登録日:2021/10/02 Sat 11:27:00
更新日:2024/06/06 Thu 10:29:15NEW!
所要時間:約 30 分で読めます。おそらくそれ以上を理解するには永劫の時がながれてしまうのだ
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石川賢 ゲッターロボ ゲッターロボアーク 虚無る ダイナミックプロ ゲッターロボ・サーガ 川越淳 早川正 ゲッターエンペラー アンドロメダ流国 studio a-cat bloodlines~運命の血統~ jam project でたなゲッタードラゴン 俺の知らないゲッターだと!? 21年夏アニメ スーパーロボットマガジン スパロボ参戦作 スパロボ 漫画 双葉社 豪華声優陣 恐竜帝国 ロボットアニメ コメント欄ログ化項目 2001年 ドワオ bee・media ゲッターきららジャンプ ゲッター曼荼羅
『ゲッターロボアーク』は故・石川賢氏によるゲッターロボ・サーガの第五作に当たる漫画作品。
シリーズの最終作に当たる。
ちなみに単行本の装丁やアニメ版のロゴなどでは題の「アーク」は梵字にルビで表記されている。
【概要】
ゲッターロボ・サーガは第三作『ゲッターロボ號』で完結を見たが、後にその前日談として描かれた『真ゲッターロボ』では多くの謎を残すこととなった。
その答えを出すために、2000年代に刊行された隔月刊誌「スーパーロボットマガジン」で連載がスタートしたのが本作である。
熟成された石川氏の筆によるロボットアクションの迫力は見事であり、その緻密な作画は現在でも他の追随を許していない。
しかし隔月刊誌という進みの遅さもあり、話はぶつ切りになりがちで、掲載誌の休刊に伴って、どんでもない場面ではあるが石川作品ではいつもの展開で「第一部・完」で終了となってしまった。
そしてその後、石川賢先生本人がゲッター線に導かれてしまったために、アークの行く先は永遠に虚無の彼方かと思われていた…が
運命を、超えろ。
なんと、2020年にまさかのアニメ化が決定。2021年7月から9月まで全13話で放映された。
アニメーション制作はBee・Mediaとstudio A-CAT。監督と脚本は川越淳と早川正。
川越監督と早川氏は『鋼鉄神ジーグ』『マジンカイザーSKL』『サイボーグ009VSデビルマン』で幾度もコンビを組んでおり、
川越監督も長年ダイナミックアニメ、ゲッターに至ってはOVA三作を手掛けているため石川賢テイストを十分理解している。
曰く「これまで何度も企画書を書いて出して、ようやく決まった作品」とのこと。
アニメでは『號』までの内容を回想で説明しつつ原作で説明不足に終わったところなどをオリジナルで補完し、
『真』や『號』の登場キャラの出演などサーガ未読の人にも受け入れられるよう若干作画部分が怪しいながらも丁寧に製作されている。
また、OVA3作のメイン曲を挿入歌やEDテーマとしてアレンジして使用し、まさにゲッターロボシリーズの集大成と言える。
その上で中盤からは大胆なアニメオリジナルも加えられ、サーガ履修済みの人も最後まで目が離せない大作となった。
原作単行本は連載当時に双葉社のアクションコミックスより全3巻、後に双葉文庫より全2巻、再びアクションコミックスより新装版が全3巻で刊行された。特に新装版はアニメ放映時に再販がかかったことで放映中に原作の書籍を手に入れることが出来ない、という事態を回避することが出来た。
この内、最初のアクションコミックスと双葉文庫のみ、石川賢が過去に発表した読切作品『マジンガーZ ミケーネ恐怖の遺産』が併録されている。
電子書籍ならebookjapanの方で購入可能。こちらでは他のゲッターロボサーガシリーズの他、石川賢作の『極道兵器』や『魔獣戦線』、『5000光年の虎』などの代表作は勿論、本編とも関りがある『セイテン大戦フリーダーバグ』、更には『伊賀淫花忍法帳』と言った怪作も販売しているので石川ワールドにどっぷりはまっていくにもおすすめである。
【主題歌】
オープニング
Bloodlines ~運命の血統~
歌:JAM Project
エンディング
DRAGON 2021(第1話~第4話)
歌:JAM Project
STORM 2021(第5話~第8話)
歌:JAM Project
HEATS 2021(第9話~第12話)
歌:影山ヒロノブ
戦友よ(第13話)
歌:JAM Project
…13話以外のエンディングについては、それぞれOVA『新ゲッターロボ』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』のOPのアレンジとなっている。
歌手も元のOPに合わせて*1、HEATSのみJAM Projectではなく影山ヒロノブ単独名義となっている。おかげでベストアルバムで一曲だけハブられてしまった。
【ストーリー】
流拓馬と山岸獏は、埋立地のゴミの山の上に立っていた。
目の前には、上空から墜落したロボット=ゲッターD2の機体がある。
世界は荒廃していた。
19年前――。世界は強大な敵の襲撃を受け、主要都市は壊滅状態に陥ってしまう。
各国は戦力をシベリアに集結させ、敵との決戦に挑んだ。
流竜馬たちの乗るゲッターロボもその中にあった。
この〝シベリア戦線〟の終結で世界は救われたはずだった。だが――。
日本、現在。
浅間山麓にある早乙女研究所の指令室で、神隼人は戦況を見つめていた。新たなる敵との戦いが密かに続けられていたのだ。
その隼人のもとに報告が入る。墜落したゲッターD2が動き出したのだ。モニターに映った見知らぬ若者は「流拓馬」と名乗る。
彼こそ、あの時、ゲッターロボとともに決戦に向かった流竜馬の息子だった。
拓馬はゲッターD2を一気に上空へ飛ばし、敵との交戦に入った。
隼人は待機していたパイロット、カムイ・ショウに命じる。
「ゲッターアーク、出撃!」
新たなゲッターロボ、ゲッターアークの機体が大空を切り裂いていく。
ゲッターアークの戦いは、ついに始まった。
