いなのは
「なんや、ワシの踊りが気になるんか?…はは、おもろいやろー?」
エース×ソルシエ
【性別】時と場合による(任意で切り替え)
【年齢】233歳
【属性】火
【好きなもの】酒、いたずら、生きてる人達を見ること、やきぅ(きよじん推し)
【嫌いなもの】孤独、死ぬこと、きよじんアンチ
【参加イベント】暁光に染まる華、宵闇を染める華
『概要やでぇ』
西方の国に伝わる独特な言い回しの言葉で話す糸目なうさぎ。男の子に見えたかと思えば女の子っぽさもあり、じっさいはどっちにもなれる全体的に不思議な自称カミサマ。
が正体は本当の産神という神の1人。魔法と更に不思議な力を使い、かなり効率よく1度死んでしまった生命を蘇らせる術を心得ている。
楽しいことや平和を好み、そして楽しませようと経度のいたずらをしたりと意外とヤンチャではあるが、本当は孤独になったり忘れられるのがコワイ、寂しくなるのは嫌だという理由でついからかったり、ほどほどにちょっかいを掛けているらしい。素直になれない優しい性格をしている。
余談だが、ここ数十年ほどのひそかな楽しみとして。
千芭の式神であるながれに久しぶりに会うと、西方の国で大流行中?の魔法式競技”やきぅ”の話で盛り上がっているらしい
『能力紹介や!』
ソルシエ:蘇の舞 ーヨミガエリ ノ マイー(半魔法)
蘇生魔法。成功率も高く魔力の消費も少ない。
舞いを行い詠唱をするが舞いの時間が長ければ長いほど広範囲の生物を蘇生できる。非戦闘の一般人や小動物等は舞を行わなくても蘇生できる。ただしこの魔法は、魔力の他に自らの血を削り使用する為使いすぎると覚醒状態になる。
エース:力の舞 ーチカラ ノ マイー(スキル)
体の芯から力が沸き上がり、大岩を持ち上げれるほどの力を一時的に得れる。この力を使って気まぐれで人助けなどをしてる…らしい?
残念ながら、ここはまだ出来てへんねん。
ワクワクしながら開けたかもしれんが何もなくてすんまへんなぁ
…ちゅうことで、こっち ↓ が本物や!!
ずっとずっと昔のこと。それはもうめちゃくちゃ前で今おる「普通の」ニンゲンらが生まれるまえ。
あんたらの親のずっとずっとずうーーーっと前の先祖が生きとった頃の話や。
あるところに小さな集落があってな、そこに貧しくも毎日幸せそうに暮らしてる力持ちのキツネ族の青年がおったんや。
そいつの名前は「このは」一生懸命で明るく真面目で素直で、集落の子供らからエライ人気者やった。
そいつな、当時好きな子がおったらしいねん。
それは、集落の中でひときわべっぴんさんな女の子…名前はたしか…「いなほ」や!
ウサギ族の子でな、前髪で片目は隠れとるんやけど、ほんまべっぴんさんで性格も優しいてな。これまた集落のみんなに好かれ愛されとったんや!
しかもこのは…ソイツにとってうれしいことに、せまい集落が幸いして将来お見合い相手として約束もされとった。
なんなら両想いちゅうヤツやったやろうな。もしかしたら…ケッコンもしとったかもしれへん。
せやけどな。
ソイツが19になった頃や、女の子が…いなほが集落ではかかったことない未知の病気にかかってしもた。
その子の親御さん方が馬引いてその子抱えて長いこと走って、ついた都で診てもらったらしいけど、
もう手が付けられないトコまできてしもうてたらしい。
今でこそ、発展しとるから薬で治せるビョウキやったかもしれへんけど、その当時のギジュツではまだかなわんかった病気やったねん。
ひどく落ちこみ涙をずっと長しながら、大事にその子抱えて帰ってきた親御さん見て、ソイツはすぐに察した。「もう、助からへんのか…」と。
ソイツもまた、ひどく落ち込んだ。集落全体が暗いムードになってしもうた。
しばらくしてある日集落におとずれた西洋の商人が来た。
その商人から、とあるウワサ話をきいた。
「アノ山コエタトコ、海ミタイニ広イ湖、ナテル。ソノ湖コエタラマタ山アル。ココラデ一番デカイ山ネ。ソノ山。フシギナ数字カカレタ鳥居ガナランデルトコ。強ク願イクグルト、カミサマノ世界行ケル。ホントアルカネ?」
それをきいたソイツはふと、あるおとぎ話を思い出した。
ー生れ出る命を守り、怪我やどんな病でもたちまち癒し、更には亡き者でさえも救い出すことが出来る神様が居る。その神の名前を産神と言ふー
そのおとぎ話の神様が居るとされとるのが、商人の言ってた鳥居超えた山の中のことやった。
産神、居るかどうかも分からへん。
集落では寝る前に毎回聞くただの御伽話やと思ってる。
けど、仮にほんまにおったとしたら。あの子を、助けれる…かもしれへん。
何を思ったかソイツはその日から、例の山へと向かう準備をしたそうな。
