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更新日:2024/03/21 Thu 14:00:17NEW!
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「とうとうたどり着いたか...AMS諸君。運命の扉は開かれる...」
▽目次
概要
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2とは、1998年11月にセガが発売したアーケード用ガンシューティングゲーム。
当時のセガの最新アーケード基板「NAOMI」の第一弾タイトルとして発売。続編である『III』『4』も当時の最新基板の第一弾タイトルとして発売されている。
1999年3月にDCに移植。NAOMI基板と互換性があったこともあり、アーケード版稼動から5ヵ月後のスピード移植となった。
DC版は23万本の売り上げを達成し、その後Xbox、Wiiにも続編の『III』とのカップリングという形で移植された。
前作と同じく、面ごとにボスにたどり着くまでの複数のルートが用意されており、主にオブジェクトを撃つ、ゾンビに襲われている民間人を助ける事で分岐する。
シリーズの知名度上昇に大きく貢献した作品で、ゲーセンのガンシューティングといえばこのシリーズかナムコのタイムクライシスと言われる程の人気を博していた。
ゲームシステムや特徴など
基本的なシステムは前作とほぼ同じのため、そちらを参照。
スコア稼ぎ用のシステムとして「命中率ボーナス」と「ヘッドチェーンコンボ」が追加。
命中率ボーナスはステージクリア時にそのステージの命中率に応じたボーナス点が加算される。
ヘッドチェーンコンボはザコゾンビの頭へ攻撃すると通常120点の撃ち込み点が入るが、頭だけを連続で当てていく事で撃ち込み点に追加で10点ずつ加算されていく。
ただし、一度でも頭以外を攻撃してしまうとコンボが途切れて元の120点にリセットされる。
更に本作からザコゾンビを倒しても被弾判定が残るようになり、追い打ちが可能になった。その際に頭へ追い打ちすればその分ヘッドショットボーナスも入る。
そのためスコアアタックでは前作以上に執拗なヘッドショットが要求される。
しかし、ザコゾンビが倒れるモーションによっては追い打ちヘッドショットがし辛くなるモーションがある上に
どのモーションで倒れるかはランダムのため、それによってコンボが途切れて血涙を流すなんてことは日常茶飯事。
現在でも全国一位スコアが更新される程の熱いハイスコア争いが繰り広げられてはいるものの、あまりにもシビアすぎる仕様だったためか
以降の続編では「トドメを刺す時に弱点を攻撃するとコンボ成立または継続」と若干マイルド化して搭載されていくことになる。
なお、本作で登場するアイテムの中には回収するとスコアが減点されるアイテム(毒キノコ)が存在する。不評だったため本作限りで消えたけど。
筐体は前作の50インチモニター搭載の迫力のデラックス筐体、コンパクトな普及用のアップライト筐体に加えて
本作の1年前にリリースされた同社の『ロストワールド・ジュラシックパーク』で話題となった半密閉シアター型のスーパーデラックス筐体が存在。
この筐体はボディソニック、振動機構内蔵のベンチシートが搭載されており、座りながらプレイするのが特徴。
モニターはDX筐体と同じ50インチだが、迫力の音響効果により臨場感抜群のプレイを楽しむことができる。
『III』以降は半密閉シアター筐体が廃止されたものの、本作から20年後の最新作『スカーレットドーン(SD)』にてエアー噴射等のギミックが追加されたうえで再び採用された。
ガンコントローラーの照準検知が本作から「赤外線センサーによる常時読み取り」方式へ変更。
射撃時に画面が白く光らなくなったほか、弾切れ時のリロードも「ガンコントローラーの銃口を画面外へ向ける」だけでOKとなった。
チャプター2~4の暗所の場面にて銃口を向けている所にフラッシュライトが照らされる等、演出にも利用されている。チュートリアル画面やリロードしないまましばらく経つと表示される指示用のテロップがちゃっかり無印と同じく「画面外を'撃て!'」となってるが、気にしてはいけない。
ただし、Wii版以前の移植版ではガンコントローラーの照準検知方式の関係で前作同様に「画面外へ向けてから一度トリガーを引く」必要があるので注意。
残虐表現については無印で問題になった影響か、ヘッドショットで頭を吹っ飛ばした際に飛び出る目玉がカット。
日本版ではそれ加えて血の色は緑色で固定で倒した時の血反吐もカットされ、ザコゾンビの部位欠損も何度も撃ち込むことでようやく欠損させられる程度にマイルド化された。
批判が少なかった海外では日本版と比べてゾンビの出血量が多く、血反吐も健在。北米版ではそれに加えて血の色を赤色に変更可能と無印と同じぐらいの過激さである。
なお、家庭用移植版に関しては日本版、海外版共に同じ仕様(血の色が緑色、血反吐なし)である。
シリーズ物の続編作の宿命か。難易度も前作から上昇。それもちょっと程度ではなく。シリーズ屈指の高難易度とまで言われる程の上がりっぷり。
前作では豊富だったライフアップの機会が減少。特にステージクリア時に市民救出数に応じてライフボーナスがもらえるノルマが明らかにシビアになっており
チャプター3、4のルート次第ではルート上の市民を全て救出してもライフボーナスなしというあまりにも酷い仕打ちを受ける事も。
そのため、1個でも多くライフを獲得するために特定の場面の市民を見殺しにされることが多い。 ゲーリー「ひどい…ひどすぎる」
ザコゾンビの部位欠損がしづらくなり、前作で使えた攻撃直前に腕などを撃ち落として攻撃を回避する戦法は本作では通用しない。
先程スコアアタックでは執拗なヘッドショット…とは言ったが、そもそも普通にクリアを狙う場合でも積極的にヘッドショットを狙う事が必須になってしまっている。
では敵の強さに合わせてこちらの銃の性能も上げられているかというとそんなことはなく、むしろ判定が前作より小さくなって弱体化している。
余計な所へ当たりにくくなったともいえるが、ザコ、敵ともに攻撃が激しい本作ではマイナス面の方がずっと大きい。
更にプレイ時間経過による難易度ランクの上昇も前作の「50秒毎に1ランク上昇」から「30秒毎に1ランク上昇」へ激化。
上記のライフ回復機会減少も相まって意図的にダメージを受けて上がったランクを落とすという事がしづらい。
ライフ回復機会が激減する後半面はこのような高い難易度にもかかわらず、高ランク状態のまま進めざるを得なくなる。鬼か!