この戦いの果てに待っているのは、生存か、消滅か――。
(公式サイトより引用)
ちなみにだが、アニメのストーリーでは新規勢への配慮のためか原作の『真ゲッターロボ』と『ゲッターロボ號』のエピソードが共に19年前の出来事として説明されており、
その結果『真』での早乙女研究所での異変と『號』でのアラスカ戦線からシベリア戦線までの戦いがたったの一年の中で起きたという非常に過密なことになっている。
またアニメではプロフェッサー・ランドウの存在については全く触れられなかったが、バンダイから発売されたアークのプラモデルのストーリー説明文には存在が記載されている。
【登場人物】
ゲッターチーム
流拓馬
CV:内田雄馬
『ゲッターロボ・サーガ』作品群の主人公である流竜馬の息子。
竜馬が真ゲッターとともに火星に飛び立った後に生まれたために父との面識はない。
しかし母親のりょうから父の武勇伝を聞かされて育ったため、竜馬に対して密かな憧れと尊敬を秘めている。
石川主人公名物の濃い顔立ちをしている他、髪は短いがゲッター1を模したかのように尖り、ゲッター線を浴び続けた父の遺伝子を受け継いだ影響で異様に生命力が高く、
金属バットで頭をぶん殴られてもビクともせず、ナイフで刺されても「唾でも付けときゃそのうち治る」と意に介さないほどのタフネスさを誇る。
その性格も、竜馬譲りの熱く優しい熱血漢。それでいて母に厳しくしつけられたおかげで、コンビニを襲う暴漢らに道徳を説きながら鉄拳制裁したり物事を冷静に客観視して見れる観察眼や、相手の裏をかく頭の回転の良さなども併せ持つ。
幼い頃に母を殺害した仇の手がかりを掴むため、ゲッター線に導かれるようにゲッターアークに乗って戦いに臨むことになる。好物はコンビニ飯。
余談だが、拓馬役の内田雄馬氏の実の姉であり、弟よりも先に声優として活動・活躍していた内田真礼氏も、
過去に『ロボットガールズZ』でゲッターロボの擬人美少女キャラである「ゲッちゃん」を演じていたため、「内田姉弟はゲッター線に導かれた」と話題になった。
カムイ・ショウ
CV:向野存麿
かつての恐竜帝国の帝王ゴールと人間の間に生まれたハーフ。
姿は人間だが緑色の皮膚やウロコが浮かんでいる。身体能力は両種族のいいとこどりで、ゲッター線への耐性とは虫類の強靭さを併せ持つ。
ただし耐性を持つと言ってもハチュウ人類よりはというだけで、ゲッター線の濃い場所に足を踏み入れたりすると体調を崩してしまう。
恐竜帝国から早乙女研究所へ両種族の友好の使者として預けられてきていたが、隼人以外の誰ともなじめずに孤立していた。
それゆえ性格は冷徹かつ冷酷であり、拓馬や獏へもチームメイト以上の感情は抱いておらず、人類自体と仲良くするつもりがない。
ハン博士の厚意で隼人に託されたが実は母を恐竜帝国に人質に取られており、早乙女研究所へのスパイの役割もあった。
アニメ版では拓馬との(殴り合い等も含む)スキンシップの機会も増え、拓馬の機転で母と邂逅できたことや、
獏が時に衝突する自分と拓馬を取り成してくれることもあって、特に拓馬にはやや呆れつつも、二人への友情も芽生えている。
カムイ役の向野氏は今作が主役デビューで、自身のSNSアカウントでは自筆のゲッターキリクの筆絵を上げている。
山岸獏
CV:寸石和弘
漫画版『ゲッターロボ號』で竜馬たちを導いた怪童メシア・タイールの弟。
巨漢の坊主で、気は優しくて力持ちを絵にかいたような3号機パイロット。しかし戦いとなると遠慮はしない立派なゲッター乗りでもある。
兄ほどではないが弱い予知能力を持ち、それが働くと頭に指さしながら「ビンビン感じる」と言う癖がある。
アニメでは、獏はその力でマクドナルに追われていた幼少期の拓馬を救ったという過去が描かれ、以後彼とは無二の親友として歩んできた。
また、東京湾の「第十四新夢の島」の瓦礫からノートパソコンとケーブルを取り出し、ゲッターD2のセキュリティを解除するほどのハッキングの腕前も持つ。
原作では目立つのは最初だけで以後空気だが、アニメ版で大幅にプッシュされた。
ちなみに獏役の寸石氏は、最終回の放送30分前に自身のSNSアカウントで「さぁ、運命の時だ…最後まで見届けるぜ!!」とアークチームのアクリルスタンドを前におにぎりとコーラでお供えしている。これが運命の申し子の覚悟か……。
ちなみにこの拓馬・カムイ・獏のアークチームは「殴る際に殴る理由を言葉で伝える」という理由で「今までで一番紳士的なゲッターチーム」とか呼ばれる。
これには乗機であるゲッターロボアークについて、生前の石川先生が真ゲッターと比較して「勝手に火星に行ったりしない、大変良い子」とコメントした影響もある。
ゲッターといい乗り手といい、お前らゲッターチームをなんだと思ってるんだ。…間違ってないけど
早乙女研究所
[[神隼人>神隼人]]
CV:内田直哉
かつてのゲッターチームの最後の生き残り。再建された早乙女研究所の所長に就任し、新たな敵との戦いに邁進している。
髪は総白髪になったがワイルドな眉毛とアゴ髭は黒い。極度に興奮すると顔の古傷が浮かび上がる。
冷徹で苛烈な性格は相変わらず、モブパイロットが力不足で戦死しようが「この程度の戦いで死ぬなら、今死なせてやったほうが幸せだ」と一顧だにしない。
だが、かつて竜馬たちと戦った頃の内に秘めた熱さや優しさも変わっておらず、所員の危機には自ら銃をとって立ち向かった。
危険を押し付けねばならない拓馬たちのことも陰ながら心配しており、拓馬らアークチームに「ハジをかくな*2」と伝える…もっとも戦闘時は完全に殺戮マシーンなのも変わらないが。
アニメ版では隼人の回想で話が進むことも多く、また結末部分での扱いも含めてアニメ版では影の主人公とも言える。ただ原作で最もカッコいいシーンでありキービジュアルにもあった二丁拳銃のシーンがなぜかカットされてしまった。
その代わりにアニメでは生身マッハスペシャルを披露した上で某ゲッターチームを皆殺しにする。
本作でようやくサーガの隼人が「置いてけぼり」から脱した。
[[敷島博士>敷島博士]]
CV:多田野曜平