してから数日後。集落から見える山を目指し、登っては下り、先に見えた海みたいに波うち広がる広大な湖を小さい小さい小舟を借りて渡り、
いよいよ見えてきた大きな山。そこを数日かけて登り、滅茶苦茶険しい道のりをぎょーさん超えた目の前には御伽話のとおりの鳥居が並んでおった。
ソイツは「産神さんに会わせてください」と、強く願い、登山した疲労によりフラフラになりつつ鳥居をなんどもなんども潜り抜けた。
やがて偶然にもホンマに産神の都へたどり着くことが出来たんや。
ソイツは一瞬、疲れ切ったから夢をみてんのかと思ってたらしい。
して、ソイツはそいつらに手当たり次第に「助けてください」とお願いをした。
けど、みんな口をそろえて「まだ、修業の身だ」といい、断られてしもた。
せっかく出会えたのに、お願いを聞いてくれへんなんて…そうひどく落ち込んでいるとようやくして、ある老人の神様が「わたしは修業を終えた。よろしければ力になろう」と手を差し伸べてくれた。
ほんでからソイツは老人と共にいそいで集落へ戻り、あの子の元へと向かった。
けども、そこにはあの子の姿すらもう、あらへんかった。
ソイツが村を出てすぐに病気が悪化し、そのまま亡くなってしもたらしい…
そんで、その夜に肉体をお焚き上げ。すべてを天国へと連れてってあげたらしい。
今となってはもはやあの子の灰しかなく、その灰も集落一番の御神木へ今夜撒くとのことやった。
産神さんは、「たしかに蘇生は出来るが、ソレは肉体あってのモノじゃないとできない」と、申し訳ないと深く頭をさげるしか出来へんかったそうな。
けど、当時まだ若く青かったソイツは「神様やっていうのにナンデそんな縛りがあるんや!!いなほを返さしてくれ!!」と涙を流しながらなんでか神様へ理不尽に怒鳴り散らし、挙句にはその子の遺灰を奪いその場から逃げ出した
そして、何を思ったのかソイツは灰をすべて、口にいれた。
灰はそのまま器官でつまり窒息し、そのまま。あっさりと死んでしもた。
しばらくして死んだはずのソイツは、自分の家で目がさめた。
例の、老人が後をおいかけ、窒息死したソイツを蘇生させたらしい。
しかし、不思議なことにソイツは死ぬ前と今ではわずかに背丈が縮み、そして声もちがうことにきづいた。
老人は申し訳なさそうに空間魔法で鏡を見せてくれた。
見ると。姿がどこか見覚えのある姿になってたんや。
そう、あの子とそっくりな……前髪が長く片目が隠れてしまっているウサギ族の姿に。
理由はわからへんけど、おそらく、あの子の遺灰で死んでしもたソイツは。老人に蘇生をされた際に、遺灰も若干反応し、
肉体の変化を施しあの子の肉体ででも、中身はソイツ。見た目、性別なにもかもをぐちゃぐちゃに混ぜ込まれて、ソイツは生き返った。
老人は「すまない…ほんとにすまない…あの子も、お前も…」と何度も言うとったけども、ソイツは鏡に映っている自分の姿を見て、悲しくもどこかうれしいそんな表情をうかべてはいた。
それから数年が経った。
ソイツは、再び、例の山の、鳥居を潜り抜け、産神の都へとやってきた。
いろいろあったソイツは、形はどうであれ、命を救われた。
そのお礼をしに老人へと会いに来たんや
けども、いくら探しても宿を借りて数日かけて探しても、その老人は見つからんかった。
だからソイツはせめてものお礼を老人にではなく、産神という神さまに向けて恩返しをしようと思った。
そうして「産神のように人を、命を救いたい」と強く願い決意し、
産神の修業を行うことを決めた。
めちゃくちゃ長い年月をかけて厳しく苦しい修行を幾度もこなし、たくさんの犠牲も見てきた中で、
十数年後。ソイツはいよいよ産神になることが出来た。
神へと成り代わった頃、しばらくは都での産神としての仕事をこなし、更には修行を重ねて神としての力をより成長させた。
…が、気づいたら時には、都に居た年月が100年をゆうゆうに超えとった。
慌てて集落へと戻るもすでに遅く、集落やった場所は過疎が激しく進み。
しまいには誰も住まなくなり、廃村になっとった。
もやは生きてるかどうかももう分からへん。そんな状況やった。
ソイツは100年振りにまた少し落ち込んだものの、しばらくして立ち上がり。
前向きに考えようと誓い。今の時代の、外のアレコレを知ろうと行きたい方向へと気ままに飛び立った。
たまに都にも戻ったりして、そこから産神の仲間も増えたりした。
今、ソイツは…いろいろあった過去をしっかり乗り越えて、ソイツなりに今を、毎日を、楽しく生きとるみたいやで。
…ちゃんちゃん。ってな!!
作者:こげなゃ(@love_aquapan)
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