チャプター5のボスのマジシャンが高ランク状態での高速移動時に出す白色、灰色の残像に怯えたプレイヤーも多いだろう。
一応どうやっても回避できない理不尽なダメージを受けたり、運任せになるような場面はないため、やりこんだ上でパターンを構築すればちゃんとワンコインでクリア可能な調整にはなっているが…前作が比較的遊びやすい難易度であっただけに、惜しいところである。
なお、このような高難易度になった背景にはロケテストの時点では製品版よりも難易度が低かったのだが、
とある上級プレイヤーの「簡単すぎる」という一言を受けて難易度を上げたなんてことがあったとか…。
作中「原罪」に関わる演出が多いが、これは開発中のタイトルでは「Original Sin」のサブタイトルがついていたためである。
タイピングゲーム要素を取り入れた『ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド』という別バージョンが存在する。
タイピング要素に合わせたゲーム要素の変更の他、演出や問題にネタ要素が多くシリアスな本作から一転してセガらしいバカゲーに変化している。
こちらも大ヒットし、タイピングソフトを代表する存在にもなった。
これ以外にも『ザ・ピンボール・オブ・ザ・デッド』等本作を元にした派生作がいくつか存在する。
ストーリー
1998年12月の「キュリアン邸事件」から1年と数カ月が経った2000年2月。
キュリアン邸事件とゾンビの存在は公にされず、国際諜報機関「AMS」はキュリアン邸事件同様の惨事の再発を防ぐため、事件原因や関係者の調査を進めていた。
そんな中、奇妙な事件が中世の面影が残る街*1で発生。現地でキュリアン邸事件の関係者カレッブ・ゴールドマンを調査していたAMSエージェントGとの連絡が途絶えてしまう。
2000年2月26日、AMSエージェントのジェームズ・テイラーとゲーリー・スチュワート、ハリー・ハリスとエイミー・クリスタルはGと接触するため派遣される。
だがGとの待ち合わせ場所に到着したジェームズ達が見た物は、ゴールドマンが放ったゾンビが街中に溢れかえり無差別に市民達を襲うという、キュリアン邸事件を上回る惨劇であった…。
混乱が増していく街中で調査を進めていくうちにキュリアン邸事件、そして今回の事件の黒幕はカレッブ・ゴールドマンである事を確信する。
ジェームズとゲーリーは、果たして「世界のバランス保持」の野望のために暗躍するゴールドマンを止める事が出来るのであろうか…。
前作の「キュリアン邸事件」と並んで、シリーズ全体の鍵とされる「ゴールドマン事件」が描かれる。
登場人物
※登場する雑魚ゾンビに関してはゾンビ(ハウス・オブ・ザ・デッド)を参照。
ジェームズ・テイラー (James Taylor)
35歳のAMSのエージェントであり1P側主人公。
Gと同じくデジタルな思考の持ち主。直感や推測に頼らない理論的な対処で数々の事件を解決に導いてきた。
今回はゲーリーと共に、ベニスでの奇妙な事件の調査のため派遣された。ゾンビとの戦いの中、彼はゴールドマンがこの事件の黒幕だと突き止める。
『4』でも主人公として活躍。事件解決の影響からか、性格と見た目がやや変わっている。
ライアンという弟がおり、彼は『SD』にて1P側主人公に抜擢された。
『III』でChapter0のみ2Pの主人公になるダン・テイラーとの関係は不明。
全編通して台詞が酷い棒読み。海外ではYoutubeでネタにされていた時期があった。
ゲーリー・スチュワート (Gary Stewart)
24歳のAMSエージェントであり本作での2P側の主人公。CS版では1P側の0.8倍のダメージになっているのでスコアタがしたいならこちら。
ジェームズのパートナーとして活動する。事件の1年前にAMSへ所属した新人。
街でゾンビに殺害された人々の死体を見て怒りを露にして取り乱すところから正義感に溢れた若い青年であることがうかがえる。
一方でその若さゆえに無茶に走ったり等まだ頼りない所があるため、ジェームズやエイミーからは一人前とは認めてもらえていない様子。
日本語字幕では敵であるゴールドマンやマジシャンに対して「あなた」という二人称を使用する礼儀正しいお方。
ジェームズとは対照的に、本作より後の時代の続編では登場しないため、事件解決後彼がどうなったかは不明。
『4』の回想シーンや外伝作の『EX』のあるミニゲームでは本作の姿でジェームズと共に登場しているが…ちょっと不憫。*2彼も一部で棒読みがあるが、相方と比べるとマシ。
Agent "G"
前作でのキュリアン邸事件の解決者の一人にして前作の2P側主人公。
2000年、街に溢れるゾンビの群れと一面のボスである「Judgment」により負傷してしまう。
1面の序盤の図書館で主人公たちにボスの弱点が書かれた『G's File』を渡して事件解決を二人に託した。
その後グッドエンディングでのローガンの台詞から一命を取り留めた模様。(エンディングについては後述)
後に続編の『III』『4SP』『オーバーキル』で再び主人公の一人に抜擢された。
前作の主人公が最序盤でいきなり負傷というまさかの登場に、当時衝撃を受けたファンは多かっただろう。前作でのバグといい、『III』のチャプター1での敵配置といいスタッフは彼に何か恨みでもあるのだろうか?