狂気が服を着て歩いているようなマッドサイエンティストの妖怪ジジイ。
どういう理由か旧早乙女研究所の壊滅でも生き残り、隼人の片腕として研究所の防衛システムを一手に担っている。
マッドっぷりはさらに磨きがかかり、ついに全身をサイボーグ化して全身兵器になってしまった。
大量殺戮兵器への愛情により、早乙女研究所を超武装要塞へと改造、クジャクと名付けられたミサイルパレードは空を埋め尽くすような敵の軍団をも粉砕してしまう。
原作では1巻でフェードアウトするがアニメでは続投。その強烈すぎるキャラのおかげで出るだけでシリアスブレイカーと化している。
アニメのラスト付近でカムイに手渡された手榴弾で粉々になった。これでも死んでなさそうに思えるのが敷島博士*3
過去のOVA作品からの担当声優が続投になるキャラだらけな中、過去に敷島博士は演じた矢田耕司氏は既に鬼籍に入られており、八奈見乗児氏は当時休業中*4のため担当声優が多田野曜平に変更になった。鈴木泰明氏のOVA敷島博士は原作敷島博士とベクトル違ってるからしゃあない
ゲッターG5
量産型ゲッターロボに搭乗するパイロットの面々。原作ではそれぞれ個別のゲッターロボに乗っていたがアニメではゲッターD2に統一された。
原作では名無しのモブキャラであったがアニメでは隊員に名前がつけられており、
笠原隊員・佐座隊員・鍜治本隊員・水島隊員(女性)・山内隊員とエンドクレジットで判明*5する。
水島隊員は数少ない女性キャラということもあってかなかなか可愛く描かれており、地味に人気が高い。なおアークチームとG5の乱闘の際には拓馬に思いっきり足蹴にされて涙目になっていた。男女平等。
星一尉
一話冒頭でゲッターD2を操縦していたパイロット。
しかしゲッターの適正は低かったらしく、物語開始時には他の二名の同乗者はすでに死亡していた。
必死にゾルドXXに応戦するものの、まるで歯が立たずに戦死。
研究所のオペレーターたちは撤退を進言していたものの、隼人は当然のように却下した。
墜落したゲッターD2から拓馬たちが遺体を運び出した時には全身がミンチになっていたらしい。
名前の由来は『マジンカイザーSKLヴァーサス』や『ダイノゲッター』を手掛けたダイナミックプロの元アシスタントであった星和弥氏が由来。
アンドロメダ流国
地球とゲッター線を敵視する謎の宇宙国家。
遥か未来から大女王メルドゥーサ(アニメではメルドウサ名義)(CV:朴ロ美)の名の下にゲッター抹殺に乗り出す。
地球侵攻の指揮官は諸葛孔明(アニメではコーメイ名義)(CV:土師孝也)で、
さらにその配下には百鬼帝国の残党であるカーター・マクドナル(アニメではマクドナルド名義)(CV:立木文彦)が加わっている。
特にマクドナルは拓馬にとっての仇敵で、その忌々しき顔を見るだけで怒りに我を忘れてしまうほど。
詳細は該当項目にて。
恐竜帝国
かつて初代ゲッターロボと死闘を繰り広げ、さらに真ゲッターロボとも戦った人類の宿敵。
アンドロメダ流国という共通の敵を前に休戦を結んだが……
帝王ゴール3世
CV:置鮎龍太郎
帝王ゴールの実子にして、女帝ジャテーゴ亡き後の恐竜帝国の態勢を立て直した指導者。
カムイとは腹違いの兄にあたる。
表向きは人類と友好関係を築いてはいるが、アンドロメダ流国を退けた後はゲッターロボの破壊をカムイに命じている。
人類とのハーフであるカムイに一応の配慮はしていたようで、終盤起きたクーデター以上にカムイ自ら人類への宣戦布告を決意したことに戸惑っていた。原作再現とは言え唐突なサービスシーンで若干話題になった
ハン博士
CV:緒方賢一
ハチュウ人類の老科学者で、大柄な体格*6であるが穏和な性格の持ち主。ただ怒ると非常に怖い*7。
人類を敵視し、いずれ武力によって侵略・支配しようとしている者が大半である恐竜帝国の中枢にあって、
人類と真の意味で手を取り合う、両種族が融和する未来を模索する珍しい穏健派である。
科学者としてはゲッターザウルスや亜空間固定装置ゾルドの開発にも携わっている他、カムイの出自を知る数少ない人物の一人でもあり、
ハチュウ人類と人間のハーフであるカムイに両種族の架け橋となるよう希望を託していたが、彼の想いは予想だにしていない形で裏切られてしまう。
なお、ハン博士を演じた緒方賢一氏のデビュー作*8はTV版のゲッターロボのバット将軍であったが、
バット将軍役は若本氏に譲る形になり、代わりにハン博士を演じる形になった。
バット将軍
CV:若本規夫
かつて帝王ゴールに従い、恐竜帝国の猛将と呼ばれた男。
……ではあるものの、今や車椅子姿ですっかりボケており、ことあるたびに過去の武勇伝を語る癖がついてしまっている。
漫画ではボケ老人のままフェードアウトしたが、アニメ化にあたってスタッフはこの扱いに思う所があったのか、
アニメ第12話ではカムイのクーデターに賛同し車椅子から立ち上がり、ゴール3世側の幹部であるバジリスク将軍(CV:岩田光央)の腕をねじり上げるという、
それまでの姿から打って変わり歴戦の将として立ち振る舞いを見せた。
ボケは芝居だったのか、偶々このタイミングで立ち直ったのか、カムイの決意にあてられて活力を取り戻したのかは定かではない。
またアニメで追加されたゴール3世の側近であるカンパニア(CV:藤井孝弘)はバット将軍の孫でもある。
その他の登場人物
ロン・シュバイツア
CV:小野大輔
19年前に真ゲッターが火星に飛び出したのを目撃した科学者。
同盟を結んだ恐竜帝国に国連から派遣された。ハン博士と共に亜空間固定装置ゾルドの開発に携わる。
[[巴武蔵司令官>巴武蔵司令官]]
CV:辻親八
初代ゲッターチームのメンバーであった巴武蔵を、ゲッターエンペラーの記憶に基づき、純粋な人間遺伝子を用いて再現した人造人間で、
未来の宇宙ではそのエンペラー率いるゲッター軍団の一部隊の指揮官として戦場の前線に立っている。
容姿や立ち居振る舞いなどはかつての武蔵と同じであるが、その思想は人類以外の生物を殲滅し宇宙を支配するというゲッターの思想に染まっていて、
拓馬たちには朗らかに接する一方で無力化した昆虫人類は無慈悲に虐殺したり、星ごと腐らせる兵器を平然と使ったりする。
