スペースマリーン

「〈皇帝〉の剣と盾」

「銀河の復興の究極の武器」

分裂した人類を再統一し、人類による永遠の帝国を築こうと夢見た〈皇帝〉は、遺伝子操作された超人的な戦士たちによるスペースマリーンを創造した。総主長〈プライマーク〉は〈皇帝〉自身の遺伝情報から生み出された半神であり、彼に率いられた軍勢は星々の海へ〈大征戦〉を開始した。

〈帝国〉に存在する最高の武器と防具を装備する最精鋭の戦闘力である彼らは、〈帝国〉で最も絶望的かつ重要な戦場に投入され、困難な状況からも戦線を維持し、〈皇帝〉の刃のように、異種族の将軍やディーモンの憎悪に対し打撃をもたらす。
彼らは、敵意にあふれる銀河での、人類の〈帝国〉生存の最後の希望である。それぞれが、被疑である科学と高度な訓練の賜物であり、彼らが戦うべき敵よりも強力で、巨体であり、強靭である。

編成

スペースマリーンは、それぞれ１０００人の同胞から構成され、先頭車両、宇宙艦隊、巨大な要塞院など、独自の武器を保有する戦団（チャプター）に編成されている。帝国のすべての惑星に比べて、防衛に当たることのできる戦闘者（アデプタス・アスタルテス）の戦士は１人ずつにも満たないが、この数字を持ってもなお、彼らの純粋な力と勇気は、すべての前線の人類の敵を打ち倒すのに十分である。

戦団（チャプター）には以下のものがある。

• ウルトラマリーン　：典型的な戦士で巧みな戦略家である高潔な戦士。スペースマリーンのなんたるかを体現した存在。
• インペリアルフィスト　：死を恐れず敵に背を向けないことを信条としている。
• レイヴンガード　：奇襲や隠密作戦が得意。
• ホワイトスカー　：神速と強襲の達人。
• サラマンダー　：火炎攻撃の達人。
• アイアンハンド　：強力な戦闘機械の達人。
• スペースウルフ　：粗野ではあるが野卑ではない。
• ダークエンジェル　：謎に満ちている。

〈皇帝〉の支配領域には、上記のような独特の戦士の伝統と専門分野のある多くのスペースマリーン戦団が存在しているが、すべてスペースマリーンは目的を同じくする。」すなわち、人類の〈帝国〉の永遠の生存である。

スカッド

各戦団（チャプター）には以下のスカッドがある。

• インターセッサー（intersessor）

インターセッサー・スカッドは、プライマリス・スペースマリーンの中核をなす。正確で破壊力の高いボルトライフルで武装する彼らは、嵐のような火力を解き放つことができ、敵を恐るべき速やかさと爆発的な攻撃で葬り去ることなど容易い。それぞれのインターセッサーの同胞たちは、クラック・グレネードとフラグ・グレネードを両方装備し、歩兵と軽装車両の両者を破壊することが可能だ。彼らは一騎当千の射撃舞台であるが、白兵戦においても雷を伴い血の雨を降らす無敵の戦士たちである。〈帝国〉最先端の遺伝子工学の結晶であるインターセッサー・マリーンは、オルクの首をガントレットでひねりつぶし、最も恐ろしい〈歪み〉から襲いくる怪物に対してもひるまず立ち向かい、最も過酷な戦場でも耐えることができる。〈帝国〉が滅亡の危機に瀕する今日、かのごとき勇気と武勇の持ち主たちの存在意義はますます高まっている。

• レイヴァー（reiver）

スペースマリーンはすべからく強襲攻撃の達人ではあるが、レイヴァー・スカッドはその技術をさらに高いレベルまで鍛え上げている。彼らは特別な訓練を受け、無慈悲で効果的な予期しえない攻撃を可能としている。彼らは憤怒と恐るべき素早さでそれを成す。なぜなら、レイヴァー・スカッドは、敵の間に恐怖と混乱を振りまくための撹乱部隊として組織されているからだ。敵は、この嵐のように襲いかかる突然の死に備えることなど不可能だ。レイヴァー・スカッドは予期せぬ方向から、激しい銃撃と爆発の衝撃波と共に戦闘に飛び込む。沈黙の時間は終わり、特別に調整されたボルトカービンの射撃音が轟き、コンバットブレードが鋭い音と共に敵を切り裂き、戦士自身の発する雄叫びが、鼓膜を破るほどの不協和音となって戦場に満ちる。レーヴァー・スカッドは、超人的なスピードの体術と射撃で消滅させ、嵐が移動するように次のターゲットに襲い掛かり、その方向を予測することは不可能だ。この恐怖は、敵の戦線にパニックの連鎖反応を起こさせるのに十分なのである。

裏切り

しかし、〈ホルスの大逆〉の際、スペースマリーン船団の半数がホルスに従い、〈皇帝〉に反旗を翻した。
〈皇帝〉の忠実な総主長たちは何世紀もの間に、あるいは殺され、あるいは消滅してしまった。数十億もの名も無きものたちの軍勢が、数えきれぬほど襲いくる敵に対する唯一の盾である。

大逆者：ヘレティック・アスタルテスとして知られる裏切りしスペースマリーンは、混沌に忠誠を誓う軍団であり、人類の〈帝国〉に対し〈永遠の抗争〉を続けている。

以上「スタートガイド　WRHAMMER 40,000」　ｐ．５、ｐ．８、ｐ．９、ｐ．２３、ｐｐ．７４−７５