トーマス・ローガン (Thomas Rogan)
前作でのキュリアン邸事件の解決者の一人にして前作の1P側主人公。34歳。
キュリアン邸事件以降は、元DBR研究所の科学者ソフィー・リチャーズ(前作に登場したトーマスの恋人)と結婚し、後に『III』の主人公の一人となる娘のリサ・ローガンを設けている。
本作ではグッドエンディングにのみに登場する。
ハリー・ハリス (Harry Harris)
40歳前後のAMSエージェントの一人で、相棒のエイミーと住民の避難を指揮していた。
国籍不明でサングラスを愛用し、表情を読まれないようにしている。過去のこともあまり話したがらない性格で、謎の多い人物。
4面にて「Strength」と交戦し重傷を負うが、ジェームズとゲーリーにゴールドマンの本拠地(ゴールドマンビル)を教え、自分の車のキーを渡して後を二人に託した。グッドエンディングにてローガンからGと共に無事であることを告げられる。
エイミー・クリスタル (Amy Crystal)
29歳の女性AMSエージェントで、ハリーとパートナーを組んで住民の避難を手助けしていた。またジェームズとゲーリーの手助けもしている。
誰にでも分け隔てなく親切に接する心優しい性格だが、ゲーリーに対してはしばしば姉のように振舞うことも…。
こう見えても、数々の危険な任務をこなしてきた敏腕。
Strength撃破後は重傷を負ったハリーを看護するため、その場に残った。
ゴールドマン (Goldman)
本作の事件の黒幕。
前作のキュリアン邸事件の際にも自ら赴いていたのだが、実は『無印』のラスボス「Magician」のデータを書き換えてDr.キュリアンを殺害させた張本人で謎の人物の正体。
人間や自然界の未来を真剣に悩んでおり、己の欲望の為に自然界のバランスを破壊する人間に絶望。キュリアンの研究を世界のバランス保持に使用することを企てる。
動機だけを見るなら(結果的にではあるが)人類への復讐へ走ったDr.キュリアンや、人類の破滅を目論むミステリックマンと比べて良識のある人っぽく見えるのだが、
そこから「人類を滅ぼすゾンビやミュータントを作ろう」という発想になる辺りはやはり黒幕である。
「Emperor」を倒された後、「いずれ自らの第二、第三の後継者が現れる」と意味深な言葉を言い残し、地上50階の屋上から身を投げて自害する。
『4』では既に死亡しているが劇中での重要人物となる。
『2』時点ではDr.キュリアンが所属していたDBRコーポレーションに資金援助していたということぐらいしか設定が判明しておらず、故人になってしまったこともあって中々掘り下げがなかったが、
『スカーレットドーン』では同作の黒幕およびキュリアン、ゴールドマンらの先祖から一定の関係があったことが判明した。またここで本名がカレッブ・ゴールドマン(Caleb Goldman)であることも判明している。
本作の酷い棒読みキャラその2。
海外では彼が発したLife cycleの部分がしばしばLOYFE CYCLEとネタにされる。Everything's set.は断じて「海老天セット」ではない。
ボス
本作では6体登場。弱点は上記のGから手渡された手帳「G's File」で知ることになる。
基本的には「無印」と変わらないが、チャプター2~4では通ったルートによっては交戦場所と一部の攻撃パターンが変わる。
各ボスの詳細は続くステージの項目を参照。
アイテム
通常プレイ時に登場するものと家庭用移植専用のオリジナルモードに登場するアイテムを紹介する。基本的には破壊可能な背景オブジェクトの中に入っているが、オリジナルモードに登場するアイテムについては通常アイテムと同様の取得方法のほか、特定場面の背景を撃つことで手に入るといった後の『4』や『スカーレットドーン』に繋がる要素が見られる。Xbox版『III』やWii版『2and3return』ではおまけモード経由で手に入れることも出来る。
通常プレイ、オリジナルモード共通で登場するもの
コイン
100点加算。宝石やネックレスに比べて小さく撃ちにくい割には貰えるスコアが少ないがその分出現頻度は高め。
宝石
600点加算。
ネックレス
400点加算。
金のネコ
800点加算。チャプター2のとあるルートにしか登場せず、ボーナス部屋でも何故か登場しないため見たことが無い人という人もいるかも。
金のカエル
シリーズおなじみのボーナスアイテムで、取得すると1000点加算される。トレーニングモードではこいつを一発で撃つというミッションがある。
毒キノコ
見るからに毒々しい色をしたキノコ。撃つとキラーンという音の代わりに斧で切られたりした時の様な音がし、スコアが400点減算される。なぜか金のネコを差し置いて最後のボーナス部屋にも登場する。ボーナスとは一体
ライフ
取得するとライフが1個増える。ライフがMAXの場合代わりにスコアが加算される。
オリジナルモードのみに登場するもの
パワーアップ1.2、1.5、2.0、一撃の弾
一発の威力を高めることが出来る。弾の威力はEmperor以外のボス相手にも適用される。一撃の弾は発射音が変化する他ゾンビ相手ならどこに当てても文字通り一撃で倒すことが出来*3、ボス相手にはパワーアップ2.0相当の威力となる。また2.0以上では隠し部屋に繋がる扉を一部解錠することが出来る。
チャンバー+2、+4、+8、+∞
デフォルトの弾数を数字の数だけ増やすことが出来、+∞を適用すればリロード不要になる。
クレジット+2、+5、+10、+∞
オリジナルモードではコンティニュー使用回数が4回までに制限されているが、このアイテムを使用することで増やすことができる。
ライフ+2、+5
オリジナルモードにおける初期ライフ数を5または8の状態でスタートすることが出来る。コンティニューしても効果は継続される。
『2』までは初期ライフ数を最大5つまでしか設定出来なかったため、『III』『4』でMAX個数が9に引き上げられるまでは本作オリジナルモードの8が最高であった。
○○の着ぐるみ、ダイナマイトな服
○○の着ぐるみはエイミー、ハリー、ゴールドマン、ローガン、G、街人の6種類が存在。
また、ダイナマイトな服ではAM1研繋がりでダイナマイト刑事のブルーノ・デリンジャーに見た目を変えることができる。適用するとジェームズまたはゲーリーがそれぞれのキャラクターに合わせたモデルに置き換えられる。
なお、街人の着ぐるみはおじさんかおばさんの2種類しかなく、どちらが選ばれるかはランダム。
マシンガン