ゲッターという強大な力を擁しながら人類以外の存在を認めないその言動には、同じ人類である拓馬と獏ですらゲッターの示す未来に疑問を抱き、
人類とハチュウ人類のハーフであるカムイに至っては、真に斃さねばならない存在は人類であると彼に決意させるには十分すぎる程であった。
また、巴武蔵司令官として行動している者以外にも何人もの『武蔵』がコールドスリープさせられてストックされており、
死亡した場合、即座にその「前任の武蔵」から記憶などが受け継がれた新たな武蔵が起動する。汚い綾波レイとか言うな
武蔵はOVA版でも作品ごとに中の人が変わっていたが、今回は『真ゲッターロボ 世界最後の日』で武蔵を担当した辻親八氏が声を務めている。
[[流竜馬>流竜馬]]
CV:石川英郎
流拓馬の父にして、かつてのゲッターロボのパイロット。
19年前の真ゲッターロボの暴走でゲッターから降りたが、恐竜帝国の決戦にて真ゲッターに再び搭乗。
恐竜帝国を退けた後、そのまま真ゲッターに融合され共に火星へと飛び立ち生死不明となる。
なお、父親と直接の面識がない拓馬は、竜馬については母親のりょうからの伝聞でしか知らないが、
基本的に偉大さだけを(時折嘘も交えつつ)伝えられていた漫画版に対し、アニメ版では偉大さを伝えるだけに留まらず、
食事中に屁をこいたり、トイレの後に流し忘れたりとデリカシーに欠けるところがあったことも伝えられている。
流りょう
CV:島本須美
竜馬の妻であり、拓馬の母。原作では名前は不明だったが、アニメで「りょう」という名前が設定された。名前の由来は語られていないが十中八九土佐出身のあの人の嫁
拳法道場の館長であった夫亡き後、師範代として流道場を引き継ぎ女手ひとつで拓馬を育ててきた。
厳格で古風な母だったが、竜馬にベタ惚れして押しかけ女房として道場に住み着くアグレッシブさを持つ。
竜馬とは「切っても切れない赤い糸で結ばれた」とりょう本人は述べているものの、肝心の竜馬がどう思っていたか不明。
拓馬の出生と能力に目を付け、アメリカの特務機関の名を騙って幾度となく彼を連れていこうとするマクドナルをその度に退けていたが、
ある晩、ついに痺れを切らせて本性を露わにしたマクドナルに銃撃されてしまい、それでも命がけで息子を家から脱出させた後に死亡した。
致命傷を受けても自分を最期まで護ってくれた母の姿と、そんな母の遺体諸共家に火を放った仇を目に焼き付け、拓馬は今日に至る。
ちなみに食事は白米と味噌汁、そしてメザシと山菜。りょう本人があまり料理ができないのか號時代の常に借金取りに追われてた竜馬の様子から察するに貧乏生活から抜け出せてないのかかなり質素な生活をしていたようだ。そりゃ拓馬もコンビニ飯にがっつくわ。
メシア・タイール
CV:佐々木望
山岸獏の兄であり、「グリーンアース教」の教祖であるゲッター線の使者。
恐竜帝国の決戦にて真ゲッターロボに搭乗し、そのまま融合され共に火星へと飛び立ち生死不明となる。
ゲッターロボ號における重要ポジションのキャラではあるが難解なキャラクター像のためか今まで映像化には恵まれなかった*9が、本作のアニメ化により初めて映像化された。
車弁慶
CV:梁田清之
かつて巴武蔵の後任として配属されたゲッターロボのパイロット。
19年前の戦いでゲッタードラゴンに搭乗し、早乙女研究所内に侵入してきた敵を蹴散らしたが、
メルトダウンを起こしてしまったゲッタードラゴンに取り込まれてしまう。
担当声優は『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』で武蔵を演じた梁田清之氏が担当。
インタビュー的には『新ゲッターロボ』の武蔵坊弁慶に続く弁慶役という扱いのようだ。
早乙女博士
CV:菅生隆之
ゲッター線を発見し、ゲッターロボを開発した世紀の科学者。
真ゲッターロボの開発最中に機体が暴走し、竜馬と隼人を除く研究所の人員諸共消滅してしまった。
TV版や『真対ネオ』で早乙女博士を演じた富田耕生氏および『新』で演じた有本欽隆氏が既に鬼籍に入られたこともあり、
担当声優は新たに菅生隆之氏が担当。麦人氏? あの人の演じた早乙女博士は特殊過ぎるので……
アニメ版にのみ登場する人物
[[一文字號>一文字號]]
CV:櫻井孝宏
『ゲッターロボ號』主人公。
その超人的な肉体から隼人にスカウトされ、プラズマボムズ駆動のゲッターロボ號チームに選ばれた男。
『號』のラストで、竜馬・タイールと共に真ゲッターロボに乗り込み、シベリアでの決戦で最終兵器デビラ・ムウとジャテーゴ軍団を取り込んだ後、
彼らや真ゲッター共々火星に旅立ったはずだが、早乙女研究所の危機に突如として黒い真ゲッター、真ゲッターロボ タラクを駆って救援に現れる。
なお、『ゲッターロボ號』はアニメ・漫画版でそれぞれ號の容姿やキャラクター像に差異があるが、漫画版準拠の容姿になっており、
担当声優も漫画版に寄せた號が登場するOVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』で演じた櫻井氏となっている。
橘翔
CV:浅川悠
NISARの橘博士の長女にして、ゲッター號チームの一人。
號と大道剴と共にプロフェッサー・ランドウ率いるメタルビースト軍団の侵略に立ち向かい、アラスカ戦線でチームを離脱後連合軍に編入。
その後、シュワルツコフと共にステルボンバーに搭乗し真ゲッターの恐るべき力を目の当たりにする。
現在では連合軍監察官となっており、隼人を影からサポートする。
第6話で真ゲッターロボ タラクに號が乗っていることを確認後、今や無用の長物となったプラズマボムズ式ゲッターマシン2号を駆り號と再会。
「ゲッターは希望だ」という彼の言葉に望みを託す。
こちらも漫画版『號』準拠の容姿・キャラクター像になっており、声優も『真対ネオ』で翔を演じた浅川氏が務めている。ちなみにその容姿は現役当時からほぼ変わっていない。同年代人のシュバイツァ博士や旦那のシュワちゃんは老けてるのに何故?*10
大道剴
