施されていなかったが、研究所を移動させるV2作戦の時にミサイル等を装備した。機首の格納庫にはストライダーを収納している。サイボーグ009まんが賞[]
2010年1月26日に小学館は『サイボーグ009まんが賞』を設立。009のキャラクターおよび世界観をモチーフにした漫画やシナリオを募集しており、WEBコミックサイト「クラブサンデー」や小学館発行の媒体に掲載される予定。
- おわりノブナガ編 - 漫画部門グランプリ受賞作 漫画/新井淳也(掲載期間:2010年10月29日~未定)
- トランプ・タワー編 - シナリオ部門グランプリ受賞作 脚本/山口亮太 作画/石森プロ(掲載期間:2010年12月24日~2011年2月24日)
アニメ作品[]
1966年から1968年までのシリーズ、1979年から1980年までのシリーズ、2001年から2002年までのシリーズ(サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER)に分けられる。詳しくはアニメ作品を参照。
1966年-1968年アニメ作品 第1シリーズを参照。1979年-1980年アニメ作品 第2シリーズを参照。2001年-2002年サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIERを参照。ラジオドラマ[]
小説[]
ゲーム[]
- ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション - オンライン対戦型格闘ゲーム。使用可能キャラクターとして004・009・005・006がゲスト参戦している。
家庭用ゲーム[]
パチンコ・パチスロ[]
パチンコ- CRサイボーグ009(2002年、ニューギン)
- CRサイボーグ009 未知なる加速へ(2009年、ニューギン)
- 映像部分は3DCGだがデザインが大幅に変更されている、声は2001年版。2009年YEARプロジェクトとタイアップ。
パチスロ - サイボーグ009(2004年、アビリット)
- サイボーグ009SP(2006年、アビリット)
- サイボーグ009 地上より永遠に(2010年、アビリット)
音楽ゲーム[]
pop'n music-コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム。版権曲として「誰がために」が収録されていた(現在は削除)
2009年のイベント[]
2009年は、009が西暦に含まれる1000年に一度の年ということで、様々なイベントや企画が用意されている。なお、この2009年のイベントは、009イヤーの一環とされ、『神々との戦い』が2012年が舞台となっているため、2009年から2012年まで続く予定である。
- 2008年12月30日には新しいウエブサイト http://009ing.com が登場し、2009年1月1日午前0時までカウントダウンされ、新サイトがオープン。
- 元旦には読売新聞と朝日新聞の一面カラー広告が実施。5月12日には、5月16日の島村ジョーの誕生日を記念して、3つのテレビシリーズでジョーを演じた森功至(1968年版)、井上和彦(1979年版)、櫻井孝宏(2001年版)を招いてのイベントが実施。
- 5月16日にはその3つのテレビシリーズの第1話を集めたDVDが発売。
- 「サイボーグ009 コンプリートコレクション」と題した全11巻のコンビニコミックが、秋田書店・角川書店・講談社・小学館の4社連動で4月より毎月下旬に1冊ずつ刊行された[11]。
- 原画と朗読で綴るサイボーグ009の世界
その他[]
石ノ森の「マンガ家入門」の文庫版(ISBN 4-253-17250-4)P237-P244に、モデルのFくんによるフィクション・マンガという形態で、本作のアイディアを推敲する経過が描かれている。
それによると、主人公を含む9人の戦いとは、元々は野球チームへのオマージュであり、009は4番サード(長島茂雄と推測される)のイメージだったという。ちなみに、3番ファーストが004、ピッチャーは002。
参考文献[]
- サイボーグ009 コンプリートブック(2001年、メディアファクトリー刊)
- マンガ家入門(文庫版 ISBN 4-253-17250-4)
脚注[]
- ↑ 『まんが家インタビュー オレのまんが道(I)』小学館、1989年、p.27。
- ↑ 石ノ森章太郎『絆・不肖の息子から不肖の息子たちへ』鳥影社、2004年、pp.145-146。
- ↑ 『少年マンガ大戦争 少年画報編集長・金子一雄の築いた王国』蒼馬社、2000年、p.168。
- ↑ 4.04.1 宮原照夫『実録!少年マガジン編集奮闘記』講談社、2005年、pp.113-114。
- ↑ 5.05.1 安藤君平「『サイボーグ009』 怪物、逃亡奴隷、人殺し、貧農……00ナンバーは社会のはみだし者」『まんが秘宝Vol.1 ぶっちぎりヒーロー道』洋泉社、1997年。
- ↑ 平井和正 「未踏の高峰へ ――サイボーグ戦士たちに寄せて――」『サイボーグ009 』小学館漫画文庫第1巻、1976年、解説。
- ↑0010-3/10あのパーティ、いろんなことがあったなぁ岡田斗司夫のおたくWeekly 内
- ↑ 夏目房之介 『青春マンガ列伝』 マガジンハウス、1997年、p.15。
- ↑ 二階堂黎人『僕らが愛した手塚治虫』小学館、2006年、pp.153-155。
- ↑ これらの企画で描かれた作品には『鉄腕アトム』『宇宙戦艦ヤマト』『男一匹ガキ大将』『ハレンチ学園』『アストロ球団』などの読切短編がある。
- ↑発行予定リスト
関連項目[]
- 009ノ1
- スカルマン - アニメ版に本作を連想させる描写が存在する。島本和彦版にも明らかにジョーと思われる人物が一度だけ登場している。
外部リンク[]
- 石森プロ公式『サイボーグ009』サイト 009ing.com
- TVアニメ第1作(東映アニメーション公式サイト内)
- 石森WEBサイト~変身!~(石森プロ公式サイト)
- サイボーグ009同盟勇気の戦士(石森プロ公式サイト)
- サイボーグ009ファンクラブ(石ノ森章太郎公認)
- サイボーグ009(オンデマンド版)全12巻 コミックパーク
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