弾丸が6発まとめて発射される。追い撃ちしやすいが特定場面での市民救助が実質不可能になる。*4性質上チャンバー系統アイテムと一緒に適用することが出来ない。これは後述する散弾銃、グレネードも同様。とある市民を救助するとこれを渡してくることがあるが、持ってんならこいつで応戦しろよ!と思った人はいるはず
散弾銃
弾丸が2発しか無い代わりに一発辺り3発分ぐらい魂が散らばって撃つことが出来る。しかし『III』のように射撃範囲がそのまま大きくなる訳ではなく、どこに弾が当たるのかはアバウトなため市民誤射のリスクも合わせるとかなり使いづらいアイテム。後述のグレネードほど希少では無く、弾の性質上TowerやMagicianの様なエイムが要求される場面に強かったり、攻撃をパワーアップ2.0~で解錠出来ない隠し部屋を解錠出来たりするのでアイテム集めには有用か。
グレネード
弾数は3発固定。着弾する度に爆発のエフェクトが入るので中々爽快感があるかも。弾数が少ない分一発辺りの威力も高めで、パワーアップ系統で解錠出来ない隠し部屋を解錠することが出来る。
ゲットバスのルアー
弾がルアーに変わり、発射音も変化する。銃の性能は変わらないため、あくまでお遊び要素。元ネタはダイナマイトな服同様AM1研繋がりで「ゲットバス」。
すごいエアガン
威力などは変わらないが弾数が12発になり、発射音も変わる。
謎のおもちゃ銃
弾が乾電池になり発射音が変わる、後述の原子肉を使用した状態になる、クレジット数が10になるといった様々な効果が得られる。銃の性能自体は特に変わらない。
原子肉
人間キャラクターの見た目がホムンクルスの様な奇妙な姿になる。
腐った肉
適用すると人型ゾンビの頭部が大きくなる。ヘッドショットが容易になるためシュールな見た目とは裏腹に地味に有用なアイテム。
救急箱の素
破壊可能オブジェクトから出てくるアイテムがすべてライフになる。本来別のアイテムが入っている箇所もすべてライフに置き換えられるためオリジナルモード専用アイテム収集の面では不利だが、すべてのオブジェクトにライフが入っている光景は中々シュール。
体力1/4の素
ゾンビの体力が1/4になる。出現確率が低い割にはパワーアップ系統と差別化出来ている点が少ない為これを使うぐらいならパワーアップ系統アイテムを使った方が良い。
UFOの素
一定確率で上空に円盤が飛んでくる。撃ち落とすとスコアが2000点加算される。SEが中々うるさい。
点倍の素
手に入るスコアが2倍になる。オリジナルモードでスコアアタックするなら必要不可欠。
ステージ
Chapter1 Prelude-序曲-
車でGとの合流場所である図書館へ向かうジェームズとゲーリーの主人公二人。その最中、小悪魔の姿をした謎の化け物の奇襲を受ける。
「Gの始末は済んだ。次はお前の番だ」と主人公に忠告をする小悪魔。そして、小悪魔の掛け声と共にすぐ近くまで迫っていたゾンビが攻撃を開始した。
Gの身に何かがあった事を察した主人公は合流場所の図書館へ突入する…。
最初のステージ。街中を進んでいくステージであり、耐久力の高いゾンビはあまり出現しない(ルートによっては確定で出現しない)ステージである。
この面の分岐ポイントは1人目の女性を救出した後に2人目の男性を救出成功したか否か。である。(最初の女性の救出を失敗すると2人目の男性は既にゾンビに殺されている)
男性の救出に成功すれば井戸の裏にある出口を教えて貰える事ができ、失敗するとゾンビによって門が外され敵の多いルートへ行くことになる。
ちなみに救出失敗ルートはカエル型ゾンビ「ブエール」が登場する唯一のルートである。
最大救出可能人数は5人。ライフ回復ボックスは橋げたにぶら下がってる女性を助ける事で貰える。
尚図書館を出てすぐに出会ってゾンビに斬り殺される男性は、シリーズの伝統により助けられない。
Gと合流したジェームズとゲーリーであったが、Gは敵の攻撃によって負傷していた。
Gから「G's File」を受け取り、先へ進むジェームズ達。
どうにか路地を出て大通りに出ることができたが、そこへ再びズィールが現れて忠告する。
Seems like my advice had no effect.
(俺様の忠告も効き目がなかったようだな)
Suffer like G did.
(おまえ(ら)もGの様にのたうち回るがいい!)
その直後、ズィールの背後から炎上中の車を押しどけて、咆哮をあげる巨大な鎧を着た首無しの怪物が現れた。
Boss:Judgment(Type 28)
審判。
巨大な斧を武器にする首無し鎧巨人の"クアール"と、それを操る小悪魔型の"ズィール”のコンビ。
ズィールは人語を喋り、理解する等と知能が高く、主人公の前に度々忠告してきたりと妙に饒舌。奴の台詞を聞く限り、ゴールドマンにはかなりの忠誠心を持っている模様。
弱点はズィールの方で、攻撃を当てると攻撃キャンセルと大ダメージを与える事が可能。
普段はちょこまか動き回るため当てにくいが、クアールに攻撃命令を出す際は動きが緩やかになるのでズィールを撃つ大チャンス。
ズィールが被弾するとクアールを操る術式らしきものが解けるのか、慌ててクアールの背後に回って修復するような動作を見せる。かわいい。
クアールは表向きは弱点ではないが、実はズィールがダメージを受けてよろけてる時以外に撃ち込むと微量のダメージが入る。
更に撃ち込みのスコアも入るのでスコアラーはクアールに猛連射して削っていくのがメインになる。CS版のオリジナルモードではマシンガンを装備すればクアールを撃つだけでゴリゴリ削れる。TASでは通常の銃で常人には到底真似できないような超連射でクアールだけを撃ってクアールを倒していたため、理論上はズィールを撃たなくても第二段階に突入することができる。*5
体力が3分の1になるとクアールが倒れズィールが揺れながら突進攻撃を仕掛けてくるようになる。
パターンは上下、左右、大きく左右の3パターン。大きく揺れるパターンだけ初心者には対処しにくい。
どの動きも真ん中を中心として揺れる様に動くので真ん中あたりを通るタイミングを狙ってみるのも手。
Chapter 5で再登場するが、復活ボスの中では唯一パターンの変化が無い。
ズィールが倒されるとゴールドマンの名を叫びつつ、墜落して果てる。この時日本語字幕では「ゴールド様」と誤植をやらかしてるのだが目をつぶっておこう。
ちなみにボス戦開始からズィールにショットを当てずにダメージを受けると主人公が専用の台詞を喋る隠し要素がある。
タイピング版ではボスには何かしらの特徴があるがコイツは最初のボスというのもあってかそういったものは存在しない。