かつてのゲッター號チームの3号機パイロット。
真ゲッターの影響で精神崩壊し真ゲッターに取り込まれてしまったので、本編では回想で少しだけ姿が見える程度。
が、3期目EDのHEATSの映像が、真ゲッターに取り込まれた際の「空間と時間とおれの関係はすごく簡単なことなんだ」で有名なあのシーンがドアップ、
かつ他のEDの演出に合わせたのか集中線付きで映るため、視聴者の腹筋とともに強烈な印象を残すことになった。*11
第12話でゲッターと一つとなった者のイメージが現れたが、声までは出なかった。
なお、アラスカ戦線以降に登場する南風渓は回想シーン含め一切登場することは無かった。
伊賀利
CV:岩田光央
新早乙女研究所でゲッターチームの隊長を務める男。隊長といっても自身がゲッターに乗るわけではなく、基地から指揮を担当する。
元は『真ゲッターロボ』(本作でいう19年前の戦いの時期)に登場した、真ゲッター3の補充パイロット。
負傷した弁慶に代わり真ゲッター3のパイロットを務める。原作漫画では自衛隊から派遣された優秀な隊員、アニメアークでは弁慶の後輩として描かれていた。
第2話ではチームに入って間もない拓馬と獏(とゲッターに初めて触れる視聴者)にゲッターロボの特性・性能を説明している。
『真』以降での伊賀利の生死の扱いは書籍によってバラバラであり、長年生死不明の状態であったがアニメ化により生存する形となった。
シュワルツコフ
CV:安井邦彦
連合軍の指揮官にして元・ステルバーのパイロット。
かつての白人至上主義者だった彼もやや丸くなったようで、「シュワルツ」と呼ばれる際にはかつて號にやられた顔スリスリ癖で部下に注意するようになった。
號や翔の担当声優が『真対ネオ』からになる中、シュワルツはこれまでアニメ作品では『チェンゲ』のみの登場だったので、
担当声優も同作でシュワルツを演じた安井氏となった。
バイス、ガンリュー、ゴズロ
CV:高橋良輔(バイス)、坂田明寛(ガンリュー)、西森千豊(ゴズロ)
アニメ版のみに登場するゲッターザウルスのパイロット(原作ではゾルという名称の人物のみ判明していた)。
原作版の三人も拓馬が無知を装ってカムイと母親の手を繋がせた時に微笑むなどカムイに好意的な面を見せていたが、
アニメ版の三人は地リュウ一族*12でカムイとは幼少期からの親友にあたる。
特異体質を持つ地リュウ一族であるが、過去に早乙女研究所を襲撃した地リュウ一族ほどの異様な能力は無い*13。
ハチュウ人類でありながらも冷遇されている地リュウ一族の地位改善のためにカムイに従い戦うも、早乙女研究所襲撃時に隼人に三人共返り討ちにあってしまう。……正直、戦う相手が悪すぎた。
ゲッターチームの法則に従ってか、バイスは拓馬に負けず劣らずの直情家、ガンリューは無口なニヒリスト、ゴズロは大柄でバイスのストッパーと言ったキャラ付けがなされている。
帝王ゴール&ブライ大帝
かつてゲッターチームと熾烈な戦いを繰り広げた恐竜帝国と百鬼帝国の指導者。
現在ではすでに故人で、その意思はゲッター線の中に取り込まれている。
ゲッター線の中で「真実」を悟ったためか、原作『真』では生前にあった人類への敵意は無くなり、ゲッターの進化を促そうとする方向に完全に変わっている。
アニメでは4話でゴールの幻影が早乙女博士やタイールとともに幻影として登場。息子であるカムイを導いた。服装は相変わらずの裸マント。
このときのゴールはネオゲのゴールに匹敵するような筋骨隆々たる巨漢で、遭遇した警備員たちが腰を抜かした。少なくとも息子のゴール三世の3倍はある。
また、アークが海底の恐竜帝国に向かう際に、ゴールが戦死した脱出艇の残骸と思しきものと遭遇し、カムイが「墓標だ」と告げている。
ブライはマクドナルドの回想で、ドラゴンのシャインスパークで百鬼要塞島ごと消し飛ばされるシーンが描写された。あと、百鬼要塞島は敷島博士が自作の兵器の紹介をするイメージで撃ち落とされている。百鬼要塞島が何をした(´;ω;`)
12話ではゴールとブライが揃ってエンペラーの中に渦巻く意識体のイメージとして登場。その1話前に「ブライ大帝、我らも今おそばに」と逝ったマクドナルドにとっては皮肉極まることとなった。
これらのキャラの他にも、アニメ版では流家の道場の門下生の名前に『魔獣戦線』の来留間慎一や『極道兵器』の岩鬼将造の名があったり、
最終話で『チェンゲ』のコーウェン君とスティンガー君に似た科学者二人*14がモブとして出ていたりする。
【登場メカ】
[[ゲッターロボアーク>ゲッターロボアーク(機体)]]
早乙女博士の最後の遺産と呼ばれる最新鋭のゲッターロボ。
これまでのゲッターロボとは大きく姿が違い、一言で言うならば赤く染まったデビルマン。
真ゲッターロボを製作する際の試作型から産まれて来た機体で、真ゲッターロボの兄弟機であり発展型とも言える。
詳しくは項目参照。
[[ゲッターD2>ゲッターD2]]
一般パイロット向けにゲッタードラゴンをデチューンした機体。原作漫画では多種多様なゲッターが登場しているが、アニメでは同一形状のD2に統一されている。
操縦性は向上しているが分離合体機能がオミット、出力も抑えめで強敵相手には力不足が否めない。
詳しくは項目参照。
[[ゲッタードラゴン>ゲッターロボG(機体)]]
早乙女博士が開発した戦闘用ゲッターロボ。
百鬼帝国との決戦後、真ゲッター開発の為ゲッターエネルギー増幅装置に作り変えられたが、
メルトダウンを起こし搭乗していた弁慶を取り込み地下深くへと潜り「繭」を形成した。
早乙女研究所では「地獄のカマ」と呼ばれ厳重に封印されている。
詳しくは項目参照。
[[ゲッターロボ號>ゲッターロボ號(漫画版機体)]]
神隼人が開発したプラズマボムスを動力とするゲッターロボ。
アニメ版で直接登場はしないが、翔のかつての愛機として名前が触れられる。
『號』中盤で大破し、修理に半年はかかると言われてフェードアウトしたままだった。
しかし翔が號に会うために號のゲットマシン2号機に乗り込んで行く。
中途半端にゲットマシン2号機だけ残す意味はないはずだが、残念ながらゲットマシン1号機と3号機の行方は不明。
