サイボーグ009_超銀河伝説

ページ名:サイボーグ009_超銀河伝説

『サイボーグ009 超銀河伝説』は、『サイボーグ009』の映画作品。1980年12月20日公開。上映時間、130分。


目次

概要[]

テレビ版は日本サンライズ制作だったが、劇場版は東映動画が制作した。

当初は『銀河鉄道999』のりんたろうが監督だったが脚本作りがうまくいかなかったことから途中降板[1]、明比正行監督、キャラクターデザインと作画監督は山口泰弘という東映動画系のスタッフで固めた。脚本も中西隆三とテレビ版にタッチしていないスタッフを起用した。

当初の石森の構想では舞台は太陽系内に限定していたが、東映側の要望で宇宙をかけまわる話になり[2]、さらに脚本協力にSF映画『スターウォーズ』のスタッフという触れ込みでジェフ・シーガルを起用。新聞広告には「『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』に続く壮大なスケールの娯楽超大作」と当時ヒットしていた宇宙を舞台にしたSFアニメを意識したコピーが打たれていた。

前述のように従来の008のマンガ的に黒人をデフォルメしたキャラクターデザインがアメリカ輸出の際に人種問題になるとのジェフ・シーガルからの指摘から、この劇場版で石森が新たにキャラクターデザインを描き下ろした。黒人俳優シドニー・ポワチエからポワチエ風008の通称がついたこのデザインは、以後のアニメではこのデザインが踏襲されている[3]

公開前から明かされていた劇中の004の壮烈な戦死が話題となったが[4]、戦死した004が復活する結末には賛否両論があり、さらにのちのテレビ放映時には004の復活もカットされなかった事にされた[5]

小説版[]

金春智子版少年画報社より出版。杉山卓版集英社コバルト文庫より出版。若桜木虔版文化出版局ポケットメイツより出版。はやしたかし版少年少女集英社文庫モンキー文庫より出版。酒井あきよし版朝日ソノラマより出版。

スタッフ[]

  • 製作:渡辺亮徳、今田智憲
  • 原作・総指揮:石森章太郎
  • プロデューサー:飯島敬、小湊洋市
  • 脚本:中西隆三
  • 脚本協力:ジェフ・シーガル
  • 作画監督・アニメーションキャラクターデザイン:山口泰弘
  • メカニック作画監督・メカニックデザイン:角田紘一
  • 原画:金田伊功他
  • 音楽:すぎやまこういち
  • 編曲:あかのたちお、小六禮次郎、神山純一
  • 製作担当:横井三郎
  • 監督:明比正行

主題歌[]

10億光年の愛
  • 作詞:山上路夫
  • 作曲:森田公一
  • 編曲:小六禮次郎
  • 歌:町田義人

挿入歌[]

さらばとは言わない
  • 作詞:山上路夫
  • 作曲:森田公一
  • 編曲:小六禮次郎
  • 歌・演奏:町田義人
愛はまぼろし
  • 作詞:山上路夫
  • 作曲:森田公一
  • 編曲:あかのたちお
  • 歌:山本百合子

イメージソング[]

この星の上で
  • 作詞:山上路夫
  • 作曲浜圭介
  • 編曲:あかのたちお
  • 歌:山本百合子

声の出演[]

映画公開に伴いファンによる投票を参考にしてキャストが決まった[6]。そのため馴染みのある1979年版のキャストが主であるが、001やギルモア博士に関しては1968年版になっている。1979年版の001と008の声優である千々松や戸谷も端役で出演している。

  • 001:白石冬美
  • 008:曽我部和行
  • ギルモア博士:八奈見乗児
  • コズモ博士:永井一郎
  • タマラ:鈴木弘子
  • サバ:小原乃梨子
  • ガロ:大塚周夫
  • ゾア:大平透
  • ナレーター:石原良

出典・脚注[]

  1. スタジオ雄構成・編集『PLUS MADHOUSE 04 りんたろう』キネマ旬報社、2009年、pp.74-75
  2. 『アニメージュ』1980年10月号、p.70。
  3. 『アニメージュ』1980年9月号、p.11.
  4. 『アニメージュ』1980年10月号、pp.69-70、
  5. 小黒祐一郎「アニメ様365日 第46回『サイボーグ009 超銀河伝説』」 WEBアニメスタイル 2009年1月16日
  6. 『アニメージュ』1980年9月号、p.13。


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