「クアールに攻撃される前にズィールのワードを入力しろ!」→「ズィールに攻撃される前にワードを入力しろ!」とシンプル。
Chapter2 Muddy-混濁-
ゾンビの襲撃を退けながら無事にエイミー、ハリーと合流した主人公。その後再び二手に分かれて事件の調査を進めていく。、
街で襲われている人を救いながら合流場所であるサンセット大橋を目指す。
ルート分岐が非常に多く、合計で6ルート。選んだルートによってボスと戦う場所がサンセット大橋か波止場になる。
最初のルート分岐はゾンビが車のフロントガラスに張り付いている男性を助けるか。
この面でライフボックスをくれる場所はサンセット大橋の場合は最後に救出するジョニーに追いかけられている男性、もしくはゾンビとジョニーに襲われている女性。
波止場の場合は4、または6人目の救出ポイントとなる民家から飛び出てくる女性である。
助けた場合
男性にお礼を言われた後、街並みを進んでいくことになる。
2人目の男性を救出(ドアをゾンビこじ開けられそうになっている男性、なおゾンビの意識が必ずこちらへ向くため確実に救出が出来る)後、門の前に落ちている鍵を拾うか否かで分岐。
鍵を拾うと民家からボブ(デブゾンビ)に襲われる子供が飛び出てくる。救出に成功すればサンセット大橋ルート(右の民家)、失敗すると波止場ルート(左の民家)に分岐。
なお左ルートの半身カゲオ3体に襲われてる子供を助けるのは非常に難しい。このルートだと最大救出人数が4人となるためクリア後のライフ回復は貰えないうえに上記の救出するとライフをくれる女性も登場しない。)
助けられなかった場合
男性がそのまま民家へ突っ込み死亡。その後カゲオに襲われる女性を助ける宝石店ルートへ。1人目と誤射しなければ確定で助けられる2人目以外の救出難度が非常に高い。
特に語り草となっているのは3,4人目の老夫婦。同一画面で襲われている上にゾンビが民間人に攻撃するまでの猶予期間が短いためヘッドショットを決めないと確実に片方が間に合わない。
5人目である檻に閉じ込められてる女性を助けるとサンセット大橋ルート。失敗すると波止場ルートへ。*6
意外と知られていないが、この面は唯一7人救出出来るルートになっており、5人目の女性を助けた後に道中の戸棚を破壊することで救出可能人数が1人増える(破壊してもしなくてもサンセット大橋ルートで確定)。7人助けた場合ステージリザルトでライフが2個貰える。
途中様々なアクシデントに見舞われつつもハリーとエイミーと再度合流した主人公。だがその直後、サンセット大橋(波止場)が何者かによって大破されてしまう。そこに現れたのは…。
Boss:Hierophant(Type B05)
教皇。
三叉の槍(トライデント)を携えた半魚人のような姿の巨大水棲ゾンビ。これのどこか教皇なんだとツッコむのは禁句。多分槍を杖に見立ててるのだろう。ネギにも見えなくない。
鱗に覆われた体は非常に硬くこちらの銃弾を弾くほか、体当たり1つでコンクリートの橋を破壊してしまうほど。
設定上は水中戦特化のゾンビではあるが、作中では水中で戦う事はなく設定があまり生かしきれてないような…。
弱点は硬い開閉式の皮膚におおわれた心臓で、胸部が開いた時のみダメージを与えられる。
最初はジリジリと近づき一定距離まで詰めると槍で刺してくるが、残り体力が半分近くになると死魚を飛ばす攻撃をしてくる。
サンセット大橋の方は一旦川の方へ逃げるため、形態変化が分かりやすいが、波止場はその場で指示するようなモーションを取った後に死魚が飛び出してくるので見落とさないように注意。
死魚飛ばしの時にもボスへの攻撃は可能だが、慣れないうちは死魚を撃ち落とすことに集中しよう。
体力が1/3になると槍を利用して高く飛び上がって、槍を突き刺す攻撃を仕掛けてくる。開いた瞬間に打ち込むのは難しいうえに、中心はトライデントでカバーされているため慣れないとタイミングが難しい。
こいつもChapter 5で再登場。再登場版は死魚飛ばしがカットされている。
登場時にまたしてもコンクリート橋を下から体当たりで大破させるのだが、この時破壊して出来た穴は『4』でもそのままになっている。
タイピング版では弱点が露出している時のみ入力を受け付けるため一度に入力しきれなければ2,3回に分けてタイピングする必要がある。死魚飛ばしは対応するキーを押して撃ち落としていく。
飛び上がり攻撃の際は普通に打ち込むだけとなる。
Chapter3 Darkness-闇-
ボートを使い水路を進む主人公達一行。ハリーはキュリアン邸事件の黒幕であるゴールドマンの事を主人公に話す。
道中、そのゴールドマンから突如電話がかかり「街の北側にあるコロシアムで待っている」と伝えられる。
不審に思いつつもコロシアムに向かうための洞窟へ主人公、エイミー、ハリーは目指す。
ボートに乗りながらの水上戦がメインのステージ。出現するゾンビもエビタンが多い。
水を得た魚の如く高速で動き回る上に大抵2体以上同時に襲い掛かってくるため、これまでとは一転して強敵となっている。
ほぼ前触れもなく水面から突如飛び出して襲い掛かる赤色エビタンにも注意しなければならない。
前面のボスのHierophantと戦った場所で開始位置および救出出来るキャラクターが変わり、この面もルートによってボスと戦う場所が変わる。
サンセット大橋で倒した場合
2人目の救出対象であるボートに乗ってエビタンに襲われてる男性を助けるか助けないかで分岐。
成功するとラスボスと戦う場所が水場ルート、失敗すると砂場ルートへ。
この面での最大救出可能人数は4人であり、サンセット大橋から進まないと全救出は不可能。
波止場で倒した場合
1人目のボートでボブに襲われてる男性(サンセット大橋の男性とは別人)を救出するか否かで分岐。
救出に成功すれば砂場ルートへ、失敗すると水場ルートへ。
なおこの男性を救出すると最大救出可能人数が2人で確定してしまうため、3人救出しないとクリア後にライフを貰えないこの面では大抵見殺しにされる。敵配置がこの面の他のルートと比べて明らかに激しく、難易度が高い点も見殺しを推奨される理由の1つ。哀れ。
ハリー、エイミーと別れて洞窟の探索を始めた主人公。その直後カゲオに追われている市民を目撃。
無事に市民を救出すると「仲間が中の様子を見に行ったのだが戻ってこない。あれほど行くなと言ったのに」と話す。
不穏な何かに警戒しつつ、先に進もうとすると助けを求める別の市民の姿が…。