まあ存在したとしても戦力外にしかならないと思うが。
[[真ゲッターロボ>真ゲッターロボ]]
早乙女博士が生前に開発した最強にして最後のゲッターロボ。
恐竜帝国との最後の決戦で触れたものを全て吸収・融合した後、火星に飛び立った。その後行方不明。
詳しくは項目参照。
[[真ゲッターロボ タラク>真ゲッターロボ タラク]]
アニメ版にのみ登場。
インセクター軍団を前に追い詰められた早乙女研究所を救いに現れた、真ゲッターに酷似した謎の黒いロボット。
D2を遥かに凌ぐ戦闘力を持ち、早乙女研究所の危機を救った後は、世界各地で次々とアンドロメダ流国勢力と戦った。
詳細は項目参照。
[[ゲッターエンペラー>ゲッターエンペラー]]
史上最大最強の名を欲しいままにする究極にして無敵のスーパーロボット。存在するだけで銀河が滅ぶ。
何者をも寄せ付けないその絶対的な力で未来の人類は宇宙を征服しようとしていた。
詳しくは項目参照。
ゲッターザウルス
恐竜帝国が早乙女研究所からの技術給与を受けて作り上げた、ゲッターロボの機能を持つメカザウルス。
本家ゲッターロボ同様にオープンゲットや、ゲッタートマホークに相当する棍棒・ダブルシュテルンを装備している。
しかし搭乗しているハチュウ人類にとってはやはり危険すぎるからか、ゲッタービームは未使用。
動力もゲッター線かどうかは不明。ただゲッター炉心にしないならパイロットが地竜一族である必要が無い為、少なくともそれに準じた動力だろう。
アニメで合体時に「ザウルスワン」と呼称しているが、2や3は未登場*15。なおゲットマシン形態はアニメ公式サイトにて個別に名称が付けられている。
原作漫画ではカラーリングは不明で、後述のロボットガールズZ ONLINEでは緑色、アニメ劇中では濃い紫色で描かれている。
UAVステルバー
アニメ版のみに登場。
『ゲッターロボ號』の時代に活躍したアメリカのロボット、ステルバーの後継機。
原形機と同様にステルス戦闘機形態とロボット形態を使い分ける変形機能を持つ。
最大の変更点はパイロットの搭乗を必要としない遠隔操作型になったことで、人命の損耗を気にしないでいい分ゲッターD2より量産機として優位にある。
世界中で主力機として採用されており、反面かつての各国のスーパーロボット軍団の後継機はコンペで負けてしまったようだ。
だが量産性を重視したためか、オリジナル機の動く弾薬庫と呼べた火力は無くなり、内臓機銃と手持ちのマシンガンだけと武装が減少し、大きく弱体化している面もある。
尚、無人機ステルボンバーは存在しない。
空母テキサスⅡ
かつてアラスカ戦線でランドウ軍団のドラゴンタートルと死闘を繰り広げた陸上戦艦テキサスの同型艦。
水上艦として登場したが、陸上移動能力が残っているかは不明。
空母とはついているものの先代の代名詞であったドーヴァー砲も健在で、どう見ても戦艦。
多数のUAVステルバーを搭載し、自らも敵に突進しての艦砲射撃で戦う。
武蔵のゲッター戦艦(仮)
正式名称不明。ゲッター軍団に無数に配備されているゲッター軍艦の一隻。
そのうち巴武蔵司令官の指揮しているものは辺境の小部隊の配属にしか過ぎないはずだが、惑星の地表から見上げて空を埋め尽くすほどの巨体を持つ。
形状は円盤型の船体にゲッター3の顔を厳しくしたものを取り付けたような形。原作ではカラーリング不明だったがアニメではゲッター3同様の黄色になった。
戦闘能力は配下の雑魚メカですらゲッターアークを叩きのめせるという未来のアンドロメダ流国の戦艦をはるかに上回っている。
惑星軌道上から億単位の人口の都市を消し飛ばす光子砲、惑星の住人どころか文明を丸ごと腐らせて肥料に変えてしまうダーク・デス砲を持つ。
攻撃力も手加減して放っても諸葛孔明の移動要塞を半壊させる光線砲など、まさしくケタ違いの武装を持っている。
当然のように防御力も高く、ノーガードで光子弾の乱打を受けてもビクともしない。
流石にブリッジの防御力は他の部位と比べると弱いようだが、直撃しても風防ガラスが割れる程度の損害しか受けない。
艦内には拓馬たちにゲッター戦史を解説したイリュージョンルーム、無数の超巨大ゲッターロボを搭載している格納庫がある。
そのほか武蔵司令官の予備の肉体を保存している部屋などが存在している。
繰り返すが、これは辺境の小部隊の戦力である。
ゲッター軍団
ゲッターエンペラーの庇護のもとに人類が生み出した未来のゲットマシン型戦艦とゲッターロボ軍団。
初代ゲッターロボとゲッターロボGの各形体を進化させたと思しき様々な形のものが混在しており、真の時代ではゲッターロボ號に似た形式のものも確認されていた。
未来におけるその戦闘力はアークの比ではなく、アンドロメダ流国の兵器がまるでオモチャ扱いなほど。
通称「気円斬ライガー」と呼ばれるライガー似の機体が放った円盤状のエネルギー光輪は、孔明要塞の外殻をいともたやすく切り刻んだ。
大きさもケタ違いで、頭だけでアークより大きいというとんでもないマンモスサイズ。
単純に考えても東京タワーほどの大きさはあり、他作品で言えば決戦兵器と名高いガンバスターよりでかい。
また戦闘力以外にも宇宙に放り出されたアンドロメダ流国の連中の頭に管を刺し、脳内の情報を直接読み取るようなハッキング能力も見せている。
そんな奴らが数も辺境の小部隊のものだけで数百をゆうに超えており、孔明一味との最後の戦いでは一方的に蹂躙。
もはやどちらが正義なのかわからない…が、ウザーラの攻撃で上記のライガーやその他多くのゲッター軍団が破壊された。なお、さすがにゲッターヤカンは未登場
ゾルドXX
1話冒頭から登場したアンドロメダ流国の巨大ロボ。アニメでは巨大機動兵器呼び。
目玉が多数ついた球根から触手が生え、上部に一つ目の人型がついたような異形のロボット。
多数の目で相手を正確に捕捉し、触手での突き刺し攻撃や職種からの電撃、人型の目からの光線と多彩な武器を持つ。
さらにバリヤーを展開することもでき、おまけに装甲はゲッタービームさえ反射可能と攻防共に隙が無い。
ゲッターD2を大きくしのぐ性能と、アークでさえカムイ一人乗りでは勝ち目が無いと隼人に言わしめる強さを見せた。
拓馬の乗ったD2に装甲の一部を剥がされるものの、性能差で圧倒。しかしそこにカムイの乗ったアークが救援に駆け付け、
アークにさらに傷口を広げられたところにアークとD2のゲッタービームを撃ち込まれて内部から爆発四散した。
魔獣ウザーラ
アニメ版にのみ登場。
かつて漫画版『ゲッターロボG』の本編で唯一ゲッタードラゴンを敗北させたアトランティス文明の遺産*16。
背中に人型の生えた巨大な機械竜であり、口から放つ強力な重力遮断光線を最大の武器とする。
アンドロメダ流国に回収されて改造を受けたのか、失っていたはずの人型が復活*17し、未来のゲッター軍団を圧倒できるほどのパワーを有している。
マクドナルドがゲッターへの復讐のために搭乗し、ゲッターアークの攻撃をまったく寄せ付けない圧倒的な強さを見せつける。
しかし、ゲッターの申し子としての潜在能力を覚醒させた拓馬と獏によるアークの新必殺技アークシャインボンバーで体を貫かれて爆散した。
いくつもおり重なった刻は…いつしか…ほぐれ
ゲッター曼荼羅図
アニメ版第12話で示された、ゲッターロボ・サーガに対するアニメスタッフの回答。
拓馬と獏が駆るアークはどうにか魔獣ウザーラと合体したマクドナルドを倒したものの、コーメイ艦は自爆寸前。
イチかバチか、臨界寸前で危険な状態の時空超越機スターボーダーに飛び込んだ。
時空転移した2人とアークはエンペラーに回収され、拓馬と獏はエンペラーの中で“あるもの”を見た。
それはエンペラー壱號艦を「本尊」として歴代ゲッターロボ*18が配置された曼荼羅図。
(ただし現実の仏教の曼荼羅とは違い六角形(ハニカム構造)を基本とする)。
その配置は、
中央(本尊):エンペラー壱號艦
内周:北に真ゲッター1、北北西に真ゲッター2、北北東は真ゲッター3。
南にゲッター1、南南西にゲッター2、南南東はゲッター3。
外周:北にゲッターアーク、北北西にゲッターキリク、北北東にゲッターカーン。
真西にエンペラー参號艦、真東はエンペラー弐號艦。
南にゲッタードラゴン、南南西にゲッターライガー、南南東にゲッターポセイドン。
北西にゲッター天、北東(鬼門)に真ゲッターロボタラク、南西にゲッター聖ドラゴン、南東に古代ゲッター。
これらが何を意味するのか、ゲッター線曝露者たちの間で猛然と議論が交わされている。
私はゲッターの野望を打ち砕く!!
バグ
アンドロメダ流国が対ゲッター用に開発していた決戦兵器。
石川賢の別作品『セイテン大戦フリーダーバグ』に登場する兵器シグム・セイクンに似ているが関連性は謎。単なるスターシステムに過ぎないとの意見も。
本家のセイクンは特定の人間でしか扱えない機能があったが、このバグはどうなっているのかは不明。
ゲッターの脅威を知ったカムイがマクドナルの口添えと共に託されたデータを受け取り、現代に帰還しハン博士の協力を得て作り出した。
巨大な渦潮と竜巻の中から現れると、手から黒いエネルギー光球を空に放ち、赤黒い稲妻でステルバー軍団を軽く一掃。
肩から放った黒いビームで海をモーゼの如く真っ二つに割って、その延長線上の大地が砕け散り崩壊。
その様はまるで『STORM』の歌詞に出てくる悪夢のような惨劇そのものだった。
見ての通り戦闘力は容易く地球そのものを作り変える程に極めて高く、ゲッターアークをやすやすと半壊させる圧倒的強さを持つ。
…というか、そもそもサイズ差が違いすぎていて、このバグはメガサイズだったゲッター軍団の機体よりも大きい。
このままアークが破壊され、人類の命運が尽きたかと思われたが……
でたな……
でたな ゲッタードラゴン
真ゲッタードラゴン
早乙女研究所の地下深くで眠っていたゲッターロボGが時間をかけて変質・進化した姿。
原作ではドラゴンのシルエットにライガーとポセイドンの頭が見える姿であったが、
アニメでのゲッタードラゴンがおぞましく巨大化したその姿はロボットを通り越してもはやバケモノ。
というかどう見たってゲッター聖ドラゴン*19。
まあ、アニメ版は真ゲッターが1年経たずに勝手に火星行くモードになっているので、19年も地獄のカマの中にいればそこまで進化してもおかしくない。
アークの危機に呼応するかのように迸るゲッター線と共に現れた場面で、「第一部・完」*20となり、物語は終えるのであった。
こうしてゲッターとバグとの戦いの行方、そしてアークの物語、いやゲッターロボ・サーガは虚無の一部となった……
はずだった。
「チェーンジッ、ゲッター天!!」
ゲッター天
アニメ最終回「果てしなき戦い」のCパート、誰もが驚いた原作『アーク』の後日譚*21で現れたゲッターロボ。
テラフォーミングされた火星*22、どういう経緯でか牢獄に幽閉されていたカムイ・ショウを救出に来た拓馬達の元に姿を現した謎の巨大ゲッター。
見た目は初代ゲッター1*23が大きなマント状のゲッターウィングを肩からまとったようなデザインだが、
エンペラ―程ではないにしろアークを片手で潰せるほどに巨大化し、さらに体の各所に線を追加することで元デザインより巨体さ、機械感を増したデザインとなっている。
また、胸部の緑の部分にはエンペラー壱號艦・エンペラー弐號艦・エンペラー参號艦の正面に見える線画が現れている。
ゲッターチェンジの際に発した火星を震撼させるその声はまさしく流竜馬のものだった。いずれから由来するゲッターなのか、視聴者の考察が錯綜している。
正式名称が不明だった頃、視聴者からはゲッター曼荼羅図の左上にいたことから「左上ゲッター」とか「ゲッター左上」と呼ばれていた。ひ、ひどい
その後、公式から正式名称が判明したが、天に連なる「ツー」「スリー」の存在は不明(「地」や「海」ではないか?という意見や「天地人」という言葉から「地」「人」という意見もある)。
【余談】
アプリゲーム『スーパーロボット大戦DD』では、2021年10月度の期間限定参戦枠としてスパロボ初参戦を果たす事となった。
なお、アニメ化が発表された時点でスパロボDD参戦が内定済みという速度の参戦である。