しかしその瞬間に中から現れた何者かに食われてそのまま中へ引きずり込まれてしまう。
すかさず中へ進んだ主人公が見たものは、市民を咥えながらこちらを威嚇する5体の巨大な謎の長い生物だった。
Boss:Tower(Type 8000)
塔。
蛇と龍とミミズが合わさったようなヒュドラを思わせる姿をした五匹の集合体。
真ん中にリーダーと思わしき青色の個体と左右にそれぞれ茶色の個体が2体ずつの構成。
コロシアムに入らないよう門番としてゴールドマンに設置されていた。
弱点は口の中で、噛み付き攻撃をする前に溜める動作が入るのでそこに合わせて撃つ事でダメージを与えられる。
一応、溜め動作をしていなくても口を開けていれば攻撃は通るので、余裕があれば撃ち込んでおこう。
ただし、高ランク状態だと複数体が同時攻撃をしてくることがあるので注意。
この時青い首の個体は何もしてこないので無視してもかまわない。ひたすら茶色の首に集中しよう。
ライフを削り切ると、青い首も倒れて戦闘終了…と思いきや死んだふりで穴の方へ逃亡。それを追う形で一騎打ち(第二形態)になる。
第一形態と同じく溜め動作をした後に一発入れれば攻撃キャンセルできる。
ルートによって交戦場所が水場か砂場になるが、難易度的にはどちらも大きな差はない。
撃破するとエイミーとハリーから救援の電話がかかり、チェーンソーの音と共にエイミーの悲鳴によって電話が切れる。アーケード版でチェーンソーの音が鳴り始めたとほぼ同時にスタートボタンを押してムービーをスキップすると…。
なお、こいつはFinal Chapterで再登場するが、その際にはリーダーも最初から攻撃に参加し、全滅後の一騎打ちはカットされている。
タイピング版では三択クイズで正解の単語を打ち込むのだが、中には知識が無ければ厳しい問題も出てくる。
腕に自信があるなら総当たりすれば良くね?と思えるかもしれないが、どれか1つを打ちきった時点で次の出題まで入力を受け付けなくなるため誤った選択肢を打ちきるとその時点でダメ確である。そのため人を選ぶボス戦と言えよう。
一騎打ちは噛み付かれる前に高速で単語を打ち込む必要がある。
Chapter4 Despair-絶望-
危機が迫ってるエイミーとハリーの救援のために急いでコロシアムへ向かう主人公。その道中の洞窟内やコロシアム周辺はやはりゾンビで埋めつくされていた…。
この面もやはり3面のTowerを倒した場所でルート分岐するが、どのルートでも同じコロシアムに辿り着く。*7
分岐点はどちらの分岐でもゾンビに引きずり混まれそうになっている男性を助けるか否か。
ここでの救出に失敗すると引きずり込まれた男性を追って地下へ突入する。砂場スタートで前述の分岐地点の市民救出に失敗してしまうとライフ回復なしが確定してしまうため、必ず救出を成功させよう。
コロシアムにたどり着いた主人公。するとコロシアムに設置された雰囲気的に不釣り合いな巨大モニターにゴールドマンが映し出される。
「素敵なプレゼント」と称して地面から現れた巨大な檻の中には囚われたハリー、エイミーと共に巨大なチェーンソーを持った怪物が。
仕掛けられた壁が一斉にせり上がり、コロシアムが巨大の迷路のような空間と化す。奴との死の「追いかけっこ」が始まった。
Boss:Strength(Type 205)
力。
マスクをかぶった筋肉ムキムキなゾンビ。巨大なチェーンソーを振り回しながら襲ってくる。
後の続編作で度々登場する「巨大なボスにひたすら追われ続ける」シチュエーションを採用した初めてのボスである。なお、この時主人公は高速でバックしながら銃を連射してることになる。続編でも当然のようにやってる辺りこの世界のエージェントにとっては朝飯前なんだろうか…。
弱点は顔面。図体が大きい分そこそこ広いが、でかいチェーンソーで隠れるのがかなり厄介でキャンセルできるまで食らわせれずにダメージを負う人も多い。
特に戦闘中に2回行う上から飛び降り攻撃は装弾数である6発全てを撃ちきっても弱点に当てにくく、上級者でもダメージを食らいやすい難所。
また、途中で身体に刺さった斧を最大で2回投げつけてくるので、落ち着いて確実に撃ち落そう。
撃破するとハリーから車のカギを貰い、すべての決着をつけるためにゴールドマンのいるビルへ向かう。
表向きの弱点は頭だが、実は身体のプロテクターで防護されてない白色の部位を撃つことでも微量のダメージを与えられる。
とはいえJudgmentと比べてボスの動きが激しく、頭以外を連射するのはTASでもない限り非現実的なので素直に頭を狙おう。
演出として白色の部位を撃つとその箇所に銃創ができるのだが、高い再生能力を持っているようですぐに銃創が塞がっていくのが見える。なお、弱点の頭を撃っていくと被っているマスクが段々剥がれていくのだが、頭以外の部位で削り切った場合でも何故か剥がれていく。
タイピング版は長文入力。それだけではあるがひたすら文が長い。
また斧を投げる攻撃はしてこない。
Chapter5 Dawn-曙光
ゴールドマンビルが位置するビル街に到着した主人公。
今までの暗く曇った空の古い町並みから、ゾンビゲーに似合わぬ青空が広がる近代的なビルが立ち並ぶ街に移動する為雰囲気がガラっと変わる。
辺りに人がいない静まり返った街中を不気味に感じつつも、主人公はロータリーに止められたハリーの車に乗り、ゴールドマンビルへ向かう。
このステージからは難易度が今までのステージとは比べ物にならないぐらいに上昇。
道中のゾンビがいずれも硬く攻撃が早い上に数も多く、少しのミスで容赦なくライフが奪われる場面が続出する。
特にJudgment再戦後のゾンビが運転する車と並走する場面はガンシュー上級者でもライフを2個没収される事も珍しくない本作屈指の難所。
更に本ステージ以降は生存者が出現せず、ライフ回復の機会はそれぞれのステージに配置されたライフ1個のみと明らかに激減することも難易度上昇に拍車をかけている。
途中復活したJudgment、Hierophantを撃退しつつゴールドマンビルの前へたどり着く。
到着してビルを見上げた瞬間、爆発と共にビルのガラスが割れ何かが降ってくる。それ見た主人公は驚愕した。この時、降ってきた多数のガラス片を綺麗に避けていく主人公達だが、あんな高さからガラス片が多数飛んで来たらどう考えても無事では済まないような。
…そう、降ってきたのはキュリアン邸事件にてローガンとGによって倒されたはずのMagicianが不完全に復活した姿だったのだ…。
...I've been waiting for this time to come.