実は「スーパーロボットマガジン」連載当時、同誌の編集者だった中島かずき氏が寺田貴信プロデューサーに参戦させてくれと頼んで「アニメ化したら」と返されていたとか。
同じくアプリゲーム『ロボットガールズZ ONLINE』(現在はサービス終了)にも本作のメカをモチーフにしたキャラクターが登場していた。
アニメのOPでアークチームが炎の空へ飛びこむシーンが所謂「きららジャンプ*24」の構図に似ていることから一部視聴者から「ゲッターきららジャンプ」「今期のきらら枠*25」と言われたりもした。
久々のTVアニメということもあって商品展開も積極的に行われており、バンダイからはゲッターアークのHGブランドによるプラモデルや超合金魂が発売されている他、プレミアムバンダイ限定ではあったがゲッターD2も発売された。
コンビニエンスストア・ファミリーマートが運営している『ファミマプリント』ではキービジュアルや各話のカットをプリントアウト*26を行える。
なのだがこのファミマプリントの公式Twitterのテンションが他の作品に比べても妙におかしく、ゲッターエンペラーが登場した第10話には『お弁当とご一緒にゲッターエンペラーはいかがですか?』ととんでもない宣伝をしていた。
最終回に至っては『ゲッターエンペラーとご一緒にお弁当はいかがですか?』と悪化している始末。
また本丸であるアニメアークの公式Twitterも、アニメアークを盛り上げるためにハッシュタグ「#でたなゲッターアーク」を提唱していたのだが、
放送が進むにつれだんだんとタガが外れていき「#ゲッター線を浴びよう」「もっとゲッター線を浴びよう」とゲッター線濃度が上昇していき、最終的に「#ゲッター線を放とう」ととんでもないことになっていた。
過去も未来もクソ喰らえだ!未来は、俺たちの未来は...!
俺たちの手で創るんだ!
チェーンジッ、ゲッター!
アァァァァク!!
ゲッターの申し子たちよ……ハジをかく追記・修正をするんじゃないぞ。
故・石川賢先生に捧ぐ
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*2 意味は「失敗して死ぬな」という意味であるが、原作では「この程度で死ぬようなら最初から必要無い」というニュアンスが強かったが、アニメでは「目的を達成せずに無駄死にするな」と微妙に意味合いが異なっている。
*3 後にニコニコ動画での一挙放送で公式からのコメントで敷島博士は死んでいないと思わせるコメントが寄せられたので、公式としても死亡扱いはしていないと思われる。
*4 アークの放映が終了した同年の12月3日に逝去されたため、存命当時も新録は難しい状況であったと思われる。
*5 全員キャストの苗字を当てている。
*6 原作・アニメともに初登場時は見上げるような巨躯だったが、だんだんと一般的な大柄の範疇に収まっていった。
*7 アニメでは激高するシーンがカットされ終始優しいおじいちゃんであった
*8 厳密にいえばアニメデビュー作は少なくとも名有りキャラは『マジンガーZ』であるはずで、別の番組では『マジンガーZ』がアニメ初出演と紹介されていたのだが、『ゲッターロボアーク』の公式コメントだと本人の認識的にはバット将軍がデビュー作という書き方がなされている。別番組では悪役であるバット将軍の演技で世界が広がったと答えているため、相当気に入っていたキャラクターなのもある意味では要因なのかもしれない。
*9 チェンゲの號はタイールのキャラクター像を引き継いでいる要素が多い。
*10 號と竜馬も老けていないがこの2人はゲッターに取り込まれたので老化するとは考え辛い
*11 余談だがHEATSのEDでは翔の兄・信一も一切本編で触れられない割には名前付きのアップで映されるなど、異様に名シーンと迷シーンのプッシュが激しい。
*12 アニメ本編では地リュウ一族とは名言されておらず、公式サイトでのみ確認できる。
*13 ゲッターザウルスに搭乗するため、ゲッター線への強い抵抗を持つと思われる
*14 見た目的には更にその元ネタである『魔獣戦線』のシャフト博士とバルビア博士に近い。
*15 アニメオリジナルではあるが2、3の設定画は存在している
*16 アニメ公式サイトでこっそりとアトランティス文明が太古の地球に渡来したとされる異星人の末裔という設定が追加されている。
*17 復活した人型の頭部の突起物の一本が鬼の角のようなデザインが施されたため、百鬼帝国に組み込まれた意匠となっている
*18 OVAシリーズのゲッターロボやゲッター線動力を持たないゲッターロボ號や石川賢が鬼籍に入った以降に描かれた別作家のゲッターロボは不採用。ただし、放送版の曼陀羅図では真ゲッターとゲッターロボGのデザインがチェンゲ版となっており、一部で話題になっていた。
*19 『新ゲッターロボ』に出てきた聖ドラゴンの腕が翼状になっているような感じ。もっと言えばチェンゲのムック本『真ゲッターロボ 世界最後の日 MAX』に掲載されていた聖ドラゴンになりかけているゲッタードラゴンに近い。
*20 その後の書籍では第一部の表記は削除されている
*21 ただし正式には後日譚という表記は無く、エンペラーに残ったはずの獏もいる事から並行世界などの可能性も挙げられる。
*22 コミック版『ゲッターロボ號』のラストでは、火星に落着した真ゲッターが火星の環境の改変を始めるシーンがある。また、あちこちに恐竜帝国のマシーンランドが転がってガスを吹き出している。
*23 腰(パンツ)部に黄色の配色があり、肩に「いかり」がない事から真ゲッターではなく初代ゲッターだと断言できる。
*24 まんがタイムきららを原作とするユルい美少女アニメ、通称「きららアニメ」などで主人公の女の子たちが一斉にジャンプすることの通称。
*25 2021年夏はまんがタイムきらら原作のアニメがひとつも放送されていなかった。
*26 いわゆる写真タイプのL判印刷。
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