(…この時を待っていた)
You have no future.
(お前に先はない)
Either I get you or the Emperor will.
(私に倒されるか あるいはエンペラーに倒されるか)
Either way, your fate is in our hands.
(いずれにしろ それがお前の運命)
Boss:Magician(Type 0)
魔術師。
無印のラスボスが不完全な姿で復活。無印と比べて醜い姿になっており、体のあちこちから触手のようなものがむき出しになっている。
弱点は無印と同じく装甲が欠如している部分だが、右下腕のみ修復されて攻撃が通らないようになっている。
醜い姿にはなったものの、前作で猛威を振るったその強さは健在。ぶっちゃけラスボスより遥かに強い。
戦闘開始直後はエネルギー弾を2発→2発→4発の順で同時に飛ばしてくる。慣れないとエネルギー弾の迎撃が追いつかずダメージを受けてしまいやすい。
体力をある程度減らすと今度は主人公の周辺を数回瞬間移動した後に高速で突撃しながら殴りにかかってくる攻撃に変化。1発だけでも撃ち込めばキャンセル可能なのだが、素早すぎてなかなか当てる事が出来ずにひたすら奴のサンドバッグにされる事も珍しくない。恐らくこのボスで最も難しい攻撃。
上述のエネルギー弾飛ばしと高速突撃のパターンを体力が1/3になるまで2セット分、凌がなくてはならない。
体力を削って1/3まで追い込むと今度は空高く飛び上がり、大量のエネルギー弾を降らせてくる。数が多いので初見は焦りがちだが、中央付近以外のエネルギー弾は当たらないので落ち着いてこちらに飛んでくる分だけを迎撃しよう。
倒すとついに爆死する。
タイピング版では第一段階ではミスタイプをすると問答無用でダメージ確定という厄介な相手。
ゆっくり入力してても時間がかかりすぎると今度は時間切れでダメージを受けてしまう。
第二段階は複数の単語を打ち込むだけだが制限時間が短い。
Final Chapter Original Sin-原罪-
Magicianを倒しゴールドマンビルに乗り込んだ主人公。ゴールドマンが待ち構えている最上階を目指す。
道中の敵がこれまでとは雰囲気が異なる近未来的なミュータントになる。敵の種類こそ3種類と少ないが、攻撃や配置は最終面だけあって熾烈。
ノーコンティニューだと高い難易度ランクの影響で頭以外を撃ってもダメージが全然入らないので、意地でもヘッドショットを狙うべし。
なお、ここまでの進行ルート上で全ての生存者の救出に成功していると最上階手前のフロアの宝物庫が開き、ライフ回復や点数稼ぎが出来る。しれっと毒キノコが1個混じってるので誤って撃たないように注意。
ミュータントやTowerの襲撃を退け、遂に最上階にいるゴールドマンの元へ辿り着く。
ゴールドマンは自身が生み出した自然界の頂点に立つ者にして、人間を憎み、滅ぼす者として生み出された「Emperor」を主人公たちに披露する。
I am...I am...
(ワタシハ… ワタシハ…)
I am the one who rules over nature.
(シゼンカイノ チョウテンニタツモノ)
I shall destory, and hate mankind...
(ニンゲンヲ ホロボスモノ…ニクムモノ)
I am the〝Emperor〟
(ワタシハ〝エンペラー〟)
ゴールドマンビル屋上にて、最終決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。
Boss:Emperor(Type α)
皇帝。
半透明なクリスタル状のボディを持つ人型の新生命体。周囲には攻守一体の水晶のようなビットが多数飛び交っている。
設定上は『III』のラスボス「Wheel of Fate」のプロトタイプとなっている。
戦闘開始前の『G's File』では前作でのマジシャンと同じく「Unknown」となっているが。弱点は胸の赤いコア。どう見てもバレバレである。
最初はビットを飛ばして当てて来たり、腕を剣のようなものに変形させて斬りつけてくる。
体力が3分の2になるとビットをMagician以外の今まで倒してきたボスの姿に変化させて攻撃してくる。
- Judgment=第二形態のズィールによる体当たりの再現。元と異なり、大きく左右に動くパターンは行わない。
- Hierophant=第三形態の急上昇してからダイブする攻撃の再現。
- Tower=急接近しての噛みつき。
- Strength=
滑るように急接近してチェーンソーを振り下ろす。最初からチェーンソーを持ち上げた状態で出現する。
ビットをMagician以外のボスの姿に変化させて攻撃してくる時は、変身したボスの弱点の部位を攻撃しないと攻撃をキャンセル出来ない。また、コピーしたボスが動き始めるまでは弱点へ攻撃しても無効。
この内TowerとStrengthは攻撃が早く弱点を狙いづらいため、連続で来られるとかなり厳しい。どのボスを召喚するはランダムのため、きついパターンを引かないのを祈るしかない。
一方でJudgementはビット変形中に本体の弱点へ攻撃できるので、ここで変化パターンをある程度判別出来るし体力ゲージを削られれば後々楽になる。*8
残るHierophantは開閉する胸部を再現できなかったのか、飛び上がったら適当に弱点部分を撃つだけでキャンセルできるため、一番楽なパターン。これが連続で来たらほぼ勝ったも同然。
体力を3分の1まで減らすと最終形態へ移行。本体がコアだけになり、周囲に多数のビットを高速回転させながら突進を仕掛けてくる。
突進前の予兆が出ている時にコアへ数発当てると攻撃がキャンセルされる。3度目以降はコアが遠くへ行ってしまい、非常に当てづらくなるので、それまでに撃破したいところ。
I am...I am...
(ワタシハ…ワタシハ…)
撃破すると上記の台詞を吐いてもがき苦しみながら爆散。
追い詰められたゴールドマンは意味深な台詞を吐いた後、屋上から飛び降り、自殺する。
…実は主人公と対峙する前、このような事態を想定して彼のバックアップを取っており
その彼のバックアップが後にある事件を起こすのだが、それはまた別の話。
その後、主人公の独白が流れてスタッフロールが始まる。
スタッフロール中はシリーズ恒例の来た道を戻るもので今作はビルを降りて入口に向かっていく。
この時に80000点を超えてれば*9グッドエンド。前作の主人公のローガンが出迎える。
80000点以下+下一桁目が0だとバッドエンドで先ほど自殺したゴールドマンがゾンビとして登場し、射撃音がして終わりとなる。
上述の条件をどれも満たさなかった場合はノーマルエンド。ビルの入り口を出た後の広場でエイミー、ハリー、G、市民達が出迎えてくれる。
上記の通り、攻略には自然とヘッドショットを狙う事になるので、ノーコンティニュークリアを達成したらグッドエンディングの条件も満たしていた…なんてことがよく見られる。
逆にバッドエンディングは非常に難しい。ノーコンティニューで見れた方は誇ってもいいかもしれない。
タイピング版では単語の連続入力と長文入力を織り交ぜてくる。
最後は質問に対して3つ中から好きな回答を選んで長文を打ち込む。
タイピング版ではゴールドマンが飛び降り自殺の替わりに行う行為がエンディング分岐となっており「飛び降りたと思ったらバンジージャンプで戻ってきてゲップしながら終了」「ジェット噴射でどっかに飛んでいくのを主人公が見上げながら終了」「飛び降りて地面で爆発し主人公が驚愕しながら終了」といったコミカルな展開の3種類。
分岐の条件は機種によってはエンペラーにトドメを刺したとき上中下のどの選択肢を打ち込んだかによって決まるが、機種によってはそれではなく不明だったりする。
余談
本作のAC版は前作に比べて不具合が多く、特にスコア周りに関するバグが散見される。
代表的なものに1面、2面の街中にぶら下がった看板をひたすら撃ち続けると命中率ボーナスとの兼ね合いでスコアが跳ね上がっていくというものがある。
他にも2面の波止場ルートで最後に船上でエビタンに襲われるおじさんを助ける場面があり、ここでおじさんを助けられないとエビタンが船を降りてこちらに向かってくるのだが、この時エビタンの頭部をいくら撃とうが倒れないため、頭部以外を撃って倒すまでヘッドチェーンボーナスを稼ぎ放題という(正攻法と比べて)とんでもないバグがある。
正攻法でクリアすれば大体10万点前後でフィニッシュするのに対し、これらのバグを活用したルートでは60万点弱も稼げてしまうと書けば、如何にハイスコアを目指すプレイに大きな影響を及ぼしているのか一目でわかることあろう。
これによりハイスコアプレイでは一般市民を見殺しにしつつ敵の多い場面を進み、わざとライフ1にしてまで進めていくことになるため、全市民救助によるボーナス部屋の通過も出来ず、ノーコンティニュー前提ではただでさえ高い難易度に拍車をかけてしまっている。
…とはいえ、上記は通常プレイの範疇ではそこまで致命的なものでないことは幸いか。
ゲーム進行に係る不具合としては、同じく2面のサンセット大橋のルートで民家を通って階段を下りていくと、OPでも見られるデビッドに襲われるおじさんと主人公に襲いかかるボブの場面があるが、その手前の階段を降り切る前に奥に見える木箱と壺をすべて壊してしまうとそこから先へ進まなくなってしまうという致命的なものがある。
それぞれライフとコインが入っている上に撃てる猶予が少ないこともあって先走ってしまいがちなので、こちらは通常プレイでも注意が必要。
家庭版では殆どの不具合が修正されているので、特に強い拘りが無ければ家庭版で遊ぶのが無難だろう。
ジェームズ「人が追記・修正をする意思がある限り...さらばゴールドマン」
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- 宝部屋は全住民救出が条件だったはず ノーコンは4だな -- 名無しさん (2018-09-01 08:45:15)
- まだ項目無かったのか……続編まだかなー -- 名無しさん (2018-09-03 10:35:49)
- 二面の運ちゃん救助成功ルート後だけど -- 名無しさん (2018-09-03 18:47:49)
- ジェームズを始めとした登場人物達の酷い棒読みっぷりがようつべでネタにされてたとか -- 名無しさん (2019-11-02 20:00:08)
- マジシャンのBGMはこの作品のが一番好き -- 名無しさん (2019-11-02 20:09:12)
- シリーズ全体の項目が無いからここで言うけど、昔ジョイポリスにあったゾンビシューティング+ジェットコースターのアトラクションってHODに関係あるやつ? -- 名無しさん (2019-12-23 17:31:11)
- タイピング版のストレングスの長文は4つで一つのシュールな話になってる -- 名無しさん (2020-06-28 02:16:03)
- 個人的にHODシリーズ最高傑作 -- 名無しさん (2020-07-01 19:30:35)
- ていうか舞台イタリアだったの!?モロに英語喋ってたのにwww -- 名無しさん (2021-12-24 08:45:21)
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*2 「ザ・ピンボール・オブ・ザ・デッド」に至ってはなぜか他のゾンビ達に混じって射撃ターゲットとして登場している。
*3 チャプター2冒頭の車に張り付いてるゾンビのみ例外
*4 DC版ではとある操作をすることにより一発残しが可能になるためそれを使えば救助可能
*5 ちなみにCS版の追加要素であるトレーニングモード内で迫ってくるクアールを連射で倒すという項目がある
*6 テレビの中継を視るムービーを挟むと大抵サンセット大橋ルートを辿ることになるが、ここで女性を助けられなかった場合はテレビに目を通すも波止場に辿りつく唯一のルートとなる。
*7 一応道中のルート次第ではStrength戦で通るルートが変化する。
*8 一応HierophantとTowerのパターンでも攻撃直前に本体の弱点へ撃ち込むことが可能だがかなりシビア
*9 エンディング後の最終結果表示やランキング画面で表示される称号の最上位である「Special Agent」の条件